JP3423162B2 - 手摺壁パネルの取付構造 - Google Patents
手摺壁パネルの取付構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バルコニを支持
するために建物の外壁から突出した複数の側桁又はこれ
ら側桁の間を繋ぐ梁に、バルコニの周縁に設置する手摺
壁パネルを取付ける構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図8に示すように、建物の外壁か
ら突出した複数の側桁5aと、これら側桁5aの間を繋
ぐ梁5bとで軸組5を組み立て、該軸組5で床材(図示
せず)を支持するとともに、該軸組5の周縁を覆うよう
にして手摺壁パネル10を取付けることによってバルコ
ニ20を組み立てることがなされている。この工法にお
いては、手摺壁パネル10として、バルコニ20の周囲
の外壁パネルと同様のパネル(例えばプレキャストコン
クリート板等)を用いることによって、建物と一体観の
あるバルコニ20とすることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような施工方法においては、手摺壁パネル10の下端部
を軸組5に固定しただけではバルコニ20の強度が不十
分であるので、該手摺壁パネル10を補強するための部
材等が必要であり、このため該手摺壁パネル10の取付
構造が複雑となり、施工にも手間を要するという問題が
ある。 【0004】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、構造が簡潔で容易に施工すること
のできる手摺壁パネルの取付構造を提供することを目的
とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の手摺壁パネルの取付構造は、建物
の外壁にバルコニを支持する側桁又は梁に、前記バルコ
ニの周縁に設置する手摺壁パネルを取付ける構造であっ
て、前記側桁又は梁と接合するためのエンドプレート
と、前記手摺壁パネルの上面を固定するための水平フラ
ンジと、前記手摺壁パネルを受ける切欠溝が形成され、
柱状本体に対してバルコニの内側方向に倒せるように回
動可能に設けられた手摺壁パネル支持プレートとを備え
た柱状の取付金具が、前記側桁又は梁に接合され、レー
ル内に摺動ボルトが夫々スライド可能に挿入された断面
C字状の第1のレール及び第2のレールを有する手摺壁
パネルが、第1のレール内の摺動ボルトにより前記手摺
壁支持プレートに締結され、第2のレール内の摺動ボル
トによりファスナを介して前記側桁又は梁の下面に締結
され、その上面が前記水平フランジに締結されることに
より、前記取付金具を間に挟むようにして並置されたこ
とを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】図1は、この発明の手摺壁パネル
の取付構造の一実施形態を示す斜視図である。同図にお
いては、取付金具2のエンドプレート22が、H型鋼よ
りなる梁5bの上面に接合され、手摺壁パネル1が該取
付金具2を間に挟むようにして並置されている。該手摺
壁パネル1の上面は、取付金具2の水平フランジ23に
締結され、裏面の下方部は、取付金具2の手摺壁パネル
支持プレート24に締結されている。なお、手摺壁パネ
ルを側桁(上記梁5bと同様のH型鋼よりなるもの)に
取付ける場合も、ここに示す例と同様である。 【0007】取付金具2は、手摺壁パネル1の高さ方向
に沿って延びる柱状の鋼製部材であり、図2に示すよう
に、柱状本体21の下端にエンドプレート22が、上端
に水平フランジ23が、下端よりやや上方に手摺壁パネ
ル支持プレート24がそれぞれ設けられている。柱状本
体21は、手摺壁パネル1の厚さに略等しい幅を有し、
梁5bの上面よりやや高い位置から手摺壁パネル1の上
面まで延びる板状部材21aと、該板状部材21aの下
端部に形成された略三角形状の連結片21bとよりな
る。 【0008】エンドプレート22は、梁5bの上面に重
合される水平片22aと、該水平片22a上に固設され
た直立片22bとよりなり、該直立片22bが前記柱状
本体21の連結片21bにボルトにより締結される。 【0009】水平フランジ23は、手摺壁パネル1の厚
さに略等しい幅を有する板状体となっており、その中央
部において柱状本体21の上端に溶接により接合されて
いる。 【0010】手摺壁パネル支持プレート24R、24L
は、それぞれ、手摺壁パネル1を受ける切欠溝24aが
形成された手摺壁パネル受け片24bと、該手摺壁パネ
ル受け片24bの側端縁から垂直に延びる取付片24c
