JPH09318696A - 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置 - Google Patents
活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置Info
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- JPH09318696A JPH09318696A JP9039101A JP3910197A JPH09318696A JP H09318696 A JPH09318696 A JP H09318696A JP 9039101 A JP9039101 A JP 9039101A JP 3910197 A JP3910197 A JP 3910197A JP H09318696 A JPH09318696 A JP H09318696A
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Abstract
の高い診断を行うことのできる活線電力ケーブルの絶縁
劣化診断方法及び装置を提供する。 【解決手段】 活線下で測定対象とする電力ケーブル3
の遮へい層3aと接地間に接続された接地線4の途中に
設けられた交流電5が、遮へい層に商用周波数の整数倍
±aHz(0<a≦10)或いは商用周波数の整数(2
以上)分の1倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交
流電圧を印加する。電力ケーブルから交流電源及び接地
線を介して接地に流れる電流を電流測定手段6が測定す
る。電流測定手段により測定した電流に基づいて診断手
段7が電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断
する。
Description
絶縁劣化診断方法及び装置に係り、より詳細には、運転
状態にある活線下の電力ケーブル、例えばCVケーブル
と称される架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの絶縁劣
化を診断する方法及び装置に関するものである。
種々の原因により、次第にその絶縁性能が低下する、所
謂絶縁劣化現象が生じる。絶縁材料の劣化は使用される
絶縁材料の種類、使用される場所によって劣化の状態が
異なる。この絶縁材料の劣化の状態を知ることは、電力
ケーブルの絶縁破壊事故を予防する上で極めて重要であ
る。
ーブルの絶縁劣化は、主に水トリーによることが知られ
ている。従って、CVケーブルの絶縁劣化による絶縁破
壊事故を未然に防ぐには、この水トリーの発生を知るこ
とが重要である。そこで、従来より、布設された電力ケ
ーブルの水トリーを活線下で直流電流成分を検出するこ
とによって検知する方法が開発されている。
のシース絶縁抵抗を介して流れる迷走電流の影響を受け
易く、精度のよい測定ができない。このため、直流電圧
を重畳し、劣化信号を大きくする方法が検討されてい
る。直流電圧を重畳する方法には2つの方法があり、そ
の1つは例えば特開昭59−202078号公報に示さ
れているようにリアクトル或いは接地用変圧器(GP
T)の中性点から重畳する方法であり、他の1つは例え
ば特開昭63−139261号公報に示されているよう
に電力ケーブルの遮へい層から重畳する方法である。
は、リアクトルを接続するために高圧活線作業を行う必
要があったり、GPTが種々の理由によって使えない場
合もある。更に、並列に接続されているGPTに直流電
流が環流し、磁気飽和や発熱の原因になる。一方、後者
の方法では、直流電圧の重畳によってシース絶縁抵抗を
介して流れる直流電流が水トリーからの劣化信号に重畳
してしまい、その分離は極めて困難な状況となってい
た。
鑑み、水トリーによる真の劣化信号を検出し、精度の高
い診断を行うことのできる活線電力ケーブルの絶縁劣化
診断方法及び装置を提供することを課題としている。
本発明により成された請求項1記載の活線電力ケーブル
の絶縁劣化診断方法は、活線下で測定対象とする電力ケ
ーブルの遮へい層に交流電源によって商用周波数の整数
倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
し、前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に
流れる電流を測定し、該測定した電流に基づいて前記電
力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断すること
を特徴としている。
層に商用周波数の整数倍±aHz(0<a≦10)の周
波数の交流電圧を印加すると、略aHzの電圧を重畳し
たり、略aHzで印加電圧を変化させたと同じような効
果があり、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケー
