JPH11275765A - 電池の充放電試験装置 - Google Patents

電池の充放電試験装置

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JPH11275765A
JPH11275765A JP10075884A JP7588498A JPH11275765A JP H11275765 A JPH11275765 A JP H11275765A JP 10075884 A JP10075884 A JP 10075884A JP 7588498 A JP7588498 A JP 7588498A JP H11275765 A JPH11275765 A JP H11275765A
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battery
line
charge
voltage
discharge
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JP10075884A
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Naoya Nishino
直也 西野
Hideaki Nagura
秀哲 名倉
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FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の電極と接触端子との間の接触不良やコ
ネクタの接続不良による過電圧の印加を防止し、電池に
発熱等の不具合の発生を防止する。 【解決手段】 電池2の正負両極2a,2bに接触端子
12,14を介し充放電ライン4及び検電ライン6が接
続される。演算比較部20は、電流測定回路22より得
た測定値と、充放電ライン4の正極側ラインと負極側ラ
インとの任意の2点間を測定する電圧測定回路24より
得た測定値と、記憶部26に記憶された任意の2点間の
ライン抵抗値とに基づき電池2への印加電圧値を算出
し、この印加電圧値と、電圧検出回路16により検電ラ
イン6を通じ得られた検出電圧値とを比較する。比較の
結果、検出電圧値が印加電圧値よりも小さい場合にはラ
イン遮断部18のトランジスタTrをOFFにして電池
2の充電を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実験や研究、試作
品や製品の評価等を目的として、電池の充放電性能を調
べる試験に用いられる電池の充放電試験装置に係り、特
に、電池の電極間電圧を検出してこれに基づき充電電圧
をフィードバック制御しつつ電池を充電する充放電試験
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池等の二次電池について
は、実験や研究、試作品や製品の評価等を目的として、
電池の充放電性能を調べる試験が一般的に行われてい
る。この試験では、電池の充放電性能を調べるにあた
り、通常、専用の充放電試験装置が用いられている。こ
の充放電試験装置では、電池に対し適切な充電を行うべ
く、電池を充電しながら電池の電極間電圧を検出して、
電池に対し所定値を超える充電電圧が印加されないよう
にフィードバック制御している。例えばリチウム二次電
池の試験に使用される充放電試験装置は、充電電圧が定
格の4.1V若しくは4.2Vを超えて印加されないよ
うに制御している。
【0003】図7は、このような従来の電池の充放電試
験装置の一例を示したものである。この充放電試験装置
は、試験の対象となる電池2の正電極2a及び負電極2
bにそれぞれ接続される充放電ライン4と検電ライン6
とを備えている。充放電ライン4及び検電ライン6は、
装置本体3からそれぞれコネクタ8,10を介して延出
されていて、電池2の正負両電極2a,2bにはそれぞ
れ接触端子12,14を介して接続される。ここで、充
放電ライン4は、装置内部3で充放電回路(図示外)に
接続されていて、電池2の正負両電極2a,2b間に充
電電圧を印加して電池2を充電したり、また逆に電池2
を放電したりする。また、検電ライン6は、装置本体3
内部の電圧検出回路16に接続されていて、電池2の正
負両電極2a,2b間の電圧を検出する。電圧検出回路
16は、検電ライン6を通じて得られた電圧検出値を前
記充放電回路に出力しているとともに、電圧検出値が所
定値を超えた場合には、充放電ライン4上に設けられた
ライン遮断部18のトランジスタTrをOFF状態にし