とよりなる。これら手摺壁パネル支持プレート24R、
24Lのそれぞれの取付片24cは、柱状本体21の連
結片21bを両側から挟むようにしてボルトにより締結
される。このとき、上記取付片24cを連結片21bに
対し回動可能としておくと、後述するように手摺壁パネ
ル1を立て起こすようにして取付けることができる。 【0011】また、柱状本体21には、必要に応じステ
ー取付片25を形成することができる。手摺壁パネル1
の取付後には、このステー取付片25に、手摺を支持す
るステーが締結される。 【0012】手摺壁パネル1は、図1に示すように、上
面に取付用インサートナット13が設けられ、裏面に第
1レール11及び第2レール12が設けられた構成とな
っている。 【0013】取付用インサートナット13は、手摺壁パ
ネル1の上面の両端部において、取付金具2の水平フラ
ンジ23のボルト挿通孔に対応する部位に設けられてい
る。上記のような取付用インサートナット13を設ける
ことによって、手摺壁パネル1の上部を水平フランジ2
3にボルトにより容易に取付けることができ、当該部位
における取付構造も簡潔とすることができる。 【0014】第1レール11は、手摺壁パネル1の裏面
において、梁5bの上面よりやや上方に対応する高さの
両端部にそれぞれ設けられている。図3に示すように、
この第1レール11は、C字状の断面形状を有するレー
ル(以下、Cレールと称す)となっており、その内部に
摺動ボルト14が挿入される。この摺動ボルト14によ
り、手摺壁パネル1の第1レール11形成部が取付金具
2の手摺壁パネル支持プレート24に固定される。 【0015】上記摺動ボルト14は、垂直片14aと、
該垂直片14aから突出したネジ棒14bとよりなり、
該垂直片14aは、ネジ棒14bを外側に向けて第1レ
ール11内に挿入される。ネジ棒14bは、取付金具2
の手摺壁パネル支持プレート24の切欠溝24aに挿通
されナットで締結される。 【0016】上記構成により、摺動ボルト14は第1レ
ール11内を水平方向にスライドして移動することがで
き、第1レール11の水平方向における任意の位置にお
いて固定することができる。したがって、手摺壁パネル
1の第1レール11形成部を取付金具2の手摺壁パネル
支持プレート24に取付ける際の位置決めを容易に行う
ことができる。 【0017】第2レール12は、前記第1レール11と
同様のCレールよりなり、梁5bの下面にほぼ対応する
高さの位置に、手摺壁パネル1の左端から右端まで水平
に延びるように設けられている。図4に示すように、第
2レール12には、前記第1レール11の場合と同様
に、摺動ボルト14が挿入され、該摺動ボルト14によ
り、手摺壁パネル1の第2レール12形成部がファスナ
15を介して梁5bの下面に固定される。 【0018】上記ファスナ15は、水平片15aと垂直
片15bとよりなり、該水平片15aが梁5bの下面に
ボルトにより締結される。上記ファスナ15の垂直片1
5bには切欠溝15cが形成されており、前記摺動ボル
ト14のネジ棒14bが該切欠溝15cに挿通されナッ
トで締結される。 【0019】上記構成において、摺動ボルト14は、前
記第1レール11の場合と同様に、第2レール12の水
平方向における任意の位置において固定することができ
る。したがって、手摺壁パネル1の第2レール12形成
部を梁5bの下面に取付ける際の位置決めを容易に行う
ことができる。 【0020】以下、手摺壁パネル1を梁5bに取付ける
手順を説明する。まず、図1に示すように、梁5bの上
面に取付金具2を所定間隔(手摺壁パネル1の幅に相当
する間隔)にて取付ける。このとき、エンドプレート2
2のみを梁5bの上面に先に取付け、この後該エンドプ
レート22に柱状本体21を取付け、さらに該柱状本体
21に手摺壁パネル支持プレート24R、24Lを取付
けるようにしてもよいが、先に取付金具2を組み立てて
から梁5bに取付けるようにしてもよい。 【0021】ついで、上記取付金具2の間に手摺壁パネ
ル1を嵌合し、手摺壁パネル1の上面の取付用インサー
トナット13を取付金具2の水平フランジ23にボルト
により締結するとともに、手摺壁パネル1の第1レール
11形成部を取付金具2の手摺壁パネル支持プレート2
4に固定する。 【0022】このとき、手摺壁パネル1の上面および第
1レール11形成部は、それぞれ水平フランジ23およ
び手摺壁パネル支持プレート24に対してまず仮止めし
ておき、手摺壁パネル1の上面のボルトを調節すること
により、該手摺壁パネル1の上下位置を調整することが
できる。この上下位置の調整後、手摺壁パネル1の上面
と水平フランジ23との間に間隙が形成される場合に
