JP2000246777A - 電動式型締装置 - Google Patents

電動式型締装置

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JP2000246777A
JP2000246777A JP11050132A JP5013299A JP2000246777A JP 2000246777 A JP2000246777 A JP 2000246777A JP 11050132 A JP11050132 A JP 11050132A JP 5013299 A JP5013299 A JP 5013299A JP 2000246777 A JP2000246777 A JP 2000246777A
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mold
pulley
drive shaft
electric motor
shaft
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Motonori Chikasawa
源憲 近澤
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Meiki Seisakusho KK
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Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一の電動モータによる型開閉駆動力の伝達
特性と、第二の電動モータによる型締め駆動力の伝達特
性を、各別に、大きな自由度をもって容易に調節するこ
との出来る、簡単な構造の電動式型締装置を提供するこ
と。 【解決手段】 可動盤に固設された駆動軸36に対し
て、第一の電動モータ32で回転駆動されるねじ軸50
を螺合させて、該ねじ軸50のねじ送り作用で駆動軸3
6を軸方向移動させて高速型開閉作動させる一方、第二
の電動モータ34で回転駆動される型締用プーリ54を
駆動軸36に外挿配置せしめて、該型締用プーリ54の
回転駆動力を軸方向駆動力に変換して駆動軸36に及ぼ
すことにより高圧型締作動させると共に、高速型開閉作
動に際して、駆動軸36の型締用プーリ54に対する軸
方向の相対移動が許容されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、射出成形機等に用いられて成形
型の型開閉や型締めを行う型締装置に係り、特に、型開
閉および型締めの駆動源としてサーボモータ等の電動モ
ータを用いた直圧式の電動式型締装置に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来から、射出成形機等に用いられる電動
式型締装置の一種として、型開閉や型締めのための駆動
源として電動モータを用いた電動式型締装置が知られて
おり、例えば、特開平5−301264号公報や特開平
6−91711号公報には、互いに対向配置された固定
盤と可動盤を備え、可動盤を固定盤に対する接近/離隔
方向に駆動して、固定盤に装着された固定金型と可動盤
に装着された可動金型を型開閉する第一の電動モータ
と、それら可動盤と固定盤に圧締力を及ぼして、固定金
型と可動金型を型閉じ状態から型締めする第二の電動モ
ータとを、それぞれ独立して設けた構造の電動式型締装
置が、記載されている。このような型締装置において
は、型開閉用の第一の電動モータとして高速低トルク特
性のモータを採用して高速型開閉可能とすることが出来
ると共に、型締め用の第二の電動モータとして低速高ト
ルク特性のモータを採用して高圧型締め可能とすること
が出来るのであり、それによって、電動モータの小型化
や低騒音化等が容易に達成可能となるのである。
【0003】ところが、これら従来の電動式型締装置で
は、何れも、第一及び第二の電動モータの回転駆動力
が、一つのねじ送り機構を介して、可動盤に伝達される
ようになっているために、型開閉用駆動力と型締め用駆
動力の伝達特性を、各別に調節することが難しいという
問題があった。例えば、スムーズな高速型開閉作動を実
現するために駆動力伝達用のねじ送り機構としてボール
ねじを採用すると、大きな型締め力の伝達には必ずしも
適合しないために、要求される駆動力伝達特性、ひいて
は作動特性が十分に達成され得ない場合があったのであ
る。
【0004】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、第一の電動モータによる型開閉駆動力の伝
達機構と、第二の電動モータによる型締め駆動力の伝達
機構とが、簡単な構造をもって独立的に構成されて、型
開閉駆動力の伝達特性と型締め力の伝達特性を、各別に
容易に調節することの出来る、新規な構造の電動式型締
装置を提供することにある。
【0005】
【解決手段】このような課題を解決するために為された
本発明の態様を、次に記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面に記載の発明
思想に基づいて認識されるものであることが理解される
べきである。
【0006】本発明の第一の態様は、互いに対向配置さ
れた固定盤と可動盤を備え、該可動盤を該固定盤に対す
る接近/離隔方向に駆動して、固定盤に装着された固定
金型と可動盤に装着された可動金型を型開閉する第一の
電動モータと、それら可動盤と固定盤に圧締力を及ぼし
て、固定金型と可動金型を型閉じ状態から型締めする第
