JP3418117B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3418117B2
JP3418117B2 JP05312298A JP5312298A JP3418117B2 JP 3418117 B2 JP3418117 B2 JP 3418117B2 JP 05312298 A JP05312298 A JP 05312298A JP 5312298 A JP5312298 A JP 5312298A JP 3418117 B2 JP3418117 B2 JP 3418117B2
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栄一 木戸
茂之 若田
俊秀 大越
勇飛 油井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に形成さ
れた静電潜像を着色剤であるトナーにて可視像化し、そ
の像を被転写材に転写してなる電子写真方式を利用して
なる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタなどの電子写真方式を
採用してなる画像形成装置においては、潜像を担持する
担持体である感光体表面に静電潜像を形成し、これを可
視像化するために着色剤であるトナー等の現像剤を感光
体側へと供給し、トナーを選択的に付着させるようにし
てなる現像装置が備えられている。
【0003】上記現像装置にて、上記感光体に形成され
た静電潜像を現像し、その現像されたトナー像は、転写
材であるシート等に転写されている。そして、転写後、
上記感光体表面には、転写しきれなかった一部のトナー
が残留する。この残留する不要トナーは、次の画像形成
を繰り返し行うためにも感光体表面から除去される。そ
のため、転写後には感光体表面に残留するトナーを除去
するクリーニング装置が設けられており、該クリーニン
グ装置において除去された不要トナーがクリーニング装
置内の収容部に収容される。
【0004】そこで、上述したような電子写真方式を採
用してなる画像形成装置において、転写後に残留するト
ナーをクリーニング装置にてクリーニングすることな
く、現像装置の位置で現像と同時に不要なトナーを除去
するようにしたクリーニングレス方式の画像形成装置が
例えば特開昭62−203182号公報にて提案されて
いる。このクリーニングレス方式による画像形成装置に
よれば、従来の電子写真方式の画像形成装置と比べ、ク
リーニング装置が不要になる分、装置を小型化できる。
また、クリーニング装置にて除去したトナーを回収し廃
棄するようにしてなる回収装置が不要り、これと合わせ
て回収装置内に回収されるトナーの満杯検知等も合わせ
て不要になる。
【0005】このクリーニングレスによる画像形成装置
は、例えば、図に示すように、像担持体である感光体
21に対して、該感光体21に形成されている静電潜像
を可視像化する現像ローラ24が対向して配置されてい
る。該現像ローラ24は、一成分系の現像剤であるトナ
ーを収容してなる現像槽を含む現像装置25の開口部に
対向するように回転可能に設けている。該現像ローラ2
4は、上記現像装置25の開口部に一部が露出し、感光
体21に対して接触又は非接触状態で配置されている。
この接触又は対向する領域が現像領域となる。
【0006】現像ローラ24は、その表面に一成分のト
ナーを担持し、感光体21と対向する現像領域へと搬送
する。そして現像後には、現像に寄与されなかったトナ
ーを現像装置25の現像槽内へと搬送し、回収する。
【0007】一成分トナーは、図示しない供給ローラを
介して現像ローラ24表面に吸着されるが、その吸着量
を規制するために現像ローラ24表面に圧接された規制
部材が設けられている。該規制部材を通過したトナー
は、その量が一定量に規制され。規制された一定量のト
ナーは、上述したように感光体21と対向する現像領域
へと至り、感光体21表面に形成されている静電潜像に
応じて選択的に付着し、現像が行われることになる。
【0008】そして、感光体21表面に形成されたトナ
ーによる像は、給紙トレイ11上に積載配置されたシー
ト1を給紙ローラ12を介して転写ローラ22の転写位
置へと送り込まれ、このシート1に転写ローラ22の作
用にて転写される。トナー像が転写されたシート1は、
感光体21より分離され、百数十度に加熱制御されたヒ
ートローラ52及び加圧シート51とからなる定着部5
0を通過し、熱と圧力にてその上面の転写されたトナー
が溶融され定着される。定着後のシート1は装置の外へ
と排出ローラ41を介して排出される。
