JP3355067B2 - ナット、ハウジング付きナット及びその製造方法 - Google Patents

ナット、ハウジング付きナット及びその製造方法

Info

Publication number
JP3355067B2
JP3355067B2 JP17801895A JP17801895A JP3355067B2 JP 3355067 B2 JP3355067 B2 JP 3355067B2 JP 17801895 A JP17801895 A JP 17801895A JP 17801895 A JP17801895 A JP 17801895A JP 3355067 B2 JP3355067 B2 JP 3355067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
female screw
thin
mold
nut
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17801895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH094691A (ja
Inventor
博 寺町
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP17801895A priority Critical patent/JP3355067B2/ja
Publication of JPH094691A publication Critical patent/JPH094691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3355067B2 publication Critical patent/JP3355067B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線運動と回転運動と
を相互に変換する、精密なねじ伝動装置用のナット、ハ
ウジング付きナット及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のねじ伝動装置を利用した
テーブル送り機構を示し、ねじ軸11が支持側サポートユ
ニット50及び固定側サポートユニット51に回転自在に支
持され、ねじ軸11にフランジ付の第1ナット12及び第2
ナット13が螺合されている。フランジ付の第1ナット12
及び第2ナット13は、ハウジング(ナットブラケット、
テーブル取付台)14の中央段付孔15の両端から挿入さ
れ、ボルトでハウジング14に固定されている。ねじ軸11
の回転運動量とハウジング14の直線運動量との相互の変
換を精確に行うために、ねじとナットの軸方向すきまを
小さくすることが行われている。ねじとナットの軸方向
すきまを小さくする手段には種々のものが存在するが、
図8(a),(b) にその一手段が示されている。第2ナット
13のフランジに形成された4個の取付穴は丸穴である
が、第1ナット12のフランジに形成された4個の取付穴
は円周に沿って延びる長穴16となっている。そこで、第
2ナット13をボルトで固定した後に、第1ナット12を時
計方向又は反時計方向に回動させて第2ナット13と第1
ナット12との位相をずらすことにより、軸方向すきまを
なくし、その状態を維持しつつ第1ナット12のフランジ
の長穴16に挿通されたボルトを締めつける。なお、軸方
向すきまをなくすとは、例えば左側の第2ナット13のね
じ山の左側フランク面(斜面)は、ねじ軸11のねじ山の
右側フランク面に圧接され、右側の第1ナット12のねじ
山の右側フランク面は、ねじ軸11のねじ山の左側フラン
ク面に圧接される状態をいう。この場合には、第1ナッ
ト12と第2ナット13に引張力を作用させたが、第1ナッ
ト12と第2ナット13に圧縮力を作用させても同様に機能
する。
【0003】このようにねじ軸11と第1ナット12・第2
ナット13とを組み合わせることによって、ねじ伝動装置
の軸方向すきまを少なくすることが可能である。しか
し、従来の第1ナット12・第2ナット13を用いた場合
は、部品点数や加工箇所が多く、それらの部品を組み立
てて、第1ナット12と第2ナット13に所定の位相のずれ
を与えるようにすることは、相当煩雑であり、すきま調
整が面倒である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、第1
にダイカスト金属製又は合成樹脂材料製で中央部の両側
のねじ部に所定の位相のずれを有するナット及びその製
造方法を提供することであり、第2にハウジングに前記
ナットを内設したハウジング付きナット及びその製造方
法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ナット(1) に
おいて、略円筒状の第1肉薄部(2) 、肉厚部(6) 及び第
2肉薄部(3) が互いに隣接して一体に構成され、第1肉
薄部(2) 及び第2肉薄部(3) の内面にそれぞれ第1雌ね
じ部(4) 及び第2雌ねじ部(5) が形成され、第1雌ねじ
部(4) と第2雌ねじ部(5) とは同一のねじで同一軸線上
に位置し、第1雌ねじ部(4) と第2雌ねじ部(5) との間
には位相のずれがあり、肉厚部(6) の内面には切除部
(7) が形成され、第1雌ねじ部(4) と第2雌ねじ部(5)
に螺合されるねじ軸(11)を前記切除部内に挿通可能とな
すことを構成とする。ここに切除部(7) は、ねじ軸が第
1雌ねじ部(4) 及び第2雌ねじ部(5) に螺合可能にする
ためのものであって、切除部(7) をねじ軸が抵抗を受け
ることなく通過すればよく、切除部(7) の形状に制限は
ない。そして、ナットの略中央の肉厚部がその両側の第
1肉薄部及び第2肉薄部より肉厚に構成され、かつ成形
後の収縮により第1雌ねじ部と第2雌ねじ部との位相が
ずれており、前記中央肉厚部内面のねじ部の一部もしく
は全部が切除され、ねじ軸を螺合したとき軸方向すきま
を少なくされることができ、またハウジング連結用のフ
ランジが中央肉厚部に配設されるようにすることができ
る。
【0006】本発明のナットの第1の製造方法は、前記
構成のナットを製造する方法であって、(a) 金型を開
き、外周にねじ部が形成された中子を金型内に配設し、
次に金型を閉じる第1工程、(b) ダイカスト金属又は合
成樹脂の溶融材料を金型のキャビティ内に充填し成形す
る第2工程、(c) 金型を開き、中子が中央部にある成形
物を金型から取り出す第3工程、(d) 成形物を保持して
中子を回転させながら成形物より抜き出す第4工程、
(e) 成形物の冷却により、中央部の肉厚部が両側の肉薄
部よりも大きく成形収縮し、一方の肉薄部の雌ねじの位
相に対して他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる第5工
程、(f) 肉厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全面的に
切除する第6工程、からなる。本発明のナットの第2の
製造方法は、前記構成のナットを製造する方法であっ
て、(a) 金型を閉じる第1工程、(b) ダイカスト金属又
は合成樹脂の溶融材料を金型のキャビティ内に充填し成
形する第2工程、(c) 可動中子を回転させながら金型及
び成形物から可動中子を抜き出す第3工程、(d) 金型を
開き、成形物を金型から取り出す第4工程、(e) 成形物
の冷却により、中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大
きく成形収縮し、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して