て電池2の充電を停止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の充放電試験装置にあっては、電池2の正
極2a又は負極2bに付着した電解液が原因で接触端子
12,14と電池2の電極2a,2bとの間に接触不良
が生じたり、またコネクタ8,10に接続不良が生じた
りすることがある。このような接触不良や接続不良が検
電ライン6のみに生じ、充放電ライン4は正常に電池2
の電極2a,2bに接続された場合には、検電ライン6
による電池2の電極間電圧の検出は正常に行われないか
ら、充放電試験装置が電池2に不適切な充電を行い、誤
って過大な充電電圧を印加してしまう虞があった。電池
2に過大な充電電圧が印加された場合には、発熱等の不
具合が電池2に発生して電池2が危険な状態に陥る虞が
ある。特に、リチウム(Li)イオン二次電池では、充
電電圧の許容誤差が±50mVと極めて厳しい上、過大
な充電電圧が印加された場合には、電池内部にリチウム
(Li)の析出が生じて発火ないし爆発を引き起こす虞
がある。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、電池の電極と接触端子との間に
接触不良やコネクタに生じた接続不良が原因となって、
電池に対し過大な充電電圧を印加してしまうのを防止し
得、電池に発熱等の不具合が発生するのを防止し得る電
池の充放電試験装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)前記目的を達成す
るために本発明の請求項1に係る電池の充放電試験装置
にあっては、試験対象電池の正負電極にそれぞれ接続さ
れた充放電ラインと検電ラインとを備え、該検電ライン
を通じて検出された該電池の電極間電圧に基づき、該充
放電ラインを介し印加する充電電圧が所定値を超えない
ようにフィードバック制御しつつ該電池を充電し、該充
放電ライン及び該検電ラインが該各電極に対し接触端子
を介して接続される充放電試験装置において、該充放電
ラインと該検電ラインとを該接触端子直前で相互に電気
的に接続したことを特徴とする。
【0007】このような充放電試験装置では、検電ライ
ンのみが電池電極に対して接続不良状態になることはな
い。これにより、電極に付着した電解液等が原因となり
接触端子と電極との間に接触不良が生じても、電池に対
する過充電を防止することができ、電池に発熱等の不具
合が生じたりするのを防ぐことができる。この他、放電
時には電池に対する過放電も防止でき、電池にダメージ
を与えるのを防ぐことができる。また、充放電ラインと
検電ラインとが接触端子の直前で接続されているので、
充放電ラインのライン抵抗により生じる電圧降下による
検出誤差を可及的に小さくすることができる。
【0008】(2)また、本発明の請求項2に係る電池
の充放電試験装置にあっては、試験対象電池の正負電極
にそれぞれ接続された充放電ラインと検電ラインとを備
え、該検電ラインを通じて検出された該電池の電極間電
圧に基づき、該充放電ラインを介し印加する充電電圧が
所定値を超えないようにフィードバック制御しつつ該電
池を充電し、該充放電ライン及び該検電ラインが該各電
極に対し接触端子を介して接続される充放電試験装置に
おいて、該充放電ラインと該検電ラインとを電極接続部
直前で統合し単一の接触端子で該各電極に接続すること
を特徴とする。
【0009】このような充放電試験装置では、電極に付
着した電解液等が原因となり接触端子と電極との間に接
触不良が生じても、電池電極に対して検電ラインのみが
接続不良状態になることはないから、電池に対する過充
電または過放電を防止でき、電池にダメージを与えたり
発熱等の不具合が生じたりするのを防ぐことができる。
【0010】(3)また、本発明の請求項3に係る電池
の充放電試験装置にあっては、試験対象電池の正負電極
にそれぞれ接続された充放電ラインと検電ラインとを備
え、該検電ラインを通じて検出された該電池の電極間電
圧に基づき、該充放電ラインを介し印加する充電電圧が
所定値を超えないようにフィードバック制御しつつ該電
池を充電し、該充放電ライン及び該検電ラインが該各電
極に対し接触端子を介して接続される充放電試験装置に
おいて、該検電ラインを該各電極に対し2以上の該接触
端子を介して接続することを特徴とする。
【0011】このような充放電試験装置では、複数の接
触端子のうち少なくとも1つが電池電極に正常に接続さ
れれば、検電ラインが電池の電極間電圧を正確に検出で
きるから、接触端子と電池電極との間に生じる接触不良
に起因した検出電圧値の誤測定を可及的に減らすことが
