JP3790511B2 - 射出成型機の型締装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速スクリューロッドのリードを変更して高速型締め動作及び高速型締め力を生ずる、射出成型機の型締装置に関する。
【0002】
射出成型機においては、型締装置がその成型金型の信頼できる型締め動作を確保するキーモジュールの一つである。溶融物は極めて高い圧力によってキャビティに注入されるため、例えばフラッシング(flashing)、金型製品の鋳ばりが生じ又は製品質量に影響するような問題がないように、金型を閉じるには金型に充分な型締め力を与えなければならない。
【0003】
したがって、型締め動作を行う場合、型締装置が高速移動して時間を節約し、金型が接触した後に充分な型締め力を与えて、金型を充分強力に閉鎖する。
【0004】
【従来の技術】
従来の全電気式型締装置は図1に示すように、サーボモータ1がタイミングベルトプーリ2を回転させ、タイミングベルトプーリ2とタイミングベルト3が動力をナット4に伝え、ナット4を回し、スクリュー5を駆動して、スクリュー5の回転運動を直線運動に変換して、スクリュー5が往復運動するようにしたため、サーボモータ1を正逆転すれば、金型6を開閉することができる。
【0005】
しかし、かかる従来の型締装置は高速移動動作をするために、大リード(lead)のスクリューを使用して、移動スピードを上げる必要があるが、固定出力においては、大リードのスクリューのピッチが大きく、作用力の拡大率が小さく、型締め力も小さくなる。したがって、型締め力が不充分である場合、例えばフラッシング、金型製品の鋳ばり、又は型締め力の不充分により製品質量に影響するような問題が生じることとなる。
【0006】
しかし、型締装置に小リードのスクリューを使用する場合、小リードのスクリューのピッチが小さく、作用力の大きい拡大率を有するが、比較的に長い時間をかけてのみ金型が型締め状態になるため、成型のサークル時間が長くなり、時間的には経済的ではないし、産量も低下することとなる。
【0007】
また、従来の型締装置によって高速移動の動作をし、また高圧型締め力を兼ねる方式によって型締めの動作を行うには、サーボモータの出力を増大して、動力を上げる必要がある。但し、出力の大きいモータは非常に電力を消耗し、かつその体積も大きいため、エネルギーの浪費になるだけではなく、購入コストが増大し、大きな置きスペースも必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、射出成型機における全電気式型締装置が低出力の駆動源によって高速動作と、高速型締め動作とを達成できるようにすることが、解決すべき課題である。
【0009】
本発明は、単一でかつ低出力の駆動源によって高速作動及び高圧型閉じを行うことができる型締装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明はスクリューのリード変更により、大リードが高速型締め動作を生じ、小リードが高圧型締め力を生じるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は可動盤、ガイドモジュール、高速スクリューロッド、型締めスクリューロッド、伝動モジュール、圧力ユニット及び制動ユニットを含む射出成型機の型締装置を提供する。
【0012】
前記可動盤の一側が金型に接続され、ガイドモジュールが射出成型機のベッドに固定され、その上に固定される可動盤が直線運動するように案内し、高速スクリューロッドが回転運動を高速直線運動に変換できる大リードスクリューであって、その一端が可動盤の他の一側に枢着され、外ねじのあるナットが設けられ、高速スクリューロッドがナットの内ねじを穿通し、ナットが回転する場合、高速スクリューロッドが大リード直線運動するように案内でき、高速スクリューロッドが駆動される場合、可動盤と金型を型締め状態に推進できる。
【0013】
前記型締めスクリューロッドは、高速スクリューロッドの中空管体に設けられて良く、ナットと同軸心にナットの外ねじに螺合され、外縁がベッドの軸受ブロックにおける軸受けに設けられ、一端が軸受ブロック上方の駆動源に枢設されて良く、伝動モジュールが駆動源の駆動によって型締めスクリューロッドを回転させ、高速スクリューロッドが往復運動するように駆動力を伝える。
【0014】
高速スクリューロッドが大リード運動する場合、その動力について、型締めスクリューロッドはナットを回転運動させ、ナットの内ねじは高速スクリューロッドを直線運動させる。
【0015】
