JP3413122B2 - 位置決め装置及びこれを用いた露光装置並びにデバイス製造方法 - Google Patents
位置決め装置及びこれを用いた露光装置並びにデバイス製造方法Info
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- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
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- G03F7/70775—Position control, e.g. interferometers or encoders for determining the stage position
Description
確に位置決めするための位置決め装置に関し、また、こ
のような位置決め装置を備えた露光装置やデバイス製造
方法に関する。
される位置決め装置の計測手段の一例であり、レーザ干
渉計による計測システムの配置を示す概略図である。
搭載するウエハチャック、205はウエハチャック20
4を支持し搭載するステージのトップステージであり、
不図示のガイドおよびアクチュエータによりX、Y軸方
向に長ストロークで移動可能であり、Z軸方向およびθ
x、θy、θzの回転方向に短いストロークで移動可能
である。
制御ボックス、231aはトップステージ205に取り
付けられたX反射面、232bはトップステージに取り
付けられたYミラーの反射面、233a、233b、2
33cはX方向を計測する干渉計、234a、234b
はY方向を計測する干渉計である。干渉計233a、2
33b、233c、234a、234bは計測の基準と
なる不図示の定盤に支持固定されている。
決めには、ステージに取り付けられた反射ミラーの各々
所定の位置にレーザ光を入射し、反射光よりビーム入射
位置のビーム入射方向に沿った位置変動情報を得て位置
検出を行い、この検出結果より位置決め制御を行う。ト
ップステージ205の回転方向の検出方法としては、同
一軸方向の2ヶ所のビーム入射位置の位置変動情報を得
ることにより求める。すなわち、図29の計測システム
では、干渉計233a、233b、233cに基づく位
置変動情報より、Y軸方向、θx方向の位置検出を行っ
て、Z軸を除く5軸方向の位置決め制御をレーザ干渉計
による位置検出情報を基に行う。Z軸方向の位置検出手
段は、通常、移動するステージ内に設けられた不図示の
リニアエンコーダや静電容量センサ等があり、その検出
結果に基づいてZ軸方向の位置決め制御が行われる。
置検出手段を用いた位置決め装置においては、XY方向
に長ストローク移動するステージに取り付けられたセン
サにより、トップステージのZ方向の位置情報を検出す
るため、以下のような問題点が生じる。
付けられた定盤から直接的に位置情報を検出できないた
め、複数個のセンサを直列に配置しての計測をせざるを
得ない。そのため、ガイド精度等の影響を受け、計測誤
差が生じやすい。
ステージ自体の自重が移動荷重として作用したときの、
ステージガイド部の変形や、ステージを支持搭載する定
盤や構造体の変形が計測誤差となり、高精度な位置決め
が難しい。
み、XY方向に長ストローク移動する位置決め装置にお
いて、高精度な位置決めが可能な位置決め装置を提供す
ることにある。
の本発明の位置決め装置は、第1及び第2方向を含む基
準面上を前記基準面に対して傾斜した複数の反射面と共
に移動可能な移動体と、前記基準面と交差する方向にお
ける前記移動体の位置情報を計測する位置計測器とを備
え、前記位置計測器は、前記基準面と交差する方向にお
ける前記移動体の位置情報を計測するための計測ビーム
を、前記傾斜した反射面の一方で反射される計測ビーム
と他方で反射される計測ビームのいずれかに選択的に切
替えることを特徴とする。
とほぼ平行な前記位置計測器の計測ビームを、前記基準
面と交差する方向に反射することが望ましい。
向とする反射面を備えた固定ミラーが設けられ、前記傾
斜した反射面によって反射された前記計測ビームが該固
定ミラーによって反射され、逆のビーム路をたどること
が望ましい。
置情報に基づいて前記計測ビームの選択的な切替えを行
うことが望ましい。
記複数の傾斜した反射面に入射する計測ビームのうちい
ずれかを遮ることが望ましい。
に利用される第1ミラーと第2方向の位置計測に利用さ
れる第2ミラーを有し、前記第1ミラーは第1方向とほ
ぼ平行な計測ビームを第1方向とほぼ平行に反射し、前
記第2ミラーは第2方向とほぼ平行な計測ビームを第2
方向とほぼ平行に反射することが好ましい。
射面の異なる複数の部所を利用して反射ビームの計測を
行い、前記移動体の前記基準面に対して垂直な方向の位
置情報と、該基準面に対して傾斜する方向の回転情報を
検出することが望ましい。
の計測を行う第1計測手段と、前記第2ミラーの計測を
行う第2計測手段と、該第1または該第2ミラーの異な
る部所を計測する第3計測手段と、前記傾斜した反射面
の異なる3つの部所を計測する第4計測手段、第5計測
手段および第6計測手段とを有することが望ましい。
記基準面内方向の位置情報および回転情報を検出する第
1、第2、および第3検出手段と、前記複数の傾斜した
反射面を利用して計測を行い、前記移動体の前記基準面
と交差する方向の位置情報および該基準面と傾斜する方
向の回転情報を検出する第4、第5、および第6計測手
段とを備えることが好ましい。
段は、上下方向に位置しそれぞれ平行な第1計測ビーム
と第4計測ビームの検出を行い、前記第2計測手段と前
記第5計測手段は、上下方向に位置しそれぞれ平行な第
2計測ビームと第5計測ビームの検出を行い、前記第3
検出手段と前記第6検出手段は、上下方向に位置しそれ
ぞれ平行な第3計測ビームと第6計測ビームの検出を行
うことが望ましい。
明の位置決め装置をウエハステージとして備えることを
特徴としている。
を支持する鏡筒支持体を備え、前記位置計測器は、前記
鏡筒支持体に支持されていることが望ましい。
反射面からの反射ビームを逆のビーム路をたどるように
反射させるための固定ミラーは、前記鏡筒支持体に支持
されていることが望ましい。
有する定盤を備え、該定盤は前記鏡筒支持体と一体的に
振動除去機構を介して支持されていることが望ましい。
有する定盤を備え、該定盤は前記鏡筒支持体に対して振
動除去機構により独立して支持されていることが望まし
い。
反射面からの反射ビームを逆のビーム路をたどるように
反射させるための固定ミラーは、前記移動体を支持する
定盤に支持されていることが望ましい。
は、本発明の露光装置を用意する工程と、レチクルパタ
ーンをウエハに転写する工程を有することを特徴として
いる。
て説明する。
ージの斜視図である。
準面を持つステージベース(定盤)である。54はYス
テージであり、Yガイド52によりY方向に案内され、
Yリニアモータ54aによりY方向に移動可能である。
51はXステージであり、Yステージ54に設けられた
XガイドによりX方向に案内され、Xリニアモータ51
