JP3422644B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
形成された像、例えばトナー像を、転写材に転写した
後、該転写材を効率よく剥離するものに関する。
用した画像形成装置においては、記録媒体である感光体
上にトナー像を形成し、これを普通紙等の転写材上に転
写し、この転写材上のトナー像を永久像として転写材上
に保持させるために、例えば加熱定着装置を通過させる
ことでトナーを転写材に熱的に融着させたのちに、装置
本体外へと排出するようにしている。
画像を転写材上に形成するために、転写材を画像形成部
の特に転写位置へと搬送する必要がある。図10にはそ
の一例を示すように、記録媒体である感光体100に形
成されたトナー像Tは、感光体100と対向配置された
転写器101と対向する転写位置(転写領域)へと搬送
されてくることで、レジストローラ102を介して感光
体100の回転と同期するようにして搬送されてくる転
写材であるシートPに静電的に転写される。
03に高電圧源104から高電圧が供給されることでコ
ロナ放電され、その放電時のイオンによりシートPの背
面が帯電される。これにより、感光体100に形成され
たトナー像Tが静電的にシートP側に転移し、転写され
る。つまり、シート背面はトナー像Tと逆極性に帯電さ
れる。
0に静電的に密着するため、これを感光体100より剥
離する必要がある。この剥離を機械的、例えば分離爪を
設けて剥離すると、感光体100表面が傷付く等の惧れ
がある。そのため、転写器101と並設して除電器10
5を設け、シートP背面に帯電された電荷を除去するよ
うにしている。そのため、転写後、シートPは除電器1
05の除電作用により背面の帯電電荷が除去されること
で、シートP自身の腰の強さにより感光体100より分
離する。
ヤ106に交流高圧電源107より高電圧が供給されて
おり、シートP背面の電荷を除去している。そして、シ
ートの剥離状態を良好に行うために、除電器105の下
流側に測距センサ108を設けシートP先端の剥離状態
を検出し、その検出結果により除電器105に供給する
除電電圧を制御するようにしている。
108の位置からシートP先端の位置を測定し、その距
離の差、つまりシート先端PがA,B,Cのいずれの状
態にあるのを検出し、これに応じて交流高圧電源107
にて供給する電圧を制御している。シートP先端がAの
状態にあれば、剥離状態が良好でないとして、交流高圧
電源107の出力を高め、剥離効率を高めるようにし、
一方シートP先端がCの状態にあれば、剥離のための除
電器105の作用が強すぎるとして、交流高圧電源10
7の出力を弱めるようにしている。
100に巻き付く事なく、感光体100より良好に剥離
させることができる。特に、転写材(シートP)の腰、
水分量、気温や湿度等の環境条件の変化に対しても、良
好なる剥離を行える。このような剥離制御を行う構成と
しては、例えば特開平成6−337595号公報に開示
されている。また、測距センサ108は、光を照射し、
その反射光を受光し、その受光点に応じて距離を測定で
きるものである。これは、上述した公報に詳しく明記さ
れている。
に示す装置においては、感光体100から剥離されるシ
ートPは、常に同一状態となるように剥離させるための
除電器105に供給される電圧が制御される。この場
合、転写後の1枚目のシートについては、既にシート先
端が感光体100から剥離された状態を検知し、これを
フィードバックすることで、2枚目のシート以降に対し
て剥離状態の制御が可能となる。
態を認識し制御することはできない。
は、シートの剥離状態を確認するために測距センサ10
8を必要としており、その測距センサが非常に高価でも
あり、コストの問題が生じる。
ー像を感光体100からシートPに転写するのに必要な
転写器101の電荷量を越える過剰な電荷がイオン風と
なって流れ出し、剥離領域においても転写イオンが存在
し、転写が引き続き起こるといった問題がある。そのた
め、除電器105を転写器101に並設ても剥離状態が
良好に行わない要因を作り出している。この場合、剥離
領域における除電器105による除電が良好に行わない
ばかりか、上述した測距センサ108によるシート先端
の剥離状態を検知するだけでは、良好な剥離を行えなく
