JP5089310B2 - 射出成形機の構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータを射出用モータとして用い、射出用ビルトイン型モータの回転をボールネジ機構により直線運動に変換して、加熱シリンダ内のスクリュを直線移動させるようにした、インラインスクリュ式の射出成形機の構築方法に関するものである。
インラインスクリュ式の射出成形機は、求められるスクリュ径や最大射出速度や最大射出圧力に応じて、多様な仕様のマシン(射出成形機)を構築することが求められる。このような多様な仕様のマシンを構築するには、求められるマシン仕様に適した射出用モータを選定する必要がある。
たとえば、スクリュ径が大きくなると(すなわち、所定のL(全長)/D(直径)の関係を満たすスクリュ径が大きくなると)、スクリュを直線移動させるために必要なパワーも大きくなるため、容量の大きい大型の射出用モータを用いる必要があり、スクリュ径が小さくなると、スクリュを直線移動させるために必要なパワーは小さくて済み、容量の大きいモータを用いると不経済であるので、容量の小さな小型の射出用モータを用いるようにされる。同様に、求められる最大射出速度の如何に応じて、あるいは、求められる最大射出圧力の如何に応じて、容量の異なる射出用モータが使い分けられる。
このようにマシン仕様に応じて容量の異なる射出用モータが使い分ける場合、容量毎に射出用モータの固定子並びに回転子の径方向寸法が異なると(軸方向と直交する方向の寸法が異なると)、射出用モータの取り付け構造が機種毎に異なり、また、射出用モータとして一般的なACサーボモータを採用して、射出用モータの回転をプーリ・ベルトによる回転伝達機構を介してボールネジ機構に伝達する構成をとるときには、回転伝達機構の構造も機種毎に異なってしまうことになって、機種毎の汎用性が乏しく、生産性を向上させることができない。
上記のように、その中心に出力軸をもつ一般的なACサーボモータを採用した場合には、プーリ・ベルトによる回転伝達機構を介してボールネジ機構を駆動する構成をとる必要がある。これに対して、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(ダイレクト結合タイプのモータ)を射出用モータとして採用すると、この射出用ビルトイン型モータの回転子によってボールネジ機構をダイレクト駆動することができ、プーリ・ベルトによる回転伝達機構を排することができる。このようなビルトイン型モータを射出用モータに採用した射出成形機は、たとえば特開平08−039631号公報(特許文献1)、あるいは、特許第3439127号明細書(特許文献2)によって知られている。
ビルトイン型モータにおいては、ビルトイン型モータの軸方向と直交する方向の寸法(固定子並びに回転子の径方向寸法)を同一にしつつ、軸方向の長さを適宜に異なるものに選定することで、容量の異なるモータを作製することが行われていて、このような手法で容量の異なるモータを作製すると、容量の異なるモータ同士であっても、モータの取り付け構造を共通化できる利点がある。ビルトイン型モータを用いる射出成形機において、軸方向と直交する方向の寸法を同一にしつつ、軸方向の長さを適宜に異なるものに選定することで、容量の異なるモータを実現することについては、型開閉用モータに関してが特開平11−333896号公報(特許文献3)に、エジェクト用モータに関してが特許第3207171号明細書(特許文献4)に示されている。
特開平08−039631号公報 特許第3439127号明細書 特開平11−333896号公報 特許第3207171号明細書
モータの軸方向と直交する方向の寸法を同一にしつつ、軸方向の長さを適宜に異なるものに選定することで、容量の異なるモータを作製する手法は、ビルトイン型モータに限らず、ACサーボモータにおいても枠番が同一とする場合には採用されている手法である。先にも述べたように、求められるスクリュ径や最大射出速度や最大射出圧力に応じて、多様な仕様のマシンを構築するために、求められるマシン仕様に適した容量の射出用モータを選定することが行われ、この場合に、軸方向と直交する方向の寸法を同一にしつつ、軸方向の長さを異ならせることで、異なる容量とした射出用モータから選択した射出用モータを、マシンに搭載するようになすことも行われている。
