JPH04361986A - タワークレーンの据付構台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クライミング式タワー
クレーンを据え付けるための据付構台の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】クライミング式タワークレーンを据付階
から上の階にクライミングさせ、再度据付を行う場合に
は、タワークレーンのポストの支持、据付を行う据付構
台を組み立てることになる。この据付構台の従来例を図
２（ａ），（ｂ）に示す。建設中の建物は本設鉄骨主柱
１と本設鉄骨梁３を有する。この本設鉄骨梁３に対して
、据付構台５の主な部分を構成する台座受架台７がアン
カーボルト９によって本設鉄骨梁３に取り付けられる。 この台座受架台７の中央には、クライミング式タワーク
レーンのポスト１１を受けるための台座１３が設けられ
ている。さらに台座受架台７からは、取付が行なわれな
かった他の一対の本設鉄骨梁３に対し複数の補強材１５
が張り渡される。この補強材１５により、タワークレー
ンから入力される垂直，水平，ねじれの各荷重などに対
する補強が行なわれ、取付が行なわれた本設鉄骨梁３に
大きな荷重が加わってねじりやたわみなどが発生するこ
とを防止する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上の据
付構台によれば、ねじりやたわみを防止するための多数
の補強材１５の取付及び解体も必要であり、据付構台５
の仮設費を高いものとしていた。また、この補強材１５
は本設鉄骨梁３に対し溶接などで仮止めされるので、解
体や取付が煩雑なものであった。

【０００４】本発明は、本設鉄骨梁にねじりやたわみを
生じることがなく、また組付分解を可能として再使用を
スムーズに行うことのできるタワークレーンの据付構台
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために創案されたもので、クライミング式タワ
ークレーンのポストを、建物に対して支持させるための
据付構台において、第１の据付階及びこの第１の据付階
より１階下の第２の据付階それぞれに設けられ、本設鉄
骨梁に並列に配列され且つ該本設鉄骨梁と本設鉄骨主柱
との接合部近傍で支持された上下２段の水平枠台と、こ
れら水平枠台間に立体的に張り渡された複数のブレース
によって支持され上記ポストが据え付けられるベースプ
レートとを備えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】クライミング式タワークレーンのポストから加
えられる荷重は、ベースプレートから複数のブレースを
介して、上下２段の水平枠台に伝えられ、本設鉄骨主柱
によって受け止められる。従って荷重は本設鉄骨梁には
加わらない。また、荷重は、立体的に張り渡された複数
のブレースにより多方向に伝達されることになり、従っ
て１本のブレースに加わる荷重は大きなものにはならず
、ブレースによっても十分にベースプレートを支持する
ことができる。

【０００７】

【実施例】以下本発明の一実施例を図１において説明す
る。図１（ｂ）に正面図として示すように、クライミン
グ式タワークレーンのポストは、第１の据付階１７と、
第１の据付階の１階下の第２の据付階１９によって支持
される。すなわち、各々の据付階１７，１９において、
図（ａ）に示すように、本設鉄骨梁３に沿って閉じた形
を成す水平枠台２１が設けられる。この水平枠台２１は
図示するように四角に配置された本設鉄骨梁３の内側に
沿って水平に設けられ、閉じた四角形を成し、本設鉄骨
梁３が接合される四本の本設鉄骨主柱１の接合部近傍に
固定される。本設鉄骨主柱１の接合部近傍において、水
平枠台２１の角部には、本設鉄骨主柱１周囲の一部を取
り囲むＬ型の当接部２３を有する。この当接部２３には
またボルト９を通すためのボルト孔が設けられ、このボ
ルト孔に通したボルト９により、ボルト９の下側先端に
ねじ合わされる当材２５と共に本設鉄骨梁３を挟みつけ
、本設鉄骨主柱１に対する水平枠台２１の固定が行なわ
れる。

【０００８】これら２つの水平枠台２１と、上方の水平
枠台２１の中央に配置されるベースプレート１３との間
に、複数のブレース２７（図中一点鎖線で示す）が張り
渡される。ブレース２７は強度部材で、構造物に対角線
方向に張り渡されて張力を受け持ち、ターンバックルな
どの金具により容易に組付分解が行なわれる。

