JP3414324B2 - 円偏波アンテナおよびそれを用いた無線装置 - Google Patents

円偏波アンテナおよびそれを用いた無線装置

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    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
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    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円偏波の電波を送
受信する円偏波アンテナおよびそれを用いた無線装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12の(a)には無線装置に内蔵され
る円偏波アンテナの一例が模式的に示され、図12の
(b)には図12の(a)に示すa−a部分の断面図が
示されている。これら図12の(a)、(b)に示す円
偏波アンテナ1は直方体状の誘電体2を有し、この誘電
体2の上面に円形状の放射電極3が形成されている。ま
た、誘電体2には上面から底面に貫通する貫通孔が形成
されており、該貫通孔には給電ピンPが挿入されてい
る。この給電ピンPには外部から電力が供給される構成
であり、外部から上記給電ピンPを介して放電電極3に
電力が供給されると、放射電極3は例えば図12の
(a)に示すa−a軸方向と、b−b軸方向(つまり、
a−a軸方向と45°の角度をもって交差する方向)と
の2方向に励振する。
【0003】この図12の(a)、(b)に示す円偏波
アンテナ1は、上記のように放射電極3を励振させるこ
とにより、円偏波の電波を送受信することが可能となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
12の(a)、(b)に示す構成では、円偏波アンテナ
1の小型化、つまり、誘電体2の小型化を図るために誘
電体2の比誘電率を高めた場合に、円偏波アンテナ1を
高次モードで動作させると、軸比が悪化するという問題
が生じた。
【0005】それというのは、円偏波アンテナ1では、
上記のように、互いに45°の角度をもって交差する2
方向に放射電極3を励振させる構成であることから、図
12の(a)、(b)に示すように、直方体状の誘電体
2の上面に放射電極3を形成した場合には、例えば、上
記a−a軸方向における誘電体2の輪郭外縁と放射電極
3の端縁との間隔d1はb−b軸方向における誘電体2
の輪郭外縁と放射電極3の端縁との間隔d2よりも大き
いという如く、放射電極3の励振方向毎に誘電体2の輪
郭外縁と放射電極3の端縁との間隔が異なってしまう。
上記の如く、誘電体2の比誘電率が高いと、上記間隔の
違いによって縁端効果に差が生じて放射電極3における
励振の2方向の共振周波数がマッチングせず、このこと
に起因して円偏波アンテナ1を高次モードで動作させた
際に軸比が悪化するという問題が生じる。
【0006】また、図12の(a)、(b)に示す円偏
波アンテナでは、給電ピンPを用いて放電電極3に電力
を供給して放電電極3を励振させる構成であり、このよ
うに給電ピンPを用いる場合には、上記放射電極3にお
ける励振の2方向の共振周波数の整合を取り難いという
問題がある。
【0007】さらに、図12の(a)、(b)に示す円
偏波アンテナでは、次に示すような問題もあった。円偏
波アンテナ1を実装する回路基板には、円偏波アンテナ
1を駆動するための回路部が設けられている。その回路
部は、回路基板の小型化を図るために、円偏波アンテナ
1が実装される面とは反対側の背面に形成されることが
ある。しかしながら、上記図12の(a)、(b)に示
す円偏波アンテナ1では、上記給電ピンPが誘電体2の
中心近傍に配設されるために、上記のように回路基板の
背面に回路部を設ける場合には、円偏波アンテナ1の給
電ピンPと上記回路部を良好に導通接続させることが困
難であり、また、回路部のパターンニングが難しいとい
う問題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、高次モードで動作すること
が可能な円偏波アンテナおよびそれを用いた無線装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明の円偏波アン
