JP2003011195A - 射出成形機の駆動装置 - Google Patents

射出成形機の駆動装置

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JP2003011195A
JP2003011195A JP2001197579A JP2001197579A JP2003011195A JP 2003011195 A JP2003011195 A JP 2003011195A JP 2001197579 A JP2001197579 A JP 2001197579A JP 2001197579 A JP2001197579 A JP 2001197579A JP 2003011195 A JP2003011195 A JP 2003011195A
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JP
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shaft
screw shaft
ball screw
attached
rotary shaft
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JP2001197579A
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Inventor
Norihito Okada
則人 岡田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転部材の慣性を小さくし、クロスヘッドの立
ち上がり応答性を速くして、高速で移動させることがで
きるとともに、駆動装置全体の長さを短くすることがで
き、駆動装置全体を小型化することができるようにす
る。 【解決手段】少なくとも一側端に凹状部を有する回転軸
を備え、一側端が取付部材に取り付けられる駆動源と、
前記回転軸の前記取付部材側に取り付けられ、内周面に
係合部が形成された中空軸と、該中空軸の係合部と係合
し、前記凹状部内に進退自在に配設されるとともに、前
記駆動源の取付部材側に突出するねじ軸と、前記取付部
材側に回転不能に取り付けられるとともに、前記ねじ軸
に螺(ら)合するナットと、前記ねじ軸の突出する端部
に、前記ねじ軸に対して回転自在に支持される被駆動部
材とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の駆動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で
射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、
該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させる
ことによって成形品を成形するようにしている。
【0003】そのために、前記金型装置は固定金型及び
可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進
退させ、前記固定金型に対して接離させることによっ
て、型開閉、すなわち、型閉じ、型締め及び型開きを行
うことができるようになっている。
【0004】そして、前記型締装置に、前記可動金型を
進退させるためにトグル機構が配設され、該トグル機構
は、駆動部に配設されたサーボモータのような駆動源を
駆動することによって作動させられる。
【0005】図2は従来の型締装置の概略図、図3は従
来の駆動装置の断面図である。
【0006】図において、116は固定金型117が取
り付けられた固定プラテン、114は可動金型115が
取り付けられた可動プラテンである。また、107は、
前記可動プラテン114を進退させるトグル機構のトグ
ルリンク113を支持するトグルサポートである。該ト
グルサポート107には、前記トグルリンク113の基
端部が回動自在に取り付けされるとともに、後述するボ
ールねじ軸105、ボールねじナット111を介してク
ロスヘッド112が進退可能に取り付けられる。そし
て、駆動源を駆動して前記クロスヘッド112を進退さ
せることによって、トグル機構を作動させ、前記可動プ
ラテン114を進退させるようになっている。
