JP6313552B2 - 計測装置、ステージ装置、露光装置および物品の製造方法 - Google Patents

計測装置、ステージ装置、露光装置および物品の製造方法 Download PDF

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本発明は、計測装置、ステージ装置、露光装置および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスなどの製造には、マスクのパターンを基板上に転写するリソグラフィ装置が用いられる。このようなリソグラフィ装置には、基板を保持するステージの位置を高精度に制御することが要求されており、それにはステージの位置を高精度に計測することが重要である。
ステージの位置を計測する計測装置には、参照面と基板ステージに設けられた被検面とにレーザ光を照射し、参照面で反射された光と被検面で反射された光との干渉に基づいてステージの位置を計測する計測装置がある。このような計測装置では、レーザ光が被検面に垂直に入射するときのステージの姿勢に対して、ステージを傾けた状態でステージの位置を計測する場合がある。この場合、レーザ光が被検面に垂直に入射しないため、ステージの位置の計測結果に誤差が生じうる。そこで、ステージの傾きに伴う計測誤差を補正するための補正係数を事前に取得し、この補正係数をステージの位置の計測結果に乗ずることで誤差を低減する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−242248号公報
計測装置では、例えば、光源からの熱などに起因して、レーザ光の光路が変化する場合がある。この場合においても、レーザ光が被検面に垂直に入射しなくなるため、レーザ光の光路の変化に伴う計測誤差が生じうる。そのため、特許文献1に記載された計測装置は、ステージの位置の計測中におけるレーザ光の光路の変化を検出する検出部を有し、ステージの傾きに伴う計測誤差を補正するための補正係数をレーザ光の光路の変化に応じて更新している。具体的には、レーザ光の光路の変化に応じて補正係数がどのように変化するのかの情報が計測装置に入力されており、レーザ光の光路の変化に応じて補正係数が適正な値に更新される。しかしながら、このような方法では、レーザ光の光路が変化する度に補正係数を更新する必要があるため、ステージの位置の計測中において計測誤差を逐次的に補正していくことが困難となってしまいうる。
そこで、本発明は、被検面の位置を高精度に計測する上で有利な計測装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての計測装置は、被検面の位置を計測する計測装置であって、光を射出する射出口を有する光源と、前記射出口から射出された光の射出角度を検出する第1検出部と、前記被検面の傾きを検出する第2検出部と、前記射出口から射出されて前記被検面で反射した光と前記射出口から射出されて参照面で反射した光との干渉光に基づいて、前記射出口と前記被検面との間の光路長を求め、前記光路長に基づいて前記被検面の位置を決定する処理部と、を有し、前記処理部は、前記干渉光に基づいて求められた前記光路長をL、前記第1検出部によって検出された前記射出角度をθ 、前記第2検出部によって検出された前記被検面の傾きをθ としたとき、C =L・tanθ ・tanθ からなる第2補正値C を用いて前記光路長を補正し、該補正された光路長に基づいて前記被検面の位置を決定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、被検面の位置を高精度に計測する上で有利な計測装置を提供することができる。
第1実施形態のステージ装置を示す図である。 レーザ光の射出角度の変化に起因して生じうる計測誤差を説明するための図である。 第1実施形態のステージ装置を示す図である。 第2実施形態のステージ装置を示す図である。 ステージ装置を有する露光装置を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態のステージ装置100について、図1を参照しながら説明する。第1実施形態のステージ装置100は、加工や計測の対象となる対象物を保持して移動可能なステージ1と、ステージ1の位置を計測する計測装置20と、制御部30とを含む。ステージ1は、例えば、X方向、Y方向、Z方向、ωX方向(X軸周りの回転方向)、ωY方向(Y軸周りの回転方向)およびωZ方向(Z軸周りの回転方向)に移動可能に構成されている。また、ステージ1には、計測装置20からの光を反射する被検面2aを有する反射板2xがX方向側に、並びに、計測装置20からの光を反射する被検面2aを有する反射板2yがY方向側に備えられている。