は、当該間隙にスペーサ16を必要枚数挿入し、この
後、手摺壁パネル1の上面および第1レール11形成部
のボルトをそれぞれ本締めする。また、第2レール12
形成部も、上下位置の調整を行った後に本締めするよう
にすればよい。 【0023】上記工程において、取付金具2の間に手摺
壁パネル1を嵌合する際、図1に示すように、手摺壁パ
ネル1の上面に吊り上げ用インサートナット17を設け
ておき、この吊り上げ用インサートナット17を用いて
クレーンで手摺壁パネル1を吊り上げるようにして手摺
壁パネル1を取付金具2の間に嵌合することもできる
が、前記したように、取付金具2の手摺壁パネル支持プ
レート24を、柱状本体21に対し回動可能としておく
と、手作業によっても手摺壁パネル1を容易に取付金具
2の間に嵌合することができる。 【0024】即ち、図5に示すように、取付金具2の手
摺壁パネル支持プレート24を内側方向(バルコニの内
側方向)に倒しておき、この上に手摺壁パネル1を仰臥
させた状態で載置し、第1レール11形成部を上記手摺
壁パネル支持プレート24に固定する。この第1レール
11形成部の固定方法は、前記と同様とすればよい。つ
いで、手摺壁パネル1の上端側を上方に持ち上げて立て
起こし、その上面を水平フランジ23に合わせる。この
とき、手摺壁パネル1は、手摺壁パネル支持プレート2
4の固定部分を支点として回動するので、手摺壁パネル
1は、その上端側のみを持ち上げることにより取付金具
2の間に嵌合させることができる。この後、前記と同様
にして、手摺壁パネル1の上面および第2レール12形
成部を、それぞれ水平フランジ23および梁5bの下面
に固定する。上記方法により、クレーン等の手段を用い
なくとも、手作業により容易に手摺壁パネル1を取付金
具2の間に嵌合することができるとともに、該手摺壁パ
ネル1の位置決めも容易となる。 【0025】図6は、手摺壁パネルの他の例を示す斜視
図である。同図に示す手摺壁パネル100は、第1レー
ル11形成部よりやや下方の位置が下端となっており、
当該位置よりさらに下方の部分(第2レールを含む部
分)が形成されていない点以外は、前記図1に示す手摺
壁パネル1と同様である。このため、図6においては、
前記図1の手摺壁パネル1と同様の部位には同一の符号
を付している。 【0026】上記手摺壁パネル100の梁5bへの取付
け構造は、梁5bの下面における固定を行わない以外
は、前記手摺壁パネル1の場合と同様であり、その取付
け方法としても、前記と同様にクレーンを用いる方法や
立て起こすようにして取付ける方法等が可能である。 【0027】上記手摺壁パネル100は、図7に示すよ
うに、該手摺壁パネル100の下にさらに外壁パネル3
0が取付けられる場合に用いられるものである。この外
壁パネル30は、同図に示すように、上端近傍部分にお
いて外壁ファスナ31を介して取付金具2のエンドプレ
ート22の裏側(梁5bより外側に張り出した部分)に
ジョイントボルト31aにより取付けられる。このと
き、該エンドプレート22は、梁5bの上面に先付けし
ておくようにする。 【0028】 【発明の効果】以上のように、この発明の手摺壁パネル
の取付構造によれば、前記側桁又は梁と接合するための
エンドプレートと、前記手摺壁パネルの上面を固定する
ための 水平フランジと、前記手摺壁パネルを受ける切欠
溝が形成され、柱状本体に対してバルコニの内側方向に
倒せるように回動可能に設けられた手摺壁パネル支持プ
レートとを備えた柱状の取付金具が、前記側桁又は梁に
接合され、レール内に摺動ボルトが夫々スライド可能に
挿入された断面C字状の第1のレール及び第2のレール
を有する手摺壁パネルが、第1のレール内の摺動ボルト
により前記手摺壁支持プレートに締結され、第2のレー
ル内の摺動ボルトによりファスナを介して前記側桁又は
梁の下面に締結され、その上面が前記水平フランジに締
結されることにより、前記取付金具を間に挟むようにし
て並置されたので、手摺壁パネルの補強および取付けを
簡潔な構造で確実に行うことができる。 【0029】したがって、バルコニの手摺周辺を簡単に
することができ、施工も容易に行うことができる。 【0030】また、手摺壁パネルを、その両面を露出さ
せた状態で取付けることができるので、手摺壁パネルの
表面だけでなく裏面にも意匠を施すことができる。 【0031】また、手摺壁パネルの裏面を取付金具の手
摺壁パネル支持プレートに取付ける際の位置決めを容易
に行うことができる。
するために建物の外壁から突出した複数の側桁又はこれ
ら側桁の間を繋ぐ梁に、バルコニの周縁に設置する手摺