【0009】一方、転写後の感光体21表面には、転写
されなかった一部のトナーが残留している。この残留ト
ナーは、次に導電性ブラシ等からなる散らし部材である
トナー散らしブラシ26にて撹乱される。この撹乱され
た残留トナーは、引き続く画像形成時等にて現像ローラ
24の位置にて除去される。
【0010】つまり、撹乱された残留トナー上から帯電
器23にて均一に感光体21表面が帯電され、露光光像
34の照射にて静電潜像が形成され、該潜像に応じて現
像ローラ24にて現像が行われる。この時、光像34が
露光されない領域に存在する残留トナーが、現像ローラ
24側に吸引され除去される。潜像の位置に存在する残
留するトナーは、それに加えるようにして現像ローラ2
4にてさらにトナーが供給されて現像に供される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように近年、
複写機やプリンタにおける画像形成装置においては、装
置の小型化が望まれるようになり、クリーニングレス方
式を採用することで、その要望に答えることができるよ
うになった。また、トナーにおいては再利用が可能とな
り、廃棄処理する手間もなくなる。よって、多大なメリ
ットがある。
【0012】しかしながら、画像形成中にシートジャム
が生じれば、現像されたほとんどのトナーがシートに転
写されることなく、トナー散らしブラシ26にて撹乱さ
れることになる。そして、ジャム処理後に全てのトナー
を感光体21表面上で撹乱することで、現像装置25の
位置にて除去できる。しかし、全てのトナーが散らしブ
ラシ26を通過し撹乱されることなく、この領域でブラ
シ26にて捕獲されるものもある。この捕獲されたトナ
ーは、散らしブラシ26の上流側に配置されているシー
ル部材27とブラシ26との間に徐々に溜まる。
【0013】そして、シージャムが多くなるにつれト
ナーの溜まる量が増えて、シール部材27とブラシ26
との間に収容しきれなくなる。すると、収容されたトナ
ーがシール部材27と感光体21との間よりこぼれ落
ち、画像形成中搬送されているシート上に落ち、画像
を乱すといった不具合を引き起こす。
【0014】そのため、シール部材27によるトナーの
収容容量を大きくすることで対処できるが、クリーニン
グレス方式にしていることによるメリット、つまり装置
の小型化が望めなくなる。
【0015】また、装置の使用環境が低湿状態になった
場合、トナーの帯電量が極端に高くなり、転写後の残留
トナーが現像装置にて回収しきれず、ゴースト画像(2
重に像が写る)が発生することがよくある。
【0016】本発明は、上述の問題に鑑み、転写後の不
要トナーがブラシ部分で捕獲され、そこからこぼれ落ち
るのを効果的に防止することを第1の目的としている。
【0017】つまり、本発明の目的は、シートジャム等
が発生し、多くのトナーが感光体に残留していても、該
トナーを現像装置内に確実に回収できるようにし、散ら
しブラシの部分でのトナーの溜まりをなくし、トナーの
こぼれ落ちを防止することにある。
【0018】また、本発明の目的は、上述したゴースト
画像を生じないようにし、現像装置でのトナーの除去、
回収を確実に行えるようにしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するため画像形成装置は、像担持体に形成され
たトナー像を被転写材に転写した後、像担持体に残留す
るトナーを現像装置にて回収するために残留トナーを撹
乱するための散らし部材を設けてなる画像形成装置にお
いて、上記像担持体に先端が近接配置され、上記残留ト
ナーを散らし部材にて撹乱した時に落下するトナーを受
けるシール部材を設け、上記散らし部材を、保持部材に
て一端部が保持され自由端側を上記像担持体表面に接触
させるようにしたブラシ構成とし、上記散らし部材の上
記保持部材に、該散らし部材と上記シール部材との間
捕獲されたトナーを上記像担持体へと送り戻るための開
口を形成したことを特徴とする。
【0020】以上のような構成によれば、転写後に残る
像担持体上のトナーは、散らし部材にて撹乱される。こ
の時、一部のトナーが散らし部材の領域で落下しシール
部材に受けられ、徐々に溜まる。この溜まる量が増えれ
上記散らし部材とシール部材との間に捕獲されたトナ
ーの行き場がなくなり、捕獲トナー等の落下を阻止すた
めに設けられているシール部材よりこぼれ落ちることに
なる。しかし、散らし部材の一部には開口が形成されて
いるため、その開口を介して像担持体側へと戻られる。
つまり、捕獲されたトナーは開口を通り、像担持体へと
戻され、散らし部材の領域で捕獲されたトナーが、その