他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる第5工程、(f) 肉
厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する第
6工程、からなる。
【0007】本発明は、ハウジング付きナット(38)にお
いて、ハウジングに第1中径孔、大径孔及び第2中径孔
からなる貫通孔が形成され、第1中径孔、大径孔及び第
2中径孔内にそれぞれ第1肉薄部、肉厚部及び第2肉薄
部が互いに隣接して一体に固定され、ナットの略中央の
肉厚部がその両側の第1肉薄部及び第2肉薄部より肉厚
に構成され、かつ成形後の収縮により第1肉薄部の第1
雌ねじ部と第2肉薄部の第2雌ねじ部との位相がずれて
おり、中央肉厚部内面のねじ部の一部もしくは全部が切
除され、ねじ軸を螺合したとき軸方向すきまが少なくさ
れたことを構成とする。そして、ねじ軸の軸芯線と平行
なテーブル固定用平面がハウジング上部に形成され、前
記平面に締結手段が形成されるようになすことができ、
またハウジング上端の平面とねじ軸の軸芯線との距離が
所定の高さにされるようになすことができる。
【0008】本発明のハウジング付きナットの第1の製
造方法は、前記構成のハウジング付きナットを製造する
方法であって、(a) 金型を開き、ハウジングを金型内に
インサートし、外周にねじ部が形成された中子をハウジ
ングの貫通孔に挿通して金型内に配設し、次に金型を閉
じる第1工程、(b) ダイカスト金属又は合成樹脂の溶融
材料を金型のキャビティ内に充填し成形する第2工程、
(c) 金型を開き、中子が中央部にあるハウジング付きの
成形物を金型から取り出す第3工程、(d) ハウジングを
保持して中子を回転させながらハウジング内の成形物よ
り抜き出す第4工程、(e) ハウジング付きの成形物の冷
却により、中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大きく
成形収縮し、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方
の肉薄部の雌ねじの位相がずれる第5工程、(f) 肉厚部
の内面の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する第6工
程、からなる。本発明のハウジング付きナットの第2製
造方法は、前記構成のハウジング付きナットを製造する
方法であって、(a) 金型を開き、ハウジングの貫通孔に
可動中子を挿通させて、ハウジングを金型内にインサー
トし、外周にねじ部が形成された可動中子を金型内に配
設し、次に金型を閉じる第1工程、(b) ダイカスト金属
又は合成樹脂の溶融材料を金型のキャビティ内に充填し
成形する第2工程、(c)可動中子を回転させながらハウ
ジング付きの成形物及び金型から可動中子を抜き出す第
3工程、(d) 金型を開き、ハウジング付きの成形物を金
型から取り出す第4工程、(e) ハウジング付きの成形物
の冷却により、中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大
きく成形収縮し、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して
他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる第5工程、(f) 肉
厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する第
6工程、からなる。なお、ナットの第1及び第2製造方
法並びにハウジング付きナットの第1及び第2製造方法
において、雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する目的
は、ねじ軸が第1雌ねじ部及び第2雌ねじ部に螺合可能
にするためであって、切除する部分の形状に制限はな
い。
【0009】
【作用】本発明のナット製造方法によれば、キャビティ
内に充填された材料により略円筒状の第1肉薄部、肉厚
部及び第2肉薄部が連続して一体に成形され、充填材料
の固化が所定値に達したとき可動中子のねじ部を回転さ
せながら引き抜くことにより、第1肉薄部、肉厚部及び
第2肉薄部の内面に雌ねじが形成される。肉厚部の軸方
向の成形収縮量が肉薄部の軸方向の成形収縮量よりも大
きいので、成形物が冷却されるときに、第1肉薄部及び
第2肉薄部は相互に引き寄せられ、第1肉薄部の雌ねじ
部と第2肉薄部の雌ねじ部とは位相がずれ、冷却後に成
形物の肉厚部の内周面のねじ部を部分的又は全面的に切
除する。こうして得られたナットをねじ軸と螺合させる
と、軸方向すきまのないねじ送り装置となる。また、本
発明のハウジング付きナット製造方法によれば、ハウジ
ングをインサートとなし、金属又は合成樹脂の溶融材料
をキャビティ内に充填し、充填材料の固化が所定値に達
したとき前記ねじ軸を回転させながら引き抜く。ハウジ
ングに前記のナットが内設されたハウジング付きナット
が完成する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明のナットの実施例のダイカス
ト金属製又は合成樹脂製のナット1を示す。ナット1の
軸方向の略中央部に円筒状の肉厚部6があり、肉厚部6
の左右に略円筒状の第1肉薄部2及び第2肉薄部3がそ
れぞれ一体的に形成されている。第1肉薄部2及び第2
肉薄部3の内面にそれぞれ第1雌ねじ部4及び第2雌ね
じ部5が形成され、第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5と
は同一のねじで同一軸線上に位置しているが、互いに位
相がずれている。ナット1はねじ伝動装置に用いられ、
肉厚部6の外周に回り止め部位が配設されている。図1
(a) ではキー溝17が回り止め部位であって、キーがキー
溝17に嵌合されるものである。また、図1(b) では肉厚
部6の両側のフランジ部18に形成された挿通孔19はボル
トを挿通するための孔であって、ボルトを挿通孔19に挿
通してナット1をハウジング等(図8(a) に示すハウジ
ング14と同様のもの)に連結する。
【0011】ナット1は、後述するようにダイカスト鋳
造、プラスチック成形においては射出成形、トランスフ
ァ成形、圧縮成形等により製造され、成形品が冷却にと
もなって成形収縮を起こし、成形収縮量は肉厚部6は多
く、第1肉薄部2及び第2肉薄部3は少ない。この成形
収縮量の違いを利用して、第1肉薄部2と第2肉薄部3
との間に軸方向の収縮を生じさせ、第1雌ねじ部4び第
2雌ねじ部5との間に位相のずれをもたらしたのであ
る。なお、ナット1をねじ伝動装置用のナットとするこ
とができる。
【0012】本発明のナットの製造方法には2通りあ
り、第1製造方法は、金型内に型開き方向に平行な固定
中子を配置し、成形物を取り出した後に中子を引き抜く
ことを特徴とする方法である。また、第2製造方法は、
金型内に可動中子を配設し、成形物を取り出す前に可動
中子を引き抜き、その後に金型を開いて成形物を取り出
すことを特徴とする方法である。なお、第1及び第2製
造方法において用いる成形には、射出成形、ダイカス
ト、圧縮成形、トランスファ成形等がある。
【0013】図2を用いて、ナットの第1製造方法につ
いて工程別に分けて説明する。最初の準備工程において
金型を製造する。第1金型20及び第2金型21の内部に
は、スパナ掛用の二面取のある第1支持穴26、第1中径
円筒状部52、大径円筒状部54、第2中径円筒状部53、第
2支持穴27が連続して形成される。第1金型20及び第2
金型21の内部に配置される中子22は、略円筒状のねじ部
