JP3419660B2 - 半導体装置の容量部形成方法、および半導体装置の容量部およびゲート部形成方法 - Google Patents

半導体装置の容量部形成方法、および半導体装置の容量部およびゲート部形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置、特
に容量部とトランジスタ部とが同一基板上に設けられて
いる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容量部とトランジスタ部とが同一
基板上に設けられている半導体装置、例えば、CMOS log
ic IC に用いる装置の容量部周辺部分は、以下のような
方法で製造していた。以下、図7を参照して簡単に説明
する。
【0003】まず、基板101の上面を酸化して、薄い
SiO2 膜を形成した後(図示せず。)、厚いフィール
ド酸化膜105を形成して素子分離を行うことにより活
性領域107をつくる。この後、基板101上の薄いS
iO2 膜を除去する(図7(A))。
【0004】次に、再び基板101の上面を酸化して薄
いSiO2 膜103を形成する。このSiO2 膜103
上およびフィールド酸化膜105上に、容量部の下部電
極用の多結晶Si層109(下部電極用ポリシリコン
層)を堆積して、この下部電極用ポリシリコン層109
上に誘電体膜111を形成する。次に、容量部の下部電
極形状に対応するマスク113を形成する(図7
(B))。
【0005】このマスク113を用いてホトリソグラフ
ィおよびそれに続くエッチング処理を行って、後に容量
部が形成されるフィールド酸化膜105上の領域にポリ
シリコン109aおよび誘電体膜111aのみを残存さ
せる(図7(C))。
【0006】このとき、薄いSiO2 膜103も除去さ
れる。この後再び酸化を行うことによって活性領域10
7にゲート酸化膜115aが形成される。また下部電極
用ポリシリコン109aの側面にも酸化膜115bが形
成される。次に、この構造体の上面全体にゲート電極用
および上部電極用ポリシリコン層117を堆積し、さら
にこのポリシリコン層117の上にWSix 層119
(タングステンシリサイド)を堆積する。このポリシリ
コン層117およびWSix 層119(xは組成比を示
していて2.2<x<2.5の範囲内の値である。)は
ゲート電極用材料であり、また容量部の上部電極の材料
としても用いる。この後、上部電極およびゲート電極の
形状のレジストパターン121をWSix 119上に形
成する(図7(D))。
【0007】ホトリソグラフィおよびエッチングを行っ
て、誘電体膜111a上にポリシリコン117の一部1
17aとWSix 119の一部119aとからなる上部
電極層123を形成し、またゲート酸化膜115a上に
ポリシリコンの一部117bとWSix の一部119b
とからなるゲート電極125を形成する(図7
(E))。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、容量
部の上部電極はポリシリコンとタングステンシリサイド
とで構成されている。容量部の上部電極と下部電極のポ
リシリコン中の不純物であるリンの濃度は同じであるこ
とが望ましいが、トランジスタのゲート電極と同じ工程
で、同じ材料で上部電極を形成すると、上部電極のポリ
シリコンには、リンが例えば4×1020イオン/cm3
という濃度で含まれている。これに対して下部電極のポ
リシリコンにはリンが6×1020イオン/cm3 の濃度
で含まれていて、リンの濃度に差ができてしまう。さら
に、この上部電極のポリシリコン中に含まれているリン
は、後に行う熱処理によってタングステンシリサイド内
に拡散していく。このため、上部電極のポリシリコン中
のリン濃度がさらに低下して、上部電極と下部電極との
間でリンの濃度差が大きくなってしまう。
【0009】この結果、リンイオン(P+ )のWSix
内への拡散に伴って電子が移動して誘電体膜と下部電極
との界面付近が空乏層化する。このために容量部の容量
は電圧に依存して変化してしまうという問題が生じる。
【0010】このため容量部の上部電極内のリン濃度を
高くして、上部電極と下部電極とのリン濃度差をなくす
必要がある。
【0011】ここで、予め上部電極の形成のときにポリ
シリコンのリン濃度をより高くした材料を用いて形成
し、その後タングステンシリサイドを堆積する方法が当
然考えられるが、このようにするとポリシリコンとタン
グステンシリサイドとの接着性が悪くなるということが
実験等により確認されている。
【0012】したがって、ポリシリコンとタングステン
シリサイドとの接着性を失うことなく、上部電極のリン
濃度を下部電極のリン濃度と同じ程度に高くすることの
できる半導体装置の容量部の形成方法の出現が望まれて
いた。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明は、所
定濃度の不純物がドープされた下部電極層と、該下部電
極層上に設けられた誘電体層と、該誘電体層上に設けら
れ下部電極層と同じ不純物がドープされた不純物ドープ
ト層と、該不純物ドープト層上に設けられた金属層とを
含む積層体を下地上に形成し、該積層体を加熱処理する
ことにより半導体装置の容量部を形成する方法に関す
る。そして、不純物ドープト層を、下部電極層よりも不
純物濃度が低くなるように形成し、金属層の形成後であ
って加熱処理の前に、該金属層の上面側から不純物をド
ープすることにより、該加熱処理に伴って誘電体層と下
部電極との界面付近が空乏層化しない程度にまで不純物
ドープト層の不純物濃度を引き上げることを特徴とす
