JP2002086525A - 型締駆動装置 - Google Patents

型締駆動装置

Info

Publication number
JP2002086525A
JP2002086525A JP2000280214A JP2000280214A JP2002086525A JP 2002086525 A JP2002086525 A JP 2002086525A JP 2000280214 A JP2000280214 A JP 2000280214A JP 2000280214 A JP2000280214 A JP 2000280214A JP 2002086525 A JP2002086525 A JP 2002086525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
output shaft
mold clamping
casing
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000280214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3811606B2 (ja
Inventor
Koichi Ichihara
浩一 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000280214A priority Critical patent/JP3811606B2/ja
Publication of JP2002086525A publication Critical patent/JP2002086525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3811606B2 publication Critical patent/JP3811606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】出力軸を支持するベアリングの機能が低下する
ことがなく、可動金型の位置、型締力等を正確に制御す
ることができるようにする。 【解決手段】ケーシングMCと、ステータ31と、出力
軸35と、第1、第2のベアリングと、前記出力軸35
に取り付けられたロータ34と、進退部材と、出力軸3
5と連結された第1の部材、及び進退部材に取り付けら
れた第2の部材を備えた運動方向変換手段と、第1、第
2のベアリングに当接させて配設された第1、第2のベ
アリング押え56、57と、第1、第2のベアリング押
え56、57間に配設され、第1、第2のベアリングを
ケーシングMCの所定の部分に押し付ける引張手段とを
有する。第1、第2のベアリングを、位置決めすること
ができ、ケーシングMCに安定して取り付けることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型締駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を金型装置
のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間
内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形
品を成形するようになっている。
【0003】そのために、前記金型装置は固定金型及び
可動金型から成り、型締装置のトグル機構を作動させる
ことによって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に
対して接離させることにより、金型装置の型閉じ、型締
め及び型開きが行われる。
【0004】そして、前記トグル機構を作動させる手段
としてモータを使用するようにした型締装置において
は、前記モータを駆動することによって発生させられた
回転運動をボールねじによって直線運動に変換し、該直
線運動を前記トグル機構に伝達するようにしている。そ
のために、前記モータの出力軸と、ボールねじを構成す
るボールナット及びボールねじ軸のうちの一方、例え
ば、ボールねじ軸とを連結し、かつ、前記トグル機構を
構成するクロスヘッドと前記ボールナットとを連結する
とともに、出力軸の回転をボールねじ軸に伝達すること
によって、ボールナットを進退させ、前記クロスヘッド
を進退させるようになっている。
【0005】そして、前記モータを駆動するために制御
装置が配設され、該制御装置は、型開閉位置制御を行う
ことによって、可動金型の位置を制御したり、型締力を
制御したりする。この場合、出力軸とボールねじ軸とを
プーリ、タイミングベルト等を介して連結すると、出力
軸の回転とボールねじ軸の回転とを完全に同期させるこ
とができず、可動金型の位置、型締力等を正確に制御す
ることができない。そこで、出力軸とボールねじ軸とを
直接連結し、型締装置をダイレクトドライブ方式で作動
させるようにしている。なお、前記ボールねじ、クロス
