JP3610695B2 - トラクタのptoクラッチ操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラクタのPTOクラッチを操作するPTOクラッチ操作装置に関し、PTOクラッチを操作する油圧回路のPTOクラッチバルブの構成、及び操作を簡単化するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
トラクタの作業機の連結では、作業機を非作業時には上昇させ、作業時には下降させて接地状態にする。又、この作業機を接地状態とするときは動力伝動し、非作業状態とするときは伝動を切りにするのがよい。しかしながら、これらの作業機の上昇、下降や、PTOクラッチの入り切り操作は、各別に行われ、又は制御装置によって相互に連動制御される構成であるため、構成、及び操作共に煩雑となっている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、作業機昇降用のリフトシリンダC1へ油圧を給排してリフトアーム8を駆動するリフト用切替バルブV1と、該作業機駆動用のPTOクラッチシリンダC2へ油圧を給排してPTO軸の回転を入り切り操作するPTOクラッチ切替バルブV2とを設けてなるトラクタにおいて、
前記両バルブV1,V2を構成するにあたりバルブボディ19に単一のスプールを軸方向に移動且つ軸周りに回動自在に構成し、
前記スプールの中間部と前記バルブボディ19との間に、前記軸方向の移動操作で、前記作業機Wの上げ位置U、中立位置N、下げ位置Dに切り替え操作されるリフト用切替バルブV1を構成する一方、
前記リフト用切替バルブV1の構成部近傍の同スプール上に軸方向に延設され、且つ、連通する油圧をタンクポートへ逃がす溝部22を形成し、前記スプールの回動操作で前記溝部22を回路上手側の油路に接続する状態、若しくは遮断する状態に切替えて、前記作業機Wの下げ位置DにおいてPTOクラッチシリンダC2へ油圧を立てるか否かを選択可能なPTOクラッチ切替バルブV2を構成したことを特徴とするトラクタのPTOクラッチ操作装置とする。
【0004】
【発明の効果】
前記スプールを操作することによって、リフト用切替バルブV1を切替えてリフトシリンダC1への油圧の給排を行わせて、作業機の昇降を行わせることができ、又、PTOクラッチ切替バルブV2を切替えてPTOクラッチシリンダC2への油圧の給排を行わせて、作業機への動力伝達を入り切りすることができる。これらリフト用切替バルブV1及びPTOクラッチ切替バルブV2は、同一のスプール上に設けられるために構成が簡単であり、操作も誤操作少く簡単である。
また前記PTOクラッチ切替バルブV2を前記スプールの回動操作で、前記作業機Wの下げ位置DにおいてPTOクラッチシリンダC2へ油圧を立てるか否か、即ちPTO軸の回転を入切して作業機Wを駆動するか否かを選択することができる。
【0005】
【実施例】
トラクタ車体1は、後部のエンジンEボディの前側にクラッチハウジング2、ミッションケース3等を連結して、このクラッチハウジング2の前部に油圧無段変速装置HSTを設け、ミッションケース3内の副変速装置等の伝動装置を正回転と逆回転とに切替えると共に各回転を無段変速して前車輪4、及び後車輪5を駆動走行しうる。又、ミッションケース3の前端には動力取出軸(PTO軸)を有し、クラッチハウジング2内の主クラッチ等を経て駆動され、車体1に装着されるフロントモーア作業機Wを伝動する。6は前車輪4を操向するステアリングハンドル、7は操縦席である。
【0006】
リフトシリンダC1は、車体1の前部に設けられ、前部に連結される作業機W、例えばフロントモーアを昇降するリフトアーム8と連結する。前記動力取出軸(PTO軸)の伝動系にはPTOクラッチ9が設けられ、油圧力によるプッシュシリンダの作動でクラッチの入り切りされるPTOクラッチシリンダC2を有する。又、ステアリングハンドル6によってオービットロールであるステアリングバルブV3が作動され、後車輪5を操向するステアリングシリンダC3を油圧駆動しうる。
【0007】
エンジンEには油圧ポンプPが設けられ、前記ミッションケース3内のオイルを吸入して、前記リフトシリンダC1のリフトバルブV1や、PTOクラッチシリンダC2のPTOクラッチバルブV2、ウエイトトランスファバルブV4等のコントロールバルブを有する油圧回路10と連結し、ステアリングバルブV3等の油圧回路11と連結している。Tはタンクポートである。該クラッチシリンダC2は、PTOクラッチバルブV2のタンクポートTへの開位置によりPTOクラッチ9を切りとし、バルブV2の閉位置により油圧を立ててPTOクラッチ9を入りとする。
【0008】
前記リフトシリンダC1やPTOクラッチシリンダC2等の油圧回路10は、油圧ポンプPから分流弁12、リリーフバルブ13を経て、リフトバルブV1、PTOクラッチバルブV2、及びリリーフバルブ14に連通すると共に、PTOクラッチシリンダC2に連通している。絞り弁15を有するウエイトトランスファバルブV4は、該リフトバルブV1を経てタンクポートTに至る排油回路16に設けられ、前記PTOクラッチシリンダC2のパイロット圧回路17におけるパイロット圧によって作動しうる構成としている。
