JP2548993B2 - 絶縁抵抗測定装置 - Google Patents
絶縁抵抗測定装置Info
- Publication number
- JP2548993B2 JP2548993B2 JP2040597A JP4059790A JP2548993B2 JP 2548993 B2 JP2548993 B2 JP 2548993B2 JP 2040597 A JP2040597 A JP 2040597A JP 4059790 A JP4059790 A JP 4059790A JP 2548993 B2 JP2548993 B2 JP 2548993B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulation resistance
- measuring
- resistance measuring
- terminals
- measuring device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
Description
【概要】 通信線路その他の電気工作物など被測定物の絶縁抵抗
測定を行うための絶縁抵抗測定装置に関し、 残留電荷による電気機器への損傷を未然に防ぎ、安全
性の高い絶縁抵抗測定装置を提供することを目的とし、 被測定物の絶縁抵抗測定のために前記被測定物に接続
する２つの端子を有する絶縁抵抗測定装置であって、前
記被測定物に電圧を印加して絶縁抵抗測定を行うための
絶縁抵抗測定手段と、前記被測定物に残留した電荷を放
電させるために前記端子に接続される放電手段と、前記
被測定物に残留した電荷の放電を確認するために当該被
測定物の電位を測定する電位測定手段と、前記電位測定
手段による測定値を基準と比較し、前記測定値が前記基
準値よりも大きいときに警報のための信号を出力する比
較手段と、前記端子と前記絶縁抵抗測定手段との接続の
有無を切り換える第１のスイッチ手段と、前記端子と前
記放電手段との接続の有無を切り換える第２のスイッチ
手段と、前記端子と前記電位測定手段との接続の有無を
切り換える第３のスイッチ手段と、前記第１のスイッチ
手段、前記第２のスイッチ手段、及び前記第３のスイッ
チ手段を、この順にそれぞれが互いに重複することなく
接続されるように切り換える制御手段とを有して構成さ
れる。
測定を行うための絶縁抵抗測定装置に関し、 残留電荷による電気機器への損傷を未然に防ぎ、安全
性の高い絶縁抵抗測定装置を提供することを目的とし、 被測定物の絶縁抵抗測定のために前記被測定物に接続
する２つの端子を有する絶縁抵抗測定装置であって、前
記被測定物に電圧を印加して絶縁抵抗測定を行うための
絶縁抵抗測定手段と、前記被測定物に残留した電荷を放
電させるために前記端子に接続される放電手段と、前記
被測定物に残留した電荷の放電を確認するために当該被
測定物の電位を測定する電位測定手段と、前記電位測定
手段による測定値を基準と比較し、前記測定値が前記基
準値よりも大きいときに警報のための信号を出力する比
較手段と、前記端子と前記絶縁抵抗測定手段との接続の
有無を切り換える第１のスイッチ手段と、前記端子と前
記放電手段との接続の有無を切り換える第２のスイッチ
手段と、前記端子と前記電位測定手段との接続の有無を
切り換える第３のスイッチ手段と、前記第１のスイッチ
手段、前記第２のスイッチ手段、及び前記第３のスイッ
チ手段を、この順にそれぞれが互いに重複することなく
接続されるように切り換える制御手段とを有して構成さ
れる。
本発明は、通信線路その他の電気工作物など被測定物
の絶縁抵抗測定を行うための絶縁抵抗測定装置に関す
る。 近年においては、コンピュータと多数の端末装置など
が通信回線によって結ばれたデータ通信システムの普及
が目覚ましい。 一般に、通信回線などの線路に障害が発生した場合に
は、回線に接続されたコンピュータや端末装置などが誤
動作を起こす恐れがあり、回線の多重化が進行している
ことと相俟って、これによる社会的な影響は極めて大き
い。 したがって、線路の障害を予防し、万が一障害が発生
した場合にはその障害を迅速に取り除くことが極めて重
要である。
の絶縁抵抗測定を行うための絶縁抵抗測定装置に関す
る。 近年においては、コンピュータと多数の端末装置など
が通信回線によって結ばれたデータ通信システムの普及
が目覚ましい。 一般に、通信回線などの線路に障害が発生した場合に
は、回線に接続されたコンピュータや端末装置などが誤
動作を起こす恐れがあり、回線の多重化が進行している
ことと相俟って、これによる社会的な影響は極めて大き
い。 したがって、線路の障害を予防し、万が一障害が発生
した場合にはその障害を迅速に取り除くことが極めて重
