JP3720281B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機のような成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようにしている。
【0003】
そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型開閉、すなわち、型閉、型締及び型開を行うことができるようになっている。
【0004】
そして、前記型締装置に、前記可動金型を進退させるためのトグル機構が配設され、該トグル機構は、駆動装置として配設された電動モータ、サーボモータ等を駆動することによって作動させられる。また、前記型締装置の可動プラテンには、金型装置の可動金型内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトするためのエジェクタピンを移動させるエジェクタロッドの駆動装置が取り付けられる。
【0005】
図2は従来の駆動装置の断面図である。
【0006】
図において、70は駆動手段としてのサーボモータであり、該サーボモータ70は、ステータ71、軸受74を介してサーボモータ70のハウジングに回転可能に取り付けられた中空回転軸73、及び、該中空回転軸73に取り付けられたロータ72を有する。なお、前記サーボモータ70のハウジングは、プレート91を介して、可動プラテン98に取り付けられる。そして、中空回転軸73の後端(図における左端)には、該中空回転軸73の内部に挿入される雌スプライン中空軸87のフランジが取り付けられる。なお、該フランジにはエンコーダ軸75を介して、前記中空回転軸73の回転を検出するためのエンコーダ76が取り付けられる。
【0007】
そして、前記雌スプライン中空軸87は、内周において軸方向に延在するスプラインが形成されており、軸方向に延在するスプラインが外周に形成されたボールねじ軸89の雄スプライン部88と結合される。前記雌スプライン中空軸87及び雄スプライン部88は、互いのスプラインが咬(か)み合うことによって結合されるので、軸方向に互いに移動可能であるが、雌スプライン軸87の回転がボールねじ軸89に伝達される。また、該ボールねじ軸89の外周の雄スプライン部88よりも前方の部分にはねじが形成されている。
【0008】
ここで、前記ボールねじ軸89には、プレート91に取り付けられたボールネジナット90が螺(ら)合される。また、前記ボールねじ軸89の前端には、ガイドバー96に沿ってスライド可能な可動ハウジング93が軸受92を介して取り付けられる。なお、前記ボールねじ軸89の前端はナット97によって軸受92の内周部分に固定される。そして、前記可動ハウジング93には可動ブロック94が取り付けられ、さらに、該可動ブロック94の中心部分には、金型装置の可動金型内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトするための図示されないエジェクタピンを移動させるエジェクタロッド95が取り付けられる。
【0009】
したがって、前記サーボモータ70を作動させると、中空回転軸73の回転がボールねじ軸89に伝達されるので、プレート91に取り付けられたボールねじナット90に螺入されたボールねじ軸89自体が回転しながら軸方向に移動する。このため、可動ブロック94を介して可動ハウジング93に取り付けられたエジェクタロッド95が前進又は後退させられる。なお、前記可動ハウジング93は、軸受92を介してボールねじ軸89に取り付けられているので、該ボールねじ軸89の回転が、前記可動ハウジング93及びエジェクタロッド95に伝達されることがない。
【0010】
この場合、サーボモータ70の後端からエジェクタロッド95までの距離が短くなるので、駆動装置全体の長さを短くすることができ、駆動装置全体が小型化される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の駆動装置においては、エジェクタピンが金型装置の可動金型内部のキャビティに突出して成形品に衝突した時に受ける衝撃によって、ボールねじ軸89やボールねじナット90が損傷してしまうことがある。
【0012】
通常、駆動手段としてのサーボモータ70を使用した駆動装置の場合、エジェクタピンが成形品に衝突する直前に前記サーボモータ70の駆動力を緩めて、慣性によってエジェクタピンを前進させて成形品に衝突させるようになっている。ところが、金型装置を変更した時のようにエジェクタピンの移動距離(突出量)が変更された場合、サーボモータ70の駆動力を緩める前に、エジェクタピンが成形品に衝突してしまうことがある。この場合、エジェクタピンが予定以上の衝撃を受け、該予定以上の衝撃がエジェクタロッド95を通して、ボールねじ軸89及びボールねじナット90から成るボールねじ部に伝えられ、該ボールねじ部が損傷してしまうことがある。
