JP3408665B2 - ボールねじ装置及びその製造方法 - Google Patents

ボールねじ装置及びその製造方法

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JP3408665B2
JP3408665B2 JP17393395A JP17393395A JP3408665B2 JP 3408665 B2 JP3408665 B2 JP 3408665B2 JP 17393395 A JP17393395 A JP 17393395A JP 17393395 A JP17393395 A JP 17393395A JP 3408665 B2 JP3408665 B2 JP 3408665B2
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    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
    • F16H25/2214Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with elements for guiding the circulating balls
    • F16H25/2219Axially mounted end-deflectors

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線運動と回転運動と
を相互に変換する、ボールねじ装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールねじ装置(例えば実公平3
−4855号公報参照)においては、ボールねじナット
の両端にエンドキャップが固定され、ねじ軸及びボール
ねじナットにボール転動溝が設けられ、ボールねじナッ
トの外周部に戻し通路が形成されている。ボールねじナ
ットとエンドキャップとの接合面に、ボール転動溝と戻
し通路とを連通する方向変換溝が形成され、方向変換溝
の基部の内周面に膨出部が形成される。ボールは、ボー
ル転動溝内を負荷ボールとして軸方向荷重を受けながら
ねじ軸の周囲を転がり、エンドキャップでボール転動溝
からすくい上げられ、ボールねじナットの戻し通路を無
負荷ボールとして通り、反対側のエンドキャップから再
びボール転動溝内に循環し、無限転がり運動をする。
【0003】従来のボールねじ装置は、エンドキャップ
の方向変換溝及びボールねじナットのボールをすくい上
げる膨出部の部分の形状が複雑であるので、機械加工に
より精度の高い製品を製造することが困難であり、機械
加工に多くの費用と時間を必要とした。また、ボールね
じナットとエンドキャップとの位置をあわせて高い精度
で組み立てることが容易ではない。特に、ボールねじナ
ットとエンドキャップとの接続部分、例えばボールねじ
ナットの戻し通路とエンドキャップの方向変換溝との間
に段差を生じ易く、高い精度で一致させることが困難で
あり、樹脂成形品のエンドキャップを用いるときは収縮
歪みの影響が加わり、一致させることが一層困難とな
る。従って、組み立てによるコストも高い。そして、ボ
ールねじナットとエンドキャップとを組み立てているの
で、それらの接続部分でボール無限循環路に段差が生ず
ることを防ぐことは困難であり、段差の存在によりボー
ル循環乱れ等が生じてボールの円滑な循環が阻害され、
騒音が発生することを避けることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、内
にボール転走溝が形成された金属製ボール転走レースと
一体の合成樹脂製の外側保持部材を用いることにより、
ールねじナットとエンドキャップとの連結が容易にで
き、ボール無限循環路の内面が円滑で騒音の発生が少な
いボールねじ装置及びその製造方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボールねじ用
ナット、ボールねじ軸及び多数のボール転動体からなる
ボールねじ装置において、取付用フランジが形成される
とともに内孔にボール転走溝が形成された金属製ボール
転走レースと、該ボール転走レースの外側に一体成形さ
れ、外周部を貫通する戻し通路、ボール転走溝と戻し通
路とを連通する第1案内溝を有する合成樹脂製の外側保
持部材と、金属製ボール転走レースと外側保持部材とか
らなる一体成形体の両端に固定され、第1案内溝と戻し
通路とを連通する第2案内溝を有するエンドキャップと
からなるボールねじ用ナットに、外周にボール転走溝が
形成されたボールねじ軸を、前記ボールねじ用ナットの
ボール転走溝と合致させ、その間に多数のボール転動体
を介在させて螺合したことを構成とする。前記構成にお
いて、一体成形体とエンドキャップとの固定構造を、次
の固定構造AないしEのいずれか1つもしくは2以上を
組み合わせたものからなる構成とすることができる。 A.スナップ係合用脚片及びスナップ係合用雌孔とから
なるスナップ式ワンタッチ固定構造。 B.樹脂熱かしめによる固定構造。 C.エンドキャップに挿通孔を形成し、一体成形体の両
端部に雌ねじを形成した固定構造。 D.熱溶接による固定構造。 E.接着剤を用いた固定構造。 前記構成において、一体成形体の両端部に嵌合用突部が
形成され、エンドキャップの内側部に嵌合用凹部が形成
され、該嵌合用突部に該嵌合用凹部を嵌合させて一体成
形体とエンドキャップとがいんろう構造により接合さ
れ、一体成形体の戻し通路・第1案内溝、エンドキャッ
プの第2案内溝及び金属製ボール転走レースのボール転
走溝とによりボール無限循環路が構成されたものとする
ことができる。前記構成において、ボール転走溝が形成
された金属製ボール転走レースを、バルジ成形法、ロス
トワックス成形法、転造成形法のうちの一つの成形法に
よって製造することができる。本発明は、取付用フラン
ジが形成されるとともに内孔にボール転走溝が形成され
た金属製ボール転走レースと、該ボール転走レースの外
側に一体成形され、外周部を貫通する戻し通路、ボール
転走溝と戻し通路とを連通する第1案内溝を有する合成
樹脂製の外側保持部材と、金属製ボール転走レースと外
側保持部材とからなる一体成形体の両端に固定され、第
1案内溝と戻し通路とを連通する第2案内溝を有するエ
ンドキャップとからなるボールねじ用ナットに、外周に
ボール転走溝が形成されたボールねじ軸を、前記ボール
ねじ用ナットのボール転走溝と合致させ、その間に多数
のボール転動体を介在させて螺合したボールねじ装置の
製造方法において、前記一体成形体を(a) 金型を開き、
ボール転走レースと中子との結合体を金型内に配設し、
次に金型を閉じる第1工程、(b) 合成樹脂の溶融材料を
金型内のキャビティ内に充填する第2工程、(c) 金型を
開き、ボール転走レースと中子との結合体が中央部にあ
る成形物を金型から取り出す第3工程、(d)成形物を保
持して中子を抜き出す第4工程により製造することがで
きる。
【0006】
【作用】本発明のボールねじ装置において、ボール転走
レースの外側に合成樹脂製の外側保持部材を一体成形
し、一体成形された一体成形体の両側にエンドキャップ
を固定してボールねじ用ナットが構成される。一体成形
体の戻し通路・第1案内溝、エンドキャップの第2案内
溝及び金属製ボール転走レースのボール転走溝とにより
ボール無限循環路が構成される。外周にボール転走溝が
形成されたボールねじ軸を、ボールねじ用ナットのボー
ル転走溝と合致させ、その間に多数のボール転動体を介
在させて螺合する。ボールねじ軸の回転運動とボールね
じ用ナットの往復運動とを相互に変換することができ
る。
【0007】
【実施例】図1〜図7を用いて、本発明のボールねじ装
置の第1参考例の説明をする。図1はボールねじ用ナッ
ト2にボールねじ軸1を差し込んだボールねじ装置を示
し、図2はボールねじ用ナット2を示し、図3〜図7は
ボールねじ用ナット2の部品を示す。ボールねじ用ナッ
ト2には、内側にバルジ加工、ロストワックス成形、転
造成形等により製造された薄肉円筒状の金属製ボール転
走レース6があり、図4(b)に示すように、ボール転走
レース6の内孔にはボール転走溝7が形成され、ボール
転走レース6の軸方向(長手方向)中央部には軸方向に
対して略垂直なボール転走レース6の断面の大部分にス
リット8がワイヤカット放電加工により形成されてい
る。ここに、ボール転走レース6の断面の大部分とは、
スリット(幅の細い切断部)以外の部分でボール転走レ
ース6が分断されず原形を維持しているが、スリットの
両側に作用する外力により、スリットを境界として軸方
向の一方のねじ溝と他方のねじ溝の位相が容易にずれる
状態をいう。この位相のずれは、スリット8の形成後の
一体成形時に生ずるものである。この位相のずれによっ
て、図1に示すようにボール転走溝7にボール転動体17
