JP2824041B2 - 土圧式シールド工法における排土処理方法およびその装置 - Google Patents

土圧式シールド工法における排土処理方法およびその装置

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JP2824041B2
JP2824041B2 JP8050884A JP5088496A JP2824041B2 JP 2824041 B2 JP2824041 B2 JP 2824041B2 JP 8050884 A JP8050884 A JP 8050884A JP 5088496 A JP5088496 A JP 5088496A JP 2824041 B2 JP2824041 B2 JP 2824041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土圧式シールドの
掘進に伴って排出される排土から砂,礫分と、シルト,
粘土等の微小粒子とを分離するための土圧式シールド工
法における排土処理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールドの排土処理の従来技術として
は、図14に示す土圧式シールドと、図15および図1
6に示す泥水式シールドとでは、別々に対応している。
【0003】その図14に示す土圧式シールド1の排土
処理装置では、地上に作泥土材用貯留槽101と、作泥
土材ミキサ102と、作泥土材圧送ポンプ103と、固
化ミキサ116および固化材サイロ117を有する固化
処理装置115と、ベルトコンベア118と、土砂溜1
20と、グラブバケット122を有するクレーン設備1
21と、ダンプトラック123とを配備している。
【0004】一方、前記地上から立坑10およびシール
ドトンネル8の内部にわたって、作泥土材圧送ポンプ1
03と、これに接続された作泥土材圧送管104と、作
泥土材タンク105と、作泥土材注入ポンプ106と、
作泥土材注入管107とを設けている。
【0005】他方、前記シールドトンネル8内には、ス
クリューコンベア等の排土装置6を設置している。
【0006】前記シールドトンネル8から立坑10を通
って地上には、泥土7の一次圧送ポンプ110と、泥土
圧送管111と、二次圧送ポンプ112と、泥土圧送管
113と、流量計114とを設けられており、前記泥土
圧送管113の出口を前記固化ミキサ116に接続して
いる。
【0007】そして、土圧式シールド1の回転カッタ3
により掘削された土砂に、前記作泥土材用貯留槽101
と作泥土材ミキサ102により作成された作泥土材10
8を、作泥土材圧送ポンプ103、作泥土材圧送管10
4、作泥土材タンク105、作泥土材注入ポンプ106
および作泥土材注入管107を通じて添加する。
【0008】次に、掘削土砂と作泥土材108とを土圧
式シールド1の攪拌翼4により練り混ぜ、泥土状にす
る。その泥土7を排土装置6に取り込み、シールドトン
ネル8内に搬送する。
【0009】ついで、前記泥土7を排土装置6から一次
圧送ポンプ110、泥土圧送管111、二次圧送ポンプ
112、泥土圧送管113および流量計114を経て固
化ミキサ116に送入する。
【0010】前記固化ミキサ116では、前記泥土7に
固化材サイロ117から固化材を添加し、固化処理す
る。ついで、固化処理土119をベルトコンベア118
を介して土砂溜120にいったん貯留した後、クレーン
設備121によりダンプトラック123に積み込み、土
捨て場等に廃棄する。
【0011】また、この従来技術において、泥土7を排
土装置6からトロバケットに入れ、このトロバケットに
よりシールドトンネル8内を運搬し、地上に搬出する場
合もある。
【0012】さらには、泥土7を固化処理装置115を
通さずに、泥土圧送管113から土砂溜120に貯留す
る場合もある。
【0013】なお、図14中、9は土圧式シールド1の
後方で組み立てられたセグメントである。
【0014】次に、図15および図16に示す泥水式シ
ールド131では、シールドトンネル135、立坑13
7および地上にわたって、第1排泥ポンプ139と、排
泥管140と、第2排泥ポンプ141と、排泥管142
と、第3排泥ポンプ143と、排泥管144とを配置し
ている。
【0015】また、地上には前記第3排泥ポンプ143
に接続された一次処理装置145と、土砂溜148と、
原水槽150と、調整槽152と、余剰泥水槽153
と、二次処理装置155と、土砂溜158と、濾水槽1
60と、中和装置161と、清水槽164と、作泥装置
167とを配備している。
【0016】さらに、前記地上の調整槽152から立坑
137およびシールドトンネル135内を通り、泥水式
シールド131の前側のチャンバ134にわたって、送
泥管170と、送泥ポンプ171と、送泥管172とを
設けている。
【0017】しかして、この泥水式シールド131では
回転駆動装置132に連結された回転カッタ133によ
り切羽を掘削する一方、調整槽152から送泥管17
0、送泥ポンプ171および送泥管172により泥水式
シールド131のチャンバ134に送泥水169を送
り、掘削土砂と送泥水169とを攪拌し、泥水を作成す
る。
【0018】ついで、その排泥水138を第1排泥ポン
プ139、排泥管140、第2排泥ポンプ141、排泥
管142、第3排泥ポンプ143および排泥管144を
通じて地上まで搬出し、一次処理装置145に送入す
る。
【0019】前記一次処理装置145では、前記排泥水
138を二次泥水146と、砂,礫分147とに分離
し、二次泥水146を原水槽150に送り、砂,礫分1
47を土砂溜148に送る。
【0020】前記土砂溜148に溜められた砂,礫分1
47は、一般残土149として適宜処理される。
【0021】前記原水槽150では、二次泥水146の
一部を調整槽152に送り、残りを余剰泥水151とし
て余剰泥水槽153に送る。
【0022】前記調整槽152では、二次泥水146に
濾水157を利用した補給水166を清水槽164を介
し、また、作泥装置167で作成された泥土168とを
混ぜ、送泥水169を作成する。そして、この送泥水1
69を送泥管170、送泥ポンプ171および送泥管1
72を通じて泥水式シールド131のチャンバ134に
送給する。
【0023】前記余剰泥水槽153では、余剰泥水15
1に凝集剤154を添加し、微小粒子を凝集させて二次
処理装置155に送る。
【0024】前記二次処理装置155では、余剰泥水槽
153で処理された被処理液を取り込み、フィルタプレ
スにより濾過,加圧し、脱水ケーキ156と、濾水15
7とに分離し、脱水ケーキ156を土砂溜158に送
り、濾水157を濾水槽160に送入する。
【0025】前記土砂溜158では、脱水ケーキ156
をいったん貯留した後、産業廃棄物159として適宜搬
出し、処分する。
【0026】前記濾水槽160では、濾水157の一部
を清水槽164を通じて、前記二次泥水146の補給水
166として調整槽152に供給する。なお、補給水1
66が濾水157だけでは足りない場合は、水道水等の
清水163を補充する。また、濾水157の残部を中和
装置161に送入する。
