JPH09318696A - 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置 - Google Patents

活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置

Info

Publication number
JPH09318696A
JPH09318696A JP9039101A JP3910197A JPH09318696A JP H09318696 A JPH09318696 A JP H09318696A JP 9039101 A JP9039101 A JP 9039101A JP 3910197 A JP3910197 A JP 3910197A JP H09318696 A JPH09318696 A JP H09318696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power cable
current
voltage
insulation deterioration
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9039101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3317391B2 (ja
Inventor
Takao Kumazawa
孝夫 熊澤
Toshinari Hashizume
俊成 橋詰
Masahiro Hotta
昌弘 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Yazaki Corp
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chubu Electric Power Co Inc, Yazaki Corp filed Critical Chubu Electric Power Co Inc
Priority to JP03910197A priority Critical patent/JP3317391B2/ja
Publication of JPH09318696A publication Critical patent/JPH09318696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3317391B2 publication Critical patent/JP3317391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水トリーによる真の劣化信号を検出し、精度
の高い診断を行うことのできる活線電力ケーブルの絶縁
劣化診断方法及び装置を提供する。 【解決手段】 活線下で測定対象とする電力ケーブル3
の遮へい層3aと接地間に接続された接地線4の途中に
設けられた交流電5が、遮へい層に商用周波数の整数倍
±aHz(0<a≦10)或いは商用周波数の整数(2
以上)分の1倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交
流電圧を印加する。電力ケーブルから交流電源及び接地
線を介して接地に流れる電流を電流測定手段6が測定す
る。電流測定手段により測定した電流に基づいて診断手
段7が電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活線電力ケーブルの
絶縁劣化診断方法及び装置に係り、より詳細には、運転
状態にある活線下の電力ケーブル、例えばCVケーブル
と称される架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの絶縁劣
化を診断する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁材料、特に高分子材料は、使用中に
種々の原因により、次第にその絶縁性能が低下する、所
謂絶縁劣化現象が生じる。絶縁材料の劣化は使用される
絶縁材料の種類、使用される場所によって劣化の状態が
異なる。この絶縁材料の劣化の状態を知ることは、電力
ケーブルの絶縁破壊事故を予防する上で極めて重要であ
る。
【0003】架橋ポリエチレンを絶縁材料とするCVケ
ーブルの絶縁劣化は、主に水トリーによることが知られ
ている。従って、CVケーブルの絶縁劣化による絶縁破
壊事故を未然に防ぐには、この水トリーの発生を知るこ
とが重要である。そこで、従来より、布設された電力ケ
ーブルの水トリーを活線下で直流電流成分を検出するこ
とによって検知する方法が開発されている。
【0004】しかし、この方法では、大地からケーブル
のシース絶縁抵抗を介して流れる迷走電流の影響を受け
易く、精度のよい測定ができない。このため、直流電圧
を重畳し、劣化信号を大きくする方法が検討されてい
る。直流電圧を重畳する方法には2つの方法があり、そ
の1つは例えば特開昭59−202078号公報に示さ
れているようにリアクトル或いは接地用変圧器(GP
T)の中性点から重畳する方法であり、他の1つは例え
ば特開昭63−139261号公報に示されているよう
に電力ケーブルの遮へい層から重畳する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法で
は、リアクトルを接続するために高圧活線作業を行う必
要があったり、GPTが種々の理由によって使えない場
合もある。更に、並列に接続されているGPTに直流電
流が環流し、磁気飽和や発熱の原因になる。一方、後者
の方法では、直流電圧の重畳によってシース絶縁抵抗を
介して流れる直流電流が水トリーからの劣化信号に重畳
してしまい、その分離は極めて困難な状況となってい
た。
【0006】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、水トリーによる真の劣化信号を検出し、精度の高
い診断を行うことのできる活線電力ケーブルの絶縁劣化
診断方法及び装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された請求項1記載の活線電力ケーブル