aによりYステージ54に対してX方向に移動可能であ
る。Xステージ51およびYステージ54とも定盤55
の基準面に静圧軸受(不図示)を介して非接触で支持さ
れている。
4軸(Z、θx、θy、θz)動作するトップステージ
(移動体)が搭載されている。4はトップステージ5に
設けられており、不図示のウエハを搭載するウエハチャ
ックである。
の要部となるレーザ干渉計(位置計測手段)による計測
システム(位置計測器)の配置を示す斜視図である。
するウエハチャック、5はウエハチャック4を支持し搭
載するトップステージであり、不図示のガイドおよびア
クチュエータによりX、Y軸方向(第1方向および第2
方向)に長ストロークで移動可能であり、Z軸方向およ
びθx、θy、θzの回転方向に短いストロークで移動
可能である。
御ボックス、La、Lb、Lc、Ld,Lay、Lby
は位置計測のためのレーザ光(計測ビーム)である。3
1はトップステージ5に取り付けられたXミラーであ
り、反射面31aおよび31bを有する鏡が一体となっ
ている。反射面31aはX軸方向に対し垂直になるよう
に配置された光学部材である。反射面31b(傾斜した
反射面)はXY平面に対しθy方向に45度の傾斜をな
すように配置された光学部材である。32はトップステ
ージ5に取り付けられたYミラーであり、反射面32a
を有している。32aはY軸方向に対して垂直になるよ
うに配置されている。
る干渉計(位置計測手段)であり、反射面31aの各々
所定の位置にX方向と平行なレーザ光を入射し、その反
射光によりトップステージ5のビーム入射方向(X軸方
向)の位置変動情報を検出する。34a、34bはY方
向を計測する干渉計であり、反射面32aの各々所定の
位置にY方向と平行なレーザ光を入射し、その反射光に
よりトップステージ5のビーム入射方向(Y軸方向)の
位置変動情報を検出する。
るように配置された干渉計であり、X軸方向から反射面
31bにレーザ光を入射する。
に配列されて互いに平行なレーザ光La、Lb、Ldを
検出するための干渉計であり、34a、34bは、Z軸
方向に配列されて互いに平行なレーザ光Lay、Lby
を検出するための干渉計である。
3d,34a,34bは計測基準となる不図示の支持体
に支持固定されている。
ってZ軸方向に偏向されたレーザ光を逆のビーム路をた
どるように反射するための固定ミラー(反射ミラー面は
マイナスZ方向)である。固定ミラー35は、トップス
テージ5のX軸方向の移動量に応じた長さ(X軸方向の
寸法)を備え、計測基準となる不図示の支持体に支持固
定されている。
情報(変位量、速度等)を検出する装置であり、構成の
詳細は周知なので説明は省略する。
ステージ5の最初の位置は制御ボックス30に記憶され
ている。トップステージ5の現在の位置は、この最初の
位置に、レーザ干渉計によるミラー31、32の変位量
の積分値を加算することで得られる。ステージのX、Y
方向の位置計測は、それぞれレーザ干渉計33a、34
aで行う。また、ステージのθz方向の回転量計測は、
レーザ干渉計33aと33cの検出値差を検出し、制御
ボックス30内で演算処理して行う。また、ステージの
θy方向の回転量計測は、レーザ干渉計33aと33b
の検出値差を検出し、制御ボックス30内で演算処理し
て行う。また、ステージのθx方向の回転量計測は、レ
ーザ干渉計34aと34bの検出値差を検出し、制御ボ
ックス内で演算処理して行う。
渉計33a(または33b)と33dの検出値差を検出
し、制御ボックス30内で演算処理して行う。これにつ
いては以下に詳細に説明を行う。
式図である。
射されたレーザ光Ldは、傾斜した反射面31bでZ方
向に偏向され、固定ミラー35の反射面35aに入射さ
れ、逆方向に折り返される。レーザ光Ldが、反射面3
1bの最初の入射点Z1から現在の入射点Z2になるよ
うに移動したときのレーザ干渉計33dの検出値の変化
分が△d、レーザ干渉計33aの検出値の変化分が△x
とすると、同図に示すように、Z方向の検出値の変化分
△zは次の式のように簡単に求めることができる。 △z=△d−△x ウエハチャック4にウエハ(不図示)が正しく設置され
たとき、ウエハが適正な被露光位置に配置されるための
トップステージの移動データは、制御ボックス30に記
憶されている。制御ボックスは、この記憶されたデータ
と検出されたトップステージ5の現在の位置のデータと
に基づいて、トップステージを移動させて所定の位置に
位置決めする。
露光装置の正面図を示す。
有するレチクル、1はレチクル2を照明する照明部、3
はレチクル2上に形成されたパターンをウエハ上に投影
する投影光学系、11は投影光学系を支持する鏡筒支持
体である。投影される露光光はZ軸方向と平行である。
筒支持体11に支持固定するための取り付け部材であ
り、不図示のほかの干渉計についても同様に鏡筒支持体
に支持されている。
支持固定する取り付け部材である。5は静圧軸受等によ
るガイド手段およびリニアモータ等の駆動手段によりX
ステージ51に対してZ方向およびθx、θy、θz方
向に移動するトップステージである。55はXステージ
51およびYステージ54をZ方向に静圧軸受を介して
非接触で支持するステージベース、12はステージベー
ス55を搭載する基盤である。基盤12を介してステー
ジベース55と鏡筒支持体11は実質的に一体に結合さ
れている。13は鏡筒支持体11および基盤12を支持
するために3あるいは4ヶ所に配置されたエアマウント
(振動除去機構)である。エアマウント13は床から基
盤12および鏡筒支持体11に伝わる振動を絶縁する。
ル2と、ウエハチャック4に設置されたウエハ(不図
示)とを位置合わせするための基準構造体となってい
る。
ステージ装置を用いた例を示す。
じ部材には同一番号をつけており、また説明は省略す
る。
に3ヶ所あるいはそれ以上の個所に配置されたエアマウ
ント、14はエアマウント13を介して鏡筒支持体11
を支持し、かつエアマウント81を介してステージベー
ス55を支持する基台である。
同様に、トップステージ5のX軸方向の移動量に応じた
長さ(X軸方向の寸法)を持った固定ミラー35は、反
射ミラー面がマイナスZ方向になるように鏡筒支持体1
1に支持固定されている。固定ミラー35は、干渉計3
3dからトップステージ5に取り付けられたミラー31
の傾斜した反射面31bで反射したレーザ光を、ビーム
の入射方向(Z軸方向)に沿って逆方向に反射してい
る。
Y、Z、θx、θy、θz)の検出は、鏡筒支持体11
に取り付けられた各々の干渉計により検出可能にしてい
る。
びYステージ54が長ストローク移動しても、荷重移動
や移動加減速時に発生するステージ慣性力によるステー
ジベース55の変形が鏡筒支持体11に伝わらないた
め、こうした計測誤差の影響を受けずにトップステージ
5の位置および姿勢の検出が可能となり、レチクル2と
ウエハチャック4に設置されたウエハ(不図示)を高精
度に位置合わせすることが可能となる。
1実施形態に係わるウエハステージの斜視図を示してい
る。