なる。つまり、イオン風による影響が常時一定に作用す
ることは到底考えられない。
ロナ放電を利用しており、正負のイオンが発生する。こ
の時、転写器101のコロナ放電による過剰に発生した
イオンがイオン風に乗って剥離領域へと流れ出せば、正
又は負(ここでは負)のイオンが交流コロナ放電による
正のイオンと中和し、シートP背面の除電効果が弱めら
れる。そのため、除電器105に供給する電圧をより高
くするか、直流電源を更に加える等の複雑な回路を必要
とし、コストが高くなる要因を作り出す。この場合、電
圧が高くなると、リーク等の問題が生じ、高くする電圧
にも限度がある。
オン風による影響をなくし、常に安定した剥離状態を維
持し、転写を含めて剥離を良好に行えるようにしてた画
像形成装置を提供することにある。
1枚目からの剥離をも良好に行えるようにすると同時
に、転写領域で発生したコロナ放電時のイオンが剥離領
域へと流れ出すのを阻止し、剥離領域においても引き続
き転写作用が生じないようにすることを目的としてい
る。
的を達成するための画像形成装置は、記録媒体上に形成
された像を転写材上に転写するために、該記録媒体と対
向配置された転写器を備えた画像形成装置において、上
記転写器はコロナ放電による転写であって、この転写器
による転写領域の下流側に配置され、上記転写材を記録
媒体より剥離させるための剥離手段を備え、該剥離手段
による剥離領域へ流れる風に含まれる、上記転写器のコ
ロナ放電により生じる転写に寄与する以外の余分なイオ
ンを上記剥離手段による剥離領域に達するまでに除去す
る除去手段を上記転写材に接することなく設けたことを
特徴とする。
るための他の画像形成装置は、記録媒体上に形成された
像を転写材上にコロナ放電の作用により静電的に転写す
るために、該記録媒体と対向配置された転写器を備え、
該転写材を該記録媒体から剥離する除電器を設けること
なく転写材の剥離を行う画像形成装置において、上記記
録媒体は転写領域を通過した転写材が、該転写材自身の
作用により剥離される形状に形成され、該剥離領域に流
れる風に含まれる、上記転写器のコロナ放電により生じ
る転写に寄与する以外の余分なイオンを上記転写材が剥
離する領域に達するまでに除去する除去手段を設け、該
除去手段はイオンを集電する導電性部材からなり、該導
電性部材を接地又は、接地部との間に抵抗素子あるいは
所定の電位を供給する電圧源を設けたことを特徴とす
る。
ロナ放電によるイオンは、転写材を所定の極性に帯電さ
せる一方、その他、残りの過剰イオンはイオン風となっ
て転写領域外へと流れ出す。この場合、記録媒体の回転
方向に沿って流れ出るため、剥離領域においての転写作
用が継続するようになる。しかし、転写領域で生じた余
分なイオンは、除去手段で捕獲され剥離領域へと入り込
むのを阻止される。そのため、転写作用が剥離領域にて
生じることはなく、例えば除電器にて転写材の背面に電
荷を効率よく確実に除去できる。また、転写材の剥離の
ために除電器を必要としない場合においても、剥離領域
にて転写作用が継続することはないため、転写材自身が
元の形状、つまり真っすぐに戻ろうとする力により記録
媒体より確実に剥離される。
生した余分はイオンを捕獲するための除去手段として
は、イオンを集電する導電性部材からなり、該導電性部
材を接地又は、接地部との間に抵抗素子あるいは所定の
電位を供給する電圧源を設ける構成としておけば、イオ
ンの捕獲を確実に行える。また、環境変化により転写を
良好に行うように転写器の転写電圧が上昇した場合にお
いても、転写リークが生じ、転写不能になるのを防止で
きる。
る上記導電性部材は、一部が屈曲された板状、あるいは
2枚の板に多数の通過孔を互いにずれた状態で形成した
板状に形成しておけば、イオン風との接触面積が大きく
なり、イオンの集電効果が助長されることにもなる。
いて図面に従って詳細に説明する。図1は、本発明によ
る転写及び剥離領域における転写器及び除電器の構造の
一例を示す断面図であり、図2は本発明の剥離部分を含
めた転写装置を備える画像形成装置の全体の構造を示す
断面図である。
形成装置について説明しておく。画像形成装置本体は、
上部に原稿載置台1を有し、この原稿載置台1の下部に
露光光学系2を備えている。この露光光学系2は、原稿
載置台1上に載置された原稿(図示せず)を光を照射し
ながら走査する光源ランプ3、原稿からの反射光を記録