でき、電池に対する過充電や過放電を防止して電池にダ
メージを与えたり発熱等の不具合が発生したりするのを
防ぐことができる。
【0012】(4)また、本発明の請求項4に係る電池
の充放電試験装置にあっては、試験対象電池の正負電極
にそれぞれ接続された充放電ラインと検電ラインとを備
え、該検電ラインを通じて検出された該電池の電極間電
圧に基づき、該充放電ラインを介し印加する充電電圧が
所定値を超えないようにフィードバック制御しつつ該電
池を充電し、該充放電ライン及び該検電ラインが該各電
極に対し接触端子を介して接続される充放電試験装置に
おいて、該検電ラインを2系統以上設けたことを特徴と
する。
【0013】このような充放電試験装置では、2以上の
系統のうち少なくとも1系統が電池電極に正常に接続さ
れれば、検電ラインによる検出電圧値の誤測定は生じな
いから、電池に対する過充電や過放電を防止して電池に
対しダメージを与えたり発熱等の不具合が生じたりする
のを可及的に防ぐことができる。
【0014】(5)また、本発明の請求項5に係る電池
の充放電試験装置にあっては、試験対象電池の正負極に
それぞれ接続された充放電ラインと検電ラインとを備
え、該検電ラインを通じて検出された該電池の電極間電
圧に基づき、該充放電ラインを介し印加する充電電圧が
所定値を超えないようにフィードバック制御しつつ該電
池を充電し、該充放電ライン及び該検電ラインが該各電
極に対し接触端子を介して接続される充放電試験装置に
おいて、該充放電ラインと該検電ラインとの間に双方を
結んで抵抗素子を介設したことを特徴とする。
【0015】このような充放電試験装置にあっては、検
電ラインの接触端子と電池の電極との間に接触不良が生
じても、検電ラインは抵抗素子から充放電ラインを通じ
電池の電極間電圧を検出することができるから、電池の
過充電または過放電を防止でき、電池にダメージを与え
たり発熱等の不具合を引き起こしたりするのを可及的に
防ぐことができる。
【0016】また、電池電極に対し充放電ラインのみが
接続不良状態になったときでも、充放電ラインは抵抗素
子及び検電ラインを経由して電池電極に接続されるか
ら、電池の充電を継続することができる。
【0017】(6)また、本発明の請求項6に係る電池
の充放電試験装置にあっては、試験対象電池の正負電極
にそれぞれ接続された充放電ラインと検電ラインとを備
え、該検電ラインを通じて検出された該電池の電極間電
圧に基づき、該充放電ラインを介し印加する充電電圧が
所定値を超えないようにフィードバック制御しつつ該電
池を充電し、該充放電ライン及び該検電ラインが該各電
極に対し接触端子を介して接続される充放電試験装置に
おいて、該充放電ラインの電流を測定する電流測定手段
と、該充放電ラインの正極側ラインと負極側ラインとの
任意の2点間のライン間電圧を測定する電圧測定手段
と、該電圧測定手段で測定する2点間のライン抵抗値を
記憶した記憶手段と、該電流測定手段の測定値と該ライ
ン抵抗値とから算出して得られるライン降下分の電位差
を該電圧測定手段の測定値から減算して得られる電池電
極間の充放電ライン印加電圧値と、該検電ラインで得た
電池電極間の検出電圧値とを比較して、該検出電圧値が
該印加電圧値よりも小さい場合に、該電池の充電を停止
する充電停止手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】このような充放電試験装置では、検電ライ
ンの接触端子と電池電極との間に生じた接触不良により
検出電圧値が小さくなれば、充電停止手段が、充放電ラ
インの電流と、充放電ラインの正極側ラインと負極側ラ
インとの任意の2点間について測定されたライン間電圧
と、測定する2点間のライン抵抗値とに基づき、電池の
電極間に印加される印加電圧値を算出し、この印加電圧
値と検電ラインで得た検出電圧値とを比較し、検出電圧
値が小さければ、電池の充電を停止する。これにより、
電池が過充電されるのを防止できるから、電池に発熱等
の不具合が発生したりするのを防ぐことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る電池の充放電
試験装置の実施の形態について、添付図面に基づき説明
する。尚、従来例と同一の構成要素には同一の符号を付
すものとする。
【0020】図1は、本発明に係る電池の充放電試験装
置の一実施形態を示したものである。この充放電試験装
置は、リチウム二次電池をはじめとする各種二次電池の
充放電試験に用いられる装置で、従来例と同様、試験の
対象となる電池2の正電極2a及び負電極2bにそれぞ
れ接続された充放電ライン4と検電ライン6とを備えて