を挿入して、ボールねじ軸1をボール転動体17を介して
ボールねじ用ナット2に螺合したとき、軸方向すきまを
ゼロ以下(予圧状態)にすることができる。
【0008】 図3に示すように、ボール転走レース6の
外側に合成樹脂製で略円筒状の外側保持部材38が一体形
成され、ボール転走レース6と外側保持部材38とは強固
に固定されている。外側保持部材38の外周部には中心軸
線と平行に第1戻し通路18及び第2戻し通路19が形成さ
れ、第1戻し通路18と第2戻し通路19とは中心軸線に対
して対称な位置にある。ボール転走レース6と外側保持
部材38とからなる一体成形体27の両端面には、例えば図
3(a),(c) に示すように、第1戻し通路18・第2戻し通
路19の端部から斜め軸心方向に向かう第1案内溝14,14'
・第2案内溝15,15'がそれぞれ形成される。また、外側
保持部材38の両端面から軸線方向に向けて、2つのスナ
ップ係合用雌孔13・13’が形成され、2つのスナップ係
合用雌孔13・13’と第1戻し通路18・第2戻し通路19と
は軸心に関して約90度の角度差をもって配置されてい
る。外側保持部材38の両端部の内面には、ボール転走レ
ース6の左右端と外部とを連通する第1開口21・第2開
口22が設けられ、第1開口21・第2開口22の内面にボー
ル転走レース6のボール転走溝7に連続するボール転走
溝が形成される。また、外側保持部材38の両端部の外面
には段差部があって、段差部より軸方向内側が大径であ
り、段差部から軸方向外側(両端側)に向かって、第1
戻し通路18・第2戻し通路19の両端部の外側の曲線に沿
って、中径から徐々に径が小さくされ、緩やかな曲線部
となっている。一体成形体27の外側保持部材38の両端部
には前記曲線部があり、この曲線部が嵌合用突部33な
る。なお、外側保持部材38の一端部(図3(b) では左端
部)には取付用フランジ35が形成され、取付用フランジ
35の外周寄りには4個のボルト孔30が形成される。
【0009】 図2・図3・図5に示すように、一体成形
体27の外側保持部材の両端部の嵌合用突部33に、合成樹
脂製の第1エンドキャップ4及び第2エンドキャップ5
の内側の嵌合用凹部34が嵌合され、こうしたいんろう構
造により接合され固定されている。なお、いんろうと
は、印籠本体とその蓋のような形態の結合法をいい、結
合したとき、二つの物体の心あわせが良好である。図5
(b) ・図6に示すように、第2エンドキャップ5には、
内側面(図5(b) では左側面)に中空のスナップ係合用
脚片12が一体に形成され、第1エンドキャップ4の内側
面にも同様に中空のスナップ係合用脚片12が形成されて
いる。図6に示すように、スナップ係合用脚片12の先端
の上面に突起11が形成され、第2エンドキャップ5の突
起11を外側保持部材38のスナップ係合用雌孔13に押圧す
ると、突起11の先端のテーパ面がスナップ係合用雌孔13
の開口部によってスナップ係合用脚片12の軸線方向に押
され、突起11が弾性変形する。この弾性変形によりスナ
ップ係合用脚片12・突起11がスナップ係合用雌孔13内を
通過し、突起11がスナップ係合用雌孔13の背部の縦穴26
内に移動すると、突起11は弾性により元の位置に復元す
る。突起11の後端面はスナップ係合用脚片12の軸線に対
して略垂直であるので、スナップ係合用脚片12を後退さ
せても突起11は弾性変形を行わず、スナップ係合用脚片
12はスナップ係合用雌孔13から抜けない。このようにし
てスナップ係合が行われ、第2エンドキャップ5はワン
タッチで外側保持部材38に嵌合し固定することができ
る。同様にして第1エンドキャップ4はワンタッチで外
側保持部材38に嵌合し固定することができる。なお、ス
ナップ係合を解除したいときは、縦穴26へ工具を差し込
んで、突起11を押圧して弾性変形させ、同時にスナップ
係合用脚片12を後退させることにより、スナップ係合用
脚片12をスナップ係合用雌孔13から抜き出すことができ
る。このようなスナップ式ワンタッチ構造により、一体
成形体27の両端部に合成樹脂製の第1エンドキャップ4
及び第2エンドキャップ5がワンタッチで固定されてい
る。
【0010】 一体成形体27と第1エンドキャップ4・第
2エンドキャップ5との固定手段には、前記のスナップ
式ワンタッチ構造による固定構造の他に、樹脂熱かしめ
による固定構造、ボルトによる固定構造、接着剤を用い
た固定構造等がある。樹脂熱かしめ(超音波ステーキン
グ)による固定構造は、プラスチック部品側にスタッド
(支柱状のもの)を形成し、金属又は異質の樹脂製の部
品の貫通孔にスタッドを貫通させ、貫通孔から突出した
スタッドの頭部を超音波等を利用して溶かして変形さ
せ、プラスチックと金属又は異質の樹脂製の部品とを機
械的にロックする構造である。第1エンドキャップ4・
第2エンドキャップ5がプラスチックの場合に適用でき
る。一体成形体27に形成したスタッドを、第1エンドキ
ャップ4・第2エンドキャップ5に形成した貫通孔に貫
通させ、貫通孔から突出したスタッドの頭部を超音波等
を利用して溶かして変形させることにより、機械的にロ
ックすることができる。ボルトによる固定構造は、図7
に示すように、第1エンドキャップ4・第2エンドキャ
ップ5の前記スナップ係合用脚片12に代えて挿通孔23を
形成し、一体成形体27の外側保持部材38の前記スナップ
係合用雌孔13に代えて雌ねじ24を形成し、挿通孔23にボ
ルトを挿通して雌ねじ24に螺合する構造である。熱溶接
による固定構造は、固定面を溶融温度まで加熱して接合
し固定する構造であり、一体成形体27と第1エンドキャ
ップ4・第2エンドキャップ5とのうち少なくとも一方
が熱可塑性合成樹脂の場合に適用できる。即ち、一体成
形体27の外側保持部材38の合成樹脂が熱可塑性のもので
あって、第1エンドキャップ4・第2エンドキャップ5
が金属や各種合成樹脂であれば接合して固定でき、一体
成形体27の外側保持部材38の合成樹脂が熱可塑性以外の
ものであっても、第1エンドキャップ4・第2エンドキ
ャップ5が熱可塑性合成樹脂であれば接合して固定でき
る。
【0011】 図2(b) ・図5(a) に示すように、第1エ
ンドキャップ4及び第2エンドキャップ5の内側面(一
体成形体27と接合する面)には、上下端部から斜め中心
方向に向かう第2案内溝9・10が形成される。第2案内
溝9の上端及び第2案内10の下端は、それぞれ一体成形
体27の第1戻し通路18・第2戻し通路19の両端と合致
し、第2案内溝9・10と前記第1案内溝14・15によって
構成される方向変換用の連通路によって、一体成形体27
の第1戻し通路18・第2戻し通路19とボール転走レース
6・第1開口21・第2開口22とが連通され、ボール無限
循環路が構成される。ボール転動体17は、この連通路を
通って一体成形体27の第1戻し通路18・第2戻し通路19
とボール転走溝7のボール転走レース6との間を、円滑
に循環する。
【0012】 本発明の第1参考例のボールねじ装置の製
造方法について説明する。図8に示す金型・中子を用い
て、射出成形、ダイカスト、圧縮成形、トランスファ成
形等の方法により一体成形体27を製造する。最初の準備
工程において金型を製造する。金型は第1金型50及び第
2金型51からなり、第1金型50内には円筒形の第1支持
穴52、第2支持穴53、第3支持穴54及び段付第1円筒状
部58が形成され、第2金型51内には円筒形の第4支持穴
55、第5支持穴56、第6支持穴57及び第2円筒状部59が
形成される。第1金型50及び第2金型51の内部に配置さ
れる中子は、外周の一部にねじ部がある大径の第1中子
61と、小径で円柱状の第2A中子(第2A摺動中子)63
A、第2B中子(第2B摺動中子)63B、第3A中子
(第3A摺動中子)65A及び第3B中子(第3B摺動中
子)65Bである。第2A中子63A及び第3A中子65Aの
基端部は第1金型50の第2支持穴53及び第3支持穴54に
それぞれ挿入され、第2A中子63A及び第3A中子65A
は第1金型50に固定される。同様に、第2B中子63B及
び第3B中子65Bの基端部は第2金型51の第5支持穴56
及び第6支持穴57にそれぞれ挿入され、第2B中子63B
及び第3B中子65Bは第2金型51に固定される。ボール
転走レース6をインサートとなし、インサートとしての
ボール転走レース6の内面に第1中子61を螺合させる。
ボール転走レース6と第1中子61とを螺合した結合体を
金型に納めるときは、例えば第2金型51の第4支持穴55
に第1中子61の一端を嵌合させて装着し、第1金型50及
び第2金型51を閉じる。第1金型50及び第2金型51を閉
じることにより、第1中子61の一端が第1金型50の第1
支持穴52に嵌合し、第2A中子63Aの先端部と第2B中
子63Bの先端部とが相互に当接され、同様に第3A中子
65Aの先端部と第3B中子65Bの先端部とが相互に当接
