JP3414446B2 - ヒドロキシシリル基を末端に有するポリオキシエチレン化合物、四級塩を末端に有するブロック共重合体、および経皮吸収促進剤 - Google Patents
ヒドロキシシリル基を末端に有するポリオキシエチレン化合物、四級塩を末端に有するブロック共重合体、および経皮吸収促進剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬物の皮膚を通し
ての透過、吸収を促進する経皮吸収促進剤としての用途
を有する、ヒドロキシシリル基を末端に有するポリオキ
シエチレン化合物から誘導される四級塩を末端に有する
ポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック
共重合体に関する。 【0002】 【従来の技術】医薬をより効率よく目的部位に到達さ
せ、副作用を抑える目的で、ドラッグデリバリーシステ
ム(DDS)についての研究が活発に行われている。この中
で、近年、皮膚を薬物の適用部位とする経皮吸収システ
ムが注目されている。このシステムの利点は、肝臓で
の初回通過効果を避け得る、薬物の皮膚透過速度がコ
ントロールされ、持続的で一定な血中濃度を維持でき
る、投与が食物や嘔吐に影響されない、投与の調節
が容易である、目的部位の近傍に投与できる等の点に
ある。しかし、現状では、投与量が比較的少量の薬物
に限られる、使用できる薬物に制限がある、角質層
の劣化や皮膚アレルギー反応を促進する可能性がある、
即効性が望めない等の短所がある。そこでこれらの点
を改善するために、経皮吸収促進剤の併用が検討されて
いる。 【0003】これまでに、ジメチルスルホキシド、1-ド
デシル-2-ピロリドン、1-ドデシルアザシクロヘプタン-
2-オン、尿素等の使用が提案されている(嘉悦勲監修、
ドラッグデリバリーシステム213〜237頁、シーエムシ
ー)。また、本発明者らは皮膚に対する毒性や刺激性の
低い経皮吸収促進剤として、ベンザルコニウム塩を側鎖
に有するポリマー(特開平1-131127)、ピリジニウム塩を
側鎖に有するポリマー(特開昭64-52728)、N-メチルピリ
ジニウム塩を片末端に有するポリオルガノシロキサン
(特開平3-77891)、ピリジニウム塩またはアンモニウム
塩を片末端に有するポリオルガノシロキサン(特開平4-1
73747)等の高分子化合物を提案してきた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に上
記の促進剤のうちジメチルスルホキシド、1-ドデシル-2
-ピロリドン、1-ドデシルアザシクロヘプタン-2-オン、
尿素等の低分子化合物は皮膚に対する毒性や刺激性があ
る点で実際の使用に際しては問題を含んでいた。一方、
本発明者らが提案している上記の高分子化合物はいずれ
も良好な促進効果を有し、また高分子なるが故に皮膚内
部に浸透せず低毒性、低刺激性を併せ持っている。特
に、片末端にピリジニウム塩またはアンモニウム塩を有
するポリオルガノシロキサンは生体に対して不活性なポ
リシロキサン鎖からなるため極めて低毒性である。しか
しながら、これら従来のポリシロキサン系促進剤は脂溶
性薬物の経皮吸収においては極めて効果的であるが、水
溶性薬物の場合には促進効果が半減し、促進剤として使
用できる薬物が限られるという点で課題を残している。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を解決するため、特に水溶性薬物にも効果的な促進
効果を示す経皮吸収促進剤を得るため鋭意研究した結
果、末端にヒドロキシシリル基を有するポリオキシエチ
レン化合物から誘導される四級塩を片末端に有するポリ
オキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重
合体が、脂溶性薬物に限らず水溶性薬物に対しても極め
て優れた経皮吸収促進作用を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。 【0006】すなわち、本発明は、下記一般式(II) 【0007】 【化5】 【0008】(式中、R1〜R6は同一もしくは異なっても
よく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、
R7〜R9は同一もしくは異なってもよくアルキル基、置換
アルキル基、またはフェニル基であるかあるいはR7〜R9
の2個もしくは3個が結合している窒素原子と一体となっ
て含窒素複素環を形成していてもよい。X-は四級塩にお
ける対アニオン、Yはアルキル基または下記一般式(II
I) 【0009】 【化6】 【0010】で表される四級塩を末端に有するオルガノ
シロキサン鎖であり、pは2〜6の整数、qは1〜6の整数、
重合度mおよびnの平均値は3〜100の実数である。ただ
し、R3およびR4は繰り返し単位ごとに同一または任意に
異なってもよい。)で表される四級塩を末端に有するポ
リオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共
重合体に関するものである。 【0011】 【発明の実施の形態】前記一般式(II)〜(III)およ
び下記一般式(I)中R1〜R6で表される置換基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、イソプロピル基、t−ブチル基等のア
ルキル基またはフェニル基を例示することができる。た
だし、本発明の前記一般式(II)で表される末端に四級
塩を有するブロック共重合体を経皮吸収促進剤として用
いる場合には、上記置換基がメチル基であるものが合成
のし易さおよびポリシロキサン鎖の特性を生かす上で好
ましい。また、前記一般式(II)および(III)中X-で
表される四級塩における対アニオンとしては、ブレンス
テッド酸の共役塩基、すなわちF-、Cl-、Br-、I-等のハ
ロゲンイオン、水酸イオン、炭酸イオン、硫酸イオン、
硫酸水素イオン、亜硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イ
オン等の鉱酸の共役塩基、カルボン酸イオン、スルホン
酸イオン、ホスホン酸イオン等の有機酸の共役塩基等を
例示することができる。 【0012】下記一般式(I) 【0013】 【化7】 【0014】(式中、R1およびR2は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であ
り、Aはアルキル基または-(CH2)p-SiR1R2OHで表される
基、pは2〜6の整数、重合度mの平均値は3〜100の実数で
ある。)で表されるヒドロキシシリル基を末端に有する
ポリオキシエチレンは、例えば、以下に示す方法により
製造することができる。すなわち、下記一般式(IV) 【0015】 【化8】 【0016】(式中、A1はアルキル基または水素原子、
重合度mの平均値は3〜100の実数である。)で表される
市販のポリオキシエチレン化合物を強塩基と反応させた
後、下記一般式(V) 【0017】 【化9】 【0018】(式中、X1はハロゲン原子、pは2〜6の整数
である。)で表されるアルケニル化合物と反応させ、下
記一般式(VI) 【0019】 【化10】 【0020】(式中、A2はアルキル基または-(CH2)p-2-C
H=CH2で表される基、pは2〜6の整数、重合度mの平均値
は3〜100の実数である。)で表される末端にアルケニル
基を有するポリオキシエチレン化合物を合成し、さらに
前記一般式(VI)で表されるポリオキシエチレン化合物
を、下記一般式(VII) 【0021】 【化11】 【0022】(式中、R1およびR2は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X2
はハロゲン原子または低級アルコキシ基である。)で表
されるヒドロシラン化合物とヒドロシリル化触媒存在下
反応させることにより、下記一般式(VIII) 【0023】 【化12】 【0024】(式中、R1およびR2は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X2
はハロゲン原子または低級アルコキシ基、A3はアルキル
基または-(CH2)p-SiR1R2X2で表される基、pは2〜6の整
数、重合度mの平均値は3〜100の実数である。)で表され
る末端にシリル基を有するポリオキシエチレン化合物を
合成し、得られたポリオキシエチレン化合物の末端シリ
ル基上のハロゲン原子または低級アルコキシ基を加水分
解することにより得られる。 【0025】上記の反応において用いる強塩基として
は、メチルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリ
チウム、t-ブチルリチウム、フェニルリチウム、リチウ
ムジイソプロピルアミド、ビストリメチルシリルリチウ
ムアミド等の有機リチウム化合物、水素化ナトリウム、
水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、ヨウ化メチ
ルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化フェニ
ルマグネシウム等のグリニャール化合物等を例示するこ
とができる。これらの強塩基は通常原料の前記一般式(I
V)で表されるポリオキシエチレン化合物の水酸基に対し
てほぼ1当量用いる。反応温度は-80℃から室温までの比
較的低温で行うことが副反応を抑える点で好ましい。ま
た、本反応は、有機溶媒中で行うのが好ましくここで用
いる溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等が
好適に用いられる。さらに、この反応はアルゴンや窒素
等の不活性ガス雰囲気下で行うのが望ましい。 【0026】また、前記一般式(V)で表されるアルケニ
ル化合物としては、ビニルクロリド、ビニルブロミド、
アリルクロリド、アリルブロミド、アリルヨージド、4-
ブロモブテン、5-ブロモペンテン、6-ブロモヘキセン等
を例示できる。前記一般式(VII)で表されるヒドロシ
ラン化合物としては、ジメチルクロロシラン、ジメチル
メトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジエチルク
ロロシラン、ジエチルメトキシシラン、ジプロピルエト
キシシラン、ジイソプロピルエトキシシラン、ジブチル
エトキシシラン、ジ-t-ブチルエトキシシラン、ジペン
チルエトキシシラン、ジヘキシルエトキシシラン、メチ
ルプロピルメトキシシラン、メチルフェニルメトキシシ
ラン、ジフェニルクロロシラン、ジフェニルメトキシラ
ン等を例示できる。 【0027】上記の製造方法において、前記一般式(V
I)で表されるアルケニル基を有するポリオキシエチレ
ン化合物と前記一般式(VII)で表されるヒドロシラン
化合物とを反応させ、前記一般式(VIII)で表される
ポリオキシエチレン化合物を製造する際に用いるヒドロ
シリル化触媒としては、白金、白金炭素、塩化白金酸お
よびジシクロペンタジエニルプラチナムジクロリドなど
の白金系触媒を用いるのが最も一般的であるが、その他
にもパラジウムやロジウムを含む金属錯体が使用可能で
ある。例えば、(Ph3P)4Pd,(Ph3P)2PdCl2,(PhCN)2PdCl2,
(Ph3P)3RhCl,(Ph2PH)2RhCl,(Ph3P)2(CO)RhCl,[(C2H5)
3P]2(CO)RhClなどを触媒として用いることができる。用
いる触媒の量は、前記一般式(VI)で表される化合物の
アルケニル基に対して通常1/100〜1/1000当量程度で充
分である。またこの反応を完結させるためには、前記一
般式(VII)で表される化合物が前記一般式(VI)で表
される化合物のアルケニル基に対して等モル以上になる
ように混合する必要がある。この反応は溶媒中で行うの
が好ましく、溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、アセトン、トリクロロエチレン、四塩化炭素、テ
トラヒドロフランなどを用いることができる。反応温度
は通常40℃〜100℃の温度範囲で行い、またアルゴンや
窒素等の不活性気体雰囲気下で行うのが好ましい。 【0028】前記一般式(VIII)で表されるポリオキ
シエチレン化合物から本発明の前記一般式(I)で表され
るポリオキシエチレン化合物へ誘導する際に行なう加水
分解反応は、通常塩基性または酸性物質の存在下で行な
うことにより反応が円滑に進行する。ここで用いる塩基
性または酸性物質としては、水酸化リチウム、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム等の塩基性物質または塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、硫
酸カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸マグネシウム等の
酸性物質が好適に用いられる。特に、上記の塩基性また
は酸性物質のうち弱塩基性または弱酸性物質を用いる方
が好ましい。これらの塩基性または酸性物質は前記一般
式(VIII)で表される化合物に対して0.1〜5.0当量の
範囲で用いることが好ましい。また、この反応は水存在
下で行なうことが必須であるが、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン、ア
セトニトリル等の水に可溶な有機溶媒を併用することに
より反応が好適に進行する。反応温度は通常室温付近で
充分であるが、温度が高いと目的物であるシラノールの
2量体であるジシロキサン化合物が副生成物として得ら
れることがある。また、この2量化反応が進行し易い場
合には、副生成物の生成量を最小限に抑えるため、反応
温度を-100℃から室温の範囲でコントロールする必要が
ある。 【0029】一方、このようにして得られる前記一般式
(I)で表される化合物から本発明の前記一般式(II)で
表される末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポ
リオルガノシロキサンブロック共重合体を製造するに
は、例えば、以下に示す方法が適用できる。すなわち、
前記一般式(I)で表されるヒドロキシシリル基を末端に
有するポリオキシエチレン化合物を強塩基と反応させて
シラノレートアニオンを形成させた後、下記一般式(I
X) 【0030】 【化13】 【0031】(式中、R3およびR4は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であ
る。)で表されるシクロトリシロキサン化合物と反応さ
せ、さらに下記一般式(X) 【化14】 (式中、R5およびR6は同一もしくは異なってもよく炭素
数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X3はハロゲン原
子、qは1〜6の整数である。)で表されるクロロシラン化
合物を用いて反応を停止させることにより、下記一般式
(XI) 【0032】 【化15】 【0033】(式中、R1〜R6は同一もしくは異なっても
よく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X3はハ
ロゲン原子、Y1はアルキル基または下記一般式(XII) 【0034】 【化16】 【0035】で表されるハロアルキル基を末端に有する
オルガノシロキサン鎖、pは2〜6の整数、qは1〜6の整
数、重合度mおよびnの平均値は3〜100の実数である。た
だし、R3およびR4は繰り返し単位ごとに同一または任意
に異なってもよい。)で表されるハロアルキル基を末端
に有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサン
ブロック共重合体を合成し、さらに得られた共重合体
と、下記一般式(XIII) 【0036】 【化17】 【0037】(式中、R7〜R9は同一もしくは異なっても
よくアルキル基、置換アルキル基、またはフェニル基で
ある、かあるいはR7〜R9の2個もしくは3個が結合してい
る窒素原子と一体となって含窒素複素環を形成していて
もよい。)で表される化合物とを混合し四級化反応を行
なうことにより、前記一般式(II)で表される四級塩を