【0027】前記中和装置161では、濾水157に中
和剤162を添加し、pHを規定値以下に調整し、清水
163としたうえで放流する。
【0028】なお、図16において、136は泥水式シ
ールド131内で組み立てられたセグメントを示す。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
のうちの、土圧式シールドの排土処理技術では、 (1) 泥土7を土砂溜120に貯留後、そのまま搬出
すると、産業廃棄物として扱われる。前記泥土7を固化
処理装置115で固化処理して搬出しても、産業廃棄物
として扱われることもある。泥土7が産業廃棄物として
扱われると、排土処理コストが高くなる。 (2)作泥土材108を再利用できないため、不経済で
ある。 という問題がある。
【0030】また、泥水式シールドの排土処理技術で
は、 (1)掘進中の最大掘進速度における処理量のピーク時
を基準として使用機器を決定するため、泥水処理設備の
規模が大きくなる。 (2)昼夜施工を行う場合、泥水処理設備も昼夜稼働さ
せる必要がある。泥水処理設備を昼夜稼働させると、夜
間の騒音,振動が懸念され、騒音対策として防音ハウス
等が必要となり、設備費が高くなる。 という問題がある。
【0031】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、切羽の掘削土砂から砂,
礫分を効率よく分離し、産業廃棄物を極力少なくするこ
とができ、昼夜施工に際しても、排土処理は昼間時に昼
夜分をまとめて行うことができ、排土処理を連続的に能
率よく行うことができ、しかも設備費および使用電力料
共、少なくて済む土圧式シールド工法における排土処理
方法を提供することにある。
【0032】また、本発明の他の目的は、余剰泥水を二
次処理系で処理することにより分離された濾水を有効に
利用し、濾水の中和処理する量を極力少なくなし得る土
圧式シールド工法における排土処理方法を提供すること
にある。
【0033】さらに、本発明の他の目的は、余剰泥水と
なるべき二次泥水の一部を作泥土材として利用し、排土
量および作泥材量共、縮少し得る土圧式シールド工法に
おける排土処理方法を提供することにある。
【0034】そして、本発明の他の目的は、前記本発明
方法を的確に実施し得る土圧式シールド工法における排
土処理装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明方法では土圧式シールド1により地中を掘進
し、切羽から排出された流動性に富む泥土7を排土装置
6に取り込み、前記排土装置6から排出された泥土7を
いったん土砂溜15に入れ、前記土砂溜15から処理す
べき泥土7を取り出し、この泥土7に調整泥水70を加
え、作泥水ミキサ17を介し攪拌,混合して一次泥水3
0に変換し、この一次泥水30を二次泥水42と砂,礫
分43とに分離し、前記二次泥水42を転用泥水48と
余剰泥水49とに分離し、前記砂,礫分43を一般残土
46として処分し、前記余剰泥水49をシルト,粘土等
の微小粒子と濾水59とに分離し、前記微小粒子を脱水
ケーキ58とし、かつ前記転用泥水48に少なくとも前
記濾水59の一部を加え、転用泥水48の比重を調整し
て調整泥水70を作成し、この調整泥水70を前記泥土
7に加えるようにしている。
【0036】また、前記目的を達成するため、本発明方
法では土圧式シールド1により地中を掘進し、切羽から
排出された流動性に富む泥土7を排土装置6に取り込
み、前記排土装置6から排出された泥土7をいったん土
砂溜15に入れ、前記土砂溜15から処理すべき泥土7
を取り出し、この泥土7に調整泥水70を加え、作泥水
ミキサ17を介し攪拌,混合して一次泥水30に変換
し、この一次泥水30を二次泥水42と砂,礫分43と
に分離し、前記二次泥水42を転用泥水48と余剰泥水
49とに分離し、前記砂,礫分43を一般残土46とし
て処分し、前記余剰泥水49をシルト,粘土等の微小粒
子と濾水59とに分離し、前記微小粒子を脱水ケーキ5
8とし、かつ前記転用泥水48に前記濾水59の一部を
加え、転用泥水48の比重を調整して調整泥水70を作
成し、この調整泥水70を前記泥土7に加え、前記濾水
59の他の一部を作泥用清水85として作泥土材タンク
80に送入するようにしている。
【0037】また、前記目的を達成するため、本発明方
法では土圧式シールド1により地中を掘進し、切羽から
排出された流動性に富む泥土7を排土装置6に取り込
み、前記排土装置6から排出された泥土7をいったん土
砂溜15に入れ、前記土砂溜15から処理すべき泥土7
を取り出し、この泥土7に調整泥水70を加え、作泥水
ミキサ17を介し攪拌,混合して一次泥水30に変換
し、この一次泥水30を二次泥水42と砂,礫分43と
に分離し、前記二次泥水42を転用泥水48と余剰泥水
49と作泥土材泥水87とに分離し、前記砂,礫分43
を一般残土46として処分し、前記余剰泥水49をシル
ト,粘土等の微小粒子と濾水59とに分離し、前記微小
粒子を脱水ケーキ58とし、かつ前記転用泥水48に前
記濾水59の一部を加え、転用泥水48の比重を調整し
て調整泥水70を作成し、この調整泥水70を前記泥土
7に加え、作泥材料92に前記作泥土材用泥水87と、
前記濾水59の他の一部を補給水90として加え、前記
作泥材料92と作泥土材用泥水87と補給水90とを攪
拌,混練し、比重,粘性を調整して作泥土材93を作成
し、この作泥土材93を作泥土材タンク80に送入する
ようにしている。
【0038】また、前記目的を達成するため、本発明装
置では前記処理すべき泥土7に、前記調整泥水70をジ
ェット水流として加えるようにしている。
【0039】また、前記目的を達成するため、本発明装
置では地中を掘進する土圧式シールド1の排土装置6か
ら排出する泥土7を受け取り、土砂溜15に搬送する搬
送手段と、前記搬送手段から泥土7を受け取り、一時貯
留する土砂溜15と、前記土砂溜15から泥土7を受け
取り、この泥土7に比重調整された調整泥水70を加
え、前記泥土7と調整泥水70とを攪拌,混合し、一次
泥水30に変換する作泥水ミキサ17と、前記作泥水ミ
キサ17から一次泥水30を取り込み、二次泥水42と
砂,礫分43とに分離する一次処理装置41と、前記
砂,礫分43を受け入れる土砂溜45と、前記一次処理
装置41から二次泥水42を受け取り、転用泥水48と
余剰泥水49とに分離する原水槽47と、前記余剰泥水
49を受け入れ、微小粒子と濾水59とに分離し、微小
粒子を脱水ケーキ58に処理する二次処理装置54と、
前記脱水ケーキ58を受け入れる土砂溜60と、前記転
用泥水48に濾水59の少なくとも一部を補給水69と
して加え、転用泥水48を比重調整し、調整泥水70を
作成する調整槽50と、前記調整泥水70を作泥水ミキ
サ17に送り込む手段とを配備している。
【0040】また、前記目的を達成するため、本発明装
置では地中を掘進する土圧式シールド1の排土装置6か
ら排出する泥土7を受け取り、土砂溜15に搬送する搬
送手段と、前記搬送手段から泥土7を受け取り、一時貯
留する土砂溜15と、前記土砂溜15から泥土7を受け
取り、この泥土7に比重調整された調整泥水70を加
