JP3419428B2 - 回線測定装置 - Google Patents

回線測定装置

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JP3419428B2
JP3419428B2 JP08053196A JP8053196A JP3419428B2 JP 3419428 B2 JP3419428 B2 JP 3419428B2 JP 08053196 A JP08053196 A JP 08053196A JP 8053196 A JP8053196 A JP 8053196A JP 3419428 B2 JP3419428 B2 JP 3419428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば公衆回線等
の2線からなる回線の線間抵抗値及び線間容量値と対地
間抵抗値及び対地間容量値とを測定する回線測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような回線測定装置の測定対
象となる被測定回線には、常時、交換機からの給電によ
り電圧が印加されており、この被測定回線の対地間及び
線間には回線の容量による電荷が蓄えられている。尚、
この回線測定装置による測定時においては、前記交換機
からの給電が停止されるのであるが、この被測定回線に
は電荷が蓄えられたままの状態である。
【0003】このような被測定回線の対地間及び線間の
抵抗値及び容量値を測定する回線測定装置においては、
測定時において、必ず地電位レベルから給電を行い、こ
の際の電流値及び電圧値を測定し、この測定された電流
値及び電圧値に基づいて被測定回線の抵抗値及び容量値
を算出するようにしていた。
【0004】また、このような回線測定装置において
は、対地間の容量値及び抵抗値を測定した後に、線間の
容量値及び抵抗値を測定するといった測定シーケンスを
採用している。
【0005】つまり、このような回線測定装置によれ
ば、対地間測定時においては対地間に蓄えられている電
荷を地電位レベルまで放電すると共に、線間に蓄えられ
ている電荷の影響を排除するために線間に蓄えられてい
る電荷をも地電位レベルまで放電してから、対地間抵抗
値及び対地間容量値を算出するようにしていた。尚、こ
れら対地間及び線間に蓄えられている電荷を同時に放電
しており、この放電時間は、高時定数回路が接続された
場合の線路及び端末の外来電圧、抵抗、容量測定時の測
定精度を確保するための高時定数回路がある一定比率
(例えば99%)放電できる時間に固定的に設定される
ものである。
【0006】また、対地間測定後の線間測定時において
も、対地間測定時に充電された電荷の影響を排除するた
めに線間測定開始前に必ず地電位レベルまでの放電を行
ってから、線間抵抗値及び線間容量値を算出するように
していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回線測定装置によれば、被測定回線に蓄えられてい
る電荷による測定値への影響を排除するために、測定前
に必ず地電位レベルまで放電を行ってから線間及び対地
間における抵抗値及び容量値の測定を実行していたの
で、この放電処理に測定時間全体のほぼ半分を費やして
いたという問題点があった。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、線間及び対地間に
おける抵抗値及び容量値を測定する測定精度を維持した
まま、測定時間全体を大幅に短縮することができる回線
測定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の発明における回線測定装置は、2線か
らなる回線と、この回線を収容する交換機と、この回線
の線間抵抗値及び線間容量値、対地間抵抗値及び対地間
容量値を測定する測定装置と、前記回線に対して測定装
置又は交換機を切換接続する切換装置と、測定指令に応
じて、前記交換機から回線に蓄えられた電荷を維持した
まま、前記切換装置を介して前記回線と測定装置とを接
続させる制御装置とを有し、前記測定装置は、前記回線
の片線を接地する接地手段と、前記回線の電圧値を測定
する電圧測定手段と、前記回線の電流値を測定する電流
測定手段と、前記回線に電圧を印加する電圧印加手段
と、前記回線に帯電した電荷を放電する放電手段と、前