片末端に有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロ
キサンブロック共重合体のうちX-がハロゲンイオンであ
るものを製造できる。また、X-がハロゲンイオン以外の
ものについては、こうして得られた前記一般式(II)で
表される共重合体の対アニオンであるハロゲンイオンを
対応する鉱酸または有機酸等の共役塩基とイオン交換さ
せることにより容易に得られる。 【0038】上記の反応において用いる強塩基として
は、メチルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリ
チウム、t-ブチルリチウム、フェニルリチウム、リチウ
ムジイソプロピルアミド、ビストリメチルシリルリチウ
ムアミド等の有機リチウム化合物、水素化ナトリウム、
水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、ヨウ化メチ
ルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化フェニ
ルマグネシウム等のグリニャール化合物等を例示するこ
とができる。これらの強塩基は通常原料の前記一般式
(I)で表されるポリオキシエチレン化合物のヒドロキシ
シリル基に対してほぼ1当量用いる。反応温度は-80℃
から室温までの比較的低温で行うことが副反応を抑える
点で好ましい。また、本反応は、有機溶媒中で行うのが
好ましくここで用いる溶媒としては、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジオキサン、ベンゼン、トルエ
ン、ヘキサン等が好適に用いられる。さらに、この反応
はアルゴンや窒素等の不活性ガス雰囲気下で行うのが望
ましい。 【0039】ポリシロキサン骨格を形成するためのモノ
マーとなる前記一般式(IX)で表されるシクロトリシロ
キサン化合物としては、ヘキサメチルシクロトリシロキ
サン、ヘキサエチルシクロトリシロキサン、ヘキサプロ
ピルシクロトリシロキサン、ヘキサイソプロピルシクロ
トリシロキサン、ヘキサブチルトリシロキサン、ヘキサ
ペンチルシクロトリシロキサン、ヘキサヘキシルシクロ
トリシロキサン、ヘキサフェニルシクロトリシロキサ
ン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-トリエチルシクロトリシ
ロキサン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-トリ-t-ブチルシク
ロトリシロキサン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-トリプロ
ピルシクロトリシロキサン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-
トリフェニルシクロトリシロキサン等を例示することが
できる。また、これらのシクロシロキサン化合物はこの
反応に際して2種類以上の混合物を用いてもよい。 【0040】反応停止剤として用いる前記一般式(X)で
表されるクロロシラン化合物としては、クロロメチルジ
メチルクロロシラン、ブロモメチルジメチルクロロシラ
ン、ヨードメチルジメチルクロロシラン、2-クロロエチ
ルジメチルクロロシラン、3-クロロプロピルジメチルク
ロロシラン、3-ブロモプロピルジメチルクロロシラン、
3-ヨードプロピルジメチルクロロシラン、4-クロロブチ
ルジメチルクロロシラン、5-クロロペンチルジメチルク
ロロシラン、6-クロロヘキシルジメチルクロロシラン、
3-クロロプロピルジエチルクロロシラン、3-ブロモプロ
ピルジプロピルクロロシラン、3-クロロプロピルジブチ
ルクロロシラン、3-クロロプロピルジヘキシルクロロシ
ラン、3-クロロプロピルメチルエチルクロロシラン、3-
クロロプロピルメチルプロピルクロロシラン、3-クロロ
プロピルメチルイソプロピルクロロシラン、3-クロロプ
ロピルメチル-t-ブチルクロロシラン、3-クロロプロピ
ルメチルブチルクロロシラン、3-クロロプロピルメチル
フェニルクロロシラン、3-クロロプロピルジフェニルク
ロロシラン等を例示することができる。 【0041】以上述べた製造方法において、前記一般式
(IX)で表されるシクロトリシロキサン化合物の量を調
整することにより、前記一般式(XI)で表されるハロア
ルキル基を末端に有するポリオキシエチレン/ポリオル
ガノシロキサンブロック共重合体、および本発明の前記
一般式(II)で表される四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合体
の重合度nをコントロールすることができる。ただし、
この場合、前記一般式(II)および(XI)で表される共
重合体は、それぞれ重合度nが異なるポリオルガノシロ
キサンの混合物となるので、実測される重合度は平均値
(実数)として表される。また、この重合度nの平均値を
3以上とするためには、前記一般式(IX)で表されるシ
クロトリシロキサン化合物の量を開始剤として使用する
シラノレートアニオンに対して少なくとも1当量以上用
いることが必要である。 【0042】また、前記一般式(XI)で表される共重合
体から本発明の前記一般式(II)で表される共重合体へ
誘導するための四級化反応に際しては、溶媒を用いる方
が好ましく、溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、アセトン、メチルエチルケトン、クロロホルム、
塩化メチレン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロ
リドン等を例示できる。反応は0℃〜100℃、好ましくは
20〜80℃の範囲で円滑に進行する。なお、原料となる前
記一般式(XI)で表される共重合体中X3で表される末端
のハロゲン原子が塩素の場合には、この四級化反応が進
行しにくいため、臭化ナトリウムまたはヨウ化ナトリウ
ム等を用いた通常のハロゲン交換反応により臭素または
ヨウ素に置換した後に四級化を行なうことが望ましい。 【0043】この四級化反応の際に用いられる前記一般
式(XIII)で表される化合物としては、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイ
ソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソブチル
アミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、ジ
メチルエチルアミン、ジメチルプロピルアミン、ジメチ
ルイソプロピルアミン、ジメチルブチルアミン、ジメチ
ルヘキシルアミン、メチルジエチルアミン、N,N-ジメチ
ルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、N,N-ジプロピルア
ニリン、N,N-ジブチルアニリン、N,N-ジペンチルアニリ
ン、N,N-ジヘキシルアニリン、NーメチルーN-エチルアニ
リン、NーメチルーN-プロピルアニリン、NーメチルーN-ブチ
ルアニリン、NーメチルーN-ヘキシルアニリン、N,N-ジメ
チル-2-ナフチルアミン、N,N-ジメチルベンジルアミ
ン、N,N-ジエチルベンジルアミン、N,N-ジメチルエタノ
ールアミン、1-メチルピロリジン、1-メチル-3-ピロリ
ジノール、1-メチル-3-ピロリジンエタノール、1-メチ
ルピペリジン、1-メチル-2-ピペリジンエタノール、4-
メチルモルフォリン、3-メチルチアゾール、1-メチルイ
ンドール、ピリジン、α-ピコリン、β-ピコリン、γ-
ピコリン、3,5-ジメチルピリジン、2,4-ジメチルピリジ
ン、2,6-ジメチルピリジン、2,4,6-トリメチルピリジ
ン、4-エチルピリジン、4-プロピルピリジン、4-イソプ
ロピルピリジン、4-ブチルピリジン、4-t-ブチルピリジ
ン、4-ペンチルピリジン、4-ヘキシルピリジン、2-メチ
ル-4-t-ブチルピリジン、4-メチルー2,6-ジ-t-ブチルピ
リジン、2-フェニルピリジン、3-フェニルピリジン、4-
フェニルピリジン、4-メチル-2-フェニルピリジン、5-
メチル-2-フェニルピリジン、4-メチル-2,6-ジフェニル
ピリジン等を例示できる。 【0044】以上述べた製造方法により得られる本発明
の前記一般式(II)で表される四級塩を末端に有するポ
リオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共
重合体は薬物の経皮吸収促進剤として使用しうる。ま
た、この共重合体は極性基として四級塩を、その他の親
水性基としてポリオキシエチレン鎖を、また疎水性基と
してポリオルガノシロキサン鎖を併せ持つ化合物である
ので界面活性剤としての性質を有している。したがっ
て、本発明の薬物の経皮吸収促進剤としての用途の他に
も、洗剤、殺菌剤、防腐剤、化粧品等への応用も可能で
ある。また、これを薬物の経皮吸収促進剤として用いる
場合、その平均重合度が促進効果に大きく影響し、高い
促進効果を発現させるためには用いる薬物によっても異
なるが、前記一般式(II)中mおよびnで表される重合度
の平均値が3〜100の範囲であり、さらには5〜50の範囲
にあることが好ましい。 【0045】本発明の前記一般式(II)で表される四級
塩を末端に有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシ
ロキサンブロック共重合体よりなる薬物の経皮吸収促進
剤は、投与すべき薬物と共に、水、アルコール等の溶剤
に溶解したチンキ剤、あるいは軟膏、クリーム基剤中に
混合させた軟膏、クリーム剤、さらにはポリマーフィル
ム中あるいは粘着剤中に混入したテープ製剤等の任意の
形態で使用することができる。本発明の経皮吸収促進剤
の含有量は、その使用形態により異なるが、一般に0.1
重量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜20重量%であり、
少ない場合には吸収促進効果が小さくなり、多い場合に
は皮膚刺激性などの副作用が著しくなると共にかえって
薬物の放出が抑制される場合も生じる。 【0046】本発明において用いられる薬物は、人間用
あるいは動物用いずれの薬物であってもよく、例えば消
炎鎮痛剤としては、アセトアミノフェノン、アスピリ
ン、サリチル酸メチル、サリチル酸コリン、サリチル酸
グリコール、1-メントール、カンファー、メフェナム
酸、フルフェナム酸、アンチピリン、インドメタシン、
ジクロフェナック、ジクロフェナックナトリウム、アル
クロフェナック、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナ
プロキセン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、フ
ェンプロフェン、フルルビプロフェン、インドプロフェ
ン、フェンチアザック、トルメチン、スプロフェン、ベ
ンザダック、ブフェキサマック、ピロキシカム、フェニ
ルブタゾン、オキシフェンブタゾン、クロフェゾン、ペ
ンタゾジン、メピリゾールなど;ステロイド系消炎剤と
しては、ヒドロコーチゾン、プレドニゾロン、デキサメ
サゾン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン
アセトニド、フルドロコーチゾンアセテートなど;抗ヒ
スタミン剤ないし抗アレルギー剤としてはクロルフェニ
ラミン、グリチルリチン酸、ジフェンヒドラミン、ペリ
アクチンなど;局所麻酔剤としてはベンゾカイン、プロ
カイン、ジブカイン、リドカインなど;抗菌剤等として
は、クロルテトラサイクリンなどのテトラサイクリン
類、アンピシリンなどのペニシリン類、セファロチンな
どのセファロスポリン類、カナマイシンなどのアミノグ
リコシド類、エリスロマイシンなどのマクロライド類、
クロラムフェニコール、ヨード化合物、ニトロフラント
イン、ナイスタチン、アンホテリシン、フラジオマイシ
ン、スルホンアミド類、ピロールニトリン、クロトリマ
ゾール、ニトロフラゾンなど;抗高血圧剤としてはクロ
ニジン、α−メチルドーパ、レセルピン、シロシンゴピ
ン、レシナミン、シンナリジン、ヒドラジン、プラゾシ
ンなど;降圧利尿剤としてはテオフィリン、トリクロロ
メチアジド、フロセミド、トリバミド、メチクロチアジ
ド、ペンフルジド、ハイドロサイアザイド、スピロノラ
クトン、メトラゾンなど;強心剤としてはジギタリス、
ユビデカレノン、ドパミンなど;冠血管拡張剤としては
ニトログリセリン、イソソルビトール−ルジナイトレー
ト、エリスリト−ルテトラナイトレート、ペンタエリス
リトールテトラナイトレート、ジピリダモール、ジラゼ
ブ、トラピジル、トリメタジジンなど;血管収縮剤とし
てはジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴトキシンな
ど;β−ブロッカーないし抗不整脈治療剤としてはピン
ドール、塩酸プロプラノロールなど;カルシウム拮抗剤
としてはジルチアゼム、ニフェジピン、ニカルジピン、
ベラパミル、ベンシクラン、ジラゼブなど;抗てんかん
剤としてはニトラゼパム、メプロバメート、フェニトイ
ンなど;抗めまい剤としてはイソプレナリン、ベタヒス
チン、スコポラミンなど;精神安定剤としてはジアゼパ
ム、ロラゼパム、フルニトラゼパム、フルフェナジンな
ど;催眠鎮静剤としてはフェノバルビタール、アモバル
ビタール、シクロバルビタールなど;筋弛緩剤としては
トリペリゾン、バクロフェン、タントロレンナトリウ
ム、シクロベンザピリンなど;自律神経用剤としてはア
トロピン、レボドパなど;呼吸器官用剤としてはコデイ
ン、エフェドリン、イソプロテレノール、デキストロメ
トルファン、オレシプレナリン、イプラトロピウムブロ
ミド、クロモグリク酸など;ホルモン剤ないし抗ホルモ
ン剤としてはコルチコトロピン、オキシトシン、バソプ
レシン、テストステロン、プロゲステロン、エストラジ
オール、唾液腺ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎ホルモ
ン、カリクレイン、インシュリン、オキセンドロンな
ど;ビタミン剤としてはビタミンA,B,C,D,E,
Kおよびそれらの誘導体、カルシェフェロール類、メコ
バラミンなど;抗腫瘍剤としては5−フルオロウラシル
およびその誘導体、アドリアマイシン、クレスチン、ピ
シバニール、アンシタビン、シタラビンなど;酵素類と
してはウロキナーゼなど;漢方薬ないし生薬エキスとし
ては、甘草、アロエ、紫根など;抗潰瘍剤としてはアラ
ントイン、アルジオキサ、アルクロキサなど;その他プ
ロスタグランジン類、糖尿病治療剤などを挙げることが
できる。これらの薬物は必要に応じ、二種以上を併用す
ることもできる。 【0047】本発明の経皮吸収促進剤を含有する薬物の
製剤は、人体の各部位の皮膚、粘膜(口腔、鼻腔、直
腸、膣)に目的に応じて必要量を塗布あるいは貼布等し
て適用する事ができる。例えば、外傷、皮膚潰瘍、筋肉
痛、関節炎等に対する局所的治療のためであれば、直接
患部ないしその付近に、また体内の器官等に対する全身
的治療のためであれば、薬物吸収されやすい部位(例:
角質の発達していない部位)に適用するのが好ましい。
なお、化粧用として使用する場合は、上記製剤をそのま
まあるいは上記薬物から選択したものないし公知の化粧
成分を配合したものを、皮膚の洗浄、パック、日焼けや
肌荒れの対策、モイスチャーライジングなどの目的で使
用することができる。 【0048】以下、本発明を参考例、実施例および比較
例によりさらに詳細に説明する。ただし、本発明がこれ
らに限定されるものではないことはもちろんである。な
お、以下に示す反応式および文中、D3はヘキサメチル
シクロトリシロキサンを表わす。また、以下の1H-NMRス
ペクトルデータ中、"H"で表される記号はそのケミカル
シフトに帰属されるプロトンを示すものとする。 【0049】 【実施例】参考例1 ヒドロキシシリル基を末端に有す
るポリオキシエチレンの合成1 【0050】 【化18】 【0051】アルゴン雰囲気下、油性の水素化ナトリウ
ム6.4g(160mmol)をヘキサンで洗浄後、予め脱水した市
販の片末端にメトキシ基を有するポリオキシエチレン
(1)(平均分子量750、平均重合度17.0)100.0g(130mmol)
