JPS6230502Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6230502Y2 JPS6230502Y2 JP1981121081U JP12108181U JPS6230502Y2 JP S6230502 Y2 JPS6230502 Y2 JP S6230502Y2 JP 1981121081 U JP1981121081 U JP 1981121081U JP 12108181 U JP12108181 U JP 12108181U JP S6230502 Y2 JPS6230502 Y2 JP S6230502Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic
- motor
- transmission mechanism
- circuit
- lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 25
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 17
- 230000009347 mechanical transmission Effects 0.000 claims description 15
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 5
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、例えば、農作業等に使用される自走
式車両に関するものである。
式車両に関するものである。
この種の自走式車両においては、不整地を低速
で作業走行する場合の強力な走破性能と、路上を
比較的高速で走行する場合の軽快で効率のよい走
行性能とを共に備えていることが望ましい。その
ため、近時、高速時には機械式伝動機構を介して
原動機に接続された左、右の後車輪のみを駆動し
て走行し、低速時には前記後車輪のみならず液圧
伝動機構を介して原動機に接続された左、右の前
車輪をも駆動して走行し得るような自走式の車両
が開発されている。ところが、従来のこの種車両
は、いずれも構成が複雑であるため、実用化が難
しいという不都合がある。
で作業走行する場合の強力な走破性能と、路上を
比較的高速で走行する場合の軽快で効率のよい走
行性能とを共に備えていることが望ましい。その
ため、近時、高速時には機械式伝動機構を介して
原動機に接続された左、右の後車輪のみを駆動し
て走行し、低速時には前記後車輪のみならず液圧
伝動機構を介して原動機に接続された左、右の前
車輪をも駆動して走行し得るような自走式の車両
が開発されている。ところが、従来のこの種車両
は、いずれも構成が複雑であるため、実用化が難
しいという不都合がある。
また、この種の車両においては、4輪駆動で低
速走行する場合であつても、スタツクから脱出す
る際や急な坂を極低速で登る際と、通常の作業走
行を行う際とでは、必要とするトルクが大きく異
なる。そのため、例えば、単一の液圧ポンプから
吐出される圧力液を液圧モータに供給するように
し、その圧力液の上限圧力を一種類のリリーフ弁
で制御するようにしたようなものでは、前述した
運転状況の変化に適切に対応するのが難しいとい
う問題がある。
速走行する場合であつても、スタツクから脱出す
る際や急な坂を極低速で登る際と、通常の作業走
行を行う際とでは、必要とするトルクが大きく異
なる。そのため、例えば、単一の液圧ポンプから
吐出される圧力液を液圧モータに供給するように
し、その圧力液の上限圧力を一種類のリリーフ弁
で制御するようにしたようなものでは、前述した
運転状況の変化に適切に対応するのが難しいとい
う問題がある。
本考案は、このような事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、機械式伝動機
構のみによる2輪駆動走行と、機械式伝動機構お
よび液圧式伝動機構を併用した4輪駆動走行とを
簡単な構成により確実に切換えることが可能であ
り、しかも、4輪駆動走行時の種々の走行状況に
無理なく適切に対処することができるようにした
自走式車両を提供することにある。
もので、その目的とするところは、機械式伝動機