計測装置20は、被検面2aと参照面14とに光(レーザ光4)を照射し、被検面2aで反射された光と参照面14で反射された光との干渉に基づいて被検面2aの位置を計測する。第1実施形態では、被検面2aをそれぞれ有する反射板2xおよび2yがステージ1に備えられており、反射板2xの被検面2aと反射板2yの被検面2aとのそれぞれに光を照射し、反射板2xの位置と反射板2yの位置をそれぞれ計測する。これにより、制御部30が、計測装置20により計測された被検面の位置に基づいて、ステージ1の位置を決定することができる。計測装置20は、レーザ光を射出する射出口3aを有する光源3と、ビームスプリッタ5と、ミラー6と、偏光ビームスプリッタ7と、参照面14と、処理部8と、検出部9とを含む。
光源3の射出口3aから射出されたレーザ光4は、ビームスプリッタ5に入射し、レーザ光4xとレーザ光4yとに分割される。レーザ光4xは、ミラー6xによって反射され、偏光ビームスプリッタ7xに導かれる。偏光ビームスプリッタ7xは、レーザ光4xを、参照面14xに入射する光と被検面2aに入射する光とに分割するとともに、参照面14xで反射した光と被検面2aで反射した光とを処理部8xに導く。処理部8xは、参照面14xで反射した光と被検面2aで反射した光とを受光し、それらの干渉に基づいて、光源3の射出口3aと被検面2aとの間の光の経路長Lxを求める。これにより、処理部8xは、求めた経路長Lxに基づいて反射板2xのX方向における位置を決定することができる。
また、レーザ光4yは、ミラー6yによって反射され、偏光ビームスプリッタ7yに導かれる。偏光ビームスプリッタ7yは、レーザ光4yを、参照面14yに入射する光と被検面2aに入射する光とに分割するとともに、参照面14yで反射した光と被検面2aで反射した光とを処理部8yに導く。処理部8yは、参照面14yで反射した光と被検面2aで反射した光とを受光し、それらの干渉に基づいて、光源3の射出口3aから被検面2ayまでのレーザ光4yの経路長Lyを求める。これにより、処理部8yは、求めた経路長Lyに基づいて反射板2yのY方向における位置を決定することができる。
このように、ステージ1に備えられた反射板2xのX方向における位置と反射板2yのY方向における位置とを計測装置20が計測することにより、制御部30は、計測装置20の計測結果に基づいてステージのXY方向における位置を決定することができる。ここで、第1実施形態の計測装置20は、被検面2aと被検面2aとのそれぞれにおいて一箇所のみを計測するように構成されているが、それに限られるものではなく、複数箇所を計測するように構成されてもよい。また、第1実施形態の計測装置20は、ステージ1のXY方向における位置を計測するように構成されているが、Z方向における位置も計測するように構成されてもよい。
このように構成された計測装置20では、光源3の射出口3aと被検面2aとの間におけるレーザ光4の光路において、温度、気圧、湿度のいずれか1つでも変化した場合、空気の屈折率が変化してしまいうる。従来では、このようにレーザ光4の光路において屈折率の変化が生じていても、計測装置20における計測誤差は原理的に生じないと考えられていた。それは、被検面2aに照射するレーザ光と参照面14に照射するレーザ光とは共通の光路を進むため、その共通の光路において屈折率が変化した場合であっても、それらのレーザ光の間において光路長差の変化が生じないと考えられるからである。
しかしながら、実際には、計測装置20における計測誤差が生じていることが実験により判明した。レーザ光4を射出する光源3を用いて被検面2aの位置を計測する計測装置20では、光源3から射出されるレーザ光4の波長を安定させるため、ヒータなどにより光源3の温度制御が行われている。このように、光源3の温度制御が行われると、光源3の射出口3aの近傍における温度がその周辺よりも高くなり、大きな温度勾配が生じてしまう。即ち、光源3の射出口3aの近傍では、射出口3aから離れる方向に向かって屈折率の勾配が大きくなってしまう。このような状態において、射出口3aの近傍で気流が発生すると、屈折率が互いに異なる複数の領域が形成されてしまい、それらの界面が時間的に変化してしまう。その結果、光源3の射出口3aから射出されるレーザ光4の角度(以下、射出角度)に変化が生じ、その射出角度の変化に起因して、処理部8で求めた経路長Lに誤差が生じてしまいうる。このように、経路長Lに誤差が生じていると、反射板2の位置を正確に計測することができず、ステージ1の位置にも誤差が生じてしまいうる。ここで、気流とは、光源3の周辺における気体を排出するための排気系を設けることにより発生する場合や、計測装置20内の環境を安定化させるために意図的に発生させる場合がある。
次に、レーザ光4の射出角度の変化に起因して生じる計測誤差について、図2を参照しながら説明する。図2は、レーザ光4の射出角度の変化に起因して生じうる計測誤差を説明するための図である。例えば、射出角度の変化がなく、被検面2aに対して垂直に入射するレーザ光4では、図2(A)に示すように、射出口3aと被検面2aとの間におけるレーザ光4の経路長LはLとなる。以下では、射出角度に変化が生じていないレーザ光4が、被検面2aに対して垂直に入射するときにおけるレーザ光の経路長Lを光路長Lと称する。即ち、光路長Lは、射出角度の変化に起因して生じうる誤差を含まないときのレーザ光4の経路長Lであり、光路長Lを用いることにより反射板2の位置を精度よく決定することができる。しかしながら、射出角度の変化(θ)が生じてしまうと、レーザ光4はレーザ光4’に変化し、被検面2aに対して垂直に入射しなくなる。その結果、射出口3aと被検面2aとの間におけるレーザ光4’の経路長Lには、実際に求めたい光路長Lに対して、式(1)によって表される誤差Eが生じてしまうこととなる。
