JP3777738B2 - トラクタ等の油圧回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラクタ等の油圧回路に関する。パワステシリンダや、リフトシリンダ、及びHST(油圧無段変速装置)等を有する油圧回路を構成する移動農機に利用しうる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトラクタの油圧回路では、分流弁を用いて、油圧ポンプから吐出す油を、制御流量としてパワステシリンダからHSTチャージ回路を経てタンクポートへ流し、余剰流量としてコントロールバルブへ供給し、更に、このコントロールバルブ内で分流して、制御流量でPTOクラッチシリンダの制御を行わせ、余剰流量で作業機昇降のリフトシリンダの制御を行わせる形態がある。
【0003】
しかしながら、このような油圧回路構成では、パワステシリンダの油圧回路に常時一定流量供給されているために、アイドリング時においては、PTOクラッチ制御や、モーア昇降制御を行うためには、油圧ポンプにおける吐出量が多量必要となり、ポンプ容量が大きくなる。又、このポンプ容量が大きくなると、油圧回路中の圧力損失が大きく、油温上昇が行われ易い。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、油圧ポンプ(P)から、パワステシリンダ(1)を作動するパワステ油圧回路(2)を経て、リフトシリンダ(3)とPTOクラッチシリンダ(4)との油圧作動部を夫々切替作動する2つのコントロールバルブ(5,6)、HSTチャージ回路(7)、及びタンクポート(T)に亘って直列状に配置してなるトラクタ等の油圧回路であって、上記パワステ油圧回路(2)の操向切替作動時に油圧ポンプ(P)からの供給油の一部をこのパワステ油圧回路(2)に接続されたパワステ回路(25)を経てパワステ余剰流回路(24)に供給すべく構成し、かつ上記パワステ油圧回路(2)にパワステ戻り回路(26)の戻り油を前記コントロールバルブ(5,6)に各別に供給して異なる油圧作動部を作動し、これらコントロールバルブ(5,6)へ各別に供給される油を合流してHST供給回路(29)を経てHSTチャージ回路(7)へ供給し、前記コントロールバルブ(5,6)はレバー操作で切替操作されるスプールバルブ形態として該スプールの押し引 きでリフトシリンダ(3)のメイン回路(37)を中立から上げ位置、下げ位置へ切替えでき、この中立位置でスプールを回動させることによってクラッチシリンダポート(31)を、タンクポート(T)へ連通させる切り位置と、PTO回路(27)へ連通させる入り位置とに切り替える構成としたトラクタ等の油圧回路の構成とする。
【0005】
【発明の効果】
油圧ポンプ(P)から吐出される圧油は、パワステ油圧回路2の切替作動でパワステシリンダ(1)を作動して、コントロールバルブ(5,6)の操作によるときは供給油の一部を受けてリフトシリンダ(3)、又はPTOクラッチシリンダ(4)に供給され、更にHSTチャージ回路(7)を経てタンクポート(T)へ戻される。このように、コントロールバルブ(5、又は6)が作動時のみリフトシリンダ(3)やPTOクラッチシリンダ(4)への流量が必要であるが、その後は不要となりHSTチャージ回路(7)へ供給される。このため、前記のような分流弁は不要となり構成が簡単であり、ポンプ容量を小さくすることができ、圧損や馬力損失等も少くすることができる。
【0006】
【実施例】
トラクタの車体8は、後部ボンネット9下のエンジンEの前側に、クラッチハウジング10、スペーサケース33、及びミッションケース11を連接し、このエンジンE後部のフロントアクスルブラケット12の下部に後車輪13を有したリヤアクスルハウジング34を支架し、ミッションケース11の前部外側にはフロントアクスルハウジング14の外側に前車輪15を軸装する。
【0007】
16はステアリングハンドルで、パワステ油圧回路2とパワステシリンダ1とからなるパワステアリングを介して、後車輪13を操向する構成としている。18は操縦席である。車体8の前部には、リフトアーム23が設けられ、リフトシリンダ3の伸縮で油圧力による伸縮で上下回動され、リフトロッド20を介して車体8の前部に連結される作業機連結アーム21が昇降される。このリフトアーム23の上下動によって昇降される作業機としてモーア22を連結している。
【0008】
前記パワステアリングには、5ポート形態のオービットロールからなるパワステ油圧回路2を有し、パワステ回路25およびパワステ戻り回路26を接続している。もって、前記ステアリングハンドル16の左・右旋回操作によってパワステ油圧回路2を構成する切替バルブ2aの油路が切り替わりパワステシリンダ1を伸縮させて左右に操向すべく構成するものである。
また、パワステ油圧回路2を構成する切替バルブ2aは、パワステシリンダ1への作動油給排用の他に供給油回路を分岐して戻り油回路2b,2cを備え、これら戻り回路2b,2cに通じるパワステ戻り回路26を接続している。したがって油圧ポンプPからの供給油はその一部が、パワステ油圧回路2の油路の切替え、または中立状態においてパワステ回路25に供給される構成である。なお、このパワステ回路25を経て、リフトコントロールバルブ5を有するメイン回路37間には、パワステリリーフR1及びパワステアリングからの余剰流が合流するようにパワステ余剰流回路24が連結される。又、パワステ戻り回路26が、コントロールバルブ6のクラッチ入りポートでPTO回路27へ合流する。このPTO回路27とメイン回路37との間はメインリリーフR2を有するリリーフ回路28で合流され、コントロールバルブ5の中立、乃至下げポートで回路38で合流される。このようにして、コントロールバルブ5,6へ各別に供給される油は合流して、低圧リリーフR3を介してHST供給回路29を経て、HSTのHSTチャージ回路7へ供給される。この内部のHSTリリーフR4を経てタンクポートTへ排出される。