いる。充放電ライン4及び検電ライン6は、装置本体3
からそれぞれコネクタ8,10を介して延出されてい
て、電池2の正負両電極2a,2bにそれぞれ接触端子
12,14を介して接続される。そして、充放電ライン
4は、装置内部3で充放電回路(図示外)に接続されて
いて、電池2の正負両電極2a,2b間に充電電圧を印
加して電池2を充電したり、また逆に放電したりする。
他方、検電ライン6は、装置本体3内部の電圧検出回路
16に接続されている。電圧検出回路16は、検電ライ
ン6を通じて電池2の正負両電極2a,2b間の電圧を
検出しこれを前記充放電回路に出力している。
【0021】殊に、本実施の形態に係る電池の充放電試
験装置にあっては、前述したような従来の構成の他に、
充放電試験装置本体3の内部に、電流測定回路22と、
電圧測定回路24と、記憶部26と、演算比較部20
と、ライン遮断部18とを備えている。
【0022】各構成について詳しく説明する。電流測定
回路22は、充放電ライン4上に設けられた電流検出用
抵抗素子22aを有し、この抵抗素子22aの両端から
電位差を計測して充放電ライン4を流れる電流IL を測
定する。電流測定回路22で得られた電流IL の測定値
は、デジタルデータやアナログ信号として電流測定回路
22から演算比較部20に出力される。
【0023】また、電圧測定回路24は、充放電ライン
4の正極側ラインと負極側ラインとの任意の二点間に介
設されたもので、当該二点間における充放電ライン4の
正極側ラインと負極側ラインとのライン間電圧VL を測
定する。電圧測定回路24で得られたライン間電圧VL
の測定値は、デジタルデータやアナログ信号として電圧
測定回路24から演算比較部20に出力される。
【0024】一方、記憶部26は、データを記憶する機
能を有するメモリ回路やメモリ素子から構成され、電圧
測定回路24が測定する2点間のライン抵抗値を記憶し
ている。ライン抵抗値は、予め実測により既定値として
得られたもので、主に、充放電ライン4の線路中に含ま
れる微量な抵抗成分からなり、記憶部26にはデータと
して記憶されている。記憶部26は、演算比較部20か
らの要求に応じて、ライン抵抗値をデータとして演算比
較部20に対し提供する。
【0025】他方、演算比較部20は、例えばCPU等
の各種演算及び比較が可能な回路要素を中心とした構成
からなり、電流測定回路22及び電圧測定回路24から
それぞれ出力された各測定値と、記憶部26から提供さ
れたライン抵抗値と、電圧検出回路16から得られる検
出電圧値とに基づき演算及び比較を行う。演算では、電
流測定回路22から出力された電流測定値と、記憶部2
6から読み出されたライン抵抗値とが乗算され、電圧測
定回路24が測定する2点間のライン抵抗によるライン
降下分の電位差が求められる。さらに、ライン降下分の
電位差は、電圧測定回路24の測定値から減算されて、
電池2の電極間電圧に実際に印加されている印加電圧値
が求められる。そして、演算により得られた印加電圧値
と電圧検出回路16で得られた検出電圧値とを比較し、
検出電圧値が印加電圧値よりも異常に小さい場合には、
制御ライン19を通じて、充放電ライン4に設けられた
ライン遮断部18のトランジスタTrをOFF状態に切
り換える。ここで、トランジスタTrは、通常ON状態
になっていて、充放電ライン4を介して電池2に対し充
放電を行えるようになっている。演算比較部20により
OFF状態に切り換えられたときには、トランジスタT
rは充放電ライン4を遮断して電池2の充電を停止す
る。なお、演算比較部20の印加電圧値と検出電圧値と
の比較にあっては、許容誤差範囲を持たせるのが好まし
い。
【0026】このような構成を有する電池2の充放電試
験装置では、検電ライン6の接触端子14と電池2の正
極2a又は負極2bとの間に接触不良が生じたり、ま
た、検電ライン6のコネクタ10に接続不良が生じたり
することにより、検電ライン6が電池2の電極間電圧を
正常にモニタすることができず、電圧検出回路16の電
圧検出値が異常に小さくなった場合には、演算比較部2
0によりライン遮断部18のトランジスタTrがOFF
状態に切り換えられ、自動的に電池2の充電が停止され
る。これにより、充放電試験装置が誤って電池2に対し
て過大な充電電圧を印加してしまうのを防止することが
でき、電池2に発熱等の不具合が発生するのを防ぐこと
ができる。
【0027】尚、前述した電流測定回路22、電圧測定
回路24、記憶部26、演算比較部20、ライン遮断部
18及び電圧検出回路16は、これらの中から適宜組み
