JP3418567B2 - 粘土層の推進方法及びその装置 - Google Patents

粘土層の推進方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘土地盤でも効率
良く掘進のできる泥水掘進機の推進方法とその装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術】泥水加圧推進工法は、立坑周辺の地上に設
置した泥水処理装置から送泥管を通して泥水を先端の泥
水掘進機に圧送し、泥水掘進機先端の面板前面から泥水
を充填加圧して、面板前面の地山土圧や地下水圧に対抗
させて保持するとともに、面板の回転で地山を切削し、
掘削された掘削土を泥水とともに排泥管を通して地上の
泥水処理装置に環流させる工法である。この工法は、切
羽が密閉され、泥水によって地山の安定が図られている
ため、地下水の低下や地山の呼び込みによる沈下が防止
できるので、軟弱な土質に適している。また、掘削土が
泥水による連続した流体輸送方式となっているので、施
工速度が速く、工期の短縮や経済性に優れている。さら
に、近年は礫層地盤にも対応するために、泥水掘進機内
にアウターコーンとインナーコーンよりなるコーンクラ
ッシャーを装備して、礫をアウターコーンとインナーコ
ーンの間に取り込んで破砕しながら掘進していく礫対応
の泥水掘進機が開発され、礫層でも効率の良い推進施工
を可能とし、広範囲の推進施工に多く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】泥水加圧推進工法の開
発により、長距離の推進施工でも流体輸送方式による連
続した排土が行えるため、地山の切削も連続して行え、
効率の良い推進施工を可能とした。推進延長が長距離化
する場合、推進延長内での土質変化も多くなり、土質に
対応した泥水掘進機等の検討が必要となる。土質が、砂
層と粘土層に変化する場合は、泥水掘進機面板の開口率
や泥水の濃度を調整したりして対応が行われるが、粘着
力の大きい粘土層の場合には、面板前面やチャンバ内面
に粘土が付着し、切削が不能になったり、チャンバ内の
閉塞が発生する。土質が、礫層と粘土層に変化する場合
は、礫径を考慮して通常の泥水掘進機か礫対応の泥水掘
進機かが選定される。その要因は、地山の礫を原形のま
まで取り込むために、チャンバ内に礫が貯留されて詰ま
ったり、排泥管内のいろいろな箇所で閉塞したりして、
流体輸送が出来なくなるためである。また、大きな礫を
混在する場合は、通常の泥水掘進機の面板では、取込口
の開口率が小さく、チャンバ内へ取り込むことができな
く、面板前面に大礫を残したままの状態で掘進すること
となり、徐々に面板抵抗が増大し、掘進不能となるケー
スも発生するためである。粘土層内での礫対応の泥水掘
進機では、特に礫を破砕するために装備されたアウター
コーンやインナーコーンの壁面に粘土が付着し、インナ
ーコーン底部で頻繁に閉塞が起き、推進速度が著しく低
下したり、推進不能となる場合がある。
【0004】本発明は、粘土層内での泥水推進施工にお
いて、泥水掘進機の面板やチャンバ内での閉塞を防止
し、効率の良い推進施工が行える推進方法を提するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、立坑
周辺に設置した泥水処理装置から送排泥管を立坑を経て
推進管内を通して掘進機に接続し、送泥管より送られた
泥水により地山を保持させながら、掘進機先端で掘削し
た掘削土を泥水とともに排泥管から泥水処理装置に環流
させる泥水掘進機の推進方法において、立坑周辺に設置
した前記泥水処理装置の調整槽内の取出口に粗粒材を投
入するための投入装置を設置し、前記調整槽の取出口か
ら送泥ポンプによって送泥管を通して粗粒材と泥水を泥
水掘進機の先端部分で噴射させ、切削されて面板やチャ
ンバ内に付着した粘土を掻き落とし、粗流材や泥水とと
もに前記排泥管を通して泥水処理装置に環流することを
特徴とする粘土層の推進方法である。さらに、上部に所
定の量の粗流材を貯留できるホッパーと、前記ホッパー
の下方から泥水処理装置の調整槽内を通り送泥ポンプへ
の吸入口までを連結した接続管とにより構成される投入
装置である。
【0006】泥水処理装置としては、従来使用されてい
る泥水処理機、アンダタンク、余剰泥水槽、調整槽等か
らなる装置が用いられ、泥水掘進機に泥水を圧送するた
