JP2014076667A - 二材成形用射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下方向および半径方向からベアリングに負荷が加わってもベアリングが分解することを防止可能な二材成形用射出成形機を提供する。
【解決手段】本発明の二材成形用射出成形機は、反転型盤を回転させる回転手段が、反転台に取付けられたサーボモータと、サーボモータに駆動されるピニオン42と、反転型盤に連結固定され、ピニオン42と噛み合う大歯車81と、反転型盤が固定型盤あるいは可動型盤と正対した位置と、その位置から180度回転した位置とで位置決めする位置決めピン44と、反転型盤の重量と回転を支えるベアリング80と、を含む構成であり、ベアリング80が、アンギュラーコンタクト型のベアリングであって、外輪80a及び内輪80bのいずれか一方が大歯車81と一体となって反転型盤に固定され、他方が反転台7に固定されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、可動型盤に取付けられた可動側金型と、固定型盤に取付けられた固定側金型と、両型盤の間に設置された反転型盤の両面に取付けられた2つの反転側金型とで形成する2つのキャビティのそれぞれに、2組の射出ユニットから異種の樹脂を射出し、反転型盤を180度回転して2層射出し、二材を一体成形する二材成形用射出成形機に関し、特に、回転体である反転型盤に供給する温度調整用熱媒体配管及び電気配線等を収納したケーブルベアの取付構造に関する。
二材成形用射出成形機は、2組の射出ユニットから可動型盤に取付けられた金型と固定型盤に取付けられた金型と両型盤の間に設置された反転型盤の両面に取付けられた金型とで形成する2つのキャビティの内の一次側に一方の樹脂材を射出て一次成形品を成形した後、反転盤を180度回転して二次側のキャビティ内において前記一次成形品の上に他方の樹脂材を射出し2材を一体成形する。また、回転する反転型盤の金型への温度調整用熱媒体や入れ子用作動油等はロータリージョイントを介して供給され、油圧バルブ用信号、温度センサ等への電気伝達はスリップリングを介して供給される。しかしロータリージョイントは高価で、シールが摩耗して洩れが発生し易いので、メンテナンスにコストがかかる等の問題あり、また、スリップリングは高価で、ブラシ摩耗、電気ノイズの発生等の問題がある。
これらの問題を解決するために特許文献1に、図12に示すように、反転盤039の配管配線口にフレキシブル配管、フレキシブル配線040を接続し,配線、配管040の他方の口を可動型盤3に取付けられたジョイント部に結合し、これらの配線、配管040を両端部を除いた状態で、反転盤039に一端を固定したケーブルベア062に収納した構成で、反転盤039の回転を180度正転、逆転を可能にした、ロータリージョイント及びスリップリングを使用しない温度調整用熱媒体,油、電気を供給する手段が提案されている。前記ケーブルベア062は、その一端062bを反転盤039に結合し,他端062aを図示しないキャリア台に結合し、ケーブルベア062を反転盤039の側面に巻きつけ、回転を戻したときケーブルベア062の垂れ下がりを無くすため、図示しないキャリア台に取付けたケーブルベアガイド065にガイドされて、折り返し収容するように工夫されている。
特許第3808410号公報
型締方向を回転軸にして反転型盤が回転する金型反転式成型機においては、反転型盤の外側にタイバーが設けられており、ケーブルベアは反転型盤とタイバーとの間に設置する必要があるので、タイバーの設置間隔が広くなってしまう。その結果、タイバーを保持する固定型盤、可動型盤も大きくなり機械が大型化してしまう。また、型締方向に対して反転型盤が直角方向を軸に回転する金型反転式成型機おいても、反転盤の金型取付け面の上部又は下部にケーブルベアを設置すると、タイバーの設置間隔の中でケーブルベアを含めて反転盤が回転する必要があるため、同様にタイバーに接触しないようするためには、タイバーの設置間隔を広げる必要があり、同様に、機械が大型化してしまう。
