JP3712644B2 - 成形機の型締装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形機の型締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機等の成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。
【0003】
そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型開閉、すなわち、型閉、型締及び型開を行うことができるようになっている。そして、前記型締装置は、一般に、固定金型を保持する固定プラテン及び可動金型を保持する可動プラテンを有し、前記可動プラテンを進退させる開閉装置としてのトグル機構が配設され、該トグル機構は、トグルサポートに取り付けられた電動モータ、油圧シリンダ等を駆動することによって作動させられる。
【0004】
ところで、射出成形機においては、固定金型が取り付けられる固定プラテンがフレームに固定されているが、金型装置の厚さはそれぞれ相違するので、金型装置を交換する度に金型装置の厚さに合わせて型締時の可動金型の合わせ面の位置、すなわち、型締位置を調整する必要がある。そして、前記固定プラテンと型締装置のトグルサポートとは、複数、例えば、4本のタイバーによって結合されて、相対的に位置決めされているので、前記型締位置を調整する場合、前記トグルサポートをタイバーに沿って移動させる。
【0005】
この場合、前記トグルサポートを4本のタイバーに対して均等に移動させる必要がある。そのため、4本のタイバーの外周にねじを形成し、該ねじにそれぞれ螺(ら)合する4つのナットを前記トグルサポートに取り付け、前記ナットを均等に回転させて、前記トグルサポートを移動させるようになっている。
【0006】
図2は従来の型締装置の型締位置調整装置の断面図、図3は図2におけるA矢視図である。
【0007】
図において、131はフレーム、132は該フレーム131に固定して取り付けられた固定プラテン、111は該固定プラテン132との間に所定の距離を置いて、前記フレーム131に対して移動可能に配設された型締機構支持部材としてのトグルサポートである。
【0008】
また、112は前記固定プラテン132とトグルサポート111との間に架設された複数、例えば、4本のガイド部材としてのタイバーであり、図における右端は固定部材138によって固定プラテン132に固定される。なお、前記トグルサポート111は前記タイバー112に沿って移動する。
【0009】
そして、135は前記固定プラテン132と対向して配設され、前記タイバー112に沿って進退(図における左右方向に移動)自在に配設された可動金型支持装置としての可動プラテンである。さらに、前記固定プラテン132における可動プラテン135と対向する金型取付面133に固定金型134が取り付けられ、また、前記可動プラテン135における前記固定プラテン132と対向する金型取付面136に可動金型137が取り付けられる。
【0010】
また、前記可動プラテン135の後端 (図における左端) には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動装置を取り付けるようにしてもよい。
【0011】
そして、前記可動プラテン135とトグルサポート111との間には、型締機構としてのトグル機構140が、前記トグルサポート111の背面(図における左側の面)には図示されない型締用駆動源が取り付けられる。該型締用駆動源は、油圧シリンダ、サーボモータ等を有し、被駆動部材としてのクロスヘッド145を進退させることによって、トグル機構140を作動させることができる。
【0012】
これにより、前記可動プラテン135が前進(図における右方向に移動)させられて型閉が行われるとともに、型締用駆動源による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締が行われる。本実施の形態においては、トグル機構140を作動させることによって型締力を発生させるようにしているが、トグル機構140を使用することなく、型締用駆動源による推進力をそのまま型締力として可動プラテン135に伝達することもできる。
【0013】
前記トグル機構140は、前記クロスヘッド145に対して揺動自在に支持されたトグルレバー142、前記トグルサポート111に対して揺動自在に支持されたトグルレバー141、及び、前記可動プラテン135に対して揺動自在に支持されたトグルアーム143から成り、前記トグルレバー141とトグルレバー142との間、及び、トグルレバー141とトグルアーム143との間がそれぞれリンク結合される。
【0014】
そして、トグルサポート111の隅にはタイバー挿通孔が形成され、前記タイバー112の図2における左端が、それぞれ、挿入される。また、それぞれの前記タイバー112は図2における左端の外周にねじが形成されたねじ部を有し、調整ナット115が前記ねじ部に螺合される。前記調整ナット115は、前記タイバー挿通孔におけるトグルサポート111の背面側に形成された大径部に嵌(かん)入され、押板116によって保持される。
【0015】