媒体であるドラム形状に形成された感光体6表面に導く
複数の反射鏡4・・・、および上記原稿からの反射光の
光路中に配置され、感光体6表面に結像するためのレン
ズユニット5から構成されている。
所定電位に帯電させる帯電器(帯電チャージャ)7、像
間及びサイドの不要領域のイレーサ(図示せず)、感光
体6表面に形成された静電潜像を現像する現像装置8、
感光体6表面に形成されたトナー像をシート等の転写材
に転写する転写器(転写チャージャ)9、転写後のシー
トを感光体6表面から剥離するための除電器(除電チャ
ージャ)10、感光体6表面に残留する不要トナーを除
去するクリーニング装置11等が上述した順序で感光体
6の回転方向に沿って配置されている。
側)には、シートを所定のタイミングで搬送制御するタ
イミングローラ12、搬送ローラ13、給紙カセット1
4及び給紙ローラ15が設けられている。そして、感光
体6に対する出紙側には、転写材上に転写されたトナー
像を転写材上に永久像として定着させる定着装置16が
設けられている。
槽内に現像剤を供給する現像剤補給装置17と、現像装
置8から排出された現像剤を回収する現像剤回収容器1
8とを備えている。これら現像剤補給装置17と現像剤
回収容器18は一体化され、現像剤回収ユニット19と
して構成され、現像装置8に対して着脱自在となってい
る。
有し、この現像槽20内部に、マグネットローラ21
と、撹拌ローラ22とを備えるとともに、キャリアとト
ナーからなる現像剤を収容してる。キャリアは磁性体か
らなり、その表面にトナーの粘着を抑制する樹脂コート
層を有している。また、キャリアは、トナーと共に撹拌
されることにより、トナーを感光体6の静電潜像に吸着
されるように摩擦帯電させるようになっている。
によって吸着し、磁気ブラシを形成させて搬送すること
により、キャリアにクーロン力によって付着したトナー
を感光体6に供給する。また、磁気ブラシの穂立ちの高
さは、ドクタ23にて規制される。撹拌ローラ22は現
像槽20内の現像剤を撹拌し、かつマグネットローラ2
1へと供給する。
感光体表面の残留トナーを掻き落とすクリーニングブレ
ード24と、クリーニングブレード24によって掻き落
とされたトナーを収容し、これを一方向へと搬送するた
めの搬送スクリュー25とを備えている。
置によるコピー動作を簡単に説明すると、ウォーミング
アップが完了した待機状態において、コピースタートス
イッチ(図示せず)がONされると、露光光学系2の光
源ランプ3によって原稿載置台2上に載置された原稿が
走査され、原稿からの反射光が反射鏡4及びレンズユニ
ット5を介して感光体6表面に照射される。これによ
り、帯電器7にて所定電位に帯電されている感光体6表
面に静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置8か
ら供給されるトナーによって現像される。
ことにより形成されたトナー像は、転写器9により給紙
カセット14から給紙されてくる転写材であるシートに
転写される。つまり、転写器9はシート背面をトナーと
逆極性に帯電し、これによりトナー像をシートへと静電
転写してる。この転写後に除電器10の作用によりシー
ト裏面の帯電電荷が除去され、シートは感光体6との密
着状態が弱められ、感光体6より剥離される。
イド等を介して定着装置16へと送り込まれる。従っ
て、シート上のトナー像は定着装置16にてシートに熱
的に定着され、装置外へと排出される。これにより、シ
ート上に原稿に応じた画像が得られる。
すものは複写機を示している。この図2の画像形成装置
が、デジタル複写機であれば、露光光学系2は原稿の画
像を光学的に読み取るスキャナと、スキャナにて読み取
った画像データを画像処理した後の画像データに応じて
レーザ等の光ビームにる光像として感光体6表面に照射
する光照射装置とで構成される。また、画像形成装置が
プリンタでられば、露光光学系2は、外部装置より転送
されてくる画像データを光像として感光体6表面に照射
するレーザ照射装置、LED装置、液晶シャッタ等に構
成され、これによるドット形状(画素単位)による静電
潜像を形成する。
は、現像装置8にて現像され、上述したように転写器9
及び除電器10にてシート上に転写され、感光体6表面
より剥離される。