【0013】
そこで、ボールねじナット90をスプリングのような緩衝部材を介して支持することによって、エジェクタピンが予定以上の衝撃を受けてもボールねじ部が損傷することのない駆動装置が提供されている。
【0014】
図3は従来の他の駆動装置の断面図である。
【0015】
この場合、ボールねじナット90は、バネガイド挿通孔を備えるバネホルダ65に取り付けられる。そして、大径の頭頂部を備える棒状のバネガイド66が図における右方から前記バネガイド挿通孔に挿入され、その基部(図における左端)がプレート91に固定され、また、前記バネガイド挿通孔より大径の頭頂部(図における右端)が、前記バネホルダ65に係止される。
【0016】
さらに、前記プレート91とバネホルダ65との間にはバネ部材67が配設される。ここで、該バネ部材67は、例えば、コイルスプリング、スプリングワッシャ、ゴムブッシュ等の中心孔を備えるものであり、該中心孔にバネホルダ65が挿入されるようになっていることが望ましい。また、前記バネホルダ65は、基部にねじが形成されたボルトであり、プレート91にねじ止めされることが望ましい。この場合、前記バネホルダ65のプレート91に対する締め込み量を調節することによって、バネ部材67にかけるプリロード、すなわち、予圧の量を調節することができる。
【0017】
なお、図においては、前記バネガイド66及びバネ部材67が1つしか示されていないが、実際には複数であることが望ましい。
【0018】
ここで、前記駆動装置において、バネ部材67に予圧がかけられているので、バネホルダ65は、図における左方からバネガイド66に押し付けられて、移動不能な状態となっている。そのため、前記バネホルダ65に取り付けられたボールねじナット90も、ボールねじ軸89の軸方向に移動することがない。したがって、図2に示される駆動装置と同様に、サーボモータ70を作動させると、中空回転軸73の回転がボールねじ軸89に伝達されるので、ボールねじナット90に螺入されたボールねじ軸89自体が回転しながら軸方向に移動する。このため、可動ブロック94を介して可動ハウジング93に取り付けられたエジェクタロッド95が前進又は後退させられる。これにより、図示されないエジェクタピンを金型装置の可動金型内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトすることができる。
【0019】
そして、前記エジェクタピンが図における左方向への力を受けた場合、該力がエジェクタロッド95、ボールねじ軸89及びボールねじナット90を通してバネ部材67に伝えられる。ここで、前記力がバネ部材67にかけられた予圧以上であると、該バネ部材67は押し縮められるので、前記バネホルダ65が図における左方へ移動する。そのため、前記エジェクタピンが予定以上の強い衝撃を受けた場合でも、該衝撃は前記バネ部材67によって吸収されるので、ボールねじ部が損傷することがない。
【0020】
ところが、図3に示される前記従来の駆動装置においては、プレート91とバネホルダ65との間隔が開いているので、サーボモータ70の軸受74、ボールねじ軸89等に付着しているグリスのような潤滑剤が、前記プレート91とバネホルダ65との間から外に飛散してしまう。この場合、飛散した潤滑剤が周囲を汚染してしまう。
【0021】
本発明は、前記従来の駆動装置の問題点を解決して、衝撃を受けた場合でも、該衝撃を緩衝装置によって吸収することによってボールねじ部が損傷しないようにするとともに、遮蔽(へい)部材をボールねじ部の周囲に配設することによって、潤滑剤の飛散を防止することができる駆動装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の駆動装置においては、中空回転軸を備え、一側端が取付部材に取り付けられる駆動源と、前記中空回転軸の内周面と係合し、該中空回転軸内に進退自在に配設されるとともに、前記取付部材側に突出する回転するねじ軸と、該ねじ軸に螺合するナットと、該ナットを回転不能に支持するナット支持部材と、前記ナットの周囲を遮蔽する遮蔽部材と、前記ねじ軸の前記取付部材側の側端に配設された被駆動部材とを有する。
【0023】
本発明の他の駆動装置においては、さらに、前記被駆動部材は、金型内部に突出するエジェクタピンを駆動する。
【0024】