テナは、誘電体に形成された放射電極により円偏波の電
波を送受信する円偏波アンテナにおいて、上記誘電体は
略円柱状と成し、この誘電体の上面には該上面の形状と
相似な略円形状の放射電極が形成されており、上記誘電
体の上面の輪郭外縁と放射電極の端縁との間隔が誘電体
の輪郭外縁の全周に亙りほぼ等しく形成されて成る高次
モードを励振する円偏波アンテナであって、上記放射電
極に対し容量結合によって電力を供給する給電電極が上
記誘電体の側面に形成されている構成をもって前記課題
を解決する手段としている。
【0010】第2の発明の円偏波アンテナは、上記第1
の発明の構成を備え、誘電体の側面における給電電極形
成領域は平面に形成され、該平面に給電電極が形成され
ていることを特徴として構成されている。
【0011】第3の発明の円偏波アンテナは、上記第1
又は第2の発明の構成を備え、放射電極の端縁は誘電体
の上面の輪郭外縁よりも内側に形成されており、誘電体
の上面には該上面の輪郭外縁と放射電極の端縁との間の
領域に給電電極が放射電極と間隔を介して形成されてい
ることを特徴として構成されている。
【0012】第4の発明の無線装置は、上記第1又は第
2又は第3の発明の円偏波アンテナを用いて構成されて
いることを特徴として構成されている。
【0013】上記構成の発明において、誘電体は略円柱
状と成し、この誘電体の上面に該上面の形状と相似な略
円形状の放射電極を形成し、誘電体の上面の輪郭外縁と
放射電極の端縁との間隔を誘電体の輪郭外縁の全周に亙
りほぼ等しくする。
【0014】このように、誘電体の上面の輪郭外縁と放
射電極の端縁との間隔を誘電体の輪郭外縁の全周に亙り
ほぼ等しくすることにより、高次モードで動作させよう
とする際に、縁端効果に差が生じるのを防止することが
できて放射電極における励振の2方向の共振周波数をマ
ッチングさせることができることとなり、高次モードで
円偏波の電波を送受信することができ、しかも、その高
次モードでのバンド幅を十分に広くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0016】図1には第1の実施形態例における円偏波
アンテナが斜視図により示され、図2には図1に示す円
偏波アンテナを上側、底側、前側、後側、右側、左側の
6方向からそれぞれ見た状態が示されている。
【0017】これら図1、図2に示されるように、この
第1の実施形態例に示す円偏波アンテナ1は面実装タイ
プのアンテナであり、誘電体2を有している。この誘電
体2は円柱状という特有な形状を成しており、例えば、
比誘電率εrが21であり、厚みtが6mmで、直径φが
28mmの大きさを有している。
【0018】この誘電体2の上面2aには放射電極3が
印刷技術等により形成されている。この放射電極3は上
記誘電体2の上面2aの形状と相似な円形状を成し、中
心位置を上記上面2aの中心に一致させて形成されてい
る。
【0019】また、誘電体2の側面2bには対を成す2
個の給電電極4a,4bが印刷技術等により形成されて
いる。これら給電電極4a,4bは、給電電極4aから
誘電体2の中心軸に向かうα方向と、給電電極4bから
誘電体2の中心軸に向かうβ方向とが45°の角度をも
って交差するように、互いに間隔を介して配置されてい
る。また、これら給電電極4a,4bは、図2に示され
るように、誘電体2の側面2bから底面2cに回り込ん
で形成されている。
【0020】さらに、誘電体2の底面2cにはほぼ全領
域に亙り接地電極5が上記給電電極4a,4bと間隔を
介して印刷技術等により形成されている。
【0021】第1の実施形態例に示す円偏波アンテナは
上記のように構成されている。この第1の実施形態例に
示す円偏波アンテナ1では、上記誘電体2の底面2cが
実装面となり、円偏波アンテナ1は回路基板の所定の位
置に上記実装面2cを基板側にして面実装される。上記
回路基板には図3に示すような90°ハイブリット素子
(90°HYB)7と発振器8と導体パターン10が形
成されており、この回路基板に上記円偏波アンテナ1を
面実装することにより、図3に示すような回路が形成さ
れる。
【0022】図3に示す回路において、発振器8から出
力された電力は導体パターン10を介して90°ハイブ
リット素子7に導入され、この電力に基づいて90°ハ
イブリット素子7は円偏波アンテナ1の各給電電極4
a,4bに向けてそれぞれ電力を分配供給する。上記給
