JP2003239686A - 推進シールド工法および推進シールド掘進機 - Google Patents

推進シールド工法および推進シールド掘進機

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JP2003239686A JP2002044397A JP2002044397A JP2003239686A JP 2003239686 A JP2003239686 A JP 2003239686A JP 2002044397 A JP2002044397 A JP 2002044397A JP 2002044397 A JP2002044397 A JP 2002044397A JP 2003239686 A JP2003239686 A JP 2003239686A
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chamber
pressure
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正剛 築地
Masaru Takato
賢 高戸
Hironobu Matsuyama
広宣 松山
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KOSEI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、地下空間に管路を敷設する場合に
おいて、地盤の沈下、隆起、周辺構造物への影響をおこ
さず、また産業廃棄物として処理されていた、泥状土の
有効利用を可能とする推進シールド工法および推進シー
ルド掘進機を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 本発明は、掘進機1のカッター部2後方
の掘削室と連通状とした排泥制御室9内への送・排泥水
による水搬排土システムを形成する工程と、上記送泥水
と排泥水の流量及び圧力の調整により生じる、排泥制御
室内泥水圧により掘削室内の土砂排土量を制御して取り
込み、混合撹拌して排出する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は推進シールド工法お
よび推進シールド掘進機に関する。詳しくは、泥土圧式
及び泥濃式推進工法によって生成される高濃度の排泥土
を送泥水と排泥水の還流域の中で混合撹拌しながら、加
圧力と排泥量を容易に制御することができる推進シール
ド工法および推進シールド掘進機に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地中埋設管の敷設工事にあって
は、泥水をカッター室に送って掘削土砂と混合撹拌さ
せ、目詰め効果のある液状体を作り、切羽部における地
下水圧より0.02MPa以上の加圧力により泥膜を形
成させ、またその加圧力を保持することで切羽部を安定
させて埋設管を推進させていた。
【0003】しかし、地山が玉石層、砂礫層など透水性
の高い地盤であった場合、上記液状体が地山に逸散する
ことにより泥膜の形成ができず、安定した泥水圧の保持
ができないことで掘削土の取り込みが過剰となり、地盤
の沈下を引き起こしたり、掘進機及び埋設管と地山との
摩擦抵抗が大きくなり、押圧力が過大となる問題点を有
する。
【0004】そこで、上述の問題点を解消する工法とし
て、泥土圧式推進工法及び泥濃式推進工法で知られる泥
土系推進工法がある。この泥土系推進工法は図7および
図8に示すように、掘進機101の切羽部102前面か
ら作泥材を注入し、掘削土砂と撹拌・混合することによ
り止水性と流動性を備えた泥状土が形成される。
【0005】推進、押圧にともなって連続的に作られて
いく泥状土の排出量の制御を、図7に示す排泥バルブ1
03の開閉または、図8に示すスクリューコンベア10
4の回転によって行うことで、掘削室内に所要の圧力を
発生させて掘進機前面の地山の崩壊を防いでいる。また
排泥バルブ及びスクリューコンベアの排泥口はいずれも
大気圧となっており、排出された泥状土は圧送ポンプ
や、バキュームポンプ、トロッコ等で坑外へ搬出され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図7に示
す排泥バルブ103の開閉による土圧の管理は、掘削室
に設置された土圧計の値を基に行い、通常下限を地下水
圧+0.02MPa、上限を地下水圧+0.05〜0.