る。
【0014】金属層に不純物をドーピングして金属層の
不純物濃度を高くすることによって、さらにその下にあ
る不純物ドープト層にも不純物が拡散されて不純物濃度
が高くなる。これにより、金属層と不純物ドープト層と
の間で不純物濃度が平衡状態となる。したがって後の工
程で熱処理を行っても不純物ドープト層から金属層への
不純物の拡散を抑えることができる。このため、下部電
極層と上部電極層との間に不純物濃度の差が生じること
はない。よって、容量部の容量特性は電圧に依存せず、
好ましい特性が得られる。また、不純物ドープト層上に
金属層を形成した後に、この金属層に不純物をドープし
ているので不純物ドープト層と金属層との接着性が損な
われることはない。
【0015】また、積層体を形成する工程は、下地上に
島状の下部電極層および誘電体層を形成する第1工程
と、下地上に、誘電体層を覆う不純物ドープト層を形成
して、この不純物ドープト層上に金属層を形成する第2
工程とを含んでいるのがよい。
【0016】第2工程を行った構造体は下地上の容量部
領域に島状の下部電極層および誘電体層が形成され、こ
の誘電体層を覆うように下地上に不純物ドープト層およ
びこの上に金属層が形成されている積層体である。この
後不純物をドーピングする工程では、例えば、金属の上
側からイオン注入法等を用いて不純物の導入を行う。下
地の容量部領域以外の領域は不純物ドープト層で覆われ
ているために下地にまで不純物がドーピングされるのを
防ぐことができる。従って下地の容量部領域以外の領域
に例えばトランジスタ等の他の素子を形成しようとする
場合には、下地の不純物による悪影響がおこるおそれは
なくなる。また、この容量部をCMOS Logic IC の容量部
として用いる場合、この容量部が形成されている下地上
にMOS トランジスタを形成する。このとき、上述した構
造体を用いれば、容量部の上部電極とトランジスタのゲ
ート電極を同一のホトリソ・エッチング工程で容易に形
成することができる。
【0017】また、この積層体の金属層へのドーピング
は、この金属層の上面全体に行ってもよい。
【0018】これにより、容量部以外の下地領域が不純
物で汚染されるおそれはなくなる。
【0019】また、この積層体の金属層へのドーピング
は、この金属層の上面であって、島状の下部電極層およ
び誘電体層の直上に位置する領域に対して行うのがよ
い。
【0020】例えば、金属層の上面に、下部電極層およ
び誘電体層の直上に位置する領域を開口するレジストパ
ターンを形成して不純物のドーピングを行う。
【0021】このようにすれば、後に上部電極となる金
属層の部分のみに対して不純物を導入させることができ
るので、金属層および不純物ドープト層の他の部分を用
いて下地上にゲート電極を形成させることができる。こ
のゲート電極は不純物の影響を受けていないので、トラ
ンジスタ特性を変化させることもない。
【0022】また、好ましくは、誘電体層をSiO2
とし、下部電極層および不純物ドープト層をポリシリコ
ン層とし、金属層をタングステンシリサイドとし、不純
物をリンとするのがよい。
【0023】(2)第2の発明は、所定濃度の不純物が
ドープされた下部電極層と、該下部電極層上に設けられ
た誘電体層と、該誘電体層上に設けられ下部電極層と同
じ不純物がドープされた第1不純物ドープト層と、該第
1不純物ドープト層上に設けられた第1金属層とを含む
積層体を下地上に形成し、第2不純物ドープト層と第2
金属層とを含む島状のゲート電極を積層体と離間させて
下地上に形成し、積層体およびゲート電極を加熱処理す
ることにより半導体装置の容量部およびゲート部を形成
する方法に関する。そして、第1、第2不純物ドープト
層を、下部電極層よりも不純物濃度が低くなるように形
成し、第1、第2金属層の形成後であって加熱処理の前
に、少なくとも第1金属層の上面側から不純物をドープ
することにより、該加熱処理に伴って誘電体層と下部電
極との界面付近が空乏層化しない程度にまで少なくとも
第1不純物ドープト層の不純物濃度を引き上げることを
特徴とする。
【0024】第1および第2不純物ドープト層、また、
第1および第2金属層は、それぞれ同一の材料でかつ同
一の工程で形成している。すなわち、容量部の上部電極
層とトランジスタ部のゲート電極とを同一の材料で、か
つ同一工程で形成している。このような積層体の第1金
属層に不純物をドーピングする方法としては、例えば、
積層体の上側から不純物をイオン注入法を用いて行って
もよい。
【0025】また、好ましくは、下地領域やゲート電極
への不純物の影響を回避するために積層体の第1金属層
の領域を開口するレジストパターン(マスクとも称す
る。)を形成した後、レジストパターンの上側からイオ
ン注入により不純物をドーピングしてもよい。
【0026】また、好ましくは、不純物のドーピング
は、第1金属層およびゲート電極の周囲の下地領域内に
対して行ってもよい。
【0027】これにより、容量部の上部電極と下部電極
の不純物濃度差が生じることはなくなる。また、ゲート
電極の周囲の下地領域内に不純物をドーピングすること
によってトランジスタ部においてLDD構造を形成する
ことができる。ここでは、例えば、第1金属層の上面お
よびトランジスタ部の領域を開口するレジストパターン
を用いて不純物をイオン注入する。このため、第1金属
層への不純物の導入とLDD構造を形成するための下地
領域への不純物の導入を同一工程で行うことができる。
【0028】また、好ましくは、不純物をドーピングす
る工程は、積層体およびゲート電極を覆うように下地上
に保護層を形成して、この保護層の上面を平坦にする工