え、前記泥土7と調整泥水70とを攪拌,混合し、一次
泥水30に変換する作泥水ミキサ17と、前記作泥水ミ
キサ17から一次泥水30を取り込み、二次泥水42と
砂,礫分43とに分離する一次処理装置41と、前記
砂,礫分43を受け入れる土砂溜45と、前記一次処理
装置41から二次泥水42を受け取り、転用泥水48と
余剰泥水49とに分離する原水槽47と、前記余剰泥水
49を受け入れ、微小粒子と濾水59とに分離し、微小
粒子を脱水ケーキ58に処理する二次処理装置54と、
前記脱水ケーキ58を受け入れる土砂溜60と、前記転
用泥水48に濾水59の一部を補給水69として加え、
転用泥水48を比重調整し、調整泥水70を作成する調
整槽50と、前記調整泥水70を作泥水ミキサ17に送
り込む手段と、前記濾水59の他の一部を、作泥土材タ
ンク80に作泥用清水85として供給する作泥用清水供
給手段84とを配備している。
【0041】さらに、前記目的を達成するため、本発明
装置では地中を掘進する土圧式シールド1の排土装置6
から排出する泥土7を受け取り、土砂溜15に搬送する
搬送手段と、前記搬送手段から泥土7を受け取り、一時
貯留する土砂溜15と、前記土砂溜15から泥土7を受
け取り、この泥土7に比重調整された調整泥水70を加
え、前記泥土7と調整泥水70とを攪拌,混合し、一次
泥水30に変換する作泥水ミキサ17と、前記作泥水ミ
キサ17から一次泥水30を取り込み、二次泥水42と
砂,礫分43とに分離する一次処理装置41と、前記
砂,礫分43を受け入れる土砂溜45と、前記一次処理
装置41から二次泥水42を受け取り、転用泥水48と
余剰泥水49と作泥土材用泥水87とに分離する原水槽
47と、前記余剰泥水49を受け入れ、微小粒子と濾水
59とに分離し、微小粒子を脱水ケーキ58に処理する
二次処理装置54と、前記脱水ケーキ58を受け入れる
土砂溜60と、前記転用泥水48に濾水59の一部を補
給水69として加え、転用泥水48を比重調整し、調整
泥水70を作成する調整槽50と、前記調整泥水70を
作泥水ミキサ17に送り込む手段と、作泥材料92に前
記作泥土材用泥水87と、濾水59の他の一部を利用し
た補給水90とを加え、混練して作泥土材93を作成す
る作泥土材ミキサ89と、前記作泥土材93を作泥土材
タンク80に供給する作泥土材供給手段94とを配備し
ている。
【0042】そして、前記目的を達成するため、本発明
装置では前記処理すべき泥土7に、前記調整泥水70を
作泥水ミキサ17にジェット水流として送り込む手段を
設けている。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0044】図1〜図5は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は排土処理のフローチャート、図2は土圧式
シールドと排土処理装置の概要図、図3は同装置の詳細
を示す平面図、図4は同装置の土砂溜,スクリューフィ
ーダ,作泥水ミキサ,一次泥水の貯泥槽の部分の詳細を
示す断面図、図5は図4のV−V線断面図である。
【0045】これらの図に示す第1実施例では図1に示
すごとき土圧式シールドを用いてトンネルを掘進し、排
土処理装置により処理する。
【0046】その土圧式シールド1は、回転駆動装置2
と、回転カッタ3と、攪拌翼4と、チャンバ5と、排土
口6′を有する排土装置6とを備えている。
【0047】そして、排土処理装置は泥土7を搬送する
ベルトコンベア11と、トロバケット12と、クレーン
設備14等からなる搬送手段と、土砂溜15と、スクリ
ューフィーダ16と、作泥水ミキサ17と、貯泥槽31
と、一次処理装置41と、土砂溜45と、原水槽47
と、調整槽50と、余剰泥水槽51と、二次処理装置5
4と、土砂溜60と、濾水槽62と、中和装置63と、
清水槽67とを配備している。
【0048】前記ベルトコンベア11は、排土装置6の
排土口6′から泥土7を受け取り、待機しているトロバ
ケット12に積み込むようにしている。
【0049】前記トロバケット12は、ベルトコンベア
11から泥土7を受け取り、適当量積載した後、予めシ
ールドトンネル8内に敷設された軌道13に沿って、シ
ールドトンネル8から立坑10側に搬出するようにして
いる。
【0050】前記クレーン設備14は、泥土7を積載し
たトロバケット12を立坑10内で受け取り、地上に引
き上げ、土砂溜15の設置位置まで搬送し、トロバケッ
ト12内の泥土7を土砂溜15に送入した後、空のトロ
バケット12をシールドトンネル8内に戻すようになっ
ている。
【0051】前記土砂溜15は、トロバケット12から
受け取った泥土7を貯留した後、スクリューフィーダ1
6に送るようにしている。
【0052】前記スクリューフィーダ16は、例えば2
軸の連続スクリューにより構成されており、これら2軸
の連続スクリューはギヤにより同調して回転するように
構成されている。このスクリューフィーダ16は、土砂
溜15から受け取った泥土7を作泥水ミキサ17に入れ
るようにしている。
【0053】前記作泥水ミキサ17は、図4および図5
に示すように、ハウジング18と、4本の回転軸19a
〜19dと、各回転軸19a〜19dに形成された切り
欠きスクリュー20と、土砂分がミキサ内に沈降しない
ように、切り欠きスクリュー20の先端部に取り付けら
れた攪拌プレート21と、回転駆動源23と、この回転
駆動源23と各回転軸19a〜19d間に設けられた歯
車列24とを備えている。前記ハウジング18には、泥
土流入口25と、調整泥水流入口26と、一次泥水流出
口27とが設けられている。この一次泥水流出口27に
は、一次泥水ポンプ28と、一次泥水配管29とが接続
されており、一次泥水配管29の出口は貯泥槽31に臨
んでいる。前記各回転軸19a〜19dは、前記ハウジ
ング18に軸受22を介して取り付けられている。前記
切り欠きスクリュー20は、図5に示すように、円周方
向に隣合う回転軸19a〜19dに設けられた切り欠き
スクリューと互いに90°位相をずらして取り付けられ
ている。また、この作泥水ミキサ17はスクリューフィ
ーダ16から送り込まれる泥土7の量と、これに加える
調整泥水70の量とを連動させ、作成される一次泥水3
0の比重が一定となるように管理する機能を有してい
る。さらに、この作泥水ミキサ17は前記泥土7および
調整泥水70の量に応じて、各回転軸19a〜19dに
設けられた切り欠きスクリュー20および攪拌プレート
21の回転速度を適正回転速度に、自動的に調整する機
能をも有している。そして、この作泥水ミキサ17では
前記土砂溜15から泥土流入口25を通じて泥土7を受
け入れ、調整槽50から調整泥水流入口26を通じて調
整泥水70を受け入れ、切り欠きスクリュー20および
攪拌プレート21により攪拌,混合させて一次泥水30
に変換し、その一次泥水30を一次泥水流出口27、一
次泥水ポンプ28および一次泥水配管29を通じて貯泥
槽31に送るようにしている。
【0054】前記貯泥槽31は、図4に示すように、槽
本体32と、支持部材33に支持された回転駆動源34
と、これに連結された回転軸35と、この回転軸35に
取り付けられた攪拌翼36と、槽本体32内に設けられ