構のみによる2輪駆動走行と、機械式伝動機構お
よび液圧式伝動機構を併用した4輪駆動走行とを
簡単な構成により確実に切換えることが可能であ
り、しかも、4輪駆動走行時の種々の走行状況に
無理なく適切に対処することができるようにした
自走式車両を提供することにある。
本考案は、以上のような目的を達成するため
に、前述した液圧式伝動機構を、原動機によつて
駆動される対をなす液圧ポンプと、出力軸を前記
副駆動車輪に接続した液圧モータと、この液圧モ
ータを前記液圧ポンプから吐出される圧力液によ
つて駆動するためのモータ駆動回路と、前記液圧
モータを空回り状態にするためのモータ空転回路
と、前記機械式伝動機構の変速機を操作するため
のレバーに連動して切換わり前記レバーが低速位
置に保持された場合に前記モータ空転回路を断つ
て前記モータ駆動回路を使用状態にするとともに
前記レバーが高速位置に切換えられた場合に前記
モータ駆動回路を断つて前記モータ空転回路を使
用状態にする主切換弁とを具備してなるものにし
ている。そして、前記モータ駆動回路が、高圧設
定のリリーフ弁の制御支配下で前記一方の液圧ポ
ンプから吐出される圧力液のみを前記液圧モータ
に供給する高トルク状態と、低圧設定のリリーフ
弁の制御支配下で前記両液圧ポンプから吐出され
る圧力液を前記液圧モータに供給する低トルク状
態とのいずれかを選択する幅切換弁を備えてい
る。
に、前述した液圧式伝動機構を、原動機によつて
駆動される対をなす液圧ポンプと、出力軸を前記
副駆動車輪に接続した液圧モータと、この液圧モ
ータを前記液圧ポンプから吐出される圧力液によ
つて駆動するためのモータ駆動回路と、前記液圧
モータを空回り状態にするためのモータ空転回路
と、前記機械式伝動機構の変速機を操作するため
のレバーに連動して切換わり前記レバーが低速位
置に保持された場合に前記モータ空転回路を断つ
て前記モータ駆動回路を使用状態にするとともに
前記レバーが高速位置に切換えられた場合に前記
モータ駆動回路を断つて前記モータ空転回路を使
用状態にする主切換弁とを具備してなるものにし
ている。そして、前記モータ駆動回路が、高圧設
定のリリーフ弁の制御支配下で前記一方の液圧ポ
ンプから吐出される圧力液のみを前記液圧モータ
に供給する高トルク状態と、低圧設定のリリーフ
弁の制御支配下で前記両液圧ポンプから吐出され
る圧力液を前記液圧モータに供給する低トルク状
態とのいずれかを選択する幅切換弁を備えてい
る。
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
する。
原動機1の動力を機械式伝動機構2を介して主
駆動車輪、例えば、左、右の後車輪3,3に伝え
るようにしている。機械式伝動機構2は、変速機
4を有しており、この変速機4はレバー4aの操
作によつて前進3段、後進1段の切換えが可能に
なつている。また、前記原動機1の動力を液圧式
伝動機構5を介して副駆動車輪、例えば、左、右
の前車輪6,6に伝えるようにしている。液圧式
伝動機構5は、前記原動機1によつて駆動される
第1、第2の液圧ポンプ7,21と、出力軸8
a,8aを前記前車輪6,6にそれぞれ接続して
なる対をなす液圧モータ8,8と、主切換弁9と
を備えている。主切換弁9は、中立位置と、前
進位置と、後進位置との3つの切換位置を有
している。中立位置は、前記液圧ポンプ7の吐
出口7aに連通する管路11と、フリーホイリン
グ用のパイロツト圧を前記液圧モータ8,8に供
給するための管路12とを相互に接続するととも
に前記各液圧モータ8,8の流入口(車両が後進
する場合には流出口として機能するが便宜上「流
入口」と称する。以下同じ)8b,8bに連通す
る管路13および前記各液圧モータ8,8の流出
口(車両が後進する場合には流入口として機能す
るが、便宜上「流出口」と称する。以下同じ)8
c,8cに連通する管路14と、タンク15に連
通する管路16とを接続するポート構成をなして
いる。すなわち、前記各管路11,12,13,
14,16とこの主切換弁9の中立位置とによ
つて、前記液圧モータ8,8を空回り状態にする
ためのモータ空転回路が構成されている。また、
主切換弁9の前進位置は、前記管路11と管路
12との接続状態を断つとともに、前記管路11
と管路13および前記管路14と管路16とをそ