され、段付第1円筒状部58・第2円筒状部59とボール転
走レース6と前記各中子との間にキャビティ69が形成さ
れる。例えば、射出成形機から射出されてくる溶融材料
は、不図示のノズルタッチ部、スプル、ランナ、ゲート
を通過してキャビティ69に充填されるように構成されて
いる。
【0013】 一体成形体27は次の第1工程〜第4工程を
経て製造される。第1工程により、第1金型50及び第2
金型51を開き、インサートとしてのボール転走レース6
と第1中子61との結合体を金型に配設する。先ず第2金
型51の第4支持穴55に第1中子61の一端を装着し、第1
金型50及び第2金型51を閉じる。第1中子61の他端が第
1金型50の第1支持穴52に嵌合し、第2A中子63Aと第
2B中子63Bとが当接されて同一軸線上に配置され、1
個の第2中子63の形状となり、同様に第3A中子65Aと
第3B中子65Bとが当接されて同一軸線上に配置され、
1個の第3中子65の形状となる。キャビティ69の形状
は、略円筒状で外周近くに第2中子63及び第3中子65が
位置している。
【0014】 第2工程でキャビティ69に合成樹脂の溶融
材料を充填し、一体成形体27を成形する。例えば、射出
成形機から射出される合成樹脂の溶融材料が、ゲート等
を通過してキャビティ69に充填され、ボール転走レース
6の外周は溶融材料で包まれ、スリット8内に溶融材料
が入り込む。第3工程において、充填した材料の固化が
所定程度に達したとき(固化が進んで、成形物を取り出
しても、成形物の変形の恐れがなくなったとき)、第1
金型50及び第2金型51を開いて、ボール転走レース6と
第1中子61との結合体が中央部にある成形物を第1金型
50及び第2金型51から取り出す。なお、第1金型50及び
第2金型51を開くとき、第2A中子63A・第3A中子65
A及び第2B中子63B・第3B中子65Bは、成形物から
離れてそれぞれ第1金型50及び第2金型51に固定された
状態を維持する。
【0015】 第4工程において、固化が更に進み、成形
物を保持して第1中子61を引き抜いても成形物の変形の
恐れがなくなったとき、成形物を保持し、工具類を用い
て第1中子61を回転させながら引き抜く。その後の放置
により、ボール転走レース6の外周の溶融材料は更に冷
却されて収縮する。この収縮により、スリット8を境界
とした左右のボール転走レース6は、軸線上で互いに内
側に引き寄せられ、引き寄せられる力によりスリット8
内の溶融材料は圧縮され潰される。スリット8を境界と
した左右のボール転走レース6が引き寄せられるので、
左右のボール転走レース6のボール転走溝7の位相にず
れが生ずる。そして、位相のずれが生じた状態で、溶融
材料が固化されて一体成形体27が成形される。ボール転
走レース6に外側保持部材38が一体に固定され、成形物
の内側の両端部にボール転走溝7と連続するボール転走
溝が形成され、第1戻し通路18及び第2戻し通路19が形
成され、一体成形体27が出来上がる。
【0016】 本発明の第1参考例のボールねじ装置の製
造方法の変形例について説明する。図9は変形例の製造
方法に用いられる金型を示し、図8と同一の部材には図
8と同一の符号を付し、同一の部材の説明は原則として
省略する。図8の例においてはボール転走レース6に第
1中子61のみを嵌合させたのに対して、図9の変形例で
はボール転走レース6に第1A中子61Aと第1B中子61
Bを両端から螺合させた点で相違する。この変形例で
は、ボール転走レース6に第1A中子61Aと第1B中子
61Bを螺合させた後に、第1A中子61Aと第1B中子61
Bとを軸線上で互いに反対方向に少量だけ引き離し、ス
リット8の隙間を大きくする。このとき、スリット8を
境界とした上下のボール転走レース6のボール転走レー
ス溝7の位相にずれが生ずる。
【0017】 第1工程により、第1金型50及び第2金型
51を開き、インサートとしてのボール転走レース6と第
1A中子61A・第1B中子61Bとの結合体( 位相のずれ
が生じた状態のもの) を金型に配設する。第2工程でキ
ャビティに合成樹脂の溶融材料を充填し、一体成形体27
を成形する。第3工程において、充填した材料が完全に
固化した後に、第1金型50及び第2金型51を開いて、ボ
ール転走レース6と第1A中子61A・第1B中子61Bと
の結合体が中央部にある成形物を第1金型50及び第2金
型51から取り出す。第4工程において、成形物を保持
し、工具類を用いて第1A中子61A及び第1B中子61B
を回転させながら引き抜く。ボール転走レース6に外側
保持部材38が一体に固定され、成形物の内側の両端部に
ボール転走溝7と連続するボール転走溝が形成され、第
1戻し通路18及び第2戻し通路19が形成され、一体成形
体27が出来上がる。
【0018】 図8に示す装置により製造された一体成形
体27を用いたボールねじ装置は、スリット8の左右のボ
ール転走溝7がスリット8側に引き寄せられている。従
って、図10(a) に示すように、スリット8の左側ではナ
ット2のねじ山の右側のフランク面(斜面)とボールね
じ軸1のねじ山の左側のフランク面とがボール転動体を
介して圧接され、スリット8の右側ではナット2のねじ
山の左側のフランク面とボールねじ軸1のねじ山の右側
のフランク面とがボール転動体を介して圧接される。こ
れに対して、図9に示す装置により製造された一体成形
体27を用いたボールねじ装置は、スリット8の左右のボ
ール転走溝7がスリット8から引き離されている。従っ
て、図10(b) に示すように、スリット8の左側ではナッ
ト2のねじ山の左側のフランク面とボールねじ軸1のね
じ山の右側のフランク面とがボール転動体を介して圧接
され、スリット8の右側ではナット2のねじ山の右側の
フランク面とボールねじ軸1のねじ山の左側のフランク
面とがボール転動体を介して圧接されている。
【0019】 図11を用いて、本発明の第1参考例のボー
ルねじ装置の変形例の説明をする。図11から明らかなと
おり、変形例のボール転走レース6にはスリットが形成
されていない点で第1参考例と相違し、その他の点で第
2変更例は第1参考例と同様である。実施例ではスリッ
トが存在しないので、ボール転走溝の位相のずれは生じ
ない。
【0020】 本発明の第1参考例の変形例ボールねじ装
置の製造方法について説明する。変形例のボールねじ装
置は、図8に示す装置を用い、第1参考例の製造方法の
第1変形例と同様の工程によって製造する。第1工程に
より、第1金型50及び第2金型51を開き、インサートと
してのボール転走レース6と第1中子61との結合体を金
型に配設する。(金型準備から第1工程までは、第1参
考例の製造方法と同様である。)第2工程でキャビティ
に合成樹脂の溶融材料を充填し、一体成形体27を成形す
る。第3工程において、充填した材料が完全に固化した
後に、第1金型50及び第2金型51を開いて、ボール転走
レース6と第1中子61との結合体が中央部にある成形物
を第1金型50及び第2金型51から取り出す。第1金型50
及び第2金型51を開くとき、第2A中子63A・第3A中
子65A及び第2B中子63B・第3B中子65Bは、成形物
から離れてそれぞれ第1金型50及び第2金型51に固定さ
れた状態を維持する。第4工程において、成形物を保持
し、工具類を用いて第1中子61を回転させながら引き抜
く。ボール転走レース6に外側保持部材38が一体に固定
され、成形物の内側の両端部にボール転走溝7と連続す
るボール転走溝が形成され、第1戻し通路18及び第2戻
し通路19が形成され、一体成形体27が出来上がる。
【0021】図12〜図18を用いて、本発明の実施例のボ
ールねじ装置の説明をする。図12はボールねじ用ナット
2にボールねじ軸1を差し込んだボールねじ装置を示
し、図13はボールねじ用ナット2を示し、図14〜図18に
ボールねじ用ナット2の部分を示す。ボールねじ用ナッ
ト2には、内側にバルジ成形、ロストワックス成形、転
造成形等により製造されたフランジ付の金属製ボール転
走レース6があり、ボール転走レース6の内孔にはボー
ル転走溝7が形成されている。図15に明示されるとお
り、ボール転走レース6の一端部(図15(b) では左端
部)には取付用フランジ35が形成され、取付用フランジ
35には中心軸線と平行な第1貫通孔36・第2貫通孔37が
形成され、第1貫通孔36・第2貫通孔37はボール転走溝
7よりも半径方向外側にあって、ボール転動体17の後記
第1戻し通路18・第2戻し通路19の一部分となる。第1
貫通孔36と第2貫通孔37とは中心軸に関して対称な位置
にあり、また取付用フランジ35の外周寄りには4個の取
付用のボルト孔30が形成されている。
【0022】 図14に示すように、ボール転走レース6の
外側(取付用フランジ35の外側は除く)及び端面に合成
樹脂製で略環状の第1外側保持部材39及び略円筒状の第
2外側保持部材40が一体形成され(第1外側保持部材39