要である。
従来より、通信線路その他の電気工作物など、種々の
被測定物の絶縁の劣化の有無を試験するために、絶縁抵
抗計（メガー）による絶縁抵抗測定が行われている。 一般に、絶縁抵抗計による測定には100〜2000ボルト
程度の比較的高い電圧が使用され、測定電圧が数ボルト
程度の低い電圧であるサーキットテスタ又は電子テスタ
などでは発見不可能な不良箇所も発見可能であるため、
線路の敷設工事終了時の検査やメンテナンス作業におい
て、線路の不良の有無を検査するためにしばしば用いら
れている。 ところが、絶縁抵抗計による測定を行うと、数百ボル
トの電圧によって線路が充電され、測定終了後もその電
荷が残留する。そのため、測定後にコンピュータ、端末
装置、又はOA機器などの電子機器を接続した場合に、こ
れらを破損させてしまうことがある。 この問題に対して、絶縁抵抗の測定後に、被測定物に
放電用の抵抗器を接続して被測定物の残留電荷を放電さ
せるようにした絶縁抵抗測定装置が提案されている（実
開昭56−13760号）。
被測定物の絶縁の劣化の有無を試験するために、絶縁抵
抗計（メガー）による絶縁抵抗測定が行われている。 一般に、絶縁抵抗計による測定には100〜2000ボルト
程度の比較的高い電圧が使用され、測定電圧が数ボルト
程度の低い電圧であるサーキットテスタ又は電子テスタ
などでは発見不可能な不良箇所も発見可能であるため、
線路の敷設工事終了時の検査やメンテナンス作業におい
て、線路の不良の有無を検査するためにしばしば用いら
れている。 ところが、絶縁抵抗計による測定を行うと、数百ボル
トの電圧によって線路が充電され、測定終了後もその電
荷が残留する。そのため、測定後にコンピュータ、端末
装置、又はOA機器などの電子機器を接続した場合に、こ
れらを破損させてしまうことがある。 この問題に対して、絶縁抵抗の測定後に、被測定物に
放電用の抵抗器を接続して被測定物の残留電荷を放電さ
せるようにした絶縁抵抗測定装置が提案されている（実
開昭56−13760号）。
しかし、上述した従来の絶縁抵抗測定装置では、残留
電荷の放電が完全に行われたか否かを確認することがで
きないので、被測定物に残留電荷が未だ残っているの
に、絶縁抵抗測定装置と被測定物との接続を外してしま
うことがあり、安全性にはなお問題があった。 したがって、安全性を優先させるためには、放電用の
抵抗器を被測定物に長時間に渡って接続しておかなけれ
ばならず、これによって絶縁抵抗測定の時間が不必要に
長くなって使い勝手が悪かった。そのため、絶縁抵抗測
定装置の現場での使用が敬遠され勝ちとなり、線路の短
縮又は地絡なども完全に発見することができず、これに
よって思わぬ障害を招く恐れがあった。 この問題に対して、放電回路を接続して電荷の放電を
行いながら、残留電圧が低下したか否かを同時に確認す
るように構成した装置が、実開昭62−155373号及び特開
平１−153972号によって提案されている。しかしこれら
の装置による場合には、低インピーダンスである放電回
路を切り離した後で充電電圧が上昇する現象の生じる可
能性があり、放電の完全な確認ができない。 本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、放電
が完全に行われたか否かを確認することができ、残留電
荷による電子機器への損傷を未然に防いで安全性の高い
絶縁抵抗測定装置を提供することを目的としている。
電荷の放電が完全に行われたか否かを確認することがで
きないので、被測定物に残留電荷が未だ残っているの
に、絶縁抵抗測定装置と被測定物との接続を外してしま
うことがあり、安全性にはなお問題があった。 したがって、安全性を優先させるためには、放電用の
抵抗器を被測定物に長時間に渡って接続しておかなけれ
ばならず、これによって絶縁抵抗測定の時間が不必要に
長くなって使い勝手が悪かった。そのため、絶縁抵抗測
定装置の現場での使用が敬遠され勝ちとなり、線路の短
縮又は地絡なども完全に発見することができず、これに
よって思わぬ障害を招く恐れがあった。 この問題に対して、放電回路を接続して電荷の放電を
行いながら、残留電圧が低下したか否かを同時に確認す
るように構成した装置が、実開昭62−155373号及び特開
平１−153972号によって提案されている。しかしこれら
の装置による場合には、低インピーダンスである放電回
路を切り離した後で充電電圧が上昇する現象の生じる可
能性があり、放電の完全な確認ができない。 本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、放電
が完全に行われたか否かを確認することができ、残留電