記回線の電流積算値を検出する電流積算値検出手段と、
前記電圧値、電流値及び電流積算値に基づいて線間抵抗
値及び線間容量値と対地間抵抗値及び対地間容量値とを
算出する制御手段とを有し、前記制御手段は、電荷が蓄
えられている回線の内の一方の片線を前記接地手段にて
接地させたときの回線電圧と同電位の電圧を前記電圧印
加手段にて他方の片線に印加し、この回線の電流値及び
電圧値を前記電流測定手段及び電圧測定手段にて測定
し、この測定された電圧値及び電流値に基づいて線間抵
抗値を算出すると共に、前記放電手段にて前記片線を接
地した状態で蓄えられている回線の電荷を現在電位レベ
ルから地電位レベルまで放電させ、前記電流積算値検出
手段にて前記現在電位レベルから地電位レベルまで放電
するまでの間の電流積算値を検出し、この検出された電
流積算値と、前記現在電位レベル及び地電位レベル間の
電位差とに基づいて線間容量値を算出すると共に、この
地電位レベルの回線に対して電圧を印加し、この回線の
電荷を所定電圧まで帯電させ、前記電流積算値検出手段
にて前記地電位レベルから所定電圧まで帯電するまでの
間の電流積算値を検出し、この検出された電流積算値
と、前記地電位レベル及び所定電圧間の電位差とに基づ
いて対地間容量値を算出すると共に、この所定電圧まで
帯電された回線の電圧値及び電流値を前記電流測定手段
及び電圧測定手段にて測定し、この測定された電圧値及
び電流値に基づいて対地間抵抗値を算出することを特徴
とする。
【0010】従って、本発明の第1の発明における回線
測定装置によれば、従来のように測定開始前に必ず行わ
れていた測定対象である回線の放電処理を線間容量値の
測定時のみに行うようにしたので、従来のような放電時
間を大幅に削減することにより、測定精度を維持したま
ま、前記線間及び対地間における抵抗値及び容量値の測
定に要する測定時間を大幅に短縮することができる。
【0011】また、この回線測定装置によれば、前記測
定指令に応じて、前記交換機から回線に蓄えられた電荷
を維持したまま、前記切換装置を介して前記回線と測定
装置とを接続させるようにしたので、この回線測定装置
内部における放電を防止し、前記回線の容量に蓄えられ
ている電荷を維持することができると共に、回線に高電
圧等の異常電圧が重畳された場合であっても回線測定装
置の内部回路を保護することができる。
【0012】また、前記放電処理時に測定される線間容
量値は、前記現在電位レベルから地電位レベルまで放電
するまでの間の電流積算値を検出し、この検出された電
流積算値と、前記現在電位レベル及び地電位レベル間の
電位差とに基づいて線間容量値を算出するようにした
が、前記現在電位レベルは前記線間抵抗値測定時におい
て印加された電圧量に基づいて可変するようにしたの
で、従来、一定時間に固定とされた放電時間を前記現在
電位レベルに基づいて適切な時間に可変することができ
る。
【0013】また、第2の発明における回線測定装置
は、上記第1の発明における回線測定装置の構成に加え
て、前記制御手段が、前記接地手段にて片線を接地する
前に、この回線における各片線の電圧値を前記電圧測定
手段にて測定し、この測定結果に基づいて高電位の片線
側を前記接地手段に接地させることを特徴とする。
【0014】従って、第2の発明における回線測定装置
によれば、上記第1の発明における回線測定装置の効果
に加えて、前記線間抵抗値測定前に被測定回線における
各片線の電圧値を検出するようにしたので、線間抵抗値
測定時に行われる片線接地が正確に行われると共に、回
線に電荷が蓄えられているかを否かを測定前に認識する
ことにより、誤測定を確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の回
線測定装置における実施の形態について説明する。図1
は本発明の実施形態である回線測定装置の概略構成を示
すブロック図である。
【0016】図1において回線測定装置100は、電話
機等の端末11及び線路12からなる測定対象である被
測定回線10と、この被測定回線10を収容する交換機
20と、この被測定回線10の線間抵抗値及び線間容量
値、対地間抵抗値及び対地間容量値を測定する測定装置
30と、前記被測定回線10に対して測定装置30又は
交換機20を切換接続する切換装置である切換スイッチ
40と、測定指令に応じて、前記交換機20から被測定
回線10に蓄えられた電荷を維持したまま、前記切換ス
