JP3412521B2 - 電子部品 - Google Patents
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- H01G4/002—Details
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-
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Description
部品チップに接合されている電子部品の改良に関し、例
えば、大容量コンデンサのように複数の電子部品素子を
一体化し、金属端子板を接合してなる用途に好適に応用
し得る電子部品に関する。
な静電容量を得るために、従来、複数のセラミックコン
デンサを積層してなる大容量コンデンサが提案されてい
る。
ような大容量コンデンサの一例が開示されている。図5
に示すように、このコンデンサでは、複数の積層コンデ
ンサ51〜55を積層することによりコンデンサチップ
56が構成されいてる。
性接合材57を介して金属端子板58,59が接合され
ている。金属端子板58,59は、コンデンサチップ5
6の端面に接合される端子板部58a,59aと、端子
板部58a,59aの下端において、コンデンサチップ
56の下方に延ばされた折り曲げ片58b,59bとを
有する。
路基板などに取り付ける際の接合作業を容易とするため
に設けられている。また、折り曲げ片58b,59bの
上面と、コンデンサチップ56の下面との間に隙間が形
成されるように、コンデンサチップ56は、折り曲げ片
58b,59bの上方において、端子板58,59に固
定されている。
では、熱放散性に優れたアルミニウムなどからなる基板
が用いられている。このような金属製の基板上に上記コ
ンデンサを実装した場合、基板の熱膨張係数と、コンデ
ンサチップ56を構成しているセラミックスの熱膨張係
数とが大きく異なるため、この熱膨張係数差に基づく歪
みを吸収する必要がある。そこで、上記のように、金属
端子板58,59を用い、かつ折り曲げ片58b,59
bの上方に浮かした状態でコンデンサチップ56が金属
端子板58,59に固定されていた。
積層コンデンサを積層することにより、大容量化を果た
したコンデンサが種々提案されている。
デンサでは、基板上に実装するために用いられている金
属端子板58,59において大きなインダクタンスが発
生するという問題があった。大きなインダクタンスが発
生すると、コンデンサを接続した回路の電気的特性が設
計値からずれ、所望の電気的特性を得ることができなく
なる。
を解消し、不要インダクタンスを効果的に低減すること
ができ、従って、所望の電気的特性を確実に発揮させ得
る電子部品を提供することにある。
係る電子部品は、第1,第2の端面を有する電子部品チ
ップと、前記電子部品チップの第1の端面に接合されて
いる第1の端子板部と、第1の端子板部の端縁から第2
の端面に向かって折り曲げられて構成されており、かつ
第1,第2の端面を結ぶ方向と異なる方向に延びるよう
に引出された第2の端子板部とを有する第1の金属端子
板と、前記電子部品チップの第2の端面に接合されてい
る第1の端子板部と、該第1の端子板部の端縁から第1
の端面に向かって折り曲げられて構成されており、かつ
第1,第2の端面を結ぶ方向と異なる方向に延びるよう
に引出された第2の端子板部とを有し、第1,第2の金
属端子板の第2の端子板部間の距離が第1,第2の端面
間の距離よりも小さい第2の金属端子板とを備えること
を特徴とする。
2の金属端子板の各第2の端子板部が絶縁層を介して重
畳されている。請求項3に記載の発明では、前記絶縁層
が接着性部材により構成されており、第1,第2の金属
端子板の各第2の端子板部が該絶縁層により貼着されて
いる。
チップを収納するケースがさらに備えられる。請求項5
に記載の発明では、前記電子部品チップが複数個の電子
部品素子を積層することにより構成されている。
チップが、複数の電子部品素子を横方向に並設すること
により構成されている。
の具体的な実施例を挙げることにより、本発明を明らか
にする。
部品としてのコンデンサを示す斜視図である。コンデン
サ1は、複数の積層コンデンサ2〜6を積層して一体化
することにより構成された電子部品チップ7を有する。