荷による電子機器への損傷を未然に防いで安全性の高い
絶縁抵抗測定装置を提供することを目的としている。
本発明に係る絶縁抵抗測定装置は、上述の課題を解決
するため、第１図に示すように、被測定物４の絶縁抵抗
測定のために前記被測定物４に接続する２つの端子ML1,
2を有する絶縁抵抗測定装置１であって、前記被測定物
４に電圧を印加して絶縁抵抗測定を行うための絶縁抵抗
測定手段12,13と、前記被測定物４に残留した電荷を放
電させるために前記端子ML1,2に接続される放電手段10
と、前記被測定物４に残留した電荷の放電を確認するた
めに当該被測定物４の電位を測定する電位測定手段14
と、前記電位測定手段14による測定値を基準値と比較
し、前記測定値が前記基準値よりも大きいときに警報の
ための信号を出力する比較手段20aと、前記端子ML1,2と
前記絶縁抵抗測定手段12,13との接続の有無を切り換え
る第１のスイッチ手段RL1と、前記端子ML1,2と前記放電
手段10との接続の有無を切り換える第２のスイッチ手段
RL2と、前記端子ML1,2と前記電位測定手段14との接続の
有無を切り換える第３のスイッチ手段RL3と、前記第１
のスイッチ手段RL1、前記第２のスイッチ手段RL2、及び
前記第３のスイッチ手段RL3を、この順にそれぞれが互
いに重複することなく接続されるように切り換える制御
手段20とを有して構成される。 絶縁抵抗測定手段12,13は、被測定物４に電圧を印加
して絶縁抵抗測定を行う。 放電手段10は、被測定物４に残留した電荷を放電させ
る。 電位測定手段14は、端子ML1,2に接続される被測定物
４に残留した電荷の放電を確認するために当該被測定物
４の電位を測定する。 比較手段20aは、電位測定手段14による測定値を基準
値と比較する。 絶縁抵抗測定手段12,13、放電手段10、及び電位測定
手段14は、第１のスイッチ手段RL1、第２のスイッチ手
段RL2、及び第３のスイッチ手段RL3が切り換えられるこ
とによって、互いに重複することなく被測定物４に接続
される。つまり、絶縁抵抗測定手段12,13による絶縁抵
抗測定、放電手段10による残留電荷の放電、及び電位測
定手段14による残留電圧の測定による放電の確認は、そ
れぞれ単独で行われる。 したがって、放電手段10の抵抗を零近くまで小さくし
ておくことによって放電の時間が短縮され、放電が短時
間で確実に行われる。電位測定手段14の入力抵抗を大き
くしておくことによって、被測定回路のインピーダンス
が高い状態のままで放電の確認が行われる。
するため、第１図に示すように、被測定物４の絶縁抵抗
測定のために前記被測定物４に接続する２つの端子ML1,
2を有する絶縁抵抗測定装置１であって、前記被測定物
４に電圧を印加して絶縁抵抗測定を行うための絶縁抵抗
測定手段12,13と、前記被測定物４に残留した電荷を放
電させるために前記端子ML1,2に接続される放電手段10
と、前記被測定物４に残留した電荷の放電を確認するた
めに当該被測定物４の電位を測定する電位測定手段14
と、前記電位測定手段14による測定値を基準値と比較
し、前記測定値が前記基準値よりも大きいときに警報の
ための信号を出力する比較手段20aと、前記端子ML1,2と
前記絶縁抵抗測定手段12,13との接続の有無を切り換え
る第１のスイッチ手段RL1と、前記端子ML1,2と前記放電
手段10との接続の有無を切り換える第２のスイッチ手段
RL2と、前記端子ML1,2と前記電位測定手段14との接続の
有無を切り換える第３のスイッチ手段RL3と、前記第１
のスイッチ手段RL1、前記第２のスイッチ手段RL2、及び
前記第３のスイッチ手段RL3を、この順にそれぞれが互
いに重複することなく接続されるように切り換える制御
手段20とを有して構成される。 絶縁抵抗測定手段12,13は、被測定物４に電圧を印加
して絶縁抵抗測定を行う。 放電手段10は、被測定物４に残留した電荷を放電させ
る。 電位測定手段14は、端子ML1,2に接続される被測定物
４に残留した電荷の放電を確認するために当該被測定物
４の電位を測定する。 比較手段20aは、電位測定手段14による測定値を基準
値と比較する。 絶縁抵抗測定手段12,13、放電手段10、及び電位測定
手段14は、第１のスイッチ手段RL1、第２のスイッチ手
段RL2、及び第３のスイッチ手段RL3が切り換えられるこ
とによって、互いに重複することなく被測定物４に接続
される。つまり、絶縁抵抗測定手段12,13による絶縁抵
抗測定、放電手段10による残留電荷の放電、及び電位測
定手段14による残留電圧の測定による放電の確認は、そ
れぞれ単独で行われる。 したがって、放電手段10の抵抗を零近くまで小さくし
ておくことによって放電の時間が短縮され、放電が短時