二の電動モータとが、それぞれ独立して設けられた電動
式型締装置において、前記可動盤に対して、前記固定盤
と反対側に向かって突出する駆動軸を固設すると共に、
軸方向に移動不能に支持されたねじ軸を該駆動軸に螺合
せしめて、該ねじ軸を前記第一の電動モータで回転駆動
することにより、該ねじ軸の該駆動軸に対する軸方向の
ねじ送り作用によって前記可動盤を型開閉せしめるよう
にする一方、該駆動軸に外挿されて前記第二の電動モー
タで回転駆動される型締用プーリを設けると共に、該型
締用プーリの回転駆動力を前記駆動軸に対する軸方向駆
動力に変換して前記可動盤に圧締力を及ぼし得る駆動力
変換手段を設け、更に、該型締用プーリを、該駆動軸の
軸方向相対移動が許容されて前記ねじ軸のねじ送り作用
によって該駆動軸が軸方向に駆動され得る型開閉状態
と、該駆動軸の軸方向相対移動が阻止されて前記駆動力
変換手段によって該駆動軸が軸方向に駆動され得る型締
力伝達状態とに、選択的に設定する作動状態選択手段を
設けたことを、特徴とする。
【0007】このような本発明の第一の態様に従う構造
とされた電動式型締装置においては、第一の電動モータ
による型開閉力の駆動軸への伝達が、ねじ軸と駆動軸の
間でのねじ送り作用によって為される一方、第二の電動
モータによる型締め力の駆動軸への伝達が、型締用プー
リと駆動軸の間での駆動力変換手段によって為されるこ
ととなる。それ故、ねじ軸と駆動軸の間に形成されたね
じ送り機構と、型締用プーリと駆動軸の間に形成された
駆動力変換手段とを、各別に調節することによって、第
一の電動モータによる型開閉力の可動盤への伝達特性
と、第二の電動モータによる型締力の可動盤への伝達特
性を、互いに独立して容易に設定することが出来るので
あり、より望ましい駆動力伝達特性が有利に実現可能と
なる。
【0008】なお、かかる第一の態様において、第一及
び第二の電動モータとしては、型開閉や型締め作動を高
精度に制御するために、サーボモータ等が好適に採用さ
れる。また、駆動軸に対するねじ軸の螺合構造は、好適
には、駆動軸を中空構造として該駆動軸の突出先端面か
らねじ軸を差し込み、駆動軸の中空内周面とねじ軸の外
周面を螺合させた構造が採用される。更にまた、駆動軸
とねじ軸の螺合構造においては、より高速で且つスムー
ズな型開閉を実現するために、例えばボールねじ機構が
好適に採用される。また一方、駆動力変換手段として
は、例えば、駆動軸の外周面に係合等して、駆動軸に外
挿された型締用プーリの回転駆動力に応じた軸方向駆動
力を駆動軸に及ぼし得る構造のものが好適に採用され
る。
【0009】また、前記第一の態様に係る電動式型締装
置において、駆動力変換手段および作動状態選択手段と
しては、例えば、以下の第二の態様または第三の態様に
従う構成が、好適に採用される。
【0010】すなわち、本発明の第二の態様において
は、前記第一の態様に従う構造とされた電動式型締装置
であって、前記駆動軸の外周面において、それぞれ軸方
向に延びる凸部と凹部を、周方向に交互に形成すると共
に、前記型締用プーリの内周面において、それぞれ軸方
向に延びる凹部と凸部を、周方向に交互に形成し、該駆
動軸の凸部の外周面と、該型締用プーリの凸部の内周面
とに、互いに噛合するねじ部を形成して、それらねじ部
のねじ送り機構によって、該型締用プーリの回転駆動力
を該駆動軸に対する軸方向駆動力に変換する前記駆動力
変換手段を構成する一方、それら駆動軸と型締用プーリ
の特定の相対回動位置において、該駆動軸の凸部を該型
締用プーリの凹部に入り込ませると共に、該型締用プー
リの凸部を該駆動軸の凹部に入り込ませて、各凸部を各
凹部内で軸方向にすり抜けさせて該駆動軸の該型締用プ
ーリに対する軸方向相対移動を許容せしめることによ
り、前記作動状態選択手段を構成したことを、特徴とす
る。
【0011】このような第二の態様に従えば、複雑なク
ラッチ機構等を必要とすることなく、作動状態選択手段
が有利に実現可能となる。また、駆動軸と型締用プーリ
の間に設けられたねじ送り機構によって、駆動力変換手
段が、簡単な構造で有利に実現され得る。なお、駆動軸
および型締用プーリにおける凹部と凸部は、1つでも、
2つ以上の複数でも良いが、例えば、それら凹部と凸部
を周方向に一定間隔で複数設けることによって、駆動軸
と型締用プーリを僅かな相対回動操作で噛合状態とすり
抜け状態に容易に切り換えることが可能となり、また、
それら凹部と凸部の数を少なくして周方向幅を大きくす
ることにより、リード角を小さくしても軸方向のねじ送
り可能距離を大きく設定すること等が可能となる。
【0012】また、本発明の第三の態様においては、前
記第一の態様に従う構造とされた電動式型締装置であっ
て、前記型締用プーリを軸方向変位可能に配すると共
に、該型締用プーリにおける前記可動盤と反対側の軸方
向端面に当接せしめられて該型締用プーリを軸方向で位
置決めする当接部材を位置固定に設けて、それら型締用
プーリと当接部材の軸方向当接面の少なくとも一方を、
軸方向に向かって傾斜して周方向に延びる案内面とする
ことにより、該型締用プーリの回転に伴う該案内面の軸
方向送り作用によって、該型締用プーリの回転駆動力を
前記駆動軸に対する軸方向駆動力に変換する前記駆動力
変換手段を構成する一方、かかる型締用プーリを、前記
駆動軸に対して軸方向に相対移動不能に係止せしめて、
該型締用プーリの軸方向変位を該駆動軸に伝達する解除
可能な係止機構によって、前記作動状態選択手段を構成
したことを、特徴とする。
【0013】このような第三の態様に従えば、係止機構
