JP3423453B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

乗用型田植機

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JP3423453B2
JP3423453B2 JP29919294A JP29919294A JP3423453B2 JP 3423453 B2 JP3423453 B2 JP 3423453B2 JP 29919294 A JP29919294 A JP 29919294A JP 29919294 A JP29919294 A JP 29919294A JP 3423453 B2 JP3423453 B2 JP 3423453B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乗用型田植機において、
機体の後部のリンク機構に苗植付装置以外の作業装置を
連結できるように構成した場合、リンク機構の昇降構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用型田植機においては、リンク機構を
昇降駆動するアクチュエータ用の操作レバーを備えてお
り、アクチュエータ用の操作レバーを下降位置に操作す
るとアクチュエータがリンク機構の下降側に作動し、
クチュエータ用の操作レバーを中立位置に操作するとア
クチュエータが停止して、アクチュエータ用の操作レバ
ーを上昇位置に操作するとアクチュエータがリンク機構
の上昇側に作動する。そして、アクチュエータ用の操作
レバーを植付位置に操作すると、リンク機構に連結され
る苗植付装置が田面から設定高さに維持されるように、
アクチュエータが自動的に作動するように構成している
ものが多くある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような乗用型田
植機においては、機体の後部のリンク機構から苗植付装
置を取り外し、苗植付装置以外の別の作業装置(例え
ば、薬剤散布装置等)をリンク機構に連結して、この乗
用型田植機を苗の植付作業以外にも使用できるようにし
たいと言う、乗用型田植機の多目的利用の要望が高まっ
てきている。
【0004】機体から下方の田面に接地した状態で苗の
植付作業を行う苗植付装置に対し、薬剤散布装置等の別
の作業装置は一般に、田面からある程度の高さに位置さ
せて作業を行うことが多い。従って、苗植付装置に代え
て別の作業装置をリンク機構に連結した状態において、
アクチュエータ用の操作レバーによりリンク機構(別の
作業装置)の高さを変更する場合、作業者はアクチュエ
ータ用の操作レバーを中立位置から上昇又は下降位置に
操作して、アクチュエータによりリンク機構(別の作業
装置)が所望の高さまで上昇又は下降すると、再びアク
チュエータ用の操作レバーを中立位置に戻し操作して、
リンク機構(アクチュエータ)を所望の位置で停止させ
ると言うような操作を行わなければならない。
【0005】このように、アクチュエータ用の操作レバ
ーを中立位置から上昇又は下降位置に操作し再び中立位
置に操作すると言うような操作は、特にリンク機構(別
の作業装置)の高さを少しだけ変更するような場合に行
い難い操作であり、アクチュエータ用の操作レバーの中
立位置への戻し操作が遅れて、リンク機構(別の作業装
置)が所望の高さでうまく停止せずに、行き過ぎてしま
うようなことが多くある。本発明は、機体の後部のリン
ク機構に苗植付装置に代えて別の作業装置を連結できる
ように構成した乗用型田植機において、別の作業装置を
リンク機構に連結した場合でも、リンク機構(別の作業
装置)の昇降操作が支障なく行えるように構成すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな乗用型田植機において、次のように構成することに
ある。 [1] 機体の後部にリンク機構を昇降自在に備え、リンク機構
に苗植付装置及び田面 からある程度の高さに位置させて
作業を行う別の作業装置を選択連結可能に構成して、リ
ンク機構を昇降駆動するアクチュエータと、アクチュエ
ータ用の操作レバーと、アクチュエータ用の操作レバー