07MPa程度となるよう、オペレータが直接または遠
隔にせよ手動での開閉を注意深く、また絶え間なく操作
している。その際オペレータの熟練度や判断によって
は、掘削室内の圧力が急激に変動し、掘進機前面の地山
が不安定になりやすかった。
【0007】また、図8に示すスクリューコンベア10
4を用いた土圧の管理は、該スクリューコンベアの回転
速度によって調整することから、掘削室内の圧力をコン
トロールしやすいが、スクリューコンベアの排出口は大
気圧であるので、地山の地下水圧が高い場合には、スク
リューコンベア内に水道ができて、泥状土が、地下水と
共に噴出するケースが少なくない。この場合、掘削室の
所要圧が確保できないので、掘進機前面の地山が崩落す
るという問題を有する。
【0008】更に上述の泥土系推進工法においては、排
出される泥状土が高濃度であることから、ほとんどの場
合、排出されるすべての泥状土を産業廃棄物として処理
が行なわれており、資源の有効利用がしづらいという問
題がある。
【0009】本発明は、以上の点に鑑みて創案されたも
のであって、地下空間に管路を敷設する場合において、
地盤の沈下、隆起、周辺構造物への影響をおこさず、ま
た産業廃棄物として処理されていた、泥状土の有効利用
を可能とする推進シールド工法および推進シールド掘進
機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る推進シールド工法は、掘進機のカッ
ターを回転させ、地山の土砂と作泥材を混合しながら押
圧推進し、掘削室に止水性と流動性をそなえた泥状土を
充満加圧することによって、地山を安定させつつ推進を
行う泥土圧式及び泥濃式推進シールド工法であって、上
記掘削室と連通状とした排泥制御室内への送・排泥水に
よる水搬排土システムを形成する工程と、上記送泥水と
排泥水の流量及び圧力の調整により生じる、排泥制御室
内泥水圧により掘削室内の泥状土排土量を制御して取り
込み、混合撹拌する工程とを備える。
【0011】ここで上記掘削室と連通状とした排泥制御
室内への送・排泥水による水搬排土システムを形成する
工程とは、発進立坑より配管される送泥水管および排泥
水管が排泥制御室内へ貫設されることにより形成され
る。この水搬排土システムは、送泥水および排泥水の流
量と圧力を調整することで排泥制御室内に生じる泥水圧
を自在に制御することが可能となる。
【0012】さらに上記泥水圧は、止水性のある泥状土
を介して掘進機前面の切羽に伝播されることから、地山
への泥水の逸散がなく、所要の圧力を効率よく保持する
事が可能となる。
【0013】そして押圧推進によって順次形成され掘削
室内に収まらなくなった止水性と流動性を備えた泥状土
は、排出量の過不足のないように制御されながら連通部
を通じて排泥制御室内に移動流入し、泥水と混合撹拌さ
れて排泥水管によって坑外へ搬送される。
【0014】また上記掘削室と排泥制御室との連通部に
は、この連通部に沿って周回する切削刃により切削する
ことによって連通部の目詰まりを防止し、かつ水流によ
って搬送し易い構成とするものである。
【0015】さらに、掘削室内でコーンクラッシャによ
って泥状土中の礫、玉石を破砕する工程とは、玉石層や
砂礫層のある地山では、カッター部のみでの掘削では水
搬できる大きさに充分に破砕することができないため、
コーンクラッシャによって破砕しながら作泥材と混合し
て止水性と流動性を備えた泥状土を形成するものであ
る。
【0016】上記の目的を達成するために、本発明に係
る推進シールド掘進機は、掘進機のカッターを回転さ
せ、地山の土砂と作泥材を混合しながら押圧推進し、掘
削室に止水性と流動性をそなえた泥状土を充満加圧する
ことによって、地山を安定させつつ推進を行う泥土圧式
及び泥濃式推進シールド掘進機であって、上記掘削室と
連通状とした排泥制御室内への送・排泥水による水搬排
土システムを形成する手段と、上記送泥水と排泥水の流
量及び圧力の調整により生じる、排泥制御室内泥水圧に
より掘削室内の泥状土排土量を制御して取り込み、混合
撹拌する手段とを備える。
【0017】ここで上記掘削室と連通状とした排泥制御
室内への送・排泥水による水搬排土システムを形成する
手段とは、発進立坑より配管される送泥水管および排泥
水管が排泥制御室内へ貫設されることにより形成され