によって型締用プーリを駆動軸に係止させた状態下で型
締用プーリを回転駆動することにより、案内面による型
締用プーリの軸方向駆動力が駆動軸に伝達されて、可動
盤が固定盤側に型締駆動されることとなる。また一方、
係止機構を解除することにより、型締プーリに対して駆
動軸が軸方向に自由に相対変位可能とされることから、
型締力伝達機構による駆動抵抗が有利に軽減されて、ね
じ軸から駆動軸へのねじ送り作用による型開閉力の伝達
が効率的に為され得る。なお、解除可能な係止機構は、
例えば、駆動軸の外周面に対して周方向に平行に延びる
多数状の周溝を形成する一方、この周溝に嵌合する突条
を備えた係止部材を型締用プーリに対して軸方向に相対
移動不能に設けると共に、該係止部材の突条を駆動軸の
周溝に対して係合/離脱させるアクチュエータを設ける
こと等によって、有利に構成され得る。
【0014】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に係る電動式型締装置において、
前記可動盤を挟んで、前記固定盤とは反対側に支持盤を
設けて、該支持盤により前記ねじ軸と前記型締用プーリ
を支持せしめると共に、該支持盤の該固定盤に対する相
対位置を調節する固定位置調節機構を設けたことを、特
徴とする。このような本態様においては、例えば、採用
する金型の厚さ寸法に応じて固定盤と支持盤の相対距離
を調節して設定することにより、駆動軸に対するねじ軸
や型締用プーリの軸方向相対位置を、略一定の範囲に収
めることが可能となることから、駆動軸やねじ軸の軸方
向長さを短くしてコンパクトにすることが出来ると共
に、駆動軸やねじ軸,型締用プーリにおけるねじ部や係
止部の形成領域を軸方向に小さくすることが可能とな
り、構造の簡略化と製作性の向上が図られ得る。
【0015】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に係る電動式型締装置において、
前記固定盤から前記可動盤側に向かって突出して配設さ
れて、該可動盤を移動方向に案内する複数本のタイロッ
ドを設けると共に、前記第二の電動モータの回転駆動力
を前記型締用プーリに伝達するための歯車を、該タイロ
ッドによって回転可能に支持せしめたことを、特徴とす
る。このような本態様においては、第二の電動モータの
回転駆動力を型締用プーリに対して適当に減速して伝達
する歯車伝動機構が、容易に実現可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0017】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての型締装置の全体概略構造が示されている。この
型締装置は、ベース10上に位置固定に取り付けられた
固定盤12を有していると共に、この固定盤12に対し
て可動盤14が水平方向で対向配置されており、可動盤
14が固定盤12に対して接近/離隔方向(対向方向)
に移動可能とされている。また、固定盤12と可動盤1
4の各対向面には、固定金型18と可動金型20が装着
固定されており、可動盤14の固定盤12に対する接近
/離隔方向への移動によって、それら固定金型18と可
動金型20が、型開閉されるようになっている。そし
て、固定金型18と可動金型20が型合わせられ、更に
型締めされることによって両金型18,20間に形成さ
れた成形キャビティに対して、図示しない射出装置のノ
ズルから射出される樹脂材料を充填し、冷却固化した後
に型開きして成形品を取り出すことにより、目的とする
樹脂成形品を得ることが出来るようになっている。
【0018】より詳細には、固定盤12および可動盤1
4は、それぞれ、厚肉の略矩形ブロック形状を有してお
り、ベース10上で対向配置されている。また、可動盤
14を挟んで、固定盤12と反対側には、厚肉の略矩形
ブロック形状を有する支持盤22が、離間して対向配置
されている。この支持盤22は、ベース10上に敷設さ
れたガイドレール24によって、固定盤12に対する接
近/離隔方向に変位可能に支持されており、装着される
金型18,20の型厚寸法等を考慮して、適当な位置に
固定配置され得るようになっている。
【0019】また、固定盤12と支持盤22の間には、
それぞれの四隅部分に跨がって、対向方向に延びる4本
のタイロッド26が、互いに平行に配設されて、固定盤
12および支持盤22によって支持されている。特に、
本実施形態では、各タイロッド26の軸方向一方の端部
が、固定盤12に固着されている一方、軸方向他方の端
部が、外周面にねじ溝を有する調節ねじ部28とされて
おり、この調節ねじ部28に対して、支持盤22によっ
て回転可能に且つ軸方向に移動不能に支持された調節ナ
ット30が螺合されていることにより、各調節ナット3
0を図示しない調節用駆動モータで回転せしめることに
より、支持盤22を、ガイドレール24上で、固定盤1
2に対する接近/離隔方向に位置調節することが出来る
ようになっている。
【0020】そして、これら4本のタイロッド26が、
可動盤14の四隅部分を貫通して配設されており、可動
盤14が、これらのタイロッド26で案内されつつ、固
定盤12に対して接近/離隔方向に往復移動されるよう
になっている。なお、可動盤14における各タイロッド
26の挿通部位には、必要に応じて摺動ブッシュ等が組
み付けられる。
【0021】また、可動盤14には、固定盤12と反対
側(支持盤22側)に向かって突出する駆動軸としての
メカニカルラム36が固設されている。更に、支持盤2
2には、型開閉駆動用の第一の電動モータ32と、型締