23及びその上下に一体形成されたスパナ掛用の二面取の
ある第1中子支持部24・第2中子支持部25からなり、第
1中子支持部24・第2中子支持部25はねじ部23よりも小
径である。中子22の第1中子支持部24及び第2中子支持
部25が第1金型20の第1支持穴26及び第2金型21の第2
支持穴27に嵌合して支持され、第1金型20・第2金型21
及び中子22によってキャビティ30が形成される。キャビ
ティ30は、外側面が上方から連続した第1中径円筒状部
52、大径円筒状部54及び第2中径円筒状部53により構成
され、上下面に環状平面があり、内側面がねじ部23によ
り構成される。例えば、射出成形機から射出されてくる
溶融材料は、不図示のノズルタッチ部、スプル、ラン
ナ、ゲートを通過してキャビティ30に充填されるように
構成されている。
【0014】第1工程により、第1金型20及び第2金型
21を開き、中子22の第1中子支持部24・第2中子支持部
25を第1支持穴26・第2支持穴27にそれぞれ嵌合させ、
第1金型20及び第2金型21を閉じて、外周部にねじ部23
が形成された中子22を配設する。キャビティ30の形状
は、略円筒状で内周にねじ部23があり、外周は第1中径
円筒状部52と大径円筒状部54と第2中径円筒状部53とが
連続した形状となっており、キャビティ30の上側は第1
金型20により閉鎖され、下側は第2金型21により閉鎖さ
れている。
【0015】第2工程でキャビティに溶融材料を充填
し、ナットを成形する。例えば、射出成形機から射出さ
れるダイカスト金属又は合成樹脂の溶融材料が、ゲート
等を通過してキャビティ30に充填され、溶融材料が固化
されてナットが成形される。第3工程において、充填し
た材料の固化が所定程度に達したとき(固化がある程度
進んで、成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れが
なくなったとき)、第1金型20及び第2金型21を開い
て、中子22が中央部にある成形物を第1金型20及び第2
金型21から取り出す。
【0016】第4工程において、固化が更に進み、成形
物を保持して中子22を引き抜いても成形物の変形の恐れ
がなくなったとき、成形物を万力等で保持し、スパナ掛
用の二面取のある嵌合穴のあるスパナ等を、中子22の第
1中子支持部24又は第2中子支持部25に嵌合させる。ス
パナ等により中子22を回転させながら、成形物より中子
22を抜き出す。成形物の内側にねじ部23と略同一形状の
雌ねじが形成され、略円筒状の肉厚部とその両側の肉薄
部からなる半完成品が出来上がる。
【0017】第5工程(冷却工程。時間的には第3工程
・第4工程を含む)において、半完成品の成形物は、金
型内又は取出後の冷却時に成形収縮が起こり、その収縮
量は肉厚部の方が肉薄部よりも大きい。例えば、支持部
ゲートの直径が2mmで、金型温度摂氏80度、樹脂温
度摂氏200度の場合、4mmの肉厚部の軸方向と半径
方向の収縮率は2.3/1000で2mmの肉薄部の同
収縮率は1.3/1000である。従って、肉厚部の両
側の肉薄部は肉厚部の収縮によって軸方向に引き寄せら
れて、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄
部の雌ねじの位相がずれる。
【0018】第6工程において、肉厚部の内面の雌ねじ
部を部分的又は全面的に切除して、略環状の切除部7を
形成し、第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5とに螺合する
ねじ軸11が切除部7内に挿通可能とされ、図1(a) に示
すようなナット1(完成品)が製造される。なお、肉厚
部の内面を切除する理由は、肉厚部の収縮により肉厚部
の雌ねじのピッチは肉薄部の雌ねじのピッチよりも小さ
くなっており、また肉厚部の雌ねじの径が肉薄部の雌ね
じの径よりも小さいので、肉薄部の雌ねじと螺合するね
じ軸11を、肉厚部の雌ねじと螺合させることができな
い。そこで、厚肉部の内径を大きくして、ねじ軸11が第
1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5とには螺合するが、肉厚
部の雌ねじ等と接触せずねじ軸11の通過を妨害しないよ
うにするために、肉厚部の内面を部分的又は全面的に切
除するのである。なお、図1(b) に示すナット1も前記
と同様にして製造される。
【0019】図3を用いて、ナットの第2製造方法につ
いて工程別に分けて説明する。第2製造方法に用いる金
型は、可動中子を回転させながら引き抜くことができる
ように構成されたものであり、図2に示す金型の一部を
変更したものであるので、変更した点を中心に説明す
る。図3の第1金型20には、可動中子22' のねじ部23が
通過できる直径の引抜孔29が、第1中径円筒状部52の上
端から上方に向かって形成され、引抜孔29の上端は第1
金型20の上面に開口されている。引抜孔29の上方部に
は、引抜孔29の軸線に略垂直な挿通孔57が形成され、挿
通孔57はシリンダチューブ58に連通されている。シリン
ダチューブ58にはピストン35が摺動自在に嵌合され、ピ
ストン35に連結された係止部材34(ピストンロッド)が
挿通孔57に摺動自在に挿通される。引抜孔29にはスプラ
イン付の引抜部材31が移動自在に嵌合され、引抜部材31
の係止孔33が挿通孔57と同一軸線上に位置するとき、係
止孔33に係止部材34が嵌合して係止することができる。
引抜部材31の下端部には第1支持孔26' が形成され、可
動中子22' の第1支持部24' が第1支持穴26' と嵌合さ
れ、かつ第1支持部24' と引抜部材31とがピンにより連
結される。なお、第2中子支持部25' は第1支持穴27'
に回転可能に支持されている。引抜部材31のスプライン
32はボス部材59に摺動自在に嵌合され、ボス部材59はボ
ールベアリングを介して回転自在に支持される。ボス部
材59の外周には歯車60が形成され、歯車60にはピニオン
61が噛み合っており、モータの回転力がピニオン61、歯
車60を介してボス部材59に伝動される。その他の点は図
2と同様である。
【0020】ナットの第2製造方法について工程別に分
けて説明する。なお、ナットの第1製造方法と同じ部分
については、図2の符号を用いることとし、その説明を
簡略にし又は省略する。第1工程により、第1金型20及
び第2金型21を閉じる。ピストン35を移動させて、係止
部材34を引抜部材31の係止孔33に係止させ、可動中子2
2' を所定の位置に維持する。キャビティ30の形状は、
ナットの第1製造方法の場合と同じである。第2工程で
キャビティに溶融材料を充填し、ナットを成形する。第
3工程において、充填した材料の固化が所定程度に達
し、可動中子を引き抜いても成形物の変形の恐れがなく
なったとき、第1金型20及び第2金型21を保持し、モー
タを回転させる。モータの回転力はピニオン61、歯車6
0、ボス部材59、スプライン32、引抜部材31、第1支持
穴26' 、第1支持部24' を介して可動中子22' に伝動さ
れる。可動中子22' のねじ部23が成形物の雌ねじに噛み
合っているので、可動中子22' が回転すると、可動中子
22' は回転しながら上方へ移動し、可動中子22' は成形
物、第1金型20及び第2金型21より抜き出される。第1
金型20及び第2金型21内に残された成形物の内側には、
ねじ部23と略同一形状の雌ねじが形成され、略円筒状の
肉厚部とその両側の肉薄部からなる半完成品の成形物が
出来上がる。
【0021】第4工程において、成形物の固化が更に進
んで、成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れがな