程(1)と、保護層の上面側から下地に向かって不純物
をイオン注入する工程(2)とを含む工程としてもよ
い。
【0029】平坦化した保護層の上面から第1金属層の
上面までの距離と、保護層の上面からゲート電極の上面
までの距離とを比較すると、ゲート電極よりも積層構造
を有する積層体のほうが距離は短い。このため、保護層
の上側から下地に向かって不純物をイオン注入すれば、
第1金属層に不純物が先に導入されていく。保護層の上
面からゲート電極までの保護層の厚さを通ることができ
ない程度の低エネルギーでのイオン注入を行えば、第1
金属層に選択的に不純物をドーピングすることができ
る。このため、ゲート電極や下地領域に不純物の影響を
与えるおそれを容易な工程で回避することができる。
【0030】また、好ましくは、下部電極層、第1不純
物ドープト層および第2不純物ドープト層をポリシリコ
ン層とし、誘電体層をSiO2 層とし、第1金属層およ
び第2金属層をタングステンシリサイド層とし、不純物
をリンとするのがよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図を参照してこの発明の実
施の形態につき説明する。なお、各図は発明を理解でき
る程度に概略的に示してあるに過ぎず、したがって発明
を図示例に限定するものではない。また、図において、
図を分かり易くするために断面を示すハッチング(斜
線)は一部分を除き省略してある。
【0032】<第1の実施の形態>第1の実施の形態と
して、下地上に島状の下部電極層および誘電体層を形成
し、この下部電極層および誘電体層を覆うように下地上
に不純物ドープト層を形成してこの不純物ドープト層の
上側に金属層を設けてなる積層体を形成して、この積層
体の金属層の上面全体に対して不純物をドーピングする
例につき、図1を参照して説明する。
【0033】図1は、この実施の形態の半導体装置の容
量部周辺の構造を形成する工程を概略的に示した図で、
断面の切り口で示してある。
【0034】まず、従来行っていた方法と同様の方法を
用いて、基板11の上面を酸化して薄いSiO2 膜を形
成した後、厚いフィールド酸化膜13を形成して素子分
離を行う。このフィールド酸化膜13は基板11の上面
からの厚さが、例えば1000〜1300Å(0.10
〜0.13μm)となるように形成する。この後、一旦
SiO2 膜を除去して、もう一度、基板11の上面を酸
化して薄いSiO2 膜を形成する。ここでは、活性領域
15をトランジスタ領域とし、フィールド酸化膜13の
上側の領域を容量部領域17とする。この構造体を下地
とする。次に、この下地の上面に、SiO2 膜およびフ
ィールド酸化膜13を覆うように下部電極層としての第
1ポリシリコン(Poly-Si )層(不純物であるリンの濃
度は6×1020イオン/cm3 とする。)を、例えば3
000Å(0.3μm)の厚さに堆積して、この第1ポ
リシリコン層上に誘電体層を設ける。ここでは誘電体層
をSiO2 層とし、この層の厚さを400Å(40n
m)とする。次にホトリソグラフィおよびそれにつづく
エッチング処理を行って、容量部領域17にのみ第1ポ
リシリコン層の一部19およびSiO2 層の一部21を
残存させ、かつ他の領域にあるポリシリコン、SiO2
層および薄いSiO2 膜を除去して、島状の下部電極層
19および誘電体層21を形成する。好ましくは、この
エッチングをドライエッチングで行うとよい。この構造
体に対して酸化処理を行って、トランジスタ領域15に
ゲート酸化膜23aを形成する。またこの処理によって
下部電極層19の側壁にも酸化膜23bが形成される。
この後、基板11の上側に全面にわたり不純物ドープト
層25として、リンが4×1020イオン/cm3 の濃度
で含有されている第2ポリシリコン層を例えば、150
0Å(0.15μm)の厚さに堆積して、さらにこの上
に金属層27としてタングステンシリサイド(WSi
x )層を1000Å(0.10μm)の厚さで設ける。
なお、xは組成比で通常は、2.2<x<2.5の範囲
内の値である。これにより、半導体装置の容量部領域1
7の積層体が形成される(図1(A))。
【0035】この積層体のWSix 層27の上面全面に
対してリン(P)をイオン注入法を用いてドーピングす
る(図1(B))。このときのドーピングは加速エネル
ギー20〜40keV の低エネルギーの範囲内で行い、ド
ーズ量1×1016イオン/cm2 とするのが好適であ
る。
【0036】この後、ホトリソグラフィおよびエッチン
グ処理を行って、島状の誘電体層21上に島状の第2ポ
リシリコン層25aおよびWSix 層27aを形成す
る。ここでは、ドライエッチングによって処理してい
て、このエッチングにより残存している第2ポリシリコ
ン層25aおよびWSix 層27aが上部電極層29と
なる。また、同じホトリソ・エッチング工程を用いてト
ランジスタ領域15のゲート酸化膜23a上に島状の第
2ポリシリコン層25bおよびWSix 層27bを形成
する。この第2ポリシリコン層25bおよびWSix
27bはゲート電極31となる。よってこのゲート電極
31の厚さは上部電極層29と同じ2500Å(0.2
5μm)となる(第2ポリシリコン層25aの厚さが1
500Åで、WSix 層27aの厚さが1000Åであ
るため。)。このようにして得られた構造体を図1
(C)に断面で示す。
【0037】これにより、半導体装置の容量部が形成で
きる。また同時にトランジスタ部のゲート部も形成する
ことができる。
【0038】この実施の形態で形成した半導体装置の容
量部は、後に、熱処理工程を行っても、WSix 層27