ヘッド、モータ等によって型締駆動装置が構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の型締駆動装置においては、モータを駆動してボール
ナットを進退させたときに反力が発生させられるが、該
反力が出力軸に伝達されるので、出力軸を回転自在に支
持するベアリングの機能が低下してしまう。
【0007】そして、該ベアリングの機能が低下する
と、出力軸の回転をボールねじ軸に正確に伝達すること
ができなくなり、可動金型の位置、型締力等を正確に制
御することができなくなってしまう。
【0008】本発明は、前記従来の型締駆動装置の問題
点を解決して、出力軸を支持するベアリングの機能が低
下することがなく、可動金型の位置、型締力等を正確に
制御することができる型締駆動装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の型
締駆動装置においては、ケーシングと、該ケーシングに
取り付けられたステータと、前記ケーシング内において
回転自在に配設された出力軸と、該出力軸の両端を支持
する第1、第2のベアリングと、前記ステータより径方
向内方において前記出力軸に取り付けられたロータと、
進退自在に配設された進退部材と、前記出力軸と連結さ
れた第1の部材、及び前記進退部材に取り付けられた第
2の部材を備え、回転運動を直線運動に変換する運動方
向変換手段と、前記第1、第2のベアリングに当接させ
て配設された第1、第2のベアリング押えと、該第1、
第2のベアリング押え間に配設され、前記第1、第2の
ベアリングを前記ケーシングの所定の部分に押し付ける
引張手段とを有する。
【0010】本発明の他の型締駆動装置においては、さ
らに、前記第1の部材はボールねじ軸である。そして、
前記第2の部材はボールナットである。
【0011】本発明の更に他の型締駆動装置において
は、さらに、前記引張手段は、前記第1の部材と第2の
ベアリング押えとを連結するテンションボルトであり、
第1の部材及び第1のベアリング押えを介して第1のベ
アリングを前記ケーシングの所定の部分に押し付け、第
2のベアリング押えを介して第2のベアリングを前記ケ
ーシングの所定の部分に押し付ける。
【0012】本発明の更に他の型締駆動装置において
は、さらに、前記テンションボルトと前記第1の部材と
は螺(ら)合によって連結される。そして、前記テンシ
ョンボルトを第1の部材に対して相対的に回動させるこ
とによって、前記テンションボルトと前記第1の部材と
の螺合量が変化させられる。
【0013】本発明の更に他の型締駆動装置において
は、さらに、前記テンションボルトの回転方向における
位置を保持する位置保持手段が配設される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図2は本発明の実施の形態における金型装
置及び型締装置の概略図である。
【0016】図において、10は型締装置、11は固定
プラテン、12はベースプレートとしてのトグルサポー
トであり、前記固定プラテン11とトグルサポート12
との間に図示されないタイバーが架設される。また、1
4は前記固定プラテン11と対向させて配設され、前記
タイバーに沿って進退(図における左右方向に移動)自
在に配設された可動プラテンであり、前記固定プラテン
11における可動プラテン14と対向する面に固定金型
15が、前記可動プラテン14における前記固定プラテ
ン11と対向する面に可動金型16がそれぞれ取り付け
られる。なお、固定金型15及び可動金型16によって
金型装置が構成される。また、前記可動プラテン14の
後端 (図における左端) には、図示されないエジェクタ
装置が配設され、トグルサポート12の後端には、駆動
手段としてのモータ、例えば、サーボモータ48が配設
される。
【0017】そして、前記トグルサポート12と可動プ
ラテン14との間には、トグル機構43が配設される。
該トグル機構43は、前記トグルサポート12に対して
ピンp1を介して揺動自在に配設されたトグルレバー4
4、前記可動プラテン14の後端面(図における左端
面)に形成されたブラケット14aに対してピンp2を
介して、かつ、前記トグルレバー44に対してピンp3
を介して揺動自在に配設されたトグルアーム45、及び
前記トグルレバー44に対してピンp4を介して揺動自
在に配設され、かつ、進退自在に配設された進退部材と
してのクロスヘッド41に対してピンp5を介して揺動
自在に配設されたトグルレバー46を備える。
【0018】また、サーボモータ48を駆動することに
よって発生させられた回転運動を直線運動に変換し、該
直線運動を前記クロスヘッド41に伝達するために運動
方向変換手段としてのボールねじ21が配設される。該
ボールねじ21は、サーボモータ48の出力軸35と連
結された第1の部材としてのボールねじ軸51、及びボ
ールねじ軸51と螺合させて配設され、クロスヘッド4
1に取り付けられた第2の部材としてのボールナット2
3から成る。なお、前記ボールねじ21、クロスヘッド
41、サーボモータ48等によって型締駆動装置が構成
される。
【0019】したがって、サーボモータ48を駆動し、
クロスヘッド41を進退させることによって、金型装置