電電極4aに供給される電力と給電電極4bに供給され
る電力とは位相が互いに90°ずれている。
【0023】上記円偏波アンテナ1では、上記のように
給電電極4a,4bに電力が供給されると、各給電電極
4a,4bから電力が容量結合によって放射電極3に供
給され、この電力に基づいて放射電極3は図2に示すα
方向とβ方向の2方向に励振して円偏波の電波の送受信
を行う。
【0024】この第1の実施形態例によれば、誘電体2
を円柱状とし、この誘電体2の上面2aには該上面2a
の形状と相似な円形状の放射電極3が中心を上面2aの
中心にほぼ一致させて設けられているので、上記上面2
aの輪郭外縁と放射電極3の端縁との間の間隔は全周に
亙りほぼ等しく、高次モードでもって動作させようとす
る際に、縁端効果に差が生じるのを防止することができ
て放射電極3における励振の2方向の共振周波数をマッ
チングさせることができ、このことにより、円偏波アン
テナ1を高次モードで、しかも、満足のいくバンド幅で
もって動作させることが可能となる。
【0025】また、この第1の実施形態例では、誘電体
2の側面2bに給電電極4a,4bが形成されているの
で、次に示すような効果を得ることができる。例えば、
誘電体2の側面2bに給電電極4a,4bを印刷技術に
より形成しただけでは、印刷精度の問題から、給電電極
4aと放射電極3間の静電容量と、給電電極4bと放射
電極3間の静電容量とが異なる場合が多く、そのように
静電容量が違う場合にはその静電容量の違いに起因して
放射電極3における励振の2方向の共振周波数が異なっ
てしまうが、給電電極4a,4bをトリミングすること
によって、上記給電電極4aと放射電極3間の静電容量
と、給電電極4bと放射電極3間の静電容量とを一致さ
せる方向に補正することができて放射電極3における励
振の2方向の共振周波数を一致させるように調整するこ
とができる。この第1の実施形態例では、上記のよう
に、給電電極4a,4bが誘電体2の側面2bに形成さ
れているので、上記給電電極4a,4bのトリミングを
容易に行うことができる。つまり、放射電極3における
励振の共振周波数の調整作業を簡単に行うことができ
る。
【0026】以下に、第2の実施形態例を説明する。図
4には第2の実施形態例の円偏波アンテナが斜視図によ
り示されており、図5には上記図4に示す円偏波アンテ
ナ1を上側、底側、前側、後側、右側、左側の6方向か
らそれぞれ見た状態が示されている。
【0027】この第2の実施形態例において特徴的なこ
とは、上記図4、図5に示されるように、給電電極4
a,4bの対が2組設けられていることである。それ以
外の構成は前記第1の実施形態例と同様であり、この第
2の実施形態例では、前記第1の実施形態例と同一構成
部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省
略する。
【0028】この第2の実施形態例では、対を成す給電
電極4a,4bは、前記第1の実施形態例と同様に、各
給電電極4a,4bから誘電体2の中心軸に向かう方向
が互いに45°の角度をもって交差するように配置さ
れ、かつ、2組の給電電極4a,4bの対は誘電体2の
中心軸を介して対向し合うように配置されている。
【0029】この第2の実施形態例に示す円偏波アンテ
ナ1は上記のように構成されており、この第2の実施形
態例に示す円偏波アンテナ1も、前記第1の実施形態例
と同様に、誘電体2の底面2cが実装面となり、円偏波
アンテナ1は、図6の(a)に示すように、その誘電体
2の底面2cを基板側にして回路基板13に面実装され
る。
【0030】上記回路基板13には円偏波アンテナ1が
実装される面とは反対側の背面に上記円偏波アンテナ1
を駆動させるための回路部が形成されている。つまり、
回路基板13の背面には、図6の(b)に示すように、
90°ハイブリット素子(90°HYB)7a,7bと
発振器8と導体パターン10と0°ハイブリット素子
(0°HYB)11とが形成されている。上記円偏波ア
ンテナ1の給電電極4a,4b,4a,4bがそれぞれ
上記導体パターン10の端部a、b、c、dに導通接続
するように上記円偏波アンテナ1が回路基板13に面実
装されることにより、図7に示すような回路が構成され
る。
【0031】図7に示す回路において、発振器8から0
°ハイブリット素子11に電力が導入されると、0°ハ
イブリット素子11から各90°ハイブリット素子7