め駆動用の第二の電動モータ34が取り付けられてお
り、これら第一及び第二の電動モータ32,34による
駆動力が、それぞれ、メカニカルラム36を介して、可
動盤14に伝達され、以て、可動盤14が固定盤12に
対して、型開閉および型締め作動せしめられるようにな
っている。
【0022】詳細には、図2〜3及び図4にも示されて
いるように、かかるメカニカルラム36は、突出先端面
に開口する中心孔40を有する厚肉の略円筒形状を有し
ており、中心孔40の開口部分が、軸方向所定長さに亘
って小径化されて内周面にボールねじ構造のねじ溝が形
成された螺合部42とされている。また、メカニカルラ
ム36の外周面には、突出先端部側の所定長さに亘る部
分において、それぞれ周方向に一定幅をもって軸方向に
直線的に延びる凸部44が、径方向外方に突出して複数
条形成されている。なお、本実施形態では、4つの凸部
44が略同一幅で形成されていると共に、周方向で互い
に隣接する凸部44,44間に形成される4つの凹部4
6の周方向幅、換言すれば隣接する凸部44,44間の
間隔寸法も略同一とされて、4つの凸部44が周方向に
略等間隔に形成されている。要するに、本実施形態で
は、それぞれ4つの凸部44と凹部46が、周方向に交
互に設けられており、且つ各凸部44の周方向幅が、凹
部46の周方向幅に比して僅かに小さく設定されてい
る。
【0023】また、これら各凸部44の外周面は、各凸
部44間で周方向に連続する形態をもってねじ溝が設け
られた外面ねじ部48とされている。要するに、メカニ
カルラム36の外周面に連続して形成されたねじ溝を、
各凹部46によって、周上の4箇所で分断せしめた構造
をもって、外面ねじ部48と凸部44および凹部46が
形成されているのである。
【0024】また一方、支持盤22には、その中央部分
において、可動盤14側に向かって開口する大径有底円
筒形状のホルダ部38が一体形成されており、可動盤1
4が固定盤12に対する離隔方向に移動せしめられた
際、このホルダ部38の中空穴内に、可動盤14に突設
されたメカニカルラム36が入り込むようになってい
る。また、このホルダ部38の底壁外面には、第一の電
動モータ32が固設されている一方、ホルダ部38の内
部には、軸方向に延びるボールねじ構造のねじ軸50が
配設されている。そして、ねじ軸50の軸方向一方の端
部が、第一の電動モータ32の出力軸52に対して同軸
的に接続固定されており、第一の電動モータ32によっ
てねじ軸50が正逆回転駆動されるようになっている。
また、かかるねじ軸50は、メカニカルラム36の螺合
部42に螺合されて、メカニカルラム36の中心孔40
に挿入されている。これにより、第一の電動モータ32
でねじ軸50を回転駆動させることによって、螺合部4
2との螺合機構のねじ送り作用によって、メカニカルラ
ム36が軸方向に駆動せしめられ、以て、可動盤14が
固定盤12に対して接近/離隔方向に駆動されるように
なっている。特に、本実施形態では、螺合部42とねじ
軸50がボールねじ構造とされると共に、第一の電動モ
ータ32として高速低トルク型のものが採用されること
により、第一の電動モータ32によって可動盤14が高
速で移動せしめられて、高速での型開閉作動が実現され
るようになっている。
【0025】さらに、支持盤22には、ホルダ部38の
開口部分に位置して、大径の円環板形状を有する型締用
プーリ54が配設されており、ベアリング56を介し
て、支持盤22によって、軸方向に移動不能に且つ周方
向に回転可能に支持されている。なお、ベアリング56
としては、スラストベアリングが好適に採用される。か
かる型締用プーリ54は、図2〜3及び図5にも示され
ているように、外周面の軸方向中間部分に段差62が設
けられて、小径部58と大径部60からなる段付外周面
とされており、その小径部58がベアリング56を介し
て支持盤22に取り付けられている一方、大径部60の
外周面上には、平歯車状の歯が形成されている。そし
て、この型締用プーリ54の大径部60に対して一つの
駆動歯車64が噛合されており、この駆動歯車64が、
支持盤22で支持された第二の電動モータ34で回転駆
動されることにより、型締用プーリ54が正逆回転せし
められるようになっている。なお、第二の電動モータ3
4の出力軸には小歯車66が固着されていると共に、こ
の小歯車66が、駆動歯車64に対して同軸的に一体形
成された大歯車68に噛合されており、これら小歯車6
6と大歯車68による減速伝動機構を介して、第二の伝
動モータ34の回転駆動力が、型締用プーリ54に及ぼ
されるようになっている。また、大歯車68が一体形成
された駆動歯車64は、タイロッド26の一つに外挿さ
れ、ベアリング等を介して回転可能に支持されている。
【0026】また、型締用プーリ54の内周面には、そ
れぞれ周方向に一定幅をもって軸方向に直線的に延びる
凸部70が、径方向内方に突出して複数条形成されてい
る。なお、本実施形態では、4つの凸部70が略同一幅
で形成されていると共に、周方向で互いに隣接する凸部
70,70間に形成される4つの凹部72の周方向幅、
換言すれば隣接する凸部70,70間の間隔寸法も略同
一とされて、4つの凸部70が周方向に略等間隔に形成
されている。要するに、本実施形態では、それぞれ4つ
の凸部70と凹部72が、周方向に交互に設けられてお
り、且つ各凸部70の周方向幅が、凹部72の周方向幅
に比して僅かに小さく設定されている。
【0027】また、これら各凸部70の外周面は、各凸
部70間で周方向に連続する形態をもってねじ溝が設け