間で確実に行われる。電位測定手段14の入力抵抗を大き
くしておくことによって、被測定回路のインピーダンス
が高い状態のままで放電の確認が行われる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。 第１図は本発明に係る実施例を示す絶縁抵抗測定装置
１のブロック図である。 絶縁抵抗測定装置１には、導線である放電部10、線路
切替え部11、高電圧発生部12、測定部13、差動増幅部1
4、増幅部15、整流部18、AD変換部19、制御部20、メモ
リ21、表示部22、キー入力部23、警報ブザ26などが設け
られている。 線路切替え部11は、ケーブル４を接続するためのコネ
クタ又は端子台及びリレー接点などからなっており、後
述する制御部20からの切替え信号によって、ケーブル４
の電線L1〜８及びアース線Ｅの中から１対の電線を測定
線ML1,2に選択的に切替え接続する。 以下、線路切替え部11によって接続された電線対を
「選択電線」ということがある。 高電圧発生部12は、高電圧、例えば直流の250ボルト
を発生する。 測定部13は、選択電線に流れる電流の大きさに応じた
測定信号S5を出力する。 差動増幅部14は、測定線ML1,2に入力された入力信号S
1,2を差動増幅する。これによって、選択電線間の電位
に応じた差信号S3が差動増幅部14から出力される。な
お、差動増幅部14は高電圧入力に対するバッファとして
も作用する。 増幅部15は、差動増幅部14の差信号S3を一定の増幅率
で増幅する。この増幅率は入力レベルに応じて切り替え
られる。 整流部18は、入力された信号（S4又はS5）を整流し、
必要に応じて平滑及び波形整形する。 AD変換部19は、整流部18からの出力を量子化してデジ
タル値である絶縁抵抗値DM又は残留電圧値DRに変換す
る。 制御部20は、マイクロプロセッサ、IO素子、その他の
周辺素子などからなっており、AD変換部19からの絶縁抵
抗値DM及び残留電圧値DRの読み込み、メモリ21へのデー
タの読み書き、表示部22への表示、キー入力部23からの
入力、警報ブザ26への出力を行うとともに、比較部20a
によって残留電圧値DRを基準値Ds（例えば５ボルト）と
比較し、クロック信号に基づくタイマーによって線路切
替え部11のための切替え信号を出力し、また図示しない
リレーを作動させてその接点RL1〜５を切り替えるな
ど、絶縁抵抗測定装置１の全体を制御する。 メモリ21は、ROM、RAMなどからなっており、制御部20
での制御に必要なプログラム、及び基準値Dsなどが格納
されており、また、制御部20が読み込んだ又は生成した
種々のデータを格納する。 表示部22は、適当な大きさの液晶パネルからなってお
り、絶縁抵抗値DM及び残留電圧値DR、制御部20における
比較結果、その他のメッセージなどを表示する。 キー入力部23は、テンキーや制御キーなどからなり、
設定データや指令データなどを入力するために用いられ
る。 警報ブザ26は、絶縁抵抗測定において異常があった場
合に鳴る。 次に、絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定の動作
内容について第２図に示すフローチャートを参照して説
明する。 第２図は絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定動作
を示すフローチャートである。 まず、接点RL1,5がオンとなり、測定線ML1,2及び線路
切替え部11を介して選択電線に高電圧が印加され、絶縁
抵抗が測定される（ステップ＃11）。測定部13からの測
定信号S5は整流部18及びAD変換部19を経て絶縁抵抗値DM
に変換され、制御部20に入力される。 絶縁抵抗測定が終了すると、接点RL1,5がオフに、接
点RL2がオンになり、選択電線間の残留電荷が放電部10
及び接点RLを経て放電される（ステップ＃12）。 次に、接点RL2がオフに、接点RL3,4がオンになり、選
択電線の残留電位が測定される（ステップ＃13）。この
とき、作動増幅部14に入力された入力信号S1,2は、増幅
部15、接点RL4、整流部18、AD変換部19を経て残留電圧
値DRに変換され、制御部20に入力される。 比較部20aによって残留電圧値DRが基準値Dsと比較さ
れる（ステップ＃14）。 残留電圧値DRが基準値Dsよりも低い場合には、残留電
荷の放電が完了した旨のメッセージ及び絶縁抵抗値DMを
表示部22に表示する（ステップ＃16）。 残留電圧値DRが高い場合には、警報ブザ26を慣らし
（ステップ＃15）、残留電荷の放電が充分でない旨のメ
ッセージ及び絶縁抵抗値DMを表示部22に表示する（ステ