【0007】ここで、101は駆動源としてのサーボモ
ータであり、該サーボモータ101はプーリ102が取
り付けられた回転軸を有し、図示されない固定部材に取
り付けられる。また、前記トグルサポート107には、
ボールねじ軸105が軸受106を介して回転自在に取
り付けられている。なお、該軸受106は、前記トグル
サポート107に形成された貫通孔に取り付けられた軸
受ホルダ110に固定され、ボールねじ軸105を回転
自在に、かつ、軸方向に移動不能に保持している。
【0008】そして、該ボールねじ軸105の図におけ
る右端には、クロスヘッド112に固定されたボールね
じナット111が螺(ら)合され、ボールねじ軸105
が回転すると回転不能なボールねじナット111が進退
するようになっている。また、前記ボールねじ軸105
の図における左端には、プーリ104が固定され、前記
サーボモータ101の回転力が前記プーリ102及びタ
イミングベルト103を介して、ボールねじ軸105に
伝達される。なお、118は、軸受ホルダ110を固定
するためにトグルサポート107に取り付けられたプレ
ートであり、109は、ボールねじ軸105を軸受10
6に対して軸方向に移動不能に保持するためのナットで
ある。
【0009】したがって、前記サーボモータ101を作
動させ回転軸を回転させると、プーリ102の回転がタ
イミングベルト103を介してプーリ104に伝達さ
れ、ボールねじ軸105が回転する。これにより、該ボ
ールねじ軸105に螺合されたボールねじナット111
がボールねじ軸105の軸方向に移動するので、前記ク
ロスヘッド112が図において右方又は左方に移動させ
られ、例えば、図3における前記クロスヘッド112が
実線で示される位置と点線で示される位置との間を往復
する。なお、前記クロスヘッド112は図示されないガ
イド部材に沿って往復し、回転しないようになってい
る。
【0010】そして、前記クロスヘッド112を前進
(図における右方向に移動)させると、トグル機構が伸
展して可動プラテン114が前進させられ、型閉じ及び
型締めが行われ、前記クロスヘッド112を後退(図に
おける左方向に移動)させると、トグル機構が屈曲して
前記可動プラテン114が後退させられ、型開きが行わ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の駆動装置においては、サーボモータ101に取り付
けたプーリ102を回転させ、該プーリ102の回転を
タイミングベルト103によってプーリ104に伝達し
てボールねじ軸105を回転させるようになっている。
このため、特に2つのプーリ102及び104の慣性が
大きいので、停止状態のクロスヘッド112を急加速、
急停止させて、すなわち、前記クロスヘッド112の応
答性を速くして、高速で移動させることが困難である。
【0012】このため、型締め装置の動作を高速化し
て、射出成形機のサイクルタイムを短縮することができ
ず、射出成形機のスループットを向上させることができ
なくなってしまう。
【0013】そのため、プーリを使用せずにボールねじ
ナットを回転させないようにし、クロスヘッドの応答性
を速くして、高速で移動させることができる駆動装置が
提供されている。
【0014】図4は従来の他の駆動装置の断面図であ
る。
【0015】図において、101’はサーボモータであ
り、プレート118’を介してトグルサポート107に
取り付けられる。そして、前記サーボモータ101’の
回転軸の前端(図における右端)は、カップリング12
9を介して、ボールねじ軸105の後端(図における左
端)に連結されている。ここで、前記回転軸及びボール
ねじ軸105の外周面、並びに、カップリング129の
内周面にはキー溝が形成され、該キー溝にキー128が
挿入されることによって、前記回転軸の回転が、カップ
リング129を介して、ボールネジ軸105に伝達され
る。
【0016】また、該ボールねじ軸105は、トグルサ
ポート107に取り付けられた軸受ホルダ110に収容
される軸受106によって、回転自在に支持される。な
お、前記ボールねじ軸105はナット109’によって
軸受106の内周部分に固定され軸方向に移動不能な状
態となる。そして、前記ボールねじ軸105の外周に、
クロスヘッド112に取り付けられたボールねじナット
111が螺合される。