る。この水搬排土システムは、送泥水および排泥水の流
量と圧力を調整することで排泥制御室内に生じる泥水圧
を自在に制御することが可能となる。
【0018】さらに上記泥水圧は、止水性のある泥状土
を介して掘進機前面の切羽に伝播されることから、地山
への泥水の逸散がなく、所要の圧力を効率よく保持する
事が可能となる。
【0019】そして押圧推進によって順次形成され掘削
室内に収まらなくなった止水性と流動性を備えた泥状土
は、排出量の過不足のないように制御されながら連通部
を通じて排泥制御室内に移動流入し、泥水と混合撹拌さ
れて排泥水管によって坑外へ搬送される。
【0020】また上記掘削室と排泥制御室との連通部に
は、この連通部に沿って周回する切削刃により切削する
ことによって連通部の目詰まりを防止し、かつ水流によ
って搬送し易い構成とするものである。
【0021】さらに、掘削室内でコーンクラッシャによ
って泥状土中の礫、玉石を破砕する手段とは、玉石層や
砂礫層のある地山では、カッター部のみでの掘削では水
搬できる大きさに充分に破砕することができないため、
コーンクラッシャによって破砕しながら作泥材と混合し
て止水性と流動性を備えた泥状土を形成するものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
【0023】図1に本発明を適用した推進シールド工法
の一例を説明するための概略図であって、地山Aに掘削
した発進立坑(図示せず)より掘削推進する推進シール
ド掘進機1は、その先端のカッター部2前面の作泥材吐
出口6より作泥材Eを地山A中に吐出、浸透させ、カッ
ター部2前面に地下水が作泥材Eに置換された、浸透ゾ
ーンBを形成する。シールド掘進機1内に設置された駆
動装置3および減速機4によってカッター部2を駆動回
転させることで、カッター部2前面で掘削された浸透ゾ
ーンBの土砂は順次注入される作泥材Eと撹拌され、止
水性と流動性を備えた泥状土Cを形成していく。
【0024】この泥状土Cは発進立坑(図示せず)の推
進ジャッキの伸長によって生じる推進力が埋設管を介し
て伝播し掘進機が前進することによって、順次造成され
ていき、カッター部2後方の掘削室7を満たしていくと
共に、シールド掘進機1背面を通じて掘削ボイド部Fに
充満する。
【0025】そして押圧推進によって掘削室7内に収ま
らなくなった泥状土Cは、連通部11を通じて筒状の排
泥制御室9内に流入してくる。この泥状土Cの流入量
を、排泥制御室9内において送泥水管14より吐出され
る送泥水および排泥水管15より排出される排泥水の流
量および圧力を調整して生じた排泥制御室9内の泥水圧
により排出量の過不足のないようにコントロールする。
【0026】具体的には、フード部10の外周部および
内周部に設置される土圧計16を見ながら、フード部1
0の外周部および内周部の土圧計を地下水圧+0.02
MPa以上保持するように、送泥ポンプおよび排泥ポン
プによって排泥制御室9内への送泥水および排泥水の流
量と圧力を調整する。ここで排泥制御室9内の泥水は、
止水性のある泥状土Cにより逸散することなく密封され
た状態のまま、掘進機前面の切羽に対して泥状土Cを介
して所要の圧力を保持する事が可能となる。
【0027】このようにして排泥制御室9内へ移動し流
入する排泥土Cは、撹拌翼23によって排泥制御室9内
で送泥水に混合撹拌されて、排泥水管15内の泥水の流
れにのって発進立坑(図示せず)上の泥水処理プラント
に運ばれて処理が行われ、作泥材料として再利用される
泥水と有効利用される土砂等に分離される。
【0028】図2に本発明を適用した推進シールド工法
の一例を説明するための概略図であって、地山Aに掘削
した発進立坑(図示せず)より掘削推進する推進シール
ド掘進機1は、その先端のカッター部2前面の作泥材吐
出口6より作泥材Eを地山A中に吐出、浸透させ、カッ
ター部2前面に地下水が作泥材Eに置換された、浸透ゾ
ーンBを形成する。シールド掘進機1内に設置された駆
動装置3および減速機4によってカッター部2を駆動回
転させることで、カッター部2前面で掘削された浸透ゾ
ーンBの土砂は順次注入される作泥材Eと撹拌され、止
水性と流動性を備えた泥状土Cを形成していく。
【0029】この泥状土Cは発進立坑(図示せず)の推