また、それぞれの前記調整ナット115の背面側の端面には、遊星歯車121が固定される。なお、該遊星歯車121及び調整ナット115の回転中心軸は一致している。そして、トグルサポート111の背面には太陽歯車123が図示されない軸受を介して回転可能に取り付けられる。そして、前記太陽歯車123は、図3に示されるように、4つの前記遊星歯車121の中心に配設され、それぞれの該遊星歯車121と噛(か)み合っている。
【0016】
なお、前記トグルサポート111には、太陽歯車駆動装置125が取り付けられる。該太陽歯車駆動装置125は、パルスモータのような電動モータから成り、太陽歯車駆動装置125の回転軸には駆動歯車126が取り付けられている。そして、前記太陽歯車駆動装置125は前記太陽歯車123の周囲に配設され、前記駆動歯車126が太陽歯車123と噛み合っているので、前記太陽歯車駆動装置125を作動させると、前記太陽歯車123が回転させられる。
【0017】
これにより、前記太陽歯車駆動装置125を作動させて駆動歯車126を回転させると、太陽歯車123が回転し、該太陽歯車123に噛み合っている遊星歯車121がそれぞれ回転させられ、該遊星歯車121が取り付けられた調整ナット115が回転させられる。
【0018】
そして、タイバー112は、図2における右端が固定プラテンに取り付けられているので、回転不能となっている。このため、前記調整ナット115は回転することによって、タイバー112の軸方向に移動する。これにより、前記調整ナット115が取り付けられているトグルサポート111全体が前記タイバー112の軸方向に移動させられ、前記型締装置の型締位置が調整される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の射出成形機の型締装置においては、トグルサポート111をタイバー112に沿って移動させることによって型締装置の位置を調整するようになっているが、前記トグルサポート111を移動させると、トグル機構140、可動プラテン135及び可動金型137も共に移動させることになるので、移動させる部材の質量が大きくなってしまう。このため、太陽歯車駆動装置125、太陽歯車123、遊星歯車121等に過大な負荷がかかり損傷してしまうことがある。また、前記太陽歯車駆動装置125の出力が大きくない場合には、調整ナット115を回転させることができなくなってしまう。さらに、太陽歯車駆動装置125、太陽歯車123、遊星歯車121等を大出力に対応したものとすると、大型化してしまい高価なものになってしまう。
【0020】
また、調整ナット115の前後に隙(すき)間があるので、調整ナット115のトグルサポート111に対する位置が厳密に固定されずに、前記隙間の寸法だけ調整ナット115とトグルサポート111との間にがたが生じてしまう。そのため、前記トグルサポート111のタイバー112に対する位置が厳密に固定されず、前記トグルサポート111とタイバー112との間にがたが生じてしまう。そして、前記トグルサポート111とタイバー112との間にがたが生じると、型開閉時の可動プラテンの慣性によって前記トグルサポート111が移動してしまい、型開閉の精度を十分に確保することができなくなってしまう。
【0021】
ところで、溶融された樹脂を金型装置のキャビティ空間に射出する時、図示されない射出装置の射出ノズルが固定金型134の背面に押し付けられる。このため、該固定金型134が取り付けられた固定プラテン132は、図2における右方から押されることになる。この場合、前記固定プラテン132の下端部がフレーム131に固定されているので、右方から押される力によって、前記固定プラテン132の内部に曲げモーメントが生じ、金型取付面133が傾斜してしまう。すると、該金型取付面133に取り付けられた固定金型134の合わせ面も傾斜してしまい、型開閉の精度が低くなってしまう。
【0022】
本発明は、前記従来の成形機の型締装置の問題点を解決して、型締位置を調整する時に移動させる部材の質量を小さくし、駆動装置の出力を大きくする必要がないようにするとともに、型締位置調整装置にがたが生じないようにして型開閉の精度を十分に確保し、かつ、射出装置の射出ノズルが固定金型の背面に押し付けられても、固定プラテンの金型取付面が傾斜してしまうことがない成形機の型締装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の成形機の型締装置においては、型締機構によって移動させられる可動プラテンと、フレームに取り付けられる固定プラテンと、前記可動プラテン又は固定プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、前記可動プラテン又は固定プラテンに配設され、該可動プラテン又は固定プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、前記固定プラテンは、前記フレームに対して移動可能に取り付けられる。
【0024】
本発明の他の成形機の型締装置においては、型締機構によって移動させられる可動プラテンと、フレームに取り付けられる固定プラテンと、前記可動プラテン又は固定プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、前記可動プラテン又は固定プラテンに配設され、該可動プラテン又は固定プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、該型締位置調整装置は、ねじ機構によって移動する連結部材を備える。