前記圧力ユニットは型締めスクリューロッドに調整自由に連結され、型締めスクリューロッドがナットへの圧力を生じ、制動ユニットが高速スクリューロッドの近くに設けられており、ナットを制動でき、高速スクリューロッドの高速回転運動を制限し、型締めスクリューロッドが作動するようにする。
【0016】
制動ユニットがナットを制動するとき、型締めスクリューロッドが小リード回転のナットの外端に関して回転するように駆動される。ナットは大推力によって高速スクリューロッドをこれが直線推力型閉じ動作をするように駆動する。
【0017】
これにより、始動後に、ナットを制動でき、駆動源の駆動ねじり力が連続的に増大し、型締めスクリューロッドに集中するようにし、駆動ねじり力が圧力ユニットの圧力より大きい場合、型締めスクリューロッドがナットの小リードの回転運動をさせるようにし、高圧の直線推力を生じ、ナットによって高速スクリューロッド前端の可動盤を駆動し、金型が高圧型閉じによって型締め動作を完了する。
【0018】
型開き時に、駆動源が逆回転して型締めスクリューロッドを作動させ、金型の型締め力を開放し、制動ユニットの開放により駆動力を高速スクリューロッドに伝達し、それが可動盤及び金型を高速で後退させ、型開き動作を完了する。
【0019】
圧力ユニットは、型締めスクリューロッドの間に適当なギャップのあるねじ座と、該ねじ座上に設けられ、型締めスクリューロッドに軸方向に固定されたねじとからなる。
【0020】
したがって、型締めストロークの最初の段階で、高速スクリューロッドは大リードスクリューであり、ピッチが大きいため、移動スピードが速く、時間の浪費がなく速やかに型締め状態に達する。この場合、制動ユニットが作動せず、圧力ユニットの圧力が型締めスクリューロッドに加えられているため、圧力ユニットが固定されている型締めスクリューロッドは作動せず、高速スクリューロッドが高速に移動できる。
【0021】
型締め状態になった後、高速スクリューロッドのピッチが大きいため、作用力の拡大率が小さくなる。この場合、高速スクリューロッドの推力が型締め力に達することができないため、制動ユニットを始動し、制動ユニットが高速スクリューロッドのナットを制動し、高速スクリューロッドの駆動ねじり力を、圧力ユニットが固定されている型締めスクリューロッドに集中させ、圧力ユニットの圧力より大きくなるまでに連続的に拡大し、これにより型締めスクリューロッドを始動する。
【0022】
前記型締めスクリューロッドは、ナットと同軸心にナット外部の部分に螺合され、そのピッチが小さく、小リードスクリューであるため、型締めストロークの終了に近づく場合、制動ユニットを始動するのは、型締めスクリューロッドをナットと緊密に合わせるように作動でき、高速スクリューロッドの大リードの駆動ねじり力を、小リードの高圧直線推力に変換できる。この場合、力の拡大率が増加したが、スピードが急減するので、高速スクリューロッドリードを変換でき、駆動ねじり力を高圧の直線推力に変換でき、駆動源の出力が拡大して高圧型締め力を生ずる。したがって、単一でかつ低出力の駆動源のみ使用することにより高速作動と高圧型閉じを達成できる。
【0023】
この場合、射出ユニットが材料を金型に伝達でき、金型内の材料が冷却固体化した後、駆動源が逆回転して型開き動作を行い、高速スクリューロッドに設置されているエジェクト機構が成型品の排出を行う。
【0024】
駆動源はサーボモータであって良く、伝動モジュールがプーリ、ベルトプーリ又は伝動部材で良く、伝動部材が例えばタイミングベルト、チェーン、ギア等であって動力を伝達できる任意のもので良い。同時に、型開き動作を行う場合、制動ユニットは高速スクリューロッドのナットに伝達される制動作用力を開放でき、駆動源が逆回転して型締めスクリューロッドを作動させ型締め力を開放し、高速スクリューロッドが可動盤及び金型を高速運動させ、型開き動作を完了する。
【0025】
さらに、圧力ユニットは、スプリング、シリンダー、ベルト、フープ材、圧縮部品等であって圧力を調整でき、外力を加えることによりナット及び型締めスクリューロッドの間に、相互に圧力を生成できる部品又はデバイス、若しくは適当な圧力があり、ナットをスタックさせることがなく、適当な圧力を調整できるものであれば良い。
【0026】
このほか、上記の圧力ユニットの設置位置及び方向は、軸方向、ラジアル又はその他の圧力を加えられる位置及び方向であれば良い。
【0027】
また、制動ユニットはシリンダー、油圧シリンダー及び電磁アクチュエータ、はその他の均等ユニットであり、型締めの小リードスクリューの動作期間において大リードスクリューを制動でき、小リードスクリューの駆動力を圧力ユニットの圧力より大きくさせて、高圧型締め力を生じ、型開き時に大リードナットに対する制動作用力を開放して、高速スクリューロッド及び可動盤が大リードの高速移動を回復できるものであれば良い。