進ジャッキの伸長によって生じる推進力が埋設管を介し
て伝播し掘進機が前進することによって、順次造成され
ていき、カッター部2後方の掘削室7を満たしていくと
共に、シールド掘進機1背面を通じて掘削ボイド部Fに
充満する。
【0030】この掘削室7内にはコ−ンクラッシャ8が
設けられており、泥状土C中に混在する玉石又は砂礫等
の塊状の土砂をシールド掘進機1内に設置された駆動装
置3および減速機4によってコ−ンクラッシャ8を駆動
回転させることで細かく破砕する。
【0031】そこで掘削室7の後方には排泥制御室9が
形成され、この排泥制御室9は掘削室7のフード部10
とコ−ンクラッシャ8後端の狭小部に沿って開口される
連通部11を通じて連通状とした構成とするものであ
る。
【0032】又排泥制御室9内には、連通部11に沿っ
て回転し、泥状土Cを切削、撹拌する切削刃13が設け
られ、更に発進立坑(図示せず)より送泥水管14およ
び排泥水管15が配管された水搬環流システムが形成さ
れる。
【0033】この排泥制御室9内に配管される送泥水管
14より吐出される送泥水および排泥水管15より排出
される排泥水の流量および圧力を調整して排泥制御室9
内に泥水圧を生じさせる。
【0034】従って押圧推進によって掘削室7内に収ま
らなくなった泥状土Cは、連通部11を通じて排泥制御
室9内に移動し流入してくる。この流入量を排泥制御室
9内への送泥水管14を通じて吐出される送泥水および
排泥水管15を通じて排出される排泥水の流量および圧
力の調整によって生じる泥水圧により排出量の過不足の
ないようにコントロールする。具体的には、フード部1
0の外周部および内周部に設置される土圧計16を見な
がら、フード部10の外周部および内周部の土圧計を地
下水圧+0.02MPa以上保持するように、送泥ポン
プおよび排泥ポンプによって排泥制御室9内への送泥水
および排泥水の流量と圧力を調整する。ここで排泥制御
室9内の泥水は、止水性のある泥状土Cにより逸散する
ことなく密封された状態のまま、掘進機前面の切羽に対
して泥状土Cを介して所要の圧力を保持する事が可能と
なる。
【0035】このようにして排泥制御室9内へ移動流入
する泥状土Cは、連通部11で加圧制御された状態で切
削刃13によって切削されながら取り込まれ、排泥制御
室9内の送泥水に混合撹拌されて、排泥水管15内の泥
水の流れにのって発進立坑(図示せず)上の泥水処理プ
ラントに運ばれて処理が行われ、作泥材料として再利用
される泥水と有効利用される土砂等に分離される。
【0036】図3に本発明を適用したシールド掘進機の
例を示すものであり、シールド掘進機1は、外筒17の
先端にフード部10が装着され、このフード部10の先
端側にカッター部2が設けられるものである。
【0037】又カッター部2後方には掘削室7が設けら
れ、外筒17内に設置される駆動装置3および減速機4
によって駆動回転自在とした機構とするものである。
【0038】更にカッター部2の中心部および、カッタ
ー部2の周辺の少なくとも1カ所以上には作泥材吐出口
6が設けられ、この作泥材吐出口6から作泥材を吐出さ
せる構成とするものである。
【0039】次に掘削室7の下部には筒状の排泥制御室
9が連通状に連結されるものであり、この排泥制御室9
の連通部11には、図4に示すように切削カッター13
Aが電動機23に直結される回転軸22に連結されるも
のである。
【0040】従ってカッター部2によって作泥材と地山
の土砂が混合された泥状土は、押圧推進によって順次形
成されていき掘削室6内に収まらなくなり、排泥制御室
9内に移動流入する際に、切削カッター13Aによって
切削されながら、排泥制御室9内の送泥水と撹拌翼23
によって混合撹拌されることとなる。
【0041】排泥制御室9の外周部には、送泥水管14
および排泥水管15が連通状に連結される。この送泥水
管14および排泥水管15は、発進立坑(図示せず。)
より配管され、送泥ポンプおよび排泥ポンプ(図示せ
ず。)によって排泥制御室9内への送泥水量および排泥
制御室9内からの排泥水量と圧力を個々にコントロール
することにより排泥制御室9内で泥水圧を生じさせた水
搬排土システムが構成されるものである。
【0042】更にフード部10の外周部および内周部に
土圧計16をそれぞれ配置した構成とするものである。