と第2外側保持部材40とを総称して外側保持部材とい
う)、ボール転走レース6と第1外側保持部材39・第2
外側保持部材40とは強固に固定されており、このように
して一体成形体27が構成される。第1外側保持部材39の
外周部には中心軸線と略平行な貫通孔42・44が形成さ
れ、同様に第2外側保持部材40の外周部には中心軸線と
平行に貫通孔43・45が形成されている。貫通孔42、第1
貫通孔36、貫通孔43は、互いに同径であって同軸線上に
順次並んで位置し、円滑な第1戻し通路18を構成する。
同様に、貫通孔44、第2貫通孔37、貫通孔45は、互いに
同径であって同軸線上に順次並んで位置し、円滑な第2
戻し通路19を構成する。第1戻し通路18と第2戻し通路
19とは中心軸線に関して対称な位置にある。第1外側保
持部材39の端面には、図14(a)に示すように、貫通孔42
・44の端部から斜め軸心方向に向かう第1案内溝14・15
がそれぞれ形成される。同様に第2外側保持部材40の端
面には、図14(c) に示すように、貫通孔43・45の端部か
ら斜め軸心方向に向かう第1内周案内溝14’・15’がそ
れぞれ形成される。
【0023】 外側保持部材の両端面から軸線方向の内側
に向けて、2つのスナップ係合用雌孔13・13' がそれぞ
れ形成され、2つのスナップ係合用雌孔13・13' と第1
戻し通路18・第2戻し通路19とは軸心に関して約90度
の角度差をもって配置されている。第1外側保持部材39
の内面及び第2外側保持部材40の内面の各小径部には、
ボール転走レース6の左右端と外部とを連通する第1開
口21及び第2開口22が設けられ、第1開口21・第2開口
22の内面にボール転走レース6のボール転走溝7に連続
するボール転走溝が形成されている。また、外側保持部
材の両端部の外面には段差部があって、段差部より軸方
向内側が大径であり、段差部から軸方向外側(両端側)
に向かって、第1戻し通路18・第2戻し通路19の両端部
の外側の曲線に沿って、中径から徐々に径が小さくさ
れ、緩やかな曲線部となっている。一体成形体27の外側
保持部材の両端部には前記曲線部があり、この曲線部が
嵌合用突部となる。
【0024】 図13・図14・図16に示すように、一体成形
体27の外側保持部材の両端部の嵌合用突部33に、合成樹
脂製の第1エンドキャップ4及び第2エンドキャップ5
の内側の嵌合用凹部34が嵌合され、こうしたいんろう構
造により接合され固定されている。なお、いんろうと
は、印籠本体とその蓋のような形態の結合法であって、
結合したとき、二つの物体の心あわせが良好である。図
16(b) ・図17に示すように、第2エンドキャップ5に
は、内側面(図16(b) では左側面)に中空のスナップ係
合用脚片12が一体に形成され、第1エンドキャップ4の
内側面にも同様に中空のスナップ係合用脚片12が形成さ
れている。図17に示すように、スナップ係合用脚片12の
先端の上面に突起11が形成され、第2エンドキャップ5
の突起11を第2外側保持部材40のスナップ係合用雌孔13
に押圧すると、突起11の先端のテーパ面がスナップ係合
用雌孔13の開口部によってスナップ係合用脚片12の軸線
方向に押され、突起11が弾性変形する。この弾性変形に
よりスナップ係合用脚片12・突起11がスナップ係合用雌
孔13内を通過し、突起11がスナップ係合用雌孔13の背部
の縦穴26内に移動すると、突起11は弾性により元の位置
に復元する。突起11の後端面はスナップ係合用脚片12の
軸線に対して略垂直であるので、スナップ係合用脚片12
を後退させても突起11は弾性変形を行わず、スナップ係
合用脚片12はスナップ係合用雌孔13から抜けない。この
ようにしてスナップ係合が行われ、第2エンドキャップ
5はワンタッチで第2外側保持部材40に嵌合し固定する
ことができる。同様にして第1エンドキャップ4はワン
タッチで第1外側保持部材39に嵌合し固定することがで
きる。なお、スナップ係合を解除したいときは、縦穴26
へ工具を差し込んで、突起11を押圧して弾性変形させ、
同時にスナップ係合用脚片12を後退させることにより、
スナップ係合用脚片12をスナップ係合用雌孔13から抜き
出すことができる。このようなスナップ式ワンタッチ構
造により、一体成形体27の両端部に合成樹脂製の第1エ
ンドキャップ4及び第2エンドキャップ5がワンタッチ
で固定されている。
【0025】 一体成形体27と第1エンドキャップ4・第
2エンドキャップ5との固定手段には、前記のスナップ
式ワンタッチ構造による固定構造の他に、樹脂熱かしめ
による固定構造、熱溶接による固定構造、ボルトによる
固定構造、接着剤を用いた固定構造等がある。樹脂熱か
しめ(超音波ステーキング)による固定構造は、プラス
チック部品側にスタッド(支柱状のもの)を形成し、金
属又は異質の樹脂製の部品の貫通孔にスタッドを貫通さ
せ、貫通孔から突出したスタッドの頭部を超音波等を利
用して溶かして変形させ、プラスチックと金属又は異質
の樹脂製の部品とを機械的にロックする構造である。第
1エンドキャップ4・第2エンドキャップ5がプラスチ
ックの場合に適用できる。また、一体成形体27に形成し
たスタッドを、第1エンドキャップ4・第2エンドキャ
ップ5に形成した貫通孔に貫通させ、貫通孔から突出し
たスタッドの頭部を超音波等を利用して溶かして変形さ
せることにより、機械的にロックすることができる。ボ
ルトによる固定構造は、図18に示すように、第1エンド
キャップ4・第2エンドキャップ5の前記スナップ係合
用脚片12に代えて挿通孔23を形成し、一体成形体27の第
1外側保持部材39・第2外側保持部材40の前記スナップ
係合用雌孔13に代えて雌ねじ24を形成し、挿通孔23にボ
ルトを挿通して雌ねじ24に螺合する構造である。熱溶接
による固定構造は、固定面を溶融温度まで加熱して接合
し固定する構造であり、一体成形体27と第1エンドキャ
ップ4・第2エンドキャップ5とのうち少なくとも一方
が熱可塑性合成樹脂の場合に適用できる。即ち、一体成
形体27の第1外側保持部材39・第2外側保持部材40の合
成樹脂が熱可塑性のものであって、第1エンドキャップ
4・第2エンドキャップ5が金属や各種合成樹脂であれ
ば接合して固定でき、一体成形体27の第1外側保持部材
39・第2外側保持部材40の合成樹脂が熱可塑性以外のも
のであっても、第1エンドキャップ4・第2エンドキャ
ップ5が熱可塑性合成樹脂であれば接合して固定でき
る。
【0026】 図13(b) ・図16(a) に示すように、第1エ
ンドキャップ4及び第2エンドキャップ5の内側面(一
体成形体27と接合する面)には、上下端部から斜め中心
方向に向かう第2案内溝9・10が形成される。第2案内
溝9の上端及び第2案内溝10の下端は、それぞれ一体成
形体27の第1戻し通路18・第2戻し通路19の両端(貫通
孔42〜45の端部)と合致し、第2案内溝9・10と前記第
1案内溝14・15によって構成される方向変換用の連通路
によって、一体成形体27の第1戻し通路18・第2戻し通
路19とボール転走レース6・第1開口21・第2開口22と
が連通され、ボール無限循環路が構成される。ボール転
動体17は、この連通路を通って一体成形体27の第1戻し
通路18・第2戻し通路19とボール転走溝7のボール転走
レース6との間を、円滑に循環する。
【0027】 本発明の実施例のボールねじ装置の製造方
法について説明する。図19に示す金型を用いて、射出成
形、ダイカスト、圧縮成形、トランスファ成形等の方法
により一体成形体27を製造する。最初の準備工程におい
て金型を製造する。金型は第1金型50及び第2金型51か
らなり、第1金型50内には円筒形の第1支持穴52、第2
支持穴53、第3支持穴54及び段付の第1円筒状部70が形
成され、第2金型51内には円筒形の第4支持穴55、第5
支持穴56、第6支持穴57及び第2円筒状部71が形成され
る。第1金型50及び第2金型51の内部に配置される中子
は、外周の一部にねじ部がある大径の第1中子61と、小
径で円柱状の第2A中子(第2A摺動中子)63A、第2
B中子(第2B摺動中子)63B、第3A中子(第3A摺
動中子)65A及び第3B中子(第3B摺動中子)65Bで
ある。第2A中子63A及び第3A中子65Aの基端部は第
1金型50の第2支持穴53及び第3支持穴54にそれぞれ挿
入され、第2A中子63A及び第3A中子65Aは第1金型
50に固定される。同様に、第2B中子63B及び第3B中
子65Bの基端部は第2金型51の第5支持穴56及び第6支
持穴57にそれぞれ挿入され、第2B中子63B及び第3B
中子65Bは第2金型51に固定される。ボール転走レース
6をインサートとなし、インサートとしてのボール転走
レース6の内面に第1中子61を螺合させ結合体となす。
ボール転走レース6と第1中子61との結合体を金型に納
めるときは、第1金型50及び第2金型51を開いた状態
