JP3554971B2 - 円偏波アンテナ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、円偏波アンテナ、特に、DAB(Digital Audio Broadcast)等の高次モードで励振する円偏波アンテナ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高次モードで励振する円偏波マイクロストリップアンテナとして、特公平7−46762号公報に記載されたアンテナが知られている。このアンテナは、図10及び図11に示すように、高次モード励振用のマイクロストリップアンテナ1の上に主モード励振用のマイクロストリップアンテナ2を載せた二層構造をしている。
【0003】
即ち、高次モード励振用のマイクロストリップアンテナ1は、正方形の誘電体の基板3を用いてその表面に円形の高次モード励振用の放射電極4を形成し、基板4の裏面には全面に接地電極5を設けている。また、主モード励振用のマイクロストリップアンテナ2は、円板状の基板6を用い、その円形表面の全面に主モード励振用の放射電極7を形成して構成すると共に、高次モード励振用の放射電極4と主モード励振用の放射電極7の中心軸にセンターピン8を配置して主モードと高次モードの対称性を確保している。
【0004】
そして、主モード励振用のマイクロストリップアンテナ2には、放射電極7の面中のセンターピン8を中心とした90度の角度位置に、主モード励振用プローブF1,F2が配置され、このプローブは高次モード励振用の放射電極4及び接地電極5と非接触に基板3,6を貫通して設けられている。
【0005】
また、高次モード励振用のマイクロストリップアンテナ1には、放射電極4の面中に於いて、センターピン8を通る45度の線上に、高次モード励振用プローブG10,G11,G20,G21が配設されている。即ち、センターピン8とプローブF1を結ぶ線上のセンターピン8に対し対称な位置に、一対の高次モード励振用プローブG10,G11が設けられ、同様に、プローブF1,F2が成す角度を二分する45度の線上には、一対のプローブG20,G21が配設されている。これらのプローブG10,G11,G20,G21は、接地電極5と非接触に基板3を貫通して設けられている。
【0006】
上述の構成に於いて、主モード励振用プローブF1,F2に、90度ハイブリッドなどを用いて90度の位相差をつけて主モード励振の信号電力を給電すると、円偏波が発生する。また、高次モード励振用プローブG10とG11及びG20とG21には、夫々同相となる高次モード励振の信号電力を給電し、高次モード励振用プローブG10,G11とG20,G21には、90度の位相差を持つ信号電力を給電すると、2次モード(TM21モード)の円偏波が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の高次モード励振用のマイクロストリップアンテナ1は、誘電体の基板3を貫通して4本の高次モード励振用プローブG10,G11,G20,G21を設置するため、高次モード励振用の放射電極4と各プローブG10,G11,G20,G21間の干渉(相互結合)が発生しやすく、共振周波数の整合が得られない場合がある。
【0008】
また、誘電体の基板3が方形であるため、高次モード励振の2方向に於いて、円形の放射電極4の周縁と基板3の端縁間の距離が異なり、縁端効果、即ち、放射電極4の周縁と接地電極間の容量に差が生じ、特に、基板3の比誘電率が高い場合に顕著となる。この縁端効果に差が生じると、高次モード励振の2方向に於ける直線偏波の周波数特性に差が生じ、高次モードの円偏波は、軸比周波数特性に於ける帯域幅が狭くなる課題を有する。
【0009】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、良好な高次モード励振が得られる円偏波アンテナ及び各種電極の形成が容易な円偏波アンテナの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明の円偏波アンテナは、誘電体からなる略円柱状の基体と、該基体の一方主面に形成した円形の放射電極と、前記基体の他方主面に形成した接地電極と、前記基体の側周面を一部平坦に形成した平坦部と、該平坦部に前記接地電極側から前記放射電極側へ向けて伸長して形成したストリップ状の少なくとも2本の給電電極とを具備することを特徴として前記課題を解決する手段としている。
【0011】
上記構成の発明に於いて、基体の主面は真円の特徴を持っており、放射電極は、主面の直径よりも小さい直径に作られ、高次モードであるTMn1(n≧2、n:自然数)モードを励振する実効径となっている。また、放射電極は、基体の主面と同心に配設されており、基体に設けた平坦部は、基体の中心軸を通る仮想状の平面(以下、軸平面という)に対して平行な平坦面として構成されている。
【0012】
2本の給電電極は、基体の中心軸に対し90/n(n≧2、n:自然数)度の角度となると共に平坦面と直角なもう1つの軸平面に対し面対称となる位置に配設されている。ここに、夫々の給電電極に信号電力を給電すると、空間的に90/n度となる2つの直線偏波が励振され、2つの信号電力間に90度の位相差を付けることにより、放射電極から高次モードの円偏波が放射される。