ップ＃16）。 上述のそれぞれのステップ＃11,12,13において、線路
切替え部11が切り替えられ、電線L1〜８及びアース線Ｅ
の必要な全ての組み合わせ（つまり全ての選択電線）に
対して、それぞれの処理が実行される。 なお、１つの選択電線に対して上述のステップ＃11〜
16の処理を連続して行うようにしてもよい。その場合
に、残留電圧値DRが基準値Dsよりも低い場合にのみ次の
選択電線に自動的に切り替えられるようにするとさらに
安全である。 上述の実施例によると、絶縁抵抗測定が実施された後
に残留電荷の放電が行われ、さらにその後に放電が完全
に行われたか否かの確認が行われ、残留電荷の放電が完
了したことが表示部22に表示されるので、測定後のケー
ブル４に安心して電子機器を接続することができる。 また、残留電荷の放電が充分でない場合には、その旨
が表示部22に表示され且つ警報ブザ26により報知される
ので、電子機器を接続してそれを損傷させてしまうこと
が防止されるとともに、残留電荷が残った電線L1〜８の
みについて再度放電させることにより全部の電線L1〜８
を短時間で確実に放電させることができる。 したがって、絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定
が安全であるとともに、絶縁抵抗測定の時間が不必要に
長くなることがなく、これによって絶縁抵抗測定装置１
の使い勝手が向上するためその使用が促進される。これ
により、線路の不良の発見が容易となって障害の発生が
防止され、ケーブル４を用いたデータ通信システムの信
頼性の向上が図られる。 上述の実施例において、差動増幅部14に代えて、一方
の入力を接地して他方の入力を通常の増幅器によって増
幅するようにしてもよい。接点RL2と直列に適当な値の
抵抗器を接続してもよい。高電圧発生部12の電圧又は基
準値Dsの大きさは上述以外の値としてもよい。基準値Ds
をキー入力部23によって設定可能としてもよい。差動増
幅部14の出力する差信号S3をデジタル値に変換せず、適
当なコンパレータによって基準電圧と比較するように構
成してもよい。その他、絶縁抵抗測定装置１の各部の構
成は上述した以外に種々変更することができる。 上述のような絶縁抵抗測定装置１は、ケーブル４以外
の種々のケーブル、その他の通信線路、電力供給線路、
その他の電気工作物などの絶縁抵抗測定に適用すること
ができる。
１のブロック図である。 絶縁抵抗測定装置１には、導線である放電部10、線路
切替え部11、高電圧発生部12、測定部13、差動増幅部1
4、増幅部15、整流部18、AD変換部19、制御部20、メモ
リ21、表示部22、キー入力部23、警報ブザ26などが設け
られている。 線路切替え部11は、ケーブル４を接続するためのコネ
クタ又は端子台及びリレー接点などからなっており、後
述する制御部20からの切替え信号によって、ケーブル４
の電線L1〜８及びアース線Ｅの中から１対の電線を測定
線ML1,2に選択的に切替え接続する。 以下、線路切替え部11によって接続された電線対を
「選択電線」ということがある。 高電圧発生部12は、高電圧、例えば直流の250ボルト
を発生する。 測定部13は、選択電線に流れる電流の大きさに応じた
測定信号S5を出力する。 差動増幅部14は、測定線ML1,2に入力された入力信号S
1,2を差動増幅する。これによって、選択電線間の電位
に応じた差信号S3が差動増幅部14から出力される。な
お、差動増幅部14は高電圧入力に対するバッファとして
も作用する。 増幅部15は、差動増幅部14の差信号S3を一定の増幅率
で増幅する。この増幅率は入力レベルに応じて切り替え
られる。 整流部18は、入力された信号（S4又はS5）を整流し、
必要に応じて平滑及び波形整形する。 AD変換部19は、整流部18からの出力を量子化してデジ
タル値である絶縁抵抗値DM又は残留電圧値DRに変換す
る。 制御部20は、マイクロプロセッサ、IO素子、その他の
周辺素子などからなっており、AD変換部19からの絶縁抵
抗値DM及び残留電圧値DRの読み込み、メモリ21へのデー
タの読み書き、表示部22への表示、キー入力部23からの
入力、警報ブザ26への出力を行うとともに、比較部20a
によって残留電圧値DRを基準値Ds（例えば５ボルト）と
比較し、クロック信号に基づくタイマーによって線路切
替え部11のための切替え信号を出力し、また図示しない
リレーを作動させてその接点RL1〜５を切り替えるな
ど、絶縁抵抗測定装置１の全体を制御する。 メモリ21は、ROM、RAMなどからなっており、制御部20
での制御に必要なプログラム、及び基準値Dsなどが格納
されており、また、制御部20が読み込んだ又は生成した