で、前記結合体を第1金型50の第1円筒状部70に装着す
る。この装着に際しては、ボール転走レース6の第1貫
通孔36及び第2貫通孔37の中心軸を第2A中子63A・第
2B中子63B及び第3A中子65A・第3B中子65Bの中
心軸と一致させ、前記結合体を第1金型50の方向に移動
させ、第1中子61の一端(図19では上端)を第1金型50
の第1支持穴52に嵌合させ、第2A中子63A・第3A中
子65Aの先端部をボール転走レース6の第1貫通孔36・
第2貫通孔37に嵌合させる。次に第1金型50及び第2金
型51を閉方向に移動させると、第1中子61の他端(図19
では下端)が第2金型51の第4支持穴55に嵌合され、第
2B中子63B・第3B中子65Bの先端部がボール転走レ
ース6の第1貫通孔36・第2貫通孔37に嵌合される。第
2A中子63Aの先端と第2B中子63Bの先端とを第1貫
通孔36内で当接させ、同様に第3A中子65Aの先端と第
3B中子65Bの先端とを第2貫通孔37内で当接させる。
第1金型50及び第2金型51の内部には、第1円筒状部70
・第2円筒状部71とボール転走レース6・前記各中子と
の間に2箇所に別れたキャビティ67・68が形成される。
例えば、射出成形機から射出されてくる溶融材料は、不
図示のノズルタッチ部、スプル、ランナ、ゲートを通過
してキャビティ67・68に充填されるように構成されてい
る。
【0028】 一体成形体27は次の第1工程〜第4工程を
経て製造される。第1工程により、第1金型50及び第2
金型51を開き、インサートとしてのボール転走レース6
と第1中子61との結合体を第1金型50に装着し、第1中
子61の一端(図19では上端)を第1金型50の第1支持穴
52に嵌合させ、第2A中子63A・第3A中子65Aの先端
部をボール転走レース6の第1貫通孔36・第2貫通孔37
に嵌合させる。次に第1金型50及び第2金型51を閉じ、
第1中子61の他端(図19では下端)を第2金型51の第4
支持穴55に嵌合させ、第2B中子63B・第3B中子65B
の先端部をボール転走レース6の第1貫通孔36・第2貫
通孔37に嵌合させる。第1金型50及び第2金型51の内部
には、第1円筒状部70・第2円筒状部71とボール転走レ
ース6・前記各中子との間に2箇所に別れたキャビティ
67・68が形成される。キャビティ67の形状は、略円筒状
で外周近くに第2A中子63A及び第3A中子65Aが位置
し、キャビティ68の形状は略環状で外周近くに第2B中
子63B及び第3B中子65Bが位置している。
【0029】 第2工程でキャビティに合成樹脂の溶融材
料を充填し、一体成形体27を成形する。例えば、射出成
形機から射出される合成樹脂の溶融材料が、ゲート等を
通過してキャビティ67・68に充填され、溶融材料が固化
されて一体成形体27が成形される。第3工程において、
充填した材料の固化が所定程度に達したとき(固化が進
んで、成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れがな
くなったとき)、第1金型50及び第2金型51を開いて、
ボール転走レース6と第1中子61との結合体が中央部に
ある成形物を第1金型50及び第2金型51から取り出す。
なお、第1金型50及び第2金型51を開くとき、第2A中
子63A・第3A中子65A及び第2B中子63B・第3B中
子65Bは、成形物から離れてそれぞれ第1金型50及び第
2金型51に固定された状態を維持する。
【0030】 第4工程において、固化が更に進み、成形
物を保持して第1中子61を引き抜いても成形物の変形の
恐れがなくなったとき、成形物を保持し、工具類を用い
て第1中子61を回転させながら引き抜く。ボール転走レ
ース6に第1外側保持部材39と第2外側保持部材40とが
一体に固定され、成形物の内側の両端部にボール転走溝
7と連続するボール転走溝が形成され、第1貫通孔36と
一体になった第1戻し通路18が形成され、同様に第2貫
通孔37と一体になった第2戻し通路19が形成され、一体
成形体27が出来上がる。
【0031】 図20〜図23及び図16・図17を用いて、本発
明の実施例のボールねじ装置の変形例の説明をする。図
20はボールねじ用ナット2にボールねじ軸1を差し込ん
だボールねじ装置を示し、図21はボールねじ用ナット2
を示し、図22、図23、図16・図17はボールねじ用ナット
2の部分を示す。なお、図16・図17は実施例の図の援用
である実施例の変形例の説明において、実施例と同じ部
材については実施例と同一の符号を付し、その説明は原
則として省略する。実施例の変形例が実施例と異なる点
は次のとおりである。図23に示すとおり、実施例の変形
例においては、ボール転走レース6は円筒状であって、
取付用フランジを備えていない。そして、図21・図22に
示すとおり、実施例の変形例においては、単体の外側保
持部材38の一端部(図22(b) では左端部)に取付用フラ
ンジ35’が形成されている。第1戻し通路18及び第2戻
し通路19は、外側保持部材38のみによって形成され、一
体成形体27の軸心に平行となっている。
【0032】 本発明の実施例のボールねじ装置の変形例
の製造方法について説明する。図24に示す金型を用い
て、射出成形、ダイカスト、圧縮成形、トランスファ成
形等の方法により一体成形体27を製造する。図24におい
て、図19と同一の部材には図19と同一の符号を付し、同
一の部材の説明は原則として省略する。図19の例におい
ては、ボール転走レース6に取付用フランジ35が存在し
たのに対して、図24の例ではボール転走レース6は円筒
状であって取付用フランジを備えておらず、第2A中子
63A・第2B中子63B及び第3A中子65A・第3B中子
65Bを取付用フランジの貫通孔に嵌合させる必要がない
点で相違する。ボール転走レース6をインサートとな
し、インサートとしてのボール転走レース6の内面に第
1中子61を螺合させ結合体となす。ボール転走レース6
と第1中子61との結合体を金型に装着するときは、第1
金型50及び第2金型51が開いた状態で、例えば第2金型
51の第4支持穴55に結合体の第1中子61の他端(図24で
は下端)を嵌合させ、第1金型50及び第2金型51を閉じ
る。そして、第2A中子63Aの先端と第2B中子63Bの
先端とを当接させて1個の中子の形状となし、同様に第
3A中子65Aの先端と第3B中子65Bの先端とを当接さ
せて1個の中子の形状となす。第1金型50及び第2金型
51の内部には、第1円筒状部70・第2円筒状部71とボー
ル転走レース6と前記中子との間に1箇所のキャビティ
69が形成される。例えば、射出成形機から射出されてく
る溶融材料は、不図示のノズルタッチ部、スプル、ラン
ナ、ゲートを通過してキャビティ69に充填されるように
構成されている。
【0033】 一体成形体27は次の第1工程〜第4工程を
経て製造される。第1工程により、第1金型50及び第2
金型51を開き、インサートとしてのボール転走レース6
が結合された第1中子61の他端(図24では下端)を例え
ば第2金型51の第4支持穴55に装着させ、第1金型50及
び第2金型51を閉じる。第1金型50及び第2金型51を閉
じることにより、第2A中子63Aの先端と第2B中子63
Bの先端とが当接し、同様に第3A中子65Aの先端と第
3B中子65Bの先端とが当接する。第1金型50及び第2
金型51の内部には、第1円筒状部70・第2円筒状部71と
ボール転走レース6と前記中子との間に1箇所のキャビ
ティ69が形成される。
【0034】 第2工程でキャビティに合成樹脂の溶融材
料を充填し、一体成形体27を成形する。例えば、射出成
形機から射出される合成樹脂の溶融材料が、ゲート等を
通過してキャビティ69に充填され、溶融材料が固化され
て一体成形体27が成形される。第3工程において、充填
した材料の固化が所定程度に達したとき(固化が進ん
で、成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れがなく
なったとき)、第1金型50及び第2金型51を開いて、ボ
ール転走レース6と第1中子61との結合体が中央部にあ
る成形物を第1金型50及び第2金型51から取り出す。な
お、第1金型50及び第2金型51を開くとき、第2A中子
63A・第3A中子65A及び第2B中子63B・第3B中子
65Bは、成形物から離れてそれぞれ第1金型50及び第2
金型51に固定された状態を維持する。
【0035】 第4工程において、固化が更に進み、成形
物を保持して第1中子61を引き抜いても成形物の変形の
恐れがなくなったとき、成形物を保持し、工具類を用い
て第1中子61を回転させながら引き抜く。ボール転走レ
ース6に外側保持部材38が一体に固定され、成形物の内
側の両端部にボール転走溝7と連続するボール転走溝が
形成され、第1戻し通路18及び第2戻し通路19が形成さ