た水位計(図示せず)とを備えている。前記槽本体32
には、一次泥水流出口38が設けられている。この一次
泥水流出口38には、一次泥水ポンプ39と、一次泥水
配管40とが接続されている。前記回転軸35は、槽本
体32と支持部材33とに設けられた軸受37により支
持されている。しかして、この貯泥槽31では前記作泥
水ミキサ17から一次泥水配管29を通じて一次泥水3
0を受け入れ、その一次泥水30を攪拌翼36で攪拌
し、水位計で検出された水位が、予め決められた設定値
を超えると、一次泥水ポンプ39が起動し、一次泥水3
0を一次泥水流出口38および一次泥水配管40を通じ
て一次処理装置41に送るようにしている。
【0055】前記一次処理装置41は、振動篩とサイク
ロン(いずれも図示せず)とを備えている。この一次処
理装置41では、前記貯泥槽31からの一次泥水30を
取り込み、振動篩で二次泥水42と、砂,礫分43とに
分離し、その二次泥水42を原水槽47に送り、砂,礫
分43をサイクロンにより脱水処理し、図3に示すよう
に、脱水された砂,礫分43をベルトコンベア44によ
り土砂溜45に送り込むようにしている。
【0056】前記土砂溜45は、前記一次処理装置41
で脱水された砂,礫分43を受け入れ、いったん貯留し
た後、一般残土46として搬出するようにしている。
【0057】前記原水槽47は、前記一次処理装置41
から二次泥水42を受け取り、この二次泥水42の一部
を転用泥水48として調整槽50に送り、二次泥水42
の残りを余剰泥水49として余剰泥水槽51に送入する
ようにしている。
【0058】前記余剰泥水槽51は、原水槽47から余
剰泥水49を受け入れ、図2,図3に示すように、凝集
剤槽52から凝集剤53を取り入れ、前記余剰泥水49
に凝集剤53を添加し、余剰泥水49に含まれているシ
ルト,粘土等の微小粒子を凝集させ、ブロック化させた
うえで、二次処理装置54に送り込むようにしている。
【0059】前記二次処理装置54は、図3に示すよう
に、フィルタプレス55を備えている。この二次処理装
置54では、余剰泥水槽51から送り込まれた被処理液
を取り入れ、凝集剤53により凝集された微小粒子のケ
ーキ状物と、濾水59とに分離し、微小粒子のケーキ状
物をフィルタプレス55により脱水して脱水ケーキ58
とし、ベルトコンベア56,57を通じて土砂溜60に
送り、濾水59を濾水槽62に送るようにしている。
【0060】前記土砂溜60は、二次処理装置54から
送り込まれた脱水ケーキ58をいったん貯留した後、産
業廃棄物61として搬出し、処分するようにしている。
【0061】前記濾水槽62は、二次処理装置54から
送り込まれた濾水59の一部を清水槽67に送り、残り
を中和装置63に送るようになっている。
【0062】前記中和装置63は、濾水槽62から送り
込まれた濾水59に、図2,図3に示すように、中和剤
槽64から取り込んだ中和剤65を添加し、pHを調整
後、清水66として放流するようにしている。
【0063】前記清水槽67は、濾水槽62から送り込
まれた濾水59を前記転用泥水48の比重を調整するた
めの補給水69として、調整槽50に供給するようにし
ている。このとき、濾水槽62から送り込まれた濾水5
9だけでは足りない場合には、濾水59に水道水等の清
水68を補充するようにしている。
【0064】前記調整槽50は、前記原水槽47から転
用泥水48を取り入れ、清水槽67からは補給水69を
取り入れ、転用泥水48と補給水69とを混ぜ、比重調
整して調整泥水70を作成する。そして、調整槽50は
図3に示すように、調整泥水70を作泥水ミキサ17に
送り込む手段を構成している調整泥水ポンプ71(図2
参照)と、調整泥水配管72とを通じて作泥水ミキサ1
7にジェット水流として送り込み、泥土7に加えるよう
にしている。ジェット水流は、泥土7を効率良く分離,
攪拌,混合するために調整泥水70を高圧ポンプで送る
か、吹出し部にノズルを設ける等により勢いよく吹出さ
せたもので、調整泥水70だけでもよいし、別の配管か
ら吹出す空気との混合でもよい。このジェット水流は土
質によって使用してもよいし、使用しなくてもよい。
【0065】次に、前記土圧式シールド1と、第1実施
例にかかる排土処理装置の作用に関連して、本発明方法
の一例を説明する。
【0066】まず、図1および図2に示すように、土圧
式シールド1において、回転カッタ3により切羽を掘削
し、その掘削土砂を攪拌翼4で攪拌し、排土装置6によ
り泥土7を取り込み、その泥土7を排土口6′からベル
トコンベア11に引き渡す。
【0067】前記泥土7は、地層の形態にもよるが、地
層が砂層の場合、単位体積重量γ=1.8〜2.0t/
3 程度で、スランプ5〜15cm程度であって、いわ
ゆる流動性に富んだ泥土である。
【0068】前記作業を繰り返してシールドトンネル8
を掘進し、土圧式シールド1内でセグメント9を組み立
て、トンネルを構築する。
【0069】一方、排土処理装置では前記排土装置6の
排土口6′からベルトコンベア11で泥土7を受け取
り、その泥土7を待機中のトロバケット12に積み込
む。
【0070】前記泥土7をトロバケット12に適当量、
積み込んだ後、トロバケット12を軌道13に沿って、
シールドトンネル8から立坑10方向に移動させ、泥土
7を積載したトロバケット12をクレーン設備14に引
き渡す。
【0071】前記クレーン設備14では、泥土7を積載
したトロバケット12を受け取り、立坑10から地上に
引き上げ、地上に設置されている土砂溜15の位置まで
搬送し、泥土7を土砂溜15に送入し、空のトロバケッ
ト12をベルトコンベア11の後部下方へ戻す。
【0072】前記土砂溜15では、泥土7を受け入れ、
いったん貯留した後、スクリューフィーダ16に送る。
【0073】前記スクリューフイーダ16では、土砂溜
15から受け取った泥土7を作泥水ミキサ17に送入す
る。
【0074】前記作泥水ミキサ17では、前記泥土7
と、調整槽50から送り込まれた調整泥水70とを、図
4および図5に示す切り欠きスクリュー20および攪拌
プレート21により攪拌,混合させ、一次泥水30に変
換し、その一次泥水30を貯泥槽31に送る。このと
き、一次泥水30の比重が一定になるように管理し、ま
た攪拌プレート21により、土砂分が作泥材ミキサ17
内に沈降しないように、一次泥水30を攪拌する。
【0075】前記一次泥水30は、泥土7と調整泥水7
0とを、例えば1:2程度の割合で攪拌,混合して作ら
れ、その比重γ1 は1.30〜1.35t/m3 程度で
ある。
【0076】前記貯泥槽31では、作泥水ミキサ17か
ら受け入れた一次泥水30をいったん貯留し、図4に示
す攪拌翼36により攪拌した後、一次処理装置41の処
理状況に応じて、一次処理装置41に送る。
【0077】前記一次処理装置41は、振動篩とサイク
ロンとを備えており、前記一次泥水30を振動篩に掛
け、二次泥水42と、砂,礫分43とに分離し、二次泥
水42を原水槽47に送り、砂,礫分43をサイクロン
により脱水処理した後、図3に示すベルトコンベア44
により土砂溜45に送り込む。
【0078】前記二次泥水42は、一次泥水30から
砂,礫分43を分離した残りの泥水で、比重γ2 は1.
