JPH0414272Y2 - - Google Patents

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JPH0414272Y2
JPH0414272Y2 JP20034486U JP20034486U JPH0414272Y2 JP H0414272 Y2 JPH0414272 Y2 JP H0414272Y2 JP 20034486 U JP20034486 U JP 20034486U JP 20034486 U JP20034486 U JP 20034486U JP H0414272 Y2 JPH0414272 Y2 JP H0414272Y2
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transmission
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案と、操向自在な前輪への伝動系に、後輪
駆動速度に略等しい伝動速度で伝動する標準駆動
状態と、後輪駆動速度より大きい駆動速度で伝動
する増速駆動状態に切換えるクラツチ式の前輪変
速装置を備えると共に、前輪変速装置の増速駆動
系のクラツチを多板式の油圧クラツチに構成して
ある作業車の変速操作構造に関する。
〔従来の技術〕
農用トラクタ等の四輪駆動型作業車において前
述のような前輪変速装置を備えると地面を荒らす
ことなく、又、軟弱な地面でも容易に急旋回でき
るのである。そして、前輪変速装置の増速駆動系
を多板式の油圧クラツチに構成すると、標準駆動
状態から増速駆動状態への動力伝達の切換操作が
円滑に行われていくのである。
前輪変速装置の切換操作は前輪変速装置用の制
御弁と操縦ハンドルとを機械的に連動連結して、
直進状態から設定角度以上に操向操作すると制御
弁から増速駆動系の油圧クラツチに圧油供給さ
れ、この油圧クラツチが入り状態となつて増速駆
動状態が現出されるように構成している機種があ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
比較的高速での移動時等のように、操縦ハンド
ルの操向操作にかかわらず前輪変速装置を標準駆
動状態に維持しておくような場合もある。このよ
うな場合は操縦ハンドルと制御弁との機械的な連
係を断つておけばよいのであるが、次に操作ハン
ドルと制御弁とを連係状態に戻す際には操縦ハン
ドルと制御弁との機械的な位相関係を元の状態に
戻してから、連係状態としなければならない(例
えば、操縦ハンドルを直進中立位置に戻してから
連係状態に切換操作する等)。
これは、位相関係がおかしい状態で操縦ハンド
ルと、制御弁とを連係状態に戻すと、直進状態で
増速駆動状態が現出されたり、増速駆動状態が現
出される操縦ハンドルの操向角度が左右で異なつ
たりする場合が生じてしまうからである。しか
し、連係解除状態から連係状態に戻す際における
操縦ハンドルと制御弁との先のように位相合わせ
の操作は運転者にとつて煩わしいものであり、操
作性に改良の余地があつた。
ここで本考案は前述の点に着目して、連係状態
への切換操作時における位相合わせの煩わしさを
なくすことを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の特徴は冒記した作業車の変速操作構造
において、前輪変速装置を標準駆動側に付勢し
て、前記油圧クラツチに油圧給排を行う制御弁を
排油側に操作すると前記油圧クラツチが切り操作
されて、前輪変速装置が標準駆動状態に切換保持
されるように構成すると共に、前記油圧クラツチ
に至る圧油供給系をアンロード状態に切換可能な
切換弁を備えてあることにあり、その作用及び効
果は次のとおりである。
〔作 用〕
前述のように構成すると切換弁を操作して増速
駆動系の油圧クラツチに対する圧油供給系をアン
ロードすることによつて、操縦ハンドルの操作に
より制御弁が操作されても前記油圧クラツチには
圧油供給されず、前輪変速装置は標準駆動状態に
維持されるのである。そして、このアンロード状
態においても操縦ハンドルと制御弁との機械的な
連係状態は維持されたままであるので、従来構造
のような操縦ハンドルと制御弁との位相合わせは
必要なく、前記切換弁を閉状態に切換えることに
よつて操縦ハンドルの操作位置に関係なく、直ぐ
に操縦ハンドルと前輪変速装置とが連係した状態
に復帰させることができるのである。
〔考案の効果〕
以上のように、操縦ハンドルと制御弁との連係
を断つのではなく、前記連係を維持した状態で油
圧供給系をアンロードする構成としたので、操縦
ハンドルの操作位置に関係なく前輪増速状態が現
出する状態と現出しない状態とに容易に切換える
ことができるようになつて、操縦性が向上するこ
ととなつた。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例での作業車の一例である
四輪駆動型の農用トラクタについて、図面に基づ
いて説明する。
第4図に示すように、左右一対の操向型の前輪
1及び後輪2を各々駆動自在に支持した機体フレ
ーム3にエンジン4、主クラツチ5、ミツシヨン
ケース6及び操縦部7を搭載し、機体後部にロー
タリ耕耘装置等の各種作業装置を昇降自在に連結
するリフトアーム8及び作業装置に動力を伝達す
るPTO軸9を設けて四輪駆動型の農用トラクタ
を構成している。
前記エンジン4の動力は主クラツチ5、動力伝
達軸11を介してミツシヨンケース6内の主変速
装置及び副変速装置(以上図示せず)に伝達さ
れ、変速操作されて後輪2に伝達されると共に、
前記主・副変速装置から分岐した動力は前輪変速
装置10に送られ変速操作され、前輪出力軸1
5、前輪デフ機構1aを介して前輪1に伝達され
るように構成されている。
前記前輪変速装置10について詳述すると、第
3図に示すように、前輪変速装置10全体はミツ
シヨンケース6前端に配置されており、後輪2へ