壁パネルを取付ける構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図8に示すように、建物の外壁か
ら突出した複数の側桁5aと、これら側桁5aの間を繋
ぐ梁5bとで軸組5を組み立て、該軸組5で床材(図示
せず)を支持するとともに、該軸組5の周縁を覆うよう
にして手摺壁パネル10を取付けることによってバルコ
ニ20を組み立てることがなされている。この工法にお
いては、手摺壁パネル10として、バルコニ20の周囲
の外壁パネルと同様のパネル(例えばプレキャストコン
クリート板等)を用いることによって、建物と一体観の
あるバルコニ20とすることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような施工方法においては、手摺壁パネル10の下端部
を軸組5に固定しただけではバルコニ20の強度が不十
分であるので、該手摺壁パネル10を補強するための部
材等が必要であり、このため該手摺壁パネル10の取付
構造が複雑となり、施工にも手間を要するという問題が
ある。 【0004】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、構造が簡潔で容易に施工すること
のできる手摺壁パネルの取付構造を提供することを目的
とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の手摺壁パネルの取付構造は、建物
の外壁にバルコニを支持する側桁又は梁に、前記バルコ
ニの周縁に設置する手摺壁パネルを取付ける構造であっ
て、前記側桁又は梁と接合するためのエンドプレート
と、前記手摺壁パネルの上面を固定するための水平フラ
ンジと、前記手摺壁パネルを受ける切欠溝が形成され、
柱状本体に対してバルコニの内側方向に倒せるように回
動可能に設けられた手摺壁パネル支持プレートとを備え
た柱状の取付金具が、前記側桁又は梁に接合され、レー
ル内に摺動ボルトが夫々スライド可能に挿入された断面
C字状の第1のレール及び第2のレールを有する手摺壁
パネルが、第1のレール内の摺動ボルトにより前記手摺
壁支持プレートに締結され、第2のレール内の摺動ボル
トによりファスナを介して前記側桁又は梁の下面に締結
され、その上面が前記水平フランジに締結されることに
より、前記取付金具を間に挟むようにして並置されたこ
とを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】図1は、この発明の手摺壁パネル
の取付構造の一実施形態を示す斜視図である。同図にお
いては、取付金具2のエンドプレート22が、H型鋼よ
りなる梁5bの上面に接合され、手摺壁パネル1が該取
付金具2を間に挟むようにして並置されている。該手摺
壁パネル1の上面は、取付金具2の水平フランジ23に
締結され、裏面の下方部は、取付金具2の手摺壁パネル
支持プレート24に締結されている。なお、手摺壁パネ
ルを側桁(上記梁5bと同様のH型鋼よりなるもの)に
取付ける場合も、ここに示す例と同様である。 【0007】取付金具2は、手摺壁パネル1の高さ方向
に沿って延びる柱状の鋼製部材であり、図2に示すよう
に、柱状本体21の下端にエンドプレート22が、上端
に水平フランジ23が、下端よりやや上方に手摺壁パネ
ル支持プレート24がそれぞれ設けられている。柱状本
体21は、手摺壁パネル1の厚さに略等しい幅を有し、
梁5bの上面よりやや高い位置から手摺壁パネル1の上
面まで延びる板状部材21aと、該板状部材21aの下
端部に形成された略三角形状の連結片21bとよりな
る。 【0008】エンドプレート22は、梁5bの上面に重
合される水平片22aと、該水平片22a上に固設され
た直立片22bとよりなり、該直立片22bが前記柱状
本体21の連結片21bにボルトにより締結される。 【0009】水平フランジ23は、手摺壁パネル1の厚
さに略等しい幅を有する板状体となっており、その中央
部において柱状本体21の上端に溶接により接合されて
いる。 【0010】手摺壁パネル支持プレート24R、24L
は、それぞれ、手摺壁パネル1を受ける切欠溝24aが
形成された手摺壁パネル受け片24bと、該手摺壁パネ
ル受け片24bの側端縁から垂直に延びる取付片24c
とよりなる。これら手摺壁パネル支持プレート24R、
24Lのそれぞれの取付片24cは、柱状本体21の連
結片21bを両側から挟むようにしてボルトにより締結
される。このとき、上記取付片24cを連結片21bに
対し回動可能としておくと、後述するように手摺壁パネ
ル1を立て起こすようにして取付けることができる。 【0011】また、柱状本体21には、必要に応じステ
ー取付片25を形成することができる。手摺壁パネル1