また、ケーブルベアのサイズは、ケーブルベアの屈曲半径方向のケーブルベア厚さとそれに直角なケーブルベア幅寸法で決まるが、ケーブルベア厚さのサイズアップはタイバーの設置間隔を増大し、またケーブルベア幅のサイズアップは、ケーブルベアを安定して巻き付けるために反転盤厚さも増大するため回転体である反転型盤が重くなり、反転速度が遅くなる。また、このような構造ではケーブルベアの設置場所および設置スペースが制限されるので、温度調整用熱媒体配管、電気配線などの反転型盤に接続される部材のサイズ、容量、本数等が制限される。
また、特許文献1の図12のように、ケーブルベア062が反転盤039の外周側面に沿うように巻き付けられる際に、ケーブルベア062が反転盤039の外周側面に当って衝撃音を生じるとともに、その衝撃でケーブルベア062が破損する虞がある。
ケーブルベア062内に支持される配管、配線040材料はフレキシブルな材料が採用されているといえども、内圧に耐えうる強度を備えるための剛性があるので強い弾性を備えており、線材、管材が太いほど、多いほど、また、屈曲半径が小さいほど屈曲抵抗は大きくなる。即ち、ケーブルベア062を屈曲させるためのガイド部材065への負荷が大きくなり、ガイド部材065が破損する虞がある。またケーブルベア062が直線状態から屈曲状態へ変わる瞬間、ケーブルベア062の連結部はケーブルベア062の駒同士が一度、直線状態で押し付けられ、屈曲力が駒連結部の静摩擦抵抗より大きくなった時点で、突然、屈曲を開始するので、屈曲時に断続的な衝撃、騒音が発生する。
本発明は、上記の問題点に対し、ケーブルベアの設置場所を小さく、収まりよくすることで、温度調整用熱媒体配管、電気配線などの反転型盤に接続される部材のサイズ、容量の増大、本数増加によるケーブルベアのサイズアップを容易にし、また、反転盤の正逆回転時にもケーブルベアの屈曲抵抗が小さくなる構造とすることで、衝撃や騒音が少なく寿命が長いケーブルベア装置を備えた射出成型機を提供することを目的とする。
上記の問題点に対し、本発明は以下の各手段により課題の解決を図る。
(1)第1の手段の二材成形用射出成形機は、可動側金型を取付けた可動型盤と固定側金型を取付けた固定型盤の間に、型締方向に対して直角方向を回転軸に、反転台上で180度回転可能に設置され両面に前記可動側金型と固定側金型とに嵌合してキャビティを形成する金型を取付けた反転型盤と、前記反転型盤を支持する反転台と、前記2つのキャビティにそれぞれ樹脂材を充填する2組の射出ユニットとを有する二材成形用射出成形機において、前記反転型盤を回転させる回転手段が、前記反転台に取付けられたサーボモータと、前記サーボモータに駆動されるピニオンと、前記反転型盤に連結固定され、前記ピニオンと噛み合う大歯車と、前記反転型盤が前記固定型盤あるいは前記可動型盤と正対した位置と、その位置から180度回転した位置とで位置決めする位置決めピンと、前記反転型盤の重量と回転を支えるベアリングと、を含む構成であり、前記ベアリングが、アンギュラーコンタクト型のベアリングであって、外輪及び内輪のいずれか一方が前記大歯車と一体となって前記反転型盤に固定され、他方が前記反転台に固定されていることを特徴とする。
(2)第2の手段の二材成形用射出成形機は、前記ベアリングの外輪と前記大歯車を別々に加工製作し、互いを連結固定することにより一体化して、前記反転型盤に固定してもよい。
(3)第3の手段の二材成形用射出成形機は、前記ベアリングの外輪に歯車を直接加工することによって、前記ベアリングの外輪と前記大歯車を一体化して、前記反転型盤に固定してもよい。
本発明の二材成形用射出成形機によれば、上下方向および半径方向からベアリングに負荷が加わってもベアリングが分解することを防止できる。
本発明の第1の実施形態に係わる二材成形用射出成形機の平面模式図である。 図1の二材成形用射出成形機の側面図である。 図1の二材成形用射出成形機の反転型盤の側面図である。 図3の反転型盤のA視図である。 本発明の第2の実施形態に係わる二材成形用射出成形機の平面模式図である。 図5の二材成形用射出成形機のD視図である。 本発明の第1及び第2の形態の二材成形用射出成形機のケーブルベアの部分図である。 図7のケーブルベアと同等の機能を有する弾性体(1)を示す図である。 図7のケーブルベアと同等の機能を有する弾性体(2)を示す図である。 本発明の第1及び第2の形態のケーブルベアの取付け状態を示す斜視図である。 図1の二材成形用射出成形機の反転型盤の側面を示す他の例図である。 従来の反転型盤のケーブルベアの取付け状態を示す斜視図である。
(第1の実施の形態)