ブルから接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が
流れるので、この測定した電流に基づいて電力ケーブル
の絶縁劣化の程度を活線状態で診断することができる。
化診断方法は、前記測定電流が略aHzの電流成分であ
り、該略aHzの電流成分の大きさにより前記診断を行
うことを特徴としている。
に流れる絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が略aH
zの周期で変化することに着目し、この略aHzの電流
成分を測定しているので、この測定した略aHzの電流
成分の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活
線状態で診断することができる。
化診断方法は、前記測定電流が直流電流成分であり、前
記交流電圧印加時の前記直流電流成分の平均値と前記交
流電圧印加前の直流電流成分の平均値との差により前記
診断を行うことを特徴としている。
層に商用周波数の奇数倍±aHz(0<a≦10)の周
波数の交流電圧を印加すると、電力ケーブルに絶縁劣化
があれば、電力ケーブルから接地に絶縁劣化の程度に応
じた大きさの直流電流成分が流れ、この直流電流成分の
平均値と交流電圧印加前の平均値との差をとっているの
で、この差の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程
度を活線状態で診断することができる。
れた請求項4記載の活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方
法は、活線下で測定対象とする電力ケーブルの遮へい層
に交流電源によって商用周波数の整数(2以上)分の1
倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
し、前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に
流れる電流を測定し、該測定した電流に基づいて前記電
力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断すること
を特徴としている。
層に商用周波数の整数(2以上)分の1倍±aHz(0
<a≦10)の周波数の交流電圧を印加すると、略整数
倍×aHzで印加電圧を変化したり略整数倍×aHzの
電圧を重畳したと同じようになり、電力ケーブルに絶縁
劣化があれば、電力ケーブルから接地に絶縁劣化の程度
に応じた大きさの電流が流れるので、この測定した電流
に基づいて電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で
診断することができる。
化診断装置は、活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
れ、前記遮へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<
a≦10)の周波数の交流電圧を印加する交流電源と、
前記電力ケーブルから前記交流電源及び前記接地線を介
して接地に流れる電流を測定する電流測定手段と、該電
流測定手段により測定した電流に基づいて前記電力ケー
ブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断する診断手段と
を備えることを特徴としている。
る電力ケーブルの遮へい層と接地間に接続された接地線
の途中に設けられた交流電源が、遮へい層に商用周波数
の整数倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧
を印加すると、略aHzで印加電圧を変化したり略aH
zの電圧を重畳したと同じような効果がある。従って、
電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接
地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れ、この
電流が電流測定手段により測定され、この測定した電流
に基づいて診断手段により電力ケーブルの絶縁劣化の程
度が活線状態で診断されるようになる。
化診断装置は、前記電流測定手段が略aHzの電流成分
を測定し、前記診断手段が前記略aHzの電流成分の大
きさにより診断を行うことを特徴としている。
に流れる絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が略aH
zの周期で変化することに着目し、電流測定手段がこの
略aHzの電流成分を測定しているので、診断手段がこ
の測定した略aHzの電流成分の大きさにより電力ケー
ブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断することができ
る。