部材には同一番号をつけており、説明を省略する。本実
施形態では、前述のステージ装置と比べ、X方向に関し
てXミラーと対向する位置にサブミラー29が設けられ
ている。
ムの示す斜視図である。
回路等を含む制御ボックス、La、Lb、Lc、Ld、
Le、LayおよびLbyはレーザ光である。31はト
ップステージ5に取り付けられたXミラーであり、反射
面31aおよび傾斜した反射面31bを有する鏡が一体
となっている。反射面31aはX軸方向に対し垂直にな
るように配置され、反射面31bはXY平面に対しθy
方向に45度の傾斜をなすように配置された光学部材で
ある。29はトップステージ5に取り付けられたサブミ
ラーであり、反射面29bを有する鏡である。反射面2
9bはXY平面に対してθy方向に45度の傾斜をなす
ように配置された光学部材である。32はトップステー
ジ5に取り付けられたYミラーであり、反射面32aを
有している。反射面32aはY軸方向に対して垂直にな
るように配置されている。
る干渉計であり、反射面31aの各々所定の位置にX軸
方向に平行なレーザ光La、Lb、Lcを入射し、その
反射光からトップステージ5のビーム入射方向(X軸方
向)の位置変動情報を検出する。34a、34bはY方
向を計測する干渉計であり、反射面32aの各々所定の
位置にY方向に平行なレーザ光を入射し、その反射光か
らトップステージ5のビーム入射方向(Y軸方向)の位
置変動情報を検出する。
ように配置された干渉計であり、X軸方向から反射面3
1bの所定の位置にレーザ光Ldを入射する。41は干
渉計33dに対向するように配置された干渉計であり、
X軸方向から反射面31bの所定の位置にレーザ光Le
を入射する。
ーザ光は、それぞれX軸方向とほぼ平行で、互いに逆向
きである。
3d、34a、34b、41は計測基準となる不図示の
支持体に支持固定されている。35は干渉計33dから
反射面31bで偏向されたレーザ光をビーム入射方向
(Z軸方向)に沿って逆方向に折り返す(反射する)た
めの第1固定ミラー(反射ミラー面はマイナスZ方向を
向いている)である。第1固定ミラー35は、トップス
テージ5のX軸方向の移動量の約1/2の長さを備え、
計測基準となる不図示の支持体に支持固定されている。
36は干渉計41から反射面29bで偏向されたレーザ
光Leをビーム入射方向(Z軸方向)に沿って逆方向に
折り返す(反射する)ための第2固定ミラー(反射ミラ
ー面はマイナスZ方向を向いている)である。第2固定
ミラーは、トップステージ5のX軸方向の移動量の約1
/2の長さ(X軸方向の寸法)を備え、計測基準となる
不図示の支持体に支持固定されている。
わちトップステージ5の最初の位置は制御ボックス30
に記憶されている。トップステージ5の現在の位置は、
この記憶された最初の位置に、レーザ干渉計によるミラ
ー31、32の変位量の積分値を加算することで得られ
る。ステージのX、Y方向の位置計測は、それぞれレー
ザ干渉計33a、34aにより行う。また、ステージの
θz方向の回転量の計測は、レーザ干渉計33aと33
cの検出値差を検出し、制御ボックス30内で演算処理
して行う。また、ステージのθy方向の回転量計測は、
レーザ干渉計33aと33bの検出値差を検出し、制御
ボックス30内で演算処理して行う。また、ステージの
θx方向の回転量計測は、レーザ干渉計34aと34b
の検出値差を検出し、制御ボックス内で演算処理して行
う。
渉計33aと33dの検出値あるいはレーザ干渉計41
と33aの検出値を検出し、制御ボックス内で演算処理
して行う。これについては後述する。
置を用いた半導体露光装置の正面図を示す。
に対しては同一番号をつけており、説明を省略する。
b,33cを鏡筒支持体11に支持固定するための取り
付け部材、22は干渉計41を鏡筒支持体に支持固定す
るための取り付け部材であり、不図示のほかの干渉計に
ついても同様に鏡筒支持体に支持されている。また、第
1固定ミラー35および第2固定ミラー36も鏡筒支持
体に支持固定されている。
学系3の光軸中心よりX軸方向プラス側に位置すると
き、レーザ干渉計41からのレーザ光Leは不図示のシ
ャッターで遮光されている。この時、Z方向の位置計測
はレーザ干渉計33aと33dの検出値を検出すること
により演算して求められる。
投影光学系3の光軸中心付近に位置するときは、レーザ
干渉計33dと41はどちらも同時に位置計測が可能と
なっている。この時、トップステージ5の位置情報を基
に、干渉計33dあるいは41のどちらか一方の計測値
の初期化が行われた後、他方の干渉計からのレーザ光が
遮光され、選択的に切替えが実施される。
同様な効果が得られるほか、トップステージの位置に応
じてレーザ干渉計を切替えて使用することにより、トッ
プステージに搭載するミラーの大きさを小さくすること
ができる。このため、トップステージの形状を小さくで
きるため、トップステージの熱的変形等の不確定な位置
決め誤差要因を小さくすることが可能となる。さらに、
トップステージの軽量化が可能になるため、ステージの
固有振動数を高くすることができ、位置決め制御性能を
高めることができる。したがって、レチクルとウエハチ
ャックに設置されたウエハ(不図示)を高速かつ高精度
に位置合わせすることが可能となる。
半導体露光装置は、ステージベースと鏡筒支持体が一体
的に結合され、ステージベースと鏡筒支持体は共にエア
マウントで床からの振動を絶縁しているが、図10に示
す半導体露光装置のように、ステージベースと鏡筒支持
体を別のエアマウントによって支持しても良い。
の正面図を示す。
に対しては同一の番号を付けている。
取り付けられたサブミラーであり、このサブミラーが反
射面29aおよび傾斜した反射面29bの2つの反射面
を有していることが前述の実施形態と異なる。
ように配置され、反射面29bはXY平面に対してθy
方向に45度の傾斜をなすように配置される。42はX
方向を計測する干渉計であり、反射面29aの所定の位
置にレーザ光Lfを入射し、その反射光からトップステ
ージ5のビーム入射方向(X軸方向)の位置変動情報を
検出する。
学系の光軸中心に対してX軸方向のプラス側に位置する
とき、レーザ干渉計41からのレーザ光Leは不図示の
シャッターで遮光されている。この時、トップステージ
5のZ方向の位置計測は、レーザ干渉計33aと33d
の検出値差を検出することにより演算して求められる。
トップステージ5が投影光学系3の光軸中心に対してX
軸方向のマイナス側に位置するとき、レーザ干渉計33
dからのレーザ光Ldは不図示のシャッターで遮光され
ている。この時、トップステージ5のZ方向の位置計測
は、レーザ干渉計42と41の検出値差を検出すること
により演算して求められる。トップステージ5が投影光
学系の光軸中心付近に位置するときは、レーザ干渉計3
3dと41はどちらも位置計測か可能となっている。レ
ーザ干渉計33dと41が同時にトップステージ5の位
置を計測しているとき、トップステージ5の位置情報を
基に、干渉計33dあるいは干渉計41のどちらか一方