れぞれ接続状態にするポート構成をなしている。
すなわち、前記各管路11,13,14,16と
この主切換弁9の前進位置とによつて、前記液
圧モータ8,8を前記液圧ポンプ7から吐出され
る圧力液によつて駆動するためのモータ駆動回路
の主要部が構成されている。そして、このモータ
駆動回路にあつては、さらに、前記第2の液圧ポ
ンプ21に逆止弁22を直列に接続してなる補助
回路23を前記第1の液圧ポンプ7に対して並列
に設けている。また、前記第2の液圧ポンプ21
の吐出口21aをバイパス回路24を介して前記
タンク15内に連通させており、このバイパス回
路24の途中に、該バイパス回路24を断続させ
る幅切換弁25を介設している。また、このバイ
パス回路24に、リリーフ弁17よりも低い設定
圧力を有したリリーフ弁26を並列に接続してい
る。さらに、前記第2の液圧ポンプ21の吐出圧
をパイロツト圧としてリリーフ弁17に伝達する
ためのパイロツト回路27を設け、前記バイパス
回路24の途中に介挿した幅切換弁25を、前記
バイパス回路24を開路させかつ前記パイロツト
回路27を閉止させる高トルク低速位置Lと、前
記バイパス回路24を閉止させかつ前記パイロツ
ト回路27を開路させる低トルク高速位置Hとを
有してなるものにしている。そして、前記幅切換
弁25を低トルク高速位置Hに切換えて前記リリ
ーフ弁17にパイロツト圧を導入した場合には、
このリリーフ弁17のリリーフ設定圧が、定圧設
定のリリーフ弁26のリリーフ設定圧と同一の値
にまで低下するようになつている。
駆動車輪、例えば、左、右の後車輪3,3に伝え
るようにしている。機械式伝動機構2は、変速機
4を有しており、この変速機4はレバー4aの操
作によつて前進3段、後進1段の切換えが可能に
なつている。また、前記原動機1の動力を液圧式
伝動機構5を介して副駆動車輪、例えば、左、右
の前車輪6,6に伝えるようにしている。液圧式
伝動機構5は、前記原動機1によつて駆動される
第1、第2の液圧ポンプ7,21と、出力軸8
a,8aを前記前車輪6,6にそれぞれ接続して
なる対をなす液圧モータ8,8と、主切換弁9と
を備えている。主切換弁9は、中立位置と、前
進位置と、後進位置との3つの切換位置を有
している。中立位置は、前記液圧ポンプ7の吐
出口7aに連通する管路11と、フリーホイリン
グ用のパイロツト圧を前記液圧モータ8,8に供
給するための管路12とを相互に接続するととも
に前記各液圧モータ8,8の流入口(車両が後進
する場合には流出口として機能するが便宜上「流
入口」と称する。以下同じ)8b,8bに連通す
る管路13および前記各液圧モータ8,8の流出
口(車両が後進する場合には流入口として機能す
るが、便宜上「流出口」と称する。以下同じ)8
c,8cに連通する管路14と、タンク15に連
通する管路16とを接続するポート構成をなして
いる。すなわち、前記各管路11,12,13,
14,16とこの主切換弁9の中立位置とによ
つて、前記液圧モータ8,8を空回り状態にする
ためのモータ空転回路が構成されている。また、
主切換弁9の前進位置は、前記管路11と管路
12との接続状態を断つとともに、前記管路11
と管路13および前記管路14と管路16とをそ
れぞれ接続状態にするポート構成をなしている。
すなわち、前記各管路11,13,14,16と
この主切換弁9の前進位置とによつて、前記液
圧モータ8,8を前記液圧ポンプ7から吐出され
る圧力液によつて駆動するためのモータ駆動回路
の主要部が構成されている。そして、このモータ
駆動回路にあつては、さらに、前記第2の液圧ポ
ンプ21に逆止弁22を直列に接続してなる補助
回路23を前記第1の液圧ポンプ7に対して並列
に設けている。また、前記第2の液圧ポンプ21
の吐出口21aをバイパス回路24を介して前記
タンク15内に連通させており、このバイパス回
路24の途中に、該バイパス回路24を断続させ
る幅切換弁25を介設している。また、このバイ
パス回路24に、リリーフ弁17よりも低い設定
圧力を有したリリーフ弁26を並列に接続してい
る。さらに、前記第2の液圧ポンプ21の吐出圧
をパイロツト圧としてリリーフ弁17に伝達する
ためのパイロツト回路27を設け、前記バイパス
回路24の途中に介挿した幅切換弁25を、前記