位置から落下し、画像形成中のシート等を汚し、画像を
乱すことを解消できる。
【0021】また、上述した構成による画像形成装置に
おいて、請求項2記載の発明によれば、上記散らし部材
に形成される開口を部分的に複数形成するようにしてお
けば、戻されるトナーが部分的に集中するのを阻止でき
る。これにより、現像装置にてトナーの回収が効率よく
行うことができ、回収されないトナーによりゴースト画
像等の問題点を解消できる。また、複数の開口を部分的
に設けることで、散らし部材の機械的強度を十分に確保
できる。
【0022】また、上述した構成による画像形成装置に
おいて、請求項3記載の発明によれば、上記散らし部材
を導電性のブラシにて構成し、その抵抗値を10
5(Ω)以下に設定しておけば、連続使用により散らし
部材であるブラシの抵抗値の上昇を一定値以下に維持で
きる。これにより像担持体の除電を含めトナーの除電を
維持できる。そのため、現像装置による不要トナーの回
収不良によるゴースト画像を防止できると同時に安定し
た画質状態を維持できる。
【0023】さらに、上述した構成による画像形成装置
において、請求項4記載の発明によれば、上記散らし部
材に、トナーと逆極性の電圧を供給するようにすれば、
除電効果をさらに促進できる。つまり、トナーの除電効
果を増す。特に低湿時等においてトナーの帯電電位が上
がる傾向にある場合においても、その除電効果を高め、
現像装置による回収不良を解消し、よってゴースト画像
が形成されるのを防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面に従って詳細に説明する。本発明のクリーニングレ
ス方式による画像形成装置における第1の実施形態につ
いては、図1乃至図3を参照して説明する。また、図1
は本発明によるクリーニングレス方式を採用する転写後
の残留トナーを撹乱するための散らし部材であるブラシ
の一例を示す図である。また図2は本発明によるトナー
の散らし状態を説明するための図である。また図3は図
1に示す散らし部材である散らしブラシを備える画像形
成装置の概略構成を示す構成図である。
【0025】まず図3を参照して画像形成装置の概略構
成を説明する。この画像形成装置は、レーザプリンタで
あり、本発明はこのようなレーザプリンタに限定される
ものではなく、電子写真方式を利用してなる全ての画像
形成装置にて適用できる。
【0026】図3に示す画像形成装置は、右側にシート
の給紙部10、中央部に給紙されてくるシートにトナー
像を形成、つまり転写するための画像形成部20、上部
に画像形成部20にて画像を形成するために光像を照射
するレーザ走査部30、そして装置のシート排出部側
(左側)に画像形成部20にてシートへのトナー像の転
写後の未定着トナーを永久像として処理する定着部50
とを備えて構成している。
【0027】上記給紙部10は、画像形成部20にシー
ト1を給送するために、給紙トレイ11を有し、該給紙
トレイ11上に積載されたシート1を給紙ローラ12の
回転により給送する。給送されたシート1は、画像形成
部20へと搬送させることで、後に説明するトナー像が
転写される。転写後のシート1はさらに搬送され、定着
部50により、シート上のトナー像が定着される。その
後、シートは排出ローラ41,42によって画像形成装
置本体の外部に排出される。即ち、シート1は、図にお
いて実線で示す矢印Aの経路を経て、画像形成部20の
外装の一部にて形成される排出トレイ43上に順次排出
される。
【0028】上記給紙部10は、上述したように給紙ト
レイ11、給紙ローラ12を備えると共に、給紙ローラ
12にスプリングからなる加圧バネ14にて付勢され圧
接されるシート分離用の摩擦板13、給送されるシート
を検出するシート検出アクチュエータ15、シート検出
センサ(光学センサ)16、そして制御回路17を有し
ている。
【0029】給紙トレイ11に積載されたシート1は、
外部に接続された図示しないホストコンピュータ等から
のプリント命令を受けて、給紙ローラ12が回転駆動さ
れる。この回転により、シート1は、圧接される摩擦板
13との作用にて、1枚ずつ給送され、画像形成部20
へ順次搬送される。
【0030】給送されたシート1は、シート検出アクチ
ュエータ15を揺動させ、シート検出センサ16にて電
気信号として出力させ、画像形成の開始を指示する。シ
ート検出アクチュエータ15の揺動(動作)により起動
された制御回路17は、画像信号をレーザ走査部30へ
と送る。
【0031】レーザ走査部30は、レーザダイオード
備えた発光ユニット31、走査ミラー32、走査ミラー