を下降位置、中立位置、上昇位置及び植付位置に案内す
るレバーガイドと、アクチュエータ用の操作レバーの操
作位置を検出する位置センサーとを備えて、アクチュエ
ータ用の操作レバーが下降位置に操作されるとアクチュ
エータをリンク機構の下降側に作動させ、アクチュエー
タ用の操作レバーが中立位置に操作されるとアクチュエ
ータを停止させ、アクチュエータ用の操作レバーが上昇
位置に操作されるとアクチュエータをリンク機構の上昇
側に作動させ、アクチュエータ用の操作レバーが植付位
置に操作されると、リンク機構に連結される苗植付装置
田面から設定高さに維持されるように、アクチュエー
タを自動的に作動させる昇降制御手段と、レバーガイド
におけるアクチュエータ用の操作レバーの操作位置に対
応する上下角度にリンク機構が位置するように、アクチ
ュエータを自動的に作動させるポジション制御手段とを
備えると共に、昇降制御手段を作動させてポジション制
御手段を停止させる昇降制御状態と、ポジション制御手
段を作動させて昇降制御手段を停止させるポジション制
御状態とに、人為的に選択切換可能な切換手段を備えて
ある。
【0007】[2] 前項[1]の構成において、アクチュエータ用の操作レ
バーとは別に人為的に操作される人為操作具を備えて、
切換手段により昇降制御状態が選択されていれば人為操
作具の操作により、リンク機構が上限付近まで上昇操作
されるように、又リンク機構が田面付近まで下降操作さ
れるように、アクチュエータを作動させる補助昇降制御
手段と、切換手段によりポジション制御状態が選択され
ていれば人為操作具の操作により、リンク機構に連結さ
れる別の作業装置に動力を伝達する作業クラッチの伝動
及び伝動遮断操作を行う作業クラッチ操作手段とを備え
てある。
【0008】
【作用】[I]請求項1の特徴によると、 例えば図4,5,7に示すよ
うに切換手段37により昇降制御状態を選択すれば、
クチュエータ5用の操作レバー30をレバーガイド43
の上昇位置、中立位置及び下降位置に操作すると、アク
チュエータ5によりリンク機構6(苗植付装置7)の下
降操作、停止操作及び上昇操作が行われるのであり、
クチュエータ5用の操作レバー30を植付位置に操作す
ると、苗植付装置7が田面Gから設定高さに維持される
ようにアクチュエータ5が自動的に作動操作される。
【0009】次に切換手段37によりポジション制御状
態を選択すれば、位置センサー31によりレバーガイド
43でのアクチュエータ5用の操作レバー30の操作位
置が検出されて、リンク機構6がアクチュエータ5用の
操作レバー30の操作位置に対応する上下角度に位置す
るように、アクチュエータ5によりリンク機構6が昇降
操作されて、リンク機構6がアクチュエータ5用の操作
レバー30の操作位置に対応する上下角度に保持され
る。
【0010】図7に示す苗植付装置7をリンク機構6か
ら取り外し、別の作業装置(図示せず)をリンク機構6
に連結した場合、前述のように切換手段37によりポジ
ション制御状態を選択すればよい。これにより、ポジシ
ョン制御状態において、アクチュエータ5用の操作レバ
ー30をレバーガイド43の所望の位置に操作すること
によって、機体に対するリンク機構6(別の作業装置)
の上下角度を所望の角度に変更操作して保持することが
できる。従って、この状態においてアクチュエータ用の
操作レバーによりリンク機構(別の作業装置)の上下角
度を変更する場合、アクチュエータ用の操作レバーを中
立位置から上昇又は下降位置に操作し、アクチュエータ
によりリンク機構(別の作業装置)が所望の上下角度ま
で上昇又は下降すると、再びアクチュエータ用の操作レ
バーを中立位置に戻し操作して、リンク機構(アクチュ
エータ)を停止させると言うような操作を行う必要がな
い。
【0011】[II]請求項2の特徴によると、請求項1 の場合と同様に前項
[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以
下のような「作用」を備えている。乗用型田植機におい
ては、請求項1のアクチュエータ用の操作レバーとは別
にレバー式やスイッチ式の人為操作具を備えて、この人
為操作具を操作することによりリンク機構の上限付近ま