バイパス回路24を開路させかつ前記パイロツト
回路27を閉止させる高トルク低速位置Lと、前
記バイパス回路24を閉止させかつ前記パイロツ
ト回路27を開路させる低トルク高速位置Hとを
有してなるものにしている。そして、前記幅切換
弁25を低トルク高速位置Hに切換えて前記リリ
ーフ弁17にパイロツト圧を導入した場合には、
このリリーフ弁17のリリーフ設定圧が、定圧設
定のリリーフ弁26のリリーフ設定圧と同一の値
にまで低下するようになつている。
一方、前述した、主切換弁9の後進位置は、
前記管路11と管路12との接続状態を断つとと
もに、前記管路11と管路14および前記管路1
3と管路16とをそれぞれ接続状態にするポート
構成をなしている。
前記管路11と管路12との接続状態を断つとと
もに、前記管路11と管路14および前記管路1
3と管路16とをそれぞれ接続状態にするポート
構成をなしている。
そして、この主切換弁9は、前記機械式伝動機
構2の変速機4の変速操作に連動して切換えられ
るようになつている。すなわち、この主切換弁9
の切換レバー9aは前記変速機4のレバー4aに
適宜なリンク機構等を介して接続されており、前
記レバー4aを前進低速(第1速)位置に保持し
た場合に前記主切換弁9が前進位置に保持さ
れ、前記レバー4aを前進高速(第2速、第3
速)位置に切換えた場合に前記主切換弁9が中立
位置に切換わり、また、前記レバー4aを後進
位置に切換えた場合に前記主切換弁9が後進位置
に切換わるようになつている。なお、18は液
圧モータ8,8に与えるフリーホイリング用のパ
イロツト圧を一定の値に保つための背圧弁であ
る。
構2の変速機4の変速操作に連動して切換えられ
るようになつている。すなわち、この主切換弁9
の切換レバー9aは前記変速機4のレバー4aに
適宜なリンク機構等を介して接続されており、前
記レバー4aを前進低速(第1速)位置に保持し
た場合に前記主切換弁9が前進位置に保持さ
れ、前記レバー4aを前進高速(第2速、第3
速)位置に切換えた場合に前記主切換弁9が中立
位置に切換わり、また、前記レバー4aを後進
位置に切換えた場合に前記主切換弁9が後進位置
に切換わるようになつている。なお、18は液
圧モータ8,8に与えるフリーホイリング用のパ
イロツト圧を一定の値に保つための背圧弁であ
る。
次いで、この車両の作動を説明する。
まず、原動機4のレバー4aを前進低速位置に
セツトすると、エンジン1の動力が機械式伝動機
構2を介して左、右の後車輪3,3に伝達され、
これら後車輪3,3が低速で前進方向に回転駆動
される。また、それに伴つて液圧式伝動機構5の
主切換弁9が前進位置にセツトされ、液圧ポン
プ7から吐出される圧力液が管路11,13を通
して液圧モータ8,8の流入口8b,8bに供給
されるため、該液圧モータ8,8が作動状態とな
つて左、右の前車輪6,6が前進方向に回転駆動
される。なお、この場合、モータ駆動回路の幅切
換弁25を図面を示すように高トルク低速位置L
にセツトしている状態では、第2の液圧ポンプ2
1から吐出される作動液はバイパス回路24を通
して直接タンク15内に戻されてしまうため、液
圧モータ8,8は第1の液圧ポンプ7のみによつ
て駆動されることになる。そして、この場合の圧
力液の圧力は、高圧設定のリリーフ弁17の制御
支配下におかれることになる。そのため、車両は
高トルクを発揮しつつ極低速で走行することが可
能となる。この状態から、幅切換弁25を低トル
ク高速位置Hに切換えると、前記バイパス回路2
4が遮断されるため、前記液圧モータ8,8は2
台の液圧ポンプ7,21によつて駆動されること
になる。そして、この場合には、パイロツト回路
24を介してリリーフ弁17にパイロツト圧が供
給され、低圧設定のリリーフ弁26が働くことに
なる。すなわち、パイロツト圧が供給されると、
前記リリーフ弁17の設定圧が前記リリーフ弁2
6の設定圧と同一の値にまで、低下させられるこ
とになり、液圧モータ8,8に供給される圧力液
の上限圧力が実質的に前記リリーフ弁26の制御
支配下におかれることになる。そのため、比較的
トルクは小さくなるが適度な作業速度で走行でき
ることになる。
セツトすると、エンジン1の動力が機械式伝動機
構2を介して左、右の後車輪3,3に伝達され、
これら後車輪3,3が低速で前進方向に回転駆動