【0017】したがって、前記サーボモータ101’を
作動させると、回転軸の回転がボールねじ軸105に伝
達され、該ボールねじ軸105に螺合されたボールねじ
ナット111がボールねじ軸105の軸方向に移動する
ので、前記クロスヘッド112が前進又は後退させられ
る。
【0018】この場合、サーボモータ101’とボール
ねじ軸105との間にカップリング129が介在するの
で、前記サーボモータ101’の後端からボールねじ軸
105の前端までの距離が長くなってしまう。すなわ
ち、駆動装置全体の長さが長くなってしまう。
【0019】そのため、モータの回転軸を中空とし、該
中空の部分にボールネジ軸を挿入したビルトインモータ
を使用した駆動装置が提供されている。
【0020】図5は従来の更に他の駆動装置の断面図で
ある。
【0021】図において、121はサーボモータであ
り、ステータ131、軸受133を介してサーボモータ
121のハウジングに回転自在に取り付けられた中空回
転軸122、及び、該中空回転軸122に取り付けられ
たロータ132を有する。なお、前記サーボモータ12
1のハウジングは、軸受ハウジング110’及びプレー
ト125を介して、トグルサポート107に取り付けら
れる。
【0022】そして、前記中空回転軸122の後端に
は、エンコーダ軸127を介して、前記中空回転軸12
2の回転を検出するためのエンコーダ126が取り付け
られる。また、前記中空回転軸122の前端には、中空
軸の外周に軸方向に延在するスプラインが形成された雄
スプライン軸123が取り付けられる。さらに、該雄ス
プライン軸123の前端には、中空軸の内周面に軸方向
に延在するスプラインが形成された雌スプライン軸12
4が結合される。
【0023】ここで、前記雄スプライン軸123及び雌
スプライン軸124は、互いのスプラインが咬(か)み
合うことによって結合されるので、軸方向に互いに移動
自在であり、雄スプライン軸123の回転が雌スプライ
ン軸124に伝達される。なお、前記雌スプライン軸1
24は、軸受106’を介して、軸受ハウジング11
0’に回転自在に取り付けられる。さらに、前記雌スプ
ライン軸124の前端にはボールねじナット111’が
取り付けられる。
【0024】そして、該ボールねじナット111’に
は、外周面のほぼ全長にわたりネジが形成されたボール
ねじ軸105’が螺入される。該ボールネジ軸105’
の前端には、図示されないガイド部材に沿ってスライド
可能なトグル機構のクロスヘッド112に取り付けられ
る。なお、前記クロスヘッド112は、ガイド部材に沿
ってスライドするため、回転不能になっているので、前
記ボールねじ軸105’も回転不能である。
【0025】したがって、前記サーボモータ121を作
動させると、中空回転軸122の回転がボールねじナッ
ト111’に伝達され、該ボールねじナット111’に
螺入されたボールネジ軸105’が軸方向に前後に移動
するので、前記クロスヘッド112が前進又は後退させ
られる。
【0026】この場合、外径の大きいボールねじナット
111’を回転させるようになっているため、慣性が大
きく、前記クロスヘッド112の立ち上がり応答性を速
くして、高速で移動させることが困難である。
【0027】本発明は、前記従来の駆動装置の問題点を
解決して、回転部材の慣性を小さくし、クロスヘッドの
応答性を速くして、高速で移動させることができるとと
もに、駆動装置全体の長さを短くすることができ、駆動
装置全体を小型化することができる射出成形機の駆動装
置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形機の駆動装置においては、少なくとも一側端に凹
状部を有する回転軸を備え、一側端が取付部材に取り付
けられる駆動源と、前記回転軸の前記取付部材側に取り
付けられ、内周面に係合部が形成された中空軸と、該中
空軸の係合部と係合し、前記凹状部内に進退自在に配設
されるとともに、前記駆動源の取付部材側に突出するね
じ軸と、前記取付部材側に回転不能に取り付けられると
ともに、前記ねじ軸に螺合するナットと、前記ねじ軸の
突出する端部に、前記ねじ軸に対して回転自在に支持さ
れる被駆動部材とを有する。
【0029】本発明の他の射出成形機の駆動装置におい
ては、さらに、前記被駆動部材は、トグル機構を作動さ
せるクロスヘッドである。