本発明の更に他の駆動装置においては、さらに、前記ナット支持部材は、緩衝装置を介して、前記取付部材の軸方向に移動可能に取り付けられる。
【0025】
本発明の更に他の駆動装置においては、さらに、前記緩衝装置は、予圧をかけられたバネ要素を備える。
【0026】
本発明の更に他の駆動装置においては、さらに、前記遮蔽部材は、前記ナット支持部材に取り付けられた円筒部材であり、前記取付部材に形成された孔と移動可能に係合する。
本発明の更に他の駆動装置においては、さらに、前記遮蔽部材の外周と前記孔の内周との間に配設されたシール部材を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の駆動装置は、各種の装置や用途に適用することができるものであるが、本実施の形態においては、説明の都合上、射出成形機に適用した場合について説明する。
【0028】
図4は本発明の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【0029】
図において、15はフレーム、13は該フレーム15に固定された固定プラテン、23は該固定プラテン13との間に所定の距離を置いて、前記フレーム15に対して移動可能に配設されたベースプレートとしてのトグルサポート、14は前記固定プラテン13とトグルサポート23との間に架設されたタイバー、12は前記固定プラテン13と対向して配設され、前記タイバー14に沿って進退(図における左右方向に移動)自在に配設された可動プラテンである。そして、前記固定プラテン13における可動プラテン12と対向する面に図示されない固定金型が取り付けられ、また、前記可動プラテン12における前記固定プラテン13と対向する面に図示されない可動金型が取り付けられる。
【0030】
また、前記可動プラテン12の後端 (図における左端) には駆動装置10が取り付けられる。該駆動装置10は、駆動源としてのモータ11を有し、被駆動部材としてのエジェクタロッド24を前進又は後退(図における右方向又は左方向に移動)させる。そして、該エジェクタロッド24が前進又は後退することによって、金型装置における可動金型内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトするための図示されないエジェクタピンが前進又は後退させられる。ここで、前記モータ11は、いかなる種類のモータであってもよいが、サーボモータであることが望ましい。
【0031】
そして、前記可動プラテン12とトグルサポート23との間にはトグル機構18が取り付けられ、前記トグルサポート23の後端(図における左端)には射出成形機の型締用の駆動手段としての駆動装置10’が取り付けられる。該駆動装置10’は、駆動源としてのモータ11’を有し、被駆動部材としてのクロスヘッド17を進退させることによって、トグル機構18を作動させることができる。これにより、前記可動プラテン12が前進(図における右方向に移動)させられて型閉が行われるとともに、モータ11’による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締が行われる。本実施の形態においては、トグル機構18を作動させることによって型締力を発生させるようにしているが、トグル機構18を使用することなく、モータ11’による推進力をそのまま型締力として可動プラテン12に伝達することもできる。
【0032】
前記トグル機構18は、前記クロスヘッド17に対して揺動自在に支持されたトグルレバー21、前記トグルサポート23に対して揺動自在に支持されたトグルレバー22、及び前記可動プラテン12に対して揺動自在に支持されたトグルアーム16から成り、前記トグルレバー21とトグルレバー22との間、及び、トグルレバー22とトグルアーム16との間がそれぞれリンク結合される。
【0033】
次に、前記駆動装置10について説明する。
【0034】
図1は本発明の実施の形態における可動プラテンに取り付けられた駆動装置の断面図である。
【0035】
図において、駆動源としてのモータ11は、ステータ31、軸受34を介してモータ11のハウジングに回転可能に取り付けられた第1の中空回転軸としての中空回転軸33、該中空回転軸33に取り付けられたロータ32を有する。なお、前記モータ11のハウジングの前端(図における右端)は、取付部材としてのプレート43を介して、可動プラテン12に取り付けられる。ここで、前記プレート43の中心部には、後述されるボールねじ軸41及びボールねじナット42が通過する孔が形成されている。
【0036】