ところで、スクリュ径の如何や最大射出速度の如何や最大射出圧力の如何などに応じたマシン仕様とするためには、射出用モータの容量の選定だけでは対応できないケースが多く、ボールネジ機構のリードの大きさ(長さ)にも配慮を払って、マシン仕様に応じた好適リード値のボールネジ機構を用いる必要がある。特に、プーリ・ベルトによる回転伝達機構(すなわち、減速回転伝達機構)を排するために、射出用モータにビルトイン型モータを採用した場合には、ボールネジ機構のリード値を可変することが、従来以上に非常に広い範囲のマシン仕様に適応的に対応することへの重要なファクターとなる。
つまり、射出用ビルトイン型モータでは、プーリ・ベルトによる減速回転伝達機構がないので、プーリ・ベルトによる減速回転伝達機構を必要とするACサーボモータと同一の容量であっても、最大射出速度を大きく(速く)することができ、射出用ビルトイン型モータの容量を大きくするだけでも、最大射出速度を大きくすることが可能である。しかしながら、たとえば、超薄肉の成形品を成形する際には、理想的には無限大に近い射出速度が出ることが望まれ、射出用ビルトイン型モータの容量を大きくするだけでは、従来にはない最大射出速度を実現することには限界があり、また、マシンの生産性を向上させるという観点から、軸方向と直交する方向の寸法を同一にしつつ、軸方向の長さを長くすることで、射出用ビルトイン型モータの容量を大きくするようにした場合には、射出用ビルトイン型モータの全長の最大化にも自ずと限界が生じ、このため、ボールネジ機構のリードを大きく(長く)することで、さらなる射出速度の超高速化を図る必要があると考えられる。さらに、容量の大きな射出用ビルトイン型モータは容量の小さな射出用ビルトイン型モータよりも高価であるので、射出用ビルトイン型モータの容量を大きくすることのみで、最大射出速度を大きくすることはコストパフォーマンスが悪く、ボールネジ機構のリードを大きくすることで、射出速度を大きくする方策をとる必要があると考えられる。
一方、厚肉の成形品を成形する場合には、大きな射出速度は求められないものの、大きな射出圧力(トルク)が求められ、射出用ビルトイン型モータを用いている場合には減速回転伝達機構がないため、単純に考えると、大きな射出圧力を得るには射出用ビルトイン型モータの容量を大きくすることになるが、容量の大きな射出用ビルトイン型モータは容量の小さな射出用ビルトイン型モータよりも高価であるので、コストアップを抑えつつ射出圧力(トルク)を大きくするためには、ボールネジ機構のリードを小さく(短く)することで、射出圧力(トルク)のアップを図る必要があると考えられる。
射出用モータとしてビルトイン型モータを用いる従来の射出成形機(マシン)においては、射出用ビルトイン型モータの長さを変えてモータ容量を変えることと、ボールネジ機構のリードの大きさ(長さ)を変えることとを、適応的に組み合わせることについては考慮がなされておらず、このため、多様な仕様のマシンをコストパフォーマンスに優れたものと実現することが困難であった。また、きわめて大きな最大射出速度を出すことが可能なマシンを実現することについても配慮がなされていなかった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、射出用モータとしてビルトイン型モータ(射出用ビルトイン型モータ)を用いるインラインスクリュ式の射出成形機を、多様な仕様のマシン(射出成形機)として構築することを、コストパフォーマンスに優れ、生産性のよいものとして実現することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、加熱シリンダ内にスクリュを回転並びに前後進可能であるように配設し、射出用モータの回転をボールネジ機構によって直線運動に変換してスクリュを直線移動させるようにし、射出用モータとして、内部が中空円筒形の固定子と、該固定子の内部に位置する円筒形の回転子とをもつ、内部が中空のビルトイン型モータ(ダイレクト結合タイプのモータ)である射出用ビルトイン型モータを用いるインラインスクリュ式の射出成形機を、複数の機種のマシンとして構築するに際して、