1〜1.2程度である。前記砂,礫分43は、基本的に
は粒径が0.074mm以上である。
【0079】前記土砂溜45では、一次処理装置41に
より脱水処理された砂,礫分43を受け入れ、いったん
貯留した後、一般残土46としてダンプトラック等で適
宜処分地へ搬出し、処分する。
【0080】前記原水槽47では、一次処理装置41か
ら送り込まれた二次泥水42を受け入れ、一部を転用泥
水48として調整槽50に送り、残りを余剰泥水49と
して余剰泥水槽51に送入する。
【0081】前記余剰泥水槽51では、前記原水槽47
から送り込まれた余剰泥水49を受け入れ、凝集剤槽5
2から高分子凝集剤等の凝集剤53を取り入れ、余剰泥
水49に凝集剤53を添加し、シルト,粘土等の微小粒
子を凝集させ、ブロック化させる。ついで、余剰泥水槽
51はブロック化された微小粒子を含む被処理液を二次
処理装置54に送る。
【0082】前記二次処理装置54は、フィルタプレス
55を備えている。そこで、二次処理装置54では前記
余剰泥水槽51から送り込まれた被処理液を取り入れ、
ブロック化された微小粒子をフィルタプレス55により
捕集し、被処理液をケーキ状物と、濾水59とに分離す
る。ついで、フィルタプレス55によりケーキ状物を脱
水し、脱水ケーキ58とした後、図3に示すベルトコン
ベア56,57により土砂溜60に送り、濾水59を濾
水槽62に送る。
【0083】前記脱水ケーキ58は、シルト,粘土を主
成分とし、比重γ3 が1.4〜1.7程度の高含水比の
土砂である。
【0084】前記土砂溜60では、二次処理装置54か
ら送り込まれた脱水ケーキ58を受け入れ、いったん貯
留した後、産業廃棄物61として適宜搬出し、処分す
る。
【0085】前記濾水槽62では、二次処理装置54か
ら送り込まれた濾水59を受け入れ、この濾水59の一
部を清水槽67に送り、残部を中和装置63に送る。
【0086】前記中和装置63では、濾水槽62から送
り込まれた濾水59を受け入れ、また中和剤槽64から
硫酸,炭酸ナトリューム等の中和剤65を取り込み、前
記濾水59に中和剤65を添加し、pHを調整後、清水
66として河川,下水道等に放流する。
【0087】前記清水槽67では、前記濾水槽62から
濾水59を受け入れ、調整槽50に前記転用泥水48の
比重調整用の補給水69として供給する。このとき、全
ての濾水量よりも多くの補給水69を必要とする場合に
は、清水槽67に別途水道水等の清水68を補充する。
【0088】前記調整槽50では、前記原水槽47から
転用泥水48を取り入れ、清水槽67から補給水69を
取り入れ、転用泥水48と補給水69とを混ぜ合わせて
比重調整し、調整泥水70を作成する。この調整泥水7
0の比重γ4 は1.05〜1.10程度である。そし
て、前記調整泥水70を作泥水ミキサ17に送り込む手
段を構成している調整泥水ポンプ71、調整泥水配管7
2を通じて、前記作泥水ミキサ17に送り込む。
【0089】前述のごとく、調整槽50から作泥水ミキ
サ17に調整泥水70を送り込み、スクリューフイーダ
16から作泥水ミキサ17に送り込まれた泥土7に、調
整泥水70をジェット水流として混ぜ合わせ、泥土7を
調整泥水70によって初期の分解,洗浄を行う。続い
て、作泥水ミキサ17により泥土7と調整泥水70とを
攪拌,混合させ、一次泥水30を作成すると同時に、加
える調整泥水量を調整し、一次泥水30の比重を調整す
る。
【0090】以上説明した本発明の第1実施例によれ
ば、土圧式シールド1を採用しているので、泥水式シー
ルドのように切羽へ大量の送泥水を供給する必要がない
ため、夜間は搬出した泥土7を土砂溜15等にストック
して置いて排土処理を行わず、昼間に昼夜分の排土処理
をまとめて行うことができ、したがって夜間施工に伴う
騒音,振動問題を解消できるし、場所によっては防音ハ
ウスを省略することも可能である。また、泥水式シール
ドでは必要不可欠の送,排泥管のうちの少なくとも送泥
管およびこれに付帯のポンプを省略することができる。
【0091】また、切羽への泥水循環方式を採用してい
ないため、泥水槽類の容量も小さいもので足り、全体と
して泥水式シールドの排土処理装置よりも小さな規模で
排土処理を行うことができる。
【0092】さらに、作泥水ミキサ17に調整泥水70
をジェット水流として送り込み、処理すべき泥土7の初
期の処理段階で比重調整すると同時に、分解,洗浄し、
一次泥水30に変換したうえで一次処理装置41に送る
ようにしているので、処理効率を高めることができる
し、前記一次処理装置41で一次泥水30を二次泥水4
2と、一般残土46の大部分を占める砂,礫分43とに
的確に分離できる結果、産業廃棄物61として処分する
必要のある排土量を極力少なくすることができる。
【0093】しかも、この第1実施例では前述のごと
く、相対的に排土処理量を少なくできること、排土処理
に際してコスト高になる産業廃棄物61を少なく抑える
ことができること、各処理部門の処理能力を十分発揮さ
せたうえで、連続的に稼働させ得ること、作泥水ミキサ
17に比重調整された調整泥水70をジェット水流とし
て送り込み、泥土7を処理の初期段階で比重調整しかつ
分解,洗浄したうえで、次の処理工程に送り、処理効率
を高めるようにしていることとが相俟ち、設備の小型化
を図ることができ、運転経費の削減を図ることも可能で
ある。
【0094】なお、前記第1実施例において、処理すべ
き泥土7を最初に持ち込む土砂溜15を省略し、泥土7
を直接スクリューフイーダ16に送入してもよく、作泥
水ミキサ17に送入するようにしてもよい。
【0095】また、作泥水ミキサ17として、図に示す
4軸の切り欠きスクリュー式のものに限らず、4軸パド
ル式のものでもよく、要は所期の機能を有するものであ
ればよい。
【0096】次に、図6は本発明の第2実施例の概要を
示す図である。
【0097】この第2実施例では、排土装置6と土砂溜
15間に、トロバケット12に代わる泥土搬送ライン7
4が敷設されている。
【0098】前記泥土搬送ライン74は、一次圧送ポン
プ75と、泥土圧送管76と、二次圧送ポンプ77と、
泥土圧送管78とを接続して構成されている。
【0099】そして、前記排土装置6の排土口6′から
一次圧送ポンプ75で泥土7を受け取り、その泥土7を
一次圧送ポンプ75、泥土圧送管76、二次圧送ポンプ
77および泥土圧送管78を通じて土砂溜15に圧送す
るようにしている。
【0100】この第2実施例の他の構成は、前記第1実
施例と同様であり、作用も第1実施例と同様である。
【0101】ついで、図7〜図9は本発明の第3実施例
を示すもので、図7は排土処理のフローチャート、図8
は土圧式シールドと排土処理装置の概要図、図9は同排
土処理装置の詳細を示す平面図である。
【0102】これらの図に示す第3実施例では、土圧式
シールド1内に作泥土材タンク80が設置されている。
【0103】前記作泥土材タンク80には、作泥土材注
入ポンプ81と、作泥土材注入配管82とが接続されて
いて、この作泥材注入配管82を通じて土圧式シールド
1のチャンバ5内の掘削土砂に作泥土材として清水85
を注入するようにしている。
【0104】一方、濾水槽62に接続された清水槽67
と、前記作泥土材タンク80とは、図8に示すように、
作泥用清水供給手段84により接続されている。前記作
泥用清水供給手段84は、作泥用清水ポンプと、作泥用
清水配管とを有して構成されている。
【0105】しかして、この第3実施例では二次処理装
置54で分離された濾水59の一部または全部を濾水槽
62から清水槽67に入れ、その濾水59の一部をこの