めに、図2において、定着装置16側に設けられた開閉
支点26を中心として、シートの搬送路に沿って上下方
向に開閉可能に設けられている。そのため、搬送路中に
詰まった転写材の除去を上部のユニットを下部ユニット
に対して開放させることで、容易に行えるようにしてい
る。
本発明によるシートの転写及び剥離の機構について図1
を参照して説明する。特に図1は、本発明の第1の実施
形態を示すものであって、転写及び剥離等を含めて説明
する構造図である。
トナー像Tは、感光体6の回転により転写器9と対向す
る転写領域(転写位置)へと送り込まれてくる。これに
対して、給紙カセット14より給送されてくるシートP
は、上述したように一旦タイミングローラ12の位置で
停止され、感光体6の回転位置に同期するようにして、
転写領域へと搬送が開始される。そのため、転写領域に
おいて、感光体6表面に形成されたトナー像Tの先端
と、シートP先端とが一致する。
に、転写器9と感光体6との間に案内するための転写前
ガイド30が配置されている。特に転写前ガイド30
は、シートPを感光体6表面へと案内した後、シートP
を感光体6表面に密着された状態で転写領域へと送り込
むようにしてる。
にして配置されたシート剥離用の除電器10が並設され
ている。転写器9及び除電器10は、それぞれのコロナ
放電ワイヤ9a及び10aを囲うようにして導電性のシ
ールド板31が設けられており、ほぼ中央に転写器9と
除電器10を区分するようにシールド板を構成する区分
片32が設けられている。
イヤ9aには、高圧電源回路33より所定の高電圧、例
えばトナー像のトナーが正に帯電されている場合には、
負の高電圧が供給されている。また、除電器10を構成
するコロナ放電ワイヤ10aには、交流高圧電源回路3
4より交流高電圧が供給されている。なお、シールド板
31及び感光体6の導電性基板は、通常は接地されてい
る。
転写器9による転写時にコロナ放電の作用により、シー
トPの裏面を負のイオンにより帯電させる。この時、残
りの余分な多くのイオンはイオン風となって転写領域外
へと流れ出す。そのため、転写領域の下流側であるシー
トの剥離領域(除電器10と感光体6とが対向する領
域)へと流れる。このイオン風の乗って流れ出す転写に
おける負のイオンを除去するために転写器9を構成する
シールド板31の区分片32近傍に接地された除去手段
である導電体35を設けている。
剥離領域へと流れ出す(負)イオンを除去する除去手段
であって、特にシールド板31の区分片32に対して、
転写器9側、つまり転写領域で、かつ転写領域の下流側
に位置するように配置されている。そして、イオン風が
流れる方向の下流側に、先端が区分片32より突出する
ように設けている。
されたトナー像Tは、転写器9と対向する転写領域にお
いて、タイミングローラ12を介して送られてくるシー
トPに静電的に転写される。この時、トナー像Tの帯電
電荷が正であれば、転写器9にて負によるコロナ放電が
作用することで、シートP裏面(背面)が負に帯電され
る。これにより、トナー像TがシートP上に転写され
る。
したようにシートPを帯電させ、その他多くの残りの過
剰なイオンがイオン風となって転写領域外へと流れ出
す。この場合、感光体6の回転方向に沿ってほとんど全
て剥離領域へとイオン風に乗って流れ出る。そのため、
転写器9の下流側に配置されている除電器10の剥離領
域へと入り込むことになる。このイオンは、剥離領域に
て除電器10の作用によりシートPが感光体6との静電
的な密着状態が弱められ、シートP自身の腰の強さによ
り真っすぐなろうとする剥離作用を弱めるべく、シート
Pの背面を帯電させる感光体6との密着状態をより強め
ることになる。そのため、シートPの剥離作用がなくな
るのを防止するために、除電器10に供給する電圧をさ
らに強めることが考えられるが、電圧を高くすると色々
と弊害が生じる。例えば、リークの問題、電源回路が高
価になる問題がある。
り生じるイオンがイオン風となって剥離へと流れ込む前
に過剰なイオンを除去するための手段、つまり導電体3
5を設けていることから、イオン風が導電体35に当た
り、負電荷のイオンが導電体11に集電される。つまり
導電体35は接地されているため、転写器9の作用によ
り生じたシートPを帯電させる以外のイオンがイオン風
となって剥離領域に流れ出そうとする負電荷を効率よく
