JP3430943B2 - 排泥タンク - Google Patents

排泥タンク

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールド工法の
排泥タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中にトンネルを構築する非開削工法と
して、筒状のシールド掘進機によって地中を掘削しなが
らトンネルを構築するシールド工法がある。そして、特
に小口径のトンネルを構築する場合の工法としてシール
ド掘進機の後方から推進管を押し込んでゆくいわゆるセ
ミシールド工法が知られている。そして、セミシールド
工法においてはトンネル口径が小さいために、狭い空間
内で掘削排土をいかに効率的に坑外に排出するかが重要
な問題となる。
【0003】従来のセミシールド工法の排泥装置とし
て、例えば特開平7−269294号公報に開示された
ものがあり、図7、図8は同公報に示されたセミシール
ド工法の排泥装置の構成を示す図であり、図7が横断面
図、図8が縦断面図である。図7,図8において、51
は方向修正ジャッキ56により屈折自在なシールド本
体、52はシールド本体51の前部に設けられたカッタ
ヘッドで、カッタヘッド駆動モータ53により減速機5
4を介して回転軸55を中心に回転されるようになって
いる。
【0004】上記カッタヘッド52は、ほぼ十字形をな
すスポーク52aより形成されていて、これらスポーク
52aの前面に半径方向に間隔をおいて複数のカッタ5
2bが突設され、これらカッタ52bによリシールド本
体51前方の切羽の掘削と大径玉石の掘り起しを行うよ
うになっている。
【0005】また、上記回転軸55内には通路55aが
形成されていて、この通路55aの前端はスポーク52
a内に形成された通路52c内に連通されている。上記
回転軸55内に形成された通路55aの先端及び各スポ
ーク52a内に設けられた通路52cの先端は、回転軸
55の先端部及びスポーク52a先端に取付けられたカ
ッタ52bの前面にそれぞれ開口されていて、図示しな
い泥しょう材供給管より回転継手57を介して回転軸5
5内の通路55aへ供給された泥しょう材が、これら開
口より掘削された土砂内へ噴出されるようになってい
る。
【0006】一方、チャンバ51a内に取込まれた土砂
は排土管60、非常用ピンチ弁61、可撓管62及び常
用ピンチ弁63を介してシールド本体51の後部内に設
けられた大径玉石分離手段(トロンメル)64に排出さ
れるようになっている。
【0007】大径玉石分離手段64は土砂中に混入した
大径玉石と土砂を分離するもので、筒状のカゴより形成
されており、軸線と平行するよう配設された多数の縦杆
64aと、円周方向に螺旋状に配設された螺旋杆64b
よりなり、予め設定した大きさの大径玉石が通過できな
いように縦杆64aと螺旋杆64b間の目の大きさが設
定されており、土砂より分離されて大径玉石分離手段6
4内に残った大径玉石は図示しない搬送手段で土砂と別
経路で後方へ搬送されるようになっている。
【0008】一方、上記大径玉石分離手段64の下方に
は、大径玉石分離手段64により大径玉石と分離された
土砂が落下するホッパ66が設置されている。上記ホツ
パ66は上面が開口し、かつ底部66aの一部が吸込み
口66bに向って大きく傾斜する傾斜面66cとなって
おり、開口より落下した土砂が吸込み口66b側へ流れ
やすくなっている。そして上記吸込み口66bには吸込
み管67及び図示しないボールジョイントを介して土砂
圧送ポンプが接続されている。
【0009】上記のように構成された従来技術の作用を
説明すると、シールド本体51の推進に伴いカッタヘッ
ド52により掘削された土砂はスポーク52a内の通路
52c内より噴出された泥しょう材により流動体泥土化
されてチャンバ51a内に取込まれた後排土管60より
非常用ピンチ弁61及び常用ピンチ弁63を経て大径玉
石分離手段64へ送られ大径玉石分離手段64により土
砂中の大径玉石が分離される。分離された大径玉石は別
の経路(図示せず)を経て後方へ搬出されると共に、大
径玉石分離手段を通過した土砂はホッパ66内に落下
し、ホッパ66底部の傾斜面66cにより吸込み口66
b側へ案内される。
【0010】また、大径玉石分離手段64による大径玉
石の分離状態や、ホッパ66の状態は、シールド本体5
1の上部に設置されたテレビカメラよりなる監視手段7
5により常時監視されていて、監視手段により撮影され