を含むテトラヒドロフラン溶液500mlを加えた。6時間還
流した後、16.1gのアリルブロミド(160mmol)を加え、さ
らに12時間還流した。溶媒を溜去後、300mlのエーテル
を加えた。析出塩をろ別後、ろ液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた。溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥して
末端にメトキシ基およびアリル基を有するポリオキシエ
チレン(2)を白色固体として93.5g得た。(収率88.8%)な
お、その構造は1H-NMRスペクトルおよびIRスペクトルに
より確認した。1H-NMRから算出した平均重合度バーmは1
6.8であった。 【0052】1H-NMR,δ, (CD3OD, ppm); 3.38(3H, s,
C"H"3O-), 3.67(4mH, m, (C"H"2C"H" 2O)m), 4.03(2H,
m, -C"H"2CH=CH2), 5.30(2H, m, -CH2CH=C"H"2), 5.95
(1H, m,-CH2C"H"=CH2) IR, ν, (neat, cm-1); 2880, 1720, 1460, 1360, 111
0, 940, 840 【0053】80.0g(98.6mmol)の(2)(バーm=16.8)を500m
lのテトラヒドロフランに溶かし、この溶液にジメチル
エトキシシラン16.1ml(117mmol)と塩化白金酸0.3mlを加
え、アルゴン雰囲気下、8時間還流させた。溶媒および
過剰のジメチルエトキシシランを溜去後、600mlの水を
加えて溶解させ、0℃で撹拌下、33.7g(244mmol)の炭酸
カリウムの500ml水溶液をゆっくり滴下した。室温下で1
2時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥し
て片末端にヒドキシシリル基を有するポリオキシエチレ
ン(4)を白色固体として40.5g得た。(収率44.9%)なお、
その構造は1H-NMRスペクトルおよびIRスペクトルにより
確認した。1H-NMRから算出した平均重合度バーmは16.9
であった。 【0054】1H-NMR, δ, (CD3OD, ppm); 0.05(6H, s,
Si-C"H"3), 0.50(2H, m, -C"H"2Si(CH3)2OH), 1.53(2H,
m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.30(3H, s, C"H"3O-), 3.60
((4m+2)H, m,(C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1); 3480(SiOH), 2880, 1460, 135
0, 1300, 1250, 1100, 940, 880, 840, 680 【0055】参考例2 片末端にクロロプロピル基を有
するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロ
ック共重合体の合成2 【0056】 【化19】【0057】アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフランに
参考例1で合成した(4)(バーm=16.8)を表1記載の量だ
け溶かし、この溶液に等モルのn-ブチルリチウムヘキサ
ン溶液(1.6mol/l)を0℃で加え、1時間撹拌した。さら
に、表1記載の量のD3のテトラヒドロフラン溶液を加
え、室温下、12時間撹拌した。さらに、(4)に対して1.5
当量の3-クロロプロピルジメチルクロロシランを加え3
時間撹拌した。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、150℃
で3時間真空乾燥したところ、表1記載の量の片末端に
クロロプロピル基を有するポリオキシエチレン/ポリジ
メチルシロキサンブロック共重合体(5)を淡黄色粘性固
体として得た。なお、その構造は1H-NMRスペクトルによ
り確認した。1H-NMRスペクトルから得られたポリオキシ
エチレンおよびポリオルガノシロキサンの平均重合度は
表1記載のとおりであった。 【0058】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.60(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.8
0(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.38(5H, m, C"H"3O- と-
C"H"2Cl) , 3.60((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) 【0059】 表1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 (4)の量 n-フ゛チルリチウムの量 D3の量 (5)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) (ml) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−1 4.0 3.9 2.6 4.7 16.9 10.9 2−1 4.0 3.9 4.3 5.8 16.9 15.2 3−1 7.0 4.9 12.2 17.0 16.9 24.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0060】参考例3 片末端にヨードプロピル基を有
するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロ
ック共重合体の合成3 【0061】 【化20】 【0062】表2記載の量の(5)(バーm=16.9)およびヨ
ウ化ナトリウムをアセトンに溶解し、48時間還流させ
た。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間真空乾燥し
たところ、表2記載の量の片末端にヨードプロピル基を
有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブ
ロック共重合体(6)を淡黄色粘性固体として得た。な
お、その構造は1H-NMRスペクトルにより確認した。1H-N
MRスペクトルから得られたポリオキシエチレンおよびポ
リオルガノシロキサンの平均重合度は表2記載のとおり
であった。 【0063】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.63(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.3
3(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.20(2H, t, C"H"2I), 3.
40(3H,s, C"H"3O-), 3.65((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"2O)m
C"H"2-) 【0064】 表2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 (5)の量 ヨウ化ナトリウムの量 (6)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−2 2.5 1.2 2.4 16.9 11.8 2−2 2.5 1.0 2.3 16.9 16.8 3−2 17.0 4.6 15.7 16.9 27.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0065】実施例1 四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
の合成1〜3 【0066】 【化21】 【0067】表3記載の量の(6)(バーm=16.9)およびN,N
ージメチルエチルアミンをテトラヒドロフランに溶か
し、12時間還流させた。過剰のN,Nージメチルエチルア
ミンと溶媒を溜去後、12時間真空乾燥したところ、表3
記載の量の片末端にアンモニウム塩を有するポリオキシ
エチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体(7)
を淡黄色粘性固体として得た。なお、その構造は1H-NMR
およびIRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクトル
から得られたポリオキシエチレンおよびポリオルガノシ
ロキサンの平均重合度は表3記載のとおりであった。 【0068】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.65(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.4
0(7H, m, -CH2C"H"2CH2Si- とNCH2C"H"3), 3.65((4m+1
5)H, m,C"H"3O- と (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-と-C"H"2N(C"
H"3)2C"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1);2980, 2900, 1740, 1460, 1420,
1360, 1260, 1100, 1030, 880, 710 【0069】 表3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 (6)の量 N,N-シ゛メチルエチル (7)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) アミンの量(ml) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 5.0 2.1 5.4 16.9 9.2 2 1.3 0.4 1.3 16.9 16.8 3 14.0 2.5 14.8 16.9 21.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0070】実施例2 四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
の合成4 【0071】 【化22】 【0072】参考例3において合成した(6)(ポリオキシ
エチレンおよびポリオルガノシロキサンの平均重合度が
それぞれバーm=16.9、バーn=16.8)1.0g(0.5mmol)のテト
ラヒドロフラン15ml溶液に3mlのピリジン(37.3mmol)を
加え、12時間還流させた。過剰のピリジンを溜去後、12
時間真空乾燥したところ、1.0gの片末端にピリジニウム
塩を有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサ
ンブロック共重合体(8)を黄色粘性固体として得た。(収
率96.0%、ポリオキシエチレンおよびポリオルガノシロ
キサンの平均重合度がそれぞれバーm=16.9、バーn=13.
7)なお、その構造は1H-NMRおよびIRスペクトルにより確
認した。 【0073】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.60(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.7
2(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.65((4m+5)H, m, C"H"3O
-と (C"H"2C"H"2O)mC"H"2), 4.93(C"H"2N), 8.17, 8.5
6, 9.32(5H, m, pyridine) IR, ν, (neat, cm-1);2950, 2870, 1630, 1480, 1440,
1350, 1260, 1100〜1000, 800 【0074】参考例4 ヒドロキシシリル基を末端に有
するポリオキシエチレンの合成4 参考例1と同様に、アルゴン雰囲気下、油性の水素化ナ
トリウム10.0g(250mmol)をヘキサンで洗浄後、予め脱水
した市販の片末端にメトキシ基を有するポリオキシエチ
レン(1)(平均分子量350、平均重合度8.0)80.0g(228mmo
l)を含むテトラヒドロフラン溶液500mlを加えた。6時間
還流した後、30.4gのアリルブロミド(251mmol)を加え、
さらに12時間還流した。溶媒を溜去後、300mlのエーテ
ルを加えた。析出塩をろ別後、ろ液を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた。溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥し
て末端にメトキシ基およびアリル基を有するポリオキシ
エチレン(2)を透明液体として84.6g得た。(収率95.1%)
なお、その構造は1H-NMRおよびIRスペクトルにより確認
した。1H-NMRから算出した平均重合度バーmは8.2であっ
た。IRスペクトルは参考例1と同一であった。 【0075】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 3.48(3H, s,
C"H"3O-), 3.70(4mH, m, (C"H"2C"H"2O)m), 4.05(2H,
m, -C"H"2CH=CH2), 5.24(2H, m, -CH2CH=C"H"2), 5.95
(1H, m,-CH2C"H"=CH2) 【0076】80.0g(188mmol)の(2)(バーm=8.2)を500ml
のテトラヒドロフランに溶かし、ジメチルエトキシシラ
ン23.5g(225mmol)と塩化白金酸0.2mlを加え、アルゴン
雰囲気下、8時間還流させた。溶媒および過剰のジメチ
ルエトキシシランを溜去後、800mlの水と200mlのメタノ
ールを加えて溶解させ、0℃で撹拌下、31.0g(225mmol)
の炭酸カリウムの200ml水溶液をゆっくり滴下した。室
温下で12時間撹拌した後、メタノールを溜去し、エーテ
ルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒溜去
後、80℃で24時間減圧乾燥して片末端にヒドキシシリル
基を有するポリオキシエチレン(4)を透明液体として79.
0g得た。(収率90.2%)なお、その構造は1H-NMRおよびIR
スペクトルにより確認した。1H-NMRから算出した平均重
合度バーmは8.4であった。IRスペクトルは参考例1と同
一であった。 【0077】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05(6H, s,
Si-C"H"3), 0.55(2H, m, -C"H"2Si(CH3)2OH), 1.58(2H,
m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.40(3H, s, C"H"3O-), 3.65
((4m+2)H, m,(C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) 【0078】実施例3〜5 四級塩を末端に有するポリ
オキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重
合体の合成5〜7 アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフランに、参考例4で
合成した片末端にヒドキシシリル基を有するポリオキシ
エチレン(4)(バーm=8.4)を表4記載の量だけ溶かし、こ
の溶液に等モルのn-ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6mo
l/l)を0℃で加え、1時間撹拌した。さらに、表4記載の
量のD3のテトラヒドロフラン溶液を加え、室温下、12
時間撹拌した。さらに、ポリオキシエチレンに対して1.