の型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。すな
わち、型閉じ時に、サーボモータ48を正方向に駆動
し、クロスヘッド41を前進(図における右方に移動)
させることによって、可動プラテン14を前進させ、可
動金型16を固定金型15に当接させることができる。
このようにして型閉じが行われる。これに伴って、可動
金型16と固定金型15との間に図示されないキャビテ
ィ空間が形成される。
【0020】続いて、型締め時に、前記サーボモータ4
8を更に正方向に駆動すると、前記トグル機構43によ
ってトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締
力で可動金型16を固定金型15に押し付けることがで
きる。このようにして型締めが行われる。このとき、図
示されない射出装置の射出ノズルから射出された成形材
料としての樹脂が前記キャビティ空間に充填される。
【0021】また、型開き時に、サーボモータ48を逆
方向に駆動し、クロスヘッド41を後退(図における左
方に移動)させることによって、可動プラテン14を後
退させ、可動金型16を固定金型15から離すことがで
きる。このようにして型開きが行われる。
【0022】次に、型締駆動装置について説明する。
【0023】図1は本発明の実施の形態における型締駆
動装置の概略図、図3は本発明の実施の形態における型
締駆動装置の要部を示す概略図、図4は本発明の実施の
形態におけるベアリング押えの断面図、図5は本発明の
実施の形態におけるベアリング押えの側面図、図6は本
発明の実施の形態における回動部材の正面図、図7は本
発明の実施の形態における回動部材の右側面図、図8は
本発明の実施の形態における回動部材の左側面図であ
る。
【0024】図において、12はトグルサポートであ
り、該トグルサポート12にサーボモータ48が図示さ
れないボルトによって取り付けられる。前記サーボモー
タ48は、環状の端部プレート27、28及び筒状のフ
レーム29から成るケーシングMC、該ケーシングMC
に取り付けられ、ステータコア32及びステータコイル
33から成るステータ31、前記ケーシングMC内にお
いて回転自在に配設された中空の出力軸35、並びに前
記ステータ31の径方向内方において回転自在に配設さ
れ、かつ、前記出力軸35に取り付けられたロータ34
を備える。前記端部プレート27、28はボルト17に
よって互いに連結される。
【0025】前記出力軸35は、ケーシングMCに対し
て回転自在に配設され、両端が第1の支持機構及び第1
のベアリングとしての一対のベアリングb1、b2、並
びに第2の支持機構及び第2のベアリングとしてのベア
リングb3によってそれぞれ支持される。そのために、
出力軸35の前端(図1における右端)がベアリングb
1、b2を介して端部プレート27に、出力軸35の後
端(図1及び3における左端)がベアリングb3を介し
て端部プレート28に取り付けられる。そして、前記端
部プレート27に嵌(かん)入穴27aが形成され、該
嵌入穴27aにベアリングb1、b2が嵌入され、前記
出力軸35の前端部(図1における右端部)が前記べア
リングb1、b2内に嵌入される。また、端部プレート
28に嵌入穴28aが形成され、該嵌入穴28aにベア
リングb3が嵌入され、出力軸35の後端部(図1及び
3における左端部)がベアリングb3内に嵌入される。
【0026】そして、前記ロータ34の回転をボールね
じ軸51に伝達するために、出力軸35とボールねじ軸
51とが直接連結される。そのために、前記ボールねじ
軸51は、ねじ部53、及び該ねじ部53より後方(図
における左方)に形成され、ねじ部53よりわずかに径
が小さい連結部54から成り、該連結部54が出力軸3
5の前端部内に挿入される。また、前記連結部54の後
端面(図1における左端面)に開口させてねじ穴54a
が形成される。そして、出力軸35の前端部の内周面及
び連結部54の外周面において軸方向に形成されたキー
溝55に図示されないキーが挿入され、出力軸35と連
結部54との相対的な回転が規制される。したがって、
ステータ31を駆動することによってロータ34を回転
させると、ロータ34の回転が出力軸35及びキーを介
してボールねじ軸51に伝達され、それに伴ってボール
ナット23及びクロスヘッド41が進退(図1における
左右方向に移動)させられる。なお、前記キー溝55及
びキーによって第1の相対回転規制手段が構成される。
【0027】したがって、前記サーボモータ48を駆動
することによって発生させられた回転運動をボールねじ
21によって直線運動に変換し、該直線運動を前記トグ
ル機構43(図2)に伝達することができる。すなわ
ち、サーボモータ48を正方向に駆動することによって
ボールねじ軸51を正方向に回転させると、ボールナッ
ト23が前進(図1における右方に移動)させられ、そ
れに伴ってクロスヘッド41が前進させられる。また、
サーボモータ48を逆方向に駆動することによってボー
ルねじ軸51を逆方向に回転させると、ボールナット2