れ、一体成形体27が出来上がる。
【0036】 図25〜図30を用いて、本発明のボールねじ
装置の第2参考例の説明をする。図25はボールねじ用ナ
ット2にボールねじ軸1を差し込んだボールねじ装置を
示し、図26はボールねじ用ナット2を示し、図27〜図30
はボールねじ用ナット2の部分を示す。ボールねじ用ナ
ット2には、内孔がボール転走溝7となるのに適した断
面形状の線材を、密着させてコイル状に巻回したコイル
スプリングで、円筒状に成形されたボール転走レース6
がある。図28(b) に示すように、ボール転走レース6の
内孔には各線材の接合部分に沿ったボール転走溝7が形
成されており、ボール転走溝7の断面形状は円弧を2個
連続させた形状であり、ボール転動体17が転動し易い形
状となっている。
【0037】 図27に示すように、ボール転走レース6の
外側に合成樹脂製で略円筒状の外側保持部材38が一体形
成され、ボール転走レース6と外側保持部材38とは強固
に固定されている。外側保持部材38の外周部には中心軸
線と平行な戻し通路18が形成され、ボール転走レース6
と外側保持部材38とからなる一体成形体27の両端面に
は、例えば図27(a),(c) に示すように、戻し通路18の端
部から斜め軸心方向に向かう第1案内溝14・14' が形成
される。また、外側保持部材38の両端面から軸線方向に
向けて、4つのスナップ係合用雌孔13・13’が形成され
ている。外側保持部材38の両端部には、ボール転走レー
ス6の左右端と外部とを連通する第1開口21・第2開口
22が設けられ、第1開口21・第2開口22の内面にボール
転走レース6のボール転走溝7に連続するボール転走溝
が形成される。また、一体成形体27の外側保持部材38の
外側面であって、戻し通路18の両端の開口部には嵌合用
凹部34が形成されている。なお、外側保持部材38の一端
部(図27(b) では左端部)には取付用フランジ35が形成
され、取付用フランジ35の外周寄りには4個のボルト孔
30が形成される。
【0038】 図26・図27・図29に示すように、一体成形
体27の外側保持部材38の戻し通路18の両端部の嵌合用凹
部34との対向位置に、合成樹脂製の第1エンドキャップ
4及び第2エンドキャップ5の内側面であって、第2案
内溝9の開口部には嵌合用環状突部33が形成される。外
側保持部材38の戻し通路18の嵌合用凹部34と、合成樹脂
製の第1エンドキャップ4及び第2エンドキャップ5の
第2案内溝9の嵌合用環状突部33とが嵌合され、嵌合用
凹部34と嵌合用環状突部33とがいんろう構造により接合
され固定されている。なお、いんろうとは、印籠本体と
その蓋のような形態の結合法であって、結合したとき、
二つの物体の心あわせが良好である。そして、第1エン
ドキャップ4及び第2エンドキャップ5の内側面(一体
成形体27と接合する面)には、上端部から斜め中心方向
に向かう第2案内溝9が形成される。第2案内溝9の上
端の嵌合用環状突部33は、一体成形体27の戻し通路18の
両端の嵌合用凹部34と嵌合し合致し、第2案内溝9と前
記第1案内溝14によって構成される方向変換用の連通路
によって、一体成形体27の戻し通路18とボール転走レー
ス6・第1開口21・第2開口22とが連通され、ボール無
限循環路が構成される。ボール転動体17は、この連通路
を通って一体成形体27の戻し通路18とボール転走溝7の
ボール転走レース6との間を、円滑に循環する。
【0039】 図29(b) ・図30に示すように、第2エンド
キャップ5には、内側面(図29(b)では左側面)に中空
のスナップ係合用脚片12が一体に形成され、第1エンド
キャップ4の内側面にも同様に中空のスナップ係合用脚
片12が形成されている。図30に示すように、スナップ係
合用脚片12の先端の上面に突起11が形成され、第2エン
ドキャップ5の突起11を外側保持部材38のスナップ係合
用雌孔13に押圧すると、突起11の先端のテーパ面がスナ
ップ係合用雌孔13の開口部によってスナップ係合用脚片
12の軸線方向に押され、突起11が弾性変形する。この弾
性変形によりスナップ係合用脚片12・突起11がスナップ
係合用雌孔13内を通過し、突起11がスナップ係合用雌孔
13の背部の縦穴内に移動すると、突起11は弾性により元
の位置に復元する。突起11の後端面はスナップ係合用脚
片12の軸線に対して略垂直であるので、スナップ係合用
脚片12を後退させても突起11は弾性変形を行わず、スナ
ップ係合用脚片12はスナップ係合用雌孔13から抜けな
い。このようにしてスナップ係合が行われ、第2エンド
キャップ5はワンタッチで外側保持部材38に嵌合し固定
することができる。同様にして第1エンドキャップ4は
ワンタッチで外側保持部材38に嵌合し固定することがで
きる。なお、スナップ係合を解除したいときは、縦穴へ
工具を差し込んで、突起11を押圧して弾性変形させ、同
時にスナップ係合用脚片12を後退させることにより、ス
ナップ係合用脚片12をスナップ係合用雌孔13から抜き出
すことができる。このようなスナップ式ワンタッチ構造
により、一体成形体27の両端部に合成樹脂製の第1エン
ドキャップ4及び第2エンドキャップ5がワンタッチで
固定されている。
【0040】 一体成形体27と第1エンドキャップ4・第
2エンドキャップ5との固定手段には、前記のスナップ
式ワンタッチ構造による固定構造の他に、樹脂熱かしめ
による固定構造、ボルトによる固定構造、接着剤を用い
た固定構造等がある。樹脂熱かしめ(超音波ステーキン
グ)による固定構造は、プラスチック部品側にスタッド
(支柱状のもの)を形成し、金属又は異質の樹脂製の部
品の貫通孔にスタッドを貫通させ、貫通孔から突出した
スタッドの頭部を超音波等を利用して溶かして変形さ
せ、プラスチックと金属又は異質の樹脂製の部品とを機
械的にロックする構造である。第1エンドキャップ4・
第2エンドキャップ5がプラスチックの場合に適用でき
る。また、一体成形体27に形成したスタッドを、第1エ
ンドキャップ4・第2エンドキャップ5に形成した貫通
孔に貫通させ、貫通孔から突出したスタッドの頭部を超
音波等を利用して溶かして変形させることにより、機械
的にロックすることができる。ボルトによる固定構造
は、図31に示すように、第1エンドキャップ4・第2エ
ンドキャップ5の前記スナップ係合用脚片12に代えて挿
通孔23を形成し、一体成形体27の外側保持部材38の前記
スナップ係合用雌孔13に代えて雌ねじ24を形成し、挿通
孔23にボルトを挿通して雌ねじ24に螺合する構造であ
る。熱溶接による固定構造は、固定面を溶融温度まで加
熱して接合し固定する構造であり、一体成形体27と第1
エンドキャップ4・第2エンドキャップ5とのうち少な
くとも一方が熱可塑性合成樹脂の場合に適用できる。即
ち、一体成形体27の外側保持部材38の合成樹脂が熱可塑
性のものであって、第1エンドキャップ4・第2エンド
キャップ5が金属や各種合成樹脂であれば接合して固定
でき、一体成形体27の外側保持部材38の合成樹脂が熱可
塑性以外のものであっても、第1エンドキャップ4・第
2エンドキャップ5が熱可塑性合成樹脂であれば接合し
て固定できる。
【0041】 本発明の第2参考例のボールねじ装置の製
造方法について説明する。図32に示す金型・中子を用い
て、射出成形、ダイカスト、圧縮成形、トランスファ成
形等の方法により一体成形体27を製造する。最初の準備
工程において金型を製造する。金型は第1金型50及び第
2金型51からなり、第1金型50内には円筒形の第1支持
穴52、第2支持穴53及び第1段付円筒状部88が形成さ
れ、第2金型51内には円筒形の第4支持穴55、第5支持
穴56及び第2段付円筒状部89が形成される。第1金型50
及び第2金型51の内部に配置される中子は、外周の一部
にねじ部がある大径の第1中子61と、小径で基端が太く
その他が細い第2A中子(第2A摺動中子)63A及び第
2B中子(第2B摺動中子)63Bである。第2A中子63
A及び第2B中子63Bの基端部は、第1金型50の第2支
持穴53及び第2金型51の第5支持穴56に挿入され、第2
A中子63A及び第2B中子63Bはそれぞれ第1金型50及
び第2金型51に固定される。ボール転走レース6をイン
サートとなし、インサートとしてのボール転走レース6
の内面に第1中子61を螺合させる。ボール転走レース6
と第1中子61との結合体を金型に装着するときは、例え
ば第2金型51の第4支持穴55に第1中子61の一端部(図
32では下端部)を嵌合させ、第1金型50及び第2金型51
を閉じ、第2A中子63Aの先端と第2B中子63Bの先端
とを接触させる。第1金型50及び第2金型51の内部に
は、第1段付円筒状部88・第2段付円筒状部89とボール
転走レース6と第1中子61・第2A中子63A・第2B中
子63Bとの間にキャビティ69が形成される。例えば、射