での上昇操作、又は田面付近までの下降操作が一気に行
われるように構成して、畦際での旋回時のリンク機構
(苗植付装置)の昇降操作が、人為操作具により楽に行
えるように構成しているものがある。
【0012】請求項2の特徴によると、切換手段により
昇降制御状態を選択していれば、人為操作具の操作によ
り前述のようなリンク機構の上限付近までの上昇操作、
又は田面付近までの下降操作が行われる。次に切換手段
によりポジション制御状態を選択すれば、人為操作具の
操作により、作業クラッチの伝動及び伝動遮断操作が行
える。これにより、ポジション制御状態を選択している
場合に、アクチュエータ用の操作レバーの操作位置によ
り機体に対するリンク機構(別の作業装置)の上下角度
の変更操作が行えるのであり、人為操作具の操作により
別の作業装置の作動及び停止操作が行える。
【0013】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、アクチュエー
タ用の操作レバーに対して下降位置、中立位置、上昇位
置及び植付位置を備えた乗用型田植機において(昇降制
御状態)、アクチュエータ用の操作レバーの操作位置に
より、機体に対するリンク機構の上下角度を任意に設定
及び変更操作できる状態(ポジション制御状態)にも変
更できるように構成することによって、特に別の作業装
置をリンク機構に連結した場合に、リンク機構(別の作
業装置)を所望の高さに容易に設定できるようになり、
乗用型田植機の作業性を向上させることができた。
【0014】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の 効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。 請求項2の特徴によると、ポジシ
ョン制御状態を選択している場合に人為操作具の操作に
より、別の作業装置の作動及び停止操作が行えるので、
さらに作業性の向上が図れる。この場合、昇降制御状態
を選択していると、人為操作具によりリンク機構の上限
付近までの上昇操作、又は田面付近までの下降操作が通
常どおりに行えるので、この点においても作業性の良い
ものとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図7に示すように、前輪1及び後輪2で支持され
た機体の前部にエンジン3、機体の中央に操縦部4を備
えて、機体の後部に油圧シリンダ5(アクチュエータに
相当)により昇降駆動されるリンク機構6を備え、リン
ク機構6に苗植付装置7を連結して乗用型田植機を構成
している。
【0016】次に、この乗用型田植機の走行系の伝動構
造、及び苗植付装置7への伝動構造について説明する。
図6及び図7に示すように、エンジン3の出力軸8から
の動力が伝動軸9を介して、機体の後部に備えられた多
板摩擦式の主クラッチ10の入力軸11に伝達され、主
クラッチ10からの動力が静油圧式の無段変速装置1
2、ミッションケース13内のギヤ変速式の副変速装置
14及び後輪デフ装置15を介して左右の後輪2に伝達
される。後輪デフ装置15の直前から分岐した動力が前
輪伝動軸16及び前輪デフ装置17を介して左右の前輪
1に伝達される。
【0017】ミッションケース13の後端に植付駆動軸
18が備えられており、無段変速装置12から分岐した
動力が植付間隔変更装置19及び植付クラッチ20(作
業クラッチに相当)を介して植付駆動軸18に伝達さ
れ、植付駆動軸18からの動力が伝動軸21を介して苗
植付装置7に伝達される。植付クラッチ20を伝動及び
伝動遮断操作する操作シリンダ34が備えられている。
【0018】この乗用型田植機では機体の後部にPTO
軸22を配置しており、主クラッチ10の入力軸11に
配置されたギヤ伝動式の動力取出機構23からの動力
が、伝動軸28を介してPTO軸22に伝達される。動
力取出機構23内において、入力軸11からの動力が、
中間軸29及び伝動クラッチ25(作業クラッチに相
当)を介して出力軸24に伝達され、伝動クラッチ25
を伝動及び伝動遮断操作する操作シリンダ26が備えら
れており、中間軸29に油圧ポンプ27が接続されてい
る。