【0030】本発明の更に他の射出成形機の駆動装置に
おいては、さらに、前記回転軸は、中空回転軸である。
【0031】本発明の更に他の射出成形機の駆動装置に
おいては、少なくとも一側端に凹状部を有する回転軸を
備え、一側端が取付部材に取り付けられる駆動源と、前
記回転軸の凹状部の内周面と係合し、前記駆動源の取付
部材側に突出するねじ軸と、前記取付部材側に回転不能
に取り付けられるとともに、前記ねじ軸に螺合して該ね
じ軸に沿って進退するナットと、該ナットに取り付けら
れる被駆動部材とを有する。
【0032】本発明の更に他の射出成形機の駆動装置に
おいては、さらに、前記被駆動部材は、トグル機構を作
動させるクロスヘッドである。
【0033】本発明の更に他の射出成形機の駆動装置に
おいては、さらに、前記回転軸は、中空回転軸である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】図6は本発明の第1の実施の形態における
射出成形機の型締装置の概略図である。
【0036】図において、15はフレーム、13は該フ
レーム15に固定された固定プラテン、23は該固定プ
ラテン13との間に所定の距離を置いて、前記フレーム
15に対して移動自在に配設されたベースプレートとし
てのトグルサポート、14は前記固定プラテン13とト
グルサポート23との間に架設されたタイバー、12は
前記固定プラテン13と対向して配設され、前記タイバ
ー14に沿って進退(図における左右方向に移動)自在
に配設された可動プラテンである。そして、前記固定プ
ラテン13における可動プラテン12と対向する面に図
示されない固定金型が取り付けられ、また、前記可動プ
ラテン12における前記固定プラテン13と対向する面
に図示されない可動金型が取り付けられる。
【0037】また、前記可動プラテン12の後端 (図に
おける左端) には駆動装置10が取り付けられる。該駆
動装置10は、駆動源としてのモータ11を有し、被駆
動部材としてのエジェクタロッド24を前進又は後退
(図における右方向又は左方向に移動)させる。そし
て、該エジェクタロッド24が前進又は後退することに
よって、金型装置における可動金型内部のキャビティに
突出して成形品をエジェクトするための図示されないエ
ジェクタピンが前進又は後退させられる。ここで、前記
モータ11は、いかなる種類のモータであってもよい
が、サーボモータであることが望ましい。
【0038】そして、前記可動プラテン12とトグルサ
ポート23との間にはトグル機構18が取り付けられ、
前記トグルサポート23の後端には射出成形機の型締め
用の駆動手段として、駆動装置10が取り付けられる。
該駆動装置10は、駆動源としてのモータ11を有し、
被駆動部材としてのクロスヘッド17を進退させること
によって、トグル機構18を作動させることができる。
これにより、前記可動プラテン12が前進(図における
右方向に移動)させられて型閉じが行われるとともに、
モータ11による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が
発生させられ、該型締力によって型締めが行われる。本
実施の形態においては、トグル機構18を作動させるこ
とによって型締力を発生させるようにしているが、トグ
ル機構18を使用することなく、モータ11による推進
力をそのまま型締力として可動プラテン12に伝達する
こともできる。
【0039】前記トグル機構18は、前記クロスヘッド
17に対して揺動自在に支持されたトグルレバー21、
前記トグルサポート23に対して揺動自在に支持された
トグルレバー22、及び前記可動プラテン12に対して
揺動自在に支持されたトグルアーム16から成り、前記
トグルレバー21、22間、及び、トグルレバー22と
トグルアーム16との間がそれぞれリンク結合される。
【0040】次に、前記駆動装置10について説明す
る。なお、可動プラテン12に取り付けられた駆動装置
10とトグルサポート23に取り付けられた駆動装置1
0は、被駆動部材が相違するだけで、構造及び動作がほ
ぼ同一であるので、ここではグルサポート23に取り付
けられ、被駆動部材がクロスヘッド17である駆動装置
10について説明する。
【0041】図1は本発明の第1の実施の形態における
駆動装置の断面図である。