られた内面ねじ部74とされている。要するに、型締用
プーリ54の内周面に連続して形成されたねじ溝を、各
凹部72によって、周上の4箇所で分断せしめた構造を
もって、内面ねじ部74と凸部70および凹部72が形
成されているのである。
【0028】かくの如く、支持盤22によって回転可能
に支持された型締用プーリ54には、メカニカルラム3
6が挿通されており、型開閉等に際して、メカニカルラ
ム36が型締用プーリ54に対して軸方向に相対移動可
能とされている。特に、図3に示されているように、メ
カニカルラム36の凸部44および凹部46における各
外径寸法が、型締用プーリ54の凸部70および凹部7
2における各内径寸法よりも僅かに小さく設定されてい
ると共に、メカニカルラム36の凸部44の周方向幅寸
法が型締用プーリ54の凹部72の周方向幅寸法よりも
僅かに小さく、且つ型締用プーリ54の凸部70の周方
向幅寸法がメカニカルラム36の凹部46の周方向幅寸
法よりも僅かに小さく設定されている。これにより、図
3に示されている如き、メカニカルラム36と型締用プ
ーリ54の特定の相対回動位置において、メカニカルラ
ム36の凸部44が型締用プーリ54の凹部72に入り
込むと共に、型締用プーリ54の凸部70がメカニカル
ラム36の凹部46に入り込んで、メカニカルラム36
と型締用プーリ54の両者の係合が解除された状態とな
り、かかる相対回動位置を保った状態下では、メカニカ
ルラム36が型締用プーリ54に干渉することなく、軸
方向の相対変位が許容され得るようになっている。
【0029】一方、そのようなメカニカルラム36と型
締用プーリ54の特定の相対回動位置から、第二の電動
モータ34にて型締用プーリ54を回転させると、メカ
ニカルラム36の各凸部44に形成された外面ねじ部4
8に対して、型締用プーリ54の各凸部70に形成され
た内面ねじ部74が螺合せしめられる。そして、型締用
プーリ54を更に回転駆動させることにより、それら両
ねじ部48,74のねじ送り作用によって、メカニカル
ラム36に対して軸方向の駆動力が及ぼされ、以て、可
動盤14に対して圧締力が作用せしめられるようになっ
ている。なお、第一の電動モータ32で型閉作動させた
後、第二の電動モータ34で型締用プーリ54を駆動し
て型締作動させるに際しては、第一の電動モータ32に
よる型閉作動力も継続して作用させることが望ましい。
また、十分な型締力を得るために、第二の電動モータ3
4として、低速高トルク型のものを採用することが望ま
しい。
【0030】また、上述の説明から明らかなように、本
実施形態では、メカニカルラム36と型締用プーリ54
における両ねじ部48,74のねじ送り機構によって、
型締用プーリ54の回転駆動力をねじ軸50に対する軸
方向駆動力に変換して可動盤14に圧締力を及ぼす駆動
力変換手段が構成されている。また、メカニカルラム3
6と型締用プーリ54においては、各一方の凸部44,
70を他方の凹部72,46に入り込ませることによ
り、メカニカルラム36と型締用プーリ54の軸方向相
対変位が許容されて、第一の電動モータ32による型開
閉作動が実施され得る型開閉状態が実現されるようにな
っていると共に、両凸部44,70の各ねじ部48,7
4を螺合させることにより、メカニカルラム36と型締
用プーリ54の軸方向相対変位が阻止されて、第二の電
動モータ34による型締作動が実施され得る型締力伝達
状態が実現され得るようになっている。即ち、メカニカ
ルラム36と型締用プーリ54にそれぞれ設けられた凸
部44,70と凹部46,72等によって作動状態選択
手段が構成されているのである。
【0031】上述の如き構造とされた型締装置において
は、金型18,20の厚さに応じて支持盤22の位置を
調節して位置決めした後、型開き状態から、先ず、メカ
ニカルラム36と型締用プーリ54における各一方の凸
部44,70が他方の凹部72,46に入り込んだ状態
にあることを確認した後、第二の電動モータ34を停止
させたまま、第一の電動モータ32だけを回転させ、ね
じ軸50と螺合部42の螺合によるねじ送り作用によっ
て、可動盤14を固定盤12側に高速で移動させて型閉
じ作動を行う。可動盤14が、固定金型18と可動金型
20の型合わせ位置に近づいたら、必要に応じて型閉じ
速度を減速して、固定金型18と可動金型20を型合わ
せする。次いで、第二の電動モータ34を回転させ、型
締用プーリ54の凸部70の内面ねじ部74を、メカニ
カルラム36の凸部44の外面ねじ部48に螺合させ
て、それら両ねじ部74,48の螺合によるねじ送り作
用によって、可動盤14に固定盤12側に向かう大きな
駆動力を作用せしめて型締作動を行う。更に、樹脂の成
形および冷却後には、第二の電動モータ34を回転させ
て、メカニカルラム36と型締用プーリ54における各
一方の凸部44,70を他方の凹部72,46に入り込
ませて螺合を解除した後、第一の電動モータ32だけ
を、型閉じ時とは逆回転させることにより、ねじ軸50
と螺合部42の螺合によるねじ送り作用によって、可動
盤14を固定盤12から離隔方向に高速で移動させて型
開き作動を行う。
【0032】これによって、高速での型開閉作動と高圧
での型締め作動が有利に実現され得ることとなる。ま
た、本実施形態においては、型開閉用の第一の電動モー
タ32による駆動力伝達経路と、型締め用の第二の電動
モータ34による駆動力伝達経路が、互いに独立して構
成されていることから、型開閉駆動力と型締駆動力の各
伝達特性(回転駆動力の軸方向駆動力への速度変換率や
