JP3498379B2 - 心拍計 - Google Patents

心拍計

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JP3498379B2 JP21253294A JP21253294A JP3498379B2 JP 3498379 B2 JP3498379 B2 JP 3498379B2 JP 21253294 A JP21253294 A JP 21253294A JP 21253294 A JP21253294 A JP 21253294A JP 3498379 B2 JP3498379 B2 JP 3498379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運動時の脈拍数から運
動強度を算出して表示する心拍計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、運動時の脈拍数を測定し、そのと
きの運動強度を算出して表示する心拍計が提案されてい
る。
【0003】一般に、最高心拍数は加齢とともに低下す
る傾向がある。そこで、従来の心拍計は、ユーザが予め
自分の年齢を入力しておくことで、年齢と運動時の脈拍
数とからそのときの運動強度を算出して表示するように
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、年齢が同じ
であっても個人によって体力は異なっており、同じ年齢
の人が同じ強度の運動を行ったとしても、脈拍数は個人
の体力によってそれぞれ異なったものとなる。しかしな
がら、従来の心拍計は、個人の体力差を考慮せず、年齢
と測定した脈拍数とから一律に運動強度を算出している
ために、必ずしも正確な運動強度を算出できなかった。
【0005】本発明の課題は、運動強度をより正確に算
出できる心拍計を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の心拍計は、脈拍
を検出する検出手段と、年齢データを入力する入力手段
と、この入力手段から入力された年齢データと検出手段
で検出される安静時脈拍データとを記憶する記憶手段
と、この記憶手段に安静時脈拍データが記憶されている
か否かを判別し、安静時脈拍データが記憶されている場
合には、記憶されている年齢及び安静時脈拍データと、
検出手段によって検出された運動時脈拍データとから運
動強度を算出し、記憶手段に安静時脈拍データが記憶さ
れていない場合には、年齢データと運動時脈拍データと
から運動強度を算出する算出手段と、この算出手段によ
って算出された運動強度を表示する表示手段とを備え
る。
【0007】
【作用】本発明では、安静時の脈拍データを検出手段で
検出し、その検出した脈拍データを安静時脈拍データと
して記憶手段に記憶しておく。
【0008】そして、運動強度を算出する場合には、記
憶手段に安静時脈拍データが設定されているか否かを判
別し、安静時脈拍データが設定されている場合には、そ
の安静時脈拍データと、年齢データと、運動時脈拍デー
タとから運動強度を算出し、記憶手段に安静時脈拍デー
タが設定されていない場合には、年齢データと運動時脈
拍データとから運動強度を算出して表示する。
【0009】これにより、安静時脈拍データが設定され
ている場合には、各個人の体力に比例する安静時脈拍デ
ータを用いて運動強度を算出することで、より正確な運
動強度を求めそれを表示させることができる。また、安
静時脈拍データが設定されていない場合には、年齢デー
タと運動時脈拍データとから、従来と同様に運動強度を
算出して表示させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の実施例の心拍計の回路ブロ
ック図である。この実施例は、本発明を電子腕時計に適
用した場合を示している。
【0011】同図において、発振器1で生成されるクロ
ック信号は分周回路2で所定周波数に分周され制御部3
に出力される。キー入力部4は、図示していないが、後
述するRAM7のレジスタに年齢データを設定するとき
操作するS1キー、動作モードを切り換えるとき操作す
るS2キー等からなり、それらのキーの操作信号を制御
部3に出力する。脈拍検出部5は、脈拍数を検出する回
路であり、例えば血流の変化を検出する光センサとセン
サの出力信号を増幅する増幅回路等からなる。
【0012】制御部3は、ROM6に格納されている制
御プログラムに従って回路各部を制御する中央処理部で
あり、後述する時刻表示モードにおける計時処理、安静
時脈拍測定モードにおいて脈拍検出部5で検出される脈