の取付後には、このステー取付片25に、手摺を支持す
るステーが締結される。 【0012】手摺壁パネル1は、図1に示すように、上
面に取付用インサートナット13が設けられ、裏面に第
1レール11及び第2レール12が設けられた構成とな
っている。 【0013】取付用インサートナット13は、手摺壁パ
ネル1の上面の両端部において、取付金具2の水平フラ
ンジ23のボルト挿通孔に対応する部位に設けられてい
る。上記のような取付用インサートナット13を設ける
ことによって、手摺壁パネル1の上部を水平フランジ2
3にボルトにより容易に取付けることができ、当該部位
における取付構造も簡潔とすることができる。 【0014】第1レール11は、手摺壁パネル1の裏面
において、梁5bの上面よりやや上方に対応する高さの
両端部にそれぞれ設けられている。図3に示すように、
この第1レール11は、C字状の断面形状を有するレー
ル(以下、Cレールと称す)となっており、その内部に
摺動ボルト14が挿入される。この摺動ボルト14によ
り、手摺壁パネル1の第1レール11形成部が取付金具
2の手摺壁パネル支持プレート24に固定される。 【0015】上記摺動ボルト14は、垂直片14aと、
該垂直片14aから突出したネジ棒14bとよりなり、
該垂直片14aは、ネジ棒14bを外側に向けて第1レ
ール11内に挿入される。ネジ棒14bは、取付金具2
の手摺壁パネル支持プレート24の切欠溝24aに挿通
されナットで締結される。 【0016】上記構成により、摺動ボルト14は第1レ
ール11内を水平方向にスライドして移動することがで
き、第1レール11の水平方向における任意の位置にお
いて固定することができる。したがって、手摺壁パネル
1の第1レール11形成部を取付金具2の手摺壁パネル
支持プレート24に取付ける際の位置決めを容易に行う
ことができる。 【0017】第2レール12は、前記第1レール11と
同様のCレールよりなり、梁5bの下面にほぼ対応する
高さの位置に、手摺壁パネル1の左端から右端まで水平
に延びるように設けられている。図4に示すように、第
2レール12には、前記第1レール11の場合と同様
に、摺動ボルト14が挿入され、該摺動ボルト14によ
り、手摺壁パネル1の第2レール12形成部がファスナ
15を介して梁5bの下面に固定される。 【0018】上記ファスナ15は、水平片15aと垂直
片15bとよりなり、該水平片15aが梁5bの下面に
ボルトにより締結される。上記ファスナ15の垂直片1
5bには切欠溝15cが形成されており、前記摺動ボル
ト14のネジ棒14bが該切欠溝15cに挿通されナッ
トで締結される。 【0019】上記構成において、摺動ボルト14は、前
記第1レール11の場合と同様に、第2レール12の水
平方向における任意の位置において固定することができ
る。したがって、手摺壁パネル1の第2レール12形成
部を梁5bの下面に取付ける際の位置決めを容易に行う
ことができる。 【0020】以下、手摺壁パネル1を梁5bに取付ける
手順を説明する。まず、図1に示すように、梁5bの上
面に取付金具2を所定間隔(手摺壁パネル1の幅に相当
する間隔)にて取付ける。このとき、エンドプレート2
2のみを梁5bの上面に先に取付け、この後該エンドプ
レート22に柱状本体21を取付け、さらに該柱状本体
21に手摺壁パネル支持プレート24R、24Lを取付
けるようにしてもよいが、先に取付金具2を組み立てて
から梁5bに取付けるようにしてもよい。 【0021】ついで、上記取付金具2の間に手摺壁パネ
ル1を嵌合し、手摺壁パネル1の上面の取付用インサー
トナット13を取付金具2の水平フランジ23にボルト
により締結するとともに、手摺壁パネル1の第1レール
11形成部を取付金具2の手摺壁パネル支持プレート2
4に固定する。 【0022】このとき、手摺壁パネル1の上面および第
1レール11形成部は、それぞれ水平フランジ23およ
び手摺壁パネル支持プレート24に対してまず仮止めし
ておき、手摺壁パネル1の上面のボルトを調節すること
により、該手摺壁パネル1の上下位置を調整することが
できる。この上下位置の調整後、手摺壁パネル1の上面
と水平フランジ23との間に間隙が形成される場合に
は、当該間隙にスペーサ16を必要枚数挿入し、この
後、手摺壁パネル1の上面および第1レール11形成部
のボルトをそれぞれ本締めする。また、第2レール12
形成部も、上下位置の調整を行った後に本締めするよう
にすればよい。 【0023】上記工程において、取付金具2の間に手摺
壁パネル1を嵌合する際、図1に示すように、手摺壁パ
ネル1の上面に吊り上げ用インサートナット17を設け