される。また、それに伴つて液圧式伝動機構5の
主切換弁9が前進位置にセツトされ、液圧ポン
プ7から吐出される圧力液が管路11,13を通
して液圧モータ8,8の流入口8b,8bに供給
されるため、該液圧モータ8,8が作動状態とな
つて左、右の前車輪6,6が前進方向に回転駆動
される。なお、この場合、モータ駆動回路の幅切
換弁25を図面を示すように高トルク低速位置L
にセツトしている状態では、第2の液圧ポンプ2
1から吐出される作動液はバイパス回路24を通
して直接タンク15内に戻されてしまうため、液
圧モータ8,8は第1の液圧ポンプ7のみによつ
て駆動されることになる。そして、この場合の圧
力液の圧力は、高圧設定のリリーフ弁17の制御
支配下におかれることになる。そのため、車両は
高トルクを発揮しつつ極低速で走行することが可
能となる。この状態から、幅切換弁25を低トル
ク高速位置Hに切換えると、前記バイパス回路2
4が遮断されるため、前記液圧モータ8,8は2
台の液圧ポンプ7,21によつて駆動されること
になる。そして、この場合には、パイロツト回路
24を介してリリーフ弁17にパイロツト圧が供
給され、低圧設定のリリーフ弁26が働くことに
なる。すなわち、パイロツト圧が供給されると、
前記リリーフ弁17の設定圧が前記リリーフ弁2
6の設定圧と同一の値にまで、低下させられるこ
とになり、液圧モータ8,8に供給される圧力液
の上限圧力が実質的に前記リリーフ弁26の制御
支配下におかれることになる。そのため、比較的
トルクは小さくなるが適度な作業速度で走行でき
ることになる。
次いで、前記変速機4のレバー4aを前進高速
位置に切換えると、前記後車輪3,3が高速で前
進方向に回転駆動される。そして、それに伴つて
液圧式伝動機構5の切換弁9が中立位置に切換
えられ管路11,12を通してフリーホイリング
用のパイロツト圧が液圧モータ8,8に与えられ
るとともに、前記液圧モータ8,8の流入口8
b,8bおよび流出口8c,8cが管路13,1
4,16を介してタンク15内に開放されるた
め、前記液圧モータ8,8は空回り状態となり、
左、右の前車輪6,6は車両の前進に伴つて従動
回転を行うことになる。一方、変速機4のレバー
4aを後進位置に切換えると、前記後車輪3,3
が後進方向に回転駆動される。そして、それに伴
つて液圧式伝動機構5の切換弁9が後進位置に
切換えられ管路11,14を通して圧力液が液圧
モータ8,8の流出口8c,8cに供給されるた
め、該液圧モータ8,8が逆転して左、右の前車
輪6,6が後進方向に回転駆動される。
位置に切換えると、前記後車輪3,3が高速で前
進方向に回転駆動される。そして、それに伴つて
液圧式伝動機構5の切換弁9が中立位置に切換
えられ管路11,12を通してフリーホイリング
用のパイロツト圧が液圧モータ8,8に与えられ
るとともに、前記液圧モータ8,8の流入口8
b,8bおよび流出口8c,8cが管路13,1
4,16を介してタンク15内に開放されるた
め、前記液圧モータ8,8は空回り状態となり、
左、右の前車輪6,6は車両の前進に伴つて従動
回転を行うことになる。一方、変速機4のレバー
4aを後進位置に切換えると、前記後車輪3,3
が後進方向に回転駆動される。そして、それに伴
つて液圧式伝動機構5の切換弁9が後進位置に
切換えられ管路11,14を通して圧力液が液圧
モータ8,8の流出口8c,8cに供給されるた
め、該液圧モータ8,8が逆転して左、右の前車
輪6,6が後進方向に回転駆動される。
以上のように、本車両は、低速時には主駆動車
輪たる後車輪3,3と副駆動車輪たる前車輪6,
6とを共に回転駆動して強力に進行し、高速時に
は前車輪6,6を空回り状態にして後車輪3,3
のみを用いて軽快に効率よく走行するという所望
の運転状態を得ることができるわけであるが、本
考案によれば、前車輪6,6を駆動するための液
圧式伝動機構5を、液圧ポンプ7,21と、液圧
モータ8,8と、この液圧モータ8,8を前記液
圧ポンプ7,21から吐出される圧力液によつて
駆動するための管路11,13を主体としたモー
タ駆動回路と、前記液圧モータ8,8を空回り状
態にするための管路11,12を主体としたモー
タ空転回路と、このモータ空転回路と前記モータ
駆動回路とを選択的に使用状態にする主切換弁9