種々のデータを格納する。 表示部22は、適当な大きさの液晶パネルからなってお
り、絶縁抵抗値DM及び残留電圧値DR、制御部20における
比較結果、その他のメッセージなどを表示する。 キー入力部23は、テンキーや制御キーなどからなり、
設定データや指令データなどを入力するために用いられ
る。 警報ブザ26は、絶縁抵抗測定において異常があった場
合に鳴る。 次に、絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定の動作
内容について第２図に示すフローチャートを参照して説
明する。 第２図は絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定動作
を示すフローチャートである。 まず、接点RL1,5がオンとなり、測定線ML1,2及び線路
切替え部11を介して選択電線に高電圧が印加され、絶縁
抵抗が測定される（ステップ＃11）。測定部13からの測
定信号S5は整流部18及びAD変換部19を経て絶縁抵抗値DM
に変換され、制御部20に入力される。 絶縁抵抗測定が終了すると、接点RL1,5がオフに、接
点RL2がオンになり、選択電線間の残留電荷が放電部10
及び接点RLを経て放電される（ステップ＃12）。 次に、接点RL2がオフに、接点RL3,4がオンになり、選
択電線の残留電位が測定される（ステップ＃13）。この
とき、作動増幅部14に入力された入力信号S1,2は、増幅
部15、接点RL4、整流部18、AD変換部19を経て残留電圧
値DRに変換され、制御部20に入力される。 比較部20aによって残留電圧値DRが基準値Dsと比較さ
れる（ステップ＃14）。 残留電圧値DRが基準値Dsよりも低い場合には、残留電
荷の放電が完了した旨のメッセージ及び絶縁抵抗値DMを
表示部22に表示する（ステップ＃16）。 残留電圧値DRが高い場合には、警報ブザ26を慣らし
（ステップ＃15）、残留電荷の放電が充分でない旨のメ
ッセージ及び絶縁抵抗値DMを表示部22に表示する（ステ
ップ＃16）。 上述のそれぞれのステップ＃11,12,13において、線路
切替え部11が切り替えられ、電線L1〜８及びアース線Ｅ
の必要な全ての組み合わせ（つまり全ての選択電線）に
対して、それぞれの処理が実行される。 なお、１つの選択電線に対して上述のステップ＃11〜
16の処理を連続して行うようにしてもよい。その場合
に、残留電圧値DRが基準値Dsよりも低い場合にのみ次の
選択電線に自動的に切り替えられるようにするとさらに
安全である。 上述の実施例によると、絶縁抵抗測定が実施された後
に残留電荷の放電が行われ、さらにその後に放電が完全
に行われたか否かの確認が行われ、残留電荷の放電が完
了したことが表示部22に表示されるので、測定後のケー
ブル４に安心して電子機器を接続することができる。 また、残留電荷の放電が充分でない場合には、その旨
が表示部22に表示され且つ警報ブザ26により報知される
ので、電子機器を接続してそれを損傷させてしまうこと
が防止されるとともに、残留電荷が残った電線L1〜８の
みについて再度放電させることにより全部の電線L1〜８
を短時間で確実に放電させることができる。 したがって、絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定
が安全であるとともに、絶縁抵抗測定の時間が不必要に
長くなることがなく、これによって絶縁抵抗測定装置１
の使い勝手が向上するためその使用が促進される。これ
により、線路の不良の発見が容易となって障害の発生が
防止され、ケーブル４を用いたデータ通信システムの信
頼性の向上が図られる。 上述の実施例において、差動増幅部14に代えて、一方
の入力を接地して他方の入力を通常の増幅器によって増
幅するようにしてもよい。接点RL2と直列に適当な値の
抵抗器を接続してもよい。高電圧発生部12の電圧又は基
準値Dsの大きさは上述以外の値としてもよい。基準値Ds
をキー入力部23によって設定可能としてもよい。差動増
幅部14の出力する差信号S3をデジタル値に変換せず、適
当なコンパレータによって基準電圧と比較するように構
成してもよい。その他、絶縁抵抗測定装置１の各部の構
成は上述した以外に種々変更することができる。 上述のような絶縁抵抗測定装置１は、ケーブル４以外
の種々のケーブル、その他の通信線路、電力供給線路、
その他の電気工作物などの絶縁抵抗測定に適用すること
ができる。
本発明によると、放電が完全に行われたか否かを確認
することができ、残留電荷による電子機器などの損傷を
未然に防いで安全性の高い絶縁抵抗測定装置を提供する
ことができる。