に対してリンをドーピングして第2ポリシリコン層25
a中にもドーピングされているために、第2ポリシリコ
ン層25a中のリンの濃度を下部電極層19と同じ程度
(6×1020イオン/cm3 )に高くすることができ
る。また、上部電極29であるWSix 層27aに、第
2ポリシリコン層25aからリンが拡散することはなく
なる。したがって、下部電極層19と上部電極層29と
の間にリンの濃度差はなくなり、このリンの濃度差に起
因して容量部の容量が電圧に依存して変化するようなこ
ともなくなる。
【0039】また、リンをドーピングするとき、基板1
1は第2ポリシリコン層25およびWSix 層27で覆
われているために直接リンはドーピングされることはな
い。よって基板11へのリンの導入によってトランジス
タ特性が変化してしまうようなおそれはない。
【0040】<第2の実施の形態>第2の実施の形態と
して、第1の実施の形態で説明した積層体の金属層への
リンのドーピングを、金属層の上面であって、島状の下
部電極層および誘電体層の直上に位置する領域に対して
行う例につき、図2を参照して説明する。
【0041】図2は、この実施の形態の半導体装置の容
量部周辺を形成する工程中の構造体を概略的に示した図
で、断面の切り口で示してある。
【0042】以下、第1の実施の形態と相違する点につ
き説明し、第1の実施の形態と同様の点についてはその
詳細な説明を省略する。
【0043】第1の実施の形態と同様にして、基板11
の容量部領域17に島状の下部電極層19としての第1
ポリシリコン層および誘電体層21としてのSiO2
を形成し、この下部電極層19および誘電体層21を覆
うように基板11の上側全面に不純物ドープト層25と
しての第2ポリシリコン層を形成して、この第2ポリシ
リコン層25の上に金属層27としてのタングステンシ
リサイド層(WSix層。ただしxは組成比であり、
2.2<x<2.5の範囲内の値である。)を設けてな
る積層体を形成する。
【0044】この後、WSix 層27の上にレジストを
塗布して、島状の誘電体層21の直上に位置する領域を
開口するレジストパターン41を形成する。そして、こ
のレジストパターン41の上側からリンをWSix 層2
7の上面に対してイオン注入する(図2参照)。ここで
は、リンイオンを、加速エネルギー20〜40keV 、ド
ーズ量1×1016イオン/cm2 という条件でドーピン
グする。
【0045】この後、第1の実施の形態と同様のホトリ
ソ・エッチング工程を用いて、島状の誘電体層21上
に、第2ポリシリコン層およびWSix 層を島状に形成
して上部電極層とする。また、同じ工程で、トランジス
タ領域のゲート酸化膜上に島状の第2ポリシリコン層お
よびWSix 層からなるゲート電極を形成する(図示せ
ず)。
【0046】これにより、半導体装置の容量部とトラン
ジスタ部のゲート電極を同時に形成することができる。
【0047】また、第1の実施の形態と同様に、この実
施の形態で形成した半導体装置の容量部も、第2ポリシ
リコン層中のリンの濃度を高くすることができ、また、
後に熱処理工程を行っても上部電極層であるWSix
に、第2ポリシリコン層からリンが拡散することはなく
なる。よって、下部電極層と上部電極層との間にリンの
濃度差はなくなる。この結果、リンの濃度差に起因して
容量部の容量が電圧に依存して変化するようなこともな
くなる。
【0048】また、リンは、島状の誘電体層の直上に位
置するWSix 層の領域にのみドーピングされている。
このため、第1ポリシリコン層およびWSix 層で覆わ
れている基板にリンがドーピングされることはなく、さ
らに後にゲート電極となる第2ポリシリコン層およびW
Six 層の部分にはリンが導入されない。よってリンの
ドーピングでゲート電極のリン濃度が高くなってトラン
ジスタ特性が変動してしてしまうおそれを回避すること
ができる。
【0049】<第3の実施の形態>第3の実施の形態と
して、下地上に下部電極層と、この下部電極層上に誘電
体層を設け、この誘電体層上に順次に第1不純物ドープ
ト層および第1金属層からなる上部電極層を設けてなる
積層体を形成し、この積層体とは離間して下地上に島状
の第2不純物ドープト層および第2金属層からなるゲー
ト電極を上記の積層体と同時に形成して、積層体に対す
る熱処理前に第1金属層に第1不純物ドープト層中の不
純物と同一の不純物を、ドーピングする例につき、図3
を参照して説明する。
【0050】図3は、この実施の形態の半導体装置の容
量部周辺を形成する工程中の構造体を概略的に示した図
で、断面の切り口で示してある。
【0051】以下、第1または第2の実施の形態と相違
する点につき説明し、第1または第2の実施の形態と同
様の点についてはその詳細な説明を省略する。
【0052】第1の実施の形態と同様にして、基板11
の容量部領域17に島状の下部電極層19としての第1
ポリシリコン層(リン濃度6×1020イオン/cm3
および誘電体層21としてのSiO2 層を形成し、この
下部電極層19および誘電体層21を覆うように基板1
1の上側全面に不純物ドープト層25として、不純物で
あるリンが4×1020イオン/cm3 の濃度で含有され
ている第2ポリシリコン層を形成して、この第2ポリシ
リコン層25の上に金属層27としてのタングステンシ
リサイド層(WSix 層。ただしxは組成比で、2.2
<x<2.5の範囲内の値である。)を設けてなる積層
体を形成する。
【0053】この後、ホトリソ・エッチング工程を用い
て、島状の誘電体層21上に、第2ポリシリコン層25
aおよびWSix 層27aを島状に形成して上部電極層