【0025】
本発明の更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記連結部材は、一端が前記可動プレートに固定されたねじ軸であり、前記可動プラテン又は固定プラテンに回転可能に取り付けられた調整ナットを回転させることによって移動させられる。
【0026】
本発明の更に他の成形機の型締装置においては、型締機構によって移動させられる可動プラテンと、フレームに取り付けられる固定プラテンと、前記固定プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、前記固定プラテンに配設され、該固定プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、該型締位置調整装置は、加圧流体シリンダ機構によって移動する連結部材を備える。
【0027】
本発明の更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記連結部材は、ピストンとして機能するフランジを備える円筒部材であり、前記固定プラテンに形成された加圧流体室に供給される加圧流体によって移動させられる。
【0028】
本発明の更に他の成形機の型締装置においては、型締機構によって移動させられる可動プラテンと、フレームに取り付けられる固定プラテンと、前記可動プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、前記可動プラテンに配設され、該可動プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、該型締位置調整装置は、加圧流体シリンダ機構によって移動する複数の連結部材を備える。
本発明の更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記連結部材は、ピストンとして機能するフランジを備える円筒部材であり、前記可動プラテンに形成された加圧流体室に供給される加圧流体によって移動させられる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の型締装置は、各種の装置や用途に適用することができるものであるが、本実施の形態においては、説明の都合上、射出成形機に適用した場合について説明する。
【0030】
図1は本発明の第1の実施の形態における射出成形機の概略図である。
【0031】
図において、31はフレーム、32は該フレーム31上にスライド取付部材33を介して、フレーム31に対して図おける左右方向にスライド可能に取り付けられた固定プラテン、11は該固定プラテン32との間に所定の距離を置いて、前記フレーム31上に固定された型締機構支持部材としてのトグルサポートである。また、12は前記固定プラテン32とトグルサポート11との間に架設された複数、例えば、4本のガイド部材としてのタイバーであり、図における右端は固定ナット38によって固定プラテン32に、また、図における左端は固定ナット38によってトグルサポート11に固定される。
【0032】
そして、21は前記固定プラテン32と対向して配設され、前記タイバー12に沿って進退(図における左右方向に移動)自在に配設された可動金型支持装置としての可動プラテンである。さらに、該可動プラテン21の前方(図における右方)には、複数、例えば、4本の連結部材としての連結ロッド26を介して可動プレート35が、前記タイバー12に沿って進退自在に取り付けられている。なお、前記連結ロッド26の一端は、前記可動プレート35の背面36 (図における左側面) に固定され、また、前記連結ロッド26の他端は、型締位置調整装置によって進退可能に可動プラテン21に取り付けられており、該可動プラテン21に対する可動プレート35の位置を調整することができるようになっている。
【0033】
また、前記固定プラテン32における可動プレート35と対向する金型取付面に固定金型34が取り付けられ、また、前記可動プレート35における前記固定プラテン32と対向する金型取付面に可動金型37が取り付けられる。
【0034】
なお、前記可動プレート35の背面36には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動装置を取り付けるようにしてもよい。 そして、前記可動プラテン21とトグルサポート11との間には、型締機構としてのトグル機構40が、前記トグルサポート11の背面(図における左側面)には図示されない型締用駆動源が取り付けられる。該型締用駆動源は、油圧シリンダ、サーボモータ等を有し、被駆動部材としてのクロスヘッド45を進退させることによって、トグル機構40を作動させることができる。
【0035】
これにより、前記可動プラテン21が前進(図における右方向に移動)させられると、前記可動プレート35が前進させられて型閉が行われるとともに、型締用駆動源による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締が行われる。本実施の形態においては、トグル機構40を作動させることによって型締力を発生させるようにしているが、トグル機構40を使用することなく、型締用駆動源による推進力をそのまま型締力として可動プラテン21に伝達する型締機構を採用することもできる。