くなったとき、第1金型20及び第2金型21を開いて、半
完成品の成形物を第1金型20及び第2金型21から取り外
す。第5工程(冷却工程。時間的には第3工程・第4工
程を含む)において、半完成品の成形物は、金型内又は
取出後の冷却時に成形収縮が起こり、その収縮量は肉厚
部の方が肉薄部よりも大きい。従って、肉厚部の両側の
肉薄部は肉厚部の収縮によって軸方向に引き寄せられ
て、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄部
の雌ねじの位相がずれる。
【0022】第6工程において、肉厚部の内面の雌ねじ
部を部分的又は全面的に切除して、略環状の切除部7を
形成し、第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5とに螺合する
ねじ軸11が切除部7内に挿通可能とされ、図1(a) に示
すようなナット1(完成品)が製造される。その余の点
は第1製造方法と同じである。なお、図1(b) に示すナ
ット1も前記と同様にして製造される。
【0023】図4は、本発明のナットの実施例のナット
1とねじ軸11とを螺合させた状態を示す。第1肉薄部2
の第1雌ねじ部4と第2肉薄部3の第2雌ねじ部5とは
位相がずれているので、図4において、第1雌ねじ部4
のねじ山の右側のフランク面(斜面)とねじ軸11のねじ
山の左側のフランクとが圧接し、第2雌ねじ部5のねじ
山の左側のフランク面とねじ軸11のねじ山の右側のフラ
ンクとが圧接する。このように、ナット1のねじ山とね
じ軸11のねじ山とは、両側のフランク面で圧接するの
で、軸方向すきまがない。
【0024】図5は本発明のハウジング付きナットの実
施例のハウジング付きナット38を示す。ハウジング付き
ナット38は、前記のダイカスト金属製又は合成樹脂製の
ナット1をダイカスト金属製のハウジング(ナットブラ
ケット、ホルダーブロック、テーブル取付台)14に固定
したものである。ハウジング14に第1中径孔40、大径孔
41及び第2中径孔42からなる貫通孔36が、同一軸線上に
隣接して形成される。第1中径孔40、大径孔41及び第2
中径孔42内にそれぞれ例えば合成樹脂製の第1肉薄部
2、肉厚部6及び第2肉薄部3が互いに隣接して一体に
固定され、第1肉薄部2及び第2肉薄部3の内面にそれ
ぞれ第1雌ねじ部4及び第2雌ねじ部5が形成される。
第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5とは同一のねじで同一
軸線上に位置し、第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5との
間には位相のずれがある。肉厚部6の内面には略環状の
切除部7が形成され、第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5
とに螺合するねじ軸が切除部7内に挿通可能とされる。
第1肉薄部2及び第2肉薄部3の両側に第1環状部44及
び第2環状部45が連続して形成され、第1環状部44及び
第2環状部45は帯状部46によってハウジング14の上方部
を介して一体に連結される。なお、帯状部46は、図6
(b) に示す後述の溝部47内にも配設されるが、帯状部46
の厚みは溝部47の高さより薄い。
【0025】ハウジング付きナット38はねじ伝動装置に
用いられ、ねじ軸11を螺合すると、ねじ軸11と第1雌ね
じ部4・第2雌ねじ部5との関係は、図4に示すナット
1の場合と同様に軸方向すきまがない。図5には明示さ
れていないが、ハウジング14の上面には被移動体(テー
ブル等)を取り付けるための螺合孔等が形成される。ま
た、実際には第1肉薄部2、肉厚部6及び第2肉薄部3
が成形収縮した状態で、貫通孔36と第1肉薄部2、肉厚
部6及び第2肉薄部3とが固定されている。特に、第1
肉薄部2と第2肉薄部3は肉厚部6により引き寄せられ
ているので、貫通孔36の両端の僅かな部分には、第1肉
薄部2と第2肉薄部3が存在しない。
【0026】本発明のハウジング付きナットの製造方法
には2通りあり、第1製造方法は、金型内に型開き方向
に平行なハウジング及び中子を配置し、ハウジング付き
の成形物を取り出した後に中子を引き抜くことを特徴と
する方法である。また、第2製造方法は、金型内にハウ
ジング及び可動中子を配設し、ハウジング付きの成形物
を取り出す前に可動中子を引き抜き、その後に金型を開
いて成形物を取り出すことを特徴とする方法である。な
お、第1及び第2製造方法において用いる成形には、射
出成形、ダイカスト、圧縮成形、トランスファ成形等が
ある。
【0027】図6を用いて、ハウジング付きナットの第
1製造方法について工程別に分けて説明する。図6(a)
は本発明のハウジング付きナットの第1製造方法に使用
される金型装置の基本構造、図6(b) はインサートされ
るハウジング14をそれぞれ示し、図2に示す金型装置と
共通の部分には、図2と同一の符号を使用し、その説明
は原則として省略する。最初の準備工程において金型を
製造する。第1金型20及び第2金型21の内部には、非円
形(例えば楕円形)の第1支持穴26、ハウジング付きナ
ット38の外形に相当する穴部56、第2支持穴27が連続し
て形成される。第1金型20及び第2金型21の内部に配置
される中子22、第1支持穴26及び第2支持穴27は、ナッ
ト製造方法に用いた中子22、第1支持穴26及び第2支持
穴27と同様のものである。第1金型20・第2金型21の内
面に鉄・アルミニウムなどのダイカスト金属製のハウジ
ング14が配設され、ハウジング14内に第1中径孔40、大
径孔41及び第2中径孔42からなる貫通孔36が、同一軸線
上に隣接して形成される。中子22はハウジング14の貫通
孔36に挿通され、中子22の第1中子支持部24・第2中子
支持部25は第1支持穴26・第2支持穴27に嵌合され支持
される。第1金型20・第2金型21の穴部56、ハウジング
14及び中子22によってキャビティ30が形成される。キャ
ビティ30は、ハウジング14の貫通孔36とねじ部23との間
の空間、並びにハウジング14の上下面・溝部47と第1金
型20・第2金型21の穴部56とによって構成される。
【0028】第1工程により、第1金型20及び第2金型
21を開き、ハウジング14を第1金型20及び第2金型21内
にインサートし、外周部にねじ部23が形成された中子22
をハウジング14の貫通孔36に挿通し、中子22の第1中子
支持部24・第2中子支持部25を第1支持穴26・第2支持
穴27にそれぞれ嵌合させる。次に第1金型20及び第2金
型21を閉じる。第2工程でキャビティに溶融材料を充填
し、ハウジング付きナットを成形する。例えば、射出成
形機から射出されるダイカスト金属又は合成樹脂の溶融
材料が、ゲート等を通過してキャビティ30に充填され、
溶融材料が固化されてハウジング付きナットが成形され
る。第3工程において、充填した材料の固化が所定程度
に達したとき(固化がある程度進んで、ハウジング付き
の成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れがなくな
ったとき)、第1金型20及び第2金型21を開いて、中子
22が中央部にあるハウジング付きの成形物を第1金型20
及び第2金型21から取り出す。
【0029】第4工程において、固化が更に進み、ハウ
ジング付きの成形物を保持して中子22を引き抜いても成
形物の変形の恐れがなくなったとき、ハウジング14を万
力等で保持し、非円形(例えば楕円形)の嵌合穴のある
スパナ等を、中子22の第1中子支持部24又は第2中子支
持部25に嵌合させる。スパナ等により中子22を回転させ