清水槽67から調整槽50に送り、調整泥水70の補給
水69として利用する一方、同濾水59の他の一部を作
泥用清水供給手段84により、作泥用清水85として作
泥土材タンク80に送入する。
【0106】前記作泥土材タンク80に送入した清水8
5は、作泥土材注入ポンプ81により作泥土材注入配管
82を通じて土圧式シールド1のチャンバ5に供給し、
掘削土砂に注入し、泥土7の流動性を調整するようにし
ている。
【0107】その結果、この第3実施例によれば、濾水
59を調整泥水70の補給水69のほかに、作泥用清水
85として有効に利用し、濾水59を中和し,放流する
量を極力少なくすることができる。
【0108】この第3実施例の他の構成,作用について
は、前記第1実施例と同様である。また、この第3実施
例においても第2実施例の泥土搬送ラインを採用するこ
とができる。
【0109】さらに、図10〜図12は本発明の第4実
施例を示すもので、図10は排土処理のフローチャー
ト、図11は土圧式シールドと排土処理装置の概要図、
図12は同装置の詳細を示す平面図である。
【0110】これらの図に示す第4実施例では、原水槽
47に作泥土材用泥水槽88が接続されており、この作
泥土材用泥水槽88には作泥土材ミキサ89が接続され
ている。
【0111】そして、前記作泥材ミキサ89には清水槽
67と、作泥材料槽91とが接続されている。前記作泥
材ミキサ89と作泥土材タンク80間は、作泥土材供給
手段94により接続されている。
【0112】前記作泥土材供給手段94は、作泥土材供
給ポンプと、作泥土材供給配管とにより構成されてい
る。
【0113】この第4実施例では、原水槽47により二
次泥水42を転用泥水48と、余剰泥水49と、作泥土
材用泥水87とに分離する。前記転用泥水48と余剰泥
水49とは、第1実施例と同様、それぞれ調整槽50と
余剰泥水槽51とに送り込まれ、作泥土材用泥水87は
いったん作泥土材用泥水槽88に送入された後、作泥土
材ミキサ89に必要量、送り込まれる。
【0114】前記作泥土材ミキサ89では、作泥土材用
泥水槽88から作泥土材用泥水87を受け入れ、前記清
水槽67から濾水59の一部を補給水90として取り込
み、前記作泥材料槽91から粘土,ベントナイト等の作
泥材料92を取り込み、これらの材料を攪拌,混練し、
比重,粘土を調整して作泥土材93を作成する。
【0115】前記作泥土材93を、作泥土材供給手段9
4を通じて作泥土材タンク80に送入した後、作泥土材
注入ポンプ81、作泥土材注入配管82を通じて必要
量、土圧式シールド1のチャンバ5に送り、掘削土砂に
注入する。
【0116】この第4実施例によれば、二次泥水42の
一部を作泥土材用泥水87として利用し、作泥土材93
を作成するようにしているので、余剰泥水49の処理量
を少なくすることが可能となり、その分二次処理系の処
理量および設備を縮小することができるほか、作泥材料
92の使用量を節減することもできる。
【0117】この第4実施例の他の構成,作用について
は、前記第1実施例と同様であり、この第4実施例にお
いても第2実施例を採用することができる。
【0118】続いて、図13は本発明の第5実施例を示
す一部縦断側面図である。
【0119】この図13に示す第5実施例では、作泥水
ミキサ17に固化材サイロ95が付設されている。前記
固化材サイロ95の内部は、垂直方向の仕切り壁96に
より二つの室に区画されている。前記区画された一方の
室には、固化材97が収容され、他方の室には、他の固
化材98が収容されている。
【0120】前記固化材97には、例えば高分子系固化
材を用い、他の固化材98には、例えば石灰系やセメン
ト系固化材を用いる。
【0121】この第5実施例では、土砂溜15にストッ
クされた泥土7を従来の泥土圧式シールドの排土処理で
行われている固化処理できるようになっている。
【0122】泥土7に調整泥水70を送入して前記のご
とく処理してもよいし、固化材97,98を送って攪
拌,混練し固化処理土99としてもよい。
【0123】固化処理土99はダンプトラック100に
積み込み、廃土処分する。
【0124】したがって、この第5実施例におけば、必
要に応じて処理方法を変えることができるため、処理場
の状況や地山の状態の変化にもすぐに対応できる。
【0125】この第5実施例の他の構成,作用について
は、前記第1〜第4実施例と同様である。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法では土
圧式シールド1により地中を掘進し、切羽から排出され
た流動性に富む泥土7を排土装置6に取り込み、前記排
土装置6から排出された泥土7をいったん土砂溜15に
入れ、前記土砂溜15から処理すべき泥土7を取り出
し、この泥土7に調整泥水70を加え、作泥水ミキサ1
7を介し攪拌,混合して一次泥水30に変換し、この一
次泥水30を二次泥水42と砂,礫分43とに分離し、
前記二次泥水42を転用泥水48と余剰泥水49とに分
離し、前記砂,礫分43を一般残土46として処分し、
前記余剰泥水49をシルト,粘土等の微小粒子と濾水5
9とに分離し、前記微小粒子を脱水ケーキ58とし、か
つ前記転用泥水48に少なくとも前記濾水59の一部を
加え、転用泥水48の比重を調整して調整泥水70を作
成し、この調整泥水70を、前記泥水7を一次泥水30
に変換させるために前記泥土7に加えるようにしてお
り、 (1)土圧式シールド1を採用しているので、泥水式シ
ールドのように切羽へ大量の送泥水を供給する必要がな
いため、夜間は搬出した泥土7を土砂溜15等にストッ
クして置いて排土処理を行わず、昼間に昼夜分の排土処
理をまとめて行うことができ、したがって夜間施工に伴
う騒音,振動問題を解消できるし、場所によっては防音
ハウスを省略することもできるし、泥水式シールドでは
必要不可欠の送,排泥管のうちの少なくとも送泥管およ
びこれに付帯のポンプを省略することができる、 (2)切羽への泥水循環方式を採用していないため、泥
水槽類の容量も小さいもので足り、全体として泥水式シ
ールドの排土処理装置よりも小さな規模で排土処理を行
うことができる、 (3)処理すべぎ泥土7に調整泥水70を加え、処理す
べき泥土7の初期の処理段階で比重調整すると同時に、
分解,洗浄し、一次泥水30に変換したうえで一次処理
系に送るようにしているので、処理効率を高めることが
できるし、前記一次処理系で一次泥水30を二次泥水4
2と、一般残土46の大部分を占める砂,礫分43とに
的確に分離できる結果、産業廃棄物61として処分する
必要のある排土量を極力少なくすることができる、 (4)前述のごとく、相対的に排土処理量を少なくでき
ること、排土処理に際してコスト高になる産業廃棄物6
1を少なく抑えることができること、各処理部門の処理
能力を十分発揮させたうえで、連続的に稼働させ得るこ
と、処理すべき泥土7に比重調整された調整泥水70を
加え、泥土7を処理の初期段階で比重調整しかつ分解,
洗浄したうえで、次の処理工程に送り、処理効率を高め
るようにしていることとが相俟ち、設備の小型化を図る
ことができ、運転経費の削減を図ることもできる、とい
う効果がある。
【0127】また、本発明方法では濾水59の一部を転
用泥水48に加え、調整泥水70を作成するための補給
水69として利用するほか、濾水59の他の一部を作泥
土材83を作成するための作泥用清水85として有効に
利用するようにしているので、濾水59を中和し,放流
する量を極力少なくなし得る効果がある。
【0128】また、本発明方法では一次処理で分離され
た二次泥水42を転用泥水48と、余剰泥水49と、作