3が後退(図1における左方に移動)させられ、それに
伴ってクロスヘッド41が後退させられる。
【0028】この場合、クロスヘッド41を進退させる
ためにボールねじ軸51を回転させるようになってい
て、ボールナット23を回転させる必要がない。そし
て、ボールねじ軸51の外径がボールナット23の外径
より小さいので、ボールナット23を回転させる場合よ
り、回転モーメントを小さくすることができる。
【0029】そして、前記サーボモータ48を駆動する
ために図示されない制御装置が配設され、該制御装置
は、型開閉位置制御を行うことによって、可動金型16
の位置を制御したり、型締力を制御したりする。この場
合、出力軸35とボールねじ軸51とがプーリ、タイミ
ングベルト等を介することなく直接連結され、型締装置
がダイレクトドライブ方式で作動させられるので、出力
軸35の回転とボールねじ軸51の回転とを完全に同期
させることができ、可動金型16の位置、型締力等を正
確に制御することができる。
【0030】ところで、サーボモータ48を駆動してボ
ールナット23を進退させたときに反力が発生させら
れ、該反力が出力軸35に伝達されることによってベア
リングb1〜b3の機能が低下すると、出力軸35の回
転をボールねじ軸51に正確に伝達することができなく
なり、可動金型16の位置、型締力等を正確に制御する
ことができなくなってしまう。
【0031】そこで、前記ベアリングb1〜b3とし
て、いずれもスラスト荷重を受けることが可能なボール
ベアリングが使用される。すなわち、ベアリングb1、
b2として、出力軸35が正方向に回転させられ、ボー
ルナット23が前進させられるときにスラスト荷重を受
けることが可能なアンギュラベアリングが、ベアリング
b3として、出力軸35が逆方向に回転させられ、ボー
ルナット23が後退させられるときにスラスト荷重を受
けることが可能なアンギュラベアリングが使用される。
なお、ベアリングb1、b2として、出力軸35が逆方
向に回転させられ、ボールナット23が後退させられる
ときにスラスト荷重を受けることが可能なアンギュラベ
アリングを、ベアリングb3として、出力軸35が正方
向に回転させられ、ボールナット23が前進させられる
ときにスラスト荷重を受けることが可能なアンギュラベ
アリングを使用することもできる。
【0032】そして、前記端部プレート27に対してベ
アリングb1、b2を、端部プレート28に対してベア
リングb3を、それぞれ位置決めするとともに、安定さ
せて取り付けるために、出力軸35の前端に、ベアリン
グb1、b2と当接させて環状の第1のベアリング押え
56が、出力軸35の後端に、ベアリングb3と当接さ
せて筒状の第2のベアリング押え57が配設され、前記
第1、第2のベアリング押え56、57間に前記連結部
54及び引張手段としてのテンションボルト58が配設
され、前記連結部54及びテンションボルト58を介し
て第1、第2のベアリング押え56、57が連結され
る。
【0033】前記第1のベアリング押え56は、内径が
出力軸35の内径と等しく、外径が出力軸35の外径よ
り大きく、出力軸35に対してフランジを構成し、溶
接、又は図示されないボルト等の固定手段によって出力
軸35の前端に固定される。なお、出力軸35と第1の
ベアリング押え56とを一体に形成することもできる。
【0034】また、第2のベアリング押え57は、出力
軸35の後端部に嵌入される本体部61及び該本体部6
1より後方(図4における左方)に一体に形成されたフ
ランジ部62から成り、該フランジ部62は、外径が出
力軸35の外径より大きくされる。そして、前記第2の
ベアリング押え57は、内部に、小径部63、該小径部
63より後方に形成された中径部64、及び該中径部6
4より後方に形成された大径部65から成る貫通穴66
を有する。さらに、前記本体部61の外周面には長溝7
0が軸方向に延在させて形成される。
【0035】なお、前記出力軸35の後端部の内周面に
は、前記長溝70に対応させて長溝71が形成され、長
溝70、71によってキー溝81が構成される。そし
て、該キー溝81に図示されないキーを挿入することに
よって、出力軸35と第2のベアリング押え57との相
対的な回転が規制される。したがって、ステータ31の
ステータコイル33に電流を供給することによってロー
タ34を回転させると、ロータ34の回転が出力軸35
及びキーを介してテンションボルト58及びボールねじ
軸51に伝達され、それに伴ってボールナット23及び
クロスヘッド41が進退させられる。なお、前記キー溝
81及びキーによって第2の相対回転規制手段が構成さ
れる。
【0036】また、前記テンションボルト58は、出力
軸35内において延在させられ、本体部67、前端部に
形成されたねじ部68、及び後端部に形成され、本体部
67より径が大きいヘッド部69から成る。そして、本
体部67が小径部63内を貫通させられ、ヘッド部69
が中径部64内に置かれ、前記ねじ部68に形成された
雄ねじと前記ねじ穴54aに形成された雌ねじとが螺合
させられる。その結果、テンションボルト58は螺合に
