JP3362665B2 - 掘削壁面崩壊防止材 - Google Patents

掘削壁面崩壊防止材

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JP3362665B2 JP12576798A JP12576798A JP3362665B2 JP 3362665 B2 JP3362665 B2 JP 3362665B2 JP 12576798 A JP12576798 A JP 12576798A JP 12576798 A JP12576798 A JP 12576798A JP 3362665 B2 JP3362665 B2 JP 3362665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔等の掘削壁面
崩壊防止材に関する。
【0002】
【従来の技術】排土を伴う穿孔を行い、その後に山留
杭、構台杭等を構成する仮設杭工事、造成杭等を構成す
る本設杭工事、あるいはパイプ等を挿通する横孔工事等
において、孔壁、すなわち、掘削壁の崩壊及び逸水を防
止するために、従来、セメント、ベントナイト等(以下
「固結材」と言う。)が使用されている。
【0003】前記排土を伴う穿孔において、従来、掘削
壁の崩壊及び逸水が予想される場合には、オーガーによ
る穿孔と同時に、該オーガー先端等から前記掘削壁面に
前記固結材を噴射及び浸透させる等して掘削壁面の崩壊
及び逸水を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記固結材による掘削
壁崩壊及び逸水防止は、土壌が透水性の場合には、固結
材が掘削壁の奥深くにまで浸透し、多量の固結材が必要
になり、工事費のコストアップを免れないものであっ
た。また、必要とする掘削壁崩壊及び逸水防止効果が得
られない場合があった。
【0005】一方において、打設地の土砂に、前記固結
材及び水を加えて攪拌混合して造成されるソイル柱造成
工事においては、理論上は、前記加えられた固結材及び
水の分量に相当する土砂と固結材との攪拌混合物が地上
に排出される。
【0006】前記地上に排出された攪拌混合物は、いわ
ゆる、産業廃棄物として処理することが義務付けられて
おり、その処理コストが高く、時には違法投棄による自
然破壊を招くなど、社会問題になっている。
【0007】さらにまた、再生紙からなる新聞紙、電話
帳等は、その再生回数に限界があり、再生不可能になる
と費用をかけて焼却等により処分している。また、不要
になった事務用紙等もシュレッダー等にかけられて適宜
廃棄、あるいは焼却処分されている。
【0008】本発明は、前記事情に鑑み為されたもの
で、ソイル柱造成時の前記地上排出物、すなわち、土砂
と固結材との攪拌混合物(以下「混合物」と言う。)、
さらに新聞紙、電話帳、不要となった事務用紙等(以下
「紙類」と言う。)を再利用することにより、その処分
費用を削減し、同時に前記掘削壁面崩壊及び逸水防止に
使用する固結材の節約を図ることができる経済的な掘削
壁面崩壊防止材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ソイ
ル柱造成時に地上に排出された土砂と固結材との混合物
に、さらに粉砕された紙類及び水を混合して掘削壁面崩
壊防止材として使用するものである。
【0010】すなわち、前記地上排出物には固結材が含
まれており、排土を伴う穿孔時にオーガー先端等から掘
削壁面に噴射させることにより、掘削壁面に浸透して該
掘削壁面の崩壊及び逸水を防止すると同時に、産業廃棄
物としての処理量及び処理コストの低減が図られる。
【0011】さらに前記混合物に混合された粉砕された
紙類は、植物の繊維素で構成されており、水を加えて攪
拌して解きほぐすと、どろどろの状態になり、前記土砂
と固結材との混合物に混合して穿孔時に掘削壁面に噴射
すると、前記掘削壁面に適宜浸透するとともに、掘削壁
面に膜を作った状態になり、該掘削壁面の崩壊及び逸水
が防止され、紙類の処分費用の削減に役立つ。
【0012】請求項2の発明は、ソイル柱造成時に地上
排出された土砂と固結材との混合物を乾燥粉末化し、
さらに粉砕された故紙等の紙類及び水を混合して掘削壁
面崩壊防止材として使用するものである。この場合に
は、前記土砂と固結材との混合物の粉末化により、保
管、その他の取り扱いが容易であり、その使用時には水
に溶かして使用され、その作用効果も前記請求項1と同
様である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態を
図面に基づいて説明する。図1は請求項1に基づく掘削
壁面崩壊防止材の使用例である。図中、1はソイル柱造
成時に地上に排出された前記土砂と固結材との混合物で
ある。
【0014】図中、2は前記混合物1が投入され、同時
に粉砕された紙類が粉砕紙サイロ16から粉砕紙供給管
17を介して供給される調整槽であり、図示しないが、