【0019】図4に示すように苗植付装置7の昇降操
作、植付クラッチ20の伝動及び伝動遮断操作用の操作
レバー30が備えられており、操作レバー30の操作位
置を検出する位置センサー31の検出値が制御装置38
に入力されている。機体に対するリンク機構6の上下角
度を検出する角度センサー40、後述する作業状態選択
用の切換スイッチ37(切換手段に相当)、操縦ハンド
ル36の右横のレバー式の昇降スイッチ35(人為操作
具に相当)が備えられており、角度センサー40の検出
値、切換スイッチ37及び昇降スイッチ35からの信号
が制御装置38に入力されている。苗植付装置7の横軸
芯P1周りに、田面Gに接地追従するセンサーフロート
32が上下揺動自在に支持されて、苗植付装置7に対す
るセンサーフロート32の上下角度を検出するポテンシ
ョメータ33が備えられており、ポテンショメータ33
の検出値が一対のプラグ39を介して制御装置38に入
力されている。
【0020】次に、各種の作業状態での操作レバー30
によるリンク機構6の昇降操作について、図1,2,3
に基づいて説明する。先ず図7に示すように苗植付装置
7をリンク機構6に連結している場合には、図4に示す
切換スイッチ37を植付位置に操作する(ステップS
1)(昇降制御状態に相当)。この場合、図5に示すレ
バーガイド43の植付位置に操作レバー30を操作する
と(ステップS3)、植付クラッチ20が操作シリンダ
34により伝動操作され(ステップS4)、ポテンショ
メータ33の検出値が設定値に維持されるように、制御
装置38により図4に示す制御弁44が自動的に切換操
作され、油圧シリンダ5によりリンク機構6(苗植付装
置7)が自動的に昇降操作される(ステップS5)。こ
れにより、田面Gからの苗植付装置7の高さ(苗の植付
深さ)が一定に維持されながら、苗の植付作業が行われ
る(昇降制御手段に相当)。
【0021】次に切換スイッチ37を植付位置に操作し
た状態で(ステップS1)、操作レバー30を上昇位
置、中立位置及び下降位置に操作すると、植付クラッチ
20が操作シリンダ34により伝動遮断操作されて(ス
テップS6)、制御装置38により制御弁44が作動油
の排油位置、中立位置及び供給位置に操作保持されて、
油圧シリンダ5によりリンク機構6(苗植付装置7)の
下降操作、停止操作及び上昇操作が行われる(ステップ
S7,S8,S9)(以上、昇降制御手段に相当)。
【0022】図5に示すように操作レバー30のレバー
ガイド43に自動位置が設けられており、操作レバー3
0を自動位置に操作していると、前述の植付位置に操作
している場合と全く同様に植付クラッチ20が伝動操作
されて、田面Gからの苗植付装置7の高さ(苗の植付深
さ)が一定に維持されるように、油圧シリンダ5により
リンク機構6(苗植付装置7)が自動的に昇降操作され
る(ステップS15参照)。
【0023】図8(イ)に示すように、昇降スイッチ3
5は上方位置、中央位置及び下方位置の3位置に操作自
在に構成されて、中央位置側に付勢されている。これに
より操作レバー30を自動位置に操作している状態にお
いて(ステップS3)、昇降スイッチ35を上方位置に
一度操作すると(ステップS10)、リンク機構6が下
降操作されていれば(ステップS11)、リンク機構6
(苗植付装置7)の自動的な昇降操作が停止され植付ク
ラッチ20が伝動遮断操作されて(ステップS12)、
油圧シリンダ5によりリンク機構6(苗植付装置7)が
上限まで上昇操作される(ステップS13)(補助昇降
制御手段に相当)。
【0024】逆に昇降スイッチ35を上方位置に操作し
た際にリンク機構6が上昇操作されていると(ステップ
S11)、油圧シリンダ5によりリンク機構6(苗植付
装置7)が田面Gまで下降操作されて(ステップS1
4)、リンク機構6(苗植付装置7)の自動的な昇降操
作が再開される(ステップS15)(補助昇降制御手段
に相当)。この場合、図8(イ)に示すように昇降スイ
ッチ35を下方位置に一度操作すると、操作シリンダ3
4により植付クラッチ20が伝動操作される。
【0025】図4に示すように、苗植付装置7のポテン
ショメータ33の検出値が一対のプラグ39を介して制
御装置38に入力されており、このポテンショメータ3