【0028】
本発明の型締装置により、単一でかつ低出力の駆動源のみ使用し、高速スクリューロッドのリード変換によって大リードが高速型締め動作を生じ、小リードが高圧型締め力を生じることにより、型締め動作期間において高速移動し、高圧型締め力を生成できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図2ないし図6を参照して本発明の実施形態を説明する。本発明に係る射出成型機の型締装置は、可動盤11、ガイドモジュール12、高速スクリューロッド13、型締めスクリューロッド15、伝動モジュール231、圧力ユニット17及び制動ユニット19を含む。図面の簡略化のため、各図には射出成型機の型締装置に関する部品及びその符号のみを示す。また、射出成型機は従来のものであり、その細部の構造は図示しない。
【0030】
図2ないし図4に示すように、可動盤11は第1の側113で第1の金型21に接続されている。ガイドモジュール12は射出成型機のベッド14に固定され、また、ガイドモジュール12は、スライドレール121とスライドベース123を含み、該スライドベースに固定された可動盤11が直線運動するように該可動盤を案内する。高速スクリューロッド13は、回転運動を高速直線運動に変換できる大リードスクリューである。高速スクリューロッド13の前端部は、ねじ112によって可動盤11の第1の側113と反対側の第2の側115に固定されている。後端部に外ねじ(図示せず)が設けられているナット131が高速スクリューロッド13の外周面に螺合されている。高速スクリューロッド13は、可動盤11とこれに結合された第1の金型21を型締めのために高速で駆動することができる。
【0031】
型締めスクリューロッド15は、高速スクリューロッド13の周りに取り付けられた中空管体であり、ナット131の外ねじと螺合するようにナット131に対して同軸的に回すことによって小リードスクリューとして働く。型締めスクリューロッド15は、ベッド14に取り付けられた軸受ブロック16における軸受18に結合され、軸受ブロック16上方の、例えばサーボモータのような駆動源23に接続された端部を有する。駆動源23によって生じた駆動力はナット131を回すように型締めスクリューロッド15を経て伝達され、これにより高速スクリューロッド13を駆動して往復運動させる。
【0032】
型締めスクリューロッド15は、ナット131の外ねじと螺合する内ねじ(図示せず)が設けられている。型締めスクリューロッド15及びナット131は、ナット131の内ねじが高速スクリューロッド13と螺合することができかつ大リードであり、ナット131の外ねじが型締めスクリューロッド15と螺合することができかつ小リードであるかぎり、任意の形状のねじ山であって良い。
【0033】
伝動モジュール231は、駆動プーリ2311、ベルトプーリ28及び伝動部材2313を含む。駆動源23によって生じた動力は駆動プーリ2311を回転させる。図2に示すように、駆動源23は、サーボモータであって良く、伝動部材2313を介してベルトプーリ28を回転させる。ベルトプーリ28は型締めスクリューロッド15にねじ29によって固定されている。駆動源23が伝動モジュール231の伝動部材2313を介して型締めスクリューロッド15を駆動する。伝動部材2313は、タイミングベルトであって良い。前記したように、型締めスクリューロッド15はナット131と同軸的に設けられ、高速回転運動できるため、図6に示すように、動力を高速スクリューロッド13に伝え、高速スクリューロッド13が往復運動する。
【0034】
圧力ユニット17は、型締めスクリューロッド15がナット131に対する圧力を生じるように、型締めスクリューロッド15に調整可能に取り付けられている。図示の実施例において、圧力ユニット17は圧力調整リング171及びねじ172を含む。ねじ172は、圧力調整リング171を経て伸び、該圧力調整リングを型締めスクリューユニット15に軸方向へ締め付ける。ねじ172による圧力調整リング171に対する締め付けは調整できる。ねじ172をきつく締める場合、ねじ172が型締めスクリューロッド15を圧力ユニット17に向けて引き、ナット131に対する圧力を大きくする。これに対して、ねじ172を緩く締める場合、型締めスクリューロッド15がナット131に及ぼす圧力は小さくなる。圧力ユニット17は、型締装置の実際の必要に応じて適当な圧力を生じるように調整することができる。