ておき、この吊り上げ用インサートナット17を用いて
クレーンで手摺壁パネル1を吊り上げるようにして手摺
壁パネル1を取付金具2の間に嵌合することもできる
が、前記したように、取付金具2の手摺壁パネル支持プ
レート24を、柱状本体21に対し回動可能としておく
と、手作業によっても手摺壁パネル1を容易に取付金具
2の間に嵌合することができる。 【0024】即ち、図5に示すように、取付金具2の手
摺壁パネル支持プレート24を内側方向(バルコニの内
側方向)に倒しておき、この上に手摺壁パネル1を仰臥
させた状態で載置し、第1レール11形成部を上記手摺
壁パネル支持プレート24に固定する。この第1レール
11形成部の固定方法は、前記と同様とすればよい。つ
いで、手摺壁パネル1の上端側を上方に持ち上げて立て
起こし、その上面を水平フランジ23に合わせる。この
とき、手摺壁パネル1は、手摺壁パネル支持プレート2
4の固定部分を支点として回動するので、手摺壁パネル
1は、その上端側のみを持ち上げることにより取付金具
2の間に嵌合させることができる。この後、前記と同様
にして、手摺壁パネル1の上面および第2レール12形
成部を、それぞれ水平フランジ23および梁5bの下面
に固定する。上記方法により、クレーン等の手段を用い
なくとも、手作業により容易に手摺壁パネル1を取付金
具2の間に嵌合することができるとともに、該手摺壁パ
ネル1の位置決めも容易となる。 【0025】図6は、手摺壁パネルの他の例を示す斜視
図である。同図に示す手摺壁パネル100は、第1レー
ル11形成部よりやや下方の位置が下端となっており、
当該位置よりさらに下方の部分(第2レールを含む部
分)が形成されていない点以外は、前記図1に示す手摺
壁パネル1と同様である。このため、図6においては、
前記図1の手摺壁パネル1と同様の部位には同一の符号
を付している。 【0026】上記手摺壁パネル100の梁5bへの取付
け構造は、梁5bの下面における固定を行わない以外
は、前記手摺壁パネル1の場合と同様であり、その取付
け方法としても、前記と同様にクレーンを用いる方法や
立て起こすようにして取付ける方法等が可能である。 【0027】上記手摺壁パネル100は、図7に示すよ
うに、該手摺壁パネル100の下にさらに外壁パネル3
0が取付けられる場合に用いられるものである。この外
壁パネル30は、同図に示すように、上端近傍部分にお
いて外壁ファスナ31を介して取付金具2のエンドプレ
ート22の裏側(梁5bより外側に張り出した部分)に
ジョイントボルト31aにより取付けられる。このと
き、該エンドプレート22は、梁5bの上面に先付けし
ておくようにする。 【0028】 【発明の効果】以上のように、この発明の手摺壁パネル
の取付構造によれば、前記側桁又は梁と接合するための
エンドプレートと、前記手摺壁パネルの上面を固定する
ための 水平フランジと、前記手摺壁パネルを受ける切欠
溝が形成され、柱状本体に対してバルコニの内側方向に
倒せるように回動可能に設けられた手摺壁パネル支持プ
レートとを備えた柱状の取付金具が、前記側桁又は梁に
接合され、レール内に摺動ボルトが夫々スライド可能に
挿入された断面C字状の第1のレール及び第2のレール
を有する手摺壁パネルが、第1のレール内の摺動ボルト
により前記手摺壁支持プレートに締結され、第2のレー
ル内の摺動ボルトによりファスナを介して前記側桁又は
梁の下面に締結され、その上面が前記水平フランジに締
結されることにより、前記取付金具を間に挟むようにし
て並置されたので、手摺壁パネルの補強および取付けを
簡潔な構造で確実に行うことができる。 【0029】したがって、バルコニの手摺周辺を簡単に
することができ、施工も容易に行うことができる。 【0030】また、手摺壁パネルを、その両面を露出さ
せた状態で取付けることができるので、手摺壁パネルの
表面だけでなく裏面にも意匠を施すことができる。 【0031】また、手摺壁パネルの裏面を取付金具の手
摺壁パネル支持プレートに取付ける際の位置決めを容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る手摺壁パネルの取付構造を示す
斜視図。 【図2】取付金具の分解斜視図。 【図3】手摺壁パネルの第1レール形成部の拡大図。 【図4】手摺壁パネルの第2レール形成部の取付構造を
示す斜視図。 【図5】手摺壁パネルの取付方法の一例を示す模式図。 【図6】手摺壁パネルの他の例を示す斜視図。 【図7】図6の手摺壁パネルの取付構造を示す断面図。 【図8】従来のバルコニの一例を示す一部切欠斜視図。 【符号の説明】 1 手摺壁パネル 2 取付金具 22 エンドプレート 23 水平フランジ 24 手摺壁パネル支持プレート 5b 梁