【0036】
前記トグル機構40は、前記クロスヘッド45に対して揺動自在に支持されたトグルレバー42、前記トグルサポート11に対して揺動自在に支持されたトグルレバー41、及び、前記可動プラテン21に対して揺動自在に支持されたトグルアーム43から成り、前記トグルレバー41とトグルレバー42との間、及び、トグルレバー41とトグルアーム43との間がそれぞれリンク結合される。
【0037】
次に、型締位置調整装置について説明する。
【0038】
図4は本発明の第1の実施の形態における可動プラテンの背面を示す図であり図1のB矢視図、図5は本発明の第1の実施の形態における可動プラテンに取り付けられた型締位置調整装置の断面図であり図1のC部拡大図である。
【0039】
図5において、16は可動プラテン21に形成された複数、例えば、4つの連結ロッド挿通孔に回転可能に挿入された調整ナットである。該調整ナット16はフランジを備え、前記可動プラテン21の前面28側から連結ロッド挿通孔に挿入され、背面29に端部が突出する。そして、該端部には遊星歯車22が図示されない取付ボルト等によって固定されている。なお、前記遊星歯車22及び調整ナット16の回転中心軸は一致している。
【0040】
さらに、前記可動プラテン21の前面28には、前記フランジを覆うようなフランジ押さえ部材17が固定される。そのため、前記フランジは前記可動プラテン21の前面28とフランジ押さえ部材17によって前後方向(図における左右方向)から挟まれ、前後方向の動きが規制される。これにより、前記調整ナット16は、可動プラテン21に対して回転可能に、かつ、前後方向に移動不能に取り付けられる。
【0041】
そして、それぞれの前記連結ロッド26は図1における左端の外周にねじが形成されたねじ部27を有し、調整ナット16が前記ねじ部27に螺合される。したがって、前記連結ロッド26はねじ機構によって移動させられる。なお、前記遊星歯車22及びフランジ押さえ部材17には、前記ねじ部27の径よりも大きい挿入孔が形成され、前記連結ロッド26は前記挿入孔に対して自由に回転することができる。
【0042】
そして、前記可動プラテン21の背面29には太陽歯車23が図示されない軸受を介して回転可能に取り付けられる。そして、前記太陽歯車23は、図4に示されるように、4つの前記遊星歯車22の中心に配設され、それぞれの該遊星歯車22と噛み合っている。
【0043】
また、前記可動プラテン21には、図示されない取付部材を介して、太陽歯車駆動装置25が取り付けられる。該太陽歯車駆動装置25は、パルスモータのような電動モータから成り、太陽歯車駆動装置25の回転軸には駆動歯車24が取り付けられている。そして、前記太陽歯車駆動装置25は前記太陽歯車23の周囲に配設され、前記駆動歯車24が太陽歯車23と噛み合っているので、前記太陽歯車駆動装置25を作動させると、前記太陽歯車23が回転させられる。
【0044】
これにより、前記太陽歯車駆動装置25を作動させて駆動歯車24を回転させると、太陽歯車23が回転し、該太陽歯車23に噛み合っている遊星歯車22がそれぞれ回転させられ、該遊星歯車22が取り付けられた調整ナット16が回転させられる。
【0045】
そして、連結ロッド26は前端が可動プレート35の背面36に固定されているので、回転不能となっている。このため、前記調整ナット16が回転することによって、前記連結ロッド26は軸方向に移動する。これにより、前記連結ロッド26が固定されている可動プレート35が前記タイバー12の軸方向に移動させられ、可動プラテン21に対する位置が調整される。
【0046】
なお、4つの前記遊星歯車22の直径及び歯数はすべて等しいので、太陽歯車23の回転によって回転させられる4つの前記遊星歯車22及び調整ナット16の回転数は、すべて等しい。そして、4つの前記調整ナット16に形成されたねじ及び4本の連結ロッド26のねじ部27に形成されたねじもすべて等しい。そのため、4つの前記連結ロッド26の可動プラテン21に対する移動量も等しいので、前記可動プレート35は4本の前記タイバー12に沿って均等に移動させられる。
【0047】
次に、前記構成の型締装置の動作を説明する。
【0048】
まず、図示されない型締用駆動源が作動し、クロスヘッド45を前進させることによって、トグル機構40を作動させる。これにより、可動プラテン21及び可動プレート35が前進させられて可動金型37が固定金型34に接合されて型閉が行われ、次いで、型締が行われる。続いて、図示されない射出装置から加熱、溶融された樹脂が高圧で射出され、前記可動金型37及び固定金型34のキャビティ空間に充填される。そして、前記樹脂が冷却し、固化することによって成形品が成形される。すると、前記型締用駆動源が作動し、クロスヘッド45を後退させることによって、前記可動プラテン21及び可動プレート35が後退させられて可動金型37が固定金型34から離間して、型開が行われる。続いて、図示されないエジェクタロッドを前進させると、エジェクタピンが、前記可動金型37内部のキャビティ空間に突出して成形品をエジェクトする。これにより、成形品が取り出される。以上の動作を繰り返すことによって、多数の成形品が成形される。
【0049】