各積層コンデンサ2〜6は、誘電体セラミック板内にお
いて、厚み方向に重なり合うように複数の内部電極を形
成した構造を有する。また、各積層コンデンサ2〜6の
両端面には、外部電極2a,2b〜6a,6bが形成さ
れている。もっとも、外部電極2a〜6aは、形成され
ておらずともよい。
電子部品チップ7は、積層コンデンサ2〜6を例えば絶
縁性接着剤8を介して貼り合わせることにより構成され
ている。もっとも、絶縁性接着剤8を設けず、積層コン
デンサ2〜6を積層し、後述の金属端子板に接合するこ
とにより一体化し、電子部品チップ7を構成してもよ
い。
サ2〜6の一方の外部電極2a〜6aが形成されている
側の端面が本発明における第1の端面であり、外部電極
2b〜6bが形成されている側の端面が本発明における
第2の端面である。
1の金属端子板9が導電性接合材を用いて接合されてい
る。導電性接合材としては、半田、導電性接着剤などの
適宜の導電性接合材を用いることができ、特に限定され
ない。
ぞれ、電子部品チップ7の第1,第2の端面に接合され
る第1の端子板部9a,10aを有する。第1の端子板
部9a,10aは、矩形の平面形状を有し、その下端縁
が、電子部品チップ7の下面よりも下方に至るように構
成されている。
向寸法は、電子部品チップ7の幅方向寸法と略同等とさ
れている。なお、本明細書において、幅方向寸法とは、
電子部品チップ7の第1,第2の端面を結ぶ方向及び電
子部品素子の厚み方向に直交する方向をいうものとす
る。
9aの下端縁から第2の端面に向かって折り曲げられ
て、第2の端子板部9bが構成されている。第2の端子
板部9bは、電子部品チップ7の下方から、電子部品チ
ップ7の幅方向に延びるように電子部品チップ7の下方
領域外に引き出されている。
も、第1の端子板部10aの下端縁から第1の端面側に
向かって折り曲げられており、かつ電子部品チップ7の
下方領域から幅方向外側に引き出された第2の端子板部
10bを有する。
0の上記第2の端子板部9b,10bは、いずれも、電
子部品チップ7の下方領域において、第1,第2の端面
よりも内側に位置されており、かつ電子部品チップ7の
下方領域から幅方向外側に引き出されている。従って、
第1,第2の金属端子板9,10の引き出されている部
分、すなわちある程度の長さを有する部分である第2の
端子板部9b,10b間の距離Xは、第1,第2の端面
間の距離よりもかなり小さくされている。
の金属端子板9,10の各第2の端子板部9b,10b
間の距離Xが小さくされており、特に、ある程度の長さ
を有し、不要インダクタンスを発生させやすい端子板部
9b,10b間の距離Xが小さくされている。他方、金
属端子板9と金属端子板10とには、互いに逆極性の電
流が流れる。従って、金属端子板9,10で発生したイ
ンダクタンスは、各第2の端子板部9b,10b間で相
殺され、全体として不要インダクタンスを効果的に低減
することができる。
ば、基板上に実装し、動作させた場合、上記金属端子板
9,10間において不要インダクタンスが相殺されるの
で、所望通りの電気的特性を確実に得ることが可能とな
る。
の下面は、第2の端子板部9b,10bの上面よりも上
方に位置するように、電子部品チップ7が浮かされた状
態で固定されていたが、電子部品チップ7の下面が端子
板部9b,10bの上面に接触されていてもよい。
7を端子板部9b,10bの上方に浮かせ、電子部品チ
ップ7と端子板部9b,10bとの間に隙間を設けるこ
ととが好ましく、それによって基板側からの熱伝導の抑
制、並びに基板との熱膨張係数差に起因する歪みの影響
を抑制することができる。
b,10bは、電子部品チップ7の下方領域から幅方向
外側に引き出されていたが、第2の端子板部9b,10
bは、幅方向からずれた方向(例えば斜め方向)に引き
出されていてもよい。また、第2の端子板部9b,10
bは、本実施例では、互いに平行とされていたが、必ず
しも平行に延びるように引き出されている必要はない。
部品としてのコンデンサを示す斜視図である。第2の実
施例のコンデンサ11では、第1の実施例と同様に、積
層コンデンサ2〜6が絶縁性接着剤8を介して積層され
て一体化されている。第1の実施例と異なるところは、
第1,第2の金属端子板9,10の第2の端子板部9