消滅させることができる。
は、転写作用が継続して生じることがなくなり、シート
自身の腰の強さにより真っすぐなろうとする作用にて、
感光体6より剥離される。この場合、除電器10にてシ
ートP裏面に帯電された電荷を除去するようにしておけ
ば、シートPの剥離が確実になる。
場合には、正負のイオンが混在する。そこで、この除電
器10を設けてシートPの背面の電荷を除去する場合、
上述したイオン風に乗って流れ出すイオンを除去する導
電体35を設けていなければ、そのイオンの負電荷と除
電器10の正電荷が中和され、負電荷の多い状態でシー
トPの背面の電荷を除去することになる。そのため、シ
ートP背面に転写時に転写された負の電荷を除電でき
ず、除電効率が落ちる。
ることで、除電器10の正電荷が中和されることがなく
なるため、除電効率が落ちることなく、シートPの背面
電荷を効率よく除去し、シートPの感光体6への密着性
を弱めることができる。これにより、シートPの感光体
Pからの剥離が確実になる。
時のコロナ放電にて生じるオゾンにて腐食されない材質
を利用することが重要となる。その一例としては、イオ
ンの集電効果も認められる表面抵抗が低くい金属、例え
ばSUS(ステンレス)等が考えられる。
にて構成することもできる。つまり、ポリカーボネイト
にカーボンを配合することで、素材の機械的な特性を維
持したまま、106Ωcm以下の低い抵抗値にすること
ができる。上記ポリカーボネイト以外の樹脂としては、
ポリイミド、フッ素樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PV
DF)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(E
TFE)等が考えられる。
に高電圧を供給するための高圧電源回路33において、
環境変化等に対処するために定電流制御する回路であれ
ば、気温、湿度、気圧等の環境条件が変化することで、
コロナ放電の電圧が影響を受け、高い電圧になることが
考えられる。つまり、規定以上の電圧が上記コロナ放電
ワイヤ9aに供給され、リーク等の問題が生じる。この
リークが生じれば、当然感光体6側には電流が流れず、
トナー像TのシートPへの転写が不可能になる。また導
電体35に異常な電流が流れる。
圧電源回路33が、定電流制御されるような場合におい
ては、上記導電体35を直接接地することなく、(高)
抵抗素子(R)を介して接地する。これにより、上記導
電体35を介して流れる電流量に比例して、導電体35
に電位が生じる。この発生した電位により、導電体35
と転写器9(コロナ放電ワイヤ9a)との電位の差が小
さくなるため、過剰電流が流れるのを防止、つまりリー
クを阻止できる。従って、感光体6に形成されたトナー
像TがシートPに転写されなくなるような不具合を解消
できる。
35と接地との間に抵抗素子(R)を接続する実施態様
をさらに改良、あるいは発展させた実施態様を示す。つ
まり、導電体35と接地との間に発生電圧を調整可能な
可変電源回路36を設けたものである。
は、可変電源回路36より所定の電圧が任意に供給でき
る。そのため、転写器9からのコロナ放電時の負電荷
(負イオン)が集電される。このため、シートPを帯電
される以外の余分はコロナ放電によるイオンを除去する
効果が高まる。また、転写の時のコロナ放電ワイヤ9a
と導電体35との電位差を任意に調整できる。これよ
り、導電体35に流れ込む転写器9からのコロナ放電よ
る負電荷の電流を制限することができ、過剰電流、すな
わちリークを防止できる。
おいては、シートPを感光体6より剥離するために、除
電器10を設ける事例を示した。しかし、このように除
電器10を設けなくてもシートPを剥離する方法があ
る。つまり、シートPの腰の強さ、特にシートPの元の
形状に復帰しようとする復元力を利用して感光体6表面
から剥離する方法がある。
光体6より剥離される位置における曲率を大きくするこ
とである。これは、例えば感光体6の径を小さくした場
合、シートPが、その曲率に沿って追従して搬送されず
に、元の形状に復帰しようとする復元力の方が強くなる
ためである。例えば、感光体6の径としては直径40m
m以下に設定するようにしておけば、シートPは、剥離
のための除電器10を配置することなく、転写器9を設