めに泥水を貯留した調整槽と送泥ポンプの吸入口とをつ
なぐ取出口には、上部に所定の量の粗粒材を貯留できる
ホッパーを備えた接続管が差し込まれている。ホッパー
と接続管の間には、一定量の粗粒材投入や投入停止が行
えるようにバルブ等を設けておくこともできる。
【0007】泥水処理装置から泥水掘進機まで配管され
る送排泥管は、従来技術と同じ方法でよく、推進管内で
は、測量等の作業の支障とならないように、下方に並列
して配管される。
【0008】泥水掘進機側に接続される送排泥管は、通
常の泥水掘進機では、隔壁部までの接続となっている
が、送泥管だけをチャンバ内の途中まで延長して粗粒材
が面板前面に噴出しやすくする手段をとることも可能で
ある。また、礫泥水掘進機の場合は、チャンバ内のアウ
ターコーンまで送泥管が接続され、アウターコーンの所
定の位置に設けられた斜板の噴射口から前方に、泥水と
粗粒材が噴射される。泥水や粗粒材の噴射位置を上部に
設けることにより、上部から下部へと泥水や粗粒を均一
分散させることができる。
【0009】送泥ポンプにより、送泥管からチャンバ内
で噴射された粗粒材は、面板前面やチャンバ内に分布さ
れ、面板の旋回や泥水の循環により流動する泥水ととも
に、面板やチャンバ内壁に付着した粘土を掻き落とし、
面板やチャンバ内の閉塞を防止し、効率の良い地山の切
削と掘削土の連続排土を可能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
基に説明する。図1は、本発明の粘土層の推進方法を説
明する全体図である。発進立坑23周辺の地上部には、
泥水処理装置1が設置されている。泥水処理装置1は、
礫泥水掘進機12で掘削され、地上に排出された土砂と
泥水を分離し、泥水を再度送泥水として繰り返し利用さ
せるための装置で、掘削土砂の性状、送泥水の性状、工
事規模及び泥水処理の制約等によって決定される。主要
な装置としては、砂礫と泥水を分離させる泥水処理機2
と、送泥する泥水の比重調整を行い貯留するための調整
槽3と、調整槽3のオーバー泥水を処理する余剰泥水槽
4等に分けられる。調整槽3の取出口5には、バルブを
経て送泥ポンプ10の吸入口が接続され、吐出口は送泥
管11に接続されている。前記調整槽5には、壁面に沿
って鉛直に接続管8が設けられ、一端は調整槽5内の取
出口5に挿入され、他端は所定の量の粗粒材21を貯留
できるホッパー7に接続された投入装置6が設置されて
いる。粗粒材21の投入量を調整したり、停止したりす
るためのバルブ8がホッパー7と接続管8の接続部に設
けられている。
【0011】送泥管11は、発進立坑23内の立坑バイ
パス22を経て推進管24内を経て、礫泥水掘進機12
の隔壁19に接続されている。礫泥水掘進機12は、先
端に開口率を大きくした面板15が装備され、その後方
のチャンバ20内には、礫を破砕するアウターコーン1
7とインナーコーン16が装備されている。アウターコ
ーン17は、礫泥水掘進機12の外殻と斜板によって空
間が形成され、隔壁19まで圧送された泥水が通れるよ
うになっている。アウターコーン17の上部の斜板に
は、噴射口18が設けられ、アウターコーン17内に充
満された泥水と粗粒材21を前方へ噴射する。
【0012】チャンバ20内に取り込まれた掘削土や泥
水及び粗粒材21は、発進立坑23内に設置した排泥ポ
ンプ14により吸入され、隔壁19に接続された排泥管
13から立坑バイパス22を経て地上の泥水処理装置1
に環流される。環流された掘削や泥水及び粗粒材21
は、泥水処理機2により粗粒材21と泥水に分離され
る。分離された粗粒材21は、ホッパー7に戻し、再利用
することができる。
【0013】本実施形態では、投入装置6を調整槽3内
に設置する方法を開示したが、送泥管11の途中に投入
装置6を接続し、送泥管11内にポンプ等により圧送す
る方法を用いることも可能である。
【0014】泥水掘進機として礫泥水掘進機12を例示
したが、砂層と粘土層の場合は通常の泥水掘進機を使用
することもできる。この場合、泥水掘進機のチャンバ2
0内には、アウターコーン17やインナーコーン16の
装備がないため、送泥管11を隔壁よりも前方に延長し
て、粗粒材21が面板15前面にでやすくする方法が採
られる。
【0015】粗粒材21としては、砂利や砕石等の骨材
が用いられ、チャンバ20内や送排泥管11,13内で