マシンに搭載するスクリュの径の如何や、マシンの最大射出速度の如何や、マシンの最大射出圧力の如何に応じて、軸方向と直交する方向の寸法が同一で軸方向長さの異なる複数種の射出用ビルトイン型モータから選定した1つの射出用ビルトイン型モータを用いることと、用いるボールネジ機構のリードの大きさとを組み合わせることで、スクリュの径や最大射出速度や最大射出圧力に応じた、マシンを構築する。
また、複数種のボールネジ機構は、射出用ビルトイン型モータへの取り付け部分の形状が全て同一、または、幾つかの種類のボールネジ機構で射出用ビルトイン型モータへの取り付け部分の形状が同一であるようにされる。
本発明では、スクリュの径の如何や、最大射出速度の如何や、最大射出圧力の如何に応じて、異なる容量の複数種の射出用ビルトイン型モータから選定した1つの射出用ビルトイン型モータを用いることと、用いるボールネジ機構のリードの大きさとを組み合わせることで、求められる射出性能仕様のマシンを構築するようにしているので、射出用ビルトイン型モータの容量をむやみに大きくすることなく、ボールネジ機構のリードを適応的に可変設定することで、求められる射出性能仕様を満足することが実現可能となり、コストパフォーマンスに優れたマシンを実現することができる。また、減速回転伝達機構を用いない射出用ビルトイン型モータを使用しているので、プーリ・ベルトによる減速回転伝達機構を必要とするACサーボモータと同一の容量であっても、最大射出速度を大きく(速く)することができるという利点を生かして、容量の大きな射出用ビルトイン型モータを用いることと、ボールネジ機構のリードを大きく(長く)することを組み合わせることによって、たとえば、最大射出速度が1000mm/sec以上という、従来のマシンにはない、きわめて大きな最大射出速度を出すマシンを実現することも可能となる。
また、モータ容量を変えることを、射出用ビルトイン型モータの長さのみを変えることで行っているので、容量の異なるモータ同士であっても、モータの取り付け構造を共通化することができ、生産性を向上させることができる。
さらにまた、複数種のボールネジ機構は、射出用ビルトイン型モータへの取り付け部分の形状が全て同一、または、幾つかの種類のボールネジ機構で射出用ビルトイン型モータへの取り付け部分の形状が同一であるようになっているので、射出用ビルトイン型モータへのボールネジ機構の取り付けも、複数の機種のマシンで共通化することができ、生産性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明による射出成形機の構築方法で構築された、射出成形機の射出系メカニズムの概要を示す一部割愛かつ簡略化した要部断面図であり、図1〜図4の射出成形機(マシン)は、射出用ビルトイン型モータの回転をボールネジ機構によって直線運動に変換することで加熱シリンダ内のスクリュを直線移動させるようにした、インラインスクリュ式の射出成形機である。
図1〜図4のマシンはそれぞれ射出性能仕様が異なるものとなっているが、射出系メカニズムを構成する構成要素はすべて均等なものとなっていて、図1〜図4においては、その構成要素には各図で同一符号を付してある。
図1〜図4において、1は、図示せぬヘッドストックと対向配置された保持プレート、2は、図示せぬヘッドストックにその基端部を固定された図示せぬ加熱シリンダ内に、回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュ、3は、図示せぬヘッドストックと保持プレート1との間で前後進可能であるように、図示せぬ適宜の直動ガイド手段によって摺動動作をガイドされる直動ブロック、4は、直動ブロック3に搭載された計量用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、計量用ビルトイン型モータ4と記す)、5は、計量用ビルトイン型モータ4のケーシング、6は、ケーシング5に固定された計量用ビルトイン型モータ4の円筒形の固定子、7は、固定子6の内側で回転可能な計量用ビルトイン型モータ4の円筒形の回転子、8は、回転子7の内周面に強嵌合などで固定されると共に、ケーシング5の内周面に軸受け9を介して回転可能に保持された計量用ビルトイン型モータ4の円筒形のスリーブ、10は、図示ではスリーブ8と一体化したものに描かれているが、実際にはスリーブ8にボルト止め等によって固定された回転連結体で、この回転連結体10にスクリュ2の基端部が固定されている。