出成形機から射出されてくる溶融材料は、不図示のノズ
ルタッチ部、スプル、ランナ、ゲートを通過してキャビ
ティ69に充填されるように構成されている。
【0042】 一体成形体27は次の第1工程〜第4工程を
経て製造される。第1工程により、第1金型50及び第2
金型51を開き、インサートとしてのボール転走レース6
と第1中子61との結合体を金型に配設し、第1金型50及
び第2金型51を閉じる。第1中子61の両端部が第1金型
50の第1支持穴52及び第2金型51の第4支持穴55に嵌合
し、第2A中子63Aの先端と第2B中子63Bの先端とが
当接して1個の中子の形状となる。キャビティ69の形状
は、略鍔付円筒状でボール転走レース6の外側に第2A
中子63A・第2B中子63Bが位置している。
【0043】 第2工程でキャビティ69に合成樹脂の溶融
材料を充填し、一体成形体27を成形する。例えば、射出
成形機から射出される合成樹脂の溶融材料が、ゲート等
を通過してキャビティ69に充填され、ボール転走レース
6の外周は溶融材料で包まれる。第3工程において、充
填した材料の固化が所定程度に達したとき(固化が進ん
で、成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れがなく
なったとき)、第1金型50及び第2金型51を開いて、ボ
ール転走レース6と第1中子61との結合体が中央部にあ
る成形物を第1金型50及び第2金型51から取り出す。な
お、第1金型50及び第2金型51を開くとき、第2A中子
63A及び第2B中子63Bは成形物から離れ、それぞれ第
1金型50及び第2金型51に固定された状態を維持する。
【0044】 第4工程において、溶融材料が固化されて
一体成形体27が成形されたとき、成形物を保持し、工具
類を用いて第1中子61を回転させながら引き抜く。ボー
ル転走レース6に外側保持部材38が一体に固定され、成
形物の内側の両端部にボール転走溝7と連続するボール
転走溝が形成され、第1戻し通路18及び第2戻し通路19
が形成され、一体成形体27が出来上がる。
【0045】 図33を用いて、本発明の第2参考例のボー
ルねじ装置の変形例の説明をする。第2参考例のボール
ねじ装置の変形例は、コイルスプリングで円筒状に成形
されたボール転走レースの軸方向の中央部に、コイルス
プリングの線材の間隔8が広い部分を形成し、中央部以
外の部分は所定の狭い間隔(例えば図33に示すように密
着させた間隔)となし、広い間隔78のを境界として軸方
向の一方と他方とに位相のずれがある。この位相のずれ
は、一体成形体27を成形するときに、ボール転走レース
の軸方向の中央部にコイルスプリングの線材の間隔が広
い部分( 間隔8) をつくり、成形後の一体成形体27に広
い間隔78を維持させることにより生ずる。この位相のず
れによって、図25に示すようにボール転走溝7にボール
転動体17を挿入して、ボールねじ軸1をボール転動体17
を介してボールねじ用ナット2に螺合したとき、ボール
ねじに予圧が付与され、軸方向すきまをゼロ以下(予圧
状態)にすることができる。
【0046】 第2参考例 のボールねじ装置の変形例は、
広い間隔78の左右のボール転走溝7が広い間隔78から引
き離されている。従って、図35に示すように、広い間隔
78の左側ではナット2のねじ山の左側のフランク面とボ
ールねじ軸1のねじ山の右側のフランク面とがボール転
動体を介して圧接され、広い間隔78の右側ではナット2
のねじ山の右側のフランク面とボールねじ軸1のねじ山
の左側のフランク面とがボール転動体を介して圧接され
ている。第2参考例の変形例のその余の点は、第2参考
と同様である。
【0047】 本発明の第2参考例のボールねじ装置の変
形例の製造方法について説明する。図34は第2参考例
ボールねじ装置の変形例の製造に使用する金型・中子を
示し、図32と同一の部材には図32と同一の符号を付し、
同一の部材の説明は原則として省略する。図32の金型・
中子においてはボール転走レース6に第1中子61のみを
嵌合させたのに対して、図34の金型・中子ではボール転
走レース6に第1A中子61Aと第1B中子61Bを両側か
ら螺合させ、第1A中子61Aの貫通ねじ孔に調整ねじ棒
48を螺合させた点で相違する。第2参考例のボールねじ
装置の変形例の製造時には、ボール転走レース6に第1
A中子61Aと第1B中子61Bを両側から螺合させた後
に、調整ねじ棒48をねじ込んで第1A中子61Aと第1B
中子61Bとを軸線上で互いに反対方向に少量だけ引き離
し、広い間隔78を形成する。このとき、広い間隔78を境
界とした両側のボール転走レース6のボール転走レース
溝7の位相にずれが生ずる。
【0048】 第1工程により、第1金型50及び第2金型
51を開き、インサートとしてのボール転走レース6と第
1A中子61A・第1B中子61Bとの結合体(位相のずれ
が生じた状態のもの)を金型に配設する。第2工程でキ
ャビティに合成樹脂の溶融材料を充填し、一体成形体27
を成形する。第3工程において、充填した材料が完全に
固化した後に、第1金型50及び第2金型51を開いて、ボ
ール転走レース6と第1A中子61A・第1B中子61Bと
の結合体が中央部にある成形物を第1金型50及び第2金
型51から取り出す。第4工程において、成形物を保持
し、工具類を用いて第1A中子61A及び第1B中子61B
を回転させながら引き抜く。ボール転走レース6に外側
保持部材38が一体に固定され、成形物の内側の両端部に
ボール転走溝7と連続するボール転走溝が形成され、第
1戻し通路18が形成され、一体成形体27が出来上がる。
【0049】
【発明の効果】本発明のボールねじ装置では、請求項1
〜4に記載されたとおり、取付用フランジが形成される
とともに内孔にボール転走溝が形成された金属製ボール
転走レースの外側に、合成樹脂製の外側保持部材が一体
成形されて一体成形体となり、外側保持部材はボール転
走レースの外周部を貫通する戻し通路、ボール転走溝と
戻し通路とを連通する第1案内溝を有している。また、
一体成形体の両端に合成樹脂製のエンドキャップが固定
され、エンドキャップは第1案内溝と戻し通路とを連通
する第2案内溝を有している。 従って、一体成形体
(従来例のボールねじナット)と合成樹脂製のエンドキ
ャップと連結が容易にでき、一体成形体の戻し通路・第
1案内溝、エンドキャップの第2案内溝及び金属製ボー
ル転走レースのボール転走溝とによりボール無限循環路
が形成される。そして、ボールの方向転換路の内側の機
能を有する第1案内溝は、戻し通路と一体に成形されて
いるので、戻し通路と第1案内溝との間に段差はなく、
ボールの方向転換路の外側の機能を有するエンドキャッ
プの第2案内溝は、合成樹脂の一体成形時にボール転走
溝を基準として精密に位置決め可能な戻し通路と連続し
ており、また前記の通り第1案内溝と第2案内溝とは合
致して直径の均一な方向転換路となるので、ボール無限
循環路の内面が円滑で段差がなく、騒音の発生が少な
い。しかも、金属製ボール転走レース及び外側保持部材
は一体成形されるので、従来例に較べて精度が高くしか
も製造費が安い。更に、一体成形体の両端部に嵌合用突
部が形成され、エンドキャップの内側部に嵌合用凹部が
形成され、該嵌合用突部に該嵌合用凹部を嵌合させて一
体成形体とエンドキャップとがいんろう構造により接合
されるので、ボール無限循環路の内面が一層円滑で連続
した通路となすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1参考例のボールねじ装置の断面図
である。
【図2】図2(a) は本発明の第1参考例のボールねじ用
ナットの側面図、図2(b) は図2(a) のA−A線断面
図、図2(c) は前記ボールねじ用ナットの平面図であ
る。
【図3】図3(a) は本発明の第1参考例の一体成形体の
左側面図、図3(b) は図3(a)のB−B線断面図、図3
(c) は前記一体成形体の右端面図、図3(d) は前記一体
成形体の平面図である。
【図4】図4(a) は本発明の第1参考例のボール転走レ
ースの左側面図、図4(b) は図4(a) のC−C線断面
図、図4(c) は前記ボール転走レースの右端面図であ
る。
【図5】図5(a) は本発明の第1参考例のエンドキャッ
プの左側面図、図5(b) は図5(a) のD−D線断面図、
図5(c) はエンドキャップの右側面図である。
【図6】図6(a) ・(b) は、本発明の第1参考例のスナ
ップ式ワンタッチ結合構造を示す要部拡大断面図であ
る。
【図7】図7(a) ・(b) ・(c) は、それぞれ図3(a) ・
(c) 及び図5(a) の部分的変更例を示す。
【図8】本発明の第1参考例のボールねじ装置の製造方
法に用いられる金型の断面図である。
【図9】本発明の第1参考例のボールねじ装置の変形例
の製造方法に用いられる金型の断面図である。