モータ33、および反射ミラー35,36,37を有し
ている。そのため、制御回路17を介して送られてくる
画像信号に応じて、レーザダイオード発光ユニット31
のレーザダイオードの点灯、非点灯を制御する。これに
より、レーザダイオードからの光(レーザビーム)34
は、走査ミラー32及び反射ミラー35,36,37を
介して画像形成部20の感光体21を露光走査す
【0032】上記走査ミラー32は、走査ミラーモータ
33により高速かつ定速回転される。即ち、レーザ光3
4は、走査ミラー32により画像形成部20の感光体2
1の回転軸方向に光学的に走査される。レーザダイオー
ド発光ユニット31から照射されたレーザ光34は、反
射ミラー35,36,37を介して上述したように感光
体21へ照射される。この時、レーザ光34、上記制御
回路17からの点灯、非点灯の情報、つまり画像信号に
基づいて感光体21上を選択的に露光する光像となる。
【0033】上記画像形成部20は、ほぼ中央部に配置
され、画像形成動作時に矢印方向に一定速度で回転駆動
されるドラム形状に形成された静電潜像を担持する担持
体を構成する感光体21を有し、この感光体21の周囲
に対向するように各種の画像形成プロセス手段が配置さ
れている。
【0034】上記画像形成プロセスを構成する手段(装
置)は、感光体21表面を均一に帯電する帯電器23、
感光体21表面に上述したレーザ走査部30にて走査さ
れることで形成された静電潜像を可視像化するための現
像装置25、現像された像(トナー像)を適宜搬送され
てくるシート1に転写する転写ローラ22、転写後に感
光体21表面に転写されなかった残留トナーを撹乱する
トナー散らし部材を構成する散らしブラシ26等が、こ
の順序で感光体21の回転方向に配置されている。
【0035】上記現像装置25は、例えば一成分の非磁
性トナーを収容する現像槽を有しており、この現像槽内
にトナーを表面に一定量吸着して感光体21と対向する
現像領域へと搬送する現像ローラ24を備えている。該
現像ローラ24には、現像装置25内で撹拌により電荷
が付与されたトナーを感光体21に形成された静電潜像
に付着させるための現像バイアス電圧が供給されてい
る。これにより、感光体21表面に形成された静電潜像
の電位と現像バイアス電圧とで作り出す電界の作用によ
り、静電潜像にトナーが吸着され感光体21表面に画像
信号に応じたトナー像が形成される。
【0036】そこで、給紙部10より給送されてきたシ
ート1は、感光体21と転写ローラ22とに挟まれ送ら
れることで、感光体21上のトナー像が転写される。こ
の場合、転写ローラ22には、トナー像と逆極性の転写
電圧が供給されており、トナー像が電気的にシート1に
転写される。
【0037】転写後には、感光体21表面にて転写され
なかった一部のトナーが残る。この残留トナーは、次に
散らしブラシ26にて撹乱される。つまり、感光体21
表面上のトナー像が、感光体21上で撹乱される。そし
て、帯電、露光後に感光体21に再度静電潜像が形成さ
れ、現像装置25に達することで、現像ローラ24に静
電潜像以外の領域に撹乱されたトナーが除去される。そ
して、静電潜像の部分に残留しているトナーは、さらに
現像ローラ24よりトナー付着されトナー像が形成され
る。
【0038】一方、転写後のシート1は、感光体1より
剥離され、定着部50へと搬送される。この定着部50
は、加圧部材51及び例えば170℃程度に保たれたヒ
ートローラ52とから構成されており、熱と圧力によ
り、シート1上のトナー像を溶融し、シート1表面に定
着している。定着後のシート1は、排出ローラ41,4
2を経て、外部の排出トレイ43上に排出される。
【0039】(第1の実施形態)次に図1及び図2を参
照して本発明の一実施形態について説明する。即ち、本
発明にかかる画像形成装置において、画像形成部20に
おける転写後に、感光体21表面に残留するトナーを撹
乱する散らしブラシ26の一実施形態について詳細に説
明する。
【0040】まず、図1を参照して散らしブラシ26の
一実施形態における構成を説明する。その前に、感光体
21表面に均一に帯電する帯電器23は、例えばロール
形状の表面に植毛された導電性ブラシに所定の電圧を供
給することで、感光体1を帯電する。特に導電性ブラシ
は、レーヨンにカーボンを分散した導電性の繊維を金属
のシャフトに巻き付けて構成されている。金属シャフト
に帯電電圧を供給することで、導電性ブラシを介して感
光体21表面を帯電する。
【0041】従って、帯電器23は、回転することで導
電性ブラシが感光体21表面に接触し、感光体21を所
定の極性に帯電させる。例えば、感光体21として負帯