この実施形態で説明する二材成形用射出成形機は、可動型盤の金型と固定型盤の金型と両型盤の間に設置された反転型盤の両面の金型とで形成する2つのキャビティのそれぞれに異種の樹脂を射出し、反転型盤を180度回転して2層射出し一体成形する二材成形用射出成形機である。
第1の実施形態を図に基づいて説明する。 図1は本発明に係わる二材成形用射出成形機の平面模式図、図2は図1の二材成形用射出成形機の側面図、図3は図1の二材成形用射出成形機の反転型盤の側面図、図4は図3の反転型盤のA視図、図11は図1の二材成形用射出成形機の反転型盤の側面を示す他の例図である。
図1及び図2により、二材成形用射出成形機10の構成概略を説明する。1は基盤で、基盤1の一端には固定側金型4を取付けた固定型盤2が固設されている。基盤1の上には固定型盤2に対向して反転金型A(6A)、および反転金型B(6B)を取付けた反転型盤9と、可動金型5を取付けた可動型盤3が移動可能に載置される。反転型盤9は反転台7上に載せられ、X1−X1軸回りに180度正逆回転し、位置決めピン44により固定型盤2,可動型盤3に正対する角度位置で位置決めされる。可動型盤3と、反転型盤9が載っている反転台7は、基盤1に固設されたガイドレール19にガイドされて移動する。
反転型盤9の両面には同じ形状の反転金型A(6A)、反転金型B(6B)を取付け、可動側金型5と固定側金型4とに型締めしてキャビティを形成する。型締手段により固定型盤2,反転型盤9,可動型盤3を同時に型締めしたときに形成された2つのキャビティに、2組の射出ユニットA(11),射出ユニットB(12)からそれぞれ樹脂材が射出充填される。
射出ユニットA(11)は固定型盤側に設置されて固定側金型4と反転金型A(6A)(または、反転金型B(6B))とで形成するキャビティへの樹脂の射出に用いられ、射出ユニットB(12)は可動型盤3側に設置されて可動側金型5と反転金型B(6B)(または、反転金型A(6A))とで形成するキャビティへの樹脂射出に使用される。射出ユニットB(12)は可動型盤3と連結され、可動型盤3の開閉移動に伴って移動するようになっている。
二材成形用射出成形機10の両側に対称に一対の可動型盤開閉手段14が設置される。
可動型盤開閉手段14は、片端を基台1又は固定型盤2に軸方向の移動を拘束され回転自由に支持されサーボモータに駆動されるボールねじ軸と、同ボールねじと螺合し可動型盤3に固設するボールねじナットとにより構成され,一対のサーボモータは同調運転され、可動ダイプレート3は平行に開閉移動することができる。
二材成形用射出成形機10の両側に対称に一対設置される反転型盤開閉手段15は、基台1または固定型盤2に取付けられたサーボモータに駆動されるボールねじ軸と、反転台7に固設されボールねじと螺合するボールねじナットボールねじナットとにより反転型盤を型締め方向に移動するように構成されている。
反転型盤9の回転手段61は、反転台7に取付けられたサーボモータ41に駆動されるピニオン42と、反転型盤9に連結固定され、ピニオン42と噛み合う大歯車43と、反転型盤9が固定型盤2(または、可動型盤3)と正対した位置と、その位置から180度回転した位置とで位置決めする位置決めピン44とで構成されている。
更に特に図11に示す反転型盤79の場合は、反転型盤79の重量と回転を支えるアンギュラーコンタクト型のベアリング80の外輪80aが歯車81と一体に加工され、外輪80aと一体となった歯車81を反転型盤79に固定し、ベアリング80の内輪80bを反転台7に固定して構成された例である。図11のように構成することにより、上下方向および半径方向からベアリング80に負荷が加わってもベアリング80が分解することを防止できるようになっている。またベアリング80の図中上下を逆に取り付けて、内輪80bと歯車81を連結固定し、外輪80aを反転台7に固定する構成としても支障ない。また外輪80aと歯車81を別々に加工製作し、互いを連結固定することにより一体化しても支障ない。また外輪80aに直接、歯車81を加工しても支障ない。
図1に示すように、油圧型締め手段は、固定型盤2に内蔵する複数の油圧シリンダ2aのラムが直結されたタイバー18と、可動型盤3を付き通し、可動型盤3の外側に備えられタイバー固定手段13とで構成されていて、固定型盤2、可動型盤3、反転型盤9(79)を同時に型締めするようになっている。