【0009】
前記リフトバルブV1及びPTOクラッチバルブV2は、単一のスプールバルブVの形態で、このスプールバルブVは、一端に連動する操作レバー18によって、スプール軸の方向Aに向けて移動できると共に、このスプール軸回りの方向Bに回動できる。19はメインバルブボディで、前記スプールバルブV、分流弁12、リリーフバルブ13の他、PTOクラッチ9の圧力を制御するPTO圧力制御弁20等を設けている。前記ウエイトトランスファバルブV4を有するサブバルブボディ21は、該メインバルブボディ19に着脱できる構成としている。ウエイトトランスファバルブ仕様において装着する。
【0010】
前記スプールバルブVの構成は、油圧ポンプP側のポンプポートP1、タンクポートT側に連絡するタンクポートT1、及びリフトシリンダC1側のシリンダポートを有し、操作レバー18による軸方向の移動によって中立位置Nから、シリンダC1へ油圧を送る上げ位置Uと、シリンダC1の油圧をタンクポートT1へ抜く下げ位置Dとに切替えるようにリフトバルブV1が構成されている。
【0011】
又、PTOクラッチバルブV2は、前記分流弁12を介して油圧ポンプPに連結するポンプポートP2、及びPTOクラッチシリンダC2ポートと、タンクポートTとの間に、このタンクポートTの排油を開OFF、閉ONするように軸方向へ移動させて切替できる。このPTOクラッチバルブV2は、スプールバルブVの一部に切欠溝22を形成し、タンクポートTのエリア23がこの切欠溝22を通して回動操作で該シリンダポートC2に連通したとき、PTOクラッチシリンダC2ポートの油圧をタンクポートTへ逃す。前記ウエイトトランスファバルブV4のパイロット圧回路17は前記PTOクラッチシリンダC2ポートに連通させている。
【0012】
このようなスプールバルブVの操作レバー18による操作で、リフトバルブV1を中立位置Nから下げ位置D、上げ位置Uへ軸方向A移動して切替えできる。又、操作レバー18等の操作でスプールバルブVを回動Bさせて、切替溝22をPTOクラッチシリンダC2ポートに合せた状態に切替えて、軸方向A操作することにより、PTOクラッチバルブV2を、タンクポートTへの開位置OFFで、PTOクラッチシリンダC2への油圧を抜いて、PTOクラッチ9を切りOFFとし、タンクポートTへの閉位置ONで、PTOクラッチシリンダC2への油圧を立てて、PTOクラッチ9を入りONとする。
【0013】
前記ウエイトトランスファバルブV4は、前記リフトバルブV1の中立位置N乃至下げ位置Dにおいて、タンクポートTへの全開位置Fから絞位置Gへの切替えによって、リフトシリンダC1のリフトアーム8下降を規制する。このウエイトトランスファバルブV4の作動は、常時は全開位置Fにあるところを、パイロット圧回路17を経るPTOクラッチシリンダC2ポートの油圧力によって行われる。PTOクラッチバルブV2のタンクポートT閉位置ONにおいて、PTOクラッチシリンダC2はPTOクラッチ9を入り作動して作業機を駆動状態において、ウエイトトランスファバルブV4を絞位置Gへ切替えてウエイトトランスファ作動しうる状態とする。又、PTOクラッチバルブV2のタンクポートT開位置OFFでは、ウエイトトランスファは効かない。
【0014】
このようなスプールバルブVの軸方向及び軸周りの操作は、図6に示すように、操作レバー18をガイドパネル24に形成した反h字形の溝に案内させて操作する。前記ガイドパネルのレバー溝25は、中間部をリフトバルブV1の中立位置Nとし、前端部で下げ位置D、後端部で上げ位置Uとしている。又、このレバー溝25に操作レバー18が位置される間は、前記PTOクラッチバルブV2は、タンクポートTに連通の切欠溝22が常にPTOクラッチシリンダC2ポートに連通された状態OFFにあって、操作レバー18がどの位置にあってもPTOクラッチ9は切りの状態にある。
【0015】
操作レバー18をレバー溝25の中立位置Nからレバー溝27に沿って回動すると、切欠溝22は閉鎖された状態となり、PTOクラッチバルブV2は開位置OFFから閉位置ONになって、PTOクラッチ9は入りとなる。このため、PTOクラッチシリンダC2ポートにおける油圧力を、パイロット圧回路17を介してウエイトトランスファバルブV4に働かせることができる。
【0016】
図7において、上例と異なる点は、前記ウエイトトランスファバルブV4のスプール先端にプッシュピン28を設け、このプッシュピン28をレバー29操作可能に設け、外部からの操作でウエイトトランスファが作動しうるように構成している。又、30は支軸31回りに回動するシーソーリンクで、この一端はリフトシリンダC1のピストン32の伸縮に連動し、他端をPTOクラッチシリンダC2ポートのタンクポートTへの排油回路に設けられる開閉弁33のプッシュピン34に当接させて、リフトシリンダC1が上昇位置になると開閉弁33をタンクポートTに開いてPTOクラッチ9を切りにするように作動する。