3の検出値に基づいて、リンク機構6(苗植付装置7)
の自動的な昇降操作が行われる(ステップS5,S1
5)。これにより、切換スイッチ37が植付位置に操作
されているのに、プラグ39が外されてポテンショメー
タ33の検出値が制御装置38に入力されていないと、
異常と判断されて(ステップS2)、図4に示す警報ラ
ンプ41が点灯し警報ブザー42が作動する(ステップ
S16)。
【0026】次に、図4に示す切換スイッチ37を第1
作業位置(ポジション制御状態に相当)に操作している
状態について説明する。図7に示す苗植付装置7をリン
ク機構6から取り外し、別の作業装置(図示せず)をリ
ンク機構6に連結して、連結された作業装置と植付駆動
軸18とを伝動軸(図示せず)により連結し、植付駆動
軸18からの動力により作業装置を駆動するようにした
とする。この状態では、苗植付装置7を連結した場合と
同様に、機体の走行速度と同調した動力により作業装置
が駆動されるのであり、この場合には切換スイッチ37
を第1作業位置に操作する(図1のステップS1)。
【0027】このように切換スイッチ37を第1作業位
置に操作した場合、図5に示すレバーガイド43におい
て上昇位置と下降位置との間でのみ、操作レバー30を
操作するのであり、図2に示すように位置センサー31
により操作レバー30の操作位置が検出される(ステッ
プS21)。これにより、機体に対するリンク機構6の
上下角度を検出する角度センサー40(図4参照)の検
出値に基づいて、リンク機構6の上下角度が操作レバー
30の操作位置に対応する上下角度となるように、制御
装置38により制御弁44が操作されて、油圧シリンダ
5によりリンク機構6(別の作業装置)が昇降操作され
て、リンク機構6が操作レバー30の操作位置に対応す
る上下角度に保持される(ステップS22)(ポジショ
ン制御手段に相当)。
【0028】この場合、図5のレバーガイド43におい
て上昇位置がリンク機構6(別の作業装置)の上限に対
応するのであり、下降位置がリンク機構6(別の作業装
置)の下限に対応するこれにより、操作レバー30を
レバーガイド43の上昇位置及び下降位置の間の任意の
位置に操作することによって、機体に対するリンク機構
6(別の作業装置)の上下角度を任意の角度に変更操作
して保持することができる。
【0029】前述のように切換スイッチ37を第1作業
位置に操作している状態において、図8(ロ)に示すよ
うに昇降スイッチ35を上方位置に一度操作すると(ス
テップS23)、植付クラッチ20が伝動操作されてい
れば(ステップS24)、操作シリンダ34によって植
付クラッチ20が伝動遮断操作され(ステップS2
5)、逆に昇降スイッチ35を上方位置に操作した際
に、植付クラッチ20が伝動遮断操作されていれば(ス
テップS24)、操作シリンダ34により植付クラッチ
20が伝動操作される(ステップS26)(作業クラッ
チ操作手段に相当)。そして、切換スイッチ37を第1
作業位置から第2作業位置又は植付位置に操作すると
(ステップS27)、図1のステップS1に戻る。
【0030】次に、図4に示す切換スイッチ37を第2
作業位置(ポジション制御状態に相当)に操作している
状態について説明する。図7に示す苗植付装置7をリン
ク機構6から取り外し、別の作業装置(図示せず)をリ
ンク機構6に連結して、連結された作業装置とPTO軸
22とを伝動軸(図示せず)により連結し、PTO軸2
2からの動力により作業装置を駆動するようにしたとす
る。この状態では苗植付装置7を連結している場合とは
異なり、機体の走行速度及び停止に関係なく、一定の回
転数の動力により作業装置が常に駆動されるのであり、
この場合には切換スイッチ37を第2作業位置に操作す
る(図1のステップS1)。
【0031】このように切換スイッチ37を第2作業位
置に操作した場合、前述の第1作業位置の場合と同様
に、図5のレバーガイド43において上昇位置と下降位
置との間でのみ、操作レバー30を操作するのであり、
図3に示すように位置センサー31により操作レバー3
0の操作位置が検出される(ステップS31)。これに
より、機体に対するリンク機構6の上下角度を検出する
角度センサー40(図4参照)の検出値に基づいて、リ