5当量の3-クロロプロピルジメチルクロロシランを加え3
時間撹拌した。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間
真空乾燥したところ、表4記載の量の片末端にクロロプ
ロピル基を有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシ
ロキサンブロック共重合体(5)を淡黄色液体として得
た。なお、その構造は1H-NMRにより確認した。1H-NMRス
ペクトルから得られた共重合体およびポリオルガノシロ
キサンの平均重合度は表4記載のとおりであった。 【0079】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.7
0(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.36(5H, s, C"H"3O- と-
C"H"2Cl) , 3.62((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) 【0080】 表4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 (4)の量 n-フ゛チルリチウムの量 D3の量 (5)の収量 平均重合度平均重合度 番号 (g) (ml) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3 6.0 7.5 8.0 12.4 8.4 7.0 4 10.0 12.5 22.2 27.6 8.4 15.2 5 6.0 7.5 18.7 23.3 8.4 19.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0081】表5記載の量の(5)(バーm=8.4)およびヨウ
化ナトリウムをアセトンに溶解し、48時間還流させた。
溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間真空乾燥したと
ころ、表5記載の量の片末端にヨードプロピル基を有す
るポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロッ
ク共重合体(6)を淡黄色液体として得た。なお、その構
造は1H-NMRにより確認した。1H-NMRスペクトルから得ら
れた共重合体の平均重合度は表5記載のとおりであっ
た。 【0082】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.7
1(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.18(2H, t, -C"H"2I),
3.40(3H,s, C"H"3O-), 3.63((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"
2O)mC"H"2-) 【0083】 表5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 (5)の量 ヨウ化ナトリウム の量 (6) の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3 7.0 4.9 7.0 8.4 8.5 4 15.0 6.7 14.6 8.4 14.8 5 13.0 3.8 13.0 8.4 21.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0084】表6記載の量の(6)(バーm=8.4)およびN,N
ージメチルエチルアミンをテトラヒドロフラン中混合
し、12時間還流させた。過剰のN,Nージメチルエチルア
ミンと溶媒を溜去後、12時間真空乾燥したところ、表6
記載の量の片末端にアンモニウム塩を有するポリオキシ
エチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体(7)
を淡黄色粘性固体として得た。なお、その構造は1H-NMR
およびIRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクトル
から得られたポリオルガノシロキサンの平均重合度は表
6記載のとおりであった。 【0085】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.50(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.4
2(7H, m, -CH2C"H"2CH2Si- とNCH2C"H"3), 3.63((4m+1
5)H, m,C"H"3O- と (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-と-C"H"2N(C"
H"3)2C"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1);2980, 2920, 1730, 1460, 1420,
1360, 1250, 1100〜1000, 880 【0086】 表6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 (6)の量 N,N-シ゛メチルエチル (7)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) アミン の量(ml) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3 6.8 3.1 7.0 8.4 8.5 4 14.6 4.6 13.4 8.4 14.8 5 13.0 2.6 13.0 8.4 21.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0087】参考例5 ヒドロキシシリル基を末端に有
するポリオキシエチレンの合成5 【0088】 【化23】 【0089】アルゴン雰囲気下、油性の水素化ナトリウ
ム4.8g(120mmol)をヘキサンで洗浄後、予め脱水した市
販の両末端に水酸基を有するポリオキシエチレン(9)(平
均分子量400、平均重合度9.0)20.0g(130mmol)を含むテ
トラヒドロフラン溶液200mlを加えた。6時間還流した
後、14.6gのアリルブロミド(120mmol)を加え、さらに12
時間還流した。溶媒を溜去後、300mlのエーテルを加え
た。析出塩をろ別後、ろ液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させた。溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥して両末端
にアリル基を有するポリオキシエチレン(10)を淡黄色液
体として19.8g得た。(収率99.2%)その構造は1H-NMRおよ
びIRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクトルから
得られたポリオキシエチレンの平均重合度はバーmは9.0
であった。 【0090】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 3.50(4mH, m,
(C"H"2C"H"2O)m), 4.03(4H, m, -C"H"2CH=CH2), 5.27
(4H, m,-CH2CH=C"H"2), 5.90(2H, m,-CH2C"H"=CH2) IR, ν, (neat, cm-1); 2880, 1720, 1460, 1360, 111
0, 940, 840 【0091】15.0g(37.5mmol)の(10)を200mlのテトラヒ
ドロフラン溶液に、ジメチルエトキシシラン15.5ml(112
mmol)と塩化白金酸0.3mlを加え、アルゴン雰囲気下、12
時間還流させた。溶媒および過剰のジメチルエトキシシ
ランを溜去後のジメチルエトキシ基を両末端に有するポ
リオキシエチレン(11)の平均重合度は9.1であった。こ
のジメチルエトキシ基を両末端に有するポリオキシエチ
レン10gに100mlの水を加えて溶解させ、0℃で撹拌下、
3.9g(28.2mmol)の炭酸カリウムの25ml水溶液をゆっくり
滴下した。室温下で12時間撹拌した後、酢酸エチルで抽
出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒溜去後、80℃
で24時間減圧乾燥して両末端にヒドキシシリル基を有す
るポリオキシエチレン(12)を淡黄色液体として7.8g得
た。(収率83.5%)その構造は1H-NMRおよびIRスペクトル
により確認した。1H-NMRスペクトルから得られたポリオ
キシエチレンの平均重合度はバーmは9.3であった。 【0092】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05(12H, s,
Si-C"H"3), 0.50(4H, m, -C"H"2Si(CH3)2OH), 1.50(4
H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.39(4H, t, C"H"2O(CH2CH
2O)mC"H"2-), 3.60(4mH, m, (C"H"2C"H"2O)m) IR, ν, (neat, cm-1); 3480(SiOH), 2880, 1460, 135
0, 1300, 1250, 1100, 940, 880, 840, 680 【0093】実施例6 四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
の合成8 【0094】 【化24】 【0095】アルゴン雰囲気下、参考例5で合成したヒ
ドロキシシリル基を両末端に有するポリオキシエチレン
(12)(バーm=9.3)5.0g(7.6mmol)のテトラヒドロフラン50
ml溶液に1.6Mのn-ブチルリチウムヘキサン溶液9.5ml(1
5.2mmol)を0℃で加え、1時間撹拌した。さらに、D310.
1g(45.5mmol)のテトラヒドロフラン50ml溶液を加え、室
温下、12時間撹拌した。さらに、3-クロロプロピルジメ
チルクロロシラン3.7ml(22.8mmol)を加え1時間撹拌し
た。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間真空乾燥し
たところ、両末端にクロロプロピル基を有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
(13)14.7gを淡黄色液体として得た。(収率75.5%)その構
造は1H-NMRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクト
ルから得られたポリオルガノシロキサンの平均重合度バ
ーnは11.9であった。 【0096】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05(2(6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(8H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.5
8(8H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.25(4H, t, -C"H"2Cl),
3.40(4H, t, C"H"2O(CH2CH2O)mC"H"2-), 3.60(4mH, m,
(C"H"2C"H"2O)m) 【0097】先に合成した(13)10.0g(3.9mmol)およびヨ
ウ化ナトリウム11.8g(78.7mmol)を100mlの2ーブタノン
に加え、48時間還流させた。溶媒溜去後、水を加えエー
テルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜
去し、12時間真空乾燥したところ、両末端にヨードプロ
ピル基を有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロ
キサンブロック共重合体(14)10.3gを淡黄色粘性固体と
して得た。(収率93.6%)その構造は1H-NMRスペクトルに
より確認した。1H-NMRスペクトルから得られたポリオル
ガノシロキサンの平均重合度バーnは11.0であった。 【0098】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.05(2(6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(8H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.5
8(8H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.11(4H, t, C"H"2I), 3.
32(4H,t, C"H"2O(CH2CH2O)mC"H"2-), 3.58(4mH, m, (C"
H"2C"H"2O)m) 【0099】先に合成した(14)5.0g(1.8mmol)のテトラ
ヒドロフラン70ml溶液に2.56gのN,Nージメチルエチルア
ミン(35mmol)を加え、12時間還流させた。過剰のN,Nー
ジメチルエチルアミンと溶媒を溜去後、12時間真空乾燥
したところ、両末端にアンモニウム塩を有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
(15)4.91gを淡黄色粘性固体として得た。(収率96.9%)そ
の構造は1H-NMRおよびIRスペクトルにより確認した。1H
-NMRスペクトルから得られたポリオルガノシロキサンの
平均重合度バーnは10.8であった。 【0100】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.05(2(6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.55(8H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.5
8(14H, m, -CH2C"H"2CH2Si-とNCH2C"H"3), 3.30(20H,
m, -C"H"2N(C"H"3)2C"H"2-), 3.61((4m+4)H, m, C"H"2O
(C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1);2980, 2900, 1740, 1460, 1420,
1360, 1260, 1100, 1030, 880, 710 【0101】参考例6、7 ジクロフェナックナトリウ
ムの皮膚透過実験(1) ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤ジクロフェナックナトリウム20mg、化合物
番号1又は2の末端に四級塩を有するポリオキシエチレ
ン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合体(経皮吸収
促進剤)(5wt.%)を含む、エチルアルコール50%水溶液を2
ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整したリン酸緩衡液
を2ml入れた。ウォータージャケット内に37℃の恒温水
を循環させ、温度を一定に保った。両チャンバーを撹拌
下6時間後および12時間後にレセプター部よりサンプリ
ングし、高速液体クロマトグラフィーにより透過したジ
クロフェナックナトリウムの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1又は2の透過測定結果を表1に
示す。また、これらのブロック共重合体を加えない場合
を表7中比較例1として示す。表1から判るように、こ
れらの末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリ
オルガノシロキサンブロック共重合体は、このような水
溶性薬物に対して優れた経皮吸収促進効果を示すことが
明らかとなった。さらに、測定後のウサギ腹部剥離皮膚
のドナー部側表面を観察したところいずれも変色などは
見られず、測定前の状態からまったく変化していないこ
とを確認した。 【0102】 表7.ウサギ皮膚を用いたジクロフェナックナトリウムの透過測定結果(1) 促進剤濃度5%(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6 化合物番号1 0.143 ±0.009 1.444±0.109 7 化合物番号2 0.087 ±0.015 0.760±0.103 比較例1 なし 0.010 ±0.003 0.042±0.009 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。 【0103】参考例8、9 ジクロフェナックナトリウ
ムの皮膚透過実験(2) ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤ジクロフェナックナトリウム20mg、化合物
番号1又は2の末端に四級塩を有するポリオキシエチレ
ン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合体(経皮吸収
促進剤)(2wt.%)を含む、エチルアルコール50%水溶液を2
ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整したリン酸緩衡液
を2ml入れた。ウォータージャケット内に37℃の恒温水
を循環させ、温度を一定に保った。両チャンバーを撹拌
下6時間後および12時間後にレセプター部よりサンプリ
ングし、高速液体クロマトグラフィーにより透過したジ
クロフェナックナトリウムの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1又は2の透過測定結果を表8に
示す。また、これらのブロック共重合体を加えない場合
を表8中比較例1として示す。表8から判るように、こ
れらの末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリ
オルガノシロキサンブロック共重合体は、このような水
溶性薬物に対して優れた経皮吸収促進効果を示すことが
明らかとなった。さらに、測定後のウサギ腹部剥離皮膚
のドナー部側表面を観察したところいずれも変色などは
見られず、測定前の状態からまったく変化していないこ
とを確認した。 【0104】 表8.ウサギ皮膚を用いたジクロフェナックナトリウムの透過測定結果(2) 促進剤濃度2%(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 8 化合物番号1 0.183 ±0.027 1.615±0.135 9 化合物番号2 0.057 ±0.008 0.493±0.068 比較例1 なし 0.010 ±0.003 0.042±0.009 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。 【0105】参考例10〜16 アンチピリンの皮膚透
過実験 ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤アンチピリン20mg、化合物番号1〜3及び
実施例2、4〜6で得られた末端に四級塩を有するポリ
オキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重
合体(経皮吸収促進剤)(2wt.%)を含む、エチルアルコー
ル50%水溶液を2ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整し
たリン酸緩衡液を2ml入れた。ウォータージャケット内
に37℃の恒温水を循環させ、温度を一定に保った。両チ
ャンバーを撹拌下6時間後および12時間後にレセプター
部よりサンプリングし、高速液体クロマトグラフィーに
より透過したアンチピリンの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1〜3及び実施例2、4〜6で得
られた末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリ
オルガノシロキサンブロック共重合体をそれぞれ用い、
得られた透過測定結果を表9に示す。また、これらのブ
ロック共重合体を加えない場合を表9中比較例2として
示す。表9から判るように、これらの末端に四級塩を有
するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロ
ック共重合体は、このような水溶性薬物に対して優れた
経皮吸収促進効果を示すことが明らかとなった。さら
に、測定後のウサギ腹部剥離皮膚のドナー部側表面を観
察したところいずれも変色などは見られず、測定前の状
態からまったく変化していないことを確認した。 【0106】 表9.ウサギ皮膚を用いたアンチピリンの透過測定結果(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 10 化合物番号1 0.153±0.004 0.638 ±0.090 11 化合物番号2 0.243±0.084 0.932 ±0.308 12 化合物番号3 0.353±0.052 1.239 ±0.196 13 実施例2 0.312±0.071 1.186 ±0.218 14 実施例4 0.548±0.092 2.341 ±0.085 15 実施例5 0.425±0.015 2.171 ±0.259 16 実施例6 0.558±0.069 2.229 ±0.112 比較例2 なし 0.069±0.0013 0.269 ±0.041 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。 【0107】参考例17〜22 インドメタシンの皮膚
透過実験 ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤インドメタシン20mg、化合物番号1〜3及
び実施例3〜5で得られた末端に四級塩を有するポリオ
キシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合
体(経皮吸収促進剤)(2wt.%)を含む、エチルアルコール5
0%水溶液を2ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整した
リン酸緩衡液を2ml入れた。ウォータージャケット内に3
7℃の恒温水を循環させ、温度を一定に保った。両チャ
ンバーを撹拌下6時間後および12時間後にレセプター部
よりサンプリングし、高速液体クロマトグラフィーによ
り透過したインドメタシンの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1〜3及び実施例3〜5で得られ
た末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリオル
ガノシロキサンブロック共重合体をそれぞれ用い、得ら
れた透過測定結果を表10に示す。また、これらのブロ
ック共重合体を加えない場合を表10中比較例3として
示す。表10から判るように、これらの末端に四級塩を
有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブ
ロック共重合体は、このような脂溶性薬物に対しても優
れた経皮吸収促進効果を示すことが明らかとなった。さ
らに、測定後のウサギ腹部剥離皮膚のドナー部側表面を
観察したところいずれも変色などは見られず、測定前の
状態からまったく変化していないことを確認した。 【0108】 表10.ウサギ皮膚を用いたインドメタシンの透過測定結果(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 17 化合物番号1 0.014 ±0.003 0.060±0.001 18 化合物番号2 0.021 ±0.004 0.083±0.009 19 化合物番号3 0.016 ±0.003 0.060±0.005 20 実施例3 0.029 ±0.005 0.104±0.016 21 実施例4 0.029 ±0.005 0.116±0.020 22 実施例5 0.028 ±0.007 0.127±0.019 比較例3 なし 0.012 ±0.001 0.031±0.003 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。
ての透過、吸収を促進する経皮吸収促進剤としての用途
を有する、ヒドロキシシリル基を末端に有するポリオキ
シエチレン化合物から誘導される四級塩を末端に有する
ポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック
共重合体に関する。 【0002】 【従来の技術】医薬をより効率よく目的部位に到達さ
せ、副作用を抑える目的で、ドラッグデリバリーシステ
ム(DDS)についての研究が活発に行われている。この中
で、近年、皮膚を薬物の適用部位とする経皮吸収システ
ムが注目されている。このシステムの利点は、肝臓で
の初回通過効果を避け得る、薬物の皮膚透過速度がコ
ントロールされ、持続的で一定な血中濃度を維持でき
る、投与が食物や嘔吐に影響されない、投与の調節
が容易である、目的部位の近傍に投与できる等の点に
ある。しかし、現状では、投与量が比較的少量の薬物
に限られる、使用できる薬物に制限がある、角質層
の劣化や皮膚アレルギー反応を促進する可能性がある、
即効性が望めない等の短所がある。そこでこれらの点
を改善するために、経皮吸収促進剤の併用が検討されて
いる。 【0003】これまでに、ジメチルスルホキシド、1-ド
デシル-2-ピロリドン、1-ドデシルアザシクロヘプタン-
2-オン、尿素等の使用が提案されている(嘉悦勲監修、
ドラッグデリバリーシステム213〜237頁、シーエムシ
ー)。また、本発明者らは皮膚に対する毒性や刺激性の
低い経皮吸収促進剤として、ベンザルコニウム塩を側鎖
に有するポリマー(特開平1-131127)、ピリジニウム塩を
側鎖に有するポリマー(特開昭64-52728)、N-メチルピリ
ジニウム塩を片末端に有するポリオルガノシロキサン
(特開平3-77891)、ピリジニウム塩またはアンモニウム
塩を片末端に有するポリオルガノシロキサン(特開平4-1
73747)等の高分子化合物を提案してきた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に上
記の促進剤のうちジメチルスルホキシド、1-ドデシル-2
-ピロリドン、1-ドデシルアザシクロヘプタン-2-オン、
尿素等の低分子化合物は皮膚に対する毒性や刺激性があ
る点で実際の使用に際しては問題を含んでいた。一方、
本発明者らが提案している上記の高分子化合物はいずれ
も良好な促進効果を有し、また高分子なるが故に皮膚内
部に浸透せず低毒性、低刺激性を併せ持っている。特
に、片末端にピリジニウム塩またはアンモニウム塩を有
するポリオルガノシロキサンは生体に対して不活性なポ
リシロキサン鎖からなるため極めて低毒性である。しか
しながら、これら従来のポリシロキサン系促進剤は脂溶
性薬物の経皮吸収においては極めて効果的であるが、水
溶性薬物の場合には促進効果が半減し、促進剤として使
用できる薬物が限られるという点で課題を残している。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を解決するため、特に水溶性薬物にも効果的な促進
効果を示す経皮吸収促進剤を得るため鋭意研究した結
果、末端にヒドロキシシリル基を有するポリオキシエチ
レン化合物から誘導される四級塩を片末端に有するポリ
オキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重
合体が、脂溶性薬物に限らず水溶性薬物に対しても極め
て優れた経皮吸収促進作用を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。 【0006】すなわち、本発明は、下記一般式(II) 【0007】 【化5】 【0008】(式中、R1〜R6は同一もしくは異なっても
よく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、
R7〜R9は同一もしくは異なってもよくアルキル基、置換
アルキル基、またはフェニル基であるかあるいはR7〜R9
の2個もしくは3個が結合している窒素原子と一体となっ
て含窒素複素環を形成していてもよい。X-は四級塩にお
ける対アニオン、Yはアルキル基または下記一般式(II
I) 【0009】 【化6】 【0010】で表される四級塩を末端に有するオルガノ
シロキサン鎖であり、pは2〜6の整数、qは1〜6の整数、
重合度mおよびnの平均値は3〜100の実数である。ただ
し、R3およびR4は繰り返し単位ごとに同一または任意に
異なってもよい。)で表される四級塩を末端に有するポ
リオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共
重合体に関するものである。 【0011】 【発明の実施の形態】前記一般式(II)〜(III)およ
び下記一般式(I)中R1〜R6で表される置換基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、イソプロピル基、t−ブチル基等のア
ルキル基またはフェニル基を例示することができる。た
だし、本発明の前記一般式(II)で表される末端に四級
塩を有するブロック共重合体を経皮吸収促進剤として用
いる場合には、上記置換基がメチル基であるものが合成
のし易さおよびポリシロキサン鎖の特性を生かす上で好
ましい。また、前記一般式(II)および(III)中X-で
表される四級塩における対アニオンとしては、ブレンス
テッド酸の共役塩基、すなわちF-、Cl-、Br-、I-等のハ
ロゲンイオン、水酸イオン、炭酸イオン、硫酸イオン、
硫酸水素イオン、亜硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イ
オン等の鉱酸の共役塩基、カルボン酸イオン、スルホン
酸イオン、ホスホン酸イオン等の有機酸の共役塩基等を
例示することができる。 【0012】下記一般式(I) 【0013】 【化7】 【0014】(式中、R1およびR2は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であ
り、Aはアルキル基または-(CH2)p-SiR1R2OHで表される
基、pは2〜6の整数、重合度mの平均値は3〜100の実数で
ある。)で表されるヒドロキシシリル基を末端に有する
ポリオキシエチレンは、例えば、以下に示す方法により
製造することができる。すなわち、下記一般式(IV) 【0015】 【化8】 【0016】(式中、A1はアルキル基または水素原子、
重合度mの平均値は3〜100の実数である。)で表される
市販のポリオキシエチレン化合物を強塩基と反応させた
後、下記一般式(V) 【0017】 【化9】 【0018】(式中、X1はハロゲン原子、pは2〜6の整数
である。)で表されるアルケニル化合物と反応させ、下
記一般式(VI) 【0019】 【化10】 【0020】(式中、A2はアルキル基または-(CH2)p-2-C
H=CH2で表される基、pは2〜6の整数、重合度mの平均値
は3〜100の実数である。)で表される末端にアルケニル
基を有するポリオキシエチレン化合物を合成し、さらに
前記一般式(VI)で表されるポリオキシエチレン化合物
を、下記一般式(VII) 【0021】 【化11】 【0022】(式中、R1およびR2は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X2
はハロゲン原子または低級アルコキシ基である。)で表
されるヒドロシラン化合物とヒドロシリル化触媒存在下
反応させることにより、下記一般式(VIII) 【0023】 【化12】 【0024】(式中、R1およびR2は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X2
はハロゲン原子または低級アルコキシ基、A3はアルキル
基または-(CH2)p-SiR1R2X2で表される基、pは2〜6の整
数、重合度mの平均値は3〜100の実数である。)で表され
る末端にシリル基を有するポリオキシエチレン化合物を
合成し、得られたポリオキシエチレン化合物の末端シリ
ル基上のハロゲン原子または低級アルコキシ基を加水分
解することにより得られる。 【0025】上記の反応において用いる強塩基として
は、メチルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリ
チウム、t-ブチルリチウム、フェニルリチウム、リチウ
ムジイソプロピルアミド、ビストリメチルシリルリチウ
ムアミド等の有機リチウム化合物、水素化ナトリウム、
水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、ヨウ化メチ
ルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化フェニ
ルマグネシウム等のグリニャール化合物等を例示するこ
とができる。これらの強塩基は通常原料の前記一般式(I
V)で表されるポリオキシエチレン化合物の水酸基に対し
てほぼ1当量用いる。反応温度は-80℃から室温までの比
較的低温で行うことが副反応を抑える点で好ましい。ま
た、本反応は、有機溶媒中で行うのが好ましくここで用
いる溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等が
好適に用いられる。さらに、この反応はアルゴンや窒素
等の不活性ガス雰囲気下で行うのが望ましい。 【0026】また、前記一般式(V)で表されるアルケニ
ル化合物としては、ビニルクロリド、ビニルブロミド、
アリルクロリド、アリルブロミド、アリルヨージド、4-
ブロモブテン、5-ブロモペンテン、6-ブロモヘキセン等
を例示できる。前記一般式(VII)で表されるヒドロシ
ラン化合物としては、ジメチルクロロシラン、ジメチル
メトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジエチルク
ロロシラン、ジエチルメトキシシラン、ジプロピルエト
キシシラン、ジイソプロピルエトキシシラン、ジブチル
エトキシシラン、ジ-t-ブチルエトキシシラン、ジペン
チルエトキシシラン、ジヘキシルエトキシシラン、メチ
ルプロピルメトキシシラン、メチルフェニルメトキシシ
ラン、ジフェニルクロロシラン、ジフェニルメトキシラ
ン等を例示できる。 【0027】上記の製造方法において、前記一般式(V
I)で表されるアルケニル基を有するポリオキシエチレ
ン化合物と前記一般式(VII)で表されるヒドロシラン
化合物とを反応させ、前記一般式(VIII)で表される
ポリオキシエチレン化合物を製造する際に用いるヒドロ
シリル化触媒としては、白金、白金炭素、塩化白金酸お
よびジシクロペンタジエニルプラチナムジクロリドなど
の白金系触媒を用いるのが最も一般的であるが、その他
にもパラジウムやロジウムを含む金属錯体が使用可能で
ある。例えば、(Ph3P)4Pd,(Ph3P)2PdCl2,(PhCN)2PdCl2,
(Ph3P)3RhCl,(Ph2PH)2RhCl,(Ph3P)2(CO)RhCl,[(C2H5)
3P]2(CO)RhClなどを触媒として用いることができる。用
いる触媒の量は、前記一般式(VI)で表される化合物の
アルケニル基に対して通常1/100〜1/1000当量程度で充
分である。またこの反応を完結させるためには、前記一
般式(VII)で表される化合物が前記一般式(VI)で表
される化合物のアルケニル基に対して等モル以上になる
ように混合する必要がある。この反応は溶媒中で行うの
が好ましく、溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、アセトン、トリクロロエチレン、四塩化炭素、テ
トラヒドロフランなどを用いることができる。反応温度
は通常40℃〜100℃の温度範囲で行い、またアルゴンや
窒素等の不活性気体雰囲気下で行うのが好ましい。 【0028】前記一般式(VIII)で表されるポリオキ
シエチレン化合物から本発明の前記一般式(I)で表され
るポリオキシエチレン化合物へ誘導する際に行なう加水
分解反応は、通常塩基性または酸性物質の存在下で行な
うことにより反応が円滑に進行する。ここで用いる塩基
性または酸性物質としては、水酸化リチウム、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム等の塩基性物質または塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、硫
酸カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸マグネシウム等の
酸性物質が好適に用いられる。特に、上記の塩基性また
は酸性物質のうち弱塩基性または弱酸性物質を用いる方
が好ましい。これらの塩基性または酸性物質は前記一般
式(VIII)で表される化合物に対して0.1〜5.0当量の
範囲で用いることが好ましい。また、この反応は水存在
下で行なうことが必須であるが、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン、ア
セトニトリル等の水に可溶な有機溶媒を併用することに
より反応が好適に進行する。反応温度は通常室温付近で
充分であるが、温度が高いと目的物であるシラノールの
2量体であるジシロキサン化合物が副生成物として得ら
れることがある。また、この2量化反応が進行し易い場
合には、副生成物の生成量を最小限に抑えるため、反応
温度を-100℃から室温の範囲でコントロールする必要が
ある。 【0029】一方、このようにして得られる前記一般式
(I)で表される化合物から本発明の前記一般式(II)で
表される末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポ
リオルガノシロキサンブロック共重合体を製造するに
は、例えば、以下に示す方法が適用できる。すなわち、
前記一般式(I)で表されるヒドロキシシリル基を末端に
有するポリオキシエチレン化合物を強塩基と反応させて
シラノレートアニオンを形成させた後、下記一般式(I
X) 【0030】 【化13】 【0031】(式中、R3およびR4は同一もしくは異なっ
てもよく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であ
る。)で表されるシクロトリシロキサン化合物と反応さ
せ、さらに下記一般式(X) 【化14】 (式中、R5およびR6は同一もしくは異なってもよく炭素
数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X3はハロゲン原
子、qは1〜6の整数である。)で表されるクロロシラン化
合物を用いて反応を停止させることにより、下記一般式
(XI) 【0032】 【化15】 【0033】(式中、R1〜R6は同一もしくは異なっても
よく炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基、X3はハ
ロゲン原子、Y1はアルキル基または下記一般式(XII) 【0034】 【化16】 【0035】で表されるハロアルキル基を末端に有する
オルガノシロキサン鎖、pは2〜6の整数、qは1〜6の整
数、重合度mおよびnの平均値は3〜100の実数である。た
だし、R3およびR4は繰り返し単位ごとに同一または任意
に異なってもよい。)で表されるハロアルキル基を末端
に有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサン
ブロック共重合体を合成し、さらに得られた共重合体
と、下記一般式(XIII) 【0036】 【化17】 【0037】(式中、R7〜R9は同一もしくは異なっても
よくアルキル基、置換アルキル基、またはフェニル基で
ある、かあるいはR7〜R9の2個もしくは3個が結合してい
る窒素原子と一体となって含窒素複素環を形成していて
もよい。)で表される化合物とを混合し四級化反応を行
なうことにより、前記一般式(II)で表される四級塩を
片末端に有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロ
キサンブロック共重合体のうちX-がハロゲンイオンであ
るものを製造できる。また、X-がハロゲンイオン以外の
ものについては、こうして得られた前記一般式(II)で
表される共重合体の対アニオンであるハロゲンイオンを
対応する鉱酸または有機酸等の共役塩基とイオン交換さ
せることにより容易に得られる。 【0038】上記の反応において用いる強塩基として
は、メチルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリ
チウム、t-ブチルリチウム、フェニルリチウム、リチウ
ムジイソプロピルアミド、ビストリメチルシリルリチウ
ムアミド等の有機リチウム化合物、水素化ナトリウム、
水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、ヨウ化メチ
ルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭化フェニ
ルマグネシウム等のグリニャール化合物等を例示するこ
とができる。これらの強塩基は通常原料の前記一般式
(I)で表されるポリオキシエチレン化合物のヒドロキシ
シリル基に対してほぼ1当量用いる。反応温度は-80℃
から室温までの比較的低温で行うことが副反応を抑える
点で好ましい。また、本反応は、有機溶媒中で行うのが
好ましくここで用いる溶媒としては、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジオキサン、ベンゼン、トルエ
ン、ヘキサン等が好適に用いられる。さらに、この反応
はアルゴンや窒素等の不活性ガス雰囲気下で行うのが望
ましい。 【0039】ポリシロキサン骨格を形成するためのモノ
マーとなる前記一般式(IX)で表されるシクロトリシロ
キサン化合物としては、ヘキサメチルシクロトリシロキ
サン、ヘキサエチルシクロトリシロキサン、ヘキサプロ
ピルシクロトリシロキサン、ヘキサイソプロピルシクロ
トリシロキサン、ヘキサブチルトリシロキサン、ヘキサ
ペンチルシクロトリシロキサン、ヘキサヘキシルシクロ
トリシロキサン、ヘキサフェニルシクロトリシロキサ
ン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-トリエチルシクロトリシ
ロキサン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-トリ-t-ブチルシク
ロトリシロキサン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-トリプロ
ピルシクロトリシロキサン、1,3,5-トリメチル-1,3,5-
トリフェニルシクロトリシロキサン等を例示することが
できる。また、これらのシクロシロキサン化合物はこの
反応に際して2種類以上の混合物を用いてもよい。 【0040】反応停止剤として用いる前記一般式(X)で
表されるクロロシラン化合物としては、クロロメチルジ
メチルクロロシラン、ブロモメチルジメチルクロロシラ
ン、ヨードメチルジメチルクロロシラン、2-クロロエチ
ルジメチルクロロシラン、3-クロロプロピルジメチルク
ロロシラン、3-ブロモプロピルジメチルクロロシラン、
3-ヨードプロピルジメチルクロロシラン、4-クロロブチ
ルジメチルクロロシラン、5-クロロペンチルジメチルク
ロロシラン、6-クロロヘキシルジメチルクロロシラン、
3-クロロプロピルジエチルクロロシラン、3-ブロモプロ
ピルジプロピルクロロシラン、3-クロロプロピルジブチ
ルクロロシラン、3-クロロプロピルジヘキシルクロロシ
ラン、3-クロロプロピルメチルエチルクロロシラン、3-
クロロプロピルメチルプロピルクロロシラン、3-クロロ
プロピルメチルイソプロピルクロロシラン、3-クロロプ
ロピルメチル-t-ブチルクロロシラン、3-クロロプロピ
ルメチルブチルクロロシラン、3-クロロプロピルメチル
フェニルクロロシラン、3-クロロプロピルジフェニルク
ロロシラン等を例示することができる。 【0041】以上述べた製造方法において、前記一般式
(IX)で表されるシクロトリシロキサン化合物の量を調
整することにより、前記一般式(XI)で表されるハロア
ルキル基を末端に有するポリオキシエチレン/ポリオル
ガノシロキサンブロック共重合体、および本発明の前記
一般式(II)で表される四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合体
の重合度nをコントロールすることができる。ただし、
この場合、前記一般式(II)および(XI)で表される共
重合体は、それぞれ重合度nが異なるポリオルガノシロ
キサンの混合物となるので、実測される重合度は平均値
(実数)として表される。また、この重合度nの平均値を
3以上とするためには、前記一般式(IX)で表されるシ
クロトリシロキサン化合物の量を開始剤として使用する
シラノレートアニオンに対して少なくとも1当量以上用
いることが必要である。 【0042】また、前記一般式(XI)で表される共重合
体から本発明の前記一般式(II)で表される共重合体へ
誘導するための四級化反応に際しては、溶媒を用いる方
が好ましく、溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、アセトン、メチルエチルケトン、クロロホルム、
塩化メチレン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロ
リドン等を例示できる。反応は0℃〜100℃、好ましくは
20〜80℃の範囲で円滑に進行する。なお、原料となる前
記一般式(XI)で表される共重合体中X3で表される末端
のハロゲン原子が塩素の場合には、この四級化反応が進
行しにくいため、臭化ナトリウムまたはヨウ化ナトリウ
ム等を用いた通常のハロゲン交換反応により臭素または
ヨウ素に置換した後に四級化を行なうことが望ましい。 【0043】この四級化反応の際に用いられる前記一般
式(XIII)で表される化合物としては、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイ
ソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソブチル
アミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、ジ
メチルエチルアミン、ジメチルプロピルアミン、ジメチ
ルイソプロピルアミン、ジメチルブチルアミン、ジメチ
ルヘキシルアミン、メチルジエチルアミン、N,N-ジメチ
ルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、N,N-ジプロピルア
ニリン、N,N-ジブチルアニリン、N,N-ジペンチルアニリ
ン、N,N-ジヘキシルアニリン、NーメチルーN-エチルアニ
リン、NーメチルーN-プロピルアニリン、NーメチルーN-ブチ
ルアニリン、NーメチルーN-ヘキシルアニリン、N,N-ジメ
チル-2-ナフチルアミン、N,N-ジメチルベンジルアミ
ン、N,N-ジエチルベンジルアミン、N,N-ジメチルエタノ
ールアミン、1-メチルピロリジン、1-メチル-3-ピロリ
ジノール、1-メチル-3-ピロリジンエタノール、1-メチ
ルピペリジン、1-メチル-2-ピペリジンエタノール、4-
メチルモルフォリン、3-メチルチアゾール、1-メチルイ
ンドール、ピリジン、α-ピコリン、β-ピコリン、γ-
ピコリン、3,5-ジメチルピリジン、2,4-ジメチルピリジ
ン、2,6-ジメチルピリジン、2,4,6-トリメチルピリジ
ン、4-エチルピリジン、4-プロピルピリジン、4-イソプ
ロピルピリジン、4-ブチルピリジン、4-t-ブチルピリジ
ン、4-ペンチルピリジン、4-ヘキシルピリジン、2-メチ
ル-4-t-ブチルピリジン、4-メチルー2,6-ジ-t-ブチルピ
リジン、2-フェニルピリジン、3-フェニルピリジン、4-
フェニルピリジン、4-メチル-2-フェニルピリジン、5-
メチル-2-フェニルピリジン、4-メチル-2,6-ジフェニル
ピリジン等を例示できる。 【0044】以上述べた製造方法により得られる本発明
の前記一般式(II)で表される四級塩を末端に有するポ
リオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共
重合体は薬物の経皮吸収促進剤として使用しうる。ま
た、この共重合体は極性基として四級塩を、その他の親
水性基としてポリオキシエチレン鎖を、また疎水性基と
してポリオルガノシロキサン鎖を併せ持つ化合物である
ので界面活性剤としての性質を有している。したがっ
て、本発明の薬物の経皮吸収促進剤としての用途の他に
も、洗剤、殺菌剤、防腐剤、化粧品等への応用も可能で
ある。また、これを薬物の経皮吸収促進剤として用いる
場合、その平均重合度が促進効果に大きく影響し、高い
促進効果を発現させるためには用いる薬物によっても異
なるが、前記一般式(II)中mおよびnで表される重合度
の平均値が3〜100の範囲であり、さらには5〜50の範囲
にあることが好ましい。 【0045】本発明の前記一般式(II)で表される四級
塩を末端に有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシ
ロキサンブロック共重合体よりなる薬物の経皮吸収促進
剤は、投与すべき薬物と共に、水、アルコール等の溶剤
に溶解したチンキ剤、あるいは軟膏、クリーム基剤中に
混合させた軟膏、クリーム剤、さらにはポリマーフィル
ム中あるいは粘着剤中に混入したテープ製剤等の任意の
形態で使用することができる。本発明の経皮吸収促進剤
の含有量は、その使用形態により異なるが、一般に0.1
重量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜20重量%であり、
少ない場合には吸収促進効果が小さくなり、多い場合に
は皮膚刺激性などの副作用が著しくなると共にかえって
薬物の放出が抑制される場合も生じる。 【0046】本発明において用いられる薬物は、人間用
あるいは動物用いずれの薬物であってもよく、例えば消
炎鎮痛剤としては、アセトアミノフェノン、アスピリ
ン、サリチル酸メチル、サリチル酸コリン、サリチル酸
グリコール、1-メントール、カンファー、メフェナム
酸、フルフェナム酸、アンチピリン、インドメタシン、
ジクロフェナック、ジクロフェナックナトリウム、アル
クロフェナック、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナ
プロキセン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、フ
ェンプロフェン、フルルビプロフェン、インドプロフェ
ン、フェンチアザック、トルメチン、スプロフェン、ベ
ンザダック、ブフェキサマック、ピロキシカム、フェニ
ルブタゾン、オキシフェンブタゾン、クロフェゾン、ペ
ンタゾジン、メピリゾールなど;ステロイド系消炎剤と
しては、ヒドロコーチゾン、プレドニゾロン、デキサメ
サゾン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン
アセトニド、フルドロコーチゾンアセテートなど;抗ヒ
スタミン剤ないし抗アレルギー剤としてはクロルフェニ
ラミン、グリチルリチン酸、ジフェンヒドラミン、ペリ
アクチンなど;局所麻酔剤としてはベンゾカイン、プロ
カイン、ジブカイン、リドカインなど;抗菌剤等として
は、クロルテトラサイクリンなどのテトラサイクリン
類、アンピシリンなどのペニシリン類、セファロチンな
どのセファロスポリン類、カナマイシンなどのアミノグ
リコシド類、エリスロマイシンなどのマクロライド類、
クロラムフェニコール、ヨード化合物、ニトロフラント
イン、ナイスタチン、アンホテリシン、フラジオマイシ
ン、スルホンアミド類、ピロールニトリン、クロトリマ
ゾール、ニトロフラゾンなど;抗高血圧剤としてはクロ
ニジン、α−メチルドーパ、レセルピン、シロシンゴピ
ン、レシナミン、シンナリジン、ヒドラジン、プラゾシ
ンなど;降圧利尿剤としてはテオフィリン、トリクロロ
メチアジド、フロセミド、トリバミド、メチクロチアジ
ド、ペンフルジド、ハイドロサイアザイド、スピロノラ
クトン、メトラゾンなど;強心剤としてはジギタリス、
ユビデカレノン、ドパミンなど;冠血管拡張剤としては
ニトログリセリン、イソソルビトール−ルジナイトレー
ト、エリスリト−ルテトラナイトレート、ペンタエリス
リトールテトラナイトレート、ジピリダモール、ジラゼ
ブ、トラピジル、トリメタジジンなど;血管収縮剤とし
てはジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴトキシンな
ど;β−ブロッカーないし抗不整脈治療剤としてはピン
ドール、塩酸プロプラノロールなど;カルシウム拮抗剤
としてはジルチアゼム、ニフェジピン、ニカルジピン、
ベラパミル、ベンシクラン、ジラゼブなど;抗てんかん
剤としてはニトラゼパム、メプロバメート、フェニトイ
ンなど;抗めまい剤としてはイソプレナリン、ベタヒス
チン、スコポラミンなど;精神安定剤としてはジアゼパ
ム、ロラゼパム、フルニトラゼパム、フルフェナジンな
ど;催眠鎮静剤としてはフェノバルビタール、アモバル
ビタール、シクロバルビタールなど;筋弛緩剤としては
トリペリゾン、バクロフェン、タントロレンナトリウ
ム、シクロベンザピリンなど;自律神経用剤としてはア
トロピン、レボドパなど;呼吸器官用剤としてはコデイ
ン、エフェドリン、イソプロテレノール、デキストロメ
トルファン、オレシプレナリン、イプラトロピウムブロ
ミド、クロモグリク酸など;ホルモン剤ないし抗ホルモ
ン剤としてはコルチコトロピン、オキシトシン、バソプ
レシン、テストステロン、プロゲステロン、エストラジ
オール、唾液腺ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎ホルモ
ン、カリクレイン、インシュリン、オキセンドロンな
ど;ビタミン剤としてはビタミンA,B,C,D,E,
Kおよびそれらの誘導体、カルシェフェロール類、メコ
バラミンなど;抗腫瘍剤としては5−フルオロウラシル
およびその誘導体、アドリアマイシン、クレスチン、ピ
シバニール、アンシタビン、シタラビンなど;酵素類と
してはウロキナーゼなど;漢方薬ないし生薬エキスとし
ては、甘草、アロエ、紫根など;抗潰瘍剤としてはアラ
ントイン、アルジオキサ、アルクロキサなど;その他プ
ロスタグランジン類、糖尿病治療剤などを挙げることが
できる。これらの薬物は必要に応じ、二種以上を併用す
ることもできる。 【0047】本発明の経皮吸収促進剤を含有する薬物の
製剤は、人体の各部位の皮膚、粘膜(口腔、鼻腔、直
腸、膣)に目的に応じて必要量を塗布あるいは貼布等し
て適用する事ができる。例えば、外傷、皮膚潰瘍、筋肉
痛、関節炎等に対する局所的治療のためであれば、直接
患部ないしその付近に、また体内の器官等に対する全身
的治療のためであれば、薬物吸収されやすい部位(例:
角質の発達していない部位)に適用するのが好ましい。
なお、化粧用として使用する場合は、上記製剤をそのま
まあるいは上記薬物から選択したものないし公知の化粧
成分を配合したものを、皮膚の洗浄、パック、日焼けや
肌荒れの対策、モイスチャーライジングなどの目的で使
用することができる。 【0048】以下、本発明を参考例、実施例および比較
例によりさらに詳細に説明する。ただし、本発明がこれ
らに限定されるものではないことはもちろんである。な
お、以下に示す反応式および文中、D3はヘキサメチル
シクロトリシロキサンを表わす。また、以下の1H-NMRス
ペクトルデータ中、"H"で表される記号はそのケミカル
シフトに帰属されるプロトンを示すものとする。 【0049】 【実施例】参考例1 ヒドロキシシリル基を末端に有す
るポリオキシエチレンの合成1 【0050】 【化18】 【0051】アルゴン雰囲気下、油性の水素化ナトリウ
ム6.4g(160mmol)をヘキサンで洗浄後、予め脱水した市
販の片末端にメトキシ基を有するポリオキシエチレン
(1)(平均分子量750、平均重合度17.0)100.0g(130mmol)
を含むテトラヒドロフラン溶液500mlを加えた。6時間還
流した後、16.1gのアリルブロミド(160mmol)を加え、さ
らに12時間還流した。溶媒を溜去後、300mlのエーテル
を加えた。析出塩をろ別後、ろ液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた。溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥して
末端にメトキシ基およびアリル基を有するポリオキシエ
チレン(2)を白色固体として93.5g得た。(収率88.8%)な
お、その構造は1H-NMRスペクトルおよびIRスペクトルに
より確認した。1H-NMRから算出した平均重合度バーmは1
6.8であった。 【0052】1H-NMR,δ, (CD3OD, ppm); 3.38(3H, s,
C"H"3O-), 3.67(4mH, m, (C"H"2C"H" 2O)m), 4.03(2H,
m, -C"H"2CH=CH2), 5.30(2H, m, -CH2CH=C"H"2), 5.95
(1H, m,-CH2C"H"=CH2) IR, ν, (neat, cm-1); 2880, 1720, 1460, 1360, 111
0, 940, 840 【0053】80.0g(98.6mmol)の(2)(バーm=16.8)を500m
lのテトラヒドロフランに溶かし、この溶液にジメチル
エトキシシラン16.1ml(117mmol)と塩化白金酸0.3mlを加
え、アルゴン雰囲気下、8時間還流させた。溶媒および
過剰のジメチルエトキシシランを溜去後、600mlの水を
加えて溶解させ、0℃で撹拌下、33.7g(244mmol)の炭酸
カリウムの500ml水溶液をゆっくり滴下した。室温下で1
2時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥し
て片末端にヒドキシシリル基を有するポリオキシエチレ
ン(4)を白色固体として40.5g得た。(収率44.9%)なお、
その構造は1H-NMRスペクトルおよびIRスペクトルにより
確認した。1H-NMRから算出した平均重合度バーmは16.9
であった。 【0054】1H-NMR, δ, (CD3OD, ppm); 0.05(6H, s,
Si-C"H"3), 0.50(2H, m, -C"H"2Si(CH3)2OH), 1.53(2H,
m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.30(3H, s, C"H"3O-), 3.60
((4m+2)H, m,(C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1); 3480(SiOH), 2880, 1460, 135
0, 1300, 1250, 1100, 940, 880, 840, 680 【0055】参考例2 片末端にクロロプロピル基を有
するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロ
ック共重合体の合成2 【0056】 【化19】【0057】アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフランに
参考例1で合成した(4)(バーm=16.8)を表1記載の量だ
け溶かし、この溶液に等モルのn-ブチルリチウムヘキサ
ン溶液(1.6mol/l)を0℃で加え、1時間撹拌した。さら
に、表1記載の量のD3のテトラヒドロフラン溶液を加
え、室温下、12時間撹拌した。さらに、(4)に対して1.5
当量の3-クロロプロピルジメチルクロロシランを加え3
時間撹拌した。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、150℃
で3時間真空乾燥したところ、表1記載の量の片末端に
クロロプロピル基を有するポリオキシエチレン/ポリジ
メチルシロキサンブロック共重合体(5)を淡黄色粘性固
体として得た。なお、その構造は1H-NMRスペクトルによ
り確認した。1H-NMRスペクトルから得られたポリオキシ
エチレンおよびポリオルガノシロキサンの平均重合度は
表1記載のとおりであった。 【0058】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.60(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.8
0(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.38(5H, m, C"H"3O- と-
C"H"2Cl) , 3.60((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) 【0059】 表1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 (4)の量 n-フ゛チルリチウムの量 D3の量 (5)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) (ml) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−1 4.0 3.9 2.6 4.7 16.9 10.9 2−1 4.0 3.9 4.3 5.8 16.9 15.2 3−1 7.0 4.9 12.2 17.0 16.9 24.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0060】参考例3 片末端にヨードプロピル基を有
するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロ
ック共重合体の合成3 【0061】 【化20】 【0062】表2記載の量の(5)(バーm=16.9)およびヨ
ウ化ナトリウムをアセトンに溶解し、48時間還流させ
た。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間真空乾燥し
たところ、表2記載の量の片末端にヨードプロピル基を
有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブ
ロック共重合体(6)を淡黄色粘性固体として得た。な
お、その構造は1H-NMRスペクトルにより確認した。1H-N
MRスペクトルから得られたポリオキシエチレンおよびポ
リオルガノシロキサンの平均重合度は表2記載のとおり
であった。 【0063】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.63(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.3
3(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.20(2H, t, C"H"2I), 3.
40(3H,s, C"H"3O-), 3.65((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"2O)m
C"H"2-) 【0064】 表2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 (5)の量 ヨウ化ナトリウムの量 (6)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1−2 2.5 1.2 2.4 16.9 11.8 2−2 2.5 1.0 2.3 16.9 16.8 3−2 17.0 4.6 15.7 16.9 27.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0065】実施例1 四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
の合成1〜3 【0066】 【化21】 【0067】表3記載の量の(6)(バーm=16.9)およびN,N
ージメチルエチルアミンをテトラヒドロフランに溶か
し、12時間還流させた。過剰のN,Nージメチルエチルア
ミンと溶媒を溜去後、12時間真空乾燥したところ、表3
記載の量の片末端にアンモニウム塩を有するポリオキシ
エチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体(7)
を淡黄色粘性固体として得た。なお、その構造は1H-NMR
およびIRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクトル
から得られたポリオキシエチレンおよびポリオルガノシ
ロキサンの平均重合度は表3記載のとおりであった。 【0068】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.65(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.4
0(7H, m, -CH2C"H"2CH2Si- とNCH2C"H"3), 3.65((4m+1
5)H, m,C"H"3O- と (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-と-C"H"2N(C"
H"3)2C"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1);2980, 2900, 1740, 1460, 1420,
1360, 1260, 1100, 1030, 880, 710 【0069】 表3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 (6)の量 N,N-シ゛メチルエチル (7)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) アミンの量(ml) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 5.0 2.1 5.4 16.9 9.2 2 1.3 0.4 1.3 16.9 16.8 3 14.0 2.5 14.8 16.9 21.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0070】実施例2 四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
の合成4 【0071】 【化22】 【0072】参考例3において合成した(6)(ポリオキシ
エチレンおよびポリオルガノシロキサンの平均重合度が
それぞれバーm=16.9、バーn=16.8)1.0g(0.5mmol)のテト
ラヒドロフラン15ml溶液に3mlのピリジン(37.3mmol)を
加え、12時間還流させた。過剰のピリジンを溜去後、12
時間真空乾燥したところ、1.0gの片末端にピリジニウム
塩を有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサ
ンブロック共重合体(8)を黄色粘性固体として得た。(収
率96.0%、ポリオキシエチレンおよびポリオルガノシロ
キサンの平均重合度がそれぞれバーm=16.9、バーn=13.
7)なお、その構造は1H-NMRおよびIRスペクトルにより確
認した。 【0073】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.60(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.7
2(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.65((4m+5)H, m, C"H"3O
-と (C"H"2C"H"2O)mC"H"2), 4.93(C"H"2N), 8.17, 8.5
6, 9.32(5H, m, pyridine) IR, ν, (neat, cm-1);2950, 2870, 1630, 1480, 1440,
1350, 1260, 1100〜1000, 800 【0074】参考例4 ヒドロキシシリル基を末端に有
するポリオキシエチレンの合成4 参考例1と同様に、アルゴン雰囲気下、油性の水素化ナ
トリウム10.0g(250mmol)をヘキサンで洗浄後、予め脱水
した市販の片末端にメトキシ基を有するポリオキシエチ
レン(1)(平均分子量350、平均重合度8.0)80.0g(228mmo
l)を含むテトラヒドロフラン溶液500mlを加えた。6時間
還流した後、30.4gのアリルブロミド(251mmol)を加え、
さらに12時間還流した。溶媒を溜去後、300mlのエーテ
ルを加えた。析出塩をろ別後、ろ液を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた。溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥し
て末端にメトキシ基およびアリル基を有するポリオキシ
エチレン(2)を透明液体として84.6g得た。(収率95.1%)
なお、その構造は1H-NMRおよびIRスペクトルにより確認
した。1H-NMRから算出した平均重合度バーmは8.2であっ
た。IRスペクトルは参考例1と同一であった。 【0075】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 3.48(3H, s,
C"H"3O-), 3.70(4mH, m, (C"H"2C"H"2O)m), 4.05(2H,
m, -C"H"2CH=CH2), 5.24(2H, m, -CH2CH=C"H"2), 5.95
(1H, m,-CH2C"H"=CH2) 【0076】80.0g(188mmol)の(2)(バーm=8.2)を500ml
のテトラヒドロフランに溶かし、ジメチルエトキシシラ
ン23.5g(225mmol)と塩化白金酸0.2mlを加え、アルゴン
雰囲気下、8時間還流させた。溶媒および過剰のジメチ
ルエトキシシランを溜去後、800mlの水と200mlのメタノ
ールを加えて溶解させ、0℃で撹拌下、31.0g(225mmol)
の炭酸カリウムの200ml水溶液をゆっくり滴下した。室
温下で12時間撹拌した後、メタノールを溜去し、エーテ
ルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒溜去
後、80℃で24時間減圧乾燥して片末端にヒドキシシリル
基を有するポリオキシエチレン(4)を透明液体として79.
0g得た。(収率90.2%)なお、その構造は1H-NMRおよびIR
スペクトルにより確認した。1H-NMRから算出した平均重
合度バーmは8.4であった。IRスペクトルは参考例1と同
一であった。 【0077】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05(6H, s,
Si-C"H"3), 0.55(2H, m, -C"H"2Si(CH3)2OH), 1.58(2H,
m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.40(3H, s, C"H"3O-), 3.65
((4m+2)H, m,(C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) 【0078】実施例3〜5 四級塩を末端に有するポリ
オキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重
合体の合成5〜7 アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフランに、参考例4で
合成した片末端にヒドキシシリル基を有するポリオキシ
エチレン(4)(バーm=8.4)を表4記載の量だけ溶かし、こ
の溶液に等モルのn-ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6mo
l/l)を0℃で加え、1時間撹拌した。さらに、表4記載の
量のD3のテトラヒドロフラン溶液を加え、室温下、12
時間撹拌した。さらに、ポリオキシエチレンに対して1.
5当量の3-クロロプロピルジメチルクロロシランを加え3
時間撹拌した。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間
真空乾燥したところ、表4記載の量の片末端にクロロプ
ロピル基を有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシ
ロキサンブロック共重合体(5)を淡黄色液体として得
た。なお、その構造は1H-NMRにより確認した。1H-NMRス
ペクトルから得られた共重合体およびポリオルガノシロ
キサンの平均重合度は表4記載のとおりであった。 【0079】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.7
0(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.36(5H, s, C"H"3O- と-
C"H"2Cl) , 3.62((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) 【0080】 表4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 (4)の量 n-フ゛チルリチウムの量 D3の量 (5)の収量 平均重合度平均重合度 番号 (g) (ml) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3 6.0 7.5 8.0 12.4 8.4 7.0 4 10.0 12.5 22.2 27.6 8.4 15.2 5 6.0 7.5 18.7 23.3 8.4 19.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0081】表5記載の量の(5)(バーm=8.4)およびヨウ
化ナトリウムをアセトンに溶解し、48時間還流させた。
溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間真空乾燥したと
ころ、表5記載の量の片末端にヨードプロピル基を有す
るポリオキシエチレン/ポリジメチルシロキサンブロッ
ク共重合体(6)を淡黄色液体として得た。なお、その構
造は1H-NMRにより確認した。1H-NMRスペクトルから得ら
れた共重合体の平均重合度は表5記載のとおりであっ
た。 【0082】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.7
1(4H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.18(2H, t, -C"H"2I),
3.40(3H,s, C"H"3O-), 3.63((4m+2)H, m, (C"H"2C"H"
2O)mC"H"2-) 【0083】 表5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 (5)の量 ヨウ化ナトリウム の量 (6) の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) (g) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3 7.0 4.9 7.0 8.4 8.5 4 15.0 6.7 14.6 8.4 14.8 5 13.0 3.8 13.0 8.4 21.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0084】表6記載の量の(6)(バーm=8.4)およびN,N
ージメチルエチルアミンをテトラヒドロフラン中混合
し、12時間還流させた。過剰のN,Nージメチルエチルア
ミンと溶媒を溜去後、12時間真空乾燥したところ、表6
記載の量の片末端にアンモニウム塩を有するポリオキシ
エチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体(7)
を淡黄色粘性固体として得た。なお、その構造は1H-NMR
およびIRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクトル
から得られたポリオルガノシロキサンの平均重合度は表
6記載のとおりであった。 【0085】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05((6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.50(4H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.4
2(7H, m, -CH2C"H"2CH2Si- とNCH2C"H"3), 3.63((4m+1
5)H, m,C"H"3O- と (C"H"2C"H"2O)mC"H"2-と-C"H"2N(C"
H"3)2C"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1);2980, 2920, 1730, 1460, 1420,
1360, 1250, 1100〜1000, 880 【0086】 表6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 (6)の量 N,N-シ゛メチルエチル (7)の収量 平均重合度 平均重合度 番号 (g) アミン の量(ml) (g) ハ゛ーm ハ゛ーn −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3 6.8 3.1 7.0 8.4 8.5 4 14.6 4.6 13.4 8.4 14.8 5 13.0 2.6 13.0 8.4 21.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0087】参考例5 ヒドロキシシリル基を末端に有
するポリオキシエチレンの合成5 【0088】 【化23】 【0089】アルゴン雰囲気下、油性の水素化ナトリウ
ム4.8g(120mmol)をヘキサンで洗浄後、予め脱水した市
販の両末端に水酸基を有するポリオキシエチレン(9)(平
均分子量400、平均重合度9.0)20.0g(130mmol)を含むテ
トラヒドロフラン溶液200mlを加えた。6時間還流した
後、14.6gのアリルブロミド(120mmol)を加え、さらに12
時間還流した。溶媒を溜去後、300mlのエーテルを加え
た。析出塩をろ別後、ろ液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させた。溶媒溜去後、80℃で24時間減圧乾燥して両末端
にアリル基を有するポリオキシエチレン(10)を淡黄色液
体として19.8g得た。(収率99.2%)その構造は1H-NMRおよ
びIRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクトルから
得られたポリオキシエチレンの平均重合度はバーmは9.0
であった。 【0090】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 3.50(4mH, m,
(C"H"2C"H"2O)m), 4.03(4H, m, -C"H"2CH=CH2), 5.27
(4H, m,-CH2CH=C"H"2), 5.90(2H, m,-CH2C"H"=CH2) IR, ν, (neat, cm-1); 2880, 1720, 1460, 1360, 111
0, 940, 840 【0091】15.0g(37.5mmol)の(10)を200mlのテトラヒ
ドロフラン溶液に、ジメチルエトキシシラン15.5ml(112
mmol)と塩化白金酸0.3mlを加え、アルゴン雰囲気下、12
時間還流させた。溶媒および過剰のジメチルエトキシシ
ランを溜去後のジメチルエトキシ基を両末端に有するポ
リオキシエチレン(11)の平均重合度は9.1であった。こ
のジメチルエトキシ基を両末端に有するポリオキシエチ
レン10gに100mlの水を加えて溶解させ、0℃で撹拌下、
3.9g(28.2mmol)の炭酸カリウムの25ml水溶液をゆっくり
滴下した。室温下で12時間撹拌した後、酢酸エチルで抽
出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒溜去後、80℃
で24時間減圧乾燥して両末端にヒドキシシリル基を有す
るポリオキシエチレン(12)を淡黄色液体として7.8g得
た。(収率83.5%)その構造は1H-NMRおよびIRスペクトル
により確認した。1H-NMRスペクトルから得られたポリオ
キシエチレンの平均重合度はバーmは9.3であった。 【0092】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05(12H, s,
Si-C"H"3), 0.50(4H, m, -C"H"2Si(CH3)2OH), 1.50(4
H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.39(4H, t, C"H"2O(CH2CH
2O)mC"H"2-), 3.60(4mH, m, (C"H"2C"H"2O)m) IR, ν, (neat, cm-1); 3480(SiOH), 2880, 1460, 135
0, 1300, 1250, 1100, 940, 880, 840, 680 【0093】実施例6 四級塩を末端に有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
の合成8 【0094】 【化24】 【0095】アルゴン雰囲気下、参考例5で合成したヒ
ドロキシシリル基を両末端に有するポリオキシエチレン
(12)(バーm=9.3)5.0g(7.6mmol)のテトラヒドロフラン50
ml溶液に1.6Mのn-ブチルリチウムヘキサン溶液9.5ml(1
5.2mmol)を0℃で加え、1時間撹拌した。さらに、D310.