【0042】図において、駆動源としてのモータ11
は、ステータ31、軸受34を介してモータ11のハウ
ジングに回転自在に取り付けられた凹状部を有する回転
軸としての中空軸33、該中空軸33に取り付けられた
ロータ32を有する。なお、前記凹状部は両端が開放さ
れた連通孔であることが望ましいが、一端が閉鎖された
凹状部でもよい。本実施の形態においては連通孔である
ので、以下、前記凹状部を有する回転軸を中空軸と称す
ることとする。前記モータ11のハウジングの前端(図
における右端)は、プレート43を介して、取付部材と
してのトグルサポート23に取り付けられる。
【0043】そして、前記中空軸33の後端(図におけ
る左端)には、エンコーダ軸35を介して、前記中空軸
33の回転を検出する回転検出手段としてのエンコーダ
36が取り付けられる。また、前記中空軸33の前記エ
ンコーダ36と反対側の端部、すなわち、前端には、前
記中空軸33の内部に挿入される中空回転軸としての雌
スプライン中空軸37のフランジが取り付けられる。
【0044】ここで、該雌スプライン中空軸37は、中
心に孔を有するドーナツ状のフランジの一面に両端が開
放され、中空軸33より短い円柱部分を取り付けた形状
を有する。該円柱部分は、外径が中空軸33の内径より
わずかに小さい外径を有し、前記フランジの孔の内径と
ほぼ等しい内径の大径部分と、該大径部分の内径よりも
小さい内径の小径部分とから成る内面を有する。また、
前記小径部分の内周面には、軸方向に延在するスプライ
ン(係合部)が形成されている。そして、前記中空軸3
3の前端側から、円柱部分の先端を後端に向けて挿入
し、前記フランジの一面を中空軸33の前端面に取り付
けることによって、雌スプライン中空軸37は中空軸3
3に取り付けられる。
【0045】また、前記雌スプライン中空軸37内に
は、後端部分の外周面に軸方向に延在するスプラインが
形成された雄スプライン部38を有するねじ軸としての
ボールねじ軸41が挿入される。そして、前記雌スプラ
イン中空軸37の小径部分に、雄スプライン部38が係
合される。前記雌スプライン中空軸37及び雄スプライ
ン部38は、互いのスプラインが咬み合うことによって
係合されるので、軸方向に互いに移動自在であり、雌ス
プライン中空軸37の回転が雄スプライン部38に伝達
される。これにより、雌スプライン中空軸37の回転が
前記ボールねじ軸41に伝達される。ここで、前記ボー
ルねじ軸41の外周面の雄スプライン部38よりも前方
の部分にはねじが形成されている。そして、該ねじが形
成されている部分の外径は前記雌スプライン中空軸37
の大径部分の内径よりも小さくなっている。
【0046】そして、前記ボールねじ軸41のねじが形
成された部分には、前記プレート43に取り付けられた
ナットとしてのボールねじナット42が螺合される。
【0047】また、前記ボールねじ軸41の前端には、
図示されないガイド部材に沿ってスライド可能な被駆動
部材としてのクロスヘッド17が軸受45を介して取り
付けられる。ここで、前記ボールねじ軸41の前端はナ
ット48によって軸受45の内周部分に固定される。そ
して、クロスヘッド17は、取付プレート46及び取付
ボルト47によって軸受ホルダ44の前端に固定されて
いる。さらに、該軸受ホルダ44の後端は押板49によ
って軸受45の外周部に固定される。
【0048】これにより、前記ボールねじ軸41とクロ
スヘッド17とは、互いに回転自在であるが、軸方向に
互いに移動不能に結合される。そして、前記クロスヘッ
ド17は図示されないガイド部材によって回り止めされ
ているので、前記ボールねじ軸41の前進及び後退する
動き、すなわち、軸方向の直線運動だけが前記クロスヘ
ッド17に伝達される。
【0049】さらに、前記クロスヘッド17には、図6
に示されるように、トグルレバー21の一端が揺動自在
に取り付けられ、該トグルレバー21の他端にはトグル
レバー22が揺動自在に取り付けられる。そして、前記
クロスヘッド17が進退させられると、トグル機構18
が作動して、可動プラテン12が進退させられるように
なっている。
【0050】次に、前記構成の駆動装置の動作を説明す
る。
【0051】まず、ステータ31のコイルに電流を供給
してモータ11を駆動すると、ロータ32が回転し、該
ロータ32に取り付けられた中空軸33が回転する。す