そして、異なる成形品を成形する時には、金型装置としての可動金型37及び固定金型34を交換する。ここで、交換前後で金型装置の厚さが異なる時は、交換後の金型装置の厚さに合わせて、型締時における可動金型の合わせ面の位置、すなわち、型締位置を調整する必要がある。この場合、前記可動プレート35をタイバー12の軸方向に移動させることによって、前記型締位置を調整する。
【0050】
まず、太陽歯車駆動装置25を作動させて駆動歯車24を回転させ、太陽歯車23を回転させる。すると、該太陽歯車23に噛み合っているすべての遊星歯車22がそれぞれ等量だけ回転させられ、それぞれの遊星歯車22が取り付けられた調整ナット16が等量だけ回転させられる。そして、前記調整ナット16が回転することによって、該調整ナット16に螺合されている連結ロッド26が軸方向に移動させられ、可動プレート35の位置が調整される。この場合、前記連結ロッド26はすべて等量だけ移動させられるので、可動プラテン21の前面と可動プレート35の背面36とは常に平行に維持される。
【0051】
ここで、前記調整ナット16及び連結ロッド26のねじ部27に形成されたねじのピッチ、並びに、遊星歯車22、太陽歯車23及び太陽歯車駆動装置25の駆動歯車24の歯数に基づいて、連結ロッド26の移動量と太陽歯車駆動装置25の回転数との関係をあらかじめ算出することができる。そのため、前記太陽歯車駆動装置25の回転数を調整することによって、前記連結ロッド26が固定された可動プレート35を所定量だけ移動させることができる。
【0052】
この場合、調整ナット16は、回転しながら連結ロッド26及び可動プレート35を可動プラテン21に対して移動させるので、前記連結ロッド26及び可動プレート35が前進させられる場合、前記調整ナット16のフランジの背面が可動プラテン21の前面28に押し付けられながら回転し、前記連結ロッド26及び可動プレート35が後退させられる場合、前記調整ナット16のフランジの背面がフランジ押さえ部材17に押し付けられながら回転する。ここで、本実施の形態においては、前記調整ナット16のフランジの背面と可動プラテン21の前面28との間、及び、前記調整ナット16のフランジの前面とフランジ押さえ部材17との間にグリス等の潤滑剤が供給されているので、摩擦抵抗が小さく、前記調整ナット16は滑らかに回転することができる。
【0053】
また、前記フランジ押さえ部材17、調整ナット16のフランジ及び可動プラテン21の前面28の間にがたが発生することがないので、前記連結ロッド26及び可動プレート35はがたつくことなく、タイバー12に沿って移動させられる。
【0054】
このように、本実施の形態において、型締位置調整装置は、可動プラテン21に配設された調整ナット16を回転させて、該調整ナット16に螺合された連結ロッド26を移動させ、可動金型37が取り付けられる可動プレート35を移動させるようになっている。
【0055】
そのため、型締位置を調整する時に前後方向に移動させる部材は、可動プレート35、可動金型37及び連結ロッド26だけであり、質量が小さいので、型締位置調整装置は大きな力を発生する必要がない。また、調整ナット16及び連結ロッド26に大きな力がかかることがないので、フランジ押さえ部材17、調整ナット16のフランジ及び可動プラテン21の前面28の間にがたが発生することがない。
【0056】
したがって、可動プレート35及び該可動プレート35に取り付けられた可動金型37はがたつくことなく、正確な移動距離だけ移動させられる。そのため、型締位置の調整を高い精度で行うことができるので、金型の型開閉の精度を確保することができる。
【0057】
また、本実施の形態においては、トグルサポート11がフレーム31上に固定されているので、固定プラテン32を、スライド取付部材33を介して、フレーム31にスライド可能に取り付けることができる。そのため、射出装置の射出ノズルが固定金型34の背面に押し付けられ、固定プラテン32が右方から押されても、該固定プラテン32の下端部が拘束されてなく自由なので、前記固定プラテン32の内部に曲げモーメントが生じることがない。したがって、前記固定プラテン32の金型取付面が傾斜してしまうことがないので、固定金型34の合わせ面も傾斜してしまうことがなく、型開閉の精度を確保することができる。
【0058】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略する。
【0059】
図6は本発明の第2の実施の形態における射出成形機の概略図、図7は本発明の第2の実施の形態における固定プラテンの背面を示す図であり図6のD矢視図、図8は本発明の第2の実施の形態における固定プラテンに取り付けられた型締位置調整装置の断面図であり図6のE部拡大図である。
【0060】
本実施の形態において、51は、タイバー12に沿って進退自在に配設された可動金型37が取り付けられる可動プラテンである。なお、前記可動プラテン51の後端 (図における左端) には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動装置を取り付けるようにしてもよい。そして、前記可動プラテン51とトグルサポート11との間には、トグル機構40が取り付けられる。
【0061】