合わせてIC化により単一の部品に集約してもよい。ま
た、ライン遮断部18は、トランジスタTrから構成さ
れる以外に、リレーや他の種類のトランジスタ例えばF
ET等のスイッチ素子から構成されてもよい。
【0028】また、電池2の放電試験時に、比較演算部
20の比較演算方法を放電時に適応したものに切り換え
れば、検電ライン6の接触端子14と電池2の正極2a
又は負極2bとの間に接触不良が生じたり、また、検電
ライン6のコネクタ10に接続不良が生じたりしても、
これを検出して電池2の放電を停止することができる。
これにより、電池2の過放電を防止することができ、電
池2に対しダメージを与えてしまうのを可及的に防ぐこ
とができる。
【0029】この他、本発明に係る電池の充放電試験装
置にあっては、次のような構成を備えていてもよい。図
2〜図6は、本発明に係る電池の充放電試験装置の他の
実施の形態をそれぞれ示したものである。図2〜図6の
試験装置は、従来例とほぼ同じ構成を備えている。図2
〜図6については、従来例との構成上の相違点を中心に
説明する。図2に示す充放電試験装置では、充放電ライ
ン4と検電ライン6とが相互に接触端子12,14の直
前で電気的に接続されている。充放電ライン4と検電ラ
イン6との接続は、双方の正極側ライン及び負極側ライ
ンの相互間にそれぞれ介設された接続ライン30により
行われている。
【0030】このように充放電ライン4と検電ライン6
とが相互に電気的に接続されることで、検電ライン6の
みが電池2の電極2a,2bに非接続となることはな
く、これにより、電極2a,2bと接触端子12,14
との間に生じた接触不良によって電池2に対し過大な充
電電圧を印加するのを防止することができ、電池2に発
熱等の不具合が生じるのを防ぐことができる。また、放
電時には、電池2の過放電を防止して電池2にダメージ
を与えるのを防ぐことができる。また、充放電ライン4
と検電ライン6とは接触端子12,14の直前で接続さ
れるから、充放電ライン4のライン抵抗により生じる電
圧降下による検出誤差を可及的に小さくすることができ
る。
【0031】図3に示す充放電試験装置では、充放電ラ
イン4と検電ライン6とを統合して単一の接触端子32
を介して電池2の正負電極2a,2bに接続したもので
ある。これにより、接触端子32と電池2の電極2a,
2bとの間に接触不良が生じても、充放電ライン4のみ
が電池2の電極2a,2bに接続されることはなく、電
池2への過充電や過放電を防止して、電池にダメージを
与えたり発熱等の不具合を引き起こしたりするのを防止
できる。
【0032】また、図4に示す充放電試験装置では、検
電ライン6の接続端部が2以上の系統6a,6bに分岐
されて構成され、各系統6a,6b毎に接触端子14
a,14bが設けられ、検電ライン6が電池2の正極2
a及び負極2bに対し2以上の接触端子14a,14b
を介して接続されるようになっている。また、図5に示
す充放電試験装置では、検電ライン6自体が2以上の系
統6a,6bから構成され、各系統6a,6b毎にそれ
ぞれ設けられた接触端子14a,14bを介して、電池
2の正極2a及び負極2bに接続されている。図4及び
図5に示すように、検電ライン6が電池2の電極2a,
2bに対し2以上の接触端子12,14を介して接続さ
れれば、検電ライン6が電池2の電極2a,2bに対し
接続不良状態になるのを可及的に減らすことができる。
【0033】また、図6に示す充放電試験装置では、充
放電ライン4と検電ライン6との間に、双方を結んで抵
抗素子34を介設したものである。抵抗素子34は、充
放電ライン4及び検電ライン6の正極側ライン及び負極
側ラインの各相互間にそれぞれ介設されている。抵抗素
子34としては、例えば1kΩ程度のなるべく抵抗値の
大きいものを選択し、接触端子と電池電極とが正常に接
続時に大電流が流れないようにする。これにより、検電
ライン6の接触端子14と電池2の正極2a又は負極2
bとの間に接触不良等が生じても、充放電ライン4から
抵抗素子34を通じて電池2の電極間電圧が検出される
から、電池2の過充電または過放電を防止することがで
きる。また、充放電ライン4の接触端子12と電池2の
正極2a又は負極2bとの間に接触不良が生じても、抵
抗素子34を経由して検電ライン6から電池2の充電ま
たは放電を図れる。
【0034】尚、図1〜図6に示す各実施の形態にあっ
ては、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施してもよ
い。これらの組み合わせによって、電池に対する過大電
圧印加防止効果をより一層高めることができる。