ると、該回転が中空軸33の後端に取り付けられたエン
コーダ軸35を介して、エンコーダ36に伝達される。
これにより、中空軸33の回転が検出される。
【0052】一方、前記中空軸33の回転は、中空軸3
3の前端に取り付けられたフランジによって、雌スプラ
イン中空軸37に伝達される。そして、該雌スプライン
中空軸37の回転は、小径部分にスプラインによって結
合している雄スプライン部38によって、ボールねじ軸
41に伝達される。
【0053】ここで、ボールねじ軸41は、プレート4
3に取り付けられたボールねじナット42に螺入され、
かつ、該ボールねじナット42は固定されているので、
回転することにより軸方向に移動する、すなわち、前進
又は後退する。なお、前進するか後退するかは、ねじの
向きとボールねじ軸41の回転方向によって決定される
が、図1に示される状態では、ボールねじ軸41は最後
端に位置し、これ以上後退することができないので、こ
こでは、前進する場合について説明する。
【0054】そして、ボールねじ軸41が前進すると、
軸受ホルダ44及び該軸受ホルダ44に取り付けられた
クロスヘッド17が前進する。なお、ボールねじ軸41
とクロスヘッド17とは、互いに回転自在であるが、軸
方向に互いに移動不能に結合され、かつ、前記クロスヘ
ッド17はガイド部材によって回り止めされているの
で、前記ボールねじ軸41の回転は、被駆動部材である
前記クロスヘッド17に伝達されることがない。
【0055】これにより、図6に示されるようなトグル
機構18が作動して、可動プラテン12が前進させら
れ、図示されない金型の型閉じ及び型締めが行われる。
【0056】本実施の形態においては、被駆動部材を構
成する一つの部材がクロスヘッド17である場合につい
て説明したが、前記部材がエジェクタロッド24である
場合も同様である。すなわち、クロスヘッド17に代え
て、エジェクタロッド24を軸受ホルダ44に取り付け
ることによって、前記駆動装置10によって、前記エジ
ェクタロッド24を前進又は後退させることができる。
さらに、前記駆動装置10は、射出成形機における各種
可動部材及びそれに付随する部材を被駆動部材として取
り付けることによって、前記可動部材を前進又は後退さ
せることができる。
【0057】このように、本実施の形態においては、モ
ータ11のハウジングの前端にボールねじナット42が
取り付けられ、ボールねじ軸41が被駆動部材とともに
前進又は後退するようになっている。また、前記ボール
ねじ軸41が、後退した時にモータ11の内部に収納さ
れるようになっている。
【0058】したがって、回転部分の慣性が小さいの
で、クロスヘッド17を進退させる時の立ち上がり応答
性が速い。また、駆動装置10全体の長さが短く、駆動
装置10全体が小型化されるだけでなく、部材を取り替
えるだけで各種の被駆動部材を前進又は後退させること
ができ、汎(はん)用性が高い。そのため、モータ11
等の共通化が可能となり、駆動装置10の製造コストや
メンテナンスコストを低くすることができる。
【0059】さらに、駆動装置10の固定部材への取付
け及び取外しが容易となり、エンコーダ36の取付け及
び取外しも容易となるので、駆動装置10のメンテナン
ス性が高く、メンテナンスコストを低くすることができ
る。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造を有
するものについては、同じ符号を付与し、その説明を省
略する。
【0061】図7は本発明の第2の実施の形態における
駆動装置の断面図である。
【0062】図において、中空軸33の前端には、該中
空軸33の内部に挿入される中空回転軸としての雌スプ
ライン中空軸51のフランジが取り付けられる。ここ
で、該雌スプライン中空軸51は、中心に孔を有するド
ーナツ状のフランジの一面に両端が開放され、中空軸3
3よりも短い円柱部分を取り付けた形状を有する。該円
柱部分の内面には、軸方向に延在するスプラインが形成
されている。そして、前記中空軸33の前端側から、円
柱部分の先端を後端に向けて挿入し、前記フランジの一
面を中空軸33の前端面に取り付けることによって、雌
スプライン中空軸51は中空軸33に取り付けられる。
【0063】また、前記雌スプライン中空軸51内に
は、後端部分の外周面に軸方向に延在するスプラインが