拍データのRAM7への格納処理、運動時脈拍測定モー
ドにおける運動強度の算出処理等を行う。また、制御部
3は、時刻データあるいは運動強度データ等をデコーダ
・ドライバ8に出力し、それらのデータを表示部9へ表
示させる。
【0013】次に、図2は、RAM7のレジスタの構成
を示す図である。同図において、表示レジスタ20は、
表示部9へ表示させる表示データを記憶するレジスタで
あり、モードレジスタMは、動作モードに対応する数値
を記憶するレジスタである。このモードレジスタMに
は、時刻表示モードのとき「0」が、安静時脈拍測定モ
ードのとき「1」が、運動時脈拍測定モードのとき
「2」がそれぞれ記憶される。計時レジスタ21は更新
された現在時刻を記憶するレジスタであり、年齢レジス
タ22は、ユーザにより設定される年齢データを記憶す
るレジスタであり、脈拍Iレジスタ23は、脈拍検出部
5で検出される安静時脈拍データを、脈拍IIレジスタ2
4は、運動時脈拍データをそれぞれ記憶するレジスタで
ある。また、運動強度レジスタKは、後述する運動強度
算出処理により算出される運動強度データを記憶するレ
ジスタである。
【0014】図3は、S2キーを操作したときの動作モ
ードの変化を示しており、M=0の時刻表示モードにお
いてS2キーを操作すると、モードレジスタMの値が
「1」となり安静時脈拍測定モードとなる。その安静時
脈拍測定モードにおいてS2キーを操作すると、モード
レジスタMの値が「2」となり運動時脈拍測定モードと
なる。この運動時脈拍測定モードにおいてS2キーを操
作すると、モードレジスタMの値が「0」となり時刻表
示モードに戻る。
【0015】ここで実施例の脈拍計の動作を図4のフロ
ーチャートを参照して説明する。制御部3は、通常、図
4のステップS1のHALT状態にあり、一定周期毎に
発生する計時タイミング信号を検出するとステップS2
の計時処理を実行する。この計時処理では、分周回路2
から出力される計時信号を計数して現在時刻を更新す
る。そして、次のステップS3において脈拍検出部5で
脈拍が検出されたか否かを判別する。この判別で脈拍が
検出されたときには、次のステップS4でモードレジス
タMの値が「1」か否か、すなわち現在の動作モードが
安静時脈拍測定モードか否かを判別する。この判別で動
作モードが安静時脈拍測定モードであると判別されたと
きには、1分間の脈拍数(安静時脈拍データ)をRAM
7の脈拍Iレジスタ23に格納する。
【0016】他方、ステップS4の判別でモードレジス
タMの値がM≠1と判別されたときには、ステップS6
に進みモードレジスタMの値が「2」か否か、すなわち
現在の動作モードが運動時脈拍データ測定モードか否か
を判別する。この判別でモードレジスタMの値がM=
2、すなわち運動時脈拍測定モードであると判別された
ときには、脈拍検出部5で検出された1分間の脈拍数
(運動時脈拍データ)をRAM7の脈拍IIレジスタ24
を格納する。そして、次のステップS8で脈拍データか
ら運動強度を算出する運動強度算出処理を実行する。
【0017】図5は、この運動強度算出処理の処理内容
を示すフローチャートである。先ず、ステップS21で
RAM7の脈拍Iレジスタ23に安静時脈拍データが記
憶されているか否かを判別する。脈拍Iレジスタ23に
安静時脈拍データが記憶されているときには、ステップ
S22に進み、以下に示す計算式Iから運動強度を算出
する。
【0018】 〔(運動時脈拍データ−安静時脈拍データ)/(該当する年齢の最大脈拍数− 安静時脈拍データ)〕×100=運動強度〔%〕 (I) 一方、ステップS21の判別で脈拍Iレジスタ23に安
静時脈拍データが記憶されていないときには、ステップ
S23に進み、以下に示す計算式IIから運動強度を算出
する。
【0019】 〔(運動時脈拍データ)/(該当する年齢の最大脈拍数)〕×100=運動強 度〔%〕 (II) 例えば、30才で安静時脈拍数が「40」の人と、安静
時脈拍数が「80」の人がそれぞれ運動を行って同じ脈
拍数「120」になった場合、安静時脈拍数が「40」
の人の運動強度は、上記の計算式(I)から次のように
なる。 〔(120−40)/(220−30−40)〕×10
0=53.3% これに対して、安静時脈拍数が「80」の人の運動強度
は、上記の計算式(II)から次のようになる。 〔(120−80)/(220−30−80)〕×10
0=36.4% すなわち、運動時脈拍数が同じであって安静時脈拍数が
低い人(体力のある人)と、安静時脈拍数が高い人(体
力のない人)とでは、運動強度は異なったものとなる。
【0020】以上のようにして計算式Iまたは計算式II