の絶縁劣化診断方法は、活線下で測定対象とする電力ケ
ーブルの遮へい層に交流電源によって商用周波数の整数
倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
し、前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に
流れる電流を測定し、該測定した電流に基づいて前記電
力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断すること
を特徴としている。
【0008】上記方法において、電力ケーブルの遮へい
層に商用周波数の整数倍±aHz(0<a≦10)の周
波数の交流電圧を印加すると、略aHzの電圧を重畳し
たり、略aHzで印加電圧を変化させたと同じような効
果があり、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケー
ブルから接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が
流れるので、この測定した電流に基づいて電力ケーブル
の絶縁劣化の程度を活線状態で診断することができる。
【0009】請求項2記載の活線電力ケーブルの絶縁劣
化診断方法は、前記測定電流が略aHzの電流成分であ
り、該略aHzの電流成分の大きさにより前記診断を行
うことを特徴としている。
【0010】上記方法において、電力ケーブルから接地
に流れる絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が略aH
zの周期で変化することに着目し、この略aHzの電流
成分を測定しているので、この測定した略aHzの電流
成分の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活
線状態で診断することができる。
【0011】請求項3記載の活線電力ケーブルの絶縁劣
化診断方法は、前記測定電流が直流電流成分であり、前
記交流電圧印加時の前記直流電流成分の平均値と前記交
流電圧印加前の直流電流成分の平均値との差により前記
診断を行うことを特徴としている。
【0012】上記方法において、電力ケーブルの遮へい
層に商用周波数の奇数倍±aHz(0<a≦10)の周
波数の交流電圧を印加すると、電力ケーブルに絶縁劣化
があれば、電力ケーブルから接地に絶縁劣化の程度に応
じた大きさの直流電流成分が流れ、この直流電流成分の
平均値と交流電圧印加前の平均値との差をとっているの
で、この差の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程
度を活線状態で診断することができる。
【0013】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項4記載の活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方
法は、活線下で測定対象とする電力ケーブルの遮へい層
に交流電源によって商用周波数の整数(2以上)分の1
倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
し、前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に
流れる電流を測定し、該測定した電流に基づいて前記電
力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断すること
を特徴としている。
【0014】上記方法において、電力ケーブルの遮へい
層に商用周波数の整数(2以上)分の1倍±aHz(0
<a≦10)の周波数の交流電圧を印加すると、略整数
倍×aHzで印加電圧を変化したり略整数倍×aHzの
電圧を重畳したと同じようになり、電力ケーブルに絶縁
劣化があれば、電力ケーブルから接地に絶縁劣化の程度
に応じた大きさの電流が流れるので、この測定した電流
に基づいて電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で
診断することができる。
【0015】請求項5記載の活線電力ケーブルの絶縁劣
化診断装置は、活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
れ、前記遮へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<
a≦10)の周波数の交流電圧を印加する交流電源と、
前記電力ケーブルから前記交流電源及び前記接地線を介
して接地に流れる電流を測定する電流測定手段と、該電
流測定手段により測定した電流に基づいて前記電力ケー
ブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断する診断手段と
を備えることを特徴としている。
【0016】上記構成において、活線下で測定対象とす
る電力ケーブルの遮へい層と接地間に接続された接地線
の途中に設けられた交流電源が、遮へい層に商用周波数
の整数倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧
を印加すると、略aHzで印加電圧を変化したり略aH
zの電圧を重畳したと同じような効果がある。従って、
電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接
地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れ、この
電流が電流測定手段により測定され、この測定した電流
に基づいて診断手段により電力ケーブルの絶縁劣化の程
度が活線状態で診断されるようになる。
【0017】請求項6記載の活線電力ケーブルの絶縁劣
化診断装置は、前記電流測定手段が略aHzの電流成分
を測定し、前記診断手段が前記略aHzの電流成分の大
きさにより診断を行うことを特徴としている。
【0018】上記構成において、電力ケーブルから接地
に流れる絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が略aH