【0013】
第2の発明の円偏波アンテナでは、上述の発明に於いて、前記平坦部には、前記給電電極と共に第2の電極を設けて構成したことを特徴としている。
【0014】
この発明に於いて、2つの給電電極は、基体の中心軸に対し90/n度の角度位置に設けられるので、2つの給電電極間は空白のままとなる。このため、第2の電極は、2つの給電電極間の空白を利用して設けられる。
【0015】
この発明の円偏波アンテナの製造方法は、円柱状の基体の一方主面に円形の放射電極を形成すると共に他方主面に接地電極を形成し、前記基体の側周面を一部平坦に形成し、該平坦な部位に前記接地電極側から前記放射電極側へ向けて伸長する少なくとも複数の給電電極の電極パターンを一括形成して構成することを特徴としている。
【0016】
上記方法の発明に於いて、基体の側周面の一部が平坦面に構成されるから、例えば、厚膜スクリーン印刷技術を用いて給電電極を印刷する場合にも、電極パターンを形成したスクリーンパターンを基体の平坦面に平行に載せることができ、複数の給電電極を同時に印刷して形成することが可能となる。
【0017】
また、上記円偏波アンテナの製造方法の発明に於いて、前記平坦な側周面は、前記基体の中心軸と平行な平面に構成することを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、基体の2つの主面は同形状となり、平坦面の幅は中心軸方向のどの位置に於いても同じになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基いて説明する。図1は、高次モードの円偏波アンテナを示す。円偏波アンテナ10は、誘電体からなる略円柱状の基体11を備え、この基体11の側周面12は、一部が基体11の中心軸を通る軸平面と平行な平坦面12aとして構成されている。基体11の中心軸は、基体11の主面13を真円としたときの中心軸である。基体11の一方の主面13には、この主面13と同心に円形の放射電極14が形成されている。この放射電極14の直径は、主面13の直径よりも小さくなっている。また、基体11の他方の主面15には、ほぼ全面に接地電極16が形成されている。この基体11は、例えば、比誘電率ε=21、軸方向の高さt=6mm、主面の直径D=28mm、である。
【0020】
また、基体11の平坦面12aには、2本のストリップ状の給電電極17,18が接地電極16側から放射電極14方向に平行に伸張して形成されている。即ち、給電電極17,18の上端部分は、主面13に回り込んで主面13の中心に向かって延びた容量結合端部17a,18aとなり、この容量結合端部17a,18aと放射電極14の周縁との間には所定の間隔が形成されている。また、給電電極17,18の下端部分は、主面15に回り込んで接続端子部17b,18bとなり、この接続端子部17b,18bは、周囲の接地電極16を取り除いて主面15を露出することにより接地電極16から電気的に絶縁されている。
【0021】
給電電極17,18は、高次モードの円偏波を励振するために、図2に示すように配置されている。即ち、高次モードの円偏波を励振するとき、2つの給電電極17,18は、基体11の中心軸20に対し、90/n度の角度α開いて配置される。例えば、2次モードであるTM21モードでは、2つの給電電極17,18の角度間隔は、α=45°となり、3次モード(TM31モード)では、α=30°となり、4次モード(TM41モード)では、α=22.5°となる。
【0022】
この場合、基体11の側周面12は、αよりも大きい角度θ(θ>α)となる範囲が平坦面12aに形成されて平坦部となる。2つの給電電極17,18を平坦面12aに形成するために、平坦面12aは、中心軸20に対し、αよりも10°〜15°大きい角度θに形成される。例えば、TM21モードでは、平坦面のなす角度θは、55°<θ<60°に定められ、TM31モードでは、40°<θ<45°に定められる。
【0023】
上述の構成に於いて、2つの給電電極17,18に互いに90度の位相差を持つ信号電力を供給すると、空間的に中心軸に対する角度αで定まる高次モードの円偏波が励振される。例えば、TM21モードでは、2次モードの円偏波が励振され、TM31モードでは、3次モードの円偏波が励振される。
【0024】
上述した構成の円偏波アンテナは、無線端末機器の図示しない回路基板に装着されるが、その際、接地電極16が回路基板のグランドパターンに半田付けされ、給電電極17,18の接続端子部17b,18bは、回路基板の入力端子に半田付けされる。この場合、上述のDAB受信専用アンテナとするときには、回路基板には、受信回路の無線周波(RF)回路及び信号処理回路が構成される。
【0025】
また、回路基板に、上述の円偏波アンテナをより強固に固定する場合には、図3に示すように、基体11の平坦面12aに固定電極19が設けられる。この固定電極19は、給電電極17,18間の空白部分を利用して形成されると共に基体11の他方主面15に形成した接地電極16に接続されている。この構成により、回路基板に対する円偏波アンテナの固着強度を上げることができる。
【0026】