二材成形用射出成形機10の成形工程は、油圧シリンダ2aによる型締後、反転金型B(6B)と固定側金型4とで形成するキャビティに射出ユニットA(11)から第1の溶融樹脂を射出充填し、同時に、反転金型A(6A)に把持されている第1樹脂成形品と可動側金型5とで形成するキャビティに射出ユニットB(12)から第2の溶融樹脂を射出充填し、二材が重なった2層成形品を一定時間保持して冷却し、離型可能な状態まで固化させた後、反転金型B(6B)と固定側金型4、および反転金型A(6A)と可動側金型5をそれぞれ型開する。このとき、第1樹脂成形品は反転金型B(6B)に把持された状態であり、2層成形品は反転金型A(6A)に把持された状態である。更に、可動型盤3と反転台7を型開移動して各金型の間隔を充分に開き、反転金型A(6A)に把持されている2層(二材)成形品を機外に取り出し、その後、回反転型盤9(79)を180度回転(逆転)する。この後同じ射出成形工程を繰り返す。
図3、図4に示すように、反転型盤9には反転台7を貫通して下方に突き出したケーブルベア支持部材9aが一体に設けられ、ケーブルベア62がその一端62bをケーブルベア支持部材9aの側部9bに固定される。ケーブルベア62の他端62aは反転台7に固定される。ケーブルベア62は反転型盤9の180度反転に伴い、ケーブルベア62の最小屈曲半径で且つ、ケーブルベア62がケーブルベア支持部材9aには接触しないように巻き取られることが好ましい。これによりケーブルベア62の巻き取り時にケーブルベア62がケーブルベア支持部材9aに衝突することがないので、ケーブルベア62の破損を防止できる。また更にケーブルベア62の外周が前記反転台7の外周以内に収まるように巻き取られると、反転台7に接触しないように設置されている、成形機の固定型盤、可動型盤、タイバーやガイド等にケーブルベア62が衝突することを防止できるのでケーブルベア62の破損を更に防止できる。またケーブルベアの一端62bを固定するのはケーブルベア支持部材9aの側部9bではなく、ケーブルベア支持部材9aに固定され、且つケーブルベア支持部材9aから離れた位置(例えば下方)に固定箇所を延伸できる図示しないケーブルベア固定部材に、ケーブルベアの一端62bを固定しても良い。この場合は、ケーブルベア62はケーブルベア支持部材9aに巻き取られることはないが、ケーブルベア62は自身の最小屈曲半径にて屈曲するので、ケーブルベア62の動作領域は常に最小を維持したまま、ケーブルベア62bの取付位置の自由度を増大させることができるので、ケーブルベア62の動作範囲を更に縮小させる設計が容易になる。
反転型盤9はこの巻き取られた角度位置から180度逆転して、反転型盤9の両側の反転金型A(6A)、反転金型B(6B)が各々固定側金型4、可動即金型5の正対位置になり、固定ピン44により角度位置が固定される。反転型盤9の反転前後のケーブルベア62の全体形状はそれぞれケーブルベア62が支持部材9aから巻き解かれたときは、図4に2点鎖線で示したケーブルベア62’のように、ひらがなの「しの字形状」に、また、支持部材9aに巻きとられたときは実線で示してあるように、「C字形状」となる。またケーブルベア62の長さが長い場合は、「C字形状」よりも更に巻き付けた図示しない「9字形状」としても良い。巻き解かれたときにケーブルベア62の緩み長さsは、ケーブルベア支持部材9aの外周部に巻き取られていたケーブルベア長さの半分である。65と66はケーブルベアガイドである。このとき図11の場合は図3、図4における反転金型9が反転金型79に、支持部材9aが支持部材79aにそれぞれ代わるだけで作用、効果には差が無いので省略する。
ケーブルベア62内に内挿されている配管、配線40を構成する材料はフレキシブルな材料が採用されているが、この配管、配線40は内圧に耐えうる強度を備えるための剛性があるので強い弾性を備えており、線材、管材が太いほど、多いほど、また、屈曲半径が小さいほど屈曲抵抗は大きくなる。即ち、ケーブルベア62を屈曲させるための負荷が大きくなるので、屈曲させる方向に荷重が働くようにケーブルベアのリンクブロック間に、弾性体を設置する。また弾性体を設置することは、ケーブルベア62の巻き取り時にリンクブロック76同士の衝突を抑制、緩和するのにも有効である。