の初期化が行われ、その後、他方の干渉計からのレーザ
光が遮光され、選択的に切替えが実施される。
様の効果が得られる。
置の正面図である。
には同一番号をつけており、説明は省略する。
から入射されるレーザ光を鋭角で反射するミラーであ
り、トップステージ5に取り付けられている。35はミ
ラー31から反射されたレーザ光を逆方向に折り返すよ
うに反射するために所定の角度で鏡筒支持体に取り付け
られたミラーである。
模式図である。
光Ldは、反射面31bでプラスZ方向の成分を持つよ
うに所定の角度で偏向され、固定ミラー35の反射面3
5bノ入射し、逆方向に反射される。レーザ光Ldが反
射面31bの最初の入射点Z1から現在の入射点Z2に
なるように移動したときのレーザ干渉計33dの検出値
の変化分が△d、レーザ干渉計33aの検出値の変化分
が△xとする。
dのX軸方向の変化分△d1と、反射方向の変化分△d
2は、それぞれ次式のように求めることができる。 △d1=△x+△ztanθ △d2=(△x+△ztanθ)cos2θ よって、Z方向の検出値の変化分△zはレーザ干渉計3
3dの検出値の変化分△dを用いて次の式のように求め
ることができる。 △z=(△d−△x(1+cos2θ))/(tanθ(1+cos2θ))
施形態と同様の効果が得られると共に、反射光が入射光
と鋭角をなすようにミラーを傾斜させることで、投影光
学系との機械的な干渉を避けるように、鏡筒支持体11
に固定ミラー35を取り付けることができるため、更に
トップステージ5のX方向の形状を小さくすることが可
能になる。
て傾斜した反射面は、ミラーを用いているが、光学部材
はこれに限るものではなく、例えば入射光を偏向するた
めに反射型あるいは透過型の回折格子を用いることもで
きる。この回折格子は基準面に平行な方向に多数のスリ
ットが刻まれたものであり、格子面は基準面に対して垂
直であっても傾いていてもよい。基準面にほぼ平行な方
向から格子面に計測光を入射させると、Z方向に高次回
折光が発生する。この高次回折光(例えば一次光)を用
いてステージのZ方向の位置を計測する。入射計測ビー
ムに対して格子面が垂直な回折格子を用いた場合、ステ
ージのZ方向の変位だけでは計測光の光路の長さの変化
はないが、格子がZ方向に変位すれば1次回折光の位相
が変化するので、この位相変化分を干渉計によって計測
し、ステージのZ軸方向の変位を計測すれば良い。
ビームを鋭角に反射しているが、これに限るものではな
く、鈍角に反射してもよい。
の要部を示す斜視図である。
には同一番号をつけており、説明を省略する。
回路等を含む制御ボックス、La、Lc、Ld、Le,
Lay、Ldyは位置計測のためのレーザ光である。3
1はトップステージに取り付けられたXミラーであり、
反射面31aおよび31bを有する鏡が一体となってい
る。反射面31aはX軸方向に対し垂直になるように配
置された光学部材であり、反射面31bはXY平面に対
しθy方向に45度の傾斜をなすように配置された光学
部材である。32はトップステージ5に取り付けられた
Yミラーであり、反射面32aおよび32bを有する鏡
が一体となっている。反射面32aはY軸方向に対し垂
直になるように配置された光学部材であり、反射面32
bはXY平面に対しθx方向に45度の傾斜をなすよう
に配置された光学部材である。
であり、反射面31aの各々所定の位置にレーザ光を入
射し、その反射光によりトップステージ5のビーム入射
方向(X軸方向)の位置変動情報を検出する。34aは
Y方向を計測する干渉計であり、反射面32aの各々所
定の位置にレーザ光を入射し、その反射光によりトップ
ステージ5のビーム入射方向(Y軸方向)の位置変動情
報を検出する。
ように配置された干渉計であり、干渉計33aのレーザ
光Laと上下方向に位置し、かつ、平行なレーザ光Ld
をX軸方向から反射面31bの所定の位置に入射する。
33eは干渉計33cとZ方向に整列するように配置さ
れた干渉計であり、干渉計33cのレーザ光Lcと上下
方向に位置し、かつ、平行なレーザ光LeをX軸方向か
ら反射面31bの所定の位置に入射する。34dは干渉
計34aとZ方向に整列するように配置された干渉計で
あり、干渉計34aのレーザ光Layと上下方向に位置
し平行なレーザ光Lbyを、Y軸方向から反射面32b
の所定の位置に入射する。
渉計33eから反射面31bによって反射されたレーザ
光をビーム入射方向(Z軸方向)に沿って逆のビーム路
をたどるように反射するための第1固定ミラー、第2固
定ミラー(反射ミラー面はマイナスZ方向)であり、ト
ップステージ5のX軸方向の移動量に応じた長さを備
え、計測基準となる不図示の支持体に支持固定されてい
る。
って反射されたレーザ光をビーム入射方向(Z軸方向)
に沿って逆のビーム路をたどるように反射するための第
3固定ミラー(反射ミラー面はマイナスZ方向)であ
り、トップステージ5のY軸方向の移動量に応じた長さ
を備え、計測基準となる不図示の支持体に支持固定され
ている。
ステージ5の最初の位置は制御ボックス30に記憶され
ている。トップステージ5の現在の位置は、この最初の
記憶された位置に、レーザ干渉計によるミラー31、3
2の変位量の積分値を加算することで得られる。ステー
ジのX、Y方向の位置計測は、それぞれレーザ干渉計3
3a、34aで行う。また、ステージのθz方向の回転
量計測は、レーザ干渉計33aと33cの検出値差を検
出し、制御ボックス30内で演算処理して行う。また、
ステージのZ方向の位置計測およびθx、θy方向の回
転量検出は、レーザ干渉計33d、33e、34dの検
出値により、制御ボックス30内で演算処理して行う。
3本入射させている。これは、3つの部所のZ方向の位
置情報を得ることで、ステージのZ方向の位置計測およ
びθx、θy方向の回転量検出を行うことができるから
である。
傾斜した反射面にXY平面と平行なレーザ光を3本入射
させることで、ステージのZ方向の位置計測およびθ
x、θy方向の回転量検出を行うため、干渉計を支持す
る支持体を基準に直接的に計測を行うことができる。こ
の結果、従来の直列に配置した複数のセンサを必要とし
ないで済む。さらに、Xステージとトップステージの間
の変位を検出する相対センサを設けずに、ステージのZ
方向の位置計測およびθx、θy方向の回転量検出を直
接的に行うことができるので、計測誤差を軽減させるこ
とができる。
量検出を、XY平面に対して45度に傾斜した反射面3
1b、32bにXY平面と平行なレーザ光を3本入射さ
せて行っているため、X方向に垂直な反射面31aおよ
びY方向に垂直な反射面32aのZ方向の幅を縮小させ
ることができる。そのため、ミラーの軽量化が可能にな
るため、ステージの固有振動数を高くすることができ、
位置決め制御性能を高めることができる。したがって、
ウエハチャックに設置されたウエハ(不図示)を高速か
つ高精度に位置合わせすることが可能となる。
置のレチクルステージに用いても、上述の効果が得られ
ると共に、前述の実施形態の露光装置と同様の効果を得
ることができる。
て説明する。
