JPH0839631A - 電動射出成形機の射出装置 - Google Patents
電動射出成形機の射出装置Info
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- B29C45/47—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
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- B29C2045/5076—Drive means therefor using a single drive motor for rotary and for axial movements of the screw
Abstract
(57)【要約】
【目的】部品点数が多くなって射出装置が大型化するこ
とがなく、コストを低くすることができる。 【構成】スクリュー２０と、ボールねじ・スプライン軸
６４と、スプラインナット５７と、ボールねじナット６
２とを有する。前記スプラインナット５７とボールねじ
ナット６２との間に、それぞれクラッチ機構５６、６１
を介して中空モータ７０が配設される。前記スプライン
ナット５７側のクラッチ機構５６、６１を解放するとと
もに、ボールねじナット６２側のクラッチ機構５６、６
１を係合させて前記中空モータ７０を駆動すると、スク
リュー２０を前進させることができる。前記ボールねじ
ナット６２側のクラッチ機構５６、６１を解放するとと
もに、スプラインナット５７側のクラッチ機構５６、６
１を係合させて前記中空モータ７０を駆動すると、スク
リュー２０を後退させることができる。
とがなく、コストを低くすることができる。 【構成】スクリュー２０と、ボールねじ・スプライン軸
６４と、スプラインナット５７と、ボールねじナット６
２とを有する。前記スプラインナット５７とボールねじ
ナット６２との間に、それぞれクラッチ機構５６、６１
を介して中空モータ７０が配設される。前記スプライン
ナット５７側のクラッチ機構５６、６１を解放するとと
もに、ボールねじナット６２側のクラッチ機構５６、６
１を係合させて前記中空モータ７０を駆動すると、スク
リュー２０を前進させることができる。前記ボールねじ
ナット６２側のクラッチ機構５６、６１を解放するとと
もに、スプラインナット５７側のクラッチ機構５６、６
１を係合させて前記中空モータ７０を駆動すると、スク
リュー２０を後退させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電動射出成形機の射出
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を高圧で射
出し、金型のキャビティに充填（じゅうてん）し、該キ
ャビティ内において冷却して固化させ、次に、金型を開
いて成形品を取り出すようになっている。
ンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を高圧で射
出し、金型のキャビティに充填（じゅうてん）し、該キ
ャビティ内において冷却して固化させ、次に、金型を開
いて成形品を取り出すようになっている。
【０００３】前記射出成形機は型締装置及び射出装置を
有し、前記型締装置は固定プラテン及び可動プラテンを
備え、型締用シリンダが可動プラテンを進退させること
によって金型を接離させるようになっている。一方、射
出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱し溶融させ
る加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射
出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが進
退自在に配設される。そして、該スクリューを前進させ
ることによって樹脂を射出し、後退させることによって
計量を行うことができるようになっている。
有し、前記型締装置は固定プラテン及び可動プラテンを
備え、型締用シリンダが可動プラテンを進退させること
によって金型を接離させるようになっている。一方、射
出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱し溶融させ
る加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射
出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが進
退自在に配設される。そして、該スクリューを前進させ
ることによって樹脂を射出し、後退させることによって
計量を行うことができるようになっている。