けてシートPへのトナー像Tの静電転写を行った後、シ
ートPが静電的に感光体6に密着していても、その静電
的な密着力に打ち勝って、シートPが感光体6より転写
領域後に剥離される。
離領域において、除電器10を設けることなく、この剥
離領域においても転写器9による余分なイオンがイオン
風にて流れ出し剥離が促進されるのを妨げるのを阻止す
るようにすることが重要となる。
体である感光体6としては、ドラム形状でなく、無端の
ベルト形状に形成されている。このベルト感光体6は、
例えば2つのローラ37,38間に張架されており、前
のローラ37が駆動されることで、矢印方向に走行駆動
される。
元力により自然剥離されるような形状、つまり直径に形
成されている。例えばその径(直径)として40mm以
下でありうる。そして、転写器9はベルト感光体9の直
線領域に対向するように設けられており、十分な転写領
域が確保されている。また、転写後の剥離領域において
はベルト感光体6が、駆動ローラ37の部分に接触する
領域から始まるようになっている。
光体6とが対向する転写領域へと転写前ガイド30を介
して送り込まれるシートPは、転写器9の作用により感
光体6表面に形成されたトナー像Tが静電転写される。
このシートPは、剥離領域を通過すると、感光体6に静
電的に密着していたものが、感光体6の大きな曲率変化
によって、密着状態が追従できず、シートPの腰の強さ
にて、ものと形状に戻ろうとする復元力の方が、感光体
6に密着しようとする力より強くなり、感光体6表面か
ら剥離されることになる。
電による転写に寄与する以外の他の過剰なイオンがイオ
ン風に乗って剥離領域へと流れ出す。そのため、さらに
剥離領域において転写作用が継続、つまりシートPが感
光体9へと静電的に密着させようとする作用が維持され
剥離を阻害することになる。
手段である導電体35を設けていることで、余分なイオ
ンの電荷が導電体35で集電されるため、剥離領域での
転写状態が継続されることはなくなる。よって、シート
Pによる剥離が阻害される要因が解消され、シートPに
よる自然剥離が確実になる。
実施形態において説明したような材質、また抵抗素子を
接地との間に接続したり、また図3に示すように可変電
源回路36を必要に応じて接続するようにすればよい。
また、ベルト感光体6でなく、図1に示すようにドラム
状に形成された感光体6であってもよく、この場合に
も、シートPが自然に剥離されるような形状に、つまり
大きな曲率となる径の大きさに形成されている。例え
ば、ドラム状の感光体6であれば、その直径を40mm
以下にすればよい。
ロナ放電にて生じる転写に寄与しない残りの過剰なイオ
ンを剥離領域に流れ出す前に除去、つまり集電するよう
にしているため、剥離領域内で引き続き転写作用が継続
することがない。そのため、剥離作用が良好となるた
め、上記感光体6の曲率を多少小さくしても、シートP
の剥離が可能になる。例えば、直径が40mm以下のも
のが、それ以上のものでもシートPの剥離が可能とな
る。
においては、イオン風に乗って剥離領域へと流れ出すイ
オン、つまり電荷の除去手段として、導電体35を設け
ている。この導電体35による集電効果をさらに高める
方法(手段)や、導電体35の形状を変えることで、イ
オンの除去を効果的に行える実施形態について説明す
る。
施形態においては、特に感光体としてはドラム形状の感
光体6を設け、シートPを剥離するために除電器10を
設けない場合を示してる。
接触面積を大きくするようにしている。そのため、導電
体35は一部が感光体6の回転方向に沿い転写領域後の
剥離領域へと延長されうようにしたくの字形状になるよ
うに屈曲39して形成されている。
触面積が大きくなるため、イオン風に乗って剥離領域へ
と流れ出る電荷(イオン)が効率よく除去、つまり集電
できる。そのため、剥離領域での転写作用が継続される
のが防止され、シートPの感光体6からの剥離効果が高
まる。そのため、従来より除電器10を設けない場合の
シートPの自然剥離においては、感光体6のドラム径が
40mm以下に設定していることが、さらに感光体6の
ドラム直径を大きくしても自然剥離を可能にできる。
には、多数の凹凸40を設けることで、イオン風の流れ
に乱れを生じさせることが可能となる。その結果、イオ
ン風は導電体35表面に接する機会が助長されることと