ながら、ハウジング14の貫通孔36内の成形物より中子22
を抜き出すと、半完成品の成形物が出来上がる。この半
完成品は、貫通孔36内の成形物の内側にねじ部23と略同
一形状の雌ねじが形成され、略円筒状の肉厚部とその両
側の肉薄部からなるナットと、更にナットの両側に第1
環状部44及び第2環状部45が連続して形成され、第1環
状部44及び第2環状部45は帯状部46によってハウジング
14の上方部を介して一体に連結されている。
【0030】第5工程(冷却工程。時間的には第3工程
・第4工程を含む)において、半完成品のハウジング付
きの成形物は、金型内又は取出後の冷却時に成形収縮が
起こり、その収縮量は肉厚部の方が肉薄部よりも大き
い。従って、肉厚部の両側の肉薄部は肉厚部の収縮によ
って軸方向に引き寄せられて、一方の肉薄部の雌ねじの
位相に対して他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる。
【0031】第6工程において、肉厚部の内面の雌ねじ
部を部分的又は全面的に切除して、略環状の切除部7を
形成し、第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5とに螺合する
ねじ軸11が切除部7内に挿通可能とされ、図5に示すよ
うなハウジング付きナット38(完成品)が製造される。
なお、肉厚部の内面を切除する理由及び切除の程度は、
ナットの第1製造方法の場合と同様である。
【0032】ハウジング付きナットの第2製造方法に用
いる金型は、図示が省略されているが、例えば図6(a)
においてねじ部23を下方に延長し、第2金型21の下方中
央部にねじ部23が通過する孔を形成し、可動中子を回転
させながら引き抜くことができるように構成されたもの
である。第2金型21の下方中央部の前記孔又はその他の
箇所を、ねじ部23が螺合できる雌ねじとし、可動中子の
ねじ部23を雌ねじに螺合させる。その余の構成は図6
(a) に示すものと同様である。
【0033】ハウジング付きナットの第2製造方法につ
いて工程別に分けて説明する。なお、ハウジング付きナ
ットの第1製造方法と同じ部分については、図6(a) の
符号を用いることとし、その説明を簡略にし又は省略す
る。第1工程により、第1金型20及び第2金型21を開
き、ハウジング14の貫通孔36に可動中子を挿通させつ
つ、ハウジング14を第1金型20及び第2金型21内にイン
サートし、可動中子の第1中子支持部24・第2中子支持
部25を第1支持穴26・第2支持穴27にそれぞれ嵌合させ
る。次に第1金型20及び第2金型21を閉じる。キャビテ
ィ30の形状は、ハウジング付きナットの第1製造方法の
場合と同じである。
【0034】第2工程でキャビティに溶融材料を充填
し、ハウジング付きナットを成形する。第3工程におい
て、充填した材料の固化が所定程度に達し、可動中子を
引き抜いてもハウジング付きの成形物の変形の恐れがな
くなったとき、第1金型20及び第2金型21を保持し、可
動中子を回転させながら、ハウジング付きの成形物、第
1金型20及び第2金型21より可動中子を抜き出す。第1
金型20及び第2金型21内に残されたハウジング付きの成
形物の内側には、ねじ部23と略同一形状の雌ねじが形成
され、略円筒状の肉厚部とその両側の肉薄部からなる半
完成品の成形物が出来上がる。半完成品の成形物の構成
はハウジング付きナットの第1製造方法の場合と同じで
ある。
【0035】第4工程において、成形物の固化が更に進
んで、ハウジング付きの成形物を取り出しても、成形物
の変形の恐れがなくなったとき、第1金型20及び第2金
型21を開いて、半完成品のハウジング付きの成形物を第
1金型20及び第2金型21から取り外す。第5工程(冷却
工程。時間的には第3工程・第4工程を含む)におい
て、半完成品のハウジング付きの成形物は、金型内又は
取出後の冷却時に成形収縮が起こり、その収縮量は肉厚
部の方が肉薄部よりも大きい。従って、肉厚部の両側の
肉薄部は肉厚部の収縮によって軸方向に引き寄せられ
て、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄部
の雌ねじの位相がずれる。
【0036】第6工程において、肉厚部の内面の雌ねじ
部を部分的又は全面的に切除して、略環状の切除部7を
形成し、第1雌ねじ部4と第2雌ねじ部5とに螺合する
ねじ軸11が切除部7内に挿通可能とされ、図5に示すよ
うなハウジング付きナット38(完成品)が製造される。
【0037】図7を用いて、本発明のハウジング付きナ
ットの使用例について説明する。ベースに隣接してモー
ターブラケットが連結され、ベースの左端部に支持側サ
ポートユニット50が連結され、ベースの右端部に固定側
サポートユニット51が連結される。支持側サポートユニ
ット50及び固定側サポートユニット51によってねじ軸11
が回転自在に支持され、モーターブラケットの右端に駆
動モーターが連結され、駆動モーターの回転力はカップ
リングを介してねじ軸11に伝動される。ねじ軸11に図5
に示す構造のハウジング付きナット38が螺合され、ハウ
ジング付きナット38にはインサート成形によりハウジン
グ14が連結されている。図4における説明と同様に、ハ
ウジング付きナット38のナットとねじ軸11とには軸方向
すきまがないので、ねじ軸11の回転運動量とハウジング
14の直線運動量との相互の変換が精確に行われる。そし
て、インサート成形によりハウジング14がハウジング付
きナット38にインサートされ、ハウジング14の貫通孔36
内に中子22のねじ部23によってナットが形成されるの
で、ハウジング14の上面とハウジング付きナット38の第
1雌ねじ部4・第2雌ねじ部5の中心との間の長さを一
定にすることができる。従って、ねじ軸11の中心線とハ
ウジング14の上面との間の長さ(高さ)Hを一定にする
ことができる。
【0038】ハウジング14の上面には図7(b) に示すよ
うに6個の取付ボルト孔48が形成されており、ハウジン
グ14の上面にテーブル等を固定して、XYテーブル軸、
搬送機械、ねじ締め機、溶接機、巻き線機、ロボットの
XYZ軸、各種挿入装置、ワーク移送装置、リフト装
置、自動切断機、ロボットのハンドリング装置、自動組
立機等に利用することができる。この場合、ベースの底
面からねじ軸11までの高さは一定であり、前記高さHも
一定であるので、ベース底面からハウジング14の上面ま
での高さが一定になる。本発明のハウジング付きナット
を前記用途に適用した場合の特性として、次の〜の
ことがあげられる。 ボールねじを使用する程の精度を必要としないテー
ブル装置であって、ある程度の軸方向すきまを減らし、
ねじ軸の正転・逆転に対して、ナットの移動が対応する
必要のあるものに適している。 ハウジング付きナットのコストが低いので、ハウジ
ング付きナットを使用する装置全体の価格を下げること
ができる。 テーブル取付面の高さが成形時に所定の高さに出来
上がるので、ハウジング付きナットにテーブル案内装置
をねじ軸と平行に設け、ハウジング付きナットにテーブ
ル板を取り付けるのみでテーブル装置を完成することが
できる。
【0039】
【発明の効果】本発明のナットは、請求項1,2に記載
されたとおり、第1肉薄部及び第2肉薄部の内面にそれ
ぞれ第1雌ねじ部及び第2雌ねじ部が形成され、第1雌
ねじ部と第2雌ねじ部との間には位相のずれがあり、肉
厚部の内面には切除部が形成され、かつ全体が一体に構
成されている。従って、ナットの構造が極めて簡単であ
って、軽量かつ安価であるにもかかわらず、ねじ軸を螺
合したとき、ねじ方向すきまを少なくするという重要な
機能を十分に発揮することができる。
【0040】本発明のナットの製造方法は、請求項3〜