【0035】
【発明の効果】以上発明の実施の形態で説明したように
本発明の請求項1〜6に係る電池の充放電試験装置によ
れば、次のような格別の効果が得られる。
【0036】(1)本発明の請求項1に係る電池の充放
電試験装置によれば、電池を充放電する充放電ライン
と、電池の電極間電圧を検出する検電ラインとが相互に
電気的に接続されるから、接触端子と電池の電極との間
に接触不良が生じても、電池の電極に対して充放電ライ
ンのみが接続されることはない。これにより、電池の過
充電や過放電を防止でき、電池にダメージを与えたり発
熱等の不具合が発生したりするのを防ぐことができる。
また、充放電ラインと検電ラインとは接触端子の直前で
接続されるから、充放電ラインにおける電圧降下による
検電ラインの検出誤差を可及的に減らすことができる。
【0037】(2)また、本発明の請求項2に係る電池
の充放電試験装置によれば、充放電ライン及び検電ライ
ンの双方は、相互に電気的に接続して電池の電極に対し
単一の接触端子を介して電気的に接続されるから、検電
ラインは接続されずに充放電ラインのみが接続されるこ
とはない。このため、電池を誤って過充電したり過放電
したりするのを防止することができ、電池に発熱等の不
具合が発生したりダメージを与えたりするのを防ぐこと
ができる。
【0038】(3)また、本発明の請求項3に係る電池
の充放電試験装置によれば、検電ラインを電池の電極に
対し複数の接触端子を介して電気的に接続するから、接
触端子と電池の電極との間に接触不良が生じても、複数
の接触端子のうち少なくとも1つが電池の電極に接続さ
れれば、検電ラインにより電池の電極間電圧を正常に検
出できる。これにより、電池の過充電または過放電を防
止して、電池に発熱等の不具合を引き起こしたりダメー
ジを与えたりするのを可及的に防止することができる。
【0039】(4)また、本発明の請求項4に係る電池
の充放電試験装置によれば、検電ラインを2系統以上設
けたことで、2以上の系統のうち少なくとも1つの系統
が電池の電極に接続されれば、検電ラインが電極に接続
されて電池の過充電や過放電を防止できる。これによ
り、接触端子と電池の電極との間の接触不良が生じて
も、電池に発熱等の不具合が発生したりダメージを与え
たりするのを可及的に防止することができる。
【0040】(5)また、本発明の請求項5に係る電池
の充放電試験装置によれば、充放電ラインと検電ライン
との間に双方を結んで抵抗素子を介設したから、検電ラ
インの接触端子と電池の電極との間に接触不良が生じて
も、検電ラインは抵抗素子を通じて電池の電極間電圧を
検出することができる。これにより、電池の過充電や過
放電を防止することができ、電池にダメージを与えたり
発熱等の不具合を引き起こしたりするのを防ぐことがで
きる。
【0041】(6)また、本発明の請求項6に係る電池
の充放電試験装置によれば、検電ラインの接触端子と電
池電極との間に生じた接触不良により検出電圧値が小さ
くなれば、充電停止手段が、電池の電極間の実際の印加
電圧値と比較して電池の充電を停止するから、電池の過
充電を防止でき、電池に発熱等の不具合が発生したりす
るのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池の充放電試験装置の一実施形
態を示した構成図である。
【図2】本発明に係る電池の充放電試験装置の他の実施
の形態を示した構成図である。
【図3】本発明に係る電池の充放電試験装置の他の実施
の形態を示した構成図である。
【図4】本発明に係る電池の充放電試験装置の他の実施
の形態を示した構成図である。
【図5】本発明に係る電池の充放電試験装置の他の実施
の形態を示した構成図である。
【図6】本発明に係る電池の充放電試験装置の他の実施
の形態を示した構成図である。
【図7】従来の電池の充放電試験装置の一例を示した構
成図である。
【符号の説明】
2 電池 2a 正極 2b 負極 4 充放電ライン 6 検電ライン 8 コネクタ 10 コネクタ 12 接触端子 14 接触端子 16 電圧検出回路 18 ライン遮断部 20 演算比較部 22 電流測定回路 22a 電流検出用抵抗素子 24 電圧測定回路 26 記憶部 30 接続ライン 32 接触端子 34 抵抗素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象電池の正負電極にそれぞれ接続
    された充放電ラインと検電ラインとを備え、該検電ライ
    ンを通じて検出された該電池の電極間電圧に基づき、該
    充放電ラインを介し印加する充電電圧が所定値を超えな