よって第2のベアリング押え57とボールねじ軸51と
を連結する。そして、前記ヘッド部69には、後端面に
開口させて六角形の形状を有するボルト係止穴73が形
成される。この場合、該ボルト係止穴73に、回動部材
75の係止部83を挿入し、回動部材75を回転させる
ことによってテンションボルト58を回動させることが
できる。
【0037】そのために、前記回動部材75は、中央の
フランジ部82、フランジ部82より前方(図6におけ
る右方)に突出させて形成された前記係止部83、及び
フランジ部82より後方(図6における左方)に突出さ
せて形成された操作部84を備え、フランジ部82の円
周方向における2箇所に貫通孔e1が、互いに等ピッチ
で形成され、フランジ部82の円周方向における4箇所
に、前記貫通孔e1よりわずかに径が大きい貫通孔e2
が、互いに等ピッチで形成される。また、係止部83は
前記ボルト係止穴73に対応するボルトのヘッドの形状
を有し、操作部84は外周面における2箇所に、互いに
平行に平坦(たん)部85、86が形成される。したが
って、前記係止部83をボルト係止穴73に挿入し、前
記平坦部85、86を所定の工具によって挟んで係止部
83を回動させると、テンションボルト58がボールね
じ軸51に対して相対的に回動させられ、テンションボ
ルト58が回動させられた分だけ前記雄ねじと雌ねじと
を螺合させることができる。
【0038】なお、前記端部プレート27には、ベアリ
ングb2の後方に隣接させて、径方向内方に向けて突出
させて環状の突起27bが、端部プレート28には、ベ
アリングb3の前方に隣接させて、径方向内方に向けて
突出させて環状の突起28bが形成され、それぞれ段部
が形成される。
【0039】そして、雄ねじと雌ねじとを所定の量だけ
螺合させ、テンションボルト58にテンションを発生さ
せると、ねじ部53と連結部54との間の段部が第1の
ベアリング押え56に当たり、第1のベアリング押え5
6が所定の押付力でベアリングb1に押し付けられると
ともに、フランジ部62が前記押付力でベアリングb3
に押し付けられる。その結果、ベアリングb1、b2が
端部プレート27の所定の部分としての突起27bに、
ベアリングb3が端部プレート28の所定の部分として
の突起28bにそれぞれ押し付けられるので、前記ベア
リングb1、b2を端部プレート27に対して、ベアリ
ングb3を端部プレート28に対して位置決めすること
ができる。また、ベアリングb1〜b3に所定の予圧を
加えることができるので、ベアリングb1〜b3をケー
シングMCに安定して取り付けることができる。そし
て、前記テンションボルト58をボールねじ軸51に対
して相対的に回動させることによって、前記テンション
ボルト58とボールねじ軸51との螺合量を変化させる
と、予圧が調整される。
【0040】したがって、サーボモータ48を駆動して
ボールナット23を進退させたときに反力が発生させら
れ、該反力が出力軸35に伝達されても、ベアリングb
1〜b3の機能が低下することがなく、出力軸35の回
転をボールねじ軸51に正確に伝達することができ、可
動金型16の位置、型締力等を正確に制御することがで
きる。
【0041】ところで、前記サーボモータ48を駆動し
たり、金型装置の型閉じ、型締め及び型開きを行ったり
する際に、出力軸35、ボールねじ軸51、テンション
ボルト58等に振動が伝達されるが、その振動が伝達さ
れるのに伴って雄ねじと雌ねじとの螺合が緩み、ボール
ねじ軸51に対してテンションボルト58が回動してし
まうと、ベアリングb1〜b3に加えられる予圧が変化
してしまう。
【0042】そこで、ボールねじ軸51に対してテンシ
ョンボルト58が不用に回動するのを防止するために、
前記大径部65の前端面(図4における右端面)の円周
方向における12箇所にねじ穴e3が形成される。そし
て、係止部83をボルト係止穴73内に挿入し、かつ、
フランジ部82を大径部65内に挿入した後、位置保持
用のボルト87、88を、互いに対応する所定の貫通孔
e1、e2及び所定のねじ穴e3を貫通させ、第2のベ
アリング押え57に形成されたボルト穴にねじ込むこと
によって、ボールねじ軸51に対するテンションボルト
58の回転方向における位置を保持することができる。
したがって、雄ねじと雌ねじとの螺合が緩むことがなく
なり、ボールねじ軸51に対してテンションボルト58
が回動することがなくなるので、ベアリングb1〜b3
に加えられる予圧が変化するのを防止することができ
る。この場合、回動部材75は位置保持手段として機能
する。
【0043】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、型締駆動装置においては、ケーシングと、該ケー
シングに取り付けられたステータと、前記ケーシング内
において回転自在に配設された出力軸と、該出力軸の両
端を支持する第1、第2のベアリングと、前記ステータ
より径方向内方において前記出力軸に取り付けられたロ
ータと、進退自在に配設された進退部材と、前記出力軸
と連結された第1の部材、及び前記進退部材に取り付け