形成された雄スプライン部53を有するねじ軸としての
ボールねじ軸52が挿入される。そして、前記雌スプラ
イン中空軸51及び雄スプライン部53は、互いのスプ
ラインが咬み合うことによって係合されるので、雌スプ
ライン中空軸51の回転が雄スプライン部53に伝達さ
れる。これにより、雌スプライン中空軸51の回転が前
記ボールねじ軸52に伝達される。
【0064】そして、前記ボールねじ軸52の軸受55
に対応する部分よりも前方には、ねじが形成されてい
る。そして、前記ボールねじ軸52の前記軸受ホルダ5
6の前端から突出した部分には、被駆動部材としてのク
ロスヘッド17に取り付けられたナットとしてのボール
ねじナット58が螺合される。
【0065】また、前記クロスヘッド17は図示されな
いガイド部材によって回り止めされているので、前記ボ
ールねじ軸52が回転すると、ボールねじナット58は
ボールねじ軸52に沿って前進及び後退する。これによ
り、軸方向の直線運動だけが前記クロスヘッド17に伝
達される。
【0066】なお、ボールねじ軸52を直接、中空軸3
3に係合させるようにしてもよい。この場合、雌スプラ
イン中空軸51は不要である。
【0067】次に、前記構成の駆動装置の動作を説明す
る。
【0068】まず、ステータ31のコイルに電流を供給
してモータ11を駆動すると、中空軸33が回転して、
雌スプライン中空軸51が回転する。そして、該雌スプ
ライン中空軸51の回転は、スプラインによって結合し
ている雄スプライン部53によって、ボールねじ軸52
に伝達される。
【0069】そして、該ボールねじ軸52は、クロスヘ
ッド17に取り付けられたボールねじナット58に螺入
され、かつ、前記クロスヘッド17はガイド部材によっ
て回り止めされ、固定されているので、前記ボールねじ
軸52が回転すると、クロスヘッド17はボールねじ軸
52の軸方向に移動する、すなわち、前進又は後退す
る。なお、前進するか後退するかは、ねじの向きとボー
ルねじ軸52の回転方向によって決定されるが、図7に
示される状態では、クロスヘッド17は最後端に位置
し、これ以上後退することができないので、ここでは、
前進する場合について説明する。
【0070】そして、ボールねじ軸52が回転すると、
ボールねじナット58及び該ボールねじナット58に取
り付けられたクロスヘッド17が前進する。なお、前記
クロスヘッド17はガイド部材によって回り止めされて
いるので、前記ボールねじ軸52の回転は、被駆動部材
である前記クロスヘッド17に伝達されることがない。
これにより、図6に示されるようなトグル機構18が作
動して、可動プラテン12が前進させられ、図示されな
い金型の型閉じ及び型締めが行われる。
【0071】このように、本実施の形態においては、モ
ータ11のハウジング内において、雌スプライン中空軸
51とボールねじ軸52とがスプライン結合されてい
る。そして、ボールねじナット58は、クロスヘッド1
7に固定され、回転しないようになっている。
【0072】したがって、回転部分の慣性が小さいの
で、クロスヘッド17を進退させる時の立ち上がり応答
性が速い。また、駆動装置10全体の長さが短く、駆動
装置10全体を小型化することができる。
【0073】さらに、雌スプライン中空軸51及びボー
ルねじ軸52の構造が簡単なので、製造コストを低くす
ることができるとともに、メンテナンスも容易になる。
【0074】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形機の駆動装置においては、少なくとも一
側端に凹状部を有する回転軸を備え、一側端が取付部材
に取り付けられる駆動源と、前記回転軸の前記取付部材
側に取り付けられ、内周面に係合部が形成された中空軸
と、該中空軸の係合部と係合し、前記凹状部内に進退自
在に配設されるとともに、前記駆動源の取付部材側に突
出するねじ軸と、前記取付部材側に回転不能に取り付け
られるとともに、前記ねじ軸に螺合するナットと、前記
ねじ軸の突出する端部に、前記ねじ軸に対して回転自在
に支持される被駆動部材とを有する。
【0076】この場合、回転部分の慣性が小さいので、
被駆動部材を進退させる時の立ち上がり応答性が速い。
また、駆動装置全体の長さが短く、駆動装置全体を小型
化することができる。
【0077】他の射出成形機の駆動装置においては、少