内部に適宜攪拌翼等が設けられ、さらに水の供給が自在
に構成される。図面実施の形態では、水槽3から水供給
管4が連結され、必要時に必要量の水を調整槽2に供給
できる様に構成されている。
【0015】すなわち、例えば、前記調整槽2内に投入
された前記混合物1と粉砕された紙類からなる混合物
粘度が高く、圧送ポンプ等による搬送が不可能な場合
に、前記調整槽2内に水槽3から水を供給して攪拌混合
し、粘度を下げて圧送ポンプ等による搬送を可能にし、
その他、掘削土壌に合わせて粘度を調整することができ
るように構成されている。
【0016】図中、5は前記調整槽2から延長された管
路6に設けられた圧送ポンプであり、調整槽2内の混合
物1を管路7を通してオーガーマシン8へ供給する。
【0017】前記のごとくして、オーガーマシン8へ供
給された混合物1は、スクリュー9による排土及び穿孔
と同時にスクリューヘッドから掘削壁面に噴射及び浸透
させられる。図中、10は排土、11は穿孔である。そ
の後、前記穿孔11内に山留杭、あるいは、構台杭等が
構成される。
【0018】また、造成杭工事においては、バケットに
よる掘削孔内に水とベントナイトからなる泥水が充満さ
せられるが、前記圧送ポンプ5からの混合物1を利用す
ることにより新たなベントナイトの使用量を節約するこ
とができる。
【0019】つぎに、図2は請求項2に基づく掘削壁面
崩壊防止材の使用例である。図中、12は前記混合物1
が送り込まれる乾燥機であり、図示しないが、内部に加
熱手段が設けられ、熱風、輻射熱、あるいは、直熱等に
よって前記混合物1に含まれている水分を適当量蒸発さ
せて除去する。なお、この乾燥に先立ち、あるいは、乾
燥後に必要に応じて大きな石等の固形物が除去される。
【0020】その後、粉砕機13により粉砕され、粉末
サイロ14に貯えられる。そして掘削壁面崩壊防止材と
しての使用に際しては、ミキサー15に供給され、前記
図1と同様に、前記粉砕紙サイロ16から粉砕された紙
類及び水槽3から水を供給して攪拌混合して濃度を調整
して圧送ポンプ5に送り、以下前記図1の実施の形態と
同様にスクリュー9による排土及び穿孔と同時にスクリ
ューヘッドから掘削壁面に噴射及び浸透させられる
【0021】記粉砕紙サイロ16に収容される粉砕さ
れた紙類は、シュレッダー等により細かに裁断され、あ
るいは粉末状態にされる他、予め、水を加えて液状にし
たものでもよい。
【0022】前記の本発明の掘削壁面崩壊防止材は、従
来の新たな固結材の使用量を節約することができ、さら
にソイル柱造成時に排出された土砂と固結材との混合物
及び不要となった紙類の処分費用の削減に役立つ。
【0023】
【発明の効果】本発明の掘削壁面崩壊防止材は、ソイル
柱造成時に排出された土砂と固結材との混合物、さらに
不要となった紙類を再利用するため、それらの処分費用
が削減され、同時に新たな固結材の使用量を節約するこ
とができ経済的である効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削壁面崩壊防止材の使用例を示す概
略図である。
【図2】本発明の他の掘削壁面崩壊防止材の使用例を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 土砂と固結材との混合物
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−108457(JP,A) 特開 平8−134891(JP,A) 特開 平2−61218(JP,A) 特開 平6−42281(JP,A) 特開 昭60−261890(JP,A) 特開 平7−113225(JP,A) 特開 平5−346018(JP,A) 特開 平7−136613(JP,A) 特開 平3−5513(JP,A) 特開 昭63−194035(JP,A) 特開 平3−260201(JP,A) 特開 昭63−308111(JP,A) 特開 平7−109884(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/04 E02D 3/00 - 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソイル柱造成時に地上に排出された土砂
    と固結材との混合物に、さらに粉砕された紙類及び水
    混合してなることを特徴とする掘削壁面崩壊防止材。
  2. 【請求項2】 ソイル柱造成時に地上に排出された土砂
    と固結材との混合物を乾燥粉末化し、さらに粉砕された
    紙類及び水を混合してなることを特徴とする掘削壁面崩
    壊防止材。
JP12576798A 1998-05-08 1998-05-08 掘削壁面崩壊防止材 Expired - Fee Related JP3362665B2 (ja)

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