【０００９】複数のブレース２７のうち水平枠台２１が
存在する平面内に水平に張り渡されたブレース２７Ａは
、ベースプレート１３の角部と、四角形の水平枠台２１
の各辺の中央との間に張り渡される。この水平に張り渡
されるブレース２７Ａは、各々の水平枠台２１の平面内
に存在する。また、斜め方向に張り渡されるブレース２
７Ｂは、図１（ｂ）に示すように多数のものが存在する
。すなわち、あるブレース２７Ｂは、水平枠台２１の内
側の角部とベースプレート１３の角部、又は四角形のベ
ースプレート１３の各辺の中央部との間に張り渡される
。またベースプレート１３の角部と、水平枠台２１の各
辺の中央付近２ヶ所とに、一対のほぼＸ型のブレース２
７Ｂが張り渡される。

【００１０】なお、各々の水平枠台２１は、図示しない
ボルトによりいくつかの部分に分割でき分解できるよう
にしても良い。

【００１１】以下、この実施例の作用について説明する
。クライミング式タワークレーンのポスト１１から加え
られる荷重には、垂直荷重，水平荷重、あるいはねじれ
荷重（ポスト１１の軸回りのモーメント）などがある。 これらの荷重は、まずベースプレート１３に入力される
。次に、ベースプレート１３に対して張り渡されている
複数のブレース２７を介し、各々の水平枠台２１に伝え
られる。この時、水平枠台２１は上下の２つの階に設け
られ、従ってブレース２７は立体的に張り渡されている
ので、各荷重は多方向に分解され分散されることになる
。特に立体的とすることにより、どのような方向の荷重
であっても多数の方向に分解，分解できる。これにより
荷重は複数のブレース２７に受け持たれ、従って各々１
本のブレースに加わる荷重を小さくすることができる。

【００１２】次にタワークレーンをクライミングさせ上
方の階に移動させる場合には、例えばターンバックル等
の金具によりブレース２７を分解し、ボルト９を外して
水平枠台２１を本設鉄骨主柱１から外し、図示しないボ
ルトにより水平枠台２１を分解する。このようにして、
本実施例に係る据付構台５は溶接などの部分を有さず、
分解しやすい。また、分解した各部材を上方の階まで移
動させ、そこで組立を行う際にも、水平枠台２１を図示
しないボルトによって組立て、本設鉄骨梁３に沿わせて
本設鉄骨主柱１の本設鉄骨梁３との接合部近傍にボルト
９によって固定し、このようにして固定した２つの水平
枠台２１の中央に配置したベースプレート１３をブレー
ス２７で支持することで、容易に組付を行うことができ
る。このように据付構台５を簡単に分解し、再組付すな
わち盛替が容易にできる。また本設鉄骨主柱１によって
のみ荷重が受けられるので、本設鉄骨梁３には荷重が加
わらず本設鉄骨梁３にねじれやたわみが生じることを防
止できる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のタワーク
レーンの据付構台によれば、クライミング式タワークレ
ーンのポストから加えられる荷重は、建物の各々の本設
鉄骨主柱に受け止められ、本設鉄骨梁には加わらないの
で、本設鉄骨梁にねじれやたわみが生じるのを防止でき
、本設鉄骨梁を補強するための従来の補強材は不用とな
る。また、水平枠台を第１の据付階と第２の据付階との
上下２段とし、またこれらに複数のブレースを立体的に
張り渡すことで、加わる荷重を多方向に伝達・分散させ
ることができ、１本のブレースの荷重を小さくできると
共に、水平枠台の強度も大きなものとせずに済み、小さ
なもので構成できる。さらにブレースは容易に組付分解
ができるので、据付構台全体を容易に再使用、すなわち
盛替することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）本発明の一実施例を示す平面図である。 （ｂ）本発明の一実施例を示す正面図である。

【図２】（ａ）従来例を示す平面図である。 （ｂ）従来例を示す正面図である。

【符号の説明】

１　　　　本設鉄骨主柱 ３　　　　本設鉄骨梁 １１　　クライミング式タワークレーンのポスト１３　
　ベースプレート １７　　第１の据付階 １９　　第２の据付階 ２１　　水平枠台 ２７　　ブレース

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　クライミング式タワークレーンのポス
   トを、建物に対して支持させるための据付構台において
   、第１の据付階及びこの第１の据付階より１階下の第２
   の据付階それぞれに設けられ、本設鉄骨梁に並列に配列
   され且つ該本設鉄骨梁と本設鉄骨主柱との接合部近傍で
   支持された上下２段の水平枠台と、これら水平枠台間に
   立体的に張り渡された複数のブレースによって支持され
   上記ポストが据え付けられるベースプレートとを備えた
   ことを特徴とするタワークレーンの据付構台。