そして、前記中空回転軸33の後端(図における左端)には、前記中空回転軸33の内部に挿入される第2の中空回転軸としての雌スプライン中空軸37のフランジが取り付けられる。また、該雌スプライン中空軸37のフランジには、エンコーダ軸35を介して、前記中空回転軸33の回転を検出する回転検出手段としてのエンコーダ36が取り付けられる。
【0037】
ここで、前記雌スプライン中空軸37は、中心に孔を有するドーナツ状のフランジ部の一面に両端が開放され、中空回転軸33より短い円筒部を取り付けた形状を有する。該円筒部の内面には、軸方向に延在するスプラインが形成されている。そして、前記雌スプライン中空軸37内には、後端部分の外周に軸方向に延在するスプラインが形成された雄スプライン部38を有するねじ軸としてのボールねじ軸41が挿入され、前記雌スプライン中空軸37に、雄スプライン部38が係合される。
【0038】
前記雌スプライン中空軸37及び雄スプライン部38は、互いのスプラインが咬み合うことによって係合されるので、軸方向に互いに移動可能であるが、雌スプライン中空軸37の回転が雄スプライン部38に伝達される。これにより、雌スプライン中空軸37の回転が前記ボールねじ軸41に伝達される。ここで、該ボールねじ軸41の外周の雄スプライン部38よりも前方の部分にはねじが形成されている。そして、該ねじが形成されている部分の外径は前記雌スプライン中空軸37の大径部分の内径よりも小さくなっている。
【0039】
そして、前記ボールねじ軸41の前記モータ11のハウジングの前端から突出した部分には、ナット支持部材としてのバネホルダ53に支持されたナットとしてのボールねじナット42が螺合される。ここで、前記バネホルダ53は、中心に孔を有するフランジ部53aの背面(図における左側面)に両端が開放された円筒部材としての短い円筒部53bを取り付けた形状を有する。そして、前記フランジ部53aにバネガイド挿通孔が形成され、該バネガイド挿通孔には、大径の頭頂部を備える棒状のバネガイド51が図における右方から挿入される。該バネガイド51の基部(図における左端)は前記プレート43の前面(図における右側面)に固定され、また、前記バネガイド挿通孔より大径の頭頂部51a(図における右端)が、前記フランジ部53aの前面(図における右側面)に係止される。
【0040】
さらに、前記プレート43の前面とバネホルダ53のフランジ部53aの背面との間にはバネ部材52が配設される。ここで、該バネ部材52は、例えば、コイルスプリング、スプリングワッシャ、ゴムブッシュ等の中心孔を備えるものであり、該中心孔にバネガイド51が挿入されるようになっていることが望ましい。また、前記バネガイド51は、基部にねじが形成されたボルトであり、プレート43の前面にねじ止めされることが望ましい。この場合、前記バネガイド51のプレート43の前面に対する締め込み量を調節することによって、バネ部材52にかけるプリロード、すなわち、予圧の量を調節することができる。
【0041】
このように、前記プレート43、バネガイド51、バネ部材52及びフランジ部53aによって、ナットとしてのボールねじナット42が受ける軸方向の衝撃を緩衝する緩衝装置が構成される。なお、図においては、緩衝装置が1つしか示されていないが、実際には複数であることが望ましい。
【0042】
また、前記バネホルダ53の円筒部53bの外径は、前記プレート43の中心部に形成された孔の内径にほぼ等しく、前記円筒部53bの外周が前記孔の内周を図における横方向に摺(しゅう)動する。すなわち、円筒部材としての円筒部53bは、取付部材としてのプレート43に形成された孔と移動可能に係合する。
【0043】
なお、前記プレート43の中心部に形成された孔には、図に示されるように、短い円筒部43bを形成してもよい。これにより、前記バネホルダ53の円筒部53bの外周と前記プレート43の中心部に形成された孔の内周とのオーバーラップ量を維持することができる。しかし、前記バネホルダ53の摺動量が少ない場合や前記プレート43の肉厚が大きい場合には、前記円筒部43bを形成する必要がない。
【0044】
このような構成により、前記円筒部53bはボールねじ部を遮蔽する遮蔽部材として機能する。さらに、前記バネホルダ53の円筒部53bの外周又は前記プレート43の中心部に形成された孔の内周に溝を形成し、該溝内にO−リングのようなシール部材54を収容することが望ましい。これにより、遮蔽部材の遮蔽性が向上する。
【0045】
また、前記ボールねじ軸41の前端には、ガイドバー46に沿ってスライド可能な可動ハウジング44が軸受45を介して取り付けられる。なお、前記ガイドバー46は、その後端部分が前記プレート43に取り付けられるが、前端部分が可動プラテン12に取り付けられてもよい。
【0046】