弾性体の構成例1:図8に示すように、ケーブルベア62の屈曲範囲の複数の各リンクブロック74の中心付近の屈曲内側に引っ掛け孔74aを設け、隣同士のリンクブロック引っ掛け孔74aとの間に引張りばね75を設ける。その引張り力はケーブルベア62内に収納された可撓線材、管材の曲げ弾性力Fと同じとすることが好ましい。但しケーブルベアがケーブルベアガイド65に当接することにより屈曲するのを許容する場合は、引張りばね75の引張り力は、ケーブルベアのリンクブロックが滑らかに屈曲するための切っ掛けを与える程度の引張り力で良いので、弾性力Fの1/2程度などの弾性力F以下の引張り力でも良い。
弾性体の構成例2:図9に示すように、ケーブルベア62の屈曲範囲の複数の各リンクピン78を巻き取り中心とした捩りばね77を設け、ばね77の端部は隣同士のリンクブロック76の止筒76aに固定しあるいは引っ掛け、その捩り力はケーブルベア62内に収納された可撓線材、管材の曲げ弾性力Fの約1/2と同じとすることが好ましい。但しケーブルベアがケーブルベアガイド65に衝突してリンクブロックの方向を変えられることにより屈曲するのを許容する場合は、捩りばね77の引張り力は、ケーブルベアのリンクブロックが滑らかに屈曲するための切っ掛けを与える程度の引張り力で良いので、弾性力Fの1/2程度などの弾性力F以下の引張り力でも良い。
弾性体の構成例3:図7に示すように、ケーブルベア62の屈曲範囲の複数の各リンクブロック71,72をケーブルベア62の屈曲半円範囲の複数の各リンンクピン中心を結んだ線方向に明けられた箱型の取付け孔72aを通る単数又は、複数の線状又は、予め自然放置状態でケーブルベアの最小屈曲半径以下の半径となるように加工された板状のばね材73とし、その一端部73aはケーブルベア62の巻き始めのリンクブロック71の取付け孔71aに固定する。その曲げ力はケーブルベア62内に収納された可撓線材、管材の曲げ弾性力Fの約1/2と同じとすることが好ましい。但しケーブルベアがケーブルベアガイド65に衝突してリンクブロックの方向を変えられることにより屈曲するのを許容する場合は、板状のばね材73の曲げ力は、ケーブルベアのリンクブロックが滑らかに屈曲するための切っ掛けを与える程度の曲げ力で良いので、弾性力Fの1/2程度などの弾性力F以下の曲げ力でも良い。
この実施形態において使用する二材成形用射出成形機は、可動型盤の金型と固定型盤の金型と両型盤の間に設置された反転型盤が可動型盤と同方向へ型開閉移動し、型盤が開いたとき、反転型盤を180度回転して2層射出し一体成形する二材成形用射出成形機であるが、反転台を基台に固定し、固定型盤に相当する型盤を固定せずに移動可能とし、反転台及び反転型盤に対して両側の射出ユニットを含む型盤が型閉のため近づいたり、型開のために離れたりする構成の二材成形用射出成形機であっても反転型盤の180度正逆回転するときのケーベルベアの構造作用は同じ構成のものを用いることができる。
(第2の実施の形態)
この実施形態において使用する二材成形用射出成形機20は、固定型盤に向かって樹脂を射出する2組の射出ユニットが設置され、同固定型盤の金型取付け面に固定側金型が2組取付けられ、可動型盤には型締方向軸周りに180度正逆転可能な反転盤が取付けられ、同反転盤には回転軸を中心に2組の金型が対称に取付けられ、正逆転のエンドにおいて、可動型盤が型閉するとき、各金型が固定側金型と嵌合い、型締めできるように構成され、固定型盤の金型と反転盤の金型とで形成する2つのキャビティのそれぞれに異種の樹脂を射出し、反転型盤を180度回転して2層射出し一体成形する二材成形用射出成形機である。
第2の実施形態を図に基づいて説明する。図5は第2の実施形態に係わる二材成形用射出成形機の平面模式図、図6は図5の二材成形用射出成形機のD視図である。
図において、固定型盤32は、基盤22に固設し、基盤22には取付台23を介して射出ユニットA11、また、取付台25を介して射出ユニットB12が取付けられる。固定型盤32に固定側金型34A、34Bが取付けられ、可動型盤33は基盤上に敷設されたレール26上を移動して型開閉することができる。可動型盤33には水平軸X2−X2上で180度反転可能な反転盤39が軸受37に軸方向を拘束して支えられ、反転盤39には、X2−X2軸を中心対称に2組の可動側金型35A、35Bが取付けられている。