泥土材用泥水87とに分離し、前記転用泥水48には濾
水59の一部を加えて調整泥水70を作成し、前記余剰
泥水49は二次処理系により処理するほか、前記作泥土
材用泥水87は濾水59の他の一部と一緒に作泥材料9
2に混ぜ、作泥土材93を作成するために有効に利用す
るようにしているので、余剰泥水49の処理量を少なく
することが可能となり、その分二次処理系の処理量およ
び設備を縮小し得る効果があり、作泥材料92の使用量
を節減し得る効果がある。
【0129】また、本発明方法では処理すべき泥土7
に、前記調整泥水70をジェット水流にして加えるよう
にしているので、泥土の分解,洗浄をより一層促進さ
せ、排土処理効率を高め得る効果がある。
【0130】また、本発明装置では地中を掘進する土圧
式シールド1の排土装置6から排出する泥土7を受け取
り、土砂溜15に搬送する搬送手段と、前記搬送手段か
ら泥土7を受け取り、一時貯留する土砂溜15と、前記
土砂溜15から泥土7を受け取り、この泥土7に比重調
整された調整泥水70を加え、前記泥土7と調整泥水7
0とを攪拌,混合し、一次泥水30に変換する作泥水ミ
キサ17と、前記作泥水ミキサ17から一次泥水30を
取り込み、二次泥水42と砂,礫分43とに分離する一
次処理装置41と、前記砂,礫分43を受け入れる土砂
溜45と、前記一次処理装置41から二次泥水42を受
け取り、転用泥水48と余剰泥水49とに分離する原水
槽47と、前記余剰泥水49を受け入れ、微小粒子と濾
水59とに分離し、微小粒子を脱水ケーキ58に処理す
る二次処理装置54と、前記脱水ケーキ58を受け入れ
る土砂溜60と、前記転用泥水48に濾水59の少なく
とも一部を補給水69として加え、転用泥水48を比重
調整し、調整泥水70を作成する調整槽50と、前記調
整泥水70を作泥水ミキサ17に送り込む手段とを配備
しているので、前記本発明方法を的確に実施し得る効果
がある。
【0131】また、本発明装置では二次処理装置54で
分離された濾水59の一部を、調整泥水70を作成する
ための補給水69として加える一方、前記濾水59の他
の一部を作泥土材タンク80に、作泥用清水85として
供給する作泥用清水供給手段84を配備しているので、
前記濾水59の一部を作泥用清水85として利用する前
記本発明方法を的確に実施し得る効果がある。
【0132】さらに、本発明装置では前記原水槽47
に、二次泥水42を転用泥水48と、余剰泥水49と、
作泥土材用泥水87とに分離する機能を付与し、また作
泥材料92に前記作泥土材用泥水87と、濾水59の他
の一部を利用した補給水90とを加え、混練して作泥土
材93を作成する作泥土材ミキサ89と、この作泥土材
ミキサ89により作成された作泥土材93を作泥土材タ
ンク80に供給する作泥土材供給手段94とを配備して
いるので、二次泥水42を作泥土材用泥水87として利
用する前記本発明方法を的確に実施し得る効果がある。
【0133】そして、本発明装置では前記調整槽50で
作成された調整泥水70を作泥水ミキサ17にジェット
水流として送り込む手段を設けているので、作泥水ミキ
サ17に取り込んだ泥土7に調整泥水70をジェット水
流にして加える前記本発明方法を的確に実施し得る効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、排土処理の
フローチャートである。
【図2】第1実施例における土圧式シールドと排土処理
装置の概要図である。
【図3】図2に示す排土処理装置の詳細を示す平面図で
ある。
【図4】図2,図3に示す排土処理装置の土砂溜,スク
リューフィーダ,作泥水ミキサ,一次泥水の貯泥槽の部
分の詳細を示す断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本発明の排土処理装置の第2実施例の概要を示
す図である。
【図7】本発明の第3実施例を示すもので、排土処理の
フローチャートである。
【図8】第3実施例における土圧式シールドと排土処理
装置の概要図である。
【図9】図8に示す排土処理装置の詳細を示す平面図で
ある。
【図10】本発明の第4実施例を示すもので、排土処理
のフローチャートである。
【図11】第4実施例における土圧式シールドと排土処
理装置の概要図である。
【図12】図11に示す排土処理装置の詳細を示す平面
図である。
【図13】本発明の第5実施例を示す一部縦断側面図で
ある。
【図14】従来の泥土式シールドにおける排土処理装置
の概要を示す図である。
【図15】従来の泥水式シールドにおける排土処理方法
を示すフローチャートである。
【図16】図15に示す排土処理方法を実施する排土処
理装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
1 土圧式シールド 5 掘削土砂のチャンバ 6 排土装置 7 処理すべき泥土 8 シールドトンネル 11 泥土の搬送手段を構成しているベルトコンベア 12 泥土の搬送手段を構成しているトロバケット 14 泥土の搬送手段を構成しているクレーン設備 15 泥土用の土砂溜 16 スクリューフィーダ 17 作泥水ミキサ 30 一次泥水 31 貯泥槽 41 一次処理装置 42 二次泥水 43 砂,礫分 45 砂,礫分用の土砂溜 46 一般残土 47 原水槽 48 転用泥水 49 余剰泥水 50 調整槽 51 余剰泥水槽 53 凝集剤 54 二次処理装置 55 フィルタプレス 58 脱水ケーキ 59 濾水 60 脱水ケーキ用の土砂溜 61 産業廃棄物 62 濾水槽 63 中和装置 65 中和剤 66 清水 67 清水槽 69 転用泥水への補給水 70 調整泥水 71 調整泥水ポンプ 72 調整泥水配管 74 泥土搬送ライン 80 作泥土材タンク 83 作泥土材 84 作泥用清水供給手段 85 作泥用清水 87 作泥土材用泥水 88 作泥土材用泥水槽 89 作泥土材ミキサ 90 作泥土材用泥水への補給水 91 作泥材料槽 92 作泥材料 93 作泥土材 94 作泥土材供給手段 95 固化材サイロ 97,98 固化材 99 固化処理土
フロントページの続き (72)発明者 金井 和彦 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−36699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土圧式シールド1により地中を掘進し、
    切羽から排出された流動性に富む泥土7を排土装置6に
    取り込み、前記排土装置6から排出された泥土7をいっ
    たん土砂溜15に入れ、前記土砂溜15から処理すべき
    泥土7を取り出し、この泥土7に調整泥水70を加え、
    作泥水ミキサ17を介し攪拌,混合して一次泥水30に
    変換し、この一次泥水30を二次泥水42と砂,礫分4
    3とに分離し、前記二次泥水42を転用泥水48と余剰
    泥水49とに分離し、前記砂,礫分43を一般残土46
    として処分し、前記余剰泥水49をシルト,粘土等の微
    小粒子と濾水59とに分離し、前記微小粒子を脱水ケー
    キ58とし、かつ前記転用泥水48に少なくとも前記濾
    水59の一部を加え、転用泥水48の比重を調整して調
    整泥水70を作成し、この調整泥水70を前記泥土7に
    加えることを特徴とする土圧式シールドの排土処理方
    法。
  2. 【請求項2】 土圧式シールド1により地中を掘進し、
    切羽から排出された流動性に富む泥土7を排土装置6に
    取り込み、前記排土装置6から排出された泥土7をいっ