また、11は、保持プレート1に搭載された射出用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、射出用ビルトイン型モータ11と記す)、12は、射出用ビルトイン型モータ11のケーシング、13は、ケーシング12に固定された射出用ビルトイン型モータ11の円筒形の固定子、14は、固定子13の内側で回転可能な射出用ビルトイン型モータ11の円筒形の回転子、15は、回転子14の内周面に強嵌合などで固定されると共に、ケーシング12の内周面に図示を割愛した軸受けを介して回転可能に保持された、射出用ビルトイン型モータ11の円筒形のスリーブである。
また、16は、射出用ビルトイン型モータ11の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、17は、保持プレート1に軸受け19を介して回転可能に保持されたボールネジ機構16のネジ軸(ボールネジ機構16の回転部)、18は、ネジ軸17に螺合されて、ネジ軸17の回転でネジ軸17に沿って直線移動すると共に、その端部を、計量用ビルトイン型モータ4のスリーブ8にボルト止め等によって固定された、ボールネジ機構16のナット体(ボールネジ機構16の直動部)である。
上記のボールネジ機構16のネジ軸17の端部(非ネジ部である円柱部の端部)は、射出用ビルトイン型モータ11のスリーブ15に、図示せぬ連結具によって連結・固定されており、この図示せぬ連結具としては摩擦式締結具が用いられるようになっている。この摩擦式締結具は、軸外周と円筒内周とを固定・一体化するための公知のツールであり、軸外周と円筒内周に何等加工を施すことなく、軸外周と円筒内周とを強固に結合可能なツールであって、摩擦式締結具の締め付けボルトによって圧接(固定)/非圧接(固定解除)の状態をとらせることができるものとなっている。
図1〜図4に示した例では、図1〜図4の各マシンの各ネジ軸17における、射出用ビルトイン型モータ11のスリーブ15への取り付け部分は全て同一径(同一形状)となっていて、図1〜図4の各マシンで連結具(摩擦式締結具)を共用できるようになっている。なお、ボールネジ機構16のネジ軸17の端部(非ネジ部である円柱部の端部)の形状(直径)は、全ての種別のボールネジ機構16で同一でなくともよく、幾つかの種類のボールネジ機構16で同一であるようにしてもよく、この場合には、ネジ軸17の端部の直径が同一であるグループ毎に、1つの連結具(摩擦式締結具)を用意すればよい。
図1〜図4の各マシンにおいて、計量工程時には、マシン(射出成形機)全体の制御を司る図示せぬシステムコントローラからの指令で、図示せぬサーボドライバを介して、計量用ビルトイン型モータ4が回転速度(回転数)フィードバック制御で駆動制御され、これにより、回転連結体10と一体となってスクリュ2が所定方向に回転する。このスクリュ2の回転によって、スクリュ2の後端側に供給された原料樹脂を、混練・可塑化しつつスクリュ2のネジ送り作用によって前方に移送するのが、一般的な計量動作であるが、図1〜図4の各マシンでは、スクリュ2が所定方向に回転すると、計量用ビルトイン型モータ4のスリーブ8に固定されたナット体18も回転することになり、このスクリュ2の回転駆動に伴うナット体18の回転で、ナット体18がネジ軸17に沿って直線移動する。そこで、このスクリュ2の回転駆動に伴うナット体18の回転によるナット体18の直線移動(直動ブロック3や計量用ビルトイン型モータ4やスクリュ2の直線移動)を打ち消すように、図示せぬシステムコントローラは、図示せぬサーボドライバを介して、射出用ビルトイン型モータ11を設定背圧を目標値とする圧力フィードバック制御によって駆動制御し、これによって、スクリュ2に付与する背圧を所定の圧力に保ちつつ、スクリュ2の先端側に溶融樹脂が送り込まれるのにしたがって、スクリュ2を適正制御で後退させる。つまりたとえば、計量用ビルトイン型モータ4を単位時間当たり10回転させるとすると、射出用ビルトイン型モータ11を単位時間当たり9.9回転させることで、スクリュ2の回転駆動に伴うナット体18の回転によるナット体18の直線移動をキャンセルしつつ、スクリュ2に所定の背圧が付与されるように制御するようになっている。そして、スクリュ2の先端側に1ショット分の溶融樹脂が貯えられた時点で、計量用ビルトイン型モータ4によるスクリュ2の回転駆動は停止される。