【０００４】ところで、前記射出装置を進退させるため
に、また、前記スクリューを進退させるために電動機を
使用する電動射出成形機が提供されている。図２は従来
の電動射出成形機における射出装置の概略図である。図
において、２は射出装置、４は射出装置フレームであ
り、該射出装置フレーム４の前方（図における左方）に
は加熱シリンダ２１が固定され、該加熱シリンダ２１の
先端に射出ノズル２１ａが配設される。そして、前記加
熱シリンダ２１にはホッパ２１ｂが配設されるととも
に、加熱シリンダ２１の内部にはスクリュー２０が進退
自在にかつ回転自在に配設され、スクリュー２０の後端
が支持部材５によって回転自在に支持される。
に、また、前記スクリューを進退させるために電動機を
使用する電動射出成形機が提供されている。図２は従来
の電動射出成形機における射出装置の概略図である。図
において、２は射出装置、４は射出装置フレームであ
り、該射出装置フレーム４の前方（図における左方）に
は加熱シリンダ２１が固定され、該加熱シリンダ２１の
先端に射出ノズル２１ａが配設される。そして、前記加
熱シリンダ２１にはホッパ２１ｂが配設されるととも
に、加熱シリンダ２１の内部にはスクリュー２０が進退
自在にかつ回転自在に配設され、スクリュー２０の後端
が支持部材５によって回転自在に支持される。
【０００５】該支持部材５には第１サーボモータ６が取
り付けられ、該第１サーボモータ６の回転がタイミング
ベルト７ａを介して前記スクリュー２０に伝達されるよ
うになっている。また、前記射出装置フレーム４には、
スクリュー２０と平行にねじ軸８が回転自在に支持され
るとともに、該ねじ軸８と第２サーボモータ９とが連結
される。すなわち、前記ねじ軸８の後端はタイミングベ
ルト７ｂを介して第２サーボモータ９に接続され、該第
２サーボモータ９によってねじ軸８を回転させることが
できる。そして、前記ねじ軸８の前端は支持部材５に固
定されたナット５ａと螺合（らごう）させられる。した
がって、前記第２サーボモータ９を駆動し、タイミング
ベルト７ｂを介してねじ軸８を回転させることによっ
て、ナット５ａを軸方向に移動させることができる。
り付けられ、該第１サーボモータ６の回転がタイミング
ベルト７ａを介して前記スクリュー２０に伝達されるよ
うになっている。また、前記射出装置フレーム４には、
スクリュー２０と平行にねじ軸８が回転自在に支持され
るとともに、該ねじ軸８と第２サーボモータ９とが連結
される。すなわち、前記ねじ軸８の後端はタイミングベ
ルト７ｂを介して第２サーボモータ９に接続され、該第
２サーボモータ９によってねじ軸８を回転させることが
できる。そして、前記ねじ軸８の前端は支持部材５に固
定されたナット５ａと螺合（らごう）させられる。した
がって、前記第２サーボモータ９を駆動し、タイミング
ベルト７ｂを介してねじ軸８を回転させることによっ
て、ナット５ａを軸方向に移動させることができる。
【０００６】次に、前記構成の射出装置２の動作につい
て説明する。まず、計量工程においては、第１サーボモ
ータ６を駆動し、タイミングベルト７ａを介してスクリ
ュー２０を回転させ、該スクリュー２０を所定の位置ま
で後退させる。この時、ホッパ２１ｂから供給された樹
脂は、加熱シリンダ２１内において加熱され溶融させら
れ、スクリュー２０の後退に伴ってスクリュー２０の前
方（図における左方）に溜（た）められる。
て説明する。まず、計量工程においては、第１サーボモ
ータ６を駆動し、タイミングベルト７ａを介してスクリ
ュー２０を回転させ、該スクリュー２０を所定の位置ま
で後退させる。この時、ホッパ２１ｂから供給された樹
脂は、加熱シリンダ２１内において加熱され溶融させら
れ、スクリュー２０の後退に伴ってスクリュー２０の前
方（図における左方）に溜（た）められる。
【０００７】次に、射出工程においては、加熱シリンダ
２１の先端の射出ノズル２１ａを図示しない金型に押し
当て、第２サーボモータ９を駆動し、タイミングベルト
７ｂを介してねじ軸８を回転させる。この時、支持部材
５は前記ねじ軸８の回転に伴って移動させられ、前記ス
クリュー２０を前進させるので、スクリュー２０の前方
に溜められた樹脂を射出ノズル２１ａから射出する。
２１の先端の射出ノズル２１ａを図示しない金型に押し
当て、第２サーボモータ９を駆動し、タイミングベルト
７ｂを介してねじ軸８を回転させる。この時、支持部材
５は前記ねじ軸８の回転に伴って移動させられ、前記ス
クリュー２０を前進させるので、スクリュー２０の前方
に溜められた樹脂を射出ノズル２１ａから射出する。
【０００８】図３は従来の電動射出成形機における他の
射出装置の概略図である。図において、２は射出装置、
４は射出装置フレームであり、該射出装置フレーム４の
前方（図における左方）には加熱シリンダ２１が固定さ
れ、該加熱シリンダ２１の先端に図示しない射出ノズル
が配設される。そして、前記加熱シリンダ２１の内部に
はスクリュー２０が進退自在にかつ回転自在に配設さ
れ、該スクリュー２０の後端にボールねじ３１が、ま
た、該ボールねじ３１の後端にスプライン３２が形成さ
れる。
射出装置の概略図である。図において、２は射出装置、
４は射出装置フレームであり、該射出装置フレーム４の
前方（図における左方）には加熱シリンダ２１が固定さ
れ、該加熱シリンダ２１の先端に図示しない射出ノズル
が配設される。そして、前記加熱シリンダ２１の内部に
はスクリュー２０が進退自在にかつ回転自在に配設さ
れ、該スクリュー２０の後端にボールねじ３１が、ま
た、該ボールねじ３１の後端にスプライン３２が形成さ
れる。
【０００９】前記射出装置フレーム４には、前記ボール
ねじ３１に対応させて射出用貫通型モータ３４が配設さ
れ、ボールねじ３１とロータ３７とが螺合されるととも
に、前記スプライン３２に対応させて計量用貫通型モー
タ３５が配設され、スプライン３２とロータ３８とがス
プライン連結される。そして、前記射出用貫通型モータ
３４及び計量用貫通型モータ３５にはＮＣ制御装置３９
が接続され、該ＮＣ制御装置３９を制御してロータ３
７、３８を選択的に回転させることによって、射出及び
計量を行うことができる。すなわち、計量工程におい
て、計量用貫通型モータ３５のロータ３８を回転させ、
射出用貫通型モータ３４のロータ３７の回転を阻止する
と、スプライン３２は回転しながら後退する。その結
果、スクリュー２０も回転しながら後退し、計量が行わ
れる。なお、この時、射出用貫通型モータ３４に対する
電力の供給を調整することによって、ロータ３７をスプ
ライン３２と同じ方向に回転させるようにすると、計量
時における排圧制御を行うことができる。
ねじ３１に対応させて射出用貫通型モータ３４が配設さ
れ、ボールねじ３１とロータ３７とが螺合されるととも
に、前記スプライン３２に対応させて計量用貫通型モー
タ３５が配設され、スプライン３２とロータ３８とがス
プライン連結される。そして、前記射出用貫通型モータ
３４及び計量用貫通型モータ３５にはＮＣ制御装置３９
が接続され、該ＮＣ制御装置３９を制御してロータ３
７、３８を選択的に回転させることによって、射出及び
計量を行うことができる。すなわち、計量工程におい
て、計量用貫通型モータ３５のロータ３８を回転させ、
射出用貫通型モータ３４のロータ３７の回転を阻止する
と、スプライン３２は回転しながら後退する。その結
果、スクリュー２０も回転しながら後退し、計量が行わ
れる。なお、この時、射出用貫通型モータ３４に対する
電力の供給を調整することによって、ロータ３７をスプ
ライン３２と同じ方向に回転させるようにすると、計量
時における排圧制御を行うことができる。
【００１０】また、射出工程において、射出用貫通型モ
ータ３４のロータ３７を回転させ、計量用貫通型モータ
３５のロータ３８の回転を阻止すると、スプライン３２
はロータ３７の回転によって前進させられる。その結
果、スクリュー２０も前進させられ、射出が行われる。
ータ３４のロータ３７を回転させ、計量用貫通型モータ
３５のロータ３８の回転を阻止すると、スプライン３２
はロータ３７の回転によって前進させられる。その結
果、スクリュー２０も前進させられ、射出が行われる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電動射出成形機の射出装置においては、図２に示す
射出装置２の場合、計量工程においてスクリュー２０を
後退させるために第１サーボモータ６が、射出工程にお
いてスクリュー２０を前進させるために第２サーボモー
タ９が必要になるだけでなく、タイミングベルト７ｂも
必要になり、部品点数が多くなって射出装置２が大型化
するとともに、コストが高くなってしまう。
来の電動射出成形機の射出装置においては、図２に示す
射出装置２の場合、計量工程においてスクリュー２０を
後退させるために第１サーボモータ６が、射出工程にお
いてスクリュー２０を前進させるために第２サーボモー
タ９が必要になるだけでなく、タイミングベルト７ｂも
必要になり、部品点数が多くなって射出装置２が大型化
するとともに、コストが高くなってしまう。
【００１２】また、図３に示す射出装置２の場合、計量
工程においてスクリュー２０を後退させるために計量用
貫通型モータ３５が、射出工程においてスクリュー２０
を前進させるために射出用貫通型モータ３４が必要にな
り、また、スクリュー２０の後端にボールねじ３１が、
該ボールねじ３１の後端にスプライン３２が形成される
ので、部品点数が多くなって射出装置２が大型化すると
ともに、コストが高くなってしまう。