=L−L=L・(1−cosθ) ・・・(1)
一方で、計測装置20やステージ1をステージ装置100内に組み付ける際における組み付け誤差が生じている場合がある。また、ステージ1に保持された対象物(例えば、基板)の状態によっては、ステージ1を回転駆動やチルト駆動させることにより、ステージ1を傾けることが必要な場合がある。このような場合、図1のステージ1’および反射板2’(2x’、2y’)に示すように、被検面2aが基準面に対して傾いて配置されることとなる。そのため、図2(B)に示すように、レーザ光4’の経路長Lには、基準面に対する被検面2aの傾きをθとすると、実際に求めたい光路長Lに対して、式(2)によって表される誤差Eが誤差Eに追加して生じることとなる。ここで、第1実施形態では、射出口3aからの光が垂直に入射するときの被検面2aと平行な面を基準面として設定しているが、それに限られるものではない。例えば、被検面2aの傾き(θ)を変えていき、経路長Lの誤差が許容範囲に収まるとき、例えば、経路長Lの誤差が最小になるときの被検面2aと平行な面を基準面として設定してもよい。このような基準面は、例えば、計測装置20をステージ装置100に組み付ける際に設定されうる。また、被検面2aの傾き(θ)は、ステージ1の駆動を指示するための指令値に基づいて取得されてもよいし、被検面2aの傾きを検知する検知部をステージ装置100内に設けておき、その検知部の検知結果に基づいて取得されてもよい。
=L・tanθ・tanθ ・・・(2)
ここで、射出角度の変化(θ)が生じたレーザ光4’における経路長Lの誤差EおよびEについて定量的に説明する。例えば、経路長Lを2m、射出角度の変化(θ)を10μrad、被検面2aの傾き(θ)を100μradとすると、誤差Eは0.1nmであるのに対し、誤差Eは2.0nmとなる。即ち、この条件においては、射出角度の変化(θ)によって生じる誤差Eより、被検面2aの傾き(θ)によって生じる誤差Eの方が大きくなる。一般に、光源3の射出口3aから射出されたレーザ光4が被検面2aに対して垂直に入射することは稀である。そのため、射出角度の変化(θ)によって生じる誤差Eだけではなく、被検面2aの傾き(θ)によって生じる誤差Eも考慮しないと、ステージ1の位置を精度よく計測することが困難となってしまいうる。そこで、第1実施形態の計測装置20は、射出口3aから射出されるレーザ光4の射出角度の変化を検出する検出部9を含む。そして、計測装置20は、処理部8において求められたレーザ光4の経路長Lと、検出部9により検出された射出角度の変化(θ)と、被検面2aの傾き(θ)とを用いて、射出角度の変化に起因して生じうる経路長Lの誤差を補正する補正値を決定する。補正値は、経路長Lの誤差Eを補正する第1補正値Cと、経路長Lの誤差Eを補正する第2補正値Cとを含むように決定される。例えば、補正値は、第1補正値Cと第2補正値Cとの和となる。そして、第1補正値Cを求める式、および第2補正値Cを求める式は、誤差Eを求める式(1)、および誤差Eを求める式(2)とそれぞれ同じ(C=E、C=E)となる。このように、第1実施形態の計測装置20は、レーザ光4の経路長Lを計測している最中に、レーザ光4の射出角度の変化(θ)と被検面2aの傾き(θ)とを取得するため、第1補正値Cと第2補正値Cとを逐次的に決定することができる。即ち、第1実施形態の計測装置20では、計測されたレーザ光4の経路長Lをリアルタイムで補正することができ、被検面2aの位置を高精度に計測することができる。
第1実施形態の検出部9について説明する。検出部9は、射出口3aから射出されたレーザ光4の一部を分岐するビームスプリッタ10と、ビームスプリッタ10で分岐されたレーザ光4の一部を受光する受光面を有する受光部11とを含む。検出部9は、受光部11の受光面においてレーザ光4が入射する位置の変化に応じて、光源3の射出口3aから射出されるレーザ光4の射出角度の変化(θ)を検出することができる。受光部11は、例えば、複数のCCD素子やMOS素子など(光電変換素子)が受光面として2次元状に配列した2次元CCDセンサやCMOSセンサなどで構成されうる。このように構成された受光部11は、複数の光電変換素子の各々が、入射したレーザ光4の強度に応じて信号を出力することで、レーザ光4が受光面に入射する位置の変化をその信号によって取得することができる。そして、光源3の射出口3aと受光面との距離を予め取得しておくことで、当該距離とレーザ光4が入射する位置の変化とに基づいて、射出口3aから射出されるレーザ光4の射出角度の変化(θ)を検出することができる。ここで、第1実施形態の計測装置20では、レーザ光4の射出角度が変化する起点を光源3の射出口3aとしている。これは、光源3の近傍における温度勾配が、他の部分に比べて非常に大きいからである。