トルク変換率等)を、互いに独立して調節,設定するこ
とが可能であり、それ故、型開閉駆動力と型締駆動力
を、何れもより効率的に且つ有効に得ることが出来るの
である。
【0033】また、本実施形態においては、メカニカル
ラム36と型締用プーリ54に設けられた凸部44,7
0と凹部46,72によって作動状態選択手段を構成し
たことから、クラッチ手段等の複雑な機構が不要とな
り、構造が極めて簡略化されるという利点がある。
【0034】次に、図6及び図7には、本発明の第二の
実施形態としての型締装置が示されている。なお、本実
施形態は、前記第一の実施形態としての型締装置に対し
て、第二の電動モータによる型締力伝達機構の別の具体
例を示すものであって、前記第一の実施形態と同様な構
造とされた部材および部位については、図示を省略し、
或いは図中に第一の実施形態と同一の符号を付すること
により、それらの詳細な説明を割愛する。
【0035】すなわち、本実施形態の型締装置において
は、メカニカルラム36の外周面に対して、周方向に連
続して直線状に延びる環状溝84が、軸方向に一定の小
間隔を隔てて互いに平行に多数条形成されている。一
方、支持盤22におけるホルダ部38の開口部に配設さ
れた型締用プーリ76は、メカニカルラム36の外径寸
法よりも十分に大きな内径寸法を有しており、型締用プ
ーリ76に対してメカニカルラム36が遊挿状態で挿通
可能とされている。しかも、かかる型締用プーリ76
は、支持盤22に対して、相対回動可能に且つ軸方向に
所定量だけ相対変位可能に配設されており、図示しない
コイルスプリング等を用いた付勢手段によって、常時、
支持盤22側に押圧されている。
【0036】また、この型締用プーリ76には、軸方向
一方の面(可動盤14側の面)上に略半円環板形状を有
する一対のハーフナット78,78が、中心軸を挟んだ
径方向で対向位置して配設されており、型締用プーリ7
6の軸方向端面上で、径方向で互いに接近/離隔方向に
変位可能とされている。更に、型締用プーリ76の端面
上には、各ハーフナット78の両側に位置して、それぞ
れ空気圧式または油圧式の一対の復動形シリンダ80,
80が固設されており、これらのシリンダ80,80で
駆動されるピストンロッド82,82がハーフナット7
8に固定されている。これにより、一対のハーフナット
78,78が、それぞれ一対のシリンダ80,80によ
って、互いに接近/離隔方向(径方向)に往復駆動され
るようになっている。
【0037】さらに、各ハーフナット78の内周面に
は、周方向に連続して直線状に延びる環状突条86が、
メカニカルラム36に設けられた環状溝84に対応した
形状をもって、軸方向に一定の小間隔を隔てて互いに平
行に複数条形成されている。そして、かかるハーフナッ
ト78,78が、互いに離間して位置せしめられた状態
下(図7中、左半図)では、各ハーフナット78の環状
突条86が、メカニカルラム36の環状溝84から完全
に離脱せしめられて、メカニカルラム36が、ハーフナ
ット78,78および型締用プーリ76に対して干渉す
ることなく、軸方向に相対変位可能とされている。一
方、ハーフナット78,78が、互いに接近して位置せ
しめられた状態下(図7中、右半図)では、各ハーフナ
ット78の環状突条86が、メカニカルラム36の環状
溝84に嵌まり込んで係止されることにより、メカニカ
ルラム36が、ハーフナット78,78および型締用プ
ーリ76に対して、軸方向に相対変位不能に係止される
ようになっている。
【0038】また一方、型締用プーリ76における小径
部58は、その外周面が、支持盤22に設けられた位置
決め用の環状凹部88の内周面にいんろう状態で嵌入さ
れることにより、型締用プーリ76が中心軸上で回転可
能に位置決め支持されている。また、この小径部58の
軸方向端面は、図8に示されているように、周方向に一
定の長さ(本実施形態では、1/4周の長さ)で、次第
に軸方向高さが変化する傾斜面とされており、これによ
り、軸方向に向かって傾斜して周方向に延びる複数(本
実施形態では、4つ)の同一形状の案内面90が、形成
されている。
【0039】さらに、かかる型締用プーリ76の小径部
58の軸方向端面が重ね合わされる、支持盤22の環状
凹部88の底面にも、図9に示されているように、型締
用プーリ76の案内面90に対応した形状をもって、軸
方向に向かって傾斜して周方向に延びる複数(本実施形
態では、4つ)の同一形状の案内面92が形成されてい
る。なお、図8及び図9から明らかなように、型締用プ
ーリ76側の案内面90と支持盤22側の案内面92
は、周方向での傾斜方向が対応づけられて、互いに軸方
向で重なり合うようになっている。
【0040】そして、型締用プーリ76の小径部58
が、支持盤22の環状凹部88に嵌め込まれることによ
り、型締用プーリ76の案内面90が支持盤22の案内
面92に重ね合わされて、面接触状態で当接されるよう
になっている。このような状態下、第二の電動モータ3
4で型締用プーリ76を回転させると、互いに重ね合わ
された支持盤22と型締用プーリ76の両案内面90,
92の軸方向に傾斜した周方向での相対的なスライド作
動によって、案内面90,92の傾斜角度と型締用プー
リ76の回転角度に応じた量だけ、型締用プーリ76
が、支持盤22に対して接近/離隔方向に軸方向で相対
移動せしめられるようになっている。
【0041】従って、本実施形態の型締装置において
は、型開き状態から、先ず、一対のハーフナット78,
78がメカニカルラム36から離脱状態にあることを確