【0035】
圧力ユニット17は、上記の例のほか、型締めスクリューロッド15に外力を加えることによりナット131と型締めスクリューロッド15との間に圧力を生じさせることができる。他の、例えばベルト、フープ材等同等な部品又は装置であってもよい。さらに、その設置位置及び方向は、本実施例に述べた軸線方向の位置と向きに限らず、ラジアル又はその他の均等な圧力が加えられる位置と向きであっても良い。
【0036】
制動ユニット19はシリンダーであり、図2に示すように、高速スクリューロッド13の近くに固定され、ナット131を制動し、高速スクリューロッド13の高速回転運動を制限する。駆動源23が圧力ユニット17の調整によって型締めスクリューロッド15によりナット131に及ぼされる圧力より大きい駆動ねじり力を生じるとき、型締めスクリューロッド15がナット131の後方外端に関して回転するように駆動される。
【0037】
制動ユニット19がナット131を制動するように作動されるとき、駆動源23で生じた駆動ねじり力は、型締めスクリューロッド15に集中するように連続的に増大する。駆動ねじり力が圧力ユニット17により生じる圧力より大きくなる場合、型締めスクリューロッド15が作動し始め、高圧の直線推力を生じ、高圧型閉じによって型締め動作を完了する。型開き時に、駆動源23が逆回転して型締めスクリューロッド15を作動させ、金型の型締め力を開放する。制動ユニット19は作動を解除され、駆動源23からの駆動力は高速スクリューロッド13に伝えられ、高速スクリューロッド13が可動盤11及び第1の金型21を高速で後方へ動かし、型開き作動を完了する。
【0038】
換言すれば、駆動源23の駆動により駆動ねじり力が型締めスクリューロッド15に集中する場合、高速スクリューロッド13の大リードの高速型締め動作を小リードの高圧直線動作に変換できるとともに、高圧型締め力を生じ、図3に示すように、型開き時に、ナット131は制動ユニット19から解除され、高速スクリューロッド13に対する制動を解除し、大リードの高速スクリューロッド13の高速移動を回復し、型開き動作を完了する。
【0039】
プラスチック原料をホッパーより射出成型機の射出ユニットに入れ、プラスチック原料を金型に供給することなどは当業者が熟知することであるから、その説明と図面を省略して、本発明に係る型締め動作及び型開き動作の作動状況のみを詳しく説明する。
【0040】
型閉じのための型締装置の作動の最初の段階で、図2に示すように、駆動源23が伝動モジュール231を介して型締めスクリューロッド15及び軸受け18を駆動させ、これにより駆動源23による駆動力がナット131を経て高速スクリューロッド13に伝えられ、該高速スクリューロッド13は固定盤11を第2の金型25が設けられている固定盤27に向けて連続的に移動させる。高速スクリューロッド13は大リードスクリューであり、ピッチが大きいため、この場合の移動スピードが速く、第1の金型21が速やかに該金型と合わせる第2の金型25に近づくことができる。この場合、制動ユニット19はナット131を制動するように作動されず、また型締めスクリューロッド15は圧力ユニット17によるナット131への圧力が与えられているため、ナット131と一体の状態を保持し、ナット131との相対的な運動はない。この状態は、高速スクリューロッド13の高速移動を可能にする。
【0041】
高速スクリューロッド13が高速で移動し、型閉じ過程で第1の金型21を第2の金型25に接触させる間、高速スクリューロッド13の大きなピッチはその作用力の拡大率を小さくする。そのため、高速スクリューロッド13による推力が必要な型締め力に達しない。その場合、図3に示すように、制動ユニット19がナット13を制動するように作動され、高速スクリューロッド13の回転及び前方への移動を制限する。これにより駆動源23による駆動ねじり力が連続的に増大し、型締めスクリューロッド15に集中し、駆動源23の駆動ねじり力が圧力ユニット17の圧力より大きい場合、型締めスクリューロッド15がナット131との結合状態から離脱する。この場合、ナット131は、制動ユニット19により制動され、回転せず、型締めスクリューユニット15がその後端に関して回転するとき、前方へ移動する。
【0042】
型締めスクリューロッド15は、同軸的にナット131の外ねじに螺合され、また小ピッチであるため、小リードスクリューロッドとして働く。小リードの型締めスクリューロッド15では、高速スクリューロッド13の直線移動速度は大きく減ぜられ、その作用力の拡大率が増加する。すなわち、型締めスクリューロッド15は高速スクリューロッド13の大リードを小リードに変換し、閉じられる型に対する高圧型締め力を生ずる。換言すれば、小リードの型締めスクリューロッド15が作動するとき、駆動源23の駆動ねじり力を高圧の直線推力に変換する。すなわち、駆動源23の駆動出力が増大し、第1の金型21と第2の金型25とを緊密に結合する高圧型締め力を生ずる。