ここで、検出部9は、光源3とビームスプリッタ5との間に配置されているが、それに限られるものではなく、ビームスプリッタ5と偏光ビームスプリッタ7との間に配置されてもよい。また、検出部9は、図3に示すように、ビームスプリッタ10と受光部11との間に集光レンズ13を有していてもよい。この場合、受光部11と集光レンズ13とを、それらの間の距離が集光レンズ13の焦点距離になるように配置する。これにより、集光レンズ13の焦点距離をfとすると、レーザ光4が受光面に入射する位置の変化hは、式(3)によって表される。集光レンズの焦点距離fは既知の値であるため、焦点距離fとレーザ光が受光面に入射する位置の変化hとに基づいて、射出口3aから射出されるレーザ光4の射出角度の変化(θ)を検出することができる。
h=f・tanθ ・・・(3)
上述したように、第1実施形態の計測装置20は、光源3の射出口3aから射出されるレーザ光の射出角度の変化(θ)を検出する検出部9を含む。そして、計測装置20は、レーザ光4の経路長Lと、検出部9により検出された射出角度の変化(θ)と、被検面2aの傾き(θ)とを用いて、射出角度の変化に起因して生じうる経路長Lの誤差を補正する補正値を逐次的に決定する。これにより、計測装置20は被検面2a(反射板2)の位置を高精度に計測することができるため、ステージ装置100の制御部30において、ステージ1の位置を精度よく決定することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態のステージ装置200について、図4を参照しながら説明する。第2実施形態のステージ装置200は、第1実施形態のステージ装置100と比較して、検出部9の構成が異なる。第1実施形態の検出部9は、光源3の射出口3aから射出されるレーザ光4の射出角度の変化(θ)を検出する。しかしながら、射出口3aから射出されるレーザ光4は、射出角度の変化(θ)が生じるだけではなく、平行シフトが生じる場合がある。レーザ光4に平行シフトが生じると、被検面2aに入射する位置が変化してしまうため、被検面2aの傾き(θ)が生じているときには、射出角度の変化(θ)と同様に、誤差が生じてしまいうる。そのため、第2実施形態の検出部9は、レーザ光4の射出角度の変化(θ)だけではなく、レーザ光4の平行シフトも検出するように構成されている。以下では、第2実施形態の検出部9における構成について説明する。
図4は、第2実施形態のステージ装置100を示す図である。第2実施形態の検出部9は、ビームスプリッタ10と、第2ビームスプリッタ12と、複数の受光部11(第1受光部11aおよび第2受光部11b)とを含む。図4においては、検出部9は、2つの受光部11によって構成されているが、それに限られるものではなく、3つ以上の受光部11によって構成されてもよい。ビームスプリッタ10は、光源3の射出口3aから射出されたレーザ光4の一部を分岐する。第2ビームスプリッタ12は、ビームスプリッタ10で分岐されたレーザ光4の一部を分割する。第1受光部11aと第2受光部11bとは、射出口3aと第1受光部11aの受光面(第1受光面)との間の光路の長さと、射出口3aと第2受光部11bの受光面(第2受光面)との間の光路の長さとが異なるように配置されている。そして、第1受光部11aと第2受光部11bとは、第2ビームスプリッタ12で分割されたレーザ光4をそれぞれ受光する。そして、検出部9は、第1受光面において光が入射する位置の変化と第2受光面において光が入射する位置の変化との差が閾値以下であるときに、射出口3aから射出されるレーザ光が平行シフトしたと検出し、平行シフト量Aを決定する。
このようにレーザ光4が平行シフトした場合、平行シフトしたレーザ光4の光路長Lには、実際に求めたい光路長Lに対して、式(4)によって表される誤差Eが生じうる。そのため、計測装置20では、経路長Lの誤差Eを補正する第3補正値Cを決定し、レーザ光4に平行シフトが生じていることを検出部9によって検出されたとき、処理部8において求められたレーザ光4の経路長Lを第3補正値Cにより補正する。ここで、第3補正値Cを求める式は、誤差Eを求める式(4)と同じとなる(C=E)。また、第2実施形態の計測装置20は、検出部9の検出結果に応じて、第3補正値Cを逐次的に決定する。即ち、第2実施形態のステージ装置200も、第1実施形態のステージ装置100と同様に、レーザ光4の経路長Lをリアルタイムで補正することができ、被検面2aの位置を高精度に計測することができる。
=A/tanθ ・・・(4)
上述したように、第2実施形態の計測装置20では、検出部9は、射出口3aからの距離が互いに異なる複数の受光部11を含み、射出口3aから射出されたレーザ光4の平行シフトを検出することができる。そのため、第2実施形態の計測装置20は、レーザ光4の射出角度の変化に起因して生じうる経路長Lの誤差だけでなく、レーザ光4の平行シフトに起因して生じうる経路長Lの誤差も補正することができる。
<露光装置の実施形態>