認した後、第二の電動モータ34を停止させたまま、第
一の電動モータ32だけを回転させることにより、第一
の実施形態と同様に高速型閉じ作動を行うことが出来
る。また、固定金型18と可動金型20を型合わせした
後、各一対のシリンダ80,80で一対のハーフナット
78,78を相対接近方向に移動させて、各ハーフナッ
ト78の環状突条86をメカニカルラム36の環状溝8
4に係止させる。次いで、第二の電動モータ34を回転
させ、型締用プーリ76を回転させることにより、支持
盤22と型締用プーリ76の両案内面92,90の軸方
向送り作用に従って、可動盤14に固定盤12側に向か
う大きな駆動力を作用せしめて型締作動を行うことが出
来るのである。また、型開き作動は、一対のハーフナッ
ト78,78を、各一対のシリンダ80,80でメカニ
カルラム36から離脱させた後、第一の電動モータ32
でねじ軸50を型閉じ時とは逆回転させることにより、
第一の実施形態と同様に高速型開き作動を行うことが出
来る。
【0042】従って、本実施形態の型締装置において
も、第一の実施形態のものと同様、高速での型開閉作動
と高圧での型締め作動が有利に実現され得ることは勿
論、型開閉用の第一の電動モータ32による駆動力伝達
経路と、型締め用の第二の電動モータ34による駆動力
伝達経路が、互いに独立して構成されていることから、
型開閉駆動力と型締駆動力の各伝達特性を、大きな自由
度をもって最適にチューニングすることが可能となるの
である。
【0043】なお、本実施形態において、十分な型締力
を安定して得るために、支持盤22と型締用プーリ76
の両案内面92,90のテーパ高さ(軸方向高さ)、換
言すれば、型締用プーリ76の回転に伴う軸方向の移動
ストロークは、メカニカルラム36に形成された環状溝
84のピッチ(軸方向間隔)と、型締力作用時に発生す
るタイロッド26の軸方向伸び量を加味した高さ以上と
することが望ましい。
【0044】すなわち、使用する金型18,20の型厚
寸法によっては、型閉じ作動で型合わせ板状態下、ハー
フナット78,78によるメカニカルラム36の係止を
行うに際して、ハーフナット78の環状突条86とメカ
ニカルラム36の環状溝84とが軸方向にずれて係止し
ないおそれがある。そこで、上述の如く、支持盤22と
型締用プーリ76の両案内面92,90のテーパ高さを
十分に設定することによって、型締用プーリ76の回転
操作によって、ハーフナット78の環状突条86とメカ
ニカルラム36の環状溝84が係止可能となるように軸
方向の相対位置を調節することが可能となるのである。
【0045】より具体的には、例えば、固定金型18と
可動金型20を型合わせして密着させた状態下で、ハー
フナット78の環状突条86とメカニカルラム36の環
状溝84とが軸方向にずれて係止不能となった場合に
は、ロータリエンコーダやリニアエンコーダ等の位置セ
ンサを用いて、係止可能となる相対位置までの型締用プ
ーリ76の必要移動量を求めて、その分だけ型締用プー
リ76を回転させ、ハーフナット78の環状突条86を
メカニカルラム36の環状溝84に係止させた後、原点
出しを行い、かかる係止位置を原点として型締用プーリ
76を必要量だけ回転駆動することによって型締作動を
行わしめることが、有効である。
【0046】なお、本実施形態では、支持盤22が、ベ
ース10に対して固設されていたが、第一の実施形態と
同様に支持盤22を固定盤12に対して接近/離間方向
に移動可能とし、採用する金型18,20の型厚寸法に
応じて、型閉じ完了状態で、ハーフナット78の環状突
条86とメカニカルラム36の環状溝84とが係止可能
となるように、支持盤22の位置を予め調節するように
しても良い。
【0047】また、本実施形態では、型締用プーリ76
の案内面90と支持盤22の案内面92とのすべりを防
止して、位置決め精度を確保するために、第二の電動モ
ータ34として、サーボモータやブレーキ付ギヤードモ
ータを採用することが望ましい。
【0048】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態における具体的な記載によって、何
等、限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基
づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様におい
て適宜に実施され得、また、そのような実施形態が、本
発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内
に含まれるものであることも、言うまでもないところで
ある。
【0049】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた電動式型締装置においては、第一の
電動モータによる型開閉力の可動盤への伝達特性と、第
二の電動モータによる型締力の可動盤への伝達特性を、
互いに独立的に調節することが出来ることから、型開閉
駆動力と型締駆動力の各伝達特性を大きな自由度をもっ
てチューニングすることが可能となり、高速での型開閉
作動と高圧での型締め作動等が有利に実現され得るので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての型締装置の全
体概略構造を示す側面図である。
【図2】図1に示された型締装置の要部を拡大して示す
縦断面説明図である。
【図3】図2におけるIII −III 断面図である。
【図4】図1に示された型締装置を構成するメカニカル