によって運動強度を算出したなら、ステップS24に進
み計算により得られた運動強度データをRAM7の運動
強度レジスタKに格納する。
【0021】ステップS24の処理が終了したなら、次
に図4にステップS9の表示処理を実行し、それぞれの
動作モードに対応した表示を行う。この表示処理では、
動作モードが安静時脈拍測定モードであれば、脈拍検出
部5で検出された安静時脈拍数を表示部9に表示させ、
動作モードが運動時脈拍測定モードであれば、検出され
た運動時脈拍データと、算出した運動強度とを表示部9
に表示させる。
【0022】一方、制御部3がHALT状態にあるとき
にキーの操作信号を検出すると、ステップS10に進
み、操作されたのがS1キーか否かを判別する。この判
別で操作されたのがS1キーであると判別されたときに
は、ステップS11に進みモードレジスタMの値が
「1」か否かを判別する。M=1の安静時脈拍測定モー
ドにおいてS1キーが操作された場合には、次のステッ
プS12で入力された数値を年齢データとしてRAM7
の年齢レジスタ22に設定する。
【0023】ステップS10の判別で、操作されたのが
S1キーではないと判別されたときには、ステップS1
3に進み他のキー処理を実行する。なお、上記実施例
は、本発明を腕時計型の心拍計に適用した場合である
が、心拍計の専用機であってもよいし、それ以外の種々
の電子機器にも本発明は適用できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、同じ年齢であっても各
個人の体力に応じた運動強度を算出してそれを表示させ
ることができるので、個人の体力に応じた正確な運動強
度を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の心拍計の回路ブロック図であ
る。
【図2】RAMのレジスタの構成図である。
【図3】動作モードの切り換えの説明図である。
【図4】実施例の全体の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】運動強度算出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
3 制御部 4 キー入力手段 5 脈拍検出部 7 RAM 9 表示部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈拍を検出する検出手段と、 年齢データを入力する入力手段と、 この入力手段から入力された年齢データと、前記検出手
    段によって検出される安静時脈拍データとを記憶する記
    憶手段と、 この記憶手段に安静時脈拍データが記憶されているか否
    かを判別し、該記憶手段に安静時脈拍データが記憶され
    ている場合には、記憶されている年齢及び安静時脈拍デ
    ータと前記検出手段によって検出される運動時脈拍デー
    タとから運動強度を算出し、該記憶手段に安静時脈拍デ
    ータが記憶されていない場合には、年齢データと前記検
    出手段によって検出される運動時脈拍データとから運動
    強度を算出する算出手段と、 この算出手段によって算出される運動強度を表示する表
    示手段とを備えることを特徴とする心拍計。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、入力された年齢データ
    を記憶する年齢データ記憶領域と、安静時に前記検出手
    段で検出される安静時脈拍データを記憶する第1の脈拍
    データ記憶領域と、運動時に前記検出手段で検出される
    運動時脈拍データを記憶する第2の脈拍データ記憶領域
    とを有し、 前記算出手段は、前記第1の脈拍データ記憶領域に安静
    時脈拍データが記憶されているか否かを判別し、該第1
    の脈拍データ記憶領域に安静時脈拍データが記憶されて
    いる場合には、前記年齢データ記憶領域に記憶されてい
    る年齢データと前記第1及び第2の脈拍データ記憶領域
    に記憶されている安静時脈拍データ及び運動時脈拍デー
    タとから運動強度を算出し、前記第1の脈拍データ記憶
    領域に安静時脈拍データが記憶されていない場合には、
    前記年齢データ記憶領域に記憶されている年齢データと
    前記第2の脈拍データ記憶領域に記憶されている運動時
    脈拍データとから運動強度を算出することを特徴する請
    求項1記載の脈拍計。
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