29とする。また、同じホトリソ・エッチング工程で、
トランジスタ領域15のゲート酸化膜23a上に島状の
第2ポリシリコン層25bおよびWSix 層27bから
なるゲート電極31を形成する。ここでは、第2不純物
ドープト層を第2ポリシリコン層とし、第2金属層をタ
ングステンシリサイド層(WSix 層)とする。
【0054】次に、この上部電極層29の上、すなわち
WSix 層27aの上からイオン注入法を用いてWSi
x 層27aに向かってリンをドーピングする(図3参
照)。このときリンは20〜40keV の加速エネルギー
で、1×1016イオン/cm2のドーズ量でイオン注入
するのが好ましい。
【0055】これにより、WSix 層27aから第2ポ
リシリコン層25a中にもリンを導入することができ
て、この第2ポリシリコン層25a中のリンイオンの濃
度を下部電極層19と同じ濃度にまで高くすることがで
きる。また、この後に熱処理を行っても上部電極層29
では、第2ポリシリコン層25aからWSix 層27a
へリンが拡散することはなくなって、上部電極層29と
下部電極層19との間でリン濃度の差が生じることはな
くなる。
【0056】また、リンの拡散を予想して第2ポリシリ
コン層中に予めリンを導入させておくと、リンを高濃度
に含有するポリシリコン層とWSix 層との接着性が悪
くなる。この実施の形態ではWSix 層を第2ポリシリ
コン層の上に設けた後で、WSix 層にリンをドーピン
グしている。このため、第2ポリシリコン層とWSix
層との接着性を劣化させることなく、第2ポリシリコン
層からWSix 層へのリンの拡散を防ぐことができる。
【0057】<第4の実施の形態>第4の実施の形態と
して、第3の実施の形態で説明した積層体の金属層への
リンのドーピングを、金属層の上面であって、島状の下
部電極層および誘電体層の直上に位置する領域に対して
行う例につき、図4を参照して説明する。
【0058】図4は、この実施の形態の半導体装置の容
量部周辺を形成する工程中の構造体を概略的に示した図
で、断面の切り口で示してある。
【0059】以下、第1、第2および第3の実施の形態
と相違する点につき説明し、同様の点についてはその詳
細な説明を省略する。
【0060】第1の実施の形態と同様にして、基板11
の容量部領域17に島状の下部電極層19としての第1
ポリシリコン層および誘電体層21としてのSiO2
を形成し、この下部電極層19および誘電体層21を覆
うように基板11の上側全面に不純物ドープト層25と
しての第2ポリシリコン層を形成して、この第2ポリシ
リコン層25の上に金属層27としてのタングステンシ
リサイド層(WSix層。ただしxは組成比で、2.2
<x<2.5の範囲内の値である。)を設けてなる積層
体を形成する。
【0061】この後、第3の実施の形態と同様にしてホ
トリソ・エッチング工程を用いて、島状の誘電体層21
上に、第2ポリシリコン層25aおよびWSix 層27
aを島状に形成して上部電極層29とする。また、同じ
ホトリソ・エッチング工程で、トランジスタ領域15の
ゲート酸化膜23a上に島状の第2ポリシリコン層25
bおよびWSix 層27bからなるゲート電極31を形
成する。
【0062】この後、基板11上の全面にわたり、容量
部領域17およびトランジスタ部領域15を覆うように
レジストを塗布して、少なくとも島状のWSix 層27
aの上面が露出するレジストパターン51を形成する。
そして、このレジストパターン51をイオン注入のマス
クとしてこのマスク51の上側からリンをWSix 層2
7aの上面に対してドーピングする(図4参照)。この
リンイオンは加速エネルギーが20〜40keV の範囲内
で、ドーズ量を1×1016イオン/cm2 で注入するの
が好ましい。
【0063】この結果、上部電極29のWSix 層27
aおよびこのWSix 層27aの下の第2ポリシリコン
層25aのみにリンを導入することができる。よって、
他の領域にリンが導入されてトランジスタの特性等に悪
影響を及ぼすようなことはなくなる。
【0064】また、後にこの構造体に対して熱処理を行
っても、上部電極層29と下部電極層19との間にリン
濃度差が生じるおそれはなくなる。したがって、好まし
い容量部を形成することができる。
【0065】また、トランジスタ部のゲート電極31と
なるWSix層27bおよび第2ポリシリコン層25b
にはリンが導入されないため、このゲート電極31が原
因となってトランジスタ特性を変動させるというおそれ
はなくなる。
【0066】<第5の実施の形態>第5の実施の形態と
して、積層体の金属層へのリンのドーピングを、第4の
実施の形態で説明したように金属層の上面であって、島
状の下部電極層および誘電体層の直上に位置する領域に
対して行い、さらに、同じ工程で、トランジスタ領域の
ゲート電極の周囲の基板内に不純物としてリンをドーピ
ングする例につき、図5を参照して説明する。
【0067】図5は、この実施の形態の半導体装置の容
量部周辺を形成する工程中の構造体を概略的に示した図
で、断面の切り口で示してある。
【0068】以下、第1、第2、第3および第4の実施
の形態と相違する点につき説明し、同様の点については
その詳細な説明を省略する。
【0069】第1の実施の形態と同様にして、基板11
の容量部領域17に島状の下部電極層19としての第1
ポリシリコン層(リンの濃度6×1020イオン/cm
3 )および誘電体層21としてのSiO2 層を形成し、
この下部電極層19および誘電体層21を覆うように基
板11の上側全面に不純物ドープト層25として、リン
が4×1020イオン/cm3 の濃度で含有されている第