【0017】
図8において、上例と異なる点は、前記PTOクラッチシリンダC2ポートに働くリリーフバルブ14の構成を、ばね35に抗するポペット36と、これを受ける可動ピストン37とを、設けることによって、PTOクラッチ9の接続時の緩衝作用を行い、構成を簡単にして、設定圧力を安定させる。可動ピストン37は内側に油圧室38を形成し、この先端に小孔39を形成するピン40を設け、ポペット36は可動ピストン37との間にばね35を介在させてピン40に嵌合させて摺動自在と、PTOクラッチシリンダC2乃至ポンプポートP2の油圧により、このポペット36を押し開いてタンクポートTへ排油できる。
【0018】
又、このポペット36には該小孔39乃至油圧室38に連通するニードル孔41を設けて、該ポペット36を開きながら、ニードル孔41から油圧室38へオイルを案内させて、この油圧室38の油圧力を高めて、可動ピストン37を作動させて、ばね35を圧縮させてポペット36の開きを制限する。このため、PTOクラッチシリンダC2ポートの油圧力を、圧力線Lで示すように上昇位置で安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リフトシリンダ部の油圧回路図、及び全体のブロック油圧回路図。
【図2】その断面図。
【図3】PTOクラッチバルブ部の断面図、及び一部の斜視図。
【図4】スプールバルブ部の作用図。
【図5】トラクタの側面図。
【図6】一部別実施例を示す操作レバー部の平面図。
【図7】一部別実施例を示す油圧回路図と、その一部の断面図。
【図8】一部別実施例を示すリリーフバルブ部の断面図と、その圧力線を示すグラフ。
【符号の説明】
C1 リフトシリンダ
C2 PTOクラッチシリンダ
V スプールバルブ
V1 リフトバルブ
V2 PTOクラッチバルブ
19 バルブボディ
22 切欠き溝
Claims (1)
- 作業機昇降用のリフトシリンダC1へ油圧を給排してリフトアーム8を駆動するリフト用切替バルブV1と、該作業機駆動用のPTOクラッチシリンダC2へ油圧を給排してPTO軸の回転を入り切り操作するPTOクラッチ切替バルブV2とを設けてなるトラクタにおいて、
前記両バルブV1,V2を構成するにあたりバルブボディ19に単一のスプールを軸方向に移動且つ軸周りに回動自在に構成し、
前記スプールの中間部と前記バルブボディ19との間に、前記軸方向の移動操作で、前記作業機Wの上げ位置U、中立位置N、下げ位置Dに切り替え操作されるリフト用切替バルブV1を構成する一方、
前記リフト用切替バルブV1の構成部近傍の同スプール上に軸方向に延設され、且つ、連通する油圧をタンクポートへ逃がす溝部22を形成し、前記スプールの回動操作で前記溝部22を回路上手側の油路に接続する状態、若しくは遮断する状態に切替えて、前記作業機Wの下げ位置DにおいてPTOクラッチシリンダC2へ油圧を立てるか否かを選択可能なPTOクラッチ切替バルブV2を構成したことを特徴とするトラクタのPTOクラッチ操作装置。
Priority Applications (1)
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JP26463996A JP3610695B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | トラクタのptoクラッチ操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26463996A JP3610695B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | トラクタのptoクラッチ操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10108510A JPH10108510A (ja) | 1998-04-28 |
JP3610695B2 true JP3610695B2 (ja) | 2005-01-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26463996A Expired - Fee Related JP3610695B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | トラクタのptoクラッチ操作装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3610695B2 (ja) |
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1996
- 1996-10-04 JP JP26463996A patent/JP3610695B2/ja not_active Expired - Fee Related
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