b,10bが構成されている部分にあり、その他の部分
については第1の実施例と同様である。従って、第1の
実施例と同様の部分については、同一の参照番号を付す
ることにより、その詳細な説明は省略することとする。
の第1の端子板部9aの下端縁から第2の端面側に折り
曲げられてかつ電子部品チップ7の幅方向外側に至るよ
うに第2の端子板部9bが構成されている。同様に、第
2の金属端子板10においても、第1の端子板部10a
の下端縁から第1の端面側に向かって折り曲げられ、か
つ電子部品チップ7の下方領域から幅方向外側に引き出
された第2の端子板部10bが構成されている。もっと
も、第1,第2の金属端子板9,10の第2の端子板部
9b,10bは、間に絶縁層12を介して重畳されてい
る。絶縁層12を介在させることにより、端子板部9
b,10b間の電気的絶縁が確保されている。
定されず、合成樹脂などの適宜の材料により構成するこ
とができる。好ましくは、絶縁層12を絶縁性接着剤や
両面粘着テープ等の接着性部材で構成することにより、
端子板部9b,10b間の電気的絶縁を確保するだけで
なく、端子板部9bと端子板部10bとを確実に図示の
状態に固定することができる。
を構成することにより、端子板部9bと端子板部10b
とを容易に接合することができ、製造工程の簡略化も果
たし得る。
デンサを説明するための斜視図である。第1,第2の実
施例のコンデンサ1,11では、複数の積層コンデンサ
2〜6を絶縁性接着剤8を介して積層することにより電
子部品チップ7が構成されていた。これに対して、図3
に示すコンデンサ21では、複数の積層コンデンサ2〜
6が横方向に並接されて電子部品チップ27が構成され
ている。積層コンデンサ2〜6は、外部電極2a〜6a
が電子部品チップ27の第1の端面側に位置するよう
に、外部電極2b〜6bが第2の端面側に位置するよう
に配置されている。
縁性接着剤28を介して接合されて一体化されている。
もっとも、絶縁性接着剤28を用いずともよい。すなわ
ち、金属端子板29,30に積層コンデンサ2〜6を接
合することにより積層コンデンサ2〜6を一体化しても
よい。また、第1の実施例と同様に、外部電極2a〜6
bは必ずしも形成されておらずともよい。
9,30は、それぞれ、電子部品チップ27の第1の端
面に接合される第1の端子板部29a,30aと、第1
の端子板部29a,30aの下端縁から相手方の端面に
向かって折り曲げられており、かつ電子部品チップ27
の下方領域から幅方向外側に引き出された第2の端子板
部29b,30bを有する。
実施例の場合と同様に、絶縁層12を介して重畳されて
いる。本実施例においても、第1,第2の金属端子板2
9,30の第2の端子板部29b,30bが近接されて
おり、特に絶縁層12を介して重畳されているので、第
2の端子板部29b,30bで発生したインダクタンス
を効果的に相殺することができる。
変形例を説明するための斜視図である。図2に示したコ
ンデンサ11では、電子部品チップ7に第1,第2の金
属端子板9,10が接合されていたが、該電子部品チッ
プ7が取り付けられている部分を覆うように、図4に矢
印で示すように、ケース41を取り付けてもよい。ケー
ス41は、下方に開口(図示されず)を有する略直方体
状の形状を有する。このケース41の開口側から、ケー
ス41を図示の矢印で示すように、電子部品チップ7を
囲繞するようにケース41を取り付ける。ケース41
は、合成樹脂、あるいは金属の表面を合成樹脂などの絶
縁性材料でコーティングした部材などの適宜の材料で構
成することができる。
からのストレス、特に異物の衝突等により破損を防止す
ることができると共に、感電等の事故の防止も図り得
る。また、ケース41を電子部品チップ7に固定する構
造についても、特に限定されるわけではないが、好まし
くは、ケース41を被せた後、ケース41内に溶融樹脂
を注入し、硬化させることにより、ケース41を電子部
品チップ7に対して固定することができる。この場合、
樹脂の充填により耐衝撃性、耐振動性及び耐候性を高め
ることができる。
面を結ぶ方向の外形寸法が40.0mm、幅方向寸法が
54mm、厚みが5.0mmの電子部品チップ7を用
い、第1,第2の実施例に係るコンデンサ1,11を製
作したところ、金属端子板9,10に起因するインダク