【図10】図10(a) 及び(b) は、本発明の第1参考例
のボールねじ装置及び変形例の予圧の状態を示す説明図
である。
【図11】本発明の第1参考例の変形例のボールねじ装
置の部分の断面図である。
【図12】本発明の実施例のボールねじ装置の断面図で
ある。
【図13】図13(a) は本発明の実施例のボールねじ用
ナットの側面図、図13(b) は図13(a) のA−A線断
面図、図13(c) は前記ボールねじ用ナットの平面図で
ある。
【図14】図14(a) は本発明の実施例の一体成形体の
左側面図、図14(b) は図14(a) のB−B線断面図、
図14(c) は前記一体成形体の右端面図、図14(d) は
前記一体成形体の平面図である。
【図15】図15(a) は本発明の実施例のボール転走レ
ースの左側面図、図15(b) は図15(a) のC−C線断
面図、図15(c) は前記ボール転走レースの右端面図で
ある。
【図16】図16(a) は本発明の実施例のエンドキャッ
プの左側面図、図16(b) は図16(a) のD−D線断面
図、図16(c) はエンドキャップの右側面図である。
【図17】図17(a) ・(b) は、本発明の実施例のスナ
ップ式ワンタッチ結合構造を示す要部拡大断面図であ
る。
【図18】図18(a) ・(b) ・(c) は、それぞれ図14
(a) ・(c) 及び図16(a) の部分的変更例を示す。
【図19】本発明の実施例のボールねじ装置の製造方法
に用いられる金型の断面図である。
【図20】本発明の実施例のボールねじ装置の変形例の
断面図である。
【図21】図21(a) は本発明の実施例の変形例のボー
ルねじ用ナットの側面図、図21(b) は図21(a) のE
−E線断面図、図21(c) は前記ボールねじ用ナットの
平面図である。
【図22】図22(a) は本発明の実施例の変形例の一体
成形体の左側面図、図22(b) は図22(a) のF−F線
断面図、図22(c) は前記一体成形体の右端面図、図2
2(d) は前記一体成形体の平面図である。
【図23】図23(a) は本発明の実施例の変形例のボー
ル転走レースの左側面図、図23(b) は図23(a) のG
−G線断面図、図23(c) は前記ボール転走レースの右
端面図である。
【図24】本発明の実施例のボールねじ装置の変形例の
製造方法に用いられる金型の断面図である。
【図25】本発明の第2参考例のボールねじ装置の部分
断面図である。
【図26】図26(a) は本発明の第2参考例のボールね
じ用ナットの側面図、図26(b)は図26(a) のA−A
線断面図、図26(c) は前記ボールねじ用ナットの平面
図である。
【図27】図27(a) は本発明の第2参考例の一体成形
体の左側面図、図27(b) は図27(a) のB−B線断面
図、図27(c) は前記一体成形体の右端面図、図27
(d)は前記一体成形体の平面図である。
【図28】図28(a) は本発明の第2参考例のボール転
走レースの左側面図、図28(b)は図28(a) のC−C
線断面図、図28(c) は前記ボール転走レースの右端面
図である。
【図29】図29(a) は本発明の第2参考例のエンドキ
ャップの左側面図、図29(b) は図29(a) のD−D線
断面図、図29(c) はエンドキャップの右側面図であ
る。
【図30】図30(a) ・(b) は、本発明の第2参考例
スナップ式ワンタッチ結合構造を示す要部拡大断面図で
ある。
【図31】図31(a) ・(b) ・(c) は、それぞれ図27
(a) ・(c) 及び図29(a) の部分的変更例を示す。
【図32】図32は、本発明の第2参考例のボールねじ
装置の製造方法に用いられる金型・中子の断面図であ
る。
【図33】図33は、本発明の第2参考例のボールねじ
装置の変形例を示す断面図である。
【図34】図34は、本発明の第2参考例のボールねじ
装置の変形例の製造方法に用いられる金型・中子の断面
図である。
【図35】本発明の第2参考例のボールねじ装置の変形
例の部分の断面図である。
【符号の説明】
1 ボールねじ軸 2 ボールねじ用ナット 4 第1エンドキャップ 5 第2エンドキャップ 6 ボール転走レース 7 ボール転走溝 9 第2案内溝 10 第2案内溝 14 第1案内溝 15 第1案内溝 17 ボール転動体 18 第1戻し通路 19 第2戻し通路 27 一体成形体 38 外側保持部材 39 第1外側保持部材 40 第2外側保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−174045(JP,A) 特開 昭49−50359(JP,A) 特開 平2−199347(JP,A) 特開 平6−201013(JP,A) 特開 平6−159470(JP,A) 特開 昭54−19053(JP,A) 実開 昭63−154854(JP,U) 実開 平5−3716(JP,U) 実公 平3−4855(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 25/20 - 25/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじ用ナット、ボールねじ軸及び
    多数のボール転動体からなるボールねじ装置において、
    取付用フランジが形成されるとともに内孔にボール転走
    溝が形成された金属製ボール転走レースと、該ボール転
    走レースの外側に一体成形され、外周部を貫通する戻し
    通路、ボール転走溝と戻し通路とを連通する第1案内溝
    を有する合成樹脂製の外側保持部材と、金属製ボール転
    走レースと外側保持部材とからなる一体成形体の両端に
    固定され、第1案内溝と戻し通路とを連通する第2案内
    溝を有する合成樹脂製のエンドキャップとからなるボー
    ルねじ用ナットに、外周にボール転走溝が形成されたボ
    ールねじ軸を、前記ボールねじ用ナットのボール転走溝
    と合致させ、その間に多数のボール転動体を介在させて
    螺合したボールねじ装置。
  2. 【請求項2】 一体成形体とエンドキャップとの固定構
    造を、次の固定構造AないしEのいずれか1つもしくは
    2以上を組み合わせたものからなる請求項1記載のボー
    ルねじ装置。 A.スナップ係合用脚片及びスナップ係合用雌孔とから
    なるスナップ式ワンタッチ固定構造。 B.樹脂熱かしめによる固定構造。 C.エンドキャップに挿通孔を形成し、一体成形体の両
    端部に雌ねじを形成し、ボルトを前記挿通孔に挿通し前
    記雌ねじに螺合した固定構造。 D.熱溶接による固定構造。 E.接着剤を用いた固定構造。
  3. 【請求項3】 一体成形体の両端部に嵌合用突部が形成
    され、エンドキャップの内側部に嵌合用凹部が形成さ
    れ、該嵌合用突部に該嵌合用凹部を嵌合させて一体成形
    体とエンドキャップとがいんろう構造により接合され、
    一体成形体の戻し通路・第1案内溝、エンドキャップの
    第2案内溝及び金属製ボール転走レースのボール転走溝
    とによりボール無限循環路が構成された請求項1又は2
    記載のボールねじ装置。
  4. 【請求項4】 ボール転走溝が形成された金属製ボール
    転走レースを、バルジ成形法、ロストワックス成形法、
    転造成形法のうちの一つの成形法によって製造された
    求項1ないし3のいずれかひとつに記載のボールねじ装
    置。
  5. 【請求項5】 取付用フランジが形成されるとともに
    孔にボール転走溝が形成された金属製ボール転走レース
    と、該ボール転走レースの外側に一体成形され、外周部
    を貫通する戻し通路、ボール転走溝と戻し通路とを連通
    する第1案内溝を有する合成樹脂製の外側保持部材と、
    金属製ボール転走レースと外側保持部材とからなる一体
    成形体の両端に固定され、第1案内溝と戻し通路とを連
    通する第2案内溝を有するエンドキャップとからなるボ
    ールねじ用ナットに、外周にボール転走溝が形成された
    ボールねじ軸を、前記ボールねじ用ナットのボール転走
    溝と合致させ、その間に多数のボール転動体を介在させ
    て螺合したボールねじ装置の製造方法において、前記一
    体成形体を(a) 金型を開き、ボール転走レースと中子と
    の結合体を金型内に配設し、次に金型を閉じる第1工
    程、(b) 合成樹脂の溶融材料を金型内のキャビティ内に
    充填する第2工程、(c) 金型を開き、ボール転走レース
    と中子との結合体が中央部にある成形物を金型から取り
    出す第3工程、(d) 成形物を保持して中子を抜き出す第
    4工程により製造するボールねじ装置の製造方法。
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