a,7bにそれぞれ同相の電力が分配供給され、さら
に、各90°ハイブリット素子7a,7bからそれぞれ
給電電極4a,4bに向けて電力が供給される。互いに
向かい合う給電電極4a同士、給電電極4b同士には同
位相の電力が供給され、給電電極4aに供給される電力
と給電電極4bに供給される電力とは位相が90°ずれ
ている。
【0032】この第2の実施形態例に示す円偏波アンテ
ナ1の給電電極4a,4bには上記のように電力が供給
され、前記第1の実施形態例と同様に、各給電電極4
a,4bから電力が放射電極3に容量結合により供給さ
れて、放射電極3は図5に示すα方向とβ方向の2方向
に励振して円偏波の電波を送受信する。
【0033】この第2の実施形態例によれば、給電電極
4a,4bの対を2組設け、それら2組の給電電極4
a,4bの対を誘電体2の中心軸を介して対向配置した
ので、前記第1の実施形態例と同様の効果を得ることが
できる上に、誘電体2の中心軸を介して互いに向かい合
う給電電極4a同士、給電電極4b同士にそれぞれ同相
の電力を供給することで、円偏波アンテナ1の高次モー
ドにおけるバンド幅をさらに広げることが可能となる。
【0034】また、この第2の実施形態例では、誘電体
2の側面に給電電極4a,4bを形成するので、円偏波
アンテナ1を回路基板13に実装する際に、円偏波アン
テナ1の給電電極4a,4bと回路基板13の背面に形
成された回路部とを容易に導通接続させることができ
る。また、回路基板13の端部で背面の回路部と円偏波
アンテナ1の給電電極4a,4bとが導通接続する構成
であることから、上記回路部のパターンニングが容易と
なる。
【0035】以下に、第3の実施形態例を説明する。こ
の第3の実施形態例において特徴的なことは、図8、図
9に示すように、給電電極4a,4bを誘電体2の側面
2bから上面2aに伸張形成したことである。それ以外
の構成は前記各実施形態例と同様であり、前記各実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0036】この第3の実施形態例では、給電電極4
a,4bは誘電体2の側面2bだけに設けられるのでな
く、誘電体2の上面2aにおける輪郭外縁と放射電極3
の端縁との間の領域にも放射電極3と間隔を介して設け
られている。
【0037】この第3の実施形態例によれば、給電電極
4a,4bの一部が誘電体2の上面2aに形成されてい
るので、給電電極4a,4bのトリミングをより容易に
行うことができることとなり、放射電極3における励振
の2方向の共振周波数の調整をより一層簡単に行うこと
ができる。
【0038】以下に、第4の実施形態例を説明する。図
10の(a)にはこの第4の実施形態例において特徴的
な円偏波アンテナが斜視図により示され、図10の
(b)には上記図10の(a)に示す円偏波アンテナを
上側から見た状態が示されている。
【0039】この第4の実施形態例において特徴的なこ
とは、図10の(a)、(b)に示されるように、誘電
体2の側面2bにおける給電電極形成領域が平面に形成
されていることである。それ以外の構成は前記各実施形
態例と同様であり、各実施形態例に示す構成を同一構成
部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省
略する。
【0040】この第4の実施形態例では、上記のよう
に、誘電体2の側面2bにおける給電電極形成領域が平
面に形成されており、その平面に給電電極4が印刷技術
により形成されている。
【0041】この第4の実施形態例によれば、誘電体2
の側面2bにおける給電電極形成領域が平面に形成され
ているので、給電電極4を印刷技術により形成するのが
非常に容易となるという効果を奏することができる。も
ちろん、給電電極4の幅は誘電体2の側面外周に比べて
格段に短いので、図10の(b)に示されるように、側
面2bの給電電極形成領域を平面に形成しても、誘電体
2はほぼ円柱状と成している。
【0042】以下に、第5の実施形態例を説明する。こ
の第5の実施形態例では、円偏波アンテナを内蔵した無
線装置の一例を示す。図11には第5の実施形態例の無
線装置であるディジタルオーディオ放送システムの構成
例がブロック図により示されている。この図11に示す
無線装置20において特徴的なことは、前記各実施形態
例に示した円偏波アンテナ1が用いられていることであ
る。なお、この第5の実施形態例では、円偏波アンテナ