化診断装置は、前記電流測定手段が直流電流成分を測定
し、前記診断手段が前記交流電圧印加時の前記直流電流
成分の平均値と前記交流電圧印加前の直流電流成分の平
均値との差により診断を行うことを特徴としている。
ルの遮へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<a≦
10)の周波数の交流電圧を印加すると、電力ケーブル
に絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接地に略aHz
で変化する絶縁劣化の程度に応じた大きさの直流電流成
分が流れ、電流測定手段が測定した直流電流成分の平均
値と交流電圧印加前の平均値との差をとっているので、
この差の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程度を
活線状態で診断することができる。
化診断装置は、活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
れ、前記遮へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1
倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
する交流電源と、前記電力ケーブルから前記交流電源及
び前記接地線を介して接地に流れる電流を測定する電流
測定手段と、該電流測定手段により測定した電流に基づ
いて前記電力ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診
断する診断手段とを備えることを特徴としている。
る電力ケーブルの遮へい層と接地間に接続された接地線
の途中に設けられた交流電源が、遮へい層に商用周波数
の整数(2以上)分の1倍±aHz(0<a≦10)の
周波数の交流電圧を印加すると、略整数倍×aHzで印
加電圧を変化したり略整数倍×aHzの電圧を重畳した
と同じようになる。従って、電力ケーブルに絶縁劣化が
あれば、電力ケーブルから接地に絶縁劣化の程度に応じ
た大きさの電流が流れ、この電流が電流測定手段により
測定され、この測定した電流に基づいて診断手段により
電力ケーブルの絶縁劣化の程度が活線状態で診断される
ようになる。
に基づいて説明する。図1は本発明による活線電力ケー
ブルの絶縁劣化診断方法を実施するのに使用する装置の
概略構成を示す図である。同図において、高電圧母線1
にケーブル端末2を介して接続されていて活線下で測定
対象となっている電力ケーブル3には、通常その遮へい
層3aと接地間に接地線4が接続されている。接地線4
の途中には、遮へい層3aに商用周波数の整数倍±aH
z(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加するため
の交流電源5が設けられている。
発生する交流電圧発生回路5aと、この交流電圧発生回
路5aの出力が接続される一次巻線L1と接地線2の途
中に挿入された二次巻線L2とを有し、交流電圧発生回
路5aが発生する交流電圧を昇圧して接地線4に供給す
る変圧器5bとを有する。変圧器5bの二次巻線L2の
一端と接地との間には、電力ケーブル3から変圧器5b
の二次巻線L2及び接地線4を介して接地に流れる電流
を測定する電流測定装置6が接続されている。
装置によって測定した電流により電力ケーブルの絶縁劣
化の程度を診断する診断装置7が接続されている。更
に、変圧器5bの二次巻線L2と電流測定装置6とに並
列にこれらを保護するための保安装置8が接続されてい
る。
流電圧発生回路5aが商用周波数の2倍+aHzの例え
ば121.4Hzの交流電圧を発生している場合について
説明する。
回路5aの発生する交流電圧が変圧器5bによって、数
百V以下の例えば400Vに昇圧されて遮へい層3aに
印加されると、A〜B間の電位差、すなわち、供試ケー
ブルである電力ケーブル3の絶縁体に加わっている電圧
Vは図2(a)及び(b)に示すようになる。なお、
(a)においては縦軸の1目盛りは2kV、横軸の1目
盛りは5msであり、(b)においては横軸の1目盛り
は0.5sである。
圧Vは、近似的には、下式で示される。 V=V´sinω1t−Vsinω2t ただし、ω1=2πf1、ω2=2πf2、f1は商用周波
数、f2はaである。このため、電力ケーブル3には、
aHz程度と商用周波数の電圧の2つが加わることにな
り、aHz程度の電圧を重畳したのと同じ効果がある。
そこで、aHz程度の電流に着目した。
新品ケーブルの何れも三相一括に121Hz、400V
の電圧を重畳した結果をグラフでそれぞれ示し、下表1
(a)及び(b)は結果を要約して示す。表1中、Idc
は電力ケーブルからの直流成分の測定電流の平均値、I
dc max は電力ケーブルからの測定電流の最大値、Idc
minは電力ケーブルからの測定電流の最小値、Rs は絶
縁体の絶縁抵抗、Esは絶縁体と接地との間の電位差、