2ポリシリコン層を形成して、この第2ポリシリコン層
25の上に金属層27としてのタングステンシリサイド
層(WSix 層)を設けてなる積層体を形成する。
【0070】この後、第3の実施の形態と同様にしてホ
トリソ・エッチング工程を用いて、島状の誘電体層21
上に、第2ポリシリコン層25aおよびWSix 層27
aを島状に形成して上部電極層29とする。また、同じ
ホトリソ・エッチング工程で、トランジスタ領域15の
ゲート酸化膜23a上に島状の第2ポリシリコン層25
bおよびWSix 層27bからなるゲート電極31を形
成する。
【0071】この後、基板11上の全面にわたり、容量
部領域17およびトランジスタ部領域15を覆うように
レジストを塗布して、少なくとも容量部領域17の島状
のWSix 層27aの上面と、トランジスタ部領域15
のゲート電極31の周囲の基板の領域11aとが露出す
るレジストパターン61を形成する。そして、このレジ
ストパターン61をイオン注入のマスクとしてこのマス
ク61の上側からリンを基板11に向かってドーピング
する(図5参照)。このリンイオンの注入は、加速エネ
ルギーを20〜40keV の範囲内とし、ドーズ量は1×
1016イオン/cm2 とするのが好ましい。
【0072】この結果、上部電極29のWSix 層27
aとこのWSix 27aの下の第2ポリシリコン層25
aにリンを導入することができる。これによる効果は第
4の実施の形態で述べた通りである。
【0073】また、ゲート電極31の周囲の基板の領域
11aに不純物としてリンを導入するという、トランジ
スタ部を形成する工程の内のNMOSトランジスタのL
DD構造を形成する工程を行うことができる。これによ
り、工程数を従来よりも減らすことができる。
【0074】<第6の実施の形態>第6の実施の形態と
して、第3の実施の形態で説明した積層体の金属層への
リンのドーピングを、金属層の上面であって、島状の下
部電極層および誘電体層の直上に位置する領域に対して
優先的に行う例につき、図6を参照して説明する。
【0075】図6は、この実施の形態の半導体装置の容
量部周辺を形成する工程中の構造体を概略的に示した図
で、断面の切り口で示してある。
【0076】以下、第1〜第5の実施の形態と相違する
点につき説明し、同様の点についてはその詳細な説明を
省略する。
【0077】第1の実施の形態と同様にして、基板11
の容量部領域17に島状の下部電極層19としての第1
ポリシリコン層および誘電体層21としてのSiO2
を形成し、この下部電極層19および誘電体層21を覆
うように基板11の上側全面に不純物ドープト層25と
しての第2ポリシリコン層を形成して、この第2ポリシ
リコン層25の上に金属層27としてのタングステンシ
リサイド層(WSix層)を設けてなる積層体を形成す
る。
【0078】この後、第3の実施の形態と同様にしてホ
トリソ・エッチング工程を用いて、島状の誘電体層21
上に、第2ポリシリコン層25aおよびWSix 層27
aを島状に形成して上部電極層29とする。また、同じ
ホトリソ・エッチング工程で、トランジスタ領域15の
ゲート酸化膜23a上に島状の第2ポリシリコン層25
bおよびWSix 層27bからなるゲート電極31を形
成する。
【0079】この後、基板11上の全面にわたり、容量
部領域17およびトランジスタ部領域15を覆うように
保護層71を形成する。この保護層71としては例え
ば、平坦性に優れているO3 −PSG膜を用いる。この
保護層71の上面71aをさらに平坦にするためにエッ
チバック処理を行って平坦化する。この後、保護層71
の上側から保護層71の上面71aの全面に対してリン
をイオン注入法によりドーピングする。このリンイオン
の注入は加速エネルギー20〜40keV の範囲内のエネ
ルギー条件下で行う。このイオン注入は、リンイオンを
上部電極層29の上面29aに到達させて、ゲート電極
31には達しないようにするために、通常のイオン注入
工程で行われる条件よりも低エネルギー条件下で行う
(図6参照)。
【0080】保護層の上面71aから容量部の上部電極
層29の上面29aまでの保護層71の厚さと、保護層
の上面71aからゲート電極31の上面31aまでの保
護層71の厚さとを比較すると、少なくとも4000Å
(0.40μm)の差がある。これは、容量部では基板
11の上面から上部電極層29を設ける誘電体層21の
上面までの厚さが、少なくとも4400Å(0.44μ
m)あるためである(基板11の上面からフィールド酸
化膜13の上面までの厚さが1000〜1300Åで、
下部電極層19の厚さが3000Å、誘電体層21の厚
さが400Åであるため。)。このため、上部電極層の
上面29aまでの保護層71の厚さの方がゲート電極の
上面31aまでの保護層71の厚さよりも薄い。よっ
て、低エネルギー条件下でイオン注入を行えば保護層7
1を通って上部電極層の上面29aまではイオンが達す
るが、ゲート電極31まではなかなか到達しない。した
がって選択的に上部電極層29のWSix 層27aにリ
ンを導入することができる。
【0081】これにより、好ましい容量部およびゲート
部が得られる。上部電極層のWSix 層にリンを選択的
に導入することができたことによる効果は第4の実施の
形態と同様である。
【0082】また、この実施の形態のように保護層を用
いれば、より容易にトランジスタ部をリンから保護しな
がら容量部のWSix 層に選択的にリンをドーピングす
ることができる。
【0083】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の半導体装置の容量部は、基板上に設けられた下