イッチ40を介して前記被測定回線10と測定装置30
とを接続させる制御装置である上位装置50とを有して
いる。
【0017】尚、前記被測定回線10は、通常、前記切
換スイッチ40を介して交換機20側に接続されてお
り、この交換機20から通信を行うための給電を受ける
ものである。
【0018】また、前記被測定回線10の抵抗値及び容
量値を測定する場合には、前記切換スイッチ40を介し
て前記測定装置30と被測定回線10とは接続状態にあ
り、前記測定装置30にて測定された測定結果は上位装
置50に全て送出されるものである。
【0019】次に本実施形態の回線測定装置100内部
の要部構成について説明する。図2は本実施形態におけ
る測定装置30内部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0020】図2において測定装置30は、前記被測定
回線10をアースGに接続する接地手段であるアース接
続スイッチ31と、被測定回線10の電圧を測定する電
圧測定手段である電圧計32と、被測定回線10への給
電電流及び被測定回線10からの放電電流を測定する電
流測定手段である電流計33と、被測定回線10への充
放電を行う充放電回路34と、各電圧計32及び電流計
33からの測定結果をデジタル信号に変換するA/Dコ
ンバータ35と、内部蓄積プログラムに基づいて高速演
算処理を施すと共に、各種制御処理を施すデジタルシグ
ナルプロセッサ(以下、単にDSPと称する)36とを
有している。尚、前記アース接続スイッチ31、電圧計
32、電流計33及び充放電回路34はそれぞれ被測定
回線10の片線毎に設けている。
【0021】尚、前記充放電回路34は、請求項に記載
中の電圧印加手段及び放電手段に、前記DSP36は請
求項に記載の制御手段及び電流積算値検出手段に相当す
るものである。
【0022】また、前記被測定回線10には、端末11
及び線路12の他に、高時定数回路13を有している。
【0023】では、このような回線測定装置100の動
作について説明する。図3は回線測定処理におけるDS
P36の処理動作を示すフローチャートである。
【0024】この回線測定処理とは、被測定回線10の
線間抵抗値及び線間容量値と、被測定回線10の対地間
抵抗値及び対地間容量値とをDSP36にて算出し、こ
れら算出された線間及び対地間の抵抗値及び容量値を上
位装置50に送出するようにした処理である。
【0025】通常、前記被測定回線10は、交換機20
側に接続することにより、交換機20から給電を受けて
通信動作を行うものである。しかし、回線測定時におい
ては、この被測定回線10が交換機20側から測定装置
30側に接続した状態にある。尚、このような状態にお
いては、被測定回線10が終端したり、あるいは切換時
に接地したりしなければ、この被測定回線10の回線残
存電圧を維持したままの状態となる。
【0026】つまり、この測定装置30においては、回
線残存電圧を減少させないように被測定回線20が接続
されたとしても、被測定状態においては前記切換スイッ
チ40により各内部回路と未接続状態を保持している。
【0027】図3においてDSP36は、前記上位装置
50からの測定指令を受けると(ステップS11)、前
記被測定回線10に対する測定動作を開始する(ステッ
プS12)。
【0028】まず、ステップS12の測定動作開始を実
行するために、前記切換スイッチ40のスイッチング動
作によって前記被測定回線10を両線12A,12Bと
も電圧計32に接続する。
【0029】この電圧計32は、両線12A,12Bの
電圧値をそれぞれ同時に測定し、両線12A,12Bの
極性及び概略電圧値を測定結果としてA/Dコンバータ
25を介してDSP36に供給する。
【0030】DSP36は、これら測定結果を高速サン
プリング演算処理を施して電圧値を算出し、これら算出
された両線12A,12Bの電圧値に基づいて、どちら
かの片線を地電位レベルに固定したら良いかを判別し、
この判別された片線側を前記アース接続スイッチ31の
スイッチング動作によりアースG側に接続して地電位レ
ベルに固定する。
【0031】例えばDSP36にて算出された片線12
Aの電圧値が約−24V、片線12Bの電圧値が約+2
4Vとなり、その線間電圧が約48Vとなった場合に
は、DSP36は片線12Bを地電位レベルに固定す
る。
【0032】このようなステップS12の測定開始動作