本発明の実施形態に係るステージ装置を有する露光装置300について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の露光装置300の構成を示す概略図である。本発明の露光装置300は、マスク50のパターンを基板51(例えば、ガラス基板や半導体基板)に投影して基板51を露光するように構成される。露光装置300は、マスク50に光を照射する照明光学系52と、マスク50を保持するマスクステージ53と、マスク50のパターンを基板51に投影する投影光学系54と、ステージ装置55とを備える。ステージ装置55は、例えば、第1実施形態のステージ装置100や、第2実施形態のステージ装置200が適用されうる。そして、基板51は、ステージ装置55に含まれるステージ1によって保持される。
このように構成された露光装置300では、ステージ装置55に第1実施形態のステージ装置100や、第2実施形態のステージ装置200が適用されうるため、ステージ装置55においてステージの位置を高精度に計測することができる。したがって、露光装置300は、基板51を保持するステージ1の位置を高精度に制御することができ、高精度な微細加工を実現することができる。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板に描画を行う工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。

Claims (9)

  1. 被検面の位置を計測する計測装置であって、
    光を射出する射出口を有する光源と、
    前記射出口から射出された光の射出角度を検出する第1検出部と、
    前記被検面の傾きを検出する第2検出部と、
    前記射出口から射出されて前記被検面で反射した光と前記射出口から射出されて参照面で反射した光との干渉光に基づいて、前記射出口と前記被検面との間の光路長を求め、前記光路長に基づいて前記被検面の位置を決定する処理部と、
    を有し、
    前記処理部は、前記干渉光に基づいて求められた前記光路長をL、前記第1検出部によって検出された前記射出角度をθ 、前記第2検出部によって検出された前記被検面の傾きをθ としたとき、C =L・tanθ ・tanθ からなる第2補正値C を用いて前記光路長を補正し、該補正された光路長に基づいて前記被検面の位置を決定する、ことを特徴とする計測装置。
  2. 前記第1検出部は、前記射出口から射出された光のうち一部の光を受光して前記射出角度を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記処理部は、前記干渉光に基づいて求められた前記光路長をL、前記第1検出部によって検出された前記射出角度をθとしたとき、C=L・(1−cosθ)からなる第1補正値Cを用いて前記光路長を補正する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の計測装置。
  4. 前記第1検出部は、前記射出口から射出された光の一部を第1光と第2光とに分割するビームスプリッタと、前記第1光を受光する第1受光面と、前記第2光を受光する第2受光面とを含み、
    前記第1受光面と前記第2受光面とは、前記第1光の光路の長さと前記第2光の光路の長さとが互いに異なるように配置され、
    前記第1検出部は、前記第1受光面における前記第1光の入射位置の変化と前記第2受光面における前記第2光の入射位置の変化との差が閾値以下であるときに、前記射出口から射出された光が平行にシフトしたことを検出する、ことを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の計測装置。
  5. 前記処理部は、前記被検面の位置を逐次的に決定する、ことを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の計測装置。
  6. 前記第2検出部は、基準面に対する前記被検面の傾きを検出し、
    前記基準面は、前記射出口からの光が垂直に前記被検面に入射するときの前記被検面と平行な面である、ことを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の計測装置。
  7. 請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の計測装置と、
    前記被検面を有し移動可能なステージと、
    を含むことを特徴とするステージ装置。
  8. 基板を露光する露光装置であって、
    請求項に記載のステージ装置を含み、
    前記ステージは前記基板を保持する、ことを特徴とする露光装置。
  9. 請求項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光された前記基板を現像する工程と、
    を含む、ことを特徴とする物品の製造方法。
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