zの周期で変化することに着目し、電流測定手段がこの
略aHzの電流成分を測定しているので、診断手段がこ
の測定した略aHzの電流成分の大きさにより電力ケー
ブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断することができ
る。
【0019】請求項7記載の活線電力ケーブルの絶縁劣
化診断装置は、前記電流測定手段が直流電流成分を測定
し、前記診断手段が前記交流電圧印加時の前記直流電流
成分の平均値と前記交流電圧印加前の直流電流成分の平
均値との差により診断を行うことを特徴としている。
【0020】上記構成において、交流電源が電力ケーブ
ルの遮へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<a≦
10)の周波数の交流電圧を印加すると、電力ケーブル
に絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接地に略aHz
で変化する絶縁劣化の程度に応じた大きさの直流電流成
分が流れ、電流測定手段が測定した直流電流成分の平均
値と交流電圧印加前の平均値との差をとっているので、
この差の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程度を
活線状態で診断することができる。
【0021】請求項8記載の活線電力ケーブルの絶縁劣
化診断装置は、活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
れ、前記遮へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1
倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
する交流電源と、前記電力ケーブルから前記交流電源及
び前記接地線を介して接地に流れる電流を測定する電流
測定手段と、該電流測定手段により測定した電流に基づ
いて前記電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診
断する診断手段とを備えることを特徴としている。
【0022】上記構成において、活線下で測定対象とす
る電力ケーブルの遮へい層と接地間に接続された接地線
の途中に設けられた交流電源が、遮へい層に商用周波数
の整数(2以上)分の1倍±aHz(0<a≦10)の
周波数の交流電圧を印加すると、略整数倍×aHzで印
加電圧を変化したり略整数倍×aHzの電圧を重畳した
と同じようになる。従って、電力ケーブルに絶縁劣化が
あれば、電力ケーブルから接地に絶縁劣化の程度に応じ
た大きさの電流が流れ、この電流が電流測定手段により
測定され、この測定した電流に基づいて診断手段により
電力ケーブルの絶縁劣化の程度が活線状態で診断される
ようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明による活線電力ケー
ブルの絶縁劣化診断方法を実施するのに使用する装置の
概略構成を示す図である。同図において、高電圧母線1
にケーブル端末2を介して接続されていて活線下で測定
対象となっている電力ケーブル3には、通常その遮へい
層3aと接地間に接地線4が接続されている。接地線4
の途中には、遮へい層3aに商用周波数の整数倍±aH
z(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加するため
の交流電源5が設けられている。
【0024】交流電源5は、所定の周波数の交流電圧を
発生する交流電圧発生回路5aと、この交流電圧発生回
路5aの出力が接続される一次巻線L1と接地線2の途
中に挿入された二次巻線L2とを有し、交流電圧発生回
路5aが発生する交流電圧を昇圧して接地線4に供給す
る変圧器5bとを有する。変圧器5bの二次巻線L2の
一端と接地との間には、電力ケーブル3から変圧器5b
の二次巻線L2及び接地線4を介して接地に流れる電流
を測定する電流測定装置6が接続されている。
【0025】また、電流測定装置6には、この電流測定
装置によって測定した電流により電力ケーブルの絶縁劣
化の程度を診断する診断装置7が接続されている。更
に、変圧器5bの二次巻線L2と電流測定装置6とに並
列にこれらを保護するための保安装置8が接続されてい
る。
【0026】今、一実施の形態として、交流電源5の交
流電圧発生回路5aが商用周波数の2倍+aHzの例え
ば121.4Hzの交流電圧を発生している場合について
説明する。
【0027】図1に示した回路において、交流電圧発生
回路5aの発生する交流電圧が変圧器5bによって、数
百V以下の例えば400Vに昇圧されて遮へい層3aに
印加されると、A〜B間の電位差、すなわち、供試ケー
ブルである電力ケーブル3の絶縁体に加わっている電圧
Vは図2(a)及び(b)に示すようになる。なお、
(a)においては縦軸の1目盛りは2kV、横軸の1目
盛りは5msであり、(b)においては横軸の1目盛り
は0.5sである。
【0028】電力ケーブル3の絶縁体に加わっている電
圧Vは、近似的には、下式で示される。 V=V´sinω1t−Vsinω2t ただし、ω1=2πf1、ω2=2πf2、f1は商用周波
数、f2はaである。このため、電力ケーブル3には、
aHz程度と商用周波数の電圧の2つが加わることにな
り、aHz程度の電圧を重畳したのと同じ効果がある。
そこで、aHz程度の電流に着目した。
【0029】図3(a)及び(b)は劣化ケーブル及び
新品ケーブルの何れも三相一括に121Hz、400V
の電圧を重畳した結果をグラフでそれぞれ示し、下表1
(a)及び(b)は結果を要約して示す。表1中、Idc
は電力ケーブルからの直流成分の測定電流の平均値、I
dc max は電力ケーブルからの測定電流の最大値、Idc
minは電力ケーブルからの測定電流の最小値、Rs は絶
縁体の絶縁抵抗、Esは絶縁体と接地との間の電位差、
Iacは電力ケーブルからの充電電流値をそれぞれ示す。
【0030】
【表1】
【0031】図3(a)から明らかなように、劣化ケー
ブルではaHz程度の周期が明確に現れる。これらのこ