また、図1〜図4の各マシンにおいて、射出工程時には、計量が完了した後の適宜タイミングにおいて、図示せぬシステムコントローラからの指令で、図示せぬサーボドライバを介して、射出用ビルトイン型モータ11が速度フィードバック制御で駆動制御され、これにより、射出用ビルトイン型モータ11の回転がボールネジ機構16によって直線運動に変換され、この直線運動がスクリュ2に伝達されて、スクリュ2が急速に前進駆動されることで、スクリュ2の先端側に貯えられた溶融樹脂が、型締め状態にある図示せぬ金型のキャビティ内に射出充填され、1次射出工程が実行される。1次射出工程に引き続く保圧工程では、図示せぬシステムコントローラからの指令で、図示せぬサーボドライバを介して、射出用ビルトイン型モータ11が、圧力フィードバック制御で駆動制御され、これにより、設定された保圧力がスクリュ2から図示せぬ金型内の樹脂に付加される。
次に、図1〜図4のマシンの射出性能仕様について説明する。図1および図2のマシンにおけるスクリュ2は、その直径がD1のものが用いられており、図3および図4のマシンにおけるスクリュ2は、その直径がD2のものが用いられていて、D1<D2の関係にある。また、図1および図2のマシンにおける計量用ビルトイン型モータ4は、図3および図4のマシンにおける計量用ビルトイン型モータ4と比較すると、軸方向と直交する方向の寸法が同一であるも軸方向長さの短い計量用ビルトイン型モータ4(すなわち、図3、図4のマシンの計量用ビルトイン型モータ4よりも容量の小さい計量用ビルトイン型モータ4)が用いられている。つまり、スクリュ径が小さい方がスクリュ2を回転させるトルクが小さくて済むので、スクリュ径が小さいマシンにおいて、スクリュ径が大きいマシンよりも容量の小さな計量用ビルトイン型モータ4を用いるようにされている。
図1のマシンは、スクリュ2の直径D1が図3、図4のマシンよりも細く、また、最大射出速度がきわめて大きな仕様となっている。この図1のマシンでは、このマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11として、後記する図2のマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11と比較すると、軸方向と直交する方向の寸法が同一であるも軸方向長さの長い射出用ビルトイン型モータ11(すなわち、図2のマシンの射出用ビルトイン型モータ11よりも容量の大きい射出用ビルトイン型モータ11)を用いている。また、図1のマシンでは、射出用ビルトイン型モータ11の回転部によってダイレクトに回転駆動されるボールネジ機構16のネジ軸17のリード(ネジリード)は、スクリュ2の直径D1以上に設定してあって、ここでは、ネジ軸17のリードはスクリュ2の直径D1の約3倍に設定してある。この図1のマシンにおいては、最大射出速度が1000mm/sec以上という、従来のマシンにはない、きわめて大きな最大射出速度を出すことが可能となっている。このような図1のマシンは、超薄肉の成形品の成形に用いて好適なものとなる。