1の構成は前記各実施形態例で述べているので、その重
複説明は省略する。
【0043】図11に示すように、無線装置20は、上
記各実施形態例に示した円偏波アンテナ1と、受信部2
1と、信号処理部22と、リモコン等のインターフェー
ス部23と、ディスプレイ24とを有して構成されてい
る。上記受信部21は入力側が円偏波アンテナ1に接続
され、出力側が信号処理部22に接続されており、この
信号処理部22はインターフェース部23とディスプレ
イ24にそれぞれ接続されている。
【0044】上記受信部21には円偏波アンテナ1によ
って受信された電波が加えられ、この受信部21はその
加えられた電波から所定の各種信号を取り出して信号処
理部22に出力する。信号処理部22はその受け取った
信号に基づいて信号処理を行ってリモコン等のインター
フェース部23と連携してディスプレイ24の表示制御
等を行う。
【0045】この第5の実施形態例によれば、前記各実
施形態例に示したような円偏波アンテナ1を用いて無線
装置20を構成したので、より誤り率の少ない情報を取
り出すことができる。
【0046】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、放射電極3は中心位置が
誘電体2の上面2aの中心と一致するように形成されて
いたが、上記上面2aの輪郭外縁と放射電極3の端縁と
の間隔が全周に亙りほぼ等しくなればよく、放射電極3
はその中心が誘電体2の上面2aの中心と一致していな
くともよい。
【0047】また、上記各実施形態例では、誘電体2は
真円の円柱状であったが、略円柱状であれば、例えば、
20角形等の多角形や楕円形の柱状でもよいし、また、
そのような柱状の周縁に一部切り欠きが設けられている
略円柱状でもよく、上面2aの輪郭外縁と放射電極3の
端縁との間隔が誘電体の輪郭外縁の全周に亙りほぼ等し
くなればよい。さらに、給電電極4a,4bや接地電極
5のパターン形状は上記各実施形態例に示した形状に限
定されるものではなく、様々な形状を採り得る。
【0048】さらに、上記第2の実施形態例では、給電
電極4a,4bの対が2組設けられている例を示した
が、給電電極4a,4bの対は3組以上設けてもよく、
給電電極4a,4bの対の数は限定されない。さらに、
上記第2の実施形態例では、回路基板13の背面に形成
される回路部は図6の(b)に示すようなパターンニン
グで形成されていたが、回路部のパターンニングは図6
の(b)に限定されるものではない。
【0049】さらに、上記第3の実施形態例では、給電
電極4a,4bは誘電体2の側面2bから伸張形成され
て上面2aにも形成されていたが、給電電極4a,4b
を誘電体2の上面2aのみに形成してもよい。この場合
には、円偏波アンテナ1の給電電極4a,4bはペース
ト等によって回路基板の回路部と導通接続されることな
る。
【0050】さらに、上記第5の実施形態例では、上記
第1〜第4の各実施形態例に示す円偏波アンテナ1をデ
ィジタルオーディオ放送システムに組み込む例を示した
が、本発明の円偏波アンテナは様々な無線装置に組み込
むことが可能であり、このように、本発明の円偏波アン
テナを内蔵した無線装置は、より誤り率の少ない情報を
取り出すことができるという効果を得ることができるこ
ととなる。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、誘電体を略円柱状と
し、この誘電体の上面に該上面の形状と相似な略円形状
の放射電極を設けて誘電体の上面の輪郭外縁と放射電極
の端縁との間隔を誘電体の輪郭外縁の全周に亙りほぼ等
しくする構成としたので、円偏波アンテナを高次モード
でもって動作させようとする際に、縁端効果に差が生じ
るのを防止することができて放射電極における励振の2
方向の共振周波数をマッチングさせることができ、放射
電極により高次モードの円偏波の電波を確実に送受信す
ることが可能となり、しかも、高次モードにおける軸比
を良くすることができる。
【0052】給電電極を略円柱状の誘電体の側面に形成
するものや、上面に形成するものにあっては、給電電極
のトリミングが容易であり、給電電極の印刷精度に起因
した放射電極の励振の共振周波数のずれを上記給電電極
のトリミングによって簡単に補正することができる。特
に、給電電極を誘電体の上面に形成する場合には、より
一層簡単に給電電極のトリミングを行うことができる。