なり、イオン風に紛れて剥離領域へと排出されるイオン
をより効果的に集電できる。
出すイオンを除去する効果を高める手段としては、図6
に示すように、導電体35を2枚並設し、それぞれの導
電体35に多数のイオン通過孔41を設け、互いにその
通過孔41が図7に示すように半ピッチ横方向にずれて
設ける。
体35の通過孔41を通過し、除去されなかったイオン
(電荷)が、2枚目の導電体35の非通過孔42にて除
去されることになる。この場合、イオン風が導電体35
に衝突して、転写されたトナーや感光体6に残留するト
ナーが散乱するのを阻止できる効果が生じる。つまり、
通過孔41が存在しない導電体35においては、イオン
風の流れが阻害され、未定着のトナーが散乱される状態
にさられれる場合において効果的といえる。
イオン風に乗って排出されるイオンの除去を効果的に行
うためのには、導電体35を板状に形成することなく、
図8に示すようにワイヤ形状にしたものを用いれば、イ
オン風を乱し、トナーの散乱を助長するようなとはなく
なる。しかも、ワイヤ形状の導電体35とすることで、
ワイヤの上下に分かれてイオン風が流れ、接地されてい
るワイヤとの電位差によって電荷(イオン)が引き寄せ
られ、集電される。
れる方向に沿って複数のワイヤを並設して設けた導電体
35とすることで、イオン風を乱すことがなくなるだけ
でなく、イオン風に乗って剥離領域へと流れ出すイオン
を効率よく除去できる効果が増す。
しては、その形状をコイル形状にしてもよい。そのよう
にしておけば、イオン風はコイル形状の上下だけでなく
コイル内部にも分かれて流れる。しかも、コイル内部で
はコイルを構成する線(ワイヤ)とイオンとの距離が小
さくなり、イオンはワイヤとの電位差によって引き寄せ
ら易くなり、集電効果が高まる。この場合、実質的に直
線ワイヤ形状でなくコイル形状にすることで、イオン風
との接触面積が単なる直線形状のワイヤに比べれば非常
に大きくなり、その分、集電効果がさらに助長されるこ
とになる。
録媒体として感光体6を例示し、その感光体6に形成さ
れたトナー像TをシートP上に転写するようにしてい
る。このような事例だけでなく、感光体6に形成された
トナー像Tを一旦中間転写媒体に転写し、これを再度シ
ートP上に転写するものもある。このような中間転写媒
体においても、トナー像をシートに転写する時に、本実
施形態において説明した装置をそのまま利用できること
は勿論である。そのため、本発明においては、記録媒体
とは、感光体に限らず、上記中間転写媒体をも含むこと
になる。
域においてシートへトナー像を転写する時に生じる転写
に寄与しない余分なイオンが風に乗って排出されるのを
積極的に除去することで、剥離領域での転写作用を継続
して行う悪影響をなくし、シートの剥離を効率よく行え
る。
合、除電器を設ける場合においては、除電器にてシート
の除電が確実に行え、シートの剥離効果が高まる。しか
も、除電器を設けることなく、シートの剥離を行う場
合、剥離領域において転写後にシートを記録媒体へと密
着させるように作用する転写効果が引き続き作用するこ
とが解消させるため、シートの自然剥離をより確実に行
える。
を除去手段の形状を工夫することで、効果的に除去でき
るため、構造等が全く複雑になることもなく、トナー飛
散等の問題もなくなり、コストアップになることはなく
非常に有利となる。
るための一実施形態を示す転写及び剥離部分の断面図で
ある。
の概略構造を示す断面図である。
る一実施形態による他の実施態様を示す断面図である。
るための第2実施形態である転写及び剥離領域の部分を
示した断面図である。
るためのイオン除去手段の一構成例を示す断面図であ
る。
示した断面図である。
である。
例を示した断面図である。
示した断面図である。
段を示した断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 記録媒体上に形成された像を転写材上に
転写するために、該記録媒体と対向配置された転写器を
備えた画像形成装置において、上記転写器はコロナ放電
による転写であって、この転写器による転写領域の下流
側に配置され、上記転写材を記録媒体より剥離させるた
めの剥離手段を備え、該剥離手段による剥離領域へ流れ
る風に含まれる、上記転写器のコロナ放電により生じる
転写に寄与する以外の余分なイオンを上記剥離手段によ