られた第2の部材を備え、回転運動を直線運動に変換す
る運動方向変換手段と、前記第1、第2のベアリングに
当接させて配設された第1、第2のベアリング押えと、
該第1、第2のベアリング押え間に配設され、前記第
1、第2のベアリングを前記ケーシングの所定の部分に
押し付ける引張手段とを有する。
【0045】この場合、引張手段によって、前記第1、
第2のベアリングが前記ケーシングの所定の部分に押し
付けられるので、第1、第2のベアリングを位置決めす
ることができる。また、第1、第2のベアリングに所定
の予圧を加えることができるので、第1、第2のベアリ
ングをケーシングに安定して取り付けることができる。
【0046】したがって、駆動手段を駆動して第2の部
材を進退させたときに反力が発生させられ、該反力が出
力軸に伝達されても、第1、第2のベアリングの機能が
低下することがなく、出力軸の回転を第1の部材に正確
に伝達することができ、可動金型の位置、型締力等を正
確に制御することができる。
【0047】本発明の他の型締駆動装置においては、さ
らに、前記テンションボルトと前記第1の部材とは螺合
によって連結される。そして、前記テンションボルトを
第1の部材に対して相対的に回動させることによって、
前記テンションボルトと前記第1の部材との螺合量が変
化させられる。
【0048】この場合、前記テンションボルトと前記第
1の部材との螺合量を変化させることによって、第1、
第2のベアリングに加わる予圧を調整することができ
る。
【0049】本発明の更に他の型締駆動装置において
は、さらに、前記テンションボルトの回転方向における
位置を保持する位置保持手段が配設される。
【0050】この場合、前記テンションボルトの回転方
向における位置が保持されるので、雄ねじと雌ねじとの
螺合が緩むことがなくなり、第1の部材に対して引張手
段が回動することがなくなる。したがって、第1、第2
のベアリングに加えられる予圧が変化するのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における型締駆動装置の概
略図である。
【図2】本発明の実施の形態における金型装置及び型締
装置の概略図である。
【図3】本発明の実施の形態における型締駆動装置の要
部を示す概略図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるベアリング押えの
断面図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるベアリング押えの
側面図である。
【図6】本発明の実施の形態における回動部材の正面図
である。
【図7】本発明の実施の形態における回動部材の右側面
図である。
【図8】本発明の実施の形態における回動部材の左側面
図である。
【符号の説明】
21 ボールねじ 23 ボールナット 27b、28b 突起 31 ステータ 34 ロータ 35 出力軸 41 クロスヘッド 48 サーボモータ 51 ボールねじ軸 56、57 第1、第2のベアリング押え 58 テンションボルト 75 回動部材 b1〜b3 ベアリング MC ケーシング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ケーシングと、(b)該ケーシン
    グに取り付けられたステータと、(c)前記ケーシング
    内において回転自在に配設された出力軸と、(d)該出
    力軸の両端を支持する第1、第2のベアリングと、
    (e)前記ステータより径方向内方において前記出力軸
    に取り付けられたロータと、(f)進退自在に配設され
    た進退部材と、(g)前記出力軸と連結された第1の部
    材、及び前記進退部材に取り付けられた第2の部材を備
    え、回転運動を直線運動に変換する運動方向変換手段
    と、(h)前記第1、第2のベアリングに当接させて配
    設された第1、第2のベアリング押えと、(i)該第
    1、第2のベアリング押え間に配設され、前記第1、第
    2のベアリングを前記ケーシングの所定の部分に押し付
    ける引張手段とを有することを特徴とする型締駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 (a)前記第1の部材はボールねじ軸で
    あり、(b)前記第2の部材はボールナットである請求
    項1に記載の型締駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記引張手段は、前記第1の部材と第2
    のベアリング押えとを連結するテンションボルトであ
    り、第1の部材及び第1のベアリング押えを介して第1
    のベアリングを前記ケーシングの所定の部分に押し付
    け、第2のベアリング押えを介して第2のベアリングを
    前記ケーシングの所定の部分に押し付ける請求項1に記
    載の型締駆動装置。
  4. 【請求項4】 (a)前記テンションボルトと前記第1
    の部材とは螺合によって連結され、(b)前記テンショ