とより、aHz程度の周期を示す電流の大きさ、特にピ
ーク・ピーク値、すなわち、Idc max 及びIdc min か
ら電力ケーブルの絶縁劣化の程度を評価できる。
【0032】単相ケーブルでも劣化ケーブルにおけるa
Hz程度の電流値から劣化程度を評価できるが、この場
合は充電電流分を除いて考える必要がある。上述のよう
な三相一括では充電電流が相殺されるため、ほとんど考
慮する必要がない。
【0033】また、迷走電流の変動などのノイズ電流分
についてはaHz程度の電流のピーク・ピーク値を平均
化するなどの統計的手法によってこれらを除去すること
が可能になる。更に、本発明の方法では、重畳している
電圧が交流電圧であり、直流電圧のようにシース絶縁抵
抗を介して生じる迷走電流が増大せず、劣化信号だけが
増幅される。
【0034】上述した実施の形態によれば、電力ケーブ
ルの遮へい層に商用周波数の2倍+aHzの交流電圧を
印加しているが、一般的には、商用周波数の偶数倍+a
Hzの交流電圧を印加した場合、aHz程度の電圧を重
畳したと同じような効果が得られ易く、aHz程度の電
流の大きさから電力ケーブルの絶縁劣化を診断できる。
また、この交流電圧を印加する前後の直流電流成分の平
均値の差からも電力ケーブルの絶縁劣化を診断できる。
さらに、コンデンサを挿入するなどの手段によって迷走
電流を除去できる他、迷走電流の変動などについては電
流のピーク−ピークの平均化などの統計定期な処理によ
って影響を小さくすることができる。勿論、交流電圧を
重畳しているので、シース絶縁抵抗を介して生じる迷走
電流は極めて小さくなっている。
【0035】今、他の実施の形態として、交流電源5の
交流電圧発生回路5aが商用周波数の1倍+aHzの例
えば61.4Hzの交流電圧を発生している場合について
説明する。
【0036】図1に示した回路において、交流電圧発生
回路5aの発生する交流電圧が変圧器5bによって、数
百V以下の例えば400Vに昇圧されて遮へい層3aに
印加されると、A〜B間の電位差、すなわち、供試ケー
ブルである電力ケーブル3の絶縁体に加わっている電圧
Vは図4に示すようになる。なお、同図においては縦軸
の1目盛りは2kV、横軸の1目盛りは0.5sである。
【0037】電力ケーブル3の絶縁体に加わっている電
圧Vは、近似的には、下式で示される。 V=(V´+α・ω2)sinω1t ただし、ω1=2πf1、ω2=2πf2、αは係数、f1
は商用周波数、f2はaである。このため、電力ケーブ
ル3に加わる電圧はaHz程度で商用周波数の振幅が変
化し、aHz程度の印加電圧を変化させたと同じような
効果がある。この場合、aHz程度の電流成分はあまり
明確ではないが、この交流電圧を印加する前後の直流電
流成分の平均値の差からこの電力ケーブル3の絶縁劣化
の程度を評価できる。
【0038】下表2は劣化ケーブルと新品ケーブルにお
ける交流電圧を印加する前後の直流成分電流値を示す。
同表から両者の判別が容易にできることがわかる。ただ
し、a=1.4Hz、V=800Vである。
【0039】
【表2】
【0040】本実施の形態でも、重畳している電圧が交
流電圧であり、直流電圧のようにシース絶縁抵抗を介し
て生じる迷走電流が増大せず、劣化信号だけが増幅され
る。
【0041】上述した他の実施の形態によれば、電力ケ
ーブルの遮へい層に商用周波数の1倍+aHzの交流電
圧を印加しているが、一般的には、商用周波数の奇数倍
+aHzの交流電圧を印加した場合、aHz程度の電圧
を変動させたと同じような効果が得られ易く、この交流
電圧を印加する前後の直流成分電流(平均値)の差から
電力ケーブルの絶縁劣化を診断できる。さらに、コンデ
ンサを挿入するなどの手段によって迷走電流を除去でき
る他、交流電圧を重畳しているので、シース絶縁抵抗を
介して生じる迷走電流は極めて小さくなっている。
【0042】なお、上述した実施の形態では、aの値を
1.4Hzにしているが、この値は10Hz以下の任意の
値としても上述したと同様の作用効果が得られる。
【0043】上述した実施の形態によれば、電力ケーブ
ルの遮へい層に印加する交流電圧の周波数は、商用周波
数の整数倍+aHzとしているが、更に他の実施の形態
として、交流電源5の交流電圧発生回路5aが商用周波
数の整数(2以上)分の1倍±aHz(0<a≦10)
の周波数の交流電圧を発生している場合について説明す
る。
【0044】一般的には、下式を満足する周波数の交流
電圧を印加するようにしても、劣化信号を得ることがで
きる。 f=(F/n)±a(0<a≦10) 式中、fは印加電圧の周波数(Hz)、Fは商用周波数
(Hz)、nは整数(n≧2)である。このような交流
電圧を印加したとき得られる劣化信号の周波数f′は、
下式のようになる。 f′=|nf−F|
【0045】図5は劣化ケーブルに31Hz(F=60
Hz、n=2、a=1)、50Vの電圧を重畳した結果
をグラフでそれぞれ示し、下表3は結果を要約して示
す。図5から明らかなように、劣化ケーブルでは約2H
z(f′=|nf−F|=|2×31−60|)程度の
周波数の劣化信号が明確に現れる。これらのことより、
約2Hz程度の周波数を示す電流の大きさ、特にピーク
・ピーク値、すなわち、Idc max 及びIdc min から電
力ケーブルの絶縁劣化の程度を評価できる。
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明の方法によれば、電力ケーブルの遮へい層に商用周波
数の整数倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電
圧を印加することにより、略aHzの電圧を重畳したり
略aHzで印加電圧を変化させたと同じような効果が得
られ、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブル
から接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れ
るようになるので、測定電流に基づいて電力ケーブルの
水トリーによる真の絶縁劣化の程度を活線状態で簡単に
かつ高い精度で診断することができる。
【0048】請求項2記載の本発明の方法によれば、電
力ケーブルから接地に流れる絶縁劣化の程度に応じた大
きさの電流が略aHzの周期で変化することに着目し、
この略aHzの電流成分を測定し、測定した略aHzの
電流成分の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程度
を活線状態で診断しているので、他の要因による電流を
簡単に分離でき、水トリーによる真の絶縁劣化の程度を
活線状態で簡単にかつ高い精度で診断することができ
る。
【0049】請求項3記載の本発明の方法によれば、電
力ケーブルの遮へい層に商用周波数の奇数倍±aH(0
<a≦10)の周波数の交流電圧を印加することによ
り、略aHzで印加電圧を変化したと同じようになり、
電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接
地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの直流電流成分が流
れるので、この直流電流成分の平均値と交流電圧印加前
の平均値との差の大きさにより電力ケーブルの水トリー
による真の絶縁劣化の程度を活線状態で簡単にかつ高い
精度で診断することができる。
【0050】請求項4記載の方法によれば、電力ケーブ
ルの遮へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1倍±
aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加する
ことにより、略整数倍×aHzで印加電圧を変化したり
略整数倍×aHzの電圧を重畳したと同じようになり、
電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接
地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れるの
で、測定電流に基づいて電力ケーブルの水トリーによる
真の絶縁劣化の程度を活線状態で簡単にかつ高い精度で
診断することができる。
【0051】請求項5記載の本発明の装置によれば、活
線下で測定対象とする電力ケーブルの遮へい層と接地間
に接続された接地線の途中に設けられた交流電源が、遮
へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<a≦10)
の周波数の交流電圧を印加することにより、略aHzで
印加電圧を変化したり略aHzの電圧を重畳したと同じ
ようになり、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケ
ーブルから接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流
が流れるので、この電流を測定電流測定手段により測定
することにより、この測定した電流に基づいて診断手段
により電力ケーブルの水トリーによる真の絶縁劣化の程
度が活線状態で簡単にかつ高精度で診断することができ
る。
【0052】請求項6記載の本発明の装置によれば、電
力ケーブルから接地に流れる絶縁劣化の程度に応じた大
きさの電流が略aHzの周期で変化することに着目し、
電流測定手段がこの略aHzの電流成分を測定し、測定
した略aHzの電流成分の大きさにより電力ケーブルの
絶縁劣化の程度を活線状態で診断しているので、他の要
因による電流を簡単に分離でき、水トリーによる真の絶
縁劣化の程度を活線状態で簡単にかつ高い精度で診断す
ることができる。
【0053】請求項7記載の本発明の装置によれば、交
流電源が電力ケーブルの遮へい層に商用周波数の奇数倍
±aH(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加する
ことにより、略aHzで印加電圧を変化したと同じよう
になり、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブ
ルから接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの直流電流
成分が流れるので、電流測定手段が測定した直流電流成
分の平均値と交流電圧印加前の平均値との差の大きさに
より電力ケーブルの水トリーによる真の絶縁劣化の程度
を活線状態で簡単にかつ高い精度で診断することができ
る。
【0054】請求項8記載の本発明の装置によれば、活
線下で測定対象とする電力ケーブルの遮へい層と接地間
に接続された接地線の途中に設けられた交流電源が、遮
へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1倍±aHz
(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加することに
より、略整数倍×aHzで印加電圧を変化したり略整数
倍×aHzの電圧を重畳したと同じようになり、電力ケ
ーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接地に絶
縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れるので、この
電流を電流測定手段により測定することにより、この測
定した電流に基づいて診断手段により電力ケーブルの水
トリーによる真の絶縁劣化の程度が活線状態で簡単にか
つ高精度で診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による活線電力ケーブルの絶縁劣化診断
方法を実施するのに使用する装置の概略構成を示す図で
ある。
【図2】図1の交流電源によって121.4Hzの400
Vの交流電圧を印加したときのA〜B間の電位差を示す
グラフである。
【図3】図1の交流電源によって121.4Hzの400
Vの交流電圧を印加したとき電力ケーブルに流れる電流
を劣化ケーブル及び新品ケーブルの場合を対比して示す
グラフである。
【図4】図1の交流電源によって61.4Hzの400V
の交流電圧を印加したときのA〜B間の電位差を示すグ
ラフである。
【図5】図1の交流電源によって31Hzの50Vの交