斜視図。 【図2】取付金具の分解斜視図。 【図3】手摺壁パネルの第1レール形成部の拡大図。 【図4】手摺壁パネルの第2レール形成部の取付構造を
示す斜視図。 【図5】手摺壁パネルの取付方法の一例を示す模式図。 【図6】手摺壁パネルの他の例を示す斜視図。 【図7】図6の手摺壁パネルの取付構造を示す断面図。 【図8】従来のバルコニの一例を示す一部切欠斜視図。 【符号の説明】 1 手摺壁パネル 2 取付金具 22 エンドプレート 23 水平フランジ 24 手摺壁パネル支持プレート 5b 梁
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フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04B 1/00 501
E04F 11/18
E04B 1/38
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 建物の外壁にバルコニを支持する側桁又
は梁に、前記バルコニの周縁に設置する手摺壁パネルを
取付ける構造であって、前記側桁又は梁と接合するためのエンドプレートと、前
記手摺壁パネルの上面を固定するための水平フランジ
と、前記手摺壁パネルを受ける切欠溝が形成され、柱状
本体に対してバルコニの内側方向に倒せるように回動可
能に設けられた手摺壁パネル支持プレートとを備えた柱
状の取付金具が、前記側桁又は梁に接合され、 レール内に摺動ボルトが夫々スライド可能に挿入された
断面C字状の第1のレール及び第2のレールを有する手
摺壁パネルが、第1のレール内の摺動ボルトにより前記
手摺壁支持プレートに締結され、第2のレール内の摺動
ボルトによりファスナを介して前記側桁又は梁の下面に
締結され、その上面が前記水平フランジに締結されるこ
とにより、前記取付金具を間に挟むようにして並置され
た ことを特徴とする手摺壁パネルの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27672796A JP3423162B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 手摺壁パネルの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27672796A JP3423162B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 手摺壁パネルの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10121567A JPH10121567A (ja) | 1998-05-12 |
JP3423162B2 true JP3423162B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=17573505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27672796A Expired - Fee Related JP3423162B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 手摺壁パネルの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3423162B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6169456B2 (ja) * | 2013-09-27 | 2017-07-26 | 大和ハウス工業株式会社 | パネルフレーム固定構造 |
CN108915183B (zh) * | 2018-08-13 | 2020-06-19 | 中机建(上海)钢结构股份有限公司 | 一种用于户外的便于安装的钢结构护栏装置 |
CN108894449A (zh) * | 2018-08-13 | 2018-11-27 | 苏州傲达通信设备有限公司 | 一种钢结构护栏 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27672796A patent/JP3423162B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10121567A (ja) | 1998-05-12 |
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