た映像は図示しない操作盤へ送られてモニタに映し出さ
れるようになっている。これによって大径玉石分離手段
64やホッパ66に不具合が発生した場合、土砂圧送ポ
ンプの運転を即時に停止することにより、土砂圧送ポン
プなどが破損するのを防止することができる。また排土
土砂の流動状態を見ることで排土搬送の制御が可能とな
る。
【0011】上記のように従来の排泥装置においてホッ
パ66は土砂圧送ポンプで排泥する前段階の装置として
重要な役割を有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の排泥装置のホッパ66(排泥タンク)で
は、底部66aの一部が吸込み口66bに向って大きく
傾斜する傾斜面66cとなっており、開口より落下した
排泥が吸込み口66b側へ流れやすく考慮されているも
のの、徐々には底部66aや傾斜面66cに排泥が堆積
し、ホッパ66の内容積が減少してくると共に、吸込み
口66bへ排泥が流れにくくなることが考えられる。そ
して、そのまま放置すれば、吸込み管67へ排泥の供給
ができなくなり、排泥装置として機能しなくなるという
問題があった。
【0013】また、吸込み管67による排泥搬送では排
泥の粘度が排泥効率に影響するが、排泥の粘度を直接調
整する手段がないために、カッタ52bの前面に供給す
る泥しょう材の粘度を調整することによって排泥の粘度
を間接的に調整することしかできず、排泥効率を高効率
にすることができないという問題があった。
【0014】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、投入された排泥をスムーズに吸込み管へ
供給できる排泥タンクを得ることを目的としている。ま
た、排泥の粘度調整のできる排泥タンクを得ることを目
的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る排泥タンク
は、切羽に送られた泥水とともに、シールド機のチャン
バーに取り込まれた掘削土を坑外に搬出する排泥装置に
用いられるものであって、貯留された泥水の攪拌及び搬
送に用いるスパイラルコンベアをタンク内に設置したも
のである。
【0016】また、形状を船底状にすると共に、最底部
にスパイラルコンベアを配置したものである。
【0017】さらに、前記スパイラルコンベアのトラフ
の深さは、前記排泥タンクの内容積と前記スパイラルコ
ンベアの搬送量とに基づいて設定されていることを特徴
とするものである。
【0018】また、前記スパイラルコンベアのトラフの
両側壁の上端上方に該両側壁と共にトラフの側壁を形成
できる側板を上下方向移動可能に設置したものである。
【0019】さらに、切羽に送られた泥水とともに、シ
ールド機のチャンバーに取り込まれた掘削土を坑外に搬
出する排泥装置の排泥タンクにおいて、排泥タンク内の
泥水の粘度調整に切羽に送られる泥水を用いるようにし
たものである。
【0020】また、切羽に送られた泥水とともに、シー
ルド機のチャンバーに取り込まれた掘削土を坑外に搬出
する排泥装置の排泥タンクにおいて、内面に付着性、濡
れ性が小さい材料をコーティングしたものである。
【0021】さらに、前記コーティングの材料はポリエ
チレン、テフロン、ウレタンエラストマーのいずれかで
あることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施形態】実施の形態1.図1は本発明の実施
の形態に係る排泥タンクを含む排泥装置の説明図であ
る。図1に示すように、排泥装置は推進管2の内部に設
置された複数の機器によって構成されるので、まず、図
1に基づいて排泥装置の全体構成を概説する。図1にお
いて、63aはシールド本体51のチヤンバ51aに取
込まれた掘削土を排出するピンチ弁63につづく排泥口
(シールド本体51のチャンバ51aについては図7、
図8参照)、1は大径玉石と土砂との分離機能に加えて
粘土塊の破砕機能を併せ持つ礫分離装置、3は礫分離装
置1の下方に設置され、大径玉石が除かれた土砂及び泥
水が溜められる排泥タンク、5は排泥タンク3に貯留さ
れた土砂及び泥水を配管輸送するための排泥管である。
【0023】配管輸送の方法としては、例えば上流側か
ら圧縮空気により圧送する方法、あるいは下流側から真
空ポンプより吸引する方法などがある。7は礫分離装置
1の出口側に設置されて礫分離装置1から排出される大
径玉石を後述のベルトコンベア9に供給するホッパ、9
はホッパ7から供給される大径玉石を礫タンク11に搬