Iacは電力ケーブルからの充電電流値をそれぞれ示す。
ブルではaHz程度の周期が明確に現れる。これらのこ
とより、aHz程度の周期を示す電流の大きさ、特にピ
ーク・ピーク値、すなわち、Idc max 及びIdc min か
ら電力ケーブルの絶縁劣化の程度を評価できる。
Hz程度の電流値から劣化程度を評価できるが、この場
合は充電電流分を除いて考える必要がある。上述のよう
な三相一括では充電電流が相殺されるため、ほとんど考
慮する必要がない。
についてはaHz程度の電流のピーク・ピーク値を平均
化するなどの統計的手法によってこれらを除去すること
が可能になる。更に、本発明の方法では、重畳している
電圧が交流電圧であり、直流電圧のようにシース絶縁抵
抗を介して生じる迷走電流が増大せず、劣化信号だけが
増幅される。
ルの遮へい層に商用周波数の2倍+aHzの交流電圧を
印加しているが、一般的には、商用周波数の偶数倍+a
Hzの交流電圧を印加した場合、aHz程度の電圧を重
畳したと同じような効果が得られ易く、aHz程度の電
流の大きさから電力ケーブルの絶縁劣化を診断できる。
また、この交流電圧を印加する前後の直流電流成分の平
均値の差からも電力ケーブルの絶縁劣化を診断できる。
さらに、コンデンサを挿入するなどの手段によって迷走
電流を除去できる他、迷走電流の変動などについては電
流のピーク−ピークの平均化などの統計定期な処理によ
って影響を小さくすることができる。勿論、交流電圧を
重畳しているので、シース絶縁抵抗を介して生じる迷走
電流は極めて小さくなっている。
交流電圧発生回路5aが商用周波数の1倍+aHzの例
えば61.4Hzの交流電圧を発生している場合について
説明する。
回路5aの発生する交流電圧が変圧器5bによって、数
百V以下の例えば400Vに昇圧されて遮へい層3aに
印加されると、A〜B間の電位差、すなわち、供試ケー
ブルである電力ケーブル3の絶縁体に加わっている電圧
Vは図4に示すようになる。なお、同図においては縦軸
の1目盛りは2kV、横軸の1目盛りは0.5sである。
圧Vは、近似的には、下式で示される。 V=(V´+α・ω2)sinω1t ただし、ω1=2πf1、ω2=2πf2、αは係数、f1
は商用周波数、f2はaである。このため、電力ケーブ
ル3に加わる電圧はaHz程度で商用周波数の振幅が変
化し、aHz程度の印加電圧を変化させたと同じような
効果がある。この場合、aHz程度の電流成分はあまり
明確ではないが、この交流電圧を印加する前後の直流電
流成分の平均値の差からこの電力ケーブル3の絶縁劣化
の程度を評価できる。
ける交流電圧を印加する前後の直流成分電流値を示す。
同表から両者の判別が容易にできることがわかる。ただ
し、a=1.4Hz、V=800Vである。
流電圧であり、直流電圧のようにシース絶縁抵抗を介し
て生じる迷走電流が増大せず、劣化信号だけが増幅され
る。
ーブルの遮へい層に商用周波数の1倍+aHzの交流電
圧を印加しているが、一般的には、商用周波数の奇数倍
+aHzの交流電圧を印加した場合、aHz程度の電圧
を変動させたと同じような効果が得られ易く、この交流
電圧を印加する前後の直流成分電流(平均値)の差から
電力ケーブルの絶縁劣化を診断できる。さらに、コンデ
ンサを挿入するなどの手段によって迷走電流を除去でき
る他、交流電圧を重畳しているので、シース絶縁抵抗を
介して生じる迷走電流は極めて小さくなっている。
1.4Hzにしているが、この値は10Hz以下の任意の
値としても上述したと同様の作用効果が得られる。
ルの遮へい層に印加する交流電圧の周波数は、商用周波
数の整数倍+aHzとしているが、更に他の実施の形態
として、交流電源5の交流電圧発生回路5aが商用周波
数の整数(2以上)分の1倍±aHz(0<a≦10)
の周波数の交流電圧を発生している場合について説明す
る。
電圧を印加するようにしても、劣化信号を得ることがで
きる。 f=(F/n)±a(0<a≦10) 式中、fは印加電圧の周波数(Hz)、Fは商用周波数
(Hz)、nは整数(n≧2)である。このような交流
電圧を印加したとき得られる劣化信号の周波数f′は、
下式のようになる。 f′=|nf−F|
Hz、n=2、a=1)、50Vの電圧を重畳した結果
をグラフでそれぞれ示し、下表3は結果を要約して示
す。図5から明らかなように、劣化ケーブルでは約2H
z(f′=|nf−F|=|2×31−60|)程度の
周波数の劣化信号が明確に現れる。これらのことより、
約2Hz程度の周波数を示す電流の大きさ、特にピーク
・ピーク値、すなわち、Idc max 及びIdc min から電
力ケーブルの絶縁劣化の程度を評価できる。
明の方法によれば、電力ケーブルの遮へい層に商用周波
数の整数倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電
圧を印加することにより、略aHzの電圧を重畳したり
略aHzで印加電圧を変化させたと同じような効果が得