る剥離領域に達するまでに除去する除去手段を上記転写
材に接することなく設けたことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 記録媒体上に形成された像を転写材上に
コロナ放電の作用により静電的に転写するために、該記
録媒体と対向配置された転写器を備え、該転写材を該記
録媒体から剥離する除電器を設けることなく転写材の剥
離を行う画像形成装置において、上記記録媒体は転写領
域を通過した転写材が、該転写材自身の作用により剥離
される形状に形成され、該剥離領域に流れる風に含まれ
る、上記転写器のコロナ放電により生じる転写に寄与す
る以外の余分なイオンを上記転写材が剥離する領域に達
するまでに除去する除去手段を設け、該除去手段はイオ
ンを集電する導電性部材からなり、該導電性部材を接地
又は、接地部との間に抵抗素子あるいは所定の電位を供
給する電圧源を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】記録媒体上に形成された像を転写材上に転
写するために、該記録媒体と対向配置された転写器を備
えた画像形成装置において、上記転写器はコロナ放電に
よる転写であって、この転写器による転写領域の下流側
に配置され、上記転写材を記録媒体より剥離させるため
の剥離手段を備え、上記転写器のコロナ放電により生じ
る転写に寄与する以外の余分なイオンを上記剥離手段に
よる剥離領域に達するまでに除去する除去手段を設け、
該除去手段はイオンを集電する導電性部材からなり、該
導電性部材を接地又は、接地部との間に抵抗素子あるい
は所定の電位を供給する電圧源を設け、上記導電性部材
は、一部が屈曲された板状、あるいは2枚の板に多数の
通過孔を互いにずれた状態で形成した板状に形成したこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】記録媒体上に形成された像を転写材上にコ
ロナ放電の作用により静電的に転写するために、該記録
媒体と対向配置された転写器を備えた画像形成装置にお
いて、上記記録媒体は転写領域を通過した転写材が、該
転写材自身の 作用により剥離される形状に形成され、上
記転写器のコロナ放電により生じる転写に寄与する以外
の余分なイオンを上記転写材が剥離する領域に達するま
でに除去する除去手段を設け、該除去手段はイオンを集
電する導電性部材からなり、該導電性部材を接地又は、
接地部との間に抵抗素子あるいは所定の電位を供給する
電圧源を設け、上記導電性部材は、一部が屈曲された板
状、あるいは2枚の板に多数の通過孔を互いにずれた状
態で形成した板状に形成したことを特徴とする画像形成
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02336097A JP3422644B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02336097A JP3422644B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10221962A JPH10221962A (ja) | 1998-08-21 |
JP3422644B2 true JP3422644B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=12108416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02336097A Expired - Fee Related JP3422644B2 (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3422644B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-06 JP JP02336097A patent/JP3422644B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10221962A (ja) | 1998-08-21 |
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