タンス分は、それぞれ13.4nH、8.4nHであ
り、同じ電子部品チップ7を用い、図5に示した従来の
コンデンサを作製した場合の金属端子板58,59に起
因するインダクタンス分27.9nHに比べて大幅に低
減し得ることが確かめられた。
電子部品チップとして、複数の積層コンデンサを用いた
ものを示したが、コンデンサに限定されず、本発明は、
バリスタ、インダクタなど様々なセラミック電子部品素
子を複数個用いた電子部品一般に適用することができ
る。また、2種以上のセラミック電子部品素子を用いて
本発明における電子部品チップを構成してもよい。
は、第1,第2の金属端子板の第2の端子板部が、各第
1の端子板部の端縁から第2の端面に向かって折り曲げ
られており、かつ第1,第2の端面を結ぶ方向と異なる
方向に引き出されているので、該第2の端子板部間の距
離が、第1,第2の端面間の距離よりも小さくされてい
る。従って、ある程度の長さを有し、インダクタンスを
発生させやすい第2の端子板部において発生したインダ
クタンスが、第1,第2の金属端子板の各第2の端子板
部間において相殺される。よって、基板等に実装した状
態で、不要インダクタンスが効果的に低減されるため、
所望通りの電気的特性を確実に得ることが可能となる。
金属端子板の各第2の端子板部が絶縁層を介して重畳さ
れているので、第1,第2の金属端子板の各第2の端子
板部間の電気的絶縁を確保し得るだけでなく、第1,第
2の金属端子板の各第2の端子板部間の距離をより一層
小さくすることができ、それによって不要インダクタン
スをより一層効果的に低減することができる。
して接着性部材が用いられており、第1,第2の金属端
子板の第2の端子板部同士が該接着性部材により貼着さ
れているので、第1,第2の金属端子板の各第2の端子
板部間の電気的絶縁の信頼性を高めることができると共
に、耐衝撃性などを高めることができる。
プを収納するケースが備えられているので、耐機械的衝
撃性を高めることができると共に、感電などの事故の防
止にも寄与することができる。
プが複数の電子部品素子を積層することにより構成され
ているので、実装スペースを小さくし得る電子部品を提
供することができる。
プが複数の電子部品素子を横方向に並設することにより
構成されているので、電子部品の占有高さを抑えること
ができ、それによって、電子機器の低背化を図ることが
可能となる。
視図。
視図。
視図。
するための斜視図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1,第2の端面を有する電子部品チッ
プと、 前記電子部品チップの第1の端面に接合されている第1
の端子板部と、第1の端子板部の端縁から第2の端面に
向かって折り曲げられて構成されており、かつ第1,第
2の端面を結ぶ方向と異なる方向に延びるように引出さ
れた第2の端子板部とを有する第1の金属端子板と、 前記電子部品チップの第2の端面に接合されている第1
の端子板部と、該第1の端子板部の端縁から第1の端面
に向かって折り曲げられて構成されており、かつ第1,
第2の端面を結ぶ方向と異なる方向に延びるように引出
された第2の端子板部とを有し、第1,第2の金属端子
板の第2の端子板部間の距離が第1,第2の端面間の距
離よりも小さい第2の金属端子板とを備えることを特徴
とする、電子部品。 - 【請求項2】 前記第1,第2の金属端子板の各第2の
端子板部が絶縁層を介して重畳されている、請求項1に
記載の電子部品。 - 【請求項3】 前記絶縁層が接着性部材により構成され
ており、第1,第2の金属端子板の各第2の端子板部が
該絶縁層により貼着されている、請求項2に記載の電子
部品。 - 【請求項4】 前記電子部品チップを収納するケースを
さらに備えることを特徴とする、請求項1〜3の何れか
に記載の電子部品。 - 【請求項5】 前記電子部品チップが複数個の電子部品
素子を積層することにより構成されている、請求項1〜
3のいずれかに記載の電子部品。 - 【請求項6】 前記電子部品チップが、複数の電子部品
素子を横方向に並設することにより構成されている、請
求項1〜3のいずれかに記載の電子部品。
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