【0009】
コントロールバルブ5,6内の回路27圧力は、前記低圧リリーフR3の設定値(例えば5kgf/cm2)に、HSTチャージ回路7のHSTリリーフ圧力(5kgf/cm2)が加わり、常時一定圧力(10kgf/cm2)に保持される。この圧力によって、PTOクラッチの入り切り制御や、モーア22のリフトシリンダ3の背圧制御を行うことができる。このPTOクラッチシリンダ4の制御においては、シリンダ4内に油圧を送込んでPTOクラッチを入りに作動するときのみ、油流量が必要であるが、その後は不要となり、HST供給回路29へ供給される。
【0010】
又、前記モーア22を下げる時において、リフトシリンダ3の下げ回路30は、PTOクラッチのクラッチシリンダポート31を介してタンクポートTへ連通しており、PTOコントロールバルブ6の切り状態で下降させると通常の下げになるが、PTOコントロールバルブ6の入り状態で下降すると、タンクポートTへの連通は断たれて、PTO回路27に連通するようになる。
【0011】
このような油圧回路においては、リリーフバルブR1〜R3及びパワステ戻り回路26は、すべて下位の回路に油圧供給される構成となっているために、どのリリーフR1〜R4が働いても油圧回路の機能を損なうことはない。これにより、油圧ポンプPの容量を小さくできて、圧損や馬力損失を少くでき、ヒートバランス性能を向上しうる。
【0012】
前記PTOクラッチシリンダ4によって入り切り操作される湿式多板形態のPTOクラッチは、ミッションケース11内のPTO軸32伝動系に設けられて、このPTOクラッチの入りによってモーア22の各ブレード軸を伝動回転して、芝草の刈取を行うものである。前記HSTは、スペーサケース33内に設けられ、HSTポンプ35と、HSTモータ36とを有するHST回路39に、チャージ回路7を有し、HSTリリーフR4を有する。主変速レバーの操作で中立位置から前進位置と後進位置とに切替えて各々増減速する主変速装置の構成として、走行伝動するものである。
【0013】
前記コントロールバルブ5,6は、レバー操作で切替操作されるスプールバルブ形態であり、このスプールの押し引きで、リフトシリンダ3のメイン回路37を中立から上げ位置、下げ位置へ切替えできる。又、この中立位置でスプールを回動することにより、クラッチシリンダポート31を、タンクポートTへ連通させる切り位置と、PTO回路27へ連通させる入り位置とに切替えることができる。
【0014】
図3において、上例と異なる点は、前記パワステ油圧回路2のパワステ(アンロード)回路25から、リフトコントロールバルブ5のメイン回路37へパワステ余剰流回路24で連通し、又、パワステ油圧回路2のタンクポートTから、リフトコントロールバルブ5のリリーフ(アンロード)回路28へパワステ戻り回路26で合流させる構成としたものである。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧回路図
【図2】 フロントモーアの側面図
【図3】 一部別実施例を示す油圧回路図
【符号の説明】
1 パワステシリンダ
2 パワステ油圧回路
3 リフトシリンダ
4 PTOクラッチシリンダ
5 コントロールバルブ
6 コントロールバルブ
7 HSTチャージ回路
P 油圧ポンプ
T タンクポート
Claims (1)
- 油圧ポンプ(P)から、パワステシリンダ(1)を作動するパワステ油圧回路(2)を経て、リフトシリンダ(3)とPTOクラッチシリンダ(4)との油圧作動部を夫々切替作動する2つのコントロールバルブ(5,6)、HSTチャージ回路(7)、及びタンクポート(T)に亘って直列状に配置してなるトラクタ等の油圧回路であって、上記パワステ油圧回路(2)の操向切替作動時に油圧ポンプ(P)からの供給油の一部をこのパワステ油圧回路(2)に接続されたパワステ回路(25)を経てパワステ余剰流回路(24)に供給すべく構成し、かつ上記パワステ油圧回路(2)にパワステ戻り回路(26)の戻り油を前記コントロールバルブ(5,6)に各別に供給して異なる油圧作動部を作動し、これらコントロールバルブ(5,6)へ各別に供給される油を合流してHST供給回路(29)を経てHSTチャージ回路(7)へ供給し、前記コントロールバルブ(5,6)はレバー操作で切替操作されるスプールバルブ形態として該スプールの押し引きでリフトシリンダ(3)のメイン回路(37)を中立から上げ位置、下げ位置へ切替えでき、この中立位置でスプールを回動させることによってクラッチシリンダポート(31)を、タンクポート(T)へ連通させる切り位置と、PTO回路(27)へ連通させる入り位置とに切り替える構成としたトラクタ等の油圧回路。
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1997
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