られ、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブル
から接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れ
るようになるので、測定電流に基づいて電力ケーブルの
水トリーによる真の絶縁劣化の程度を活線状態で簡単に
かつ高い精度で診断することができる。
力ケーブルから接地に流れる絶縁劣化の程度に応じた大
きさの電流が略aHzの周期で変化することに着目し、
この略aHzの電流成分を測定し、測定した略aHzの
電流成分の大きさにより電力ケーブルの絶縁劣化の程度
を活線状態で診断しているので、他の要因による電流を
簡単に分離でき、水トリーによる真の絶縁劣化の程度を
活線状態で簡単にかつ高い精度で診断することができ
る。
力ケーブルの遮へい層に商用周波数の奇数倍±aH(0
<a≦10)の周波数の交流電圧を印加することによ
り、略aHzで印加電圧を変化したと同じようになり、
電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接
地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの直流電流成分が流
れるので、この直流電流成分の平均値と交流電圧印加前
の平均値との差の大きさにより電力ケーブルの水トリー
による真の絶縁劣化の程度を活線状態で簡単にかつ高い
精度で診断することができる。
ルの遮へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1倍±
aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加する
ことにより、略整数倍×aHzで印加電圧を変化したり
略整数倍×aHzの電圧を重畳したと同じようになり、
電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接
地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れるの
で、測定電流に基づいて電力ケーブルの水トリーによる
真の絶縁劣化の程度を活線状態で簡単にかつ高い精度で
診断することができる。
線下で測定対象とする電力ケーブルの遮へい層と接地間
に接続された接地線の途中に設けられた交流電源が、遮
へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<a≦10)
の周波数の交流電圧を印加することにより、略aHzで
印加電圧を変化したり略aHzの電圧を重畳したと同じ
ようになり、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケ
ーブルから接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの電流
が流れるので、この電流を測定電流測定手段により測定
することにより、この測定した電流に基づいて診断手段
により電力ケーブルの水トリーによる真の絶縁劣化の程
度が活線状態で簡単にかつ高精度で診断することができ
る。
力ケーブルから接地に流れる絶縁劣化の程度に応じた大
きさの電流が略aHzの周期で変化することに着目し、
電流測定手段がこの略aHzの電流成分を測定し、測定
した略aHzの電流成分の大きさにより電力ケーブルの
絶縁劣化の程度を活線状態で診断しているので、他の要
因による電流を簡単に分離でき、水トリーによる真の絶
縁劣化の程度を活線状態で簡単にかつ高い精度で診断す
ることができる。
流電源が電力ケーブルの遮へい層に商用周波数の奇数倍
±aH(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加する
ことにより、略aHzで印加電圧を変化したと同じよう
になり、電力ケーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブ
ルから接地に絶縁劣化の程度に応じた大きさの直流電流
成分が流れるので、電流測定手段が測定した直流電流成
分の平均値と交流電圧印加前の平均値との差の大きさに
より電力ケーブルの水トリーによる真の絶縁劣化の程度
を活線状態で簡単にかつ高い精度で診断することができ
る。
線下で測定対象とする電力ケーブルの遮へい層と接地間
に接続された接地線の途中に設けられた交流電源が、遮
へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1倍±aHz
(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加することに
より、略整数倍×aHzで印加電圧を変化したり略整数
倍×aHzの電圧を重畳したと同じようになり、電力ケ
ーブルに絶縁劣化があれば、電力ケーブルから接地に絶
縁劣化の程度に応じた大きさの電流が流れるので、この