このように容易に給電電極のトリミングを行うことがで
きることにより、より一層精度良く放射電極における励
振の2方向の共振周波数をマッチングさせることがで
き、感度の良い円偏波アンテナを提供することができる
こととなる。
【0053】誘電体の側面における給電電極形成領域が
平面に形成され、該平面に給電電極が形成されているも
のにあっては、上記給電電極形成領域に給電電極を印刷
技術により形成し易くすることができる。
【0054】本発明の円偏波アンテナを用いて構成され
た無線装置にあっては、より誤り率の少ない情報を取り
出すことができるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例において特徴的な円偏波アン
テナを示す説明図である。
【図2】図1に示す円偏波アンテナを上側、底側、前
側、後側、右側、左側の6方向から見た状態がそれぞれ
示されている説明図である。
【図3】図1に示す円偏波アンテナを駆動するための回
路構成例を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態例において特徴的な円偏波アン
テナを示す説明図である。
【図5】図4に示す円偏波アンテナを上側、底側、前
側、後側、右側、左側の6方向から見た状態がそれぞれ
示されている説明図である。
【図6】図4に示す円偏波アンテナを実装する回路基板
の一例およびその円偏波アンテナの実装例を示す説明図
である。
【図7】図4に示す円偏波アンテナを駆動するための回
路構成例を示す説明図である。
【図8】第3の実施形態例において特徴的な円偏波アン
テナを示す説明図である。
【図9】図8に示す円偏波アンテナを上側、底側、前
側、後側、右側、左側の6方向から見た状態がそれぞれ
示されている説明図である。
【図10】第4の実施形態例において特徴的な円偏波ア
ンテナを示す説明図である。
【図11】第5の実施形態例における無線装置の主要構
成をブロック図により示す説明図である。
【図12】従来の円偏波アンテナの一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 円偏波アンテナ 2 誘電体 3 放射電極 4 給電電極 20 無線装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−74721(JP,A) 特開 平5−226922(JP,A) 特開 平7−288422(JP,A) 特開 平10−341107(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/08 H01P 1/203 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体に形成された放射電極により円偏
    波の電波を送受信する円偏波アンテナにおいて、上記誘
    電体は略円柱状と成し、この誘電体の上面には該上面の
    形状と相似な略円形状の放射電極が形成されており、上
    記誘電体の上面の輪郭外縁と放射電極の端縁との間隔が
    誘電体の輪郭外縁の全周に亙りほぼ等しく形成されて成
    る高次モードを励振する円偏波アンテナであって、上記
    放射電極に対し容量結合によって電力を供給する給電電
    極が上記誘電体の側面に形成されていることを特徴とす
    る円偏波アンテナ。
  2. 【請求項2】 誘電体の側面における給電電極形成領域
    は平面に形成され、該平面に給電電極が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の円偏波アンテナ。
  3. 【請求項3】 放射電極の端縁は誘電体の上面の輪郭外
    縁よりも内側に形成されており、誘電体の上面には該上
    面の輪郭外縁と放射電極の端縁との間の領域に給電電極
    が放射電極と間隔を介して形成されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の円偏波アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    の円偏波アンテナを用いて構成されていることを特徴と
    する円偏波アンテナを用いた無線装置。
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