反転盤39の回転手段は、可動型盤33に取付けられた、サーボモータ41に駆動されるピニオン42と、ピニオン42と噛み合う反転盤39に固設された大歯車43と、固定側金型34A、35Aと可動側金型34B、35Bが正対した位置と、その位置から180度回転した位置とで位置決めする位置決めピン44とで構成されている。
反転盤39と一体で且つ可動型盤33の背面まで可動型盤33を貫通したケーブルベア支持部材39aが設けられている。ケーブルベア支持部材39aにケーブルベア62の一端62bを固定し、他端62aを可動型盤33に固定したケーブルベア62とを備え、ケーブルベア62は反転盤39の反転に伴いケーブルベア62の最小屈曲半径で、且つ、ケーブルベア62がケーブルベア支持部材39aには接触しないように巻き取られることが好ましい。これによりケーブルベア62の巻き取り時にケーブルベア62がケーブルベア支持部材39aに衝突することがないので、ケーブルベアの破損を防止できる。またケーブルベア62の外周が反転盤39の外周以内に収まるように巻き取られるようにすると、反転盤39に接触しないように設置されているタイバーなどの周辺部材にケーブルベア62が衝突することを防止できるので、ケーブルベア62の破損を更に防止できる。また、ケーブルベア62をケーブルベア支持部材39aに直接固定するのではなく、ケーブルベア支持部材39aに連結固定された取付部材39bに固定した場合は、実施例1と同様に、ケーブルベア62bの取付位置の自由度を増大させることができるので、ケーブルベア62の動作範囲を更に縮小させる設計が容易になる。
反転盤39は巻き終わりの角度位置から180度逆転して、反転盤39の2組の金型35A、35Bが各々固定側金型34A、34Bと正対する位置になり、固定ピン44により角度位置が固定される。反転盤39の反転前後のケーブルベア62の全体形状はそれぞれケーブルベア62が支持部材39aから巻き解かれたときは、図6に2点鎖線で示したケーブルベア62‘のように、ひらがなの「しの字形状」に、また、支持部材39aに巻きついたときは実線で示してあるように「C字形状」となる。この実施形態の場合、ケーブルベア62はその重さで下方に垂れ下がるので、ケーブルベア62用のガイドは不要である。
以上に述べたこと以外は第1の実施形態と同じであるので、他の構成と作用の説明は省く。
2 固定型盤
3 可動型盤
4 固定側金型
5 可動側金型
6A 回転側金型A
6B 回転側金型B
7 反転台
9,79 回転型盤
10 二材射出成形機
11 射出ユニットA
12 射出ユニットB
13 タイバー固定手段
14 可動型盤開閉手段
15 反転台開閉手段
16 回転型盤回転手段
18 タイバー
62 ケーブルベア
73 板ばね
75 引張りばね
77 捩りばね

Claims (3)

  1. 可動側金型を取付けた可動型盤と固定側金型を取付けた固定型盤の間に、型締方向に対して直角方向を回転軸に、反転台上で180度回転可能に設置され両面に前記可動側金型と固定側金型とに嵌合してキャビティを形成する金型を取付けた反転型盤と、前記反転型盤を支持する反転台と、前記2つのキャビティにそれぞれ樹脂材を充填する2組の射出ユニットとを有する二材成形用射出成形機において、
    前記反転型盤を回転させる回転手段が、
    前記反転台に取付けられたサーボモータと、
    前記サーボモータに駆動されるピニオンと、
    前記反転型盤に連結固定され、前記ピニオンと噛み合う大歯車と、
    前記反転型盤が前記固定型盤あるいは前記可動型盤と正対した位置と、その位置から180度回転した位置とで位置決めする位置決めピンと、
    前記反転型盤の重量と回転を支えるベアリングと、を含む構成であり、
    前記ベアリングが、アンギュラーコンタクト型のベアリングであって、外輪及び内輪のいずれか一方が前記大歯車と一体となって前記反転型盤に固定され、他方が前記反転台に固定されていることを特徴とする二材成形用射出成形機。
  2. 前記ベアリングの外輪と前記大歯車を別々に加工製作し、互いを連結固定することにより一体化して、前記反転型盤に固定することを特徴とする請求項1に記載の二材成形用射出成形機。
  3. 前記ベアリングの外輪に歯車を直接加工することによって、前記ベアリングの外輪と前記大歯車を一体化して、前記反転型盤に固定することを特徴とする請求項1に記載の二材成形用射出成形機。
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