部電極としての第1ポリシリコン層と、この下部電極層
上に設けた誘電体層としてのSiO2 層と、この誘電体
層上に順次に設けられた不純物ドープト層としての第2
ポリシリコン層および金属層としてのタングステンシリ
サイド層(WSix 層)からなる上部電極層との積層体
を形成する工程と、積層体に対する熱処理前に、WSi
x 層に、第2ポリシリコン層中の不純物であるリンを、
ドーピングする工程とを含んで形成する。
【0084】WSix 層にリンをドーピングしていって
WSix 層とその下の第2ポリシリコン層中のリン濃度
を高くすることによって、第1ポリシリコン層と第2ポ
リシリコン層のリン濃度を同じにすることができる。ま
た、後で熱処理を行っても第2ポリシリコン層からWS
x 層へのリンの拡散を抑えることができる。このた
め、下部電極層(第1ポリシリコン層)と上部電極層
(第2ポリシリコン層)との間にリン濃度の差が生じる
ことはない。よって、容量部の容量特性は電圧に依存せ
ず、好ましい特性が得られる。また、第2ポリシリコン
層上にWSix 層を形成した後に、このWSix 層にリ
ンをドープしているので第2ポリシリコン層とWSix
層との接着性が損なわれることはない。
【0085】また、容量部の上部電極層は、トランジス
タ部のゲート電極の材料で形成することができるため、
この上部電極層とゲート電極とを同じ工程で形成するこ
とができる。このように容量部とトランジスタのゲート
部とを同じ工程で形成するときにこの発明を適用するこ
とができる。
【0086】容量部の上部電極層へのリンのドーピング
を行うときに、トランジスタの領域にまで、リンがドー
ピングされないようにレジストパターンをマスクとして
用いてトランジスタ領域を保護してもよい。また、上述
した実施の形態の中にはゲート電極のWSix 層にまで
リンがドーピングされてしまうものもあるが、ゲート部
へのリンのドーピングによる特性変動が、そのトランジ
スタの特性の誤差の範囲内の変動であれば、実施して構
わない。
【0087】また、容量部の上部電極層へリンをドーピ
ングする工程を利用して、トランジスタのゲート電極の
周囲の基板領域にリンをドーピングすれば、NMOSト
ランジスタのLDD構造を形成することができる。
【0088】また、容量部とゲート部とを覆う厚い保護
層を形成して、この保護層の上面を平坦化した後、この
保護層の上からリンをドーピングすれば、保護層の厚さ
が容量部側とゲート部側とでは異なり、容量部側のほう
が薄くなっているために選択的にリンが容量部の上部電
極層に注入される。このようにすれば、より容易に容量
部の上部電極層へリンをドーピングすることができる。
【0089】また、容量部の誘電体膜の材料はSiO2
に限らず、Si34等を用いてもよい。また、金属層
は、ドープされた不純物(リン等)をその下の不純物ド
ープト層に拡散させることができさえすればよく、した
がって、タングステンシリサイドに限らずAl等の金属
材料を用いて形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、第1の実施の形態の説明に
供する工程断面図である。
【図2】第2の実施の形態の説明に供する断面図であ
る。
【図3】第3の実施の形態の説明に供する断面図であ
る。
【図4】第4の実施の形態の説明に供する断面図であ
る。
【図5】第5の実施の形態の説明に供する断面図であ
る。
【図6】第6の実施の形態の説明に供する断面図であ
る。
【図7】従来技術の説明に供する断面図である。
【符号の説明】
11,101:基板 11a:ゲート電極の周囲の基板の領域 13,105:フィールド酸化膜 15,107:活性領域(トランジスタ領域) 17:容量部領域 19:下部電極層(第1ポリシリコン層の一部) 21:誘電体層(SiO2 層の一部) 23a,115a:ゲート酸化膜 23b,115b:酸化膜 25:不純物ドープト層(第2ポリシリコン層) 25a:(容量部領域に残存する)島状の第2ポリシリ
コン層 25b:(トランジスタ領域に残存する)島状の第2ポ
リシリコン層 27:金属層、タングステンシリサイド層、WSix 層 27a:(容量部領域に残存する)島状のWSix 層 27b:(トランジスタ領域に残存する)島状のWSi
x 層 29,123:上部電極層(上部電極) 29a:上部電極層の上面 31,125:ゲート電極 31a:ゲート電極の上面 41,51,61:レジストパターン、マスク 71:保護層 71a:上面 109:多結晶Si(下部電極用ポリシリコン層) 109a:残存するポリシリコン 111:誘電体膜 111a:残存する誘電体膜 113:マスク 117:ゲート電極および上部電極用ポリシリコン層 117a:(上部電極用の)ポリシリコン層の一部 117b:(ゲート電極用の)ポリシリコン層の一部 119:WSix 層 119a:(上部電極用の)WSix 層の一部 119b:(ゲート電極用のWSix 層の一部 121:レジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/06 H01L 27/04 H01L 21/822

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定濃度の不純物がドープされた下部電
    極層と、該下部電極層上に設けられた誘電体層と、該誘
    電体層上に設けられ前記下部電極層と同じ不純物がドー
    プされた不純物ドープト層と、該不純物ドープト層上に
    設けられた金属層とを含む積層体を下地上に形成し、該