る。同図において、前述の実施形態と同じ部材には同一
番号をつけている。
ザ光を下側に反射していることが異なる。
準面を持つステージベース(定盤)である。54はYス
テージであり、YガイドによりY方向に案内され、Yリ
ニアモータ54aによりY方向に移動可能である。Xス
テージは、Xリニアモータ51aによりYステージ54
に設けられたXガイドによりX方向に案内され、Yステ
ージ54に対してX方向に移動可能である。Xステージ
およびYステージ54とも定盤55の基準面に静圧軸受
(不図示)を介して非接触で支持されている。
(Z、θx、θy、θz)動作するトップステージ(移
動体)が搭載されている。4は、トップステージ5に設
けられており、不図示のウエハを搭載するウエハチャッ
クである。
固定ミラーである。固定ミラー135は、トップステー
ジ5のX軸方向の移動量に応じた長さ(X軸方向の寸
法)を備え、定盤に支持固定されている。
ムの配置を示す斜視図である。
するウエハチャック、5はウエハチャック4を支持し搭
載するトップステージであり、不図示のガイドおよびア
クチュエータによりX、Y軸方向(第1方向および第2
方向)に長ストロークで移動可能であり、Z軸方向およ
びθx、θy、θzの回転方向に短いストロークで移動
可能である。
制御ボックス、La、Lb、Lc、Ld,Lax、Lb
xは位置計測のためのレーザ光(計測ビーム)である。
131はトップステージ5に取り付けられたYミラーで
あり、反射面131aおよび131bを有する鏡が一体
となっている。反射面131aはY軸方向に対し垂直に
なるように配置された光学部材である。反射面131b
(傾斜した反射面)はXY平面に対しθy方向に45度
の傾斜をなすように配置された光学部材である。132
はトップステージ5に取り付けられたXミラーであり、
反射面132b有している。132aはX軸方向に対し
て垂直になるように配置されている。
計測する干渉計(位置計測手段)であり、反射面131
aの各々所定の位置にY方向と平行なレーザ光を入射
し、その反射光によりトップステージ5のビーム入射方
向(Y軸方向)の位置変動情報を検出する。134a、
134bはX方向を計測する干渉計であり、反射面13
2aの各々所定の位置にY方向と平行なレーザ光を入射
し、その反射光によりトップステージ5のビーム入射方
向(X軸方向)の位置変動情報を検出する。
列するように配置された干渉計であり、X軸方向から反
射面131bにレーザ光を入射する。
軸方向に配列されて互いに平行なレーザ光La、Lb、
Ldを検出するための干渉計であり、134a、134
bは、Z軸方向に配列されて互いに平行なレーザ光La
x、Lbxを検出するための干渉計である。
c,133d,134a,134bは計測基準となる不
図示の支持体に支持固定されている。
bによって−Z軸方向に偏向されたレーザ光を逆のビー
ム路をたどるように反射するための固定ミラー(反射ミ
ラー面はプラスZ方向)である。固定ミラー135は、
トップステージ5のY軸方向の移動量に応じた長さ(X
軸方向の寸法)を備え、定盤55に支持固定されてい
る。
情報(変位量、速度等)を検出する装置であり、構成の
詳細は周知なので説明は省略する。
ップステージ5の最初の位置は制御ボックス30に記憶
されている。トップステージ5の現在の位置は、この最
初の位置に、レーザ干渉計によるミラー131、132
の変位量の積分値を加算することで得られる。ステージ
のX、Y方向の位置計測は、それぞれレーザ干渉計13
3a、134aで行う。また、ステージのθz方向の回
転量計測は、レーザ干渉計133aと133cの検出値
差を検出し、制御ボックス30内で演算処理して行う。
また、ステージのθx方向の回転量計測は、レーザ干渉
計133aと133bの検出値差を検出し、制御ボック
ス130内で演算処理して行う。また、ステージのθy
方向の回転量計測は、レーザ干渉計134aと134b
の検出値差を検出し、制御ボックス内で演算処理して行
う。
渉計133a(または133b)と133dの検出値差
を検出し、制御ボックス130内で演算処理して行う。
これについては以下に詳細に説明を行う。
模式図である。
入射されたレーザ光Ldは、傾斜した反射面131bで
−Z方向に偏向され、固定ミラー135の反射面135
aに入射され、逆方向に折り返される。レーザ光Ld
が、反射面131bの最初の入射点Z1から現在の入射
点Z2になるように移動したときのレーザ干渉計33d
の検出値の変化分が△d、レーザ干渉計33aの検出値
の変化分が△xとすると、同図に示すように、Z方向の
検出値の変化分△zは次の式のように簡単に求めること
ができる。 △z=△d−△y ただし、前述の実施形態の場合と比較すると、Z方向の
検出値の変化分△Zの符号は逆になる。
しく設置されたとき、ウエハが適正な被露光位置に配置
されるためのトップステージの移動データは、制御ボッ
クス130に記憶されている。制御ボックスは、この記
憶されたデータと検出されたトップステージ5の現在の
位置のデータとに基づいて、トップステージを移動させ
て所定の位置に位置決めする。
体露光装置の正面図を示す。
には、同一番号をつけており、説明を省略する。
3cを鏡筒支持体11に支持固定するための取り付け部
材であり、不図示のほかの干渉計についても同様に鏡筒
支持体に支持されている。
ニアモータ等の駆動手段によりXステージ51に対して
Z方向およびθx、θy、θz方向に移動するトップス
テージである。55はXステージ51およびYステージ
54をZ方向に静圧軸受を介して非接触で支持するステ
ージベース、12はステージベース55を搭載する基盤
である。基盤12を介してステージベース55と鏡筒支
持体11は実質的に一体に結合されている。13は鏡筒
支持体11および基盤12を支持するために3あるいは
4ヶ所に配置されたエアマウント(振動除去機構)であ
る。エアマウント13は床から基盤12および鏡筒支持
体11に伝わる振動を絶縁する。
ル2と、ウエハチャック4に設置されたウエハ(不図
示)とを位置合わせするための基準構造体となってい
る。
51およびYステージ54が長ストローク移動しても、
トップステージ5の6軸方向の位置および姿勢の検出を
鏡筒支持体11に取り付けられた各々の干渉計により検
出可能にしたため、ステージベース55のガイドの面精
度や基盤12の変形による計測誤差の影響を受けにく
く、レチクル2とウエハチャック4に設置されたウエハ
(不図示)を高精度に位置合わせすることが可能とな
る。
的に結合され、定盤と鏡筒支持体は共にエアマウントで
床からの振動を絶縁しているが、図10に示す露光装置
のように、定盤と鏡筒支持体を別のエアマウントによっ
て支持してもよい。
度に傾斜した反射面131bにXY平面と平行なレーザ
光を入射させることでステージのZ方向の位置計測を行
うことができる。さらに、本実施形態によれば、干渉計
を支持する支持体を基準にトップステージ5の6軸方向
の位置および姿勢を直接的に計測を行うことができる。
エハステージの上面図を示している。