電用の有機感光体(OPC)を用いて、上記導電性ブラ
シに約−1100V程度の定電圧制御された電圧を供給
する。これによりほぼ帯電電位をほぼ−550Vに均一
帯電できる。
【0042】均一帯電された感光体21は、レーザ走査
部30によりレーザ光34が照射され、静電潜像が形成
される。この後、現像装置25にて静電潜像がトナーに
て現像される。
【0043】現像に供されるトナーは、現像装置25に
収容されており、撹拌されることで所定量の帯電電荷が
付与される。そして、現像ロール24表面に吸着され感
光体21と対向する現像領域へと搬送される。この現像
ロール24は、例えば導電性の弾性のウレタンゴム等に
て構成されており、例えば400V程度の現像バイア
ス電圧が供給されている。これにより、感光体21表面
に静電潜像の電位と、現像バイアス電圧との電界によ
り、現像ローラ24表面にトナーが静電潜像に吸着され
トナー像が形成される。
【0044】感光体21上のトナー像は、適宜搬送され
てくるシート1に転写ローラ22に供給される転写電圧
により、静電的にシート1に転写される。この転写ロー
ラ22においては、導電性のウレタンスポンジで構成さ
れており、適度な弾性を有することで効率よくトナーを
転写するようにしている。つまり、感光体21と接触す
る領域(ニップ幅)を所定長確保でき、転写効率を上げ
ている。
【0045】そこで、転写後の感光体21表面には、転
写されなかった一部のトナーが残留する。この残留トナ
ーは、先に説明した現像装置25の位置で除去回収する
ために、感光体21表面上で散らして撹乱する。このト
ナーを撹乱するために、感光体21表面に接触するよう
にして導電性の散らしブラシ26が設けられている。
【0046】散らしブラシ26は、例えばレーヨンにカ
ーボンを分散した多量の繊維を束にして用いており、そ
の抵抗値が103(Ω)程度のものが利用される。この
散らしブラシ26は、図1に示すように多量の繊維部材
を束28にてし、例えばU字形状をなした金属製の保持
部材29にかしめ等にて挟持させ保持されるように構
成される。そして、保持部材29にて保持されない自由
端側の繊維部材28の端部を、感光体21表面に対向接
触するように保持部材29の一端部を、図2に示すよう
に支持体60に固定している。
【0047】上記支持体60には、図2に示すようにそ
の先端にシール部材27が固定されており、該シール部
材27の先端は感光体21表面に近接配置されている。
シール部材27は、樹脂フィルム等にて形成されてお
り、散らしブラシ26にて感光体21表面上のトナーを
撹乱し、散らす時に捕獲れたトナー9や、落下するト
ナー9を受ける役割を担って設けられている。
【0048】また、上述した構成の散らしブラシ26に
は、金属製の保持部材29の領域に多数の開口29−1
が形成されている。この開口29−1は保持部材29の
長手方向に等間隔に複数形成されている。
【0049】以上のように構成された散らしブラシ26
の作用について、図2を参照して説明すれば、転写後に
感光体21表面に残留するトナー9は、感光体21表面
に接触する散らしブラシ26にて撹乱され、感光体21
表面上で散らされる。これが、帯電、露光工程を経て現
像装置25と対向することで、形成された静電潜像以外
の領域に散らされたトナー9が現像装置25に回収され
る。
【0050】そして、多量の残留トナー9が感光体21
に存在する時には、全ての残留トナー9を感光体21表
面上に撹乱し散らすことができ、一部のトナー9がブ
ラシ26を構成する繊維部材28にて捕獲され、シール
部材27との間に捕獲される。この捕獲されたトナー9
の量が増すと、散らしブラシ26に設けたられた開口2
9−1を介して感光体21表面へと送り出され、該感光
体21に吸着され現像装置25と対向することで回収さ
れることになる。
【0051】従って、シール部材27と散らしブラシ2
6との間に捕獲したトナーが徐々に溜まり、行き場がな
くなることでシール部材27と感光体21との間よりこ
ぼれ落ちるのを阻止できる。つまり、散らしブラシ26
にて撹乱されることなく、捕獲されるトナー9が徐々に
溜まり、その量が増すと上述したように開口29−1を
通じて感光体21表面へと供給される。これにより、シ
ール部材27から感光体21の間を擦り抜けて捕獲され
たトナー9が落下するようなことが防止できる。
【0052】(散らしブラシの他の実施態様)散らしブ
ラシ26を構成する金属性の保持部材29に形成された
複数の開口29−1は、長手方向に連通する1つの開口
として構成してもよい。しかし、連通する一つの開口の
場合、散らしブラシ26の強度の関係から、例えば中央