    積層体を加熱処理することにより半導体装置の容量部を
    形成する方法であって、 前記不純物ドープト層を、前記下部電極層よりも不純物
    濃度が低くなるように形成し、 前記金属層の形成後であって前記加熱処理の前に、該金
    属層の上面側から不純物をドープすることにより、該加
    熱処理に伴って前記誘電体層と前記下部電極との界面付
    近が空乏層化しない程度にまで前記不純物ドープト層の
    不純物濃度を引き上げる、 ことを特徴とする半導体装置の容量部形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の容量部形
    成方法において、 前記積層体を形成する工程は、前記下地上に島状の前記
    下部電極層および誘電体層を形成する第1工程と、前記
    下地上に、前記誘電体層を覆う前記不純物ドープト層を
    形成して、該不純物ドープト層上に金属層を形成する第
    2工程とを含むことを特徴とする半導体装置の容量部形
    成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の容量部形
    成方法において、 前記不純物の前記金属層へのドーピングは、該金属層の
    上面全体に対して行うことを特徴とする半導体装置の容
    量部形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置の容量部形
    成方法において、 前記不純物の前記金属層へのドーピングは、該金属層の
    上面であって、前記島状の下部電極層および誘電体層の
    直上に位置する領域に対して行うことを特徴とする半導
    体装置の容量部形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置の容量部形
    成方法において、 前記不純物をリンとすることを特徴とする半導体装置の
    容量部形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体装置の容量部形
    成方法において、 前記誘電体層をSiO2 層とし、前記下部電極層および
    不純物ドープト層をポリシリコン層とし、前記金属層を
    タングステンシリサイド(WSix )とし、前記不純物
    をリンとすることを特徴とする半導体装置の容量部形成
    方法。
  7. 【請求項7】 所定濃度の不純物がドープされた下部電
    極層と、該下部電極層上に設けられた誘電体層と、該誘
    電体層上に設けられ前記下部電極層と同じ不純物がドー
    プされた第1不純物ドープト層と、該第1不純物ドープ
    ト層上に設けられた第1金属層とを含む積層体を下地上
    に形成し、第2不純物ドープト層と第2金属層とを含む
    島状のゲート電極を前記積層体と離間させて前記下地上
    に形成し、前記積層体および前記ゲート電極を加熱処理
    することにより半導体装置の容量部およびゲート部を形
    成する方法であって、 前記第1、第2不純物ドープト層を、前記下部電極層よ
    りも不純物濃度が低くなるように形成し、 前記第1、第2金属層の形成後であって前記加熱処理の
    に、少なくとも前記第1金属層の上面側から不純物を
    ドープすることにより、該加熱処理に伴って前記誘電体
    層と前記下部電極との界面付近が空乏層化しない程度に
    まで少なくとも前記第1不純物ドープト層の不純物濃度
    を引き上げる、 ことを特徴とする半導体装置の容量部およびゲート部形
    成方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置の容量部お
    よびゲート部形成方法において、 前記不純物のドーピングは、前記下地上に前記積層体が
    露出するマスクを形成して、該マスクの上側から前記第
    1金属層に対して行うことを特徴とする半導体装置の容
    量部およびゲート部形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の半導体装置の容量部お
    よびゲート部形成方法において、 前記不純物のドーピングは、前記第1金属層および前記
    ゲート電極の周囲の下地領域内に対して行うことを特徴
    とする半導体装置の容量部およびゲート部形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の半導体装置の容量部
    およびゲート部形成方法において、 前記不純物をドーピングする工程は、前記積層体および
    ゲート電極を覆うように前記下地上に保護層を形成し
    て、該保護層の上面を平坦にする工程(1)と前記保護
    層の上面側から前記下地に向かって前記不純物をイオン
    注入する工程(2)とを含むことを特徴とする半導体装
    置の容量部およびゲート部形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の半導体装置の容量部
    およびゲート部形成方法において、 前記下部電極層、第1不純物ドープト層および第2不純
    物ドープト層をポリシリコン層とし、誘電体層をSiO
    2 層とし、第1金属層および第2金属層をタングステン
    シリサイド層とし、前記不純物をリンとすることを特徴
    とする半導体装置の容量部およびゲート部形成方法。
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