送するベルトコンベア、13は礫タンク11を乗せて坑
外に搬出する自走式の礫搬出台車、15は礫搬出台車1
3が走行するための走行レールである。
【0024】17は排泥装置を監視するためのテレビカ
メラであり、礫分離装置1の近くとベルトコンベア9の
搬出口側にそれぞれ設置されている。19は排泥装置及
びテレビカメラの制御盤であり、この制御盤19、上記
テレビカメラ17、図示しないマイクロホン、及び地上
側の制御盤、モニター、マイクロホン等によって排泥装
置の監視システムが構成されている。
【0025】次に、上記排泥装置の一部を構成する排泥
タンク3の詳細について説明する。図2は排泥タンク3
の説明図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は平
面図、図2(c)は側面図、図3は図2(a)の矢視A
−A断面図である。排泥タンク3は平面形状が矩形状
で、図中正面側の側壁が推進管2の側壁に沿うように円
弧状に形成されている。そして、断面形状は、図3に示
すように、船底状になっており、最下部にはトラフ3f
が形成されている。また、トラフ3fに連続する一方の
側面には泥水を排出するための吸込み口3aが設けら
れ、さらにトラフ3fには一端側を吸込み口3aに臨ま
せたスパイラルコンベア3bが排泥タンク3の長手方向
両端に亘って設置されている。
【0026】ここでスパイラルコンベア3bのトラフ3
fの深さの決定方法について述べる。スパイラルコンベ
ア3bの搬送量は次の(1)式で表される。 Q=n・η・A・P ………… (1) ここで、Q:スパイラルコンベアの搬送量 n:スパイラルコンベアの回転数 η:トラフ内の搬送対象物充満率 A:スパイラルの搬送面積 P:スパイラルのピッチ
【0027】上記の式(1)から分かるように、スパイ
ラルコンベア3bの搬送量Qは回転数n、スパイラルの
搬送面積A及びピッチPが一定であれば、トラフ内の搬
送対象物充満率η、すなわち、トラフ3fの深さHによ
って決まり、搬送量Qとトラフ3fの深さHとは比例関
係にある。したがって、スパイラルの外径を最大として
トラフ3fの深さHが大きければ、スパイラルコンベア
3bの搬送量Qは大きくなり、トラフ3fの深さHが小
さければ、スパイラルコンベア3bの搬送量Qは小さく
なる。よって、スパイラルコンベア3bの搬送量Qを大
きくするためにはトラフ3fの深さHを大きくすればよ
い。
【0028】ところが、シールド工法における推進管と
いう狭い空間内ではその中に設置する機器の寸法には一
定の制限がされ、当然排泥タンク3の大きさについても
一定の制限がある。そして、排泥タンク3の高さ方向の
寸法Bは制限されるのが一般的であり、排泥タンク3の
高さを一定にしたままでトラフ3fの深さHを大きくす
るには、図4に示すように、排泥タンク3の深さCを小
さくしなければならない。排泥タンク3の深さCを小さ
くすると内容積Vが小さくなる。すなわち、トラフ3f
の深さHと排泥タンク3の内容積Vとはほぼ反比例の関
係にある。
【0029】他方、排泥タンク3の内容積Vはトロンメ
ル1から投下される排泥の量と排泥タンク3から配管輸
送により排出される量との関係で決定されるものであ
り、トロンメル1から投下される排泥の量はほぼ一定で
あると仮定すれば、排泥タンク3の内容積Vは配管輸送
により排出される量が多ければ多いほど小さくてよいこ
とになる。そして、配管輸送により排出される量はスパ
イラルコンベア3bの搬送量Qに比例すると考えられ
る。したがって、排泥タンク3の内容積Vはスパイラル
コンベア3bの搬送量Qにほぼ反比例することになる。
【0030】以上要するに、スパイラルコンベア3bの
搬送量Qとトラフ3fの深さHとは比例関係にあり、ま
たトラフ3fの深さHと排泥タンク3の内容積Vとはほ
ぼ反比例の関係にあり、さらに排泥タンク3の内容積V
とスパイラルコンベア3bの搬送量Qとはほぼ反比例の
関係にあると言える。これらの関係をグラフに表示する
と図5に示すようになる。そこで、トラフ3fの深さH
は、排泥タンクの内容積Vとススパイラルコンベア3b
の搬送量Qとの関係を考慮して最適な値に設定する。
【0031】再び図2に基づいて排泥タンク3の他の構
成について説明する。排泥タンク3には、泥水のレベル
を計測するレベル計3c、泥水の粘度を計測する粘度計
3d、排泥タンク3中の泥水の粘度を調整するための泥
水を注入する注入口3eが設けられている。注入口3e
はシールド本体の前端部に泥水を供給する図示しない泥