後に、片線12A及び片線12B間の抵抗値、つまり線
間抵抗値を測定する(ステップS13)。
【0033】この線間抵抗値の測定時において、前記片
線12A側の充放電回路34は、この片線12Aに対し
て当該片線12A及び片線12B間の電圧値(線間電圧
値)と同電位の電圧を印加する。尚、この充放電回路3
4による電圧印加は、電圧変化がほとんど無く、この被
測定回線10の電圧を迅速に安定させるものである。
【0034】このように被測定回線10の電圧が一定電
圧(−48V)になったところで、前記電圧計32及び
電流計33は、線路抵抗の両端電圧の電圧値及び回線電
流の電流値を測定し、これら電流値及び電圧値を前記A
/Dコンバータ35を介してDSP36に供給する。D
SP36は、これら電圧値及び電流値に基づいて線間抵
抗値を算出する。尚、図4は回線測定処理における各測
定動作時における被測定回線10の電圧状態を端的に示
す説明図であるが、このステップS13による線間抵抗
値の測定期間は、図4に示すA部分に相当するものであ
る。
【0035】次にステップS13の線間抵抗値測定動作
を終了すると、片線12A及び片線12B間の容量値、
つまり線間容量値を測定する(ステップS14)。
【0036】この線間容量値の測定時において、これら
両線12A,12Bの前記充放電回路34は、被測定回
線の現在電圧、つまり前記一定電圧(−48V)から徐
々に電圧を地電位レベルまで放電する。すなわち、片線
12BがアースGに接地されているので、地電位レベル
固定であるため、片線12A側の電圧のみ−48Vから
地電位まで変位していく。
【0037】このような地電位レベルまでの放電時にお
いて、前記電圧計32及び電流計33は電流値及び電圧
値を順次測定し、これら測定された電流値及び電圧値を
DSP36に順次供給する。DSP36は、これら電流
値及び電圧値に基づいて電流積分値を算出すると共に、
この電流積分値と、放電直前から放電終了までの電位差
とに基づいて線間容量値を算出する。尚、このステップ
S14による線間容量値の測定期間は、図4に示すB部
分に相当するものである。
【0038】次にステップS14による線間容量値測定
動作後、言い換えれば前記充放電回路34による被測定
回線10の放電が終了し、被測定回線10の電圧が地電
位レベルで安定した時点で前記電圧計32にて外来電圧
の測定を行い(ステップS15)、この測定された外来
電圧があるか否かを判定する(ステップS16)。尚、
ステップS15及びステップS16による外来電圧の測
定期間は、図4に示すC部分に相当するものである。
【0039】外来電圧が無ければ、被測定回線10の対
地間容量値を測定する(ステップS17)。尚、ステッ
プS16における外来電圧の有無は、外来電圧のレベル
が予め設定された所定レベル以上にあるか否かの判断に
よるものである。
【0040】このステップS17による対地間容量値測
定時においては、アースGに接続していた片線12B側
のアース接続スイッチ31のスイッチング動作を実行す
ることにより、片線12Bも測定装置30に接続する。
この被測定回線10の充放電回路34は、片線12A対
地間、片線12B対地間のそれぞれに地電位レベルから
一定電圧(−48V)まで徐々に電圧を印加する。
【0041】この電圧印加時において、前記電圧計32
及び電流計33は電圧値及び電流値を順次測定し、これ
ら測定された電流値及び電圧値をDSP36に順次供給
する。DSP36は、これら電圧値及び電流値に基づい
て電流積算値を算出すると共に、この電流積算値と、電
圧印加直前から電圧印加終了までの電位差とに基づいて
片線12A及び片線12Bの各対地間容量値を各々算出
する。尚、このステップS17による対地間容量値の測
定期間は、図4に示すD部分に相当するものである。
【0042】次にステップS17による対地間容量値測
定動作を終了すると、対地間抵抗値を測定する(ステッ
プS18)。
【0043】この対地間抵抗値測定時においては、対地
間容量値測定動作終了後、言い換えれば、被測定回線1
0が一定電圧(−48V)で安定した時点で前記電圧計
32及び電流計33にて電流値及び電圧値を測定し、こ
れら電流値及び電圧値をDSP36に供給する。
【0044】DSP36は、これら電流値及び電圧値に
基づいて片線12A及び片線12Bの対地間抵抗値を各
々算出する。尚、このステップS18による対地間抵抗