また、52は、フレーム31上にスライド取付部材54を介して、フレーム31に対して図おける左右方向にスライド可能に取り付けられた固定プラテンである。さらに、該固定プラテン52の前方(図における右方)には、複数、例えば、4本の連結ロッド26を介して可動プレート53が、タイバー12に沿って進退自在に取り付けられている。なお、前記連結ロッド26の一端は、前記可動プレート53の背面56に固定され、また、前記連結ロッド26の他端は、型締位置調整装置によって進退自在に固定プラテン52に取り付けられており、固定プラテン52に対する可動プレート53の位置を調整することができるようになっている。また、前記可動プレート53における可動プラテン51と対向する金型取付面に固定金型34が取り付けられる。
【0062】
なお、前記固定プラテン52には射出装置の射出ノズル61が通過するノズル通過孔58が形成され、前記可動プレート53には射出装置の射出ノズル61が通過するノズル通過孔57が形成される。そして、前記射出ノズル61は、溶融された樹脂を固定金型34及び可動金型37の合わせ面に形成されたキャビティ空間内に射出する時、図示されない射出装置によって前記固定金型34の背面に押し付けられる。
【0063】
図8において、調整ナット16は、前記固定プラテン52の前面55側から連結ロッド挿通孔に挿入され、背面62に端部が突出する。そして、該端部には遊星歯車22が図示されない取付ボルト等によって固定されている。さらに、前記固定プラテン52の前面55には、前記調整ナット16のフランジを覆うようなフランジ押さえ部材17が固定される。
【0064】
なお、本実施の形態において、図7に示されるように、太陽歯車23は、中心部に前記射出ノズル61及びノズル通過孔58を収容する孔が形成されている。
【0065】
本実施の形態においては、連結ロッド26は前端が可動プレート53の背面56に固定され、調整ナット16が回転することによって、前記可動プレート53が前記タイバー12の軸方向に移動させられ、固定プラテン52に対する位置が調整されるようになっている。
【0066】
そして、金型装置としての可動金型37及び固定金型34を交換し、交換前後で金型装置の厚さが異なる時には、交換後の金型装置の厚さに合わせて、型締時における固定金型の合わせ面の位置、すなわち、型締位置を調整する必要がある。この場合、前記可動プレート53をタイバー12の軸方向に移動させることによって、前記型締位置を調整する。
【0067】
このように、本実施の形態において、型締位置調整装置は、固定プラテン52に配設された調整ナット16を回転させて、該調整ナット16に螺合された連結ロッド26を移動させ、固定金型34が取り付けられる可動プレート53を移動させるようになっている。
【0068】
そのため、型締位置を調整する時に前後方向に移動させる部材は、可動プレート53、固定金型34及び連結ロッド26だけであり、質量が小さいので、型締位置調整装置は大きな力を発生する必要がない。また、調整ナット16及び連結ロッド26に大きな力がかかることがないので、フランジ押さえ部材17、調整ナット16のフランジ及び可動プラテン51の前面の間にがたが発生することがない。
【0069】
したがって、可動プレート53及び該可動プレート53に取り付けられた固定金型34はがたつくことなく、正確な移動距離だけ移動させられる。そのため、型締位置の調整を高い精度で行うことができるので、金型の型開閉の精度を確保することができる。
【0070】
そして、本実施の形態においては、固定プラテン52が、スライド取付部材54を介して、フレーム31にスライド可能に取り付けられるとともに、連結ロッド26によって連結された可動プレート53に固定金型34が取付られる。そのため、射出装置の射出ノズルが固定金型34の背面に押し付けられ、可動プレート53及び固定プラテン52が右方から押されても、固定プラテン52の下端部が拘束されてなく自由なので、前記固定プラテン52の内部に曲げモーメントが生じることがない。したがって、前記可動プレート53の金型取付面が傾斜してしまうことがないので、固定金型34の合わせ面も傾斜してしまうことがなく、型開閉の精度を確保することができる。
【0071】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略する。
【0072】
図9は本発明の第3の実施の形態における射出成形機の概略図である。
【0073】
図において、63は、フレーム31上にスライド取付部材69を介して、フレーム31に対して図おける左右方向にスライド可能に取り付けられた固定プラテンである。
【0074】
本実施の形態において、型締位置調整装置は加圧流体によって駆動されるアクチュエータとしてのシリンダ装置によって構成される。図に示されるように、前記固定プラテン63にはシリンダ装置の加圧流体室として機能する円筒シリンダ状の空洞部68が形成される。そして、該空洞部68内には、シリンダ装置のピストンとして機能するピストンフランジ66aを備える連結部材としての連結円筒部材66が、軸方向に移動可能に挿入される。
【0075】
ここで、前記固定プラテン63の背面(図における右側面)には、前記空洞部68よりも内側に向けて突出し、前記連結円筒部材66が挿入される孔を形成する背面フランジ67bが前記固定プラテン63と一体的に形成される。また、該固定プラテン63の前面(図における左側面)には、前記連結円筒部材66が挿入される孔を備える前面フランジ67aが取り付けられる。
【0076】