流電圧を印加したとき電力ケーブルに流れる電流測定結
果を示すグラフである。
【符号の説明】
3 電力ケーブル 3a 遮へい層 4 接地線 5 交流電源 5a 交流電圧発生回路 5b 変圧器 6 電流測定装置(電流測定手段) 7 診断装置(診断手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 昌弘 静岡県沼津市大岡2771 矢崎電線株式会社 内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
    遮へい層に交流電源によって商用周波数の整数倍±aH
    z(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加し、 前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に流れ
    る電流を測定し、 該測定した電流に基づいて前記電力ケーブルの絶縁劣化
    の程度を活線状態で診断することを特徴とする活線電力
    ケーブルの絶縁劣化診断方法。
  2. 【請求項2】 前記測定電流が略aHzの電流成分であ
    り、 該略aHzの電流成分の大きさにより前記診断を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の活線電力ケーブルの絶縁
    劣化診断方法。
  3. 【請求項3】 前記測定電流が直流電流成分であり、前
    記交流電圧印加時の前記直流電流成分の平均値と前記交
    流電圧印加前の直流電流成分の平均値との差により前記
    診断を行うことを特徴とする請求項1記載の活線電力ケ
    ーブルの絶縁劣化診断方法。
  4. 【請求項4】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
    遮へい層に交流電源によって商用周波数の整数(2以
    上)分の1倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流
    電圧を印加し、 前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に流れ
    る電流を測定し、 該測定した電流に基づいて前記電力ケーブルの絶縁劣化
    の程度を活線状態で診断することを特徴とする活線電力
    ケーブルの絶縁劣化診断方法。
  5. 【請求項5】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
    遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
    れ、前記遮へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<
    a≦10)の周波数の交流電圧を印加する交流電源と、 前記電力ケーブルから前記交流電源及び前記接地線を介
    して接地に流れる電流を測定する電流測定手段と、 該電流測定手段により測定した電流に基づいて前記電力
    ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断する診断手
    段とを備えることを特徴とする活線電力ケーブルの絶縁
    劣化診断装置。
  6. 【請求項6】 前記電流測定手段が略aHzの電流成分
    を測定し、 前記診断手段が前記略aHzの電流成分の大きさにより
    診断を行うことを特徴とする請求項5記載の活線電力ケ
    ーブルの絶縁劣化診断装置。
  7. 【請求項7】 前記測定電流が直流電流成分であり、前
    記診断手段が前記交流電圧印加時の前記直流電流成分の
    平均値と前記交流電圧印加前の直流電流成分の平均値と
    の差により診断を行うことを特徴とする請求項5記載の
    活線電力ケーブルの絶縁劣化診断装置。
  8. 【請求項8】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
    遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
    れ、前記遮へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1
    倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
    する交流電源と、 前記電力ケーブルから前記交流電源及び前記接地線を介
    して接地に流れる電流を測定する電流測定手段と、 該電流測定手段により測定した電流に基づいて前記電力
    ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断する診断手
    段とを備えることを特徴とする活線電力ケーブルの絶縁
    劣化診断装置。
JP03910197A 1996-02-23 1997-02-24 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置 Expired - Lifetime JP3317391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03910197A JP3317391B2 (ja) 1996-02-23 1997-02-24 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3638796 1996-02-23
JP8-36387 1996-02-23
JP03910197A JP3317391B2 (ja) 1996-02-23 1997-02-24 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09318696A true JPH09318696A (ja) 1997-12-12
JP3317391B2 JP3317391B2 (ja) 2002-08-26

Family