値測定時は、図4に示すE部分に相当するものである。
【0045】これら算出できた線間の抵抗値及び容量値
と対地間の抵抗値及び容量値とを測定結果として上位装
置50に送出し(ステップS19)、被測定回線の処理
動作を終了する。
【0046】また、ステップS16にて外来電圧があり
と判断されたのであれば、次に測定する対地間抵抗値及
び対地容量値が異常であると判別し(ステップS2
0)、ステップS19に移行する。尚、ステップS20
からステップS19への処理動作は、対地間抵抗値及び
対地間容量値の測定を行わないことにより、回路保護と
誤測定防止を目的とするものである。
【0047】従って、上記実施形態によれば、従来のよ
うに測定開始前に必ず行われていた被測定回線10の放
電処理を線間容量値の測定時のみに行うようにしたの
で、従来のような放電時間を大幅に削減することによ
り、測定精度を維持したまま、前記線間及び対地間にお
ける抵抗値及び容量値の測定に要する測定時間を大幅に
短縮することができる。
【0048】また、ステップS12にて説明したように
線間抵抗値測定前に被測定回線の電圧値を検出するよう
にしたので、線間抵抗値測定時に行われる片線接地が正
確に行われると共に、回線に電荷が蓄えられているかを
否かを測定前に認識することにより、誤測定を確実に防
止することができる。
【0049】また、前記測定開始時において、前記交換
機20から被測定回線10に蓄えられた電荷を維持した
まま、前記切換スイッチ40を介して前記被測定回線1
0と測定装置30とを接続させるようにしたので、この
回線測定装置100内部における放電を防止し、前記被
測定回線10の容量に蓄えられている電荷を維持するこ
とができると共に、回線に高電圧等の異常電圧が重畳さ
れた場合であっても回線測定装置100内部の回路等を
保護することができる。
【0050】また、ステップS14の放電処理時に測定
される線間容量値は、現在電位レベルから地電位レベル
まで放電するまでの間の電流積算値を算出し、この算出
された電流積算値と、前記現在電位レベル及び地電位レ
ベル間の電位差とに基づいて線間容量値を算出するよう
にしたが、前記現在電位レベルは前記線間抵抗値測定時
において印加された電圧量に基づいて可変するようにし
たので、従来、一定時間に固定とされた放電時間を前記
現在電位レベルに基づいて適切な時間に可変することが
できる。
【0051】
【発明の効果】上記のように構成された本発明の第1の
発明における回線測定装置によれば、従来のように測定
開始前に必ず行われていた測定対象である回線の放電処
理を線間容量値の測定時のみに行うようにしたので、従
来のような放電時間を大幅に削減することにより、測定
精度を維持したまま、前記線間及び対地間における抵抗
値及び容量値の測定に要する測定時間を大幅に短縮する
ことができる。
【0052】また、この回線測定装置によれば、測定指
令に応じて、前記交換機から回線に蓄えられた電荷を維
持したまま、前記切換装置を介して前記回線と測定装置
とを接続させるようにしたので、この回線測定装置内部
における放電を防止し、前記回線の容量に蓄えられてい
る電荷を維持することができると共に、回線に高電圧等
の異常電圧が重畳された場合であっても回線測定装置の
内部回路を保護することができる。
【0053】また、前記放電処理時に測定される線間容
量値は、前記現在電位レベルから地電位レベルまで放電
するまでの間の電流積算値を検出し、この検出された電
流積算値と、前記現在電位レベル及び地電位レベル間の
電位差とに基づいて線間容量値を算出するようにした
が、前記現在電位レベルは前記線間抵抗値測定時におい
て印加された電圧量に基づいて可変するようにしたの
で、従来、一定時間に固定とされた放電時間を前記現在
電位レベルに基づいて適切な時間に可変することができ
る。
【0054】また、第2の発明における回線測定装置に
よれば、上記第1の発明における回線測定装置の効果に
加えて、前記線間抵抗値測定前に被測定回線における各
片線の電圧値を検出するようにしたので、線間抵抗値測
定時に行われる片線接地が正確に行われると共に、回線
に電荷が蓄えられているかを否かを測定前に認識するこ
とにより、誤測定を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における回線測定装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施形態における回線測定装置の測定装置内