部に設ける場合、その開口面積を小さくする必要があ
る。この場合、開口29−1を介して感光体21へと供
給されるトナーが集中することが考えられる。
【0053】そのため、図1に示すように、開口29−
1としては、1個の連通した開口ではなく、複数の開口
29−1を等間隔に設けることで、散らしブラシ26は
十分な機械的な強度を確保できる。また、複数の開口2
9−1を設けることで、散らしブラシ26にて捕獲した
トナーをそれぞれの開口29−1を介して均等に感光体
21へと供給できるようになる。よって、トナー9が集
中して感光体21に吸着されるようことが合わせて防止
でき、現像装置25での確実なる回収を可能にしてい
る。
【0054】また、開口29−1の形状としては、長方
形状に形成しているが、このような形状に限るものでは
ない。例えば、平行四辺形状に形成すれば、各開口29
−1の隣接する互いの端部で重複する部分が生じる。こ
の重複する部分を解消するように、各開口29−1を設
ける間隔を大きくすることができる。よって、開口29
−1を形成しても、散らしブラシ26の機械的な強度を
十分に確保することが可能となる。
【0055】(他の実施形態)一方、散らしブラシ26
は、そのブラシの抵抗値を103(Ω)程度に低抵抗の
ものを用いている。これは、連続使用における残留トナ
ー9の除電を効率よく行い、現像装置25での回収の効
率を上げるようにしている。これにより、ゴースト画像
の防止を行える。
【0056】例えば、散らしブラシ26に、トナーとは
逆極性の電圧を供給する。上述した例によれば、現像装
置25にてトナーを静電潜像に吸着されるために、負帯
電トナーを用いている。そのため、散らしブラシ26に
は、正の電圧が供給されている。そこで、散らしブラシ
26には、常時+400V程度の電圧が供給されてお
り、感光体21表面に残留するトナー像を散らす効果を
増す。しかも、現像装置25の特に現像ローラ24によ
る回収性を向上させることができる。
【0057】つまり、散らしブラシ26にて残留トナー
が除電されることよって、現像ローラ24への回収性を
上げている。これにより合わせてゴースト画像による画
像不良を解消できる。
【0058】ここで、本発明においては、散らしブラシ
26の抵抗値を低く設定している。しかも、散らしブラ
シ26にトナーと逆極性の電圧を供給している。そのた
め、時間と共に導電性の散らしブラシ26の抵抗値が変
化し高くなる傾向にある。例えば感光体21表面に残留
するトナーの除電効果が薄れると、現像装置25でのト
ナーの回収性が落ちることが確認された。
【0059】そこで、散らしブラシ26の抵抗値を種々
変えて構成し、それらの散らしブラシ26の連続通電時
間における抵抗値変化を調べた。その結果を表1に示し
ている。なお、単位はすべて(Ω)である。
【0060】
【表1】
【0061】以上表1に示したように、抵抗値が106
〜102(Ω)の5種類の散らしブラシ26を用意し
た。その結果、通電時間に応じて散らしブラシ26の抵
抗値が徐々に上がる傾向になる。これは、トナーがブラ
シ26に吸着することによるものと思われる。そこで、
散らしブラシ26の抵抗値が初期において低い方が抵抗
値の上昇が小さいことが判る。
【0062】そこで、散らしブラシ26の抵抗値が10
9(Ω)以上になれば、感光体21との間で電流が流れ
なくなり、感光体21表面の除電を含め、トナーの除電
効果が薄れる。そこで、連続使用を加味すると散らしブ
ラシ26の抵抗値は、表1から109(Ω)を越えるこ
とがない、少なくとも105(Ω)以下に設定すればよ
い。これにより連続使用による散らしブラシ26を抵抗
値の上昇を所定以下にでき、安定した除電効果を得て、
不要トナーの回収及び安定した画質を得ることができ
る。
【0063】また、散らしブラシ26に供給する電圧と
して、上述したようにトナーと逆極性としている。そし
て、散らしブラシ26の抵抗値を低く設定したことによ
り、画像形成時において高湿の環境下においては、散ら
しブラシ26と感光体21との間でリークが発生し画像
形成不良が発生することが考えられる。
【0064】この点、上述したように散らしブラシ26
にトナーと逆極性の電圧を供給して、その供給電圧とし
て400V程度にしている。これにより、高湿時にリー
クを防止でき、画像形成を安定させることができる。ま
た、除電効果も得ることができ、ゴースト画像等による
画像欠陥を防止できる。
【0065】なお、上記供給電圧としては、その絶対値
において300V〜600Vの範囲内に設定しておけば
効果的である。