ンク機構6の上下角度が操作レバー30の操作位置に対
応する上下角度となるように、制御装置38により制御
弁44が操作されて、油圧シリンダ5によりリンク機構
6(別の作業装置)が昇降操作されて、リンク機構6が
操作レバー30の操作位置に対応する上下角度に保持さ
れる(ステップS32)(ポジション制御手段に相
当)。
【0032】この場合、図5のレバーガイド43におい
て上昇位置がリンク機構6(別の作業装置)の上限に対
応するのであり、下降位置がリンク機構6(別の作業装
置)の下限に対応する。これにより、操作レバー30を
レバーガイド43の上昇位置及び下降位置の間の任意の
位置に操作することによって、機体に対するリンク機構
6(別の作業装置)の上下角度を任意の角度に変更操作
して保持することができる。
【0033】前述のように切換スイッチ37を第2作業
位置に操作している状態において、図8(ロ)に示すよ
うに昇降スイッチ35を上方位置に一度操作すると(ス
テップS33)、図6に示す動力取出機構23の伝動ク
ラッチ25が伝動操作されていれば(ステップS3
4)、操作シリンダ26により伝動クラッチ25が伝動
遮断操作され(ステップS35)、逆に昇降スイッチ3
5を上方位置に操作した際に、伝動クラッチ25が伝動
遮断操作されていれば(ステップS34)、操作シリン
ダ26により伝動クラッチ25が伝動操作される(ステ
ップS36)(作業クラッチ操作手段に相当)。そし
て、切換スイッチ37を第2作業位置から第1作業位置
又は植付位置に操作すると(ステップS37)、図1の
ステップS1に戻る。
【0034】[第1別実施例] 図8(イ)(ロ)に示す昇降スイッチ35の操作につい
て、次のように構成してもよい。切換スイッチ37を植
付位置に操作している場合、昇降スイッチ35の操作を
前述と同様に図8(イ)に示すように構成する。次に切
換スイッチ37を第1作業位置又は第2作業位置に操作
している場合、図9に示すように昇降スイッチ35を上
方位置に操作すると、植付クラッチ20(伝動クラッチ
25)が伝動遮断操作され(図2のステップS25、図
3のステップS35)、昇降スイッチ35を下方位置に
操作すると、植付クラッチ20(伝動クラッチ25)が
伝動操作されるように構成する(図2のステップS2
6、図3のステップS36)。
【0035】[第2別実施例] 図8(イ)(ロ)及び図9に示す昇降スイッチ35の操
作について、次のように構成してもよい。切換スイッチ
37を植付位置に操作している場合、昇降スイッチ35
の操作を前述と同様に図8(イ)に示すように構成す
る。次に切換スイッチ37を第1作業位置又は第2作業
位置に操作している場合、植付クラッチ20(伝動クラ
ッチ25)が伝動操作されている状態で、図10に示す
ように昇降スイッチ35を下方位置に一度操作すると、
植付クラッチ20(伝動クラッチ25)が伝動遮断操作
される(図2のステップS25、図3のステップS3
5)。逆に、植付クラッチ20(伝動クラッチ25)が
伝動遮断操作されている状態で、図10に示すように昇
降スイッチ35を下方位置に一度操作すると、植付クラ
ッチ20(伝動クラッチ25)が伝動操作される(図2
のステップS26、図3のステップS36)。
【0036】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】切換スイッチを植付位置に操作している状態で
の制御の流れを示す図
【図2】切換スイッチを第1作業位置に操作している状
態での制御の流れを示す図
【図3】切換スイッチを第2作業位置に操作している状
態での制御の流れを示す図
【図4】操作レバー、切換スイッチ、昇降スイッチ及び
リンク機構の油圧シリンダ等の連係状態を示す図
【図5】操作レバーのレバーガイドの平面図
【図6】乗用型田植機の伝動系の概略を示す図
【図7】乗用型田植機の全体側面図
【図8】植付位置、第1及び第2作業位置における昇降
スイッチの操作状態を示す側面図
【図9】第1別実施例における第1及び第2作業位置で
の昇降スイッチの操作状態を示す側面図
【図10】第2別実施例における第1及び第2作業位置
での昇降スイッチの操作状態を示す側面図
【符号の説明】