    いようにフィードバック制御しつつ該電池を充電し、該
    充放電ライン及び該検電ラインが該各電極に対し接触端
    子を介して接続される充放電試験装置において、 該充放電ラインと該検電ラインとを該接触端子直前で相
    互に電気的に接続したことを特徴とする電池の充放電試
    験装置。
  2. 【請求項2】 試験対象電池の正負電極にそれぞれ接続
    された充放電ラインと検電ラインとを備え、該検電ライ
    ンを通じて検出された該電池の電極間電圧に基づき、該
    充放電ラインを介し印加する充電電圧が所定値を超えな
    いようにフィードバック制御しつつ該電池を充電し、該
    充放電ライン及び該検電ラインが該各電極に対し接触端
    子を介して接続される充放電試験装置において、 該充放電ラインと該検電ラインとを電極接続部直前で統
    合し単一の接触端子で該各電極に接続することを特徴と
    する電池の充放電試験装置。
  3. 【請求項3】 試験対象電池の正負電極にそれぞれ接続
    された充放電ラインと検電ラインとを備え、該検電ライ
    ンを通じて検出された該電池の電極間電圧に基づき、該
    充放電ラインを介し印加する充電電圧が所定値を超えな
    いようにフィードバック制御しつつ該電池を充電し、該
    充放電ライン及び該検電ラインが該各電極に対し接触端
    子を介して接続される充放電試験装置において、 該検電ラインを該各電極に対し2以上の該接触端子を介
    して接続することを特徴とする電池の充放電試験装置。
  4. 【請求項4】 試験対象電池の正負電極にそれぞれ接続
    された充放電ラインと検電ラインとを備え、該検電ライ
    ンを通じて検出された該電池の電極間電圧に基づき、該
    充放電ラインを介し印加する充電電圧が所定値を超えな
    いようにフィードバック制御しつつ該電池を充電し、該
    充放電ライン及び該検電ラインが該各電極に対し接触端
    子を介して接続される充放電試験装置において、 該検電ラインを2系統以上設けたことを特徴とする電池
    の充放電試験装置。
  5. 【請求項5】 試験対象電池の正負極にそれぞれ接続さ
    れた充放電ラインと検電ラインとを備え、該検電ライン
    を通じて検出された該電池の電極間電圧に基づき、該充
    放電ラインを介し印加する充電電圧が所定値を超えない
    ようにフィードバック制御しつつ該電池を充電し、該充
    放電ライン及び該検電ラインが該各電極に対し接触端子
    を介して接続される充放電試験装置において、 該充放電ラインと該検電ラインとの間に双方を結んで抵
    抗素子を介設したことを特徴とする電池の充放電試験装
    置。
  6. 【請求項6】 試験対象電池の正負電極にそれぞれ接続
    された充放電ラインと検電ラインとを備え、該検電ライ
    ンを通じて検出された該電池の電極間電圧に基づき、該
    充放電ラインを介し印加する充電電圧が所定値を超えな
    いようにフィードバック制御しつつ該電池を充電し、該
    充放電ライン及び該検電ラインが該各電極に対し接触端
    子を介して接続される充放電試験装置において、 該充放電ラインの電流を測定する電流測定手段と、 該充放電ラインの正極側ラインと負極側ラインとの任意
    の2点間のライン間電圧を測定する電圧測定手段と、 該電圧測定手段で測定する2点間のライン抵抗値を記憶
    した記憶手段と、 該電流測定手段の測定値と該ライン抵抗値とから算出し
    て得られるライン降下分の電位差を該電圧測定手段の測
    定値から減算して得られる電池電極間の充放電ライン印
    加電圧値と、該検電ラインで得た電池電極間の検出電圧
    値とを比較して、該検出電圧値が該印加電圧値よりも小
    さい場合に、該電池の充電を停止する充電停止手段とを
    備えたことを特徴とする電池の充放電試験装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102111006A (zh) * 2011-03-24 2011-06-29 深圳可立克科技股份有限公司 充电接头接触电阻检测装置和充电控制方法
JP2014059988A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Nittetsu Elex Co Ltd 電池端子の接続装置
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