1g(45.5mmol)のテトラヒドロフラン50ml溶液を加え、室
温下、12時間撹拌した。さらに、3-クロロプロピルジメ
チルクロロシラン3.7ml(22.8mmol)を加え1時間撹拌し
た。溶媒溜去後、水を加えエーテルで抽出した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜去し、12時間真空乾燥し
たところ、両末端にクロロプロピル基を有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
(13)14.7gを淡黄色液体として得た。(収率75.5%)その構
造は1H-NMRスペクトルにより確認した。1H-NMRスペクト
ルから得られたポリオルガノシロキサンの平均重合度バ
ーnは11.9であった。 【0096】1H-NMR, δ, (CDCl3, ppm); 0.05(2(6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(8H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.5
8(8H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.25(4H, t, -C"H"2Cl),
3.40(4H, t, C"H"2O(CH2CH2O)mC"H"2-), 3.60(4mH, m,
(C"H"2C"H"2O)m) 【0097】先に合成した(13)10.0g(3.9mmol)およびヨ
ウ化ナトリウム11.8g(78.7mmol)を100mlの2ーブタノン
に加え、48時間還流させた。溶媒溜去後、水を加えエー
テルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒溜
去し、12時間真空乾燥したところ、両末端にヨードプロ
ピル基を有するポリオキシエチレン/ポリジメチルシロ
キサンブロック共重合体(14)10.3gを淡黄色粘性固体と
して得た。(収率93.6%)その構造は1H-NMRスペクトルに
より確認した。1H-NMRスペクトルから得られたポリオル
ガノシロキサンの平均重合度バーnは11.0であった。 【0098】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.05(2(6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.58(8H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.5
8(8H, m, -CH2C"H"2CH2Si-), 3.11(4H, t, C"H"2I), 3.
32(4H,t, C"H"2O(CH2CH2O)mC"H"2-), 3.58(4mH, m, (C"
H"2C"H"2O)m) 【0099】先に合成した(14)5.0g(1.8mmol)のテトラ
ヒドロフラン70ml溶液に2.56gのN,Nージメチルエチルア
ミン(35mmol)を加え、12時間還流させた。過剰のN,Nー
ジメチルエチルアミンと溶媒を溜去後、12時間真空乾燥
したところ、両末端にアンモニウム塩を有するポリオキ
シエチレン/ポリジメチルシロキサンブロック共重合体
(15)4.91gを淡黄色粘性固体として得た。(収率96.9%)そ
の構造は1H-NMRおよびIRスペクトルにより確認した。1H
-NMRスペクトルから得られたポリオルガノシロキサンの
平均重合度バーnは10.8であった。 【0100】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.05(2(6n+6)
H, s, Si-C"H"3), 0.55(8H, m, -Si(CH3)2C"H"2-), 1.5
8(14H, m, -CH2C"H"2CH2Si-とNCH2C"H"3), 3.30(20H,
m, -C"H"2N(C"H"3)2C"H"2-), 3.61((4m+4)H, m, C"H"2O
(C"H"2C"H"2O)mC"H"2-) IR, ν, (neat, cm-1);2980, 2900, 1740, 1460, 1420,
1360, 1260, 1100, 1030, 880, 710 【0101】参考例6、7 ジクロフェナックナトリウ
ムの皮膚透過実験(1) ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤ジクロフェナックナトリウム20mg、化合物
番号1又は2の末端に四級塩を有するポリオキシエチレ
ン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合体(経皮吸収
促進剤)(5wt.%)を含む、エチルアルコール50%水溶液を2
ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整したリン酸緩衡液
を2ml入れた。ウォータージャケット内に37℃の恒温水
を循環させ、温度を一定に保った。両チャンバーを撹拌
下6時間後および12時間後にレセプター部よりサンプリ
ングし、高速液体クロマトグラフィーにより透過したジ
クロフェナックナトリウムの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1又は2の透過測定結果を表1に
示す。また、これらのブロック共重合体を加えない場合
を表7中比較例1として示す。表1から判るように、こ
れらの末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリ
オルガノシロキサンブロック共重合体は、このような水
溶性薬物に対して優れた経皮吸収促進効果を示すことが
明らかとなった。さらに、測定後のウサギ腹部剥離皮膚
のドナー部側表面を観察したところいずれも変色などは
見られず、測定前の状態からまったく変化していないこ
とを確認した。 【0102】 表7.ウサギ皮膚を用いたジクロフェナックナトリウムの透過測定結果(1) 促進剤濃度5%(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 6 化合物番号1 0.143 ±0.009 1.444±0.109 7 化合物番号2 0.087 ±0.015 0.760±0.103 比較例1 なし 0.010 ±0.003 0.042±0.009 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。 【0103】参考例8、9 ジクロフェナックナトリウ
ムの皮膚透過実験(2) ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤ジクロフェナックナトリウム20mg、化合物
番号1又は2の末端に四級塩を有するポリオキシエチレ
ン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合体(経皮吸収
促進剤)(2wt.%)を含む、エチルアルコール50%水溶液を2
ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整したリン酸緩衡液
を2ml入れた。ウォータージャケット内に37℃の恒温水
を循環させ、温度を一定に保った。両チャンバーを撹拌
下6時間後および12時間後にレセプター部よりサンプリ
ングし、高速液体クロマトグラフィーにより透過したジ
クロフェナックナトリウムの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1又は2の透過測定結果を表8に
示す。また、これらのブロック共重合体を加えない場合
を表8中比較例1として示す。表8から判るように、こ
れらの末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリ
オルガノシロキサンブロック共重合体は、このような水
溶性薬物に対して優れた経皮吸収促進効果を示すことが
明らかとなった。さらに、測定後のウサギ腹部剥離皮膚
のドナー部側表面を観察したところいずれも変色などは
見られず、測定前の状態からまったく変化していないこ
とを確認した。 【0104】 表8.ウサギ皮膚を用いたジクロフェナックナトリウムの透過測定結果(2) 促進剤濃度2%(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 8 化合物番号1 0.183 ±0.027 1.615±0.135 9 化合物番号2 0.057 ±0.008 0.493±0.068 比較例1 なし 0.010 ±0.003 0.042±0.009 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。 【0105】参考例10〜16 アンチピリンの皮膚透
過実験 ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤アンチピリン20mg、化合物番号1〜3及び
実施例2、4〜6で得られた末端に四級塩を有するポリ
オキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重
合体(経皮吸収促進剤)(2wt.%)を含む、エチルアルコー
ル50%水溶液を2ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整し
たリン酸緩衡液を2ml入れた。ウォータージャケット内
に37℃の恒温水を循環させ、温度を一定に保った。両チ
ャンバーを撹拌下6時間後および12時間後にレセプター
部よりサンプリングし、高速液体クロマトグラフィーに
より透過したアンチピリンの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1〜3及び実施例2、4〜6で得
られた末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリ
オルガノシロキサンブロック共重合体をそれぞれ用い、
得られた透過測定結果を表9に示す。また、これらのブ
ロック共重合体を加えない場合を表9中比較例2として
示す。表9から判るように、これらの末端に四級塩を有
するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロ
ック共重合体は、このような水溶性薬物に対して優れた
経皮吸収促進効果を示すことが明らかとなった。さら
に、測定後のウサギ腹部剥離皮膚のドナー部側表面を観
察したところいずれも変色などは見られず、測定前の状
態からまったく変化していないことを確認した。 【0106】 表9.ウサギ皮膚を用いたアンチピリンの透過測定結果(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 10 化合物番号1 0.153±0.004 0.638 ±0.090 11 化合物番号2 0.243±0.084 0.932 ±0.308 12 化合物番号3 0.353±0.052 1.239 ±0.196 13 実施例2 0.312±0.071 1.186 ±0.218 14 実施例4 0.548±0.092 2.341 ±0.085 15 実施例5 0.425±0.015 2.171 ±0.259 16 実施例6 0.558±0.069 2.229 ±0.112 比較例2 なし 0.069±0.0013 0.269 ±0.041 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。 【0107】参考例17〜22 インドメタシンの皮膚
透過実験 ウォータージャケット付き2-チャンバー拡散セル(有効
断面積0.95cm2)にウサギ腹部剥離皮膚をはさみ、ドナー
部に抗炎症剤インドメタシン20mg、化合物番号1〜3及
び実施例3〜5で得られた末端に四級塩を有するポリオ
キシエチレン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合
体(経皮吸収促進剤)(2wt.%)を含む、エチルアルコール5
0%水溶液を2ml入れ、レセプター部にpH=7.4に調整した
リン酸緩衡液を2ml入れた。ウォータージャケット内に3
7℃の恒温水を循環させ、温度を一定に保った。両チャ
ンバーを撹拌下6時間後および12時間後にレセプター部
よりサンプリングし、高速液体クロマトグラフィーによ
り透過したインドメタシンの定量を行った。経皮吸収促
進剤として化合物番号1〜3及び実施例3〜5で得られ
た末端に四級塩を有するポリオキシエチレン/ポリオル
ガノシロキサンブロック共重合体をそれぞれ用い、得ら
れた透過測定結果を表10に示す。また、これらのブロ
ック共重合体を加えない場合を表10中比較例3として
示す。表10から判るように、これらの末端に四級塩を
有するポリオキシエチレン/ポリオルガノシロキサンブ
ロック共重合体は、このような脂溶性薬物に対しても優
れた経皮吸収促進効果を示すことが明らかとなった。さ
らに、測定後のウサギ腹部剥離皮膚のドナー部側表面を
観察したところいずれも変色などは見られず、測定前の
状態からまったく変化していないことを確認した。 【0108】 表10.ウサギ皮膚を用いたインドメタシンの透過測定結果(実験数=3)* −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 参考例 経皮吸収促進剤として 6時間後の累積 12時間後の累積 番号 用いた共重合体 透過量(mg) 透過量(mg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 17 化合物番号1 0.014 ±0.003 0.060±0.001 18 化合物番号2 0.021 ±0.004 0.083±0.009 19 化合物番号3 0.016 ±0.003 0.060±0.005 20 実施例3 0.029 ±0.005 0.104±0.016 21 実施例4 0.029 ±0.005 0.116±0.020 22 実施例5 0.028 ±0.007 0.127±0.019 比較例3 なし 0.012 ±0.001 0.031±0.003 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−* 透過は3羽のウサギの皮膚についての実験における平均値である。
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/2,77−79
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08G 65/32 - 65/338
CA(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式(II) 【化1】 (式中、R1〜R6は同一もしくは異なってもよく炭素数1〜
6のアルキル基またはフェニル基であり、R7〜R9は同一
もしくは異なってもよくアルキル基、置換アルキル基、
またはフェニル基であるかあるいはR7〜R9の2個もしく
は3個が結合している窒素原子と一体となって含窒素複
素環を形成していてもよい。X-は四級塩における対アニ
オン、Yはアルキル基または下記一般式(III) 【化2】で表される四級塩を末端に有するオルガノシロキサン鎖
であり、pは2〜6の整数、qは1〜6の整数、重合度mおよ
びnの平均値は3〜100の実数である。ただし、R3およびR
4は繰り返し単位ごとに同一または任意に異なってもよ
い。)で表される四級塩を末端に有するポリオキシエチ
レン/ポリオルガノシロキサンブロック共重合体。
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