そして、前記ボールねじ軸41の前端はナット48によって軸受45の内周部分に固定される。これにより、前記ボールねじ軸41と可動ハウジング44とは、互いに回転可能であるが、軸方向に互いに移動不能に結合される。そして、前記可動ハウジング44はガイドバー46によって回り止めされているので、前記ボールねじ軸41の前進及び後退する動き、すなわち、軸方向の直線運動だけが前記可動ハウジング44に伝達される。
【0047】
さらに、該可動ハウジング44には可動ブロック47が取り付けられ、該可動ブロック47の中心部分には、エジェクタロッド24が取り付けられる。ここで、前記可動ハウジング44、可動ブロック47及びエジェクタロッド24が被駆動部材を構成する。そして、前記エジェクタロッド24の先端には、図示されないエジェクタピンが接続され、金型装置の可動金型内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトするようになっている。
【0048】
次に、前記構成の駆動装置の動作を説明する。
【0049】
まず、ステータ31のコイルに電流を供給してモータ11を駆動すると、ロータ32が回転し、該ロータ32に取り付けられた中空回転軸33が回転する。すると、該回転が中空回転軸33の後端に取り付けられたエンコーダ軸35を介して、エンコーダ36に伝達される。これにより、中空回転軸33の回転が検出される。
【0050】
一方、前記中空回転軸33の回転は、該中空回転軸33の前端に取り付けられたフランジによって、雌スプライン中空軸37に伝達される。そして、該雌スプライン中空軸37の回転は、小径部分にスプラインによって結合している雄スプライン部38によって、ボールねじ軸41に伝達される。
【0051】
ここで、該ボールねじ軸41は、ボールねじナット42に螺入され、かつ、該ボールねじナット42はバネホルダ53に取り付けられている。該バネホルダ53はバネガイド51によって回り止めされている。さらに、バネ部材52に予圧がかけられているので、バネホルダ53のフランジ部53aの前面は、図における左方からバネガイド51の頭頂部51aに押し付けられ、ボールねじ軸41の軸方向に移動することがない。そのため、前記ボールねじナット42は、回転不能、かつ、ボールねじ軸41の軸方向に移動不能となっている。したがって、該ボールねじ軸41自体が、回転することによって軸方向に移動する、すなわち、前進又は後退する。なお、前進するか後退するかは、ねじの向きとボールねじ軸41の回転方向によって決定されるが、図1に示される状態では、ボールねじ軸41は最後端に位置し、これ以上後退することができないので、ここでは、前進する場合について説明する。
【0052】
そして、ボールねじ軸41が前進すると、可動ハウジング44、該可動ハウジング44に取り付けられた可動ブロック47、及び、該可動ブロック47に取り付けられたエジェクタロッド24が前進する。なお、ボールねじ軸41と可動ハウジング44とは、互いに回転可能であるが、軸方向に互いに移動不能に結合され、かつ、前記可動ハウジング44はガイドバー46によって回り止めされているので、前記ボールねじ軸41の回転は、被駆動部材である前記可動ハウジング44、可動ブロック47及びエジェクタロッド24に伝達されることがない。
【0053】
これにより、図示されないエジェクタピンが前進して金型装置の可動金型内部のキャビティに突出し、成形品をエジェクトする。
【0054】
ここで、前記エジェクタピンがキャビティに突出して成形品をエジェクトする時、前記エジェクタピンは前記成形品からの反力としての衝撃を受ける。そして、該衝撃は、エジェクタロッド24、可動ブロック47、可動ハウジング44、軸受45及びボールねじ軸41を介して、バネホルダ53に取り付けられたボールねじナット42に伝達される。この場合、バネ部材52に予圧がかけられ、バネホルダ53のフランジ部53aの前面は、図における左方からバネガイド51の頭頂部51aに押し付けられている。そのため、前記衝撃を受けても、バネホルダ53は、ボールねじ軸41の軸方向に移動することがない。
【0055】
ところが、前記エジェクタピンが成形品から受ける反力としての衝撃が大きなものである場合、すなわち、設計時点で予定していたものより大きな衝撃である場合、前記バネ部材52は予圧以上の力を受けて、押し縮められてしまう。そして、前記バネホルダ53は図における左方へ移動し、該バネホルダ53に取り付けられたボールねじナット42も左方へ移動する。これにより、前記衝撃がバネ部材52によって吸収されるので、ボールねじ軸41及びボールねじナット42から成るボールねじ部が損傷することがない。