図2のマシンは、スクリュ2の直径D1が図3、図4のマシンよりも細く、また、最大射出圧力が大きな仕様となっている。この図2のマシンでは、このマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11として、図1のマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11と比較すると、軸方向と直交する方向の寸法が同一であるも軸方向長さの短い射出用ビルトイン型モータ11(すなわち、図1のマシンの射出用ビルトイン型モータ11よりも容量の小さい射出用ビルトイン型モータ11)を用いている。また、図2のマシンでは、ボールネジ機構16のネジ軸17のリードは、図1のマシンにおけるボールネジ機構16のネジ軸17のリードよりも、格段に小さな(短い)ものに設定してある。この図2のマシンにおいては、最大射出速度は小さいものの、比較的に容量の小さな射出用ビルトイン型モータ11を用いていても、大きな射出圧力を得ることができ、コストパフォーマンスに優れたマシンを実現することができる。このような図2のマシンは、大きな射出速度は要求されないが、大きな射出圧力が要求される、厚肉の成形品の成形に用いて好適なものとなる。
図3のマシンは、スクリュ2の直径D2が図1、図2のマシンよりも太く、また、最大射出速度がきわめて大きな仕様となっている。この図3のマシンでは、このマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11として、後記する図4のマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11と比較すると、軸方向と直交する方向の寸法が同一であるも軸方向長さの長い射出用ビルトイン型モータ11(すなわち、図4のマシンの射出用ビルトイン型モータ11よりも容量の大きい射出用ビルトイン型モータ11)を用いており、図1〜図4のマシン中では最も容量の大きな射出用ビルトイン型モータ11を用いている。また、図3のマシンでは、ボールネジ機構16のネジ軸17のリードは、スクリュ2の直径D2以上に設定してあって、ここでは、ネジ軸17のリードはスクリュ2の直径D2の約2.5倍に設定してある。この図3のマシンにおいても、最大射出速度が1000mm/sec以上という、従来のマシンにはない、きわめて大きな最大射出速度を出すことが可能となっている。このような図3のマシンも、超薄肉の成形品の成形に用いて好適なものとなる。
図4のマシンは、スクリュ2の直径D2が図1、図2のマシンよりも太く、また、最大射出圧力が大きな仕様となっている。この図4のマシンでは、このマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11として、図3のマシンに搭載する射出用ビルトイン型モータ11と比較すると、軸方向と直交する方向の寸法が同一であるも軸方向長さの短い射出用ビルトイン型モータ11(すなわち、図3のマシンの射出用ビルトイン型モータ11よりも容量の小さい射出用ビルトイン型モータ11)を用いている(なおここでは、図4のマシンの射出用ビルトイン型モータ11の容量は、図1のマシンの射出用ビルトイン型モータ11の容量と同等のものに設定されている)。また、図4のマシンでは、ボールネジ機構16のネジ軸17のリードは、図3のマシンにおけるボールネジ機構16のネジ軸17のリードよりも、格段に小さな(短い)ものに設定してある。この図4のマシンにおいては、最大射出速度は小さいものの、スクリュ2の直径D2が比較的に大きいにもかかわらず比較的に容量の小さな射出用ビルトイン型モータ11を用いていても、大きな射出圧力を得ることができ、コストパフォーマンスに優れたマシンを実現することができる。このような図4のマシンは、大きな射出速度は要求されないが、大きな射出圧力が要求される、厚肉の成形品の成形に用いて好適なものとなる。
本発明による射出成形機の構築方法で構築された、射出成形機の射出系メカニズムの第1例の概要を示す一部割愛かつ簡略化した要部断面図である。 本発明による射出成形機の構築方法で構築された、射出成形機の射出系メカニズムの第2例の概要を示す一部割愛かつ簡略化した要部断面図である。 本発明による射出成形機の構築方法で構築された、射出成形機の射出系メカニズムの第3例の概要を示す一部割愛かつ簡略化した要部断面図である。 本発明による射出成形機の構築方法で構築された、射出成形機の射出系メカニズムの第4例の概要を示す一部割愛かつ簡略化した要部断面図である。
符号の説明
1 保持プレート
2 スクリュ
3 直動ブロック
4 計量用ビルトイン型モータ