することができ、残留電荷による電子機器などの損傷を
未然に防いで安全性の高い絶縁抵抗測定装置を提供する
ことができる。
第１図は本発明に係る実施例を示す絶縁抵抗測定装置１
のブロック図、 第２図は絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定動作を
示すフローチャートである。 図において、 １は絶縁抵抗測定装置、 ４はケーブル（被測定物）、 10は放電部（放電手段）、 12は高電圧発生部（絶縁抵抗測定手段）、 13は測定部（絶縁抵抗測定手段）、 14は差動増幅部（電位測定手段）、 20aは比較部（比較手段）、 20は制御部（制御手段）、 ML1,2は測定線（端子）、 RL1は接点（第１のスイッチ手段）、 RL2は接点（第２のスイッチ手段）、 RL3は接点（第３のスイッチ手段）である。
のブロック図、 第２図は絶縁抵抗測定装置１による絶縁抵抗測定動作を
示すフローチャートである。 図において、 １は絶縁抵抗測定装置、 ４はケーブル（被測定物）、 10は放電部（放電手段）、 12は高電圧発生部（絶縁抵抗測定手段）、 13は測定部（絶縁抵抗測定手段）、 14は差動増幅部（電位測定手段）、 20aは比較部（比較手段）、 20は制御部（制御手段）、 ML1,2は測定線（端子）、 RL1は接点（第１のスイッチ手段）、 RL2は接点（第２のスイッチ手段）、 RL3は接点（第３のスイッチ手段）である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 建一 東京都品川区大井１丁目20番10号 富士 通システムコンストラクション株式会社 内 (72)発明者 難波 俊治 岡山県倉敷市西阿知町新田46番地 (56)参考文献 特開 平１−153972（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−155373（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】被測定物（４）の絶縁抵抗測定のために前
記被測定物（４）に接続する２つの端子（ML1）（ML2）
を有する絶縁抵抗測定装置（１）であって、 前記被測定物（４）に電圧を印加して絶縁抵抗測定を行
うための絶縁抵抗測定手段（12）（13）と、 前記被測定物（４）に残留した電荷を放電させるために
前記端子（ML1）（ML2）に接続される放電手段（10）
と、 前記被測定物（４）に残留した電荷の放電を確認するた
めに当該被測定物（４）の電位を測定する電位測定手段
（14）と、 前記電位測定手段（14）による測定値を基準値と比較
し、前記測定値が前記基準値よりも大きいときに警報の
ための信号を出力する比較手段（20a）と、 前記端子（ML1）（ML2）と前記絶縁抵抗測定手段（12）
（13）との接続の有無を切り換える第１のスイッチ手段
（RL1）と、 前記端子（ML1）（ML2）と前記放電手段（10）との接続
の有無を切り換える第２のスイッチ手段（RL2）と、 前記端子（ML1）（ML2）と前記電位測定手段（14）との
接続の有無を切り換える第３のスイッチ手段（RL3）
と、 前記第１のスイッチ手段（RL1）、前記第２のスイッチ
手段（RL2）、及び前記第３のスイッチ手段（RL3）を、
この順にそれぞれが互いに重複することなく接続される
ように切り換える制御手段（20）と を有してなることを特長とする絶縁抵抗測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2040597A JP2548993B2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 絶縁抵抗測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2040597A JP2548993B2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 絶縁抵抗測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03242561A JPH03242561A (ja) | 1991-10-29 |