部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】回線測定処理におけるDSPの処理動作を示す
フローチャートである。
【図4】回線測定処理の各測定動作時における被測定回
線の電圧状態を端的に示す説明図である。
【符号の説明】
10 被測定回線(回線) 12 線路 12A 片線 12B 片線 20 交換機 30 測定装置 31 アース接続スイッチ(接地手段) 32 電圧計(電圧測定手段) 33 電流計(電流測定手段) 34 充放電回路(放電手段、電圧印加手段) 36 デジタルシグナルプロセッサ(DSP;電流積算
値検出手段、制御手段) 40 切換装置(切換スイッチ) 50 上位装置(制御装置) 100 回線測定装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−163369(JP,A) 特開 平6−169335(JP,A) 特開 平7−273855(JP,A) 特開 平9−223991(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/46 G01R 27/02 G01R 27/18 G01R 27/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2線からなる回線と、この回線を収容す
    る交換機と、この回線の線間抵抗値及び線間容量値、対
    地間抵抗値及び対地間容量値を測定する測定装置と、前
    記回線に対して測定装置又は交換機を切換接続する切換
    装置と、測定指令に応じて、前記交換機から回線に蓄え
    られた電荷を維持したまま、前記切換装置を介して前記
    回線と測定装置とを接続させる制御装置とを有し、 前記測定装置は、 前記回線の片線を接地する接地手段と、前記回線の電圧
    値を測定する電圧測定手段と、前記回線の電流値を測定
    する電流測定手段と、前記回線に電圧を印加する電圧印
    加手段と、前記回線に帯電した電荷を放電する放電手段
    と、前記回線の電流積算値を検出する電流積算値検出手
    段と、前記電圧値、電流値及び電流積算値に基づいて線
    間抵抗値及び線間容量値と対地間抵抗値及び対地間容量
    値とを算出する制御手段とを有し、 前記制御手段は、 電荷が蓄えられている回線の内の一方の片線を前記接地
    手段にて接地させたときの回線電圧と同電位の電圧を前
    記電圧印加手段にて他方の片線に印加し、この回線の電
    流値及び電圧値を前記電流測定手段及び電圧測定手段に
    て測定し、この測定された電圧値及び電流値に基づいて
    線間抵抗値を算出すると共に、 前記放電手段にて前記片線を接地した状態で蓄えられて
    いる回線の電荷を現在電位レベルから地電位レベルまで
    放電させ、前記電流積算値検出手段にて前記現在電位レ
    ベルから地電位レベルまで放電するまでの間の電流積算
    値を検出し、この検出された電流積算値と、前記現在電
    位レベル及び地電位レベル間の電位差とに基づいて線間
    容量値を算出すると共に、 この地電位レベルの回線に対して電圧を印加し、この回
    線の電荷を所定電圧まで帯電させ、前記電流積算値検出
    手段にて前記地電位レベルから所定電圧まで帯電するま
    での間の電流積算値を検出し、この検出された電流積算
    値と、前記地電位レベル及び所定電圧間の電位差とに基
    づいて対地間容量値を算出すると共に、 この所定電圧まで帯電された回線の電圧値及び電流値を
    前記電流測定手段及び電圧測定手段にて測定し、この測
    定された電圧値及び電流値に基づいて対地間抵抗値を算
    出することを特徴とする回線測定装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記接地手段にて片線
    を接地する前に、この回線における各片線の電圧値を前
    記電圧測定手段にて測定し、この測定結果に基づいて高
    電位の片線側を前記接地手段に接地させることを特徴と
    する請求項1記載の回線測定装置。
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