【0043】
この場合、射出成型機の射出ユニット(図示せず)が材料を第1の金型21と第2の金型25のキャビティに注入する。金型内における材料が冷却され、固化した後、制動ユニット19が解除され、かつ駆動源23が逆回転され、閉じられた型に及ぼされた高圧型締め力を解除し、高速スクリューロッド13が大リードを占め、型開きが完了するように固定盤11及び第1の金型21を第2の金型25から引き離すべく高速スクリューロッド13を高速で移動させる。高速スクリューロッド13は、固定盤11を貫通し、第1の金型21と連通する同軸的なセンタホール133を有する。エジェクト棒(図示せず)がセンタホール133を経て伸び、第1の金型21と第2の金型25が開いたとき成型品を金型から排出する。
【0044】
本発明の駆動源はサーバモータであって良い。駆動プーリ2311は、伝動部材2313に対応する部材である。また、伝動部材2313は、例えばタイミングベルト、チェーン、ギアのような動力を伝達できる手段であって、駆動源23による動力を高速スクリューロッド13及び型締めスクリューロッド15に伝達できるものであれば良い。
【0045】
圧力ユニット17は、ねじ、ベルト、スプリング、シリンダーのような圧力を加え又は調整できる任意の手段であって、ナット131が、通常、型締めスクリューロッド15と共に回転するようにナット131に対して調整可能な圧力を及ぼすように型締めスクリューロッド15に締め付け力を付与することができる手段であればよい。型締めスクリューロッド15によりナット131に及ぼされる圧力は、必要に応じて調整される。要するに、圧力ユニット17は型締めスクリューロッド15及びナット131を両者間に存在する調整可能な圧力によりしっかりと結合させることを可能にする。
【0046】
制動ユニット19が、駆動源23の駆動ねじり力が型締めスクリューロッド15による圧力を超えて該型締めスクリューロッド15を作動させるように、型閉じの小リード運動中ナット131を制動することができるかぎり、該制動ユニットは、例えばシリンダー、油圧シリンダー、電磁アクチュエータ又はその他のユニットであって高速スクリューロッド13の高速回転運動を制限できる任意のもので構成することができる。小リードの型締めスクリューロッド15が上記の態様で作動されるとき、駆動源23の駆動ねじり力は高圧型締め力を生じるように高圧直線水力に変換される。制動ユニット19は、型開き中ナット131の回転のために解除され、高速スクリューロッド13に大リードの高速直線運動をさせ、型開きを完了させるように固定盤11及び第1の金型21を第2の金型25から引き離す。
【0047】
高速スクリューロッドが大リード運動の場合、その動力によって型締めスクリューロッドがナットを案内し、またナットの内ねじは高速スクリューロッドが直線運動するように案内する。制動ユニットがナットを制動する場合、その駆動力は回転された型締めスクリューロッドが小リードによって静止ナットの外端に移動し、ナットは大きな推力によって高速スクリューロッドが直線運動するように駆動する。
【0048】
本発明の射出成型機の型締装置は、圧力ユニットが型締めスクリューロッドに圧力を生成させるようにでき、高速スクリューロッドは制動ユニットが作動していないとき駆動源に駆動され、可動盤が高速前進するように案内する。型締め後、制動ユニットを起動し、高速スクリューロッドのナットを制動して、駆動源の駆動ねじり力が型締めスクリューロッドに集中するようにさせ、駆動ねじり力が圧力ユニットによる圧力より大きい場合、型締めスクリューロッドを作動させ、駆動ねじり力を高圧の直線推力に変換させることにより、スクリューのリードを変換し、高速型締め動作及び高圧型締め力を生ずる。
【0049】
したがって、本発明の射出成型機の型締装置により、単一でかつ低出力の駆動源のみを使用し、高速スクリューロッドのリード変換によって、大リードが高速型締め動作を生じ、小リードが高圧型締め力を生成すれば、型締め動作期間において高速移動し高圧型締め力を生成できるため、型締め力の不足でフラッシング、金型製品の鋳ばり又は製品の品質に影響するような問題を生じることなく、コストを低減でき、かつ、大型装置を設置するために必要な場所やエネルギーを節約できることができる。
【0050】