なお図中20は、シールド掘進機の進行方向を修正する
修正ジャッキを示し、図中21は埋設管を示すものであ
る。
【0043】以上の構成より成る本発明装置では、図1
および図2に示すように、地山Aに掘削した発進立坑よ
り掘削推進する推進シールド掘進機1は、その先端のカ
ッター部2中心および、カッター部2の周辺の少なくと
も1カ所以上の作泥材吐出口6より作泥材Eを吐出しな
がら、シールド掘進機1内に設置された駆動装置3およ
び減速機4によって駆動回転させることで、カッター部
2前面で掘削された浸透ゾーンBの土砂は作泥材Eと撹
拌され、止水性および流動性をもった泥状土Cを形成し
ていく。
【0044】この泥状土Cは発進立坑(図示せず)の推
進ジャッキの伸長によって生じる推進力が埋設管を介し
て伝播し掘進機が前進することによって、順次造成され
ていき、カッター部2後方の掘削室7を満たしていくと
共に、シールド掘進機1背面を通じて掘削ボイド部Fに
充満する。
【0045】そして掘削室7内に収まらなくなった泥状
土Cは、連通部11を通じて排泥制御室9内に流入して
くる。そこでフード部9の外周部および内周部に設置さ
れる土圧計16を見ながら、フード部10の外周部およ
び内周部の土圧計を地下水圧+0.02MPa以上保持
するように、この泥状土Cの流入量を、排泥制御室9内
への送泥水管14からの送水量および圧力と、排泥水管
15の排水量および圧力の調整によって生じる泥水圧に
よりコントロールする。
【0046】更に排泥制御室9内で送泥水に混合撹拌さ
れて、排泥水管15内の泥水の流れにのって発進立坑上
の泥水処理プラントに運ばれて処理が行われ、作泥材料
として再利用される泥水と有効利用される土砂等に分離
される。
【0047】図5に本発明を適用したシールド掘進機の
別の例を示すものであり、シールド掘進機1は、外筒1
7の先端にフード部10が装着され、このフード部10
の先端側にカッター部2が設けられるものである。
【0048】又カッター部2後方の掘削室7内にはコー
ンクラッシャ8が設けられるものであり、これらのカッ
ター部2およびコーンクラッシャ8は外筒17内に設置
される駆動装置3および減速機4に連結される駆動軸1
8に取り付けられることで駆動回転自在とした機構とす
る。
【0049】更にカッター部2の中心部および、カッタ
ー部2の周辺の少なくとも1カ所以上には作泥材吐出口
6が設けられ、この作泥材吐出口6から作泥材を噴射さ
せる構成とするものである。
【0050】次に掘削室7の後方には排泥制御室9が形
成される。この排泥制御室9はコーンクラッシャ8およ
びフード部10の基端側の狭窄部19に沿って開口され
た連通部11によって連通状とし、更に連通部11に沿
って周回する切削刃13が駆動軸18に取り付られた構
成とするものである。
【0051】従って図6に示すようにコーンクラッシャ
8の基端円周に沿って円環状の連通部11が開口され、
この連通部11に沿って切削刃13が周回することとな
る。これにより泥状土C中に混在する玉石又は砂礫等の
塊状の土砂は、フード部10とコーンクラッシャ8との
間の狭窄部19によって連通部11を通過できる粒径に
破砕されながら、更に切削刃13によって切削されなが
ら排泥制御室9内に取り込まれる構成とするものであ
る。
【0052】一方排泥制御室9の後部上下位置には、送
泥水管14および排泥水管15が連通状に連結される。
この送泥水管14および排泥水管15は、発進立坑(図
示せず。)より配管され、送泥ポンプおよび排泥ポンプ
(図示せず。)によって排泥制御室9内への送泥水量と
圧力および排泥制御室9内からの排泥水量と圧力を個々
に調整することにより、排泥制御室9内で泥水圧を生じ
させた水搬排土システムが構成されるものである。
【0053】更にフード部10の外周部および内周部に
土圧計16をそれぞれ配置した構成とするものである。
なお図中20は、シールド掘進機の進行方向を修正する
修正ジャッキを示し、図中21は埋設管を示すものであ
る。
【0054】
【発明の効果】以上述べて来た如く本発明によれば、掘
削室内からの泥状土の排出量を連通状とした排泥制御室
内の泥水圧の調整によって行うことによりスムーズな制
御が可能となる。
【0055】更に排泥制御室内の泥水圧は、送泥水およ