6の(a) 〜(f) に記載されたとおりである。即ち、ナッ
トの雌ねじは中子を回転させながら抜き出すことにより
形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部との間には、位
相のずれをダイカスト金属や合成樹脂の溶融材料が冷却
する時に中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大きく成
形収縮することにより得ることができ、肉厚部の内面の
雌ねじ部を部分的又は全面的に切除することにより切除
部が形成される。このように成形加工において、中子を
回転させながら抜き出し、肉厚部の内面を切除する、と
いうきわめて少ない工程により短時間で、本発明のナッ
トを製造することができる。本発明の製造方法によって
製造されたナットは、性能を均一にし、ねじ軸を螺合し
たとき、軸方向すきまを少なくすることができ、しかも
多量生産によりナットの単価を相当低減させることがで
きる。
【0041】本発明のハウジング付きナットは、請求項
7に記載されたとおり、ハウジングの貫通孔の中に第1
肉薄部、肉厚部、第2薄肉部が固定され、第1肉薄部及
び第2肉薄部の内面にそれぞれ第1雌ねじ部及び第2雌
ねじ部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部との間
には位相のずれがあり、肉厚部の内面には切除部が形成
され、かつ全体が一体に構成されている。従って、ハウ
ジング付きナットの部品点数が少なく、構造が極めて簡
単であって、軽量かつ安価であるにもかかわらず、ねじ
軸を螺合したとき、軸方向すきまを少なくするという重
要な機能を十分に発揮することができる。しかも本発明
のハウジング付きナットを使用してテーブル送り装置
(直線案内装置)を作成することができ、そのテーブル
送り装置は次の利点を発揮することができる。 ハウジング付きナットのナットとねじ軸との間には
軸方向すきまがないので、ねじ軸の回転運動量とハウジ
ングの直線運動量との相互の変換が精確に行われる。 インサート成形によりハウジングがハウジング付き
ナットにインサートされ、ハウジングの貫通孔内に中子
のねじ部によってナットが形成されるので、ハウジング
の上面とハウジング付きナットの第1雌ねじ部・第2雌
ねじ部の中心との間の長さを一定にすることができる。
従って、ねじ軸の中心線とハウジングの上面との間の長
さ(高さ)Hを一定にすることができる。 ハウジングの上面に取付ボルト孔を形成し、ハウジ
ングの上面にテーブル等を固定して、各種の送り装置と
することができる。この場合、ベースの底面からねじ軸
までの高さは一定であり、前記高さHも一定であるの
で、ベース底面からハウジングの上面までの高さが一定
になる。 ハウジング付きナットのコストが低いので、ハウジ
ング付きナットを使用したテーブル送り装置の価格を下
げることができる。
【0042】本発明のハウジング付きナットの製造方法
は、請求項8,9の(a) 〜(f) に記載されたとおりであ
る。即ち、インサート成形によりハウジングの貫通孔内
にナットを形成させ、ナットの雌ねじは中子を回転させ
ながら抜き出すことにより形成され、第1雌ねじ部と第
2雌ねじ部との間には、位相のずれをダイカスト金属や
合成樹脂の溶融材料が冷却する時に中央部の肉厚部が両
側の肉薄部よりも大きく成形収縮することにより得るこ
とができ、肉厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全面的
に切除することにより切除部が形成される。このように
成形加工において、ハウジングをインサートし、中子を
回転させながら抜き出し、肉厚部の内面を切除する、と
いうきわめて少ない工程により短時間で、組立の手間を
要することなく、本発明のハウジング付きナットを製造
することができる。本発明の製造方法によって製造され
たハウジング付きナットは、性能を均一にし、ねじ軸を
螺合したとき、軸方向すきまを少なくすることができ、
多量生産によりハウジング付きナットの単価を相当低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 、図1(b) は、本発明のナットの実施
例の断面図である。
【図2】本発明のナットの第1製造方法に用いられる金
型装置を示す断面図である。
【図3】本発明のナットの第2製造方法に用いられる金
型装置を示す断面図である。
【図4】本発明のナットの実施例とねじ軸とを螺合させ
た状態を示す断面図である。
【図5】本発明のハウジング付きナットの実施例断面図
である。
【図6】図6(a) は本発明のハウジング付きナットの第
1製造方法に用いられる金型装置を示す断面図であり、
図6(b) はインサート(ハウジング)の拡大斜視図であ
る。
【図7】図7(a) ・(b) は、本発明のハウジング付きナ
ットの使用例を示す図である。
【図8】図8(a) ・(b) は、従来のハウジング付きナッ
トを示す図である。
【符号の説明】
1 ナット 2 第1肉薄部 3 第2肉薄部 4 第1雌ねじ部 5 第2雌ねじ部 6 肉厚部 7 切除部 14 ハウジング 40 第1中径孔 41 大径孔 42 第2中径孔

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状の第1肉薄部、肉厚部及び第2
    肉薄部が互いに隣接して一体に構成され、第1肉薄部及
    び第2肉薄部の内面にそれぞれ第1雌ねじ部及び第2雌
    ねじ部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とは同
    一のねじで同一軸線上に位置し、第1雌ねじ部と第2雌
    ねじ部との間には位相のずれがあり、肉厚部の内面には
    切除部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とに螺
    合するねじ軸を前記切除部内に挿通可能とされたナッ
    ト。
  2. 【請求項2】 ナットの略中央の肉厚部がその両側の第
    1肉薄部及び第2肉薄部より肉厚に構成され、かつ成形
    後の収縮により第1雌ねじ部と第2雌ねじ部との位相が
    ずれており、前記中央肉厚部内面のねじ部の一部もしく
    は全部が切除され、ねじ軸を螺合したとき軸方向すきま
    を少なくされた請求項1記載のナット。
  3. 【請求項3】 略円筒状の第1肉薄部、肉厚部及び第2
    肉薄部が互いに隣接して一体に構成され、第1肉薄部及
    び第2肉薄部の内面にそれぞれ第1雌ねじ部及び第2雌
    ねじ部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とは同
    一のねじで同一軸線上に位置し、第1雌ねじ部と第2雌
    ねじ部との間には位相のずれがあり、肉厚部の内面には
    切除部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とに螺
    合するねじ軸が前記切除部内に挿通可能とされたナット
    の製造方法において、(a) 金型を開き、外周にねじ部が
    形成された中子を金型内に配設し、次に金型を閉じる第
    1工程、(b) ダイカスト金属又は合成樹脂の溶融材料を
    金型のキャビティ内に充填し成形する第2工程、(c) 金
    型を開き、中子が中央部にある成形物を金型から取り出
    す第3工程、(d) 成形物を保持して中子を回転させなが
    ら成形物より抜き出す第4工程、(e) 成形物の冷却によ
    り、中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大きく成形収