ID=26375429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03910197A Expired - Lifetime JP3317391B2 (ja) 1996-02-23 1997-02-24 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3317391B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101032779B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 차폐선 통전 검사지그
KR101032780B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 차폐선 통전 검사지그
KR101032778B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 와이어 하네스 통전 검사지그
KR101032781B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 차폐선 통전 검사지그
JP2018084576A (ja) * 2016-11-17 2018-05-31 矢崎エナジーシステム株式会社 電力ケーブルの絶縁劣化検出装置および絶縁劣化検出方法
JP2023508118A (ja) * 2019-11-28 2023-02-28 エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド 絶縁監視装置及びその絶縁監視装置の制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101032779B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 차폐선 통전 검사지그
KR101032780B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 차폐선 통전 검사지그
KR101032778B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 와이어 하네스 통전 검사지그
KR101032781B1 (ko) * 2009-03-13 2011-05-06 주식회사 경신 차폐선 통전 검사지그
JP2018084576A (ja) * 2016-11-17 2018-05-31 矢崎エナジーシステム株式会社 電力ケーブルの絶縁劣化検出装置および絶縁劣化検出方法
JP2023508118A (ja) * 2019-11-28 2023-02-28 エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド 絶縁監視装置及びその絶縁監視装置の制御方法
US11892495B2 (en) 2019-11-28 2024-02-06 Ls Electric Co., Ltd. Insulation monitoring device and control method therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP3317391B2 (ja) 2002-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3704532B2 (ja) 電気機械の導体上の地絡を決定する方法及び装置
JPS61243375A (ja) 電力ケ−ブルの絶縁体劣化診断法
JPH09318696A (ja) 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置
JPH03206976A (ja) 絶縁診断法
JP2876322B2 (ja) Cvケーブルの絶縁劣化診断方法
JPH10160778A (ja) 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法、及びこれを用いた絶縁劣化診断装置
JP2542406B2 (ja) 電力ケ―ブルの絶縁劣化診断方法
JPS59202077A (ja) 電力ケ−ブルの絶縁劣化診断法
JP2827964B2 (ja) 活線下絶縁劣化診断方法及び装置
JP3010367B2 (ja) 活線下ケーブルシースの絶縁抵抗測定方法
JPS59202073A (ja) 電力ケ−ブルの絶縁劣化診断法
JP4089129B2 (ja) 絶縁診断ブリッジ回路
JP2001183412A (ja) 電力ケーブルの絶縁劣化診断方法
JP2000009788A (ja) ケーブルの劣化診断方法
JPH09178787A (ja) 電力ケーブルの絶縁劣化診断方法
JPH0627766B2 (ja) Cvケーブルの絶縁劣化診断装置
JP3108304B2 (ja) 非停電絶縁診断装置
JPH07191071A (ja) 電力ケーブルの絶縁劣化診断法
JP2002214273A (ja) 高圧ケーブル遮蔽銅テープ破断検査回路
JP3010371B2 (ja) ケーブルの絶縁劣化診断方法
JPS6091272A (ja) 電力ケ−ブルの絶縁劣化診断方法
JPH0378588B2 (ja)
JP2612367B2 (ja) 電力ケーブルの絶縁劣化診断法
JPS59190672A (ja) 電気機器のコロナ測定方法
JPH03102268A (ja) 電力ケーブルの絶縁劣化診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020507

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130614

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130614

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130614

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term