【0066】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、クリー
ニングレス方式において、転写後に残留するトナーを散
らし撹乱するための部材の一部に開口を設け、撹乱され
落下するトナーを受けるシール部材に徐々に溜まり、こ
のトナーが上記開口を介して像担持体へと戻すようにし
ているため、上記シール部材に溜まるトナーが、こぼれ
落ちることによる不具合を阻止できる。そして、これに
よる画像不良を防止できる。
【0067】また、開口を複数個設けるようにすること
で、散らし部材の機械的な強度を一定以上に保つことが
できると同時に、像担持体へとトナーを戻す時に全体で
均一に戻すことができ、集中することによるトナーの回
収性が落ちることを合わせて防止できる。
【0068】さらに、散らし部材を導電性ブラシにて構
成し、その抵抗を低くすることで連続使用による抵抗値
上昇による不要トナー等の除電効果が落ちるのを防止で
き、安定した画質を維持でき、かつトナーの回収性が落
ちることによる画像欠陥を合わせて阻止できる。
【0069】また、散らし部材にトナーと逆極性の電圧
を供給することで除電効果を高め、低湿状態での画像欠
陥、つまりゴースト画像を合わせて防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる転写後に残留するトナーを撹乱
し散らすための部材をブラシにて構成してなる一実施形
態による構造を示すもので、(a)は散らしブラシの平
面図、(b)はA−A線の断面図である。
【図2】図1に示す散らしブラシによるトナーの散らし
状態及び散らしブラシにて捕獲されたトナーを感光体へ
と戻す状態を説明するための図である。
【図3】本発明のクリーニングレス方式による散らしブ
ラシを備えた画像形成装置の全体の構造を示すための構
成図である。
【符号の説明】
9 転写後の残留トナー 10 シート給紙部 20 画像形成部 21 感光体(像担持体) 22 転写ローラ 23 帯電器 24 現像ローラ 25 現像装置 26 散らし部材(散らしブラシ) 27 シール部材 28 繊維部材 29 保持部材 29−1 開口 30 レーザ走査部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 油井 勇飛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−259784(JP,A) 特開 昭64−50089(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 507 G03G 15/01

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に形成されたトナー像を被転写
    材に転写した後、像担持体に残留するトナーを現像装置
    にて回収するために残留トナーを撹乱するための散らし
    部材を設けてなる画像形成装置において、 上記像担持体に先端が近接配置され、上記残留トナーを
    散らし部材にて撹乱した時に落下するトナーを受ける
    ール部材を設け、 上記散らし部材を、保持部材にて一端部が保持され自由
    端側を上記像担持体表面に接触させるようにしたブラシ
    構成とし、 上記散らし部材の上記保持部材に、該散らし部材と上記
    シール部材との間に捕獲されたトナーを上記像担持体へ
    と送り戻るための開口を形成したことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 上記開口を上記保持部材の長手方向に部
    分的に複数形成したことを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記散らし部材を構成するブラシを導電
    性ブラシとし、その抵抗値を105(Ω)以下に設定し
    たことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記散らし部材の導電性ブラシに、トナ
    ーと逆極性の電圧を供給したことを特徴とする請求項3
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記散らし部材の保持部材を固定支持す
    る支持体を設け、該支持体に上記シール部の一端を固定
    したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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