    縮し、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄
    部の雌ねじの位相がずれる第5工程、(f) 肉厚部の内面
    の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する第6工程から
    なるナットの製造方法。
  4. 【請求項4】 略円筒状の第1肉薄部、肉厚部及び第2
    肉薄部が互いに隣接して一体に構成され、第1肉薄部及
    び第2肉薄部の内面にそれぞれ第1雌ねじ部及び第2雌
    ねじ部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とは同
    一のねじで同一軸線上に位置し、第1雌ねじ部と第2雌
    ねじ部との間には位相のずれがあり、肉厚部の内面には
    切除部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とに螺
    合するねじ軸が前記切除部内に挿通可能とされたナット
    の製造方法において、(a) 金型を閉じる第1工程、(b)
    ダイカスト金属又は合成樹脂の溶融材料を金型のキャビ
    ティ内に充填し成形する第2工程、(c) 可動中子を回転
    させながら金型及び成形物から可動中子を抜き出す第3
    工程、(d) 金型を開き、成形物を金型から取り出す第4
    工程、(e) 成形物の冷却により、中央部の肉厚部が両側
    の肉薄部よりも大きく成形収縮し、一方の肉薄部の雌ね
    じの位相に対して他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる
    第5工程、(f) 肉厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全
    面的に切除する第6工程からなるナットの製造方法。
  5. 【請求項5】 略円筒状の第1肉薄部、肉厚部及び第2
    肉薄部が互いに隣接して一体に構成され、第1肉薄部及
    び第2肉薄部の内面にそれぞれ第1雌ねじ部及び第2雌
    ねじ部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とは同
    一のねじで同一軸線上に位置し、第1雌ねじ部と第2雌
    ねじ部との間には位相のずれがあり、肉厚部の内面には
    切除部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とに螺
    合するねじ軸が前記切除部内に挿通可能とされ、ナット
    の略中央の肉厚部がその両側の第1肉薄部及び第2肉薄
    部より肉厚に構成され、かつ成形後の収縮により第1雌
    ねじ部と第2雌ねじ部との位相がずれており、前記中央
    肉厚部内面のねじ部の一部もしくは全部が切除され、ね
    じ軸を螺合したとき軸方向すきまを少なくされたナット
    の製造方法において、(a) 金型を開き、外周にねじ部が
    形成された中子を金型内に配設し、次に金型を閉じる第
    1工程、(b) ダイカスト金属又は合成樹脂の溶融材料を
    金型のキャビティ内に充填し成形する第2工程、(c) 金
    型を開き、中子が中央部にある成形物を金型から取り出
    す第3工程、(d) 成形物を保持して中子を回転させなが
    ら成形物より抜き出す第4工程、(e) 成形物の冷却によ
    り、中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大きく成形収
    縮し、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄
    部の雌ねじの位相がずれる第5工程、(f) 肉厚部の内面
    の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する第6工程から
    なるナットの製造方法。
  6. 【請求項6】 略円筒状の第1肉薄部、肉厚部及び第2
    肉薄部が互いに隣接して一体に構成され、第1肉薄部及
    び第2肉薄部の内面にそれぞれ第1雌ねじ部及び第2雌
    ねじ部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とは同
    一のねじで同一軸線上に位置し、第1雌ねじ部と第2雌
    ねじ部との間には位相のずれがあり、肉厚部の内面には
    切除部が形成され、第1雌ねじ部と第2雌ねじ部とに螺
    合するねじ軸が前記切除部内に挿通可能とされ、ナット
    の略中央の肉厚部がその両側の第1肉薄部及び第2肉薄
    部より肉厚に構成され、かつ成形後の収縮により第1雌
    ねじ部と第2雌ねじ部との位相がずれており、前記中央
    肉厚部内面のねじ部の一部もしくは全部が切除され、ね
    じ軸を螺合したとき軸方向すきまを少なくされたナット
    の製造方法において、(a) 金型を閉じる第1工程、(b)
    ダイカスト金属又は合成樹脂の溶融材料を金型のキャビ
    ティ内に充填し成形する第2工程、(c) 可動中子を回転
    させながら金型及び成形物から可動中子を抜き出す第3
    工程、(d)金型を開き、成形物を金型から取り出す第4
    工程、(e) 成形物の冷却により、中央部の肉厚部が両側
    の肉薄部よりも大きく成形収縮し、一方の肉薄部の雌ね
    じの位相に対して他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる
    第5工程、(f) 肉厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全
    面的に切除する第6工程からなるナットの製造方法。
  7. 【請求項7】 ハウジングに第1中径孔、大径孔及び第
    2中径孔からなる貫通孔が形成され、第1中径孔、大径
    孔及び第2中径孔内にそれぞれ第1肉薄部、肉厚部及び
    第2肉薄部が互いに隣接して一体に固定され、ナットの
    略中央の肉厚部がその両側の第1肉薄部及び第2肉薄部
    より肉厚に構成され、かつ成形後の収縮により第1肉薄
    部の第1雌ねじ部と第2肉薄部の第2雌ねじ部との位相
    がずれており、中央肉厚部内面のねじ部の一部もしくは
    全部が切除され、ねじ軸を螺合したとき軸方向すきまを
    少なくされたハウジング付きナット。
  8. 【請求項8】 ハウジングに第1中径孔、大径孔及び第
    2中径孔からなる貫通孔が形成され、第1中径孔、大径
    孔及び第2中径孔内にそれぞれ第1肉薄部、肉厚部及び
    第2肉薄部が互いに隣接して一体に固定され、ナットの
    略中央の肉厚部がその両側の第1肉薄部及び第2肉薄部
    より肉厚に構成され、かつ成形後の収縮により第1肉薄
    部の第1雌ねじ部と第2肉薄部の第2雌ねじ部との位相
    がずれており、中央肉厚部内面のねじ部の一部もしくは
    全部が切除され、ねじ軸を螺合したとき軸方向すきまを
    少なくされたハウジング付きナットの製造方法におい
    て、(a) 金型を開き、ハウジングを金型内にインサート
    し、外周にねじ部が形成された中子をハウジングの貫通
    孔に挿通して金型内に配設し、次に金型を閉じる第1工
    程、(b) ダイカスト金属又は合成樹脂の溶融材料を金型
    のキャビティ内に充填し成形する第2工程、(c) 金型を
    開き、中子が中央部にあるハウジング付きの成形物を金