伝達させる直前から分岐した動力は分岐動力軸1
2から前輪変速装置10に伝達される。前輪変速
装置10を収める変速ケース13には前記分岐動
力軸12とギア咬合する伝動軸14が支持れると
共に、分岐動力軸12と同芯状に前輪出力軸15
が支持されている。
前記伝動軸14には第1・第2出力ギア16,
17が遊転外嵌されると共に、この第1・第2出
力ギア16,17と咬合う第1・第2受動ギア1
8,19が前記前輪出力軸15に固定れている。
そして、第1出力ギア16と伝動軸14の間にピ
ン係合式の咬合式クラツチ29を構成し、第2出
力ギア17と伝動軸14の間に油圧クラツチ21
を構成している。
通常はバネ28の付勢力によつて、前記咬合式
クラツチ29と油圧クラツチ21とを択一的に入
切操作するシフト部材20が咬合式クラツチ29
側に付勢されて、シフト部材20のピン20aが
第1出力ギア16の係合穴に係入して咬合式クラ
ツチ29が入り状態となつている。この状態で分
岐動力軸12からの動力は伝動軸14、咬合式ク
ラツチ29、第1出力・受動ギア16,18を介
して、前輪1の駆動変速が後輪2のそれと略同じ
である標準駆動状態で前輪出力軸15に動力伝達
される。逆に油圧クラツチ21に圧油を供給する
とシフト部材20が油圧クチツチ21側に移動
し、咬合式クラツチ29が切り状態となると共
に、油圧クラツチ21が入り状態となつて、動力
は伝動軸14から油圧クラツチ21、第2出力・
受動ギア17,19を介して、前輪1の駆動速度
が後輪2のそれよりも増速される増速駆動状態で
前輪出力軸15に動力伝達されるのである。
前記油圧クラツチ21に動作用の圧油を給排す
る制御弁22の構造について詳述すると第2図に
示すように、この制御弁22はスプール式であり
スプール23がバネ24によつて突出側に付勢さ
れているが、制御弁22前方には前輪1操向用の
ピツトマンアーム25が配置されると共に、ピツ
トマンアーム25基部に凸部を有するカム27が
取付けられ、このカム27の凸部がスプール23
前端に接当し押し込んでいるのである。
第2図のピツトマンアーム25の位置は略直進
状態の位置であり、ポンプ(図外)から制御弁2
2のボンプポートPに送り込まれた圧油は油路2
6を通りドレンポートDから排油されると共に、
前輪変速装置10の油圧クラツチ21からの圧油
もクラツチポートCからスプール23内の油路2
3a、ドレンポートDを通り排油されて行く。こ
の状態で第3図におけるバネ28の付勢力で咬合
式式クラツチ29が入り状態となつて、前輪変速
装置10は標準駆動状態となつているのである。
次に操縦ハンドル30を設定角度以上に操向操
作しピツトマンアーム25が揺動すると、第1図
に示すようにバネ24の付勢力によつてスプール
23が突出して油路26とクラツチポートCが連
通した状態となる。これにより、クラツチポート
Cから前輪変速装置10の油圧クラツチ21に圧
油が供給され、前輪増速状態が現出されるのであ
る。又、スプール23に内装された開閉弁31は
余剰圧油を排出するリリーフ弁である。
第1図に示すように、制御弁22内の油路26
とドレンポートDとを連通させるバイパス油路3
2をも設けると共に、このバイパス油路32にロ
ータリ開閉式の切換弁33を設けている。この切
換弁33を閉状態としておくと、操縦ハンドル3
0の操作によつて先に述べたような圧油の給排操
作が行われて、前輪増速状態が現出されるのであ
る。そして、この切換弁33を開状態とするとポ
ンプからの圧油はドレンポートDに常時排油され
ることになつて、操縦ハンドル30の操向操作に
関係なく前輪変速装置10は標準駆動状態に維持
されるのである。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る作業車の変速操作構造の実
施例を示し、第1図は旋回時におけるピツトマン
アームと制御弁との状態を示す断面図、第2図は
直進時におけるピツトマンアームと制御弁との状
態を示す断面図、第3図は前輪変速装置の縦断側
面図、第4図は農用トラクタの全体側面図であ
る。 1……前輪、10……前輪変速装置、21……
油圧クラツチ、22……制御弁、33……切換
弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 操向自在な前輪1への伝動系に、後輪駆動速
    度に略等しい伝動速度で伝動する標準駆動状態
    と、後輪駆動速度より大きい駆動速度で伝動す
    る増速駆動状態に切換えるクラツチ式の前輪変
    速装置10を備えると共に、前輪変速装置10
    の増速駆動系のクラツチを多板式の油圧クラツ
    チ21に構成してある作業車の変速操作構造で
    あつて、前記前輪変速装置10を標準駆動側に
    付勢して、前記油圧クラツチ21に圧油給排を
    行う制御弁22を排油側に操作すると前記油圧
    クラツチ21が切り操作されて、前輪変速装置
    10が標準駆動状態に切換保持されるように構
    成すると共に、前記油圧クラツチ21に至る圧
    油供給系をアンロード状態に切換可能な切換弁
    33を備えてある作業車の変速操作構造。 2 前記切換弁33を前記油圧クラツチ21用の
    制御弁22のケーシングに内装してある実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の作業車の変速
    操作構造。
JP20034486U 1986-12-25 1986-12-25 Expired JPH0414272Y2 (ja)

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JPS63104118U JPS63104118U (ja) 1988-07-06
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