なくとも一側端に凹状部を有する回転軸を備え、一側端
が取付部材に取り付けられる駆動源と、前記回転軸の凹
状部の内周面と係合し、前記駆動源の取付部材側に突出
するねじ軸と、前記取付部材側に回転不能に取り付けら
れるとともに、前記ねじ軸に螺合して該ねじ軸に沿って
進退するナットと、該ナットに取り付けられる被駆動部
材とを有する。
【0078】この場合、回転部分の慣性が小さいので、
被駆動部材を進退させる時の立ち上がり応答性が速い。
また、駆動装置全体の長さが短く、駆動装置全体を小型
化することができる。さらに、駆動装置の構成が簡素な
ので、製造コストを低くすることができ、メンテナンス
も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における駆動装置の
断面図である。
【図2】従来の型締装置の概略図である。
【図3】従来の駆動装置の断面図である。
【図4】従来の他の駆動装置の断面図である。
【図5】従来の更に他の駆動装置の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における射出成形機
の型締装置の概略図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における駆動装置の
断面図である。
【符号の説明】
10 駆動装置 11 モータ 17 クロスヘッド 18 トグル機構 23 トグルサポート 24 エジェクタロッド 37、51 雌スプライン中空軸 41、52 ボールねじ軸 42、58 ボールねじナット 57 ナット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも一側端に凹状部を有す
    る回転軸を備え、一側端が取付部材に取り付けられる駆
    動源と、(b)前記回転軸の前記取付部材側に取り付け
    られ、内周面に係合部が形成された中空軸と、(c)該
    中空軸の係合部と係合し、前記凹状部内に進退自在に配
    設されるとともに、前記駆動源の取付部材側に突出する
    ねじ軸と、(d)前記取付部材側に回転不能に取り付け
    られるとともに、前記ねじ軸に螺合するナットと、
    (e)前記ねじ軸の突出する端部に、前記ねじ軸に対し
    て回転自在に支持される被駆動部材とを有することを特
    徴とする射出成形機の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記被駆動部材は、トグル機構を作動さ
    せるクロスヘッドである請求項1に記載の射出成形機の
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転軸は、中空回転軸である請求項
    1に記載の射出成形機の駆動装置。
  4. 【請求項4】 (a)少なくとも一側端に凹状部を有す
    る回転軸を備え、一側端が取付部材に取り付けられる駆
    動源と、(b)前記回転軸の凹状部の内周面と係合し、
    前記駆動源の取付部材側に突出するねじ軸と、(c)前
    記取付部材側に回転不能に取り付けられるとともに、前
    記ねじ軸に螺合して該ねじ軸に沿って進退するナット
    と、(d)該ナットに取り付けられる被駆動部材とを有
    することを特徴とする射出成形機の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記被駆動部材は、トグル機構を作動さ
    せるクロスヘッドである請求項4に記載の射出成形機の
    駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記回転軸は、中空回転軸である請求項
    4に記載の射出成形機の駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009116358A1 (ja) * 2008-03-18 2009-09-24 東洋機械金属株式会社 成形機
JP2018144399A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 住友重機械工業株式会社 射出成形機

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