5 アクチュエータ 6 リンク機構 7 苗植付装置 20,25 作業クラッチ 30 アクチュエータ用の操作レバー 31 位置センサー 35 人為操作具 37 切換手段 43 レバーガイド G 田面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 A01B 63/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の後部にリンク機構(6)を昇降自
    在に備え、前記リンク機構(6)に苗植付装置(7)及
    田面(G)からある程度の高さに位置させて作業を行
    別の作業装置を選択連結可能に構成して、前記リンク
    機構(6)を昇降駆動するアクチュエータ(5)と、前
    記アクチュエータ(5)用の操作レバー(30)と、
    記アクチュエータ(5)用の操作レバー(30)を下降
    位置、中立位置、上昇位置及び植付位置に案内するレバ
    ーガイド(43)と、前記アクチュエータ(5)用の操
    作レバー(30)の操作位置を検出する位置センサー
    (31)とを備えて、前記アクチュエータ(5)用の操作レバー(30) が前
    記下降位置に操作されると前記アクチュエータ(5)を
    前記リンク機構(6)の下降側に作動させ、前記アクチ
    ュエータ(5)用の操作レバー(30)が前記中立位置
    に操作されると前記アクチュエータ(5)を停止させ、
    前記アクチュエータ(5)用の操作レバー(30)が前
    記上昇位置に操作されると前記アクチュエータ(5)を
    前記リンク機構(6)の上昇側に作動させ、前記アクチ
    ュエータ(5)用の操作レバー(30)が前記植付位置
    に操作されると、前記リンク機構(6)に連結される
    植付装置(7)が田面(G)から設定高さに維持される
    ように、前記アクチュエータ(5)を自動的に作動させ
    る昇降制御手段と、 前記レバーガイド(43)における前記アクチュエータ
    (5)用の操作レバー(30)の操作位置に対応する上
    下角度に前記リンク機構(6)が位置するように、前記
    アクチュエータ(5)を自動的に作動させるポジション
    制御手段とを備えると共に、 前記昇降制御手段を作動させて前記ポジション制御手段
    を停止させる昇降制御状態と、前記ポジション制御手段
    を作動させて前記昇降制御手段を停止させるポジション
    制御状態とに、人為的に選択切換可能な切換手段(3
    7)を備えてある乗用型田植機。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータ(5)用の操作レバ
    ー(30)とは別に人為的に操作される人為操作具(3
    5)を備えて、 前記切換手段(37)により昇降制御状態が選択されて
    いれば、前記人為操作具(35)の操作により、前記リ
    ンク機構(6)が上限付近まで上昇操作されるように、
    又、前記リンク機構(6)が田面(G)付近まで下降操
    作されるように、前記アクチュエータ(5)を作動させ
    る補助昇降制御手段と、 前記切換手段(37)によりポジション制御状態が選択
    されていれば、前記人為操作具(35)の操作により、
    前記リンク機構(6)に連結される別の作業装置に動力
    を伝達する作業クラッチ(20),(25)の伝動及び
    伝動遮断操作を行う作業クラッチ操作手段とを備えてあ
    る請求項1記載の乗用型田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013017441A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Yanmar Co Ltd 乗用田植機
JP2013111028A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Yanmar Co Ltd 田植機

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