には同一番号をつけており、説明を省略する。本実施形
態では、前述の実施形態と比べ、Y方向に関してYミラ
ーと対向する方向に、サブミラー129が設けられてい
る。
渉計による計測システムの示す斜視図である。
動回路等を含む制御ボックス、La、Lb、Lc、L
d、Le、LaxおよびLbxはレーザ光である。13
1はトップステージ5に取り付けられたYミラーであ
り、反射面131aおよび傾斜した反射面131bを有
する鏡が一体となっている。反射面131aはY軸方向
に対し垂直になるように配置され、反射面131bはX
Y平面に対しθx方向に45度の傾斜をなすように配置
された光学部材である。129はトップステージ5に取
り付けられたサブミラーであり、反射面129bを有す
る鏡である。反射面129bはXY平面に対してθx方
向に45度の傾斜をなすように配置された光学部材であ
る。132はトップステージ5に取り付けられたXミラ
ーであり、反射面132aを有している。反射面132
aはX軸方向に対して垂直になるように配置されてい
る。
計測する干渉計であり、反射面131aの各々所定の位
置にY軸方向に平行なレーザ光La、Lb、Lcを入射
し、その反射光からトップステージ5のビーム入射方向
(Y軸方向)の位置変動情報を検出する。134a、1
34bはX方向を計測する干渉計であり、反射面132
aの各々所定の位置にX方向に平行なレーザ光を入射
し、その反射光からトップステージ5のビーム入射方向
(X軸方向)の位置変動情報を検出する。
するように配置された干渉計であり、Y軸方向から反射
面131bの所定の位置にレーザ光Ldを入射する。1
41は干渉計133dに対向するように配置された干渉
計であり、Y軸方向から反射面131bの所定の位置に
レーザ光Leを入射する。
るレーザ光は、それぞれY軸方向とほぼ平行で、互いに
逆向きである。
c、133d、134a、134b、141は計測基準
となる不図示の支持体に支持固定されている。135は
干渉計133dから反射面131bで偏向されたレーザ
光をビーム入射方向(Z軸方向)に沿って逆方向に折り
返す(反射する)ための第1固定ミラー(反射ミラー面
はプラスZ方向を向いている)である。第1固定ミラー
135は、トップステージ5のY軸方向の移動量の約1
/2の長さを備え、定盤55に支持固定されている。1
36は干渉計141から反射面129bで偏向されたレ
ーザ光Leをビーム入射方向(Z軸方向)に沿って逆方
向に折り返す(反射する)ための第2固定ミラー(反射
ミラー面はプラスZ方向を向いている)である。第2固
定ミラーは、トップステージ5のY軸方向の移動量の約
1/2の長さ(Y軸方向の寸法)を備え、計測基準とな
る不図示の支持体に支持固定されている。
置、すなわちトップステージ5の最初の位置は制御ボッ
クス130に記憶されている。トップステージ5の現在
の位置は、この記憶された最初の位置に、レーザ干渉計
によるミラー131、132の変位量の積分値を加算す
ることで得られる。ステージのX、Y方向の位置計測
は、それぞれレーザ干渉計133a、134aにより行
う。また、ステージのθz方向の回転量の計測は、レー
ザ干渉計133aと133cの検出値差を検出し、制御
ボックス130内で演算処理して行う。また、ステージ
のθx方向の回転量計測は、レーザ干渉計133aと1
33bの検出値差を検出し、制御ボックス130内で演
算処理して行う。また、ステージのθy方向の回転量計
測は、レーザ干渉計134aと134bの検出値差を検
出し、制御ボックス内で演算処理して行う。
渉計133aと133dの検出値あるいはレーザ干渉計
141と133aの検出値を検出し、制御ボックス内で
演算処理して行う。これについては後述する。
ジ装置を用いた半導体露光装置の正面図を示す。
と同じ部材に対しては同一番号をつけており、説明を省
略する。
133b,133cを鏡筒支持体11に支持固定するた
めの取り付け部材、122は干渉計141を鏡筒支持体
に支持固定するための取り付け部材であり、不図示のほ
かの干渉計についても同様に鏡筒支持体に支持されてい
る。また、第1固定ミラー135および第2固定ミラー
136は定盤55に支持固定されている。
学系3の光軸中心よりY軸方向プラス側に位置すると
き、レーザ干渉計141からのレーザ光Leは不図示の
シャッターで遮光されている。この時、Z方向の位置計
測はレーザ干渉計133aと133dの検出値を検出す
ることにより演算して求められる。
光軸中心付近に位置するときは、レーザ干渉計133d
と141はどちらも同時に位置計測が可能となってい
る。この時、トップステージ5の位置情報を基に、干渉
計133dあるいは141のどちらか一方の計測値の初
期化が行われた後、他方の干渉計からのレーザ光が遮光
され、選択的に切替えが実施される。
態と同様な効果が得られるほか、トップステージの位置
に応じてレーザ干渉計を切替えて使用することにより、
トップステージに搭載するミラーの大きさを小さくする
ことができる。このため、トップステージの形状を小さ
くできるため、トップステージの熱的変形等の不確定な
位置決め誤差要因を小さくすることが可能となる。さら
に、トップステージの軽量化が可能になるため、ステー
ジの固有振動数を高くすることができ、位置決め制御性
能を高めることができる。したがって、レチクルとウエ
ハチャックに設置されたウエハ(不図示)を高速かつ高
精度に位置合わせすることが可能となる。
テージベースと鏡筒支持体が一体的に結合され、ステー
ジベースと鏡筒支持体は共にエアマウントで床からの振
動を絶縁しているが、図10に示す半導体露光装置のよ
うに、ステージベースと鏡筒支持体を別のエアマウント
によって支持しても良い。
の正面図を示す。
に対しては同一の番号を付けている。
に取り付けられたサブミラーであり、このサブミラーが
反射面129aおよび傾斜した反射面129bの2つの
反射面を有していることが前述の実施形態と異なる。
るように配置され、反射面129bはXY平面に対して
θx方向に45度の傾斜をなすように配置される。14
2はY方向を計測する干渉計であり、反射面129aの
所定の位置にレーザ光Lfを入射し、その反射光からト
ップステージ5のビーム入射方向(Y軸方向)の位置変
動情報を検出する。
学系の光軸中心に対してY軸方向のプラス側に位置する
とき、レーザ干渉計141からのレーザ光Leは不図示
のシャッターで遮光されている。この時、トップステー
ジ5のZ方向の位置計測は、レーザ干渉計133aと1
33dの検出値差を検出することにより演算して求めら
れる。トップステージ5が投影光学系3の光軸中心に対
してY軸方向のマイナス側に位置するとき、レーザ干渉
計133dからのレーザ光Ldは不図示のシャッターで
遮光されている。この時、トップステージ5のZ方向の
位置計測は、レーザ干渉計142と141の検出値差を
検出することにより演算して求められる。トップステー
ジ5が投影光学系の光軸中心付近に位置するときは、レ
ーザ干渉計133dと141はどちらも位置計測か可能