    型から取り出す第3工程、(d) ハウジングを保持して中
    子を回転させながらハウジング内の成形物より抜き出す
    第4工程、(e) ハウジング付きの成形物の冷却により、
    中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大きく成形収縮
    し、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄部
    の雌ねじの位相がずれる第5工程、(f) 肉厚部の内面の
    雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する第6工程からな
    るハウジング付きナットの製造方法。
  9. 【請求項9】 ハウジングに第1中径孔、大径孔及び第
    2中径孔からなる貫通孔が形成され、第1中径孔、大径
    孔及び第2中径孔内にそれぞれ第1肉薄部、肉厚部及び
    第2肉薄部が互いに隣接して一体に固定され、ナットの
    略中央の肉厚部がその両側の第1肉薄部及び第2肉薄部
    より肉厚に構成され、かつ成形後の収縮により第1肉薄
    部の第1雌ねじ部と第2肉薄部の第2雌ねじ部との位相
    がずれており、中央肉厚部内面のねじ部の一部もしくは
    全部が切除され、ねじ軸を螺合したとき軸方向すきまを
    少なくされたハウジング付きナットの製造方法におい
    て、(a) 金型を開き、ハウジングの貫通孔に可動中子を
    挿通させて、ハウジングを金型内にインサートし、外周
    にねじ部が形成された可動中子を金型内に配設し、次に
    金型を閉じる第1工程、(b) ダイカスト金属又は合成樹
    脂の溶融材料を金型のキャビティ内に充填し成形する第
    2工程、(c) 可動中子を回転させながらハウジング付き
    の成形物及び金型から可動中子を抜き出す第3工程、
    (d) 金型を開き、ハウジング付きの成形物を金型から取
    り出す第4工程、(e) ハウジング付きの成形物の冷却に
    より、中央部の肉厚部が両側の肉薄部よりも大きく成形
    収縮し、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉
    薄部の雌ねじの位相がずれる第5工程、(f) 肉厚部の内
    面の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除する第6工程か
    らなるハウジング付ナットの製造方法。
JP17801895A 1995-06-22 1995-06-22 ナット、ハウジング付きナット及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3355067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17801895A JP3355067B2 (ja) 1995-06-22 1995-06-22 ナット、ハウジング付きナット及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17801895A JP3355067B2 (ja) 1995-06-22 1995-06-22 ナット、ハウジング付きナット及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH094691A JPH094691A (ja) 1997-01-07
JP3355067B2 true JP3355067B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=16041141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17801895A Expired - Lifetime JP3355067B2 (ja) 1995-06-22 1995-06-22 ナット、ハウジング付きナット及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3355067B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4582639B2 (ja) * 2005-02-14 2010-11-17 Ntn株式会社 電動リニアアクチュエータ
JP6615841B2 (ja) * 2016-10-24 2019-12-04 株式会社鷺宮製作所 電動弁および冷凍サイクルシステム
CN107975603B (zh) * 2016-10-24 2020-08-14 株式会社鹭宫制作所 电动阀及冷冻循环系统
JP2020133693A (ja) 2019-02-14 2020-08-31 トヨタ自動車株式会社 動作変換機構、および、それを備えた電動ブレーキアクチュエータ
JP2021020550A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH094691A (ja) 1997-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8225842B2 (en) Die casting machine
JP5302277B2 (ja) 脱型装置および射出成形機
US5648103A (en) Ejector apparatus
JP3355067B2 (ja) ナット、ハウジング付きナット及びその製造方法
US3905416A (en) Method and apparatus for fabricating molded articles
JPH0377050B2 (ja)
JP3408665B2 (ja) ボールねじ装置及びその製造方法
JP2000246777A (ja) 電動式型締装置
JP2011212844A (ja) 電動押出装置
US6554606B1 (en) Mold clamping apparatus of injection molding machine
JP2015139972A (ja) コア駆動装置および射出成形機
JP3738239B2 (ja) 射出成形用金型
JP3302042B2 (ja) 円筒形成形品の内径アンダーカット処理型
JP2887859B2 (ja) ねじ付き部品の成形方法およびその成形装置
EP3708332B1 (en) Device for demoulding negatives in thermoplastic injection moulds
US20040228941A1 (en) Die for molding disc substrates
JPH0532258Y2 (ja)
JP3577014B2 (ja) 成形機の型締装置
JP3712331B2 (ja) コア圧縮射出成形機
JP2524273B2 (ja) ボ―ルねじ
WO2023013654A1 (ja) 全電動中子駆動装置及び成形機
JPH02154854A (ja) 摺動テーブル装置およびその製造方法
JP3581088B2 (ja) 型締駆動装置
JPH0218211B2 (ja)
JPH07112265A (ja) めねじ成形鋳造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020910

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130927

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term