とを具備してなるものにし、前記主切換弁9を機
械式伝動機構2の変速機4を操作するためのレバ
ー4aに連動させて切換えるようにしているの
で、構成が簡単で実施がきわめて容易である。す
なわち、液圧式伝動機構2を前記のようなものに
すれば、機械式伝動機構2との連携をとるための
特殊な液圧機器が全く不要となり、該液圧式伝動
機構2を標準化された一般的な油圧機器のみを用
いて簡単に構成することが可能となるため、実用
化がきわめて容易であり、前述した所望の運転状
態を確実に得ることができる自走式車両を安価に
提供できるものである。
輪たる後車輪3,3と副駆動車輪たる前車輪6,
6とを共に回転駆動して強力に進行し、高速時に
は前車輪6,6を空回り状態にして後車輪3,3
のみを用いて軽快に効率よく走行するという所望
の運転状態を得ることができるわけであるが、本
考案によれば、前車輪6,6を駆動するための液
圧式伝動機構5を、液圧ポンプ7,21と、液圧
モータ8,8と、この液圧モータ8,8を前記液
圧ポンプ7,21から吐出される圧力液によつて
駆動するための管路11,13を主体としたモー
タ駆動回路と、前記液圧モータ8,8を空回り状
態にするための管路11,12を主体としたモー
タ空転回路と、このモータ空転回路と前記モータ
駆動回路とを選択的に使用状態にする主切換弁9
とを具備してなるものにし、前記主切換弁9を機
械式伝動機構2の変速機4を操作するためのレバ
ー4aに連動させて切換えるようにしているの
で、構成が簡単で実施がきわめて容易である。す
なわち、液圧式伝動機構2を前記のようなものに
すれば、機械式伝動機構2との連携をとるための
特殊な液圧機器が全く不要となり、該液圧式伝動
機構2を標準化された一般的な油圧機器のみを用
いて簡単に構成することが可能となるため、実用
化がきわめて容易であり、前述した所望の運転状
態を確実に得ることができる自走式車両を安価に
提供できるものである。
しかも、このものは前記モータ駆動回路が、高
圧設定のリリーフ弁17の制御支配下で前記一方
の液圧ポンプ7から吐出される圧力液のみを前記
液圧モータ8,8に供給する高トルク状態と、低
圧設定のリリーフ弁26の制御支配化下で前記両
液圧ポンプ7,21から吐出される圧力液を前記
液圧モータ8,8に供給する低トルク状態とのい
ずれかを選択する副切換弁25を備えている。そ
のため、4輪駆動走行状態において、比較的高速
の際には低トルク、低速の際には高トルクの運転
が可能となり、エンジンストツプ等のトラブルを
有効に防止しつつ種々の運転態様を適宜選択する
ことができることになる。
圧設定のリリーフ弁17の制御支配下で前記一方
の液圧ポンプ7から吐出される圧力液のみを前記
液圧モータ8,8に供給する高トルク状態と、低
圧設定のリリーフ弁26の制御支配化下で前記両
液圧ポンプ7,21から吐出される圧力液を前記
液圧モータ8,8に供給する低トルク状態とのい
ずれかを選択する副切換弁25を備えている。そ
のため、4輪駆動走行状態において、比較的高速
の際には低トルク、低速の際には高トルクの運転
が可能となり、エンジンストツプ等のトラブルを
有効に防止しつつ種々の運転態様を適宜選択する
ことができることになる。
なお、前記実施例では後車輪が主駆動車輪で前
車輪が副駆動車輪である場合について説明した
が、逆に前車輪が主駆動車輪で、後車輪が副駆動
車輪であつてもよい。
車輪が副駆動車輪である場合について説明した
が、逆に前車輪が主駆動車輪で、後車輪が副駆動
車輪であつてもよい。
以上詳述したように、本考案によれば、機械式
伝動機構のみによる2輪駆動走行と、機械式伝動
機構および液圧式伝動機構を併用した4輪駆動走
行とを簡単な構成により確実に切換えることが可
能であり、しかも、4輪駆動走行時の種々の走行
状況に無理なく適切に対処することができる自走
式車両を提供できるものである。
伝動機構のみによる2輪駆動走行と、機械式伝動
機構および液圧式伝動機構を併用した4輪駆動走
行とを簡単な構成により確実に切換えることが可
能であり、しかも、4輪駆動走行時の種々の走行
状況に無理なく適切に対処することができる自走
式車両を提供できるものである。
図面は本考案の一実施例を示す回路説明図であ
る。 1……原動機、2……機械式伝動機構、3……
主駆動車輪(後車輪)、4……変速機、4a……