び排泥水の流量及び圧力によって生じさせる構成とする
ことによって圧力調整が容易に行えるとともに、掘進機
前面の切羽に対して止水性のある泥状土Cを介して圧力
を伝達することから、透水性が高く崩壊しやすい地盤で
あっても適正な掘削土砂の排出となるので、地盤の沈
下、隆起、周辺構造物への影響が生じにくいものとな
る。かつ泥状の排泥土を泥水と混合撹拌して排出される
ことから、現場において泥水処理プラントによって、作
泥材料として再利用される泥水と有効利用される土砂等
に分離されることにより、産業廃棄物処理量の減量化と
資源の有効利用を可能とする効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した推進シールド工法の一例を示
す概略説明図である。
【図2】本発明を適用した推進シールド工法の他の例を
示す概略説明図である。
【図3】本発明を適用した推進シールド掘進機の一例を
示す説明図である。
【図4】上記図3における掘削室と排泥制御室との連通
状態を示す説明図である。
【図5】本発明を適用した推進シールド掘進機の他の例
を示す説明図である。
【図6】上記図5における掘削室と排泥制御室との連通
状態を示す説明図である。
【図7】従来の泥土系推進工法の一例を示す説明図であ
る。
【図8】従来の泥土系推進工法の他の例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 推進シールド掘進機 6 作泥材吐出口 7 掘削室 8 コーンクラッシャ 9 排泥制御室 11 連通部 14 送泥水管 15 排泥水管
フロントページの続き (72)発明者 松山 広宣 熊本県熊本市川尻4丁目6番14号 宏正工 業株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC18 CA04 CA07 CA08 CA09 DA12 DA33 FA12 GA10 GA52 GA58 GA63 GA93

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘進機のカッターを回転させ、地山の土
    砂と作泥材を混合しながら押圧推進し、掘削室に止水性
    と流動性をそなえた泥状土を充満加圧することによっ
    て、地山を安定させつつ推進を行う泥土圧式及び泥濃式
    推進シールド工法であって、上記掘削室と連通状とした
    排泥制御室内への送・排泥水による水搬排土システムを
    形成する工程と、上記送泥水と排泥水の流量及び圧力の
    調整により生じる、排泥制御室内泥水圧により掘削室内
    の泥状土排土量を制御して取り込み、混合撹拌する工程
    とを備える推進シールド工法。
  2. 【請求項2】 上記掘削室と排泥制御室との連通部に排
    泥制御室内へ取り込む泥状土を切削する工程を備える請
    求項1記載の推進シールド工法。
  3. 【請求項3】 上記掘削室内でコーンクラッシャによっ
    て泥状土中の礫、玉石を破砕する工程を備える請求項1
    又は2記載の推進シールド工法。
  4. 【請求項4】 掘進機のカッターを回転させ、地山の土
    砂と作泥材を混合しながら押圧推進し、掘削室に止水性
    と流動性をそなえた泥状土を充満加圧することによっ
    て、地山を安定させつつ推進を行う泥土圧式及び泥濃式
    推進シールド掘進機であって、上記掘削室と連通状とし
    た排泥制御室内へ送泥水管および排泥水管を連通状に設
    けた水搬排土システム手段と、上記送泥水と排泥水の流
    量及び圧力の調整により生じる、排泥制御室内泥水圧に
    より掘削室内の土砂排土量を制御して取り込み、混合撹
    拌する手段とを備える推進シールド掘進機。
  5. 【請求項5】 上記掘削室と排泥制御室との連通部に排
    泥制御室内へ取り込む土砂を切削する手段を備える請求
    項4記載の推進シールド掘進機。
  6. 【請求項6】 上記掘削室内でコーンクラッシャによっ
    て泥状土中の礫、玉石を破砕する手段を備える請求項4
    又は5記載の推進シールド掘進機。
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