上記は本発明の好ましい実施例であり、これらに限定されるものではない。即ち、特許請求の範囲に定義されたものと同じであり、発明の要旨を逸脱しな範囲の設計変更等があっても本発明の特許請求範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の射出成型機の型締装置の部分構造のイメージを示す。
【図2】 本発明に係る射出成型機の型締装置が型締め動作時に制動ユニットを始動せず高速移動する場合の断面イメージを示す。
【図3】 本発明に係る射出成型機の型締装置が型締め動作時に制動ユニットを作動開始する場合の断面イメージを示す。
【図4】 本発明に係る射出成型機の型締装置の正面を示す。
【図5】 本発明に係る射出成型機の型締装置の上面を示す。
【図6】 本発明に係る射出成型機の型締装置の側面を示す。
【符号の説明】
1 モータ
2 タイミングベルトプーリ
3 タイミングベルト
4 ナット
5 スクリュー
6 金型
11 可動盤すなわち固定盤
12 ガイドモジュール
13 高速スクリューロッド
14 ベッド
15 型締めスクリューロッド
16 軸受ブロック
17 圧力ユニット
18 軸受け
19 制動ユニット
21 第1の金型
23 駆動源
25 第2の金型
27 固定盤すなわち固定盤
28 ベルトプーリ
29、112、172 ねじ
113 第1の側
115 第2の側
121 スライドレール
123 スライドベース
131 ナット
133 センタホール
171 圧力調整リング
231 伝動モジュール
2311 駆動プーリ
2313 伝動部材

Claims (6)

  1. 射出成型機の型締装置であって、
    第1の金型(21)が取り付けられる第1の側部(113)を有する可動盤(11)と、
    前記可動盤が直線運動するように該可動盤を案内する、前記射出成型機のベッド(14)に取り付けられたガイドモジュール(12)と、
    一端が前記可動盤の第2の側部(115)に固定され、ナット(131)の内ねじに螺合し、該ナットの回転時に大リード直線運動をする高速スクリューロッド(13)と、
    前記ナットの外ねじに螺合し、前記ナットと螺合する前記高速スクリューロッドを往復運動させるように、前記ナットを回転させる型締めスクリューロッド(15)と、
    前記ナットに対する圧力を生じるように前記型締めスクリューロッドに調整可能に設けられた圧力ユニット(17)と、
    駆動源を含み、該駆動源による駆動力を前記型締めスクリューロッドの回転のために該型締めスクリューロッドに伝達する伝動モジュール(231)と、
    前記高速スクリューロッドの近くで前記ベッドに固定された、前記ナットを制動する制動ユニット(19)とを含み、
    前記制動ユニットが前記ナットを制動すべく作動されるとき、前記駆動源により生じた駆動ねじり力が前記型締めスクリューロッドに集中するように連続的に増加し、
    前記駆動ねじり力が、前記ナットに対しての前記型締めスクリューロッドにより生じる力より大きくなったとき、前記型締めスクリューロッドは小リードの前記ナットの後端に関して回転され、制動された前記ナットを前方へ推進する高圧直線推力を生じ、前記ナットと螺合する前記高速スクリューロッド及び該高速スクリューロッドの前端に連結された前記可動盤は高圧型締め力の下での型閉じを可能とし、
    前記駆動源が前記型締めスクリューロッッドにより生じた前記高速型締め力を閉じたれた金型から開放するために逆回転され、かつ前記制動ユニットが前記ナットを開放すべく回転されるとき、前記駆動源により生じた駆動ねじり力は前記可動盤を後方へ移動させるべく前記高速スクリューロッドに伝達され、前記可動盤に連結された前記第1の金型は高速での型開きを完了する、
    射出成型機の型締装置。
  2. 前記ガイドモジュールは、スライドレールと、スライドベースとを備える、請求項1に記載の射出成型機の型締装置。
  3. 前記伝動モジュールは、駆動プーリと、ベルトプーリと、伝動部材とを備える、請求項1に記載の射出成型機の型締装置。
  4. 前記ベルトプーリは、前記型締めスクリューロッドに固定されている、請求項3に記載の射出成型機の型締装置。
  5. 前記圧力ユニットは、圧力調整リングと、ねじとを備える、請求項1に記載の射出成型機の型締装置。
  6. 前記高速スクリューロッドが大リード運動するとき、型締めスクリューロッドが前記ナットを回転運動させ、前記ナットの内ねじが前記高速スクリューロッドを直線運動させる、請求項1に記載の射出成型機の型締装置。
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