5 ケーシング
6 固定子
7 回転子
8 スリーブ
9 軸受け
10 回転連結体
11 射出用ビルトイン型モータ
12 ケーシング
13 固定子
14 回転子
15 スリーブ
16 ボールネジ機構
17 ネジ軸
18 ナット体
19 軸受け

Claims (5)

  1. 加熱シリンダ内にスクリュを回転並びに前後進可能であるように配設し、射出用モータの回転をボールネジ機構によって直線運動に変換して前記スクリュを直線移動させるようにし、前記射出用モータとして、内部が中空円筒形の固定子と、該固定子の内部に位置する円筒形の回転子とをもつ、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータである射出用ビルトイン型モータを用いるインラインスクリュ式の射出成形機を、複数の機種のマシンとして構築するようにした射出成形機の構築方法であって、
    マシンに搭載する前記スクリュの径の如何に応じて、軸方向と直交する方向の寸法が同一で軸方向長さの異なる複数種の前記射出用ビルトイン型モータから選定した1つの前記射出用ビルトイン型モータを用いることと、用いる前記ボールネジ機構のリードの大きさとを組み合わせることで、前記スクリュの径に応じたマシンを構築することを特徴とする射出成形機の構築方法。
  2. 加熱シリンダ内にスクリュを回転並びに前後進可能であるように配設し、射出用モータの回転をボールネジ機構によって直線運動に変換して前記スクリュを直線移動させるようにし、前記射出用モータとして、内部が中空円筒形の固定子と、該固定子の内部に位置する円筒形の回転子とをもつ、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータである射出用ビルトイン型モータを用いるインラインスクリュ式の射出成形機を、複数の機種のマシンとして構築するようにした射出成形機の構築方法であって、
    マシンの最大射出速度の如何に応じて、軸方向と直交する方向の寸法が同一で軸方向長さの異なる複数種の前記射出用ビルトイン型モータから選定した1つの前記射出用ビルトイン型モータを用いることと、用いる前記ボールネジ機構のリードの大きさとを組み合わせることで、前記最大射出速度に応じたマシンを構築することを特徴とする射出成形機の構築方法。
  3. 加熱シリンダ内にスクリュを回転並びに前後進可能であるように配設し、射出用モータの回転をボールネジ機構によって直線運動に変換して前記スクリュを直線移動させるようにし、前記射出用モータとして、内部が中空円筒形の固定子と、該固定子の内部に位置する円筒形の回転子とをもつ、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータである射出用ビルトイン型モータを用いるインラインスクリュ式の射出成形機を、複数の機種のマシンとして構築するようにした射出成形機の構築方法であって、
    マシンの最大射出圧力の如何に応じて、軸方向と直交する方向の寸法が同一で軸方向長さの異なる複数種の前記射出用ビルトイン型モータから選定した1つの前記射出用ビルトイン型モータを用いることと、用いる前記ボールネジ機構のリードの大きさとを組み合わせることで、前記最大射出圧力に応じたマシンを構築することを特徴とする射出成形機の構築方法。
  4. 請求項1に記載の射出成形機の構築方法において、
    マシンに搭載する前記スクリュの径の如何に応じて、軸方向と直交する方向の寸法が同一で軸方向長さの異なる複数種の計量用モータから選定した1つの計量用モータを用いることを特徴とする射出成形機の構築方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の射出成形機の構築方法において、
    前記した複数種の前記ボールネジ機構は、前記射出用ビルトイン型モータへの取り付け部分の形状が全て同一、または、幾つかの種類の前記ボールネジ機構で前記射出用ビルトイン型モータへの取り付け部分の形状が同一であることを特徴とする射出成形機の構築方法。
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