図4は、円偏波アンテナの第3実施形態例を示す。なお、図1に示した実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。基体11の側周面12には、軸平面と平行な2つの平坦面12a,12bが設けられている。これらの平坦面12a,12bには、図1と同様に、給電電極17,18,27,28が形成されている。これら給電電極17,18,27,28の上端は、主面13に於いて、放射電極14の中心に向いた容量結合端部17a,18a,27a,28aとなっている。また、給電電極17,18,27,28及び容量結合端部17a,18a,27a,28aは、基体11の中心軸20に対し軸対称に構成されている。
【0027】
この円偏波アンテナでは、給電電極17,27及び給電電極18,28には、夫々同相の信号電力が供給され、給電電極17,18及び給電電極27,28には、相互に90度の位相差を持つ信号電力が供給される。これにより、中心軸20に対する角度αで定まる高次モードの円偏波の電磁波が空間的に放射されるアンテナとなる。
【0028】
図5は、円偏波アンテナの第4実施形態例を示す。なお、図1に示した実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。上述した実施形態例では、何れも、給電電極17,18,27,28として基体11の一方主面13に容量結合端部17a,18a,27a,28aを設けた場合について述べたが、この実施形態例は、一方主面13に容量結合端部を設けない給電電極37,38として構成した点に特徴がある。
【0029】
給電電極37,38は、基体11の平坦面12aに基体11の高さと同じ長さに設けられている。放射電極14と給電電極37,38は、容量結合する構成であるため、放射電極14への必要な結合量により、放射電極14と給電電極37,38間の間隔を定めることができる。なお、円偏波アンテナの設計上、給電電極37,38の長さを基体11の高さよりも短い寸法とすることができる。
【0030】
次に、円偏波アンテナの製造方法について説明する。上述した構成の円偏波アンテナに於いて、通常、給電電極17,18は、スクリーンパターンを用いた厚膜スクリーン印刷技術を利用して形成される。この場合、基体11の側周面12が円周面だけで構成されている場合には、印刷面が一定の曲率を持つため、給電電極17,18の印刷時にマスクと印刷面の間隔が一様にならず、給電電極17,18は1つ毎に印刷することになる。
【0031】
例えば、図6に示すように、円柱状の基体21の側周面22が中心軸20を中心にして真円であるときには、スクリーンパターン23が平坦であるため、スクリーンパターン23に形成した電極パターン24,25と側周面22間の間隔d1,d2が一定せず、電極パターン25に於ける間隔d2が電極パターン24の間隔d1よりも大きくなる(d2>d1)。
【0032】
このため、電極パターン24を用いた電極のみが良好に印刷され、電極パターン25を用いた電極は電極幅の広がった印刷不良となる。従って、良好な印刷の電極を得るためには、電極パターンの数だけ印刷工程を繰り返す必要が生じ、製造時間が長くなる。
【0033】
また、電極パターン毎に印刷しても側周面22の曲率に起因して電極の厚みが一様にならず、円偏波アンテナ毎に給電電極と放射電極間の容量にバラ付きが生じ、所謂、製品バラ付きの要因となる。
【0034】
このため、本発明では、以下に示す製造方法で円偏波アンテナを作製する。なお、図7乃至図9に於いて、図1に示す実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0035】
図7に於いて、円柱状の基体11には、中心軸20を通る軸平面20aと平行となる平坦面12aを設ける。平坦面12aの幅wは、所望の高次モードを得るために配置する給電電極17,18の角度θとなる位置よりも少し広く形成される。即ち、TM21モードでは、側周面12は、中心軸20に対し45°の角度位置よりも少し広い角度位置まで平坦にされる。この場合、略円形の主面13は、真円の形状の一部が削られた形状となるが、削り取られた部分が僅かであるため真円の特徴を維持している。
【0036】
基体11の主面13には、主面13の直径よりも小さい直径の放射電極14と容量結合端部17a,18aが一度に形成される。即ち、放射電極パターンと容量結合端部電極パターンを有するスクリーンパターンを基体11の主面13上に載せて導電ペーストを塗布すると、厚さ10μm程度の放射電極14と容量結合端部17a,18aが形成される。
【0037】
また、基体11の平坦面12aには、図8に示すように、2本のストリップ状の給電電極17,18が同時に形成される。平坦面12aは幅wを有するが、2本の給電電極17,18は、所望の高次モードに対応する角度位置に形成されるため、平坦面12aの幅方向に離間して設けられている。この場合でも、平坦面12aは何処の位置でもスクリーンパターンと等間隔になるから、2本の給電電極17,18は、スクリーンパターンに形成した2つの給電電極パターンを用いて同時に印刷される。図3に示す第2の電極を印刷する場合にも2本の給電電極17,18と共に一括して印刷される。
【0038】