となっている。レーザ干渉計133dと141が同時に
トップステージ5の位置を計測しているとき、トップス
テージ5の位置情報を基に、干渉計133dあるいは干
渉計141のどちらか一方の初期化が行われ、その後、
他方の干渉計からのレーザ光が遮光され、選択的に切替
えが実施される。
様の効果が得られる。
置の正面図である。
には同一番号をつけており、説明は省略する。
3dから入射されるレーザ光を鋭角で反射するミラーで
あり、トップステージ5に取り付けられている。135
はミラー131から反射されたレーザ光を逆方向に折り
返すように反射するために所定の角度で鏡筒支持体に取
り付けられた固定ミラーである。
模式図である。
ザ光Ldは、反射面131bでマイナスZ方向の成分を
持つように所定の角度で偏向され、固定ミラー135の
反射面135aに入射し、逆方向に反射される。レーザ
光Ldが反射面131bの最初の入射点Z1から現在の
入射点Z2になるように移動したときのレーザ干渉計1
33dの検出値の変化分が△d、レーザ干渉計133a
の検出値の変化分が△yとする。
dのX軸方向の変化分△d1と、反射方向の変化分△d
2は、それぞれ次式のように求めることができる。 △d1=△y+△ztanθ △d2=(△y+△ztanθ)cos2θ よって、Z方向の検出値の変化分△zはレーザ干渉計1
33dの検出値の変化分△dを用いて次の式のように求
めることができる。 △z=(△d−△y(1−cos2θ))/(tanθ(1+cos2θ))
施形態と同様の効果が得られると共に、反射光が入射光
と鋭角をなすようにミラーを傾斜させることで、定盤と
の機械的な干渉を避けるように、基台に固定ミラー13
5を取り付けることができるため、トップステージ5の
X方向の形状を小さくすることが可能になる。また、固
定ミラーを定盤上に設けずに済むため、定盤の構造が簡
単になる。
の形状を小さくできるため、トップステージの熱的変形
等の不確定な位置決め誤差要因を小さくすることが可能
となる。また、トップステージの軽量化により、ステー
ジの固有振動数を高くすることができ、位置決め制御性
能を高めることが可能となる。したがって、レチクル2
とウエハチャック4に設置されたウエハ(不図示)を高
速かつ高精度に位置合わせすることが可能となる。
は、ミラーを用いているが、光学部材にはこれに限るも
のではなく、例えば入射光を偏向するために反射型ある
いは透過型の回折格子を用いることもできる。この回折
格子は基準面に平行な方向に多数のスリットが刻まれた
ものであり、格子面は基準面に対して垂直であっても傾
いていてもよい。基準面にほぼ平行な方向から格子面に
計測光を入射させると、Z方向に高次回折光が発生す
る。この高次回折光(例えば一次光)を用いてステージ
のZ方向の位置を計測する。入射計測ビームに対して格
子面が垂直な回折格子を用いた場合、ステージのZ方向
の変位だけでは計測光の光路の長さの変化はないが、格
子がZ方向に変位すれば1次回折光の位相が変化するの
で、この位相変化分を干渉計によって計測し、ステージ
のZ軸方向の変位を計測すれば良い。
ビームを鋭角に反射しているが、これに限るものではな
く、鈍角に反射してもよい。
テムを示す斜視図である。
には同一番号をつけており、説明を省略する。
動回路等を含む制御ボックス、La、Lc、Ld、L
e,Lax、Ldxは位置計測のためのレーザ光であ
る。31はトップステージに取り付けられたYミラーで
あり、反射面131aおよび131bを有する鏡が一体
となっている。反射面131aはY軸方向に対し垂直に
なるように配置された光学部材であり、反射面131b
はXY平面に対しθx方向に45度の傾斜をなすように
配置された光学部材である。132はトップステージ5
に取り付けられたXミラーであり、反射面132aおよ
び132bを有する鏡が一体となっている。反射面13
2aはX軸方向に対し垂直になるように配置された光学
部材であり、反射面132bはXY平面に対しθy方向
に45度の傾斜をなすように配置された光学部材であ
る。
渉計であり、反射面131aの各々所定の位置にレーザ
光を入射し、その反射光によりトップステージ5のビー
ム入射方向(Y軸方向)の位置変動情報を検出する。1
34aはY方向を計測する干渉計であり、反射面132
aの各々所定の位置にレーザ光を入射し、その反射光に
よりトップステージ5のビーム入射方向(X軸方向)の
位置変動情報を検出する。
するように配置された干渉計であり、干渉計133aの
レーザ光Laと上下方向に位置し、かつ、平行なレーザ
光LdをY軸方向から反射面131bの所定の位置に入
射する。133eは干渉計133cとZ方向に整列する
ように配置された干渉計であり、干渉計133cのレー
ザ光Lcと上下方向に位置し、かつ、平行なレーザ光L
eをY軸方向から反射面131bの所定の位置に入射す
る。134dは干渉計134aとZ方向に整列するよう
に配置された干渉計であり、干渉計134aのレーザ光
Laxと上下方向に位置し平行なレーザ光Lbxを、X
軸方向から反射面132bの所定の位置に入射する。
d、干渉計133eから反射面131bによって反射さ
れたレーザ光をビーム入射方向(Z軸方向)に沿って逆
のビーム路をたどるように反射するための第1固定ミラ
ー、第2固定ミラー(反射ミラー面はプラスZ方向)で
あり、トップステージ5のY軸方向の移動量に応じた長
さを備え、定盤に支持固定されている。
bによって反射されたレーザ光をビーム入射方向(Z軸
方向)に沿って逆のビーム路をたどるように反射するた
めの第3固定ミラー(反射ミラー面はプラスZ方向)で
あり、トップステージ5のX軸方向の移動量に応じた長
さを備え、定盤に支持固定されている。
ップステージ5の最初の位置は制御ボックス130に記
憶されている。トップステージ5の現在の位置は、この
最初の記憶された位置に、レーザ干渉計によるミラー1
31、132の変位量の積分値を加算することで得られ
る。ステージのY、X方向の位置計測は、それぞれレー
ザ干渉計133a、134aで行う。また、ステージの
θz方向の回転量計測は、レーザ干渉計133aと13
3cの検出値差を検出し、制御ボックス130内で演算
処理して行う。また、ステージのZ方向の位置計測およ
びθy、θx方向の回転量検出は、レーザ干渉計133
d、133e、134dの検出値により、制御ボックス
130内で演算処理して行う。
を3本入射させている。これは、3つの部所のZ方向の
位置情報を得ることで、ステージのZ方向の位置計測お
よびθx、θy方向の回転量検出を行うことができるか
らである。
製造方法の実施例を説明する。図27は半導体デバイス
(ICやLSI等の半導体チップ、あるいは液晶パネル
やCCD等)の製造フローを示す。ステップ1(回路設
計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ
2(マスク製作)では設計した回路パターンを形成した
マスクを製作する。ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマ
スクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエ
ハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)
は後工程と呼ばれ、ステップ14によって作製されたウ
エハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセン
ブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージン
グ工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検
査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした
工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステ
ップS7)される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方
法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導
体デバイスを製造することができる。
する方向の位置を直接求めることができるので、移動体
による荷重移動や移動加減速時に発生する慣性力による
計測誤差の影響を受けずにその位置および姿勢の検出が
可能となる。
選択的に切替えて使用することにより、移動体の反射面
の大きさを小さくすることができる。このため、移動体
の形状を小さくでき、軽量化が可能になるため、その固
有振動数を高くすることができ、位置決め制御性能を高
めることができる。
図
正面図
置の正面図
の正面図
の正面図
光装置の正面図
置の正面図
光装置の正面図
式図
面図
視図
式図
置の正面図
置の正面図
置の正面図
置の正面図
光装置の正面図
図
図
Claims (17)
- 【請求項1】 第1及び第2方向を含む基準面上を前記
基準面に対して傾斜した複数の反射面と共に移動可能な
移動体と、前記基準面と交差する方向における前記移動
体の位置情報を計測する位置計測器とを備え、 前記位置計測器は、前記基準面と交差する方向における
前記移動体の位置情報を計測するための計測ビームを、
前記傾斜した反射面の一方で反射される計測ビームと他
方で反射される計測ビームのいずれかに選択的に切替え
ることを特徴とする位置決め装置。 - 【請求項2】 前記傾斜した反射面は、前記基準面とほ
ぼ平行な前記位置計測器の計測ビームを、前記基準面と
交差する方向に反射することを特徴とする請求項1に記
載の位置決め装置。 - 【請求項3】 前記基準面と交差する方向を法線方向と
する反射面を備えた固定ミラーが設けられ、前記傾斜し
た反射面によって反射された前記計測ビームが該固定ミ
ラーによって反射され、逆のビーム路をたどることを特
徴とする請求項2に記載の位置決め装置。 - 【請求項4】 前記位置計測器は、前記移動体の位置情
報に基づいて前記計測ビームの選択的な切替えを行うこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の位置決
め装置。 - 【請求項5】 前記移動体の位置情報に基づいて前記複
数の傾斜した反射面に入射する計測ビームのうちいずれ
かを遮ることを特徴とする請求項4に記載の位置決め装
置。 - 【請求項6】 前記移動体は、第1方向の位置計測に利
用される第1ミラーと第2方向の位置計測に利用される
第2ミラーを有し、前記第1ミラーは第1方向とほぼ平
行な計測ビームを第1方向とほぼ平行に反射し、前記第
2ミラーは第2方向とほぼ平行な計測ビームを第2方向
とほぼ平行に反射することを特徴とする請求項1〜5の
いずれかに記載の位置決め装置。 - 【請求項7】 前記位置計測器は、前記傾斜した反射面
の異なる複数の部所を利用して反射ビームの計測を行
い、前記移動体の前記基準面に対して垂直な方向の位置
情報と、該基準面に対して傾斜する方向の回転情報を検
出することを特徴とする請求項6に記載の位置決め装
置。 - 【請求項8】 前記位置計測器は、前記第1ミラーの計
測を行う第1計測手段と、前記第2ミラーの計測を行う
第2計測手段と、該第1または該第2ミラーの異なる部
所を計測する第3計測手段と、前記傾斜した反射面の異
なる3つの部所を計測する第4計測手段、第5計測手段
および第6計測手段とを有することを特徴とする請求項
7に記載の位置決め装置。 - 【請求項9】 前記位置計測器は、前記移動体の前記基
準面内方向の位置情報および回転情報を検出する第1、
第2、および第3検出手段と、前記複数の傾斜した反射
面を利用して計測を行い、前記移動体の前記基準面と交
差する方向の位置情報および該基準面と傾斜する方向の
回転情報を検出する第4、第5、および第6計測手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載の位置決め装置。 - 【請求項10】 前記第1計測手段と前記第4計測手段
は、上下方向に位置しそれぞれ平行な第1計測ビームと
第4計測ビームの検出を行い、前記第2計測手段と前記
第5計測手段は、上下方向に位置しそれぞれ平行な第2
計測ビームと第5計測ビームの検出を行い、前記第3検
出手段と前記第6検出手段は、上下方向に位置しそれぞ
れ平行な第3計測ビームと第6計測ビームの検出を行う
ことを特徴とする請求項9に記載の位置決め装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の位
置決め装置をウエハステージとして備えたことを特徴と
する露光装置。 - 【請求項12】 該投影光学系を支持する鏡筒支持体を
備え、前記位置計測器は、前記鏡筒支持体に支持されて
いることを特徴とする請求項11に記載の露光装置。 - 【請求項13】 前記傾斜した反射面からの反射ビーム
を逆のビーム路をたどるように反射させるための固定ミ
ラーは、前記鏡筒支持体に支持されていることを特徴と
する請求項12に記載の露光装置。 - 【請求項14】 前記基準面を有する定盤を備え、該定
盤は前記鏡筒支持体と一体的に振動除去機構を介して支
持されていることを特徴とする請求項13に記載の露光
装置。 - 【請求項15】 前記基準面を有する定盤を備え、該定
盤は前記鏡筒支持体に対して振動除去機構により独立し
て支持されていることを特徴とする請求項13に記載の
露光装置。 - 【請求項16】 前記傾斜した反射面からの反射ビーム
を逆のビーム路をたどるように反射させるための固定ミ
ラーは、前記移動体を支持する定盤に支持されているこ
とを特徴とする請求項12に記載の露光装置。 - 【請求項17】 請求項11〜16のいずれかに記載の
露光装置を用意する工程と、レチクルパターンをウエハ
に転写する工程を有することを特徴とするデバイス製造
方法。
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