これにより、ピストンフランジ66aの前後にそれぞれ空洞部68を備えるシリンダ装置が構成される。そして、図示されない加圧流体供給源からの加圧流体をピストンフランジ66aの前後の空洞部68に供給することによって、前記連結円筒部材66を前後に移動させることができる。このように、前記連結円筒部材66は加圧シリンダ機構によって移動させられる。
【0077】
なお、前記加圧流体は、空気、油等のいかなる流体であってもよい。また、前記連結円筒部材66の外周面と、前記前面フランジ67a及び背面フランジ67bの内周面とは、加圧流体が外部に漏れないように、気密又は液密な状態で摺(しゅう)動するようになっている。
【0078】
そして、前記連結円筒部材66の前端は可動プレート53の背面56に固定されている。ここで、前記連結円筒部材66の内径は、可動プレート53のノズル通過孔57の最大径とほぼ同一であり、図に示されるように、射出ノズル61が通過することができるようになっている。なお、前記連結円筒部材66の中心軸線は前記ノズル通過孔57の中心軸線と一致する。
【0079】
これにより、アクチュエータとしての前記シリンダ装置に加圧流体を供給して作動させることによって、前記連結円筒部材66を前後に移動させ、可動プレート53を固定プラテン63に対して移動させることができる。
【0080】
このように、本実施の形態において、型締位置調整装置は、加圧流体によって駆動されるアクチュエータとしてのシリンダ装置によって構成される。そして、シリンダ装置のピストンとして機能するピストンフランジ66aを備える連結円筒部材66を移動させ、固定金型34が取り付けられる可動プレート53を移動させるようになっている。
【0081】
そのため、型締位置を調整する時に前後方向に移動させる部材は、可動プレート53、固定金型34及び連結円筒部材66だけであり、質量が小さいので、型締位置調整装置は大きな力を発生する必要がない。また、加圧流体によって駆動されるので、大きな出力を出すことができ、滑らかに作動し、がたが発生することがない。
【0082】
したがって、可動プレート53及び該可動プレート53に取り付けられた固定金型34はがたつくことなく、正確な移動距離だけ移動させられる。そのため、型締位置の調整を高い精度で行うことができるので、金型の型開閉の精度を確保することができる。
【0083】
そして、本実施の形態においては、固定プラテン63が、スライド取付部材69を介して、フレーム31にスライド可能に取り付けられるとともに、連結円筒部材66によって連結された可動プレート53に固定金型34が取付られる。そのため、射出装置の射出ノズルが固定金型34の背面に押し付けられ、可動プレート53及び固定プラテン63が右方から押されても、固定プラテン63の下端部が拘束されてなく自由なので、前記固定プラテン63の内部に曲げモーメントが生じることがない。したがって、前記可動プレート53の金型取付面が傾斜してしまうことがないので、固定金型34の合わせ面も傾斜してしまうことがなく、型開閉の精度を確保することができる。
【0084】
なお、シリンダ装置によって構成される前記型締位置調整装置を前記第1の実施の形態における可動プラテン21に構成して、可動プレート35を移動させるようにしてもよい。
【0085】
なお、前記実施の形態においては、可動プラテンが横方向(水平方向)に移動する横置型の射出成形機について説明したが、本発明の型締位置調整装置は、可動プラテンが縦方向(垂直方向)に移動する縦置型の射出成形機にも適用することができる。さらに、本発明の型締位置調整装置は、射出成形機の他に、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の成形機にも適用することができる。
【0086】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0087】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、成形機の型締装置においては、型締機構によって移動させられる可動プラテンと、フレームに取り付けられる固定プラテンと、前記可動プラテン又は固定プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、前記可動プラテン又は固定プラテンに配設され、該可動プラテン又は固定プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、前記固定プラテンは、前記フレームに対して移動可能に取り付けられる。
【0088】
この場合、型締位置を調整する時に前後方向に移動させる部材の質量が小さいので、型締位置調整装置は大きな力を発生する必要がない。
【0089】
したがって、可動プレート及び該可動プレートに取り付けられた金型はがたつくことなく、正確な移動距離だけ移動させられ、型締位置の調整を高い精度で行うことができるので、金型の型開閉の精度を確保することができる。
【0091】
この場合、射出装置の射出ノズルが固定金型の背面に押し付けられ、固定プラテンが右方から押されても、固定プラテンの下端部が拘束されてなく自由なので、前記固定プラテンの内部に曲げモーメントが生じることがない。
【0092】
したがって、金型取付面が傾斜してしまうことがないので、固定金型の合わせ面も傾斜してしまうことがなく、型開閉の精度を確保することができる。