    ンボルトを第1の部材に対して相対的に回動させること
    によって、前記テンションボルトと前記第1の部材との
    螺合量が変化させられる請求項3に記載の型締駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記テンションボルトの回転方向におけ
    る位置を保持する位置保持手段が配設される請求項4に
    記載の型締駆動装置。
JP2000280214A 2000-09-14 2000-09-14 型締駆動装置 Expired - Fee Related JP3811606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000280214A JP3811606B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 型締駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000280214A JP3811606B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 型締駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002086525A true JP2002086525A (ja) 2002-03-26
JP3811606B2 JP3811606B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=18765097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000280214A Expired - Fee Related JP3811606B2 (ja) 2000-09-14 2000-09-14 型締駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3811606B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014076667A (ja) * 2013-12-25 2014-05-01 Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co Ltd 二材成形用射出成形機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014076667A (ja) * 2013-12-25 2014-05-01 Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co Ltd 二材成形用射出成形機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3811606B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5052253B2 (ja) 成形機
US20050170037A1 (en) Die clamping unit and die clamping method
US6796787B2 (en) Product ejecting apparatus and method for an injection molding machine
JP3155477B2 (ja) 型締装置
JP3469068B2 (ja) 型締装置
US6916169B2 (en) Drive apparatus for injection molding machine
JP3790511B2 (ja) 射出成型機の型締装置
US6554606B1 (en) Mold clamping apparatus of injection molding machine
JP2002086525A (ja) 型締駆動装置
JP3256785B2 (ja) 射出成形機のエジェクタ装置
JP2002086524A (ja) 型締駆動装置
JP2949660B2 (ja) 電動式型締装置
JP3578997B2 (ja) 射出成形機の駆動装置
JP2002337184A (ja) 射出成形機の駆動源支持装置
JP2004314491A (ja) 射出成形機等の型締装置
JP3153775B2 (ja) 型締装置
JP3137942B2 (ja) 電動式型締装置
JP3537650B2 (ja) 射出成形機の型締装置
JP2001121588A (ja) 射出成形機におけるエジェクター装置
JP3522648B2 (ja) 電動式型締装置
JPH11320643A (ja) ナット回転ボ−ルねじの給脂装置
JPH072186Y2 (ja) 射出成形機のエジェクタ装置
JP2003011195A (ja) 射出成形機の駆動装置
JP3137941B2 (ja) 電動式型締装置
JP3247679B2 (ja) 電動式型締装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees