JP3418846B2 - 液体収納容器用包装材料ウエブの成形用又はサポート用ローラ - Google Patents
液体収納容器用包装材料ウエブの成形用又はサポート用ローラInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、板状の包装材料ウエブ
を管状に成形するか、又は管状に成形された後の包装材
料ウエブをサポートするために取り付けられる液体収納
容器用包装材料ウエブの成形用又はサポート用ローラに
関するものである。 【０００２】 【従来技術】従来、紙の両面にポリエチレン層を設けた
包装材料をブリック（れんが）状の容器に成形し、その
内部に牛乳やジュース等の液体食品を充填した液体収納
容器が利用されている。 【０００３】一方この液体収納容器を成形しながら同時
にその内部に液体食品等を充填する液体包装装置が開発
されている。即ちこの液体包装装置は、帯状の包装材料
ウエブを、殺菌などの各種処理を施した後に、管状に徐
々に成形してその両側の長手方向端縁を一体に接着しな
がらその内部に液体を充填し、さらに該管状とされた包
装材料ウエブを、ジョーユニットと呼ばれる装置によっ
て、均等な間隔で密封・切断し、ブリック状に成形して
いく構造のものである。 【０００４】図５はこの種の液体包装装置に用いられる
サポート用ローラを示す概略平面図である。このサポー
ト用ローラ３００は、同一形状の２つのローラ３１０，
３１０からなる。ローラ３１０，３１０は、その外周側
面３１１，３１１がそれぞれの回転軸３１３，３１３の
軸方向に向かって円弧状となるように形成されている。
そしてこれら２つのローラ３１０，３１０は両者の外周
側面３１１，３１１によって略１つの円が形成されるよ
うに配置され、その内部に筒状に成形された包装材料ウ
エブ３３０を貫通させる。 【０００５】このサポート用ローラ３００は、包装材料
ウエブが管状に成形されて液体が充填される所であっ
て、ジョーユニットによって密封・切断・成形される前
の位置に取り付けられるものであり、管状に成形された
包装材料ウエブ３３０の位置決めを行ってその流れを安
定させ、管状に成形された包装材料ウエブ３３０をジョ
ーユニットによってブリック型に成形する際にその成形
が正確に行えるようにするために取り付けられるもので
ある。 【０００６】一方図６はこの種の液体包装装置に用いら
れる下部成形用ローラを示す概略平面図である。この下
部成形用ローラ４００は、６つの同一形状のローラ４１
０からなり、その円弧状の外周側面４１１によって１つ
の円が形成されるように配置されている。この下部成形
用ローラ４００は、前記サポート用ローラ３００よりも
上流に取り付けられ、その内部に包装材料ウエブを貫通
させることによって、包装材料ウエブを管状に成形する
ためのものである。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記図５
に示すサポート用ローラ３００においては、ローラ３１
０，３１０を回転させたとき、その中央部の径Ａと両端
部の径Ｂがかなり異なるため、場所によってその外周側
面３１１，３１１の周速が大きく相違する。このためこ
れらローラ３１０，３１０では管状に成形された包装材
料ウエブ３３０の移動に対して抵抗を生じてしまい、そ
の流れを不安定にしてしまう恐れがあり、その次のジョ
ーユニットによる成形工程において成形不良を生じてし
まう恐れがあった。 【０００８】一方図６に示す成形用ローラ４００の場合
も同様に、各ローラ４１０の中央部と端部の周速が相違
するため、管状に成形しようとする包装材料ウエブの移
動に対して抵抗を生じてしまい、その流れを不安定に
し、成形不良を生じてしまう恐れがあった。 【０００９】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、包装材料ウエブの移動に対して抵抗が
生じにくい構造の液体収納容器用包装材料ウエブの成形
用又はサポート用ローラを提供することにある。 【００１０】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、外周側面が回転軸の軸方向に向かって湾曲
するように形成されたローラを包装材料ウエブを包むよ
うに複数個具備し、該複数個のローラは板状の垂直下方
に導かれる該包装材料ウエブを管状に成形していく位置
又は／及び管状に成形された後の垂直下方に導かれ且つ
液体が充填されている包装材料ウエブをサポートする位
置に配設され、該複数個のローラの間に包装材料ウエブ
を通して該包装材料ウエブの表面を該複数個のローラの
外周側面に接触せしめるようにした液体収納容器用包装
材料ウエブの成形用又はサポート用ローラにおいて、前
記各ローラを、その回転軸に垂直な面で複数に分割せし
めた。 【００１１】 【作用】上記複数個のローラの間に包装材料ウエブを通
せば、分割されたローラの各ローラ部は各々独立に回転
する。そして分割された各ローラ部の内、径の小さいロ
ーラ部は径の大きいローラ部に比べて速く回転すること
となり、ローラの外周側面各部の周速に大きな相違は生
じなくなる。従ってこれらローラの包装材料ウエブに対
する抵抗は小さくなる。 【００１２】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。ここで図４は、液体包装装置内における包
装材料ウエブの処理工程を示す概略斜視図である。同図
に示すように、帯状の紙の両面にポリエチレン層を形成
した包装材料ウエブ３０（場合によっては紙とポリエチ
レン層の間にアルミニウム層を設ける）は、ロール３５
に巻き回されている。 【００１３】そして該ロール３５から繰り出された包装
材料ウエブ３０は、幾つかのローラ４０を通って、ロー
ル３５の上方に移動して行き、図示しないロールから繰
り出されるストリップテープ４５が貼り付けられ、さら
に幾つかのローラ４０を通って、殺菌処理部５０におい
て過酸化水素水による殺菌処理が行われる。 【００１４】そしてさらに幾つかのローラ４０を通して
上方に導かれた包装材料ウエブ３０は、その後ほぼ垂直
下方へ導かれる。 【００１５】そして垂直下方に導かれる包装材料ウエブ
３０の移動進路に沿って配列された上部成形用ローラ６
０，６３によって板状の包装材料ウエブ３０は徐々に成
形されて管状に近付けられ、さらに上部成形用ローラ２
０によって、包装材料ウエブ３０の２つの長手方向縁部
が相互に重なる状態まで成形される。 【００１６】次に上部成形用ローラ２０の下方に配置し
た予熱装置６５によってその重ね合わせられた長手方向
縁部が加熱された後、下部成形用ローラ２５を通過する
が、該下部成形用ローラ２５内に取り付けた図示しない
溶着装置によって前記包装材料ウエブ３０の両長手方向
縁部が相互に接着され、完全な管に成形される。 【００１７】完全な管に成形された包装材料ウエブ３０
の中には、その上方から挿入された充填管７５によって
所望の液体が充填される。 【００１８】一方完全な管に成形された包装材料ウエブ
３０は、サポート用ローラ１０を通過した後、図示しな
いジョーユニットと呼ばれる装置によって均等な間隔で
密封・切断されると同時に略ブリック状に成形され、最
後に最終折り曲げ装置８０によって略平行６面体状のブ
リック状包装容器とされる。 【００１９】ここで図１は本発明を適用したサポート用
ローラ１０を示す概略平面図である。このサポート用ロ
ーラ１０は、２つの同一形状のローラ１１，１１からな
り、それぞれその回転軸１３，１３に垂直な面で３つず
つのローラ部１１５，１１７，１１９に分割されてい
る。各ローラ部１１５，１１７，１１９は各々独立に回
転するように回転軸１３に取り付けられている。また各
ローラ部１１５，１１７，１１９の間にはそれぞれ薄い
円板状のシム１２１，１２３が挿入されている。 【００２０】そしてローラ１１のシム１２１，１２３を
含むローラ部１１５，１１７，１１９全体によって形成
される外周側面１１１は、回転軸１３の軸方向に向かっ
て中央が細径で両端が太径となるように円弧状に形成さ
れている。 【００２１】そして両ローラ１１，１１は、それぞれの
外周側面１１１，１１１によって略１つの円が形成され
るように配置され、その内部を管状に成形された包装材
料ウエブ３０を通過させる。なお２つのローラ１１，１
１の外周側面１１１，１１１の表面はテフロン加工され
ている。 【００２２】ここでシム１２１，１２３を挿入したの
は、分割しない状態のローラ１１をカッターで切断した
とき、カッターの厚み分だけローラ１１の軸方向の長さ
が短くなり、これによってその外周側面１１１が本来必
要とする円弧でなくなることを防止するためである。 【００２３】従ってシム１２１，１２３を挿入しなくて
も本来必要とする円弧が形成できるように予め各ローラ
部１１５，１１７，１１９の外周形状を形成しておくの
であれば、該シム１２１，１２３は不要である。 【００２４】サポート用ローラ１０を以上のように構成
して、両ローラ１１，１１の外周側面１１１，１１１が
形成する円内に管状に成形された包装材料ウエブ３０を
通すようにすれば、両ローラ１１，１１の分割された各
ローラ部１１５，１１７，１１９は各々独立に回転する
ので、具体的には中央のローラ部１１１７が両端のロー
ラ部１１５，１１９に比べて速く回転するので、ローラ
１１，１１の外周側面１１１，１１１の各部の周速に大
きな相違は生じなくなる。 【００２５】従ってこれらローラ１１，１１の包装材料
ウエブ３０に対する抵抗は、前記図５に示すローラ３１
０，３１０に比べてかなり小さくなり、包装材料ウエブ
３０の流れがスムーズになり、安定する。と同時に図示
しない包装材料ウエブ３０の送りモータに対する負荷も
低減せしめることができる。従ってその次の工程で、ジ
ョーユニットによって包装材料ウエブ３０をブリック型
に成形する際にその成形が正確にスムーズに行える。 【００２６】図２は本発明を適用した上部成形用ローラ
２０を示す概略平面図である。この上部成形用ローラ２
０は、７つの異なる形状のローラ２１を略環状に配置し
て構成されている。 【００２７】各ローラ２１は回転軸２７に垂直な面で２
つ又は３つのローラ部２１５，２１７，２１９に分割さ
れている。各ローラ部２１５，２１７，２１９は各々独
立に回転するように回転軸２７に取り付けられている。
また各々のローラ部２１５，２１７，２１９の間にはそ
れぞれ薄い円板状のシム２２１，２２３（２つのローラ
部２１５，２１７のみのローラ２１については１つのシ
ム２２１）が挿入されている。 【００２８】そして７個のローラ２１の内部に包装材料
ウエブ３０を通すことによって、該包装材料ウエブ３０
はその長手方向の両端縁が接続される直前の状態になる
ように成形されるが、このときローラ２１の分割された
各ローラ部２１５，２１７，２１９は各々独立に回転す
る。従って各ローラ２１の外周側面２１１の各部の周速
に大きな相違は生じなくなり、これらローラ２１の包装
材料ウエブ３０に対する抵抗は少なく、包装材料ウエブ
３０の流れがスムーズになり、安定する。従って包装材
料ウエブ３０の成形が正確にスムーズに行える。 【００２９】図３は本発明を適用した下部成形用ローラ
２５を示す概略平面図である。下部成形用ローラ２５
は、６つの同一形状のローラ２６を環状に配置して構成
されている。 【００３０】この下部成型用ローラ２５も前記各実施例
と同様に、各ローラ２６は３つのローラ部２６５，２６
７，２６９に分割されており、各々独立に回転するよう
に回転軸２９に取り付けられている。また各々のローラ
部２６５，２６７，２６９の間にはそれぞれシム２７
１，２７３が挿入されている。 【００３１】そしてこの６個のローラ２６の外周側面２
６１が形成する円内に包装材料ウエブ３０を通すことに
よって、該包装材料ウエブ３０を完全な環状に成形する
が、このとき各ローラ２６の分割された各ローラ部２６
５，２６７，２６９は各々独立に回転するので、包装材
料ウエブ３０の流れがスムーズになり、安定する。従っ
て包装材料ウエブ３０の筒状への成形が正確にスムーズ
に行える。 【００３２】上記各実施例においては、成形用又はサポ
ート用ローラを２つ又は３つのローラ部に分割した例を
示したが、本発明はこれに限定されず、４つ以上に分割
することによって、さらに各ローラ部の外周側面の速度
の均一化を図っても良い。 【００３３】また本発明は上記以外の部分、例えば図４
に示す上部成形用ローラ６０，６３のローラに適用して
も良い。 【００３４】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明にかか
る成形用又はサポート用ローラによれば、ローラの包装
材料ウエブに対する抵抗が少なく、包装材料ウエブの流
れがスムーズになり、安定し、さらに包装材料ウエブの
送りモータに対する負荷も低減せしめることができると
いう優れた効果を有する。
を管状に成形するか、又は管状に成形された後の包装材
料ウエブをサポートするために取り付けられる液体収納
容器用包装材料ウエブの成形用又はサポート用ローラに
関するものである。 【０００２】 【従来技術】従来、紙の両面にポリエチレン層を設けた
包装材料をブリック（れんが）状の容器に成形し、その
内部に牛乳やジュース等の液体食品を充填した液体収納
容器が利用されている。 【０００３】一方この液体収納容器を成形しながら同時
にその内部に液体食品等を充填する液体包装装置が開発
されている。即ちこの液体包装装置は、帯状の包装材料
ウエブを、殺菌などの各種処理を施した後に、管状に徐
々に成形してその両側の長手方向端縁を一体に接着しな
がらその内部に液体を充填し、さらに該管状とされた包
装材料ウエブを、ジョーユニットと呼ばれる装置によっ
て、均等な間隔で密封・切断し、ブリック状に成形して
いく構造のものである。 【０００４】図５はこの種の液体包装装置に用いられる
サポート用ローラを示す概略平面図である。このサポー
ト用ローラ３００は、同一形状の２つのローラ３１０，
３１０からなる。ローラ３１０，３１０は、その外周側
面３１１，３１１がそれぞれの回転軸３１３，３１３の
軸方向に向かって円弧状となるように形成されている。
そしてこれら２つのローラ３１０，３１０は両者の外周
側面３１１，３１１によって略１つの円が形成されるよ
うに配置され、その内部に筒状に成形された包装材料ウ
エブ３３０を貫通させる。 【０００５】このサポート用ローラ３００は、包装材料
ウエブが管状に成形されて液体が充填される所であっ
て、ジョーユニットによって密封・切断・成形される前
の位置に取り付けられるものであり、管状に成形された
包装材料ウエブ３３０の位置決めを行ってその流れを安
定させ、管状に成形された包装材料ウエブ３３０をジョ
ーユニットによってブリック型に成形する際にその成形
が正確に行えるようにするために取り付けられるもので
ある。 【０００６】一方図６はこの種の液体包装装置に用いら
れる下部成形用ローラを示す概略平面図である。この下
部成形用ローラ４００は、６つの同一形状のローラ４１
０からなり、その円弧状の外周側面４１１によって１つ
の円が形成されるように配置されている。この下部成形
用ローラ４００は、前記サポート用ローラ３００よりも
上流に取り付けられ、その内部に包装材料ウエブを貫通
させることによって、包装材料ウエブを管状に成形する
ためのものである。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記図５
に示すサポート用ローラ３００においては、ローラ３１
０，３１０を回転させたとき、その中央部の径Ａと両端
部の径Ｂがかなり異なるため、場所によってその外周側
面３１１，３１１の周速が大きく相違する。このためこ
れらローラ３１０，３１０では管状に成形された包装材
料ウエブ３３０の移動に対して抵抗を生じてしまい、そ
の流れを不安定にしてしまう恐れがあり、その次のジョ
ーユニットによる成形工程において成形不良を生じてし
まう恐れがあった。 【０００８】一方図６に示す成形用ローラ４００の場合
も同様に、各ローラ４１０の中央部と端部の周速が相違
するため、管状に成形しようとする包装材料ウエブの移
動に対して抵抗を生じてしまい、その流れを不安定に
し、成形不良を生じてしまう恐れがあった。 【０００９】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、包装材料ウエブの移動に対して抵抗が
生じにくい構造の液体収納容器用包装材料ウエブの成形
用又はサポート用ローラを提供することにある。 【００１０】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、外周側面が回転軸の軸方向に向かって湾曲
するように形成されたローラを包装材料ウエブを包むよ
うに複数個具備し、該複数個のローラは板状の垂直下方
に導かれる該包装材料ウエブを管状に成形していく位置
又は／及び管状に成形された後の垂直下方に導かれ且つ
液体が充填されている包装材料ウエブをサポートする位
置に配設され、該複数個のローラの間に包装材料ウエブ
を通して該包装材料ウエブの表面を該複数個のローラの
外周側面に接触せしめるようにした液体収納容器用包装
材料ウエブの成形用又はサポート用ローラにおいて、前
記各ローラを、その回転軸に垂直な面で複数に分割せし
めた。 【００１１】 【作用】上記複数個のローラの間に包装材料ウエブを通
せば、分割されたローラの各ローラ部は各々独立に回転
する。そして分割された各ローラ部の内、径の小さいロ
ーラ部は径の大きいローラ部に比べて速く回転すること
となり、ローラの外周側面各部の周速に大きな相違は生
じなくなる。従ってこれらローラの包装材料ウエブに対
する抵抗は小さくなる。 【００１２】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。ここで図４は、液体包装装置内における包
装材料ウエブの処理工程を示す概略斜視図である。同図
に示すように、帯状の紙の両面にポリエチレン層を形成
した包装材料ウエブ３０（場合によっては紙とポリエチ
レン層の間にアルミニウム層を設ける）は、ロール３５
に巻き回されている。 【００１３】そして該ロール３５から繰り出された包装
材料ウエブ３０は、幾つかのローラ４０を通って、ロー
ル３５の上方に移動して行き、図示しないロールから繰
り出されるストリップテープ４５が貼り付けられ、さら
に幾つかのローラ４０を通って、殺菌処理部５０におい
て過酸化水素水による殺菌処理が行われる。 【００１４】そしてさらに幾つかのローラ４０を通して
上方に導かれた包装材料ウエブ３０は、その後ほぼ垂直
下方へ導かれる。 【００１５】そして垂直下方に導かれる包装材料ウエブ
３０の移動進路に沿って配列された上部成形用ローラ６
０，６３によって板状の包装材料ウエブ３０は徐々に成
形されて管状に近付けられ、さらに上部成形用ローラ２
０によって、包装材料ウエブ３０の２つの長手方向縁部
が相互に重なる状態まで成形される。 【００１６】次に上部成形用ローラ２０の下方に配置し
た予熱装置６５によってその重ね合わせられた長手方向
縁部が加熱された後、下部成形用ローラ２５を通過する
が、該下部成形用ローラ２５内に取り付けた図示しない
溶着装置によって前記包装材料ウエブ３０の両長手方向
縁部が相互に接着され、完全な管に成形される。 【００１７】完全な管に成形された包装材料ウエブ３０
の中には、その上方から挿入された充填管７５によって
所望の液体が充填される。 【００１８】一方完全な管に成形された包装材料ウエブ
３０は、サポート用ローラ１０を通過した後、図示しな
いジョーユニットと呼ばれる装置によって均等な間隔で
密封・切断されると同時に略ブリック状に成形され、最
後に最終折り曲げ装置８０によって略平行６面体状のブ
リック状包装容器とされる。 【００１９】ここで図１は本発明を適用したサポート用
ローラ１０を示す概略平面図である。このサポート用ロ
ーラ１０は、２つの同一形状のローラ１１，１１からな
り、それぞれその回転軸１３，１３に垂直な面で３つず
つのローラ部１１５，１１７，１１９に分割されてい
る。各ローラ部１１５，１１７，１１９は各々独立に回
転するように回転軸１３に取り付けられている。また各
ローラ部１１５，１１７，１１９の間にはそれぞれ薄い
円板状のシム１２１，１２３が挿入されている。 【００２０】そしてローラ１１のシム１２１，１２３を
含むローラ部１１５，１１７，１１９全体によって形成
される外周側面１１１は、回転軸１３の軸方向に向かっ
て中央が細径で両端が太径となるように円弧状に形成さ
れている。 【００２１】そして両ローラ１１，１１は、それぞれの
外周側面１１１，１１１によって略１つの円が形成され
るように配置され、その内部を管状に成形された包装材
料ウエブ３０を通過させる。なお２つのローラ１１，１
１の外周側面１１１，１１１の表面はテフロン加工され
ている。 【００２２】ここでシム１２１，１２３を挿入したの
は、分割しない状態のローラ１１をカッターで切断した
とき、カッターの厚み分だけローラ１１の軸方向の長さ
が短くなり、これによってその外周側面１１１が本来必
要とする円弧でなくなることを防止するためである。 【００２３】従ってシム１２１，１２３を挿入しなくて
も本来必要とする円弧が形成できるように予め各ローラ
部１１５，１１７，１１９の外周形状を形成しておくの
であれば、該シム１２１，１２３は不要である。 【００２４】サポート用ローラ１０を以上のように構成
して、両ローラ１１，１１の外周側面１１１，１１１が
形成する円内に管状に成形された包装材料ウエブ３０を
通すようにすれば、両ローラ１１，１１の分割された各
ローラ部１１５，１１７，１１９は各々独立に回転する
ので、具体的には中央のローラ部１１１７が両端のロー
ラ部１１５，１１９に比べて速く回転するので、ローラ
１１，１１の外周側面１１１，１１１の各部の周速に大
きな相違は生じなくなる。 【００２５】従ってこれらローラ１１，１１の包装材料
ウエブ３０に対する抵抗は、前記図５に示すローラ３１
０，３１０に比べてかなり小さくなり、包装材料ウエブ
３０の流れがスムーズになり、安定する。と同時に図示
しない包装材料ウエブ３０の送りモータに対する負荷も
低減せしめることができる。従ってその次の工程で、ジ
ョーユニットによって包装材料ウエブ３０をブリック型
に成形する際にその成形が正確にスムーズに行える。 【００２６】図２は本発明を適用した上部成形用ローラ
２０を示す概略平面図である。この上部成形用ローラ２
０は、７つの異なる形状のローラ２１を略環状に配置し
て構成されている。 【００２７】各ローラ２１は回転軸２７に垂直な面で２
つ又は３つのローラ部２１５，２１７，２１９に分割さ
れている。各ローラ部２１５，２１７，２１９は各々独
立に回転するように回転軸２７に取り付けられている。
また各々のローラ部２１５，２１７，２１９の間にはそ
れぞれ薄い円板状のシム２２１，２２３（２つのローラ
部２１５，２１７のみのローラ２１については１つのシ
ム２２１）が挿入されている。 【００２８】そして７個のローラ２１の内部に包装材料
ウエブ３０を通すことによって、該包装材料ウエブ３０
はその長手方向の両端縁が接続される直前の状態になる
ように成形されるが、このときローラ２１の分割された
各ローラ部２１５，２１７，２１９は各々独立に回転す
る。従って各ローラ２１の外周側面２１１の各部の周速
に大きな相違は生じなくなり、これらローラ２１の包装
材料ウエブ３０に対する抵抗は少なく、包装材料ウエブ
３０の流れがスムーズになり、安定する。従って包装材
料ウエブ３０の成形が正確にスムーズに行える。 【００２９】図３は本発明を適用した下部成形用ローラ
２５を示す概略平面図である。下部成形用ローラ２５
は、６つの同一形状のローラ２６を環状に配置して構成
されている。 【００３０】この下部成型用ローラ２５も前記各実施例
と同様に、各ローラ２６は３つのローラ部２６５，２６
７，２６９に分割されており、各々独立に回転するよう
に回転軸２９に取り付けられている。また各々のローラ
部２６５，２６７，２６９の間にはそれぞれシム２７
１，２７３が挿入されている。 【００３１】そしてこの６個のローラ２６の外周側面２
６１が形成する円内に包装材料ウエブ３０を通すことに
よって、該包装材料ウエブ３０を完全な環状に成形する
が、このとき各ローラ２６の分割された各ローラ部２６
５，２６７，２６９は各々独立に回転するので、包装材
料ウエブ３０の流れがスムーズになり、安定する。従っ
て包装材料ウエブ３０の筒状への成形が正確にスムーズ
に行える。 【００３２】上記各実施例においては、成形用又はサポ
ート用ローラを２つ又は３つのローラ部に分割した例を
示したが、本発明はこれに限定されず、４つ以上に分割
することによって、さらに各ローラ部の外周側面の速度
の均一化を図っても良い。 【００３３】また本発明は上記以外の部分、例えば図４
に示す上部成形用ローラ６０，６３のローラに適用して
も良い。 【００３４】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明にかか
る成形用又はサポート用ローラによれば、ローラの包装
材料ウエブに対する抵抗が少なく、包装材料ウエブの流
れがスムーズになり、安定し、さらに包装材料ウエブの
送りモータに対する負荷も低減せしめることができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１実施例にかかるサポート用ローラ１
０を示す概略平面図である。 【図２】本発明の１実施例にかかる上部成形用ローラ２
０を示す概略平面図である。 【図３】本発明の１実施例にかかる下部成形用ローラ２
５を示す概略平面図である。 【図４】液体包装装置内における包装材料ウエブ３０の
処理工程を示す概略斜視図である。 【図５】液体包装装置に用いられる従来のサポート用ロ
ーラを示す概略平面図である。 【図６】液体包装装置に用いられる従来の成形用ローラ
を示す概略平面図である。 【符号の説明】 １０ サポート用ローラ １１ ローラ １１１ 外周側面 １１５，１１７，１１９ ローラ部 １３ 回転軸 ２０ 上部成形用ローラ ２１ ローラ ２１１ 外周側面 ２１５，２１７，２１９ ローラ部 ２７ 回転軸 ３０ 包装材料ウエブ
０を示す概略平面図である。 【図２】本発明の１実施例にかかる上部成形用ローラ２
０を示す概略平面図である。 【図３】本発明の１実施例にかかる下部成形用ローラ２
５を示す概略平面図である。 【図４】液体包装装置内における包装材料ウエブ３０の
処理工程を示す概略斜視図である。 【図５】液体包装装置に用いられる従来のサポート用ロ
ーラを示す概略平面図である。 【図６】液体包装装置に用いられる従来の成形用ローラ
を示す概略平面図である。 【符号の説明】 １０ サポート用ローラ １１ ローラ １１１ 外周側面 １１５，１１７，１１９ ローラ部 １３ 回転軸 ２０ 上部成形用ローラ ２１ ローラ ２１１ 外周側面 ２１５，２１７，２１９ ローラ部 ２７ 回転軸 ３０ 包装材料ウエブ
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(56)参考文献 特開 平３−187807（ＪＰ，Ａ)
特開 平１−214562（ＪＰ，Ａ)
実開 昭62−102083（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭64−35283（ＪＰ，Ｕ)
特公 昭28−5439（ＪＰ，Ｂ１)
特公 平１−23367（ＪＰ，Ｂ２)
実公 昭61−29715（ＪＰ，Ｙ２)
英国特許出願公開795015（ＧＢ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B31B 1/00 - 49/04
B31C 1/00 - 13/00
B31D 1/00 - 5/04
B65B 9/00 - 9/24
B65B 41/00 - 41/18
B65B 47/00 - 47/10
B65H 23/00 - 23/16
B65H 23/24 - 23/34
B65H 27/00
F16L 3/00 - 3/26
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 外周側面が回転軸の軸方向に向かって湾
曲するように形成されたローラを包装材料ウエブを包む
ように複数個具備し、該複数個のローラは板状の垂直下
方に導かれる該包装材料ウエブを管状に成形していく位
置又は／及び管状に成形された後の垂直下方に導かれ且
つ液体が充填されている包装材料ウエブをサポートする
位置に配設され、該複数個のローラの間に包装材料ウエ
ブを通して該包装材料ウエブの表面を該複数個のローラ
の外周側面に接触せしめるようにした液体収納容器用包
装材料ウエブの成形用又はサポート用ローラにおいて、 前記各ローラは、その回転軸に垂直な面で複数に分割さ
れていることを特徴とする液体収納容器用包装材料ウエ
ブの成形用又はサポート用ローラ。
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