水管から分岐されたものであり、注入口3eからはシー
ルド掘進に使用する泥水の一部が粘度調整用として排泥
タンク3に供給される。粘度調整方法としては、例えば
粘度計3dで粘度を監視しておき、粘度が予め設定した
値よりも大きくなったときには注入口3eのバルブを開
放して排泥タンク3に泥水の一部を供給する。
【0032】また、排泥タンク3は、その内面にポリエ
チレン、テフロン、ウレタンエラストマーといった付着
性、濡れ性が小さい材料をコーティングされている。こ
れによって、トロンメル1から投下される排土は排泥タ
ンク3の内面に泥や粘土が付着しにくくスムーズにトラ
フ3f側に流れる。なお、ポリエチレン、テフロン、ウ
レタンエラストマー等はトロンメル1のカゴを通り抜け
た小礫及び土砂によって生ずる摩耗や損傷を考慮して必
要な膜厚をコーティングする。
【0033】以上のように構成された排泥タンク3の動
作について説明する。礫分離装置1のカゴから落下した
土砂及び泥水は排泥タンク3の底の傾斜面に沿ってトラ
フ3f側に移動してトラフ3f内から順に堆積する。ス
パイラルコンベア3bは攪拌作用を有しているので、こ
れを駆動して排泥タンク3内の土砂及び泥水を攪拌し
て、粘度計3dで粘度を計測し、粘度が高いときには注
入口3eから泥水を供給して適度な粘度に調整する。
【0034】排泥タンク3から泥水を排出する際には、
スパイラルコンベア3bを駆動させて排泥タンク3内の
土砂を吸込み口3a側に搬送し、吸込み口3aに接続さ
れた排泥管5によって配管輸送して坑外に排出される。
このとき、排泥タンク3の底が船底形状に傾斜してお
り、さらにポリエチレン、テフロン、ウレタンエラスト
マーといった付着性、濡れ性が小さい材料がコーティン
グされているので最下部の土砂が吸込み口3a側に移動
するにしたがって、土砂は傾斜面に沿ってスパイラルコ
ンベア3b上にスムーズに滑落することになり、排泥タ
ンク3の底部の一部に土砂が残存することはない。
【0035】以上のように本実施の形態によれば、排泥
タンク3内の排泥は最適な粘度を保って効率よく排泥管
へ供給され、配管輸送によって坑外に排出されることに
なる。
【0036】実施の形態2.図6は本発明の他の実施の
形態の説明図であり、実施の形態1における図3に相当
するものである。本実施の形態においてはトラフ3fの
両側に側板3gを上下方向に移動可能に設置して、トラ
フの深さを可変式にしたものである。側板3gはトラフ
3fの両側壁上端の上方にトラフ3fに沿って設けられ
ている。このように可動式の側板3gを設けることによ
って、スパイラルコンベア3bを駆動させる際に側板3
gを下方に移動させてトラフの一部を構成するようにす
ることによって、トラフの深さが深くなったのと同じ状
態になり、スパイラルコンベア3bの搬送量Qを大きく
することができる。
【0037】本実施の形態によれば、排泥タンク3の深
さを変えることなく、トラフの深さを深くしたのと同等
の状態にすることができる。したがって、排泥タンクの
内容積Vとスパイラルコンベアの搬送量Qを個別に決定
することができ、排泥タンクの内容積Vとスパイラルコ
ンベア3bの搬送量Qの両方を確保することができる。
【0038】なお、以上の実施の形態1,2においては
セミシールド工法を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、一般的なシールド工法にも
適用できることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に示すような効果を奏する。
【0040】切羽に送られた泥水とともに、シールド機
のチャンバーに取り込まれた掘削土を坑外に搬出する排
泥装置の排泥タンクにおいて、貯留された泥水の攪拌及
び搬送に用いるスパイラルコンベアをタンク内に設置し
たことにより、スパイラルコンベアに泥水の攪拌と搬送
の2つの機能を持たせることができ、装置の簡略化、省
スペース化を図ることができる。
【0041】また、形状を船底状にすると共に、最底部
にスパイラルコンベアを配置したので、特別な機構なし
に排泥をスパイラルコンベアに集めることができる。
【0042】さらに、スパイラルコンベアのトラフの深
さは、排泥タンクの内容積とスパイラルコンベアの搬送
量とに基づいて設定するようにしたので、最適な内容積
と搬送量を確保できる。
【0043】また、前記スパイラルコンベアのトラフの
両側壁の上端上方に該両側壁と共にトラフの側壁を形成