閉塞を起こさない程度の径までとする。また、粗粒材2
1を入れる配合量は、粘土の性質によって変化させるこ
とが必要である。
【0016】次に粘土層における推進方法について説明
する。調整槽3内で調整された泥水は、取出口5より送
泥ポンプ10により吸入され、吐出口より送泥管11に
送られる。この時、取出口5にはホッパー7から接続管
8を経て粗粒材21が投入されており、粗粒材21は泥
水とともに送泥管11に送られる。泥水と粗粒材21
は、発進立坑23内の立坑バイパス22を経て、推進管
24内から礫泥水掘進機12の隔壁19を通り、アウタ
ーコーン17内に圧送され、アウターコーン17の上部
の斜板に設けた噴射口18よりチャンバ20内の前方に
噴射される。面板15前面やチャンバ20内に噴射され
た粗粒材21は、面板15の旋回や泥水の循環により流
動し、面板15やチャンバ20内に付着した粘土を掻き
落とす。掻き落とされた粘土と粗粒材21は、排泥管1
3より吸入され、立坑バイパス23を経て地上の泥水処
理装置1に環流され、粗粒材と泥水に分離される。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明の粘土層の推進方
法およびその装置により、泥水とともに圧送された粗粒
材が、流動しながら泥水掘進機の面板やチャンバ内壁面
に付着した粘土を確実に掻き落として泥水とともに排泥
管へ排出していくため、従来のように面板やチャンバ内
閉塞がなくなり、効率の良い推進施工が可能となった。
特に、礫泥水推進施工の場合には、粗粒材がアウターコ
ーンやインナーコーンの表面に付着した粘土を書き落と
しながら搬送していくため、度々発生していたコーン閉
塞がなくなり、推進速度が著しく向上した。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘土層の推進方法を説明する全体図で
ある。
【符号の説明】
1 泥水処理装置 2 泥水処理機 3 調整槽 4 余剰泥水槽 5 取出口 6 投入装置 7 ホッパー8 接続管 9 バルブ 10 送泥ポンプ 11 送泥管 12 泥水掘進機 13 排泥管 14 立坑バイパス 15 面板 16 インナーコーン 17 アウターコーン 18 噴射口 19 隔壁 20 チャンバ 21 粗粒材 22 立坑バイパス 23 発進立坑 24 推進管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−161730(JP,A) 特開 平3−100300(JP,A) 特開 平6−346688(JP,A) 実開 昭55−71793(JP,U) 実開 昭57−75094(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301 E21D 9/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立坑周辺に設置した泥水処理装置から送排
    泥管を立坑を経て推進管内を通して掘進機に接続し、送
    泥管より送られた泥水により地山を保持させながら、掘
    進機先端で掘削した掘削土を泥水とともに排泥管から泥
    水処理装置に環流させる泥水掘進機の粘土層を推進する
    方法において、立坑周辺に設置した前記泥水処理装置の
    調整槽内の取出口に粗粒材を投入するための投入装置を
    設置し、前記調整槽の取出口から送泥ポンプを経て送泥
    管を通して粗粒材と泥水を泥水掘進機の先端部分で噴射
    させ、切削されて面板やチャンバ内に付着した粘土を掻
    き落とし、粗流材や泥水とともに前記排泥管を通して泥
    水処理装置に環流することを特徴とする粘土層の推進方
    法。
  2. 【請求項2】上部に所定の量の粗流材を貯留できるホッ
    パーと、前記ホッパーの下方から泥水処理装置の調整槽
    内を通り送泥ポンプへの吸入口までを連結した接続管と
    により構成される請求項1記載の投入装置。
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CN109113753A (zh) * 2018-09-30 2019-01-01 中铁工程装备集团有限公司 一种破除刀盘泥饼的装置和方法

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