ラムの要部を拡大して示す斜視図である。
【図5】図1に示された型締装置を構成する型締用プー
リを拡大して示す斜視図である。
【図6】本発明の第二の実施形態としての型締装置を示
す、図2に対応する縦断面説明図である。
【図7】図6におけるVII −VII 断面図である。
【図8】図6に示された型締装置を構成する型締用プー
リを示す斜視図である。
【図9】図6に示された型締装置を構成する支持盤の要
部を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 固定盤 14 可動盤 18 固定金型 20 可動金型 22 支持盤 32 第一の電動モータ 34 第二の電動モータ 36 メカニカルラム 42 螺合部 48 外面ねじ部 50 ねじ軸 54 型締用プーリ 70 凸部 72 凹部 74 内面ねじ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置された固定盤と可動盤を
    備え、該可動盤を該固定盤に対する接近/離隔方向に駆
    動して、固定盤に装着された固定金型と可動盤に装着さ
    れた可動金型を型開閉する第一の電動モータと、それら
    可動盤と固定盤に圧締力を及ぼして、固定金型と可動金
    型を型閉じ状態から型締めする第二の電動モータとが、
    それぞれ独立して設けられた電動式型締装置において、 前記可動盤に対して、前記固定盤と反対側に向かって突
    出する駆動軸を固設すると共に、軸方向に移動不能に支
    持されたねじ軸を該駆動軸に螺合せしめて、該ねじ軸を
    前記第一の電動モータで回転駆動することにより、該ね
    じ軸の該駆動軸に対する軸方向のねじ送り作用によって
    前記可動盤を型開閉せしめるようにする一方、該駆動軸
    に外挿されて前記第二の電動モータで回転駆動される型
    締用プーリを設けると共に、該型締用プーリの回転駆動
    力を前記駆動軸に対する軸方向駆動力に変換して前記可
    動盤に圧締力を及ぼし得る駆動力変換手段を設け、更
    に、該型締用プーリを、該駆動軸の該型締用プーリに対
    する軸方向相対移動が許容されて前記ねじ軸のねじ送り
    作用によって該駆動軸が軸方向に駆動され得る型開閉状
    態と、該駆動軸の該型締用プーリに対する軸方向相対移
    動が阻止されて前記駆動力変換手段によって該駆動軸が
    軸方向に駆動され得る型締力伝達状態とに、選択的に設
    定する作動状態選択手段を設けたことを特徴とする電動
    式型締装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸の外周面において、それぞれ
    軸方向に延びる凸部と凹部を、周方向に交互に形成する
    と共に、前記型締用プーリの内周面において、それぞれ
    軸方向に延びる凹部と凸部を、周方向に交互に形成し、
    該駆動軸の凸部の外周面と、該型締用プーリの凸部の内
    周面とに、互いに噛合するねじ部を形成して、それらね
    じ部のねじ送り機構によって、該型締用プーリの回転駆
    動力を該駆動軸に対する軸方向駆動力に変換する前記駆
    動力変換手段を構成する一方、それら駆動軸と型締用プ
    ーリの特定の相対回動位置において、該駆動軸の凸部を
    該型締用プーリの凹部に入り込ませると共に、該型締用
    プーリの凸部を該駆動軸の凹部に入り込ませて、各凸部
    を各凹部内で軸方向にすり抜けさせて該駆動軸の該型締
    用プーリに対する軸方向相対移動を許容せしめることに
    より、前記作動状態選択手段を構成した請求項1に記載
    の電動式型締装置。
  3. 【請求項3】 前記型締用プーリを軸方向変位可能に配
    すると共に、該型締用プーリにおける前記可動盤と反対
    側の軸方向端面に当接せしめられて該型締用プーリを軸
    方向で位置決めする当接部材を位置固定に設けて、それ
    ら型締用プーリと当接部材の軸方向当接面の少なくとも
    一方を、軸方向に向かって傾斜して周方向に延びる案内
    面とすることにより、該型締用プーリの回転に伴う該案
    内面の軸方向送り作用によって、該型締用プーリの回転
    駆動力を前記駆動軸に対する軸方向駆動力に変換する前
    記駆動力変換手段を構成する一方、かかる型締用プーリ
    を、前記駆動軸に対して軸方向に相対移動不能に係止せ
    しめて、該型締用プーリの軸方向変位を該駆動軸に伝達
    する解除可能な係止機構によって、前記作動状態選択手
    段を構成した請求項1に記載の電動式型締装置。
  4. 【請求項4】 前記可動盤を挟んで、前記固定盤とは反
    対側に支持盤を設けて、該支持盤により前記ねじ軸と前
    記型締用プーリを支持せしめると共に、該支持盤の該固
    定盤に対する相対位置を調節する固定位置調節機構を設
    けた請求項1乃至3の何れかに記載の電動式型締装置。
  5. 【請求項5】 前記固定盤から前記可動盤側に向かって
    突出して配設されて、該可動盤を移動方向に案内する複
    数本のタイロッドを設けると共に、前記第二の電動モー
    タの回転駆動力を前記型締用プーリに伝達するための歯
    車を、該タイロッドによって回転可能に支持せしめた請
    求項1乃至4の何れかに記載の電動式型締装置。
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