円偏波アンテナに於ける接地電極16側の電極形成でも上述同様である。図9に示すように、他方主面15には、接続端子部17b,18bの回りを除き、全面に接地電極16が形成され、また、接続端子部17b,18bも接地電極16ど同時に印刷される。この場合、接続端子部17b,18bは、平坦面12aに対し直角方向に延ばして形成される。
【0039】
上述した円偏波アンテナの製造方法では、略円柱状の基体11に厚膜の電極を形成するに際し、一方主面13に於ける電極14,17a,18aの印刷工程、即ち、印刷と乾燥の工程、平坦面12aに於ける電極17,18の印刷工程及び他方主面15に於ける電極16,17b,18bの印刷工程と、3回の印刷工程を繰り返すことにより、全ての電極の印刷が完了する。また、電極の印刷は、全て平面に対して行われるので、膜厚の均質な電極が得られる。また、上述の印刷工程に於いて、給電電極17,18の上下端は、容量結合端部17a,18a及び接続端子部17b,18bと接続されている。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の円偏波アンテナによれば、放射電極の周縁と基体に於ける主面の周縁との間隔は平坦部の部位を除き同じになるので、2つの給電電極による直線偏波の周波数特性を同じにすることができ、高次モードの円偏波励振に於ける軸比周波数特性を改善することができる。
【0041】
また、2つの給電電極は、従来のように基体を貫通して設けるのではなく、基体の外表面に形成されるので、基体に対し給電電極の形成後にも、例えば、レーザー光線を用いたトリミングにより給電電極の長さや幅を調整することができる。この結果、放射電極に励起される高次モードの共振電流に於ける共振周波数の整合が容易となり、高次モードの円偏波を容易に得ることができる。
【0042】
請求項2の円偏波アンテナによれば、給電電極以外の電極を形成する場合にも、平坦部の平坦面を利用するので、良好に電極を形成できる。例えば、固定電極を設けた場合には、円偏波アンテナを回路基板に実装する際に固着強度を高めることができる。
【0043】
請求項3の円偏波アンテナの製造方法によれば、給電電極などの電極は基体に於ける平坦部に形成されるから、電極パターンを、例えば、厚膜スクリーン印刷技術を用いて一度の印刷工程で形成することができ、電極形成の印刷工程時間を短縮することができる。この結果、円偏波アンテナの製造価格を削減することができる。また、電極の厚みも一様に形成することができる。
【0044】
請求項4の円偏波アンテナの製造方法によれば、基体の平坦面の面積が最も広くなるので、給電電極と共に他の電極の印刷形成も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円偏波アンテナの構成を示す斜視図で、(A)は平面側から見た斜視図、(B)は底面側から見た斜視図である。
【図2】図1に於ける給電電極の配置を説明する説明図である。
【図3】本発明に係る円偏波アンテナの他の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る円偏波アンテナの更に他の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る円偏波アンテナの更に他の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る円偏波アンテナの製造に於ける課題を説明する概略図である。
【図7】本発明に係る円偏波アンテナの製造方法を説明する円偏波アンテナの平面図である。
【図8】本発明に係る円偏波アンテナの製造方法を説明する円偏波アンテナの側面図である。
【図9】本発明に係る円偏波アンテナの製造方法を説明する円偏波アンテナの底面図である。
【図10】従来の円偏波マイクロストリップアンテナの平面図である。
【図11】図10のX軸に於ける断面図である。
【符号の説明】
10 円偏波アンテナ
11 基体
12 側周面
12a 平坦面
13,15 主面
14 放射電極
16 接地電極
17,18,27,28,37,38 給電電極
17a,18a,27a,28a 容量結合端部
17b,18b 接続端子部
19 固定電極
Claims (4)
- 誘電体からなる略円柱状の基体と、該基体の一方主面に形成した円形の放射電極と、前記基体の他方主面に形成した接地電極と、前記基体の側周面を一部平坦に形成した平坦部と、該平坦部に前記接地電極側から前記放射電極側へ向けて伸長して形成したストリップ状の少なくとも2本の給電電極とを具備することを特徴とする円偏波アンテナ。
- 前記平坦部には、前記給電電極と共に第2の電極を設けて構成したことを特徴とする請求項1に記載の円偏波アンテナ。
- 円柱状の基体の一方主面に円形の放射電極を形成すると共に他方主面に接地電極を形成し、前記基体の側周面を一部平坦に形成し、該平坦な部位には、少なくとも前記接地電極側から前記放射電極側へ向けて伸長する複数の給電電極を一括形成して構成することを特徴とする円偏波アンテナの製造方法。
- 前記平坦な側周面は、前記基体の中心軸と平行な平面に構成したことを特徴とする請求項3に記載の円偏波アンテナの製造方法。
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