    たん土砂溜15に入れ、前記土砂溜15から処理すべき
    泥土7を取り出し、この泥土7に調整泥水70を加え、
    作泥水ミキサ17を介し攪拌,混合して一次泥水30に
    変換し、この一次泥水30を二次泥水42と砂,礫分4
    3とに分離し、前記二次泥水42を転用泥水48と余剰
    泥水49とに分離し、前記砂,礫分43を一般残土46
    として処分し、前記余剰泥水49をシルト,粘土等の微
    小粒子と濾水59とに分離し、前記微小粒子を脱水ケー
    キ58とし、かつ前記転用泥水48に前記濾水59の一
    部を加え、転用泥水48の比重を調整して調整泥水70
    を作成し、この調整泥水70を前記泥土7に加え、前記
    濾水59の他の一部を作泥用清水85として作泥土材タ
    ンク80に送入することを特徴とする土圧式シールドの
    排土処理方法。
  3. 【請求項3】 土圧式シールド1により地中を掘進し、
    切羽から排出された流動性に富む泥土7を排土装置6に
    取り込み、前記排土装置6から排出された泥土7をいっ
    たん土砂溜15に入れ、前記土砂溜15から処理すべき
    泥土7を取り出し、この泥土7に調整泥水70を加え、
    作泥水ミキサ17を介し攪拌,混合して一次泥水30に
    変換し、この一次泥水30を二次泥水42と砂,礫分4
    3とに分離し、前記二次泥水42を転用泥水48と余剰
    泥水49と作泥土材泥水87とに分離し、前記砂,礫分
    43を一般残土46として処分し、前記余剰泥水49を
    シルト,粘土等の微小粒子と濾水59とに分離し、前記
    微小粒子を脱水ケーキ58とし、かつ前記転用泥水48
    に前記濾水59の一部を加え、転用泥水48の比重を調
    整して調整泥水70を作成し、この調整泥水70を前記
    泥土7に加え、作泥材料92に前記作泥土材用泥水87
    と、前記濾水59の他の一部を補給水90として加え、
    前記作泥材料92と作泥土材用泥水87と補給水90と
    を攪拌,混練し、比重,粘性を調整して作泥土材93を
    作成し、この作泥土材93を作泥土材タンク80に送入
    することを特徴とする土圧式シールドの排土処理方法。
  4. 【請求項4】 前記処理すべき泥土7に、前記調整泥水
    70をジェット水流として加えることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の土圧式シールドの排土処理
    方法。
  5. 【請求項5】 地中を掘進する土圧式シールド1の排土
    装置6から排出する泥土7を受け取り、土砂溜15に搬
    送する搬送手段と、前記搬送手段から泥土7を受け取
    り、一時貯留する土砂溜15と、前記土砂溜15から泥
    土7を受け取り、この泥土7に比重調整された調整泥水
    70を加え、前記泥土7と調整泥水70とを攪拌,混合
    し、一次泥水30に変換する作泥水ミキサ17と、前記
    作泥水ミキサ17から一次泥水30を取り込み、二次泥
    水42と砂,礫分43とに分離する一次処理装置41
    と、前記砂,礫分43を受け入れる土砂溜45と、前記
    一次処理装置41から二次泥水42を受け取り、転用泥
    水48と余剰泥水49とに分離する原水槽47と、前記
    余剰泥水49を受け入れ、微小粒子と濾水59とに分離
    し、微小粒子を脱水ケーキ58に処理する二次処理装置
    54と、前記脱水ケーキ58を受け入れる土砂溜60
    と、前記転用泥水48に濾水59の少なくとも一部を補
    給水69として加え、転用泥水48を比重調整し、調整
    泥水70を作成する調整槽50と、前記調整泥水70を
    作泥水ミキサ17に送り込む手段とを配備したことを特
    徴とする土圧式シールドの排土処理装置。
  6. 【請求項6】 地中を掘進する土圧式シールド1の排土
    装置6から排出する泥土7を受け取り、土砂溜15に搬
    送する搬送手段と、、前記搬送手段から泥土7を受け取
    り、一時貯留する土砂溜15と、前記土砂溜15から泥
    土7を受け取り、この泥土7に比重調整された調整泥水
    70を加え、前記泥土7と調整泥水70とを攪拌,混合
    し、一次泥水30に変換する作泥水ミキサ17と、前記
    作泥水ミキサ17から一次泥水30を取り込み、二次泥
    水42と砂,礫分43とに分離する一次処理装置41
    と、前記砂,礫分43を受け入れる土砂溜45と、前記
    一次処理装置41から二次泥水42を受け取り、転用泥
    水48と余剰泥水49とに分離する原水槽47と、前記
    余剰泥水49を受け入れ、微小粒子と濾水59とに分離
    し、微小粒子を脱水ケーキ58に処理する二次処理装置
    54と、前記脱水ケーキ58を受け入れる土砂溜60
    と、前記転用泥水48に濾水59の一部を補給水69と
    して加え、転用泥水48を比重調整し、調整泥水70を
    作成する調整槽50と、前記調整泥水70を作泥水ミキ
    サ17に送り込む手段と、前記濾水59の他の一部を、
    作泥土材タンク80に作泥用清水85として供給する作
    泥用清水供給手段84とを配備したことを特徴とする土
    圧式シールドの排土処理装置。
  7. 【請求項7】 地中を掘進する土圧式シールド1の排土
    装置6から排出する泥土7を受け取り、士砂溜15に搬
    送する搬送手段と、前記搬送手段から泥土7を受け取
    り、一時貯留する土砂溜15と、前記土砂溜15から泥
    土7を受け取り、この泥土7に比重調整された調整泥水
    70を加え、前記泥土7と調整泥水70とを攪拌,混合
    し、一次泥水30に変換する作泥水ミキサ17と、前記
    作泥水ミキサ17から一次泥水30を取り込み、二次泥
    水42と砂,礫分43とに分離する一次処理装置41
    と、前記砂,礫分43を受け入れる土砂溜45と、前記
    一次処理装置41から二次泥水42を受け取り、転用泥
    水48と余剰泥水49と作泥土材用泥水87とに分離す
    る原水槽47と、前記余剰泥水49を受け入れ、微小粒
    子と濾水59とに分離し、微小粒子を脱水ケーキ58に
    処理する二次処理装置54と、前記脱水ケーキ58を受
    け入れる土砂溜60と、前記転用泥水48に濾水59の
    一部を補給水69として加え、転用泥水48を比重調整
    し、調整泥水70を作成する調整槽50と、前記調整泥
    水70を作泥水ミキサ17に送り込む手段と、作泥材料
    92に前記作泥土材用泥水87と、濾水59の他の一部
    を利用した補給水90とを加え、混練して作泥土材93
    を作成する作泥土材ミキサ89と、前記作泥土材93を
    作泥土材タンク80に供給する作泥土材供給手段94と
    を配備したことを特徴とする土圧式シールドの排土処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記処理すべき泥土7に、前記調整泥水
    70を作泥水ミキサ17にジェット水流として送り込む
    手段を設けたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか
    に記載の土圧式シールドの排土処理装置。
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