| JP2548993B2 true JP2548993B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=12584920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2040597A Expired - Lifetime JP2548993B2 (ja) | 1990-02-20 | 1990-02-20 | 絶縁抵抗測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2548993B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101603986B (zh) * | 2008-06-11 | 2012-01-04 | 上海汽车集团股份有限公司 | 车用高压电绝缘电阻测量电路 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62155373U (ja) * | 1986-03-25 | 1987-10-02 | ||
| US4810972A (en) * | 1987-10-05 | 1989-03-07 | Westinghouse Electric Corp. | Automatic short circuit tester control device |
-
1990
- 1990-02-20 JP JP2040597A patent/JP2548993B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101603986B (zh) * | 2008-06-11 | 2012-01-04 | 上海汽车集团股份有限公司 | 车用高压电绝缘电阻测量电路 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03242561A (ja) | 1991-10-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2006343267A (ja) | 直流回路の絶縁抵抗測定器、静電容量測定器、絶縁抵抗測定方法および静電容量測定方法 | |
| KR102346813B1 (ko) | 충전 장치의 테스트 시스템 및 방법 | |
| CN105137258A (zh) | 一种高压试验接地智能预警控制装置 | |
| JP2548993B2 (ja) | 絶縁抵抗測定装置 | |
| KR102109414B1 (ko) | 활선상태에서 2차 전류 변동량으로 변류기 고장을 검출할 수 있는 수배전반 | |
| JPH01153972A (ja) | 絶縁試験方法及び装置 | |
| US3976939A (en) | Conductor identification in multiconductor cables | |
| US5382912A (en) | Resistance monitors | |
| CN111585265B (zh) | 一种二次设备试验电源安全启动保护装置及应用 | |
| CN110857953A (zh) | 一种测量通电回路中导体连接点电阻的测试仪及测量方法 | |
| JP2501364B2 (ja) | 絶縁試験装置 | |
| JP2503990B2 (ja) | デジタル保護継電器の監視方法 | |
| JPH10153634A (ja) | スピーカ出力自己診断装置 | |
| JP3002650B2 (ja) | 電力系統の雷故障判定 | |
| JP2984198B2 (ja) | 接地極付きコンセントの接続判定方法及びその装置 | |
| JPS6217724Y2 (ja) | ||
| JPH11275765A (ja) | 電池の充放電試験装置 | |
| US20230208968A1 (en) | Telephone Line Testing Apparatus With Remote Control | |
| JPH0698203B2 (ja) | 自動点検機能を有する消火装置 | |
| JPS63139263A (ja) | 配電線区間の自動試験装置 | |
| JPH028662B2 (ja) | ||
| JPS5848872A (ja) | ケ−ブル劣化検出装置 | |
| JP2001298878A (ja) | 自動漏電検索器 | |
| US4570037A (en) | Fault detection in a telephone cable pressure monitoring system | |
| JP2760905B2 (ja) | 活線下ケーブル絶縁測定装置および方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808 Year of fee payment: 14 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808 Year of fee payment: 14 |