レバー、5……液圧式伝動機構、6……副駆動車
輪(前車輪)、7,21……液圧ポンプ、8……
液圧モータ、9……主切換弁、17……高圧設定
のリリーフ弁、25……幅切換弁、26……低圧
設定のリリーフ弁。
る。 1……原動機、2……機械式伝動機構、3……
主駆動車輪(後車輪)、4……変速機、4a……
レバー、5……液圧式伝動機構、6……副駆動車
輪(前車輪)、7,21……液圧ポンプ、8……
液圧モータ、9……主切換弁、17……高圧設定
のリリーフ弁、25……幅切換弁、26……低圧
設定のリリーフ弁。
Claims (1)
- レバー操作により少なくとも高速と低速との2
段階に変速可能な変速機を有し原動機の動力を主
駆動車輪に伝達する機械式伝動機構と、原動機の
動力を副駆動車輪に伝達する液圧式伝動機構とを
備えた自走式の車両において、前記液圧式伝動機
構が、原動機によつて駆動される対をなす液圧ポ
ンプと、出力軸を前記副駆動車輪に接続した液圧
モータと、この液圧モータを前記液圧ポンプから
吐出される圧力液によつて駆動するためのモータ
駆動回路と、前記液圧モータを空回り状態にする
ためのモータ空転回路と、前記機械式伝動機構の
変速機を操作するためのレバーに連動して切換わ
り前記レバーが低速位置に保持された場合に前記
モータ空転回路を断つて前記モータ駆動回路を使
用状態にするとともに前記レバーが高速位置に切
換えられた場合に前記モータ駆動回路を断つて前
記モータ空転回路を使用状態にする主切換弁とを
具備してなり、前記モータ駆動回路が、高圧設定
のリリーフ弁の制御支配下で前記一方の液圧ポン
プから吐出される圧力液のみを前記液圧モータに
供給する高トルク状態と、低圧設定のリリーフ弁
の制御支配下で前記両液圧ポンプから吐出される
圧力液を前記液圧モータに供給する低トルク状態
とのいずれかを選択する副切換弁を備えているこ
とを特徴とする自走式車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12108181U JPS5825730U (ja) | 1981-08-15 | 1981-08-15 | 自走式車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12108181U JPS5825730U (ja) | 1981-08-15 | 1981-08-15 | 自走式車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5825730U JPS5825730U (ja) | 1983-02-18 |
JPS6230502Y2 true JPS6230502Y2 (ja) | 1987-08-05 |
Family
ID=29915027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12108181U Granted JPS5825730U (ja) | 1981-08-15 | 1981-08-15 | 自走式車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5825730U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5513103B2 (ja) * | 1974-10-14 | 1980-04-07 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS619791Y2 (ja) * | 1978-07-12 | 1986-03-28 |
-
1981
- 1981-08-15 JP JP12108181U patent/JPS5825730U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5513103B2 (ja) * | 1974-10-14 | 1980-04-07 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5825730U (ja) | 1983-02-18 |
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