【0056】
また、前記ボールねじ部等には、潤滑のためグリス等の潤滑剤が供給されているが、ボールねじ軸41が回転すると遠心力によって、該ボールねじ軸41に付着した潤滑剤が半径方向に飛ばされる。しかし、本実施の形態においては、バネホルダ53の円筒部53bはボールねじ部を遮蔽する遮蔽部材として機能しているので、半径方向に飛ばされた潤滑剤が、駆動装置の周囲に飛散して駆動装置の周囲を汚染することがない。
【0057】
このように、本実施の形態においては、ボールねじナット42が取り付けられるバネガイド51が、バネ部材52を含む緩衝装置によって、ボールねじ軸41の軸方向に移動可能に取り付けられるとともに、ボールねじ部を遮蔽する遮蔽部材としても機能する。
【0058】
したがって、エジェクタピンが大きな衝撃を受けた時に前記緩衝装置が衝撃を吸収するので、ボールねじ部が損傷することがない。しかも、該ボールねじ部の潤滑剤が飛散して駆動装置の周囲を汚染することもない。また、遮蔽部材の構成が簡単なので、駆動装置の製造コストやメンテナンスコストを低くすることができる。
【0059】
なお、本実施の形態においては、駆動装置を射出成形機に適用した場合について説明したが、前記駆動装置は、ダイキャストマシン、IJ封止プレス等の成形機や他の装置に適用することができる。
【0060】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0061】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、駆動装置においては、中空回転軸を備え、一側端が取付部材に取り付けられる駆動源と、前記中空回転軸の内周面と係合し、該中空回転軸内に進退自在に配設されるとともに、前記取付部材側に突出する回転するねじ軸と、該ねじ軸に螺合するナットと、該ナットを回転不能に支持するナット支持部材と、前記ナットの周囲を遮蔽する遮蔽部材と、前記ねじ軸の前記取付部材側の側端に配設された被駆動部材とを有する。
【0062】
この場合、駆動装置全体の長さが短く、駆動装置全体が小型化されるだけでなく、取付用の部材を取り替えるだけで各種の被駆動部材を前進又は後退させることができるので、汎(はん)用性が高い。また、遮蔽部材をナットの周囲に配設することによって、潤滑剤の飛散を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における可動プラテンに取り付けられた駆動装置の断面図である。
【図2】従来の駆動装置の断面図である。
【図3】従来の他の駆動装置の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【符号の説明】
10、10’ 駆動装置
11、11’ モータ
17 クロスヘッド
24 エジェクタロッド
33 中空回転軸
37 雌スプライン中空軸
41 ボールねじ軸
42 ボールねじナット
43 プレート
53 バネホルダ
53b 円筒部

Claims (6)

  1. (a)中空回転軸を備え、一側端が取付部材に取り付けられる駆動源と、
    (b)前記中空回転軸の内周面と係合し、該中空回転軸内に進退自在に配設されるとともに、前記取付部材側に突出する回転するねじ軸と、
    (c)該ねじ軸に螺合するナットと、
    (d)該ナットを回転不能に支持するナット支持部材と、
    (e)前記ナットの周囲を遮蔽する遮蔽部材と、
    (f)前記ねじ軸の前記取付部材側の側端に配設された被駆動部材とを有することを特徴とする駆動装置。
  2. 前記被駆動部材は、金型内部に突出するエジェクタピンを駆動する請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記ナット支持部材は、緩衝装置を介して、前記取付部材の軸方向に移動可能に取り付けられる請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記緩衝装置は、予圧をかけられたバネ要素を備える請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記遮蔽部材は、前記ナット支持部材に取り付けられた円筒部材であり、前記取付部材に形成された孔と移動可能に係合する請求項1〜4のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記遮蔽部材の外周と前記孔の内周との間に配設されたシール部材を有する請求項5に記載の駆動装置。
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