できる側板を上下方向移動可能に設置したので、排泥タ
ンクの内容積とスパイラルコンベアの搬送量を個別に決
定することができ、排泥タンクの内容積とスパイラルコ
ンベアの搬送量の両方を確保することができる。
【0044】さらに、排泥タンク内の泥水の粘度調整に
切羽に送られる泥水を用いるようにしたので、特別な設
備なしに排泥の粘度調整をすることができ、排泥搬送の
効率を高めることができる。
【0045】また、内面にポリエチレン、テフロン、ウ
レタンエラストマーといった付着性、濡れ性が小さい材
料をコーティングしたので、排泥が排泥タンクの内側面
に付着したり、さらには堆積することなく底部に落下す
ることになり、排泥タンクの内容積の減少が防げると共
に、排泥の流れをスムーズにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態の排泥装置の全体構
成図である。
【図2】 この発明の一実施の形態の排泥タンクの説明
図である。
【図3】 図2(a)の矢視A−A断面図である。
【図4】 この発明の一実施の形態の排泥タンク内容積
とトラフの深さとの関係を説明する説明図である。
【図5】 この発明の一実施の形態の排泥タンク内容積
とスパイラルコンベア搬送量及びトラフの深さとの関係
を示す図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態のスパイラルコン
ベアのトラフの説明図である。
【図7】 従来の削土密封式セミシールド掘進機の土砂
搬送装置を示す横断断面図である。
【図8】 従来の削土密封式セミシールド掘進機の土砂
搬送装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 礫分離装置 3 排泥タンク 3a 吸込み口 3b スパイラルコンベア 3c レベル計 3d 粘度計 3e 注入口 3f トラフ 3g 側板 5 排泥管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 隆宏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−269294(JP,A) 特開 平8−303188(JP,A) 特開 平6−154762(JP,A) 特開 昭62−90500(JP,A) 実公 昭61−36629(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切羽に送られた泥水とともに、シールド
    機のチャンバーに取り込まれた掘削土を坑外に搬出する
    排泥装置の排泥タンクにおいて、 貯留された泥水の攪拌及び搬送に用いるスパイラルコン
    ベアをタンク内に設置したことを特徴とする排泥タン
    ク。
  2. 【請求項2】 形状を船底状にすると共に、最底部にス
    パイラルコンベアを配置したことを特徴とする請求項1
    記載の排泥タンク。
  3. 【請求項3】 前記スパイラルコンベアのトラフの深さ
    は、前記排泥タンクの内容積と前記スパイラルコンベア
    の搬送量とに基づいて設定されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の排泥タンク。
  4. 【請求項4】 前記スパイラルコンベアのトラフの両側
    壁の上端上方に該両側壁と共にトラフの側壁を形成でき
    る側板を上下方向移動可能に設置したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の排泥タンク。
  5. 【請求項5】 切羽に送られた泥水とともに、シールド
    機のチャンバーに取り込まれた掘削土を坑外に搬出する
    排泥装置の排泥タンクにおいて、 排泥タンク内の泥水の粘度調整に切羽に送られる泥水を
    用いるようにしたことを特徴とする排泥タンク。
  6. 【請求項6】 切羽に送られた泥水とともに、シールド
    機のチャンバーに取り込まれた掘削土を坑外に搬出する
    排泥装置の排泥タンクにおいて、 内面に付着性、濡れ性が小さい材料をコーティングした
    ことを特徴とする排泥タンク。
  7. 【請求項7】 前記コーティングの材料はポリエチレ
    ン、テフロン、ウレタンエラストマーのいずれかである
    ことを特徴とする請求項6記載の排泥タンク。
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