電流を電流測定手段により測定することにより、この測
定した電流に基づいて診断手段により電力ケーブルの水
トリーによる真の絶縁劣化の程度が活線状態で簡単にか
つ高精度で診断することができる。
方法を実施するのに使用する装置の概略構成を示す図で
ある。
Vの交流電圧を印加したときのA〜B間の電位差を示す
グラフである。
Vの交流電圧を印加したとき電力ケーブルに流れる電流
を劣化ケーブル及び新品ケーブルの場合を対比して示す
グラフである。
の交流電圧を印加したときのA〜B間の電位差を示すグ
ラフである。
流電圧を印加したとき電力ケーブルに流れる電流測定結
果を示すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層に交流電源によって商用周波数の整数倍±aH
z(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加し、 前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に流れ
る電流を測定し、 該測定した電流に基づいて前記電力ケーブルの絶縁劣化
の程度を活線状態で診断することを特徴とする活線電力
ケーブルの絶縁劣化診断方法。 - 【請求項2】 前記測定電流が略aHzの電流成分であ
り、 該略aHzの電流成分の大きさにより前記診断を行うこ
とを特徴とする請求項1記載の活線電力ケーブルの絶縁
劣化診断方法。 - 【請求項3】 前記測定電流が直流電流成分であり、前
記交流電圧印加時の前記直流電流成分の平均値と前記交
流電圧印加前の直流電流成分の平均値との差により前記
診断を行うことを特徴とする請求項1記載の活線電力ケ
ーブルの絶縁劣化診断方法。 - 【請求項4】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層に交流電源によって商用周波数の整数(2以
上)分の1倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流
電圧を印加し、 前記電力ケーブルから前記交流電源を介して接地に流れ
る電流を測定し、 該測定した電流に基づいて前記電力ケーブルの絶縁劣化
の程度を活線状態で診断することを特徴とする活線電力
ケーブルの絶縁劣化診断方法。 - 【請求項5】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
れ、前記遮へい層に商用周波数の整数倍±aHz(0<
a≦10)の周波数の交流電圧を印加する交流電源と、 前記電力ケーブルから前記交流電源及び前記接地線を介
して接地に流れる電流を測定する電流測定手段と、 該電流測定手段により測定した電流に基づいて前記電力
ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断する診断手
段とを備えることを特徴とする活線電力ケーブルの絶縁
劣化診断装置。 - 【請求項6】 前記電流測定手段が略aHzの電流成分
を測定し、 前記診断手段が前記略aHzの電流成分の大きさにより
診断を行うことを特徴とする請求項5記載の活線電力ケ
ーブルの絶縁劣化診断装置。 - 【請求項7】 前記測定電流が直流電流成分であり、前
記診断手段が前記交流電圧印加時の前記直流電流成分の
平均値と前記交流電圧印加前の直流電流成分の平均値と
の差により診断を行うことを特徴とする請求項5記載の
活線電力ケーブルの絶縁劣化診断装置。 - 【請求項8】 活線下で測定対象とする電力ケーブルの
遮へい層と接地間に接続された接地線の途中に設けら
れ、前記遮へい層に商用周波数の整数(2以上)分の1
倍±aHz(0<a≦10)の周波数の交流電圧を印加
する交流電源と、 前記電力ケーブルから前記交流電源及び前記接地線を介
して接地に流れる電流を測定する電流測定手段と、 該電流測定手段により測定した電流に基づいて前記電力
ケーブルの絶縁劣化の程度を活線状態で診断する診断手
段とを備えることを特徴とする活線電力ケーブルの絶縁
劣化診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03910197A JP3317391B2 (ja) | 1996-02-23 | 1997-02-24 | 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3638796 | 1996-02-23 | ||
JP8-36387 | 1996-02-23 | ||
JP03910197A JP3317391B2 (ja) | 1996-02-23 | 1997-02-24 | 活線電力ケーブルの絶縁劣化診断方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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