【0093】
更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記型締位置調整装置は、ねじ機構によって移動する連結部材を備える。
【0094】
この場合、調整ナット及び連結部材に大きな力がかかることがないので、がたが発生することがない。
【0095】
更に他の成形機の型締装置においては、さらに、前記型締位置調整装置は、加圧流体シリンダ機構によって移動する連結部材を備える。
【0096】
この場合、加圧流体によって駆動されるので、大きな出力を出すことができ、滑らかに作動し、がたが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出成形機の概略図である。
【図2】従来の型締装置の型締位置調整装置の断面図である。
【図3】図2におけるA矢視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における可動プラテンの背面を示す図であり図1のB矢視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における可動プラテンに取り付けられた型締位置調整装置の断面図であり図1のC部拡大図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における射出成形機の概略図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における固定プラテンの背面を示す図であり図6のD矢視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における固定プラテンに取り付けられた型締位置調整装置の断面図であり図6のE部拡大図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における射出成形機の概略図である。
【符号の説明】
16 調整ナット
21、51 可動プラテン
26 連結ロッド
31 フレーム
32、52、63 固定プラテン
35、53 可動プレート
40 トグル機構
66 連結円筒部材
66a ピストンフランジ
68 空洞部
Claims (7)
- (a)型締機構によって移動させられる可動プラテンと、
(b)フレームに取り付けられる固定プラテンと、
(c)前記可動プラテン又は固定プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、
(d)前記可動プラテン又は固定プラテンに配設され、該可動プラテン又は固定プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、
(e)前記固定プラテンは、前記フレームに対して移動可能に取り付けられることを特徴とする成形機の型締装置。 - (a)型締機構によって移動させられる可動プラテンと、
(b)フレームに取り付けられる固定プラテンと、
(c)前記可動プラテン又は固定プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、
(d)前記可動プラテン又は固定プラテンに配設され、該可動プラテン又は固定プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、
(e)該型締位置調整装置は、ねじ機構によって移動する連結部材を備えることを特徴とする成形機の型締装置。 - 前記連結部材は、一端が前記可動プレートに固定されたねじ軸であり、前記可動プラテン又は固定プラテンに回転可能に取り付けられた調整ナットを回転させることによって移動させられる請求項2に記載の成形機の型締装置。
- (a)型締機構によって移動させられる可動プラテンと、
(b)フレームに取り付けられる固定プラテンと、
(c)前記固定プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、
(d)前記固定プラテンに配設され、該固定プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、
(e)該型締位置調整装置は、加圧流体シリンダ機構によって移動する連結部材を備えることを特徴とする成形機の型締装置。 - 前記連結部材は、ピストンとして機能するフランジを備える円筒部材であり、前記固定プラテンに形成された加圧流体室に供給される加圧流体によって移動させられる請求項4に記載の成形機の型締装置。
- (a)型締機構によって移動させられる可動プラテンと、
(b)フレームに取り付けられる固定プラテンと、
(c)前記可動プラテンに移動可能に接続され、金型が取り付けられる可動プレートと、
(d)前記可動プラテンに配設され、該可動プラテンと前記可動プレートとの間隔を調整する型締位置調整装置とを有し、
(e)該型締位置調整装置は、加圧流体シリンダ機構によって移動する複数の連結部材を備えることを特徴とする成形機の型締装置。 - 前記連結部材は、ピストンとして機能するフランジを備える円筒部材であり、前記可動プラテンに形成された加圧流体室に供給される加圧流体によって移動させられる請求項6に記載の成形機の型締装置。
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