工程においてスクリュー２０を後退させるために計量用
貫通型モータ３５が、射出工程においてスクリュー２０
を前進させるために射出用貫通型モータ３４が必要にな
り、また、スクリュー２０の後端にボールねじ３１が、
該ボールねじ３１の後端にスプライン３２が形成される
ので、部品点数が多くなって射出装置２が大型化すると
ともに、コストが高くなってしまう。
【００１３】本発明は、前記従来の電動射出成形機の射
出装置の問題点を解決して、部品点数が多くなって射出
装置が大型化することがなく、コストを低くすることが
できる電動射出成形機の射出装置を提供することを目的
とする。
出装置の問題点を解決して、部品点数が多くなって射出
装置が大型化することがなく、コストを低くすることが
できる電動射出成形機の射出装置を提供することを目的
とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
動射出成形機の射出装置においては、スクリューと、該
スクリューの後方においてスクリューと一体に進退自在
にかつ回転自在に配設され、スプライン及びボールねじ
が形成されたボールねじ・スプライン軸と、該ボールね
じ・スプライン軸とスプライン連結されたスプラインナ
ットと、前記ボールねじ・スプライン軸と螺合させられ
たボールねじナットとを有する。
動射出成形機の射出装置においては、スクリューと、該
スクリューの後方においてスクリューと一体に進退自在
にかつ回転自在に配設され、スプライン及びボールねじ
が形成されたボールねじ・スプライン軸と、該ボールね
じ・スプライン軸とスプライン連結されたスプラインナ
ットと、前記ボールねじ・スプライン軸と螺合させられ
たボールねじナットとを有する。
【００１５】また、前記スプラインナットとボールねじ
ナットとの間に、それぞれクラッチ機構を介して配設さ
れた中空モータを有する。
ナットとの間に、それぞれクラッチ機構を介して配設さ
れた中空モータを有する。
【００１６】
【作用】本発明によれば、前記のように電動射出成形機
の射出装置においては、スクリューと、該スクリューの
後方においてスクリューと一体に進退自在にかつ回転自
在に配設され、スプライン及びボールねじが形成された
ボールねじ・スプライン軸と、該ボールねじ・スプライ
ン軸とスプライン連結されたスプラインナットと、前記
ボールねじ・スプライン軸と螺合させられたボールねじ
ナットとを有する。 また、前記スプラインナットとボ
ールねじナットとの間に、それぞれクラッチ機構を介し
て配設された中空モータを有する。
の射出装置においては、スクリューと、該スクリューの
後方においてスクリューと一体に進退自在にかつ回転自
在に配設され、スプライン及びボールねじが形成された
ボールねじ・スプライン軸と、該ボールねじ・スプライ
ン軸とスプライン連結されたスプラインナットと、前記
ボールねじ・スプライン軸と螺合させられたボールねじ
ナットとを有する。 また、前記スプラインナットとボ
ールねじナットとの間に、それぞれクラッチ機構を介し
て配設された中空モータを有する。
【００１７】この場合、射出工程において、前記スプラ
インナット側のクラッチ機構を解放するとともに、ボー
ルねじナット側のクラッチ機構を係合させて前記中空モ
ータを駆動すると、該中空モータの動力はスプラインナ
ットには伝達されず、ボールねじ・スプライン軸は回転
が阻止された状態になる。その結果、中空モータの動力
がボールねじナットに伝達されるので、ボールねじ・ス
プライン軸はボールねじの回転に伴って前進し、スクリ
ューを前進させる。
インナット側のクラッチ機構を解放するとともに、ボー
ルねじナット側のクラッチ機構を係合させて前記中空モ
ータを駆動すると、該中空モータの動力はスプラインナ
ットには伝達されず、ボールねじ・スプライン軸は回転
が阻止された状態になる。その結果、中空モータの動力
がボールねじナットに伝達されるので、ボールねじ・ス
プライン軸はボールねじの回転に伴って前進し、スクリ
ューを前進させる。
【００１８】また、計量工程において、前記ボールねじ
ナット側のクラッチ機構を解放するとともに、スプライ
ンナット側のクラッチ機構を係合させて前記中空モータ
を駆動すると、該中空モータの動力はボールねじナット
には伝達されず、ボールねじナットはフリーになる。そ
の結果、中空モータの動力がスプラインナットに伝達さ
れるので、ボールねじ・スプライン軸は回転しながら後
退し、スクリューを後退させる。
ナット側のクラッチ機構を解放するとともに、スプライ
ンナット側のクラッチ機構を係合させて前記中空モータ
を駆動すると、該中空モータの動力はボールねじナット
には伝達されず、ボールねじナットはフリーになる。そ
の結果、中空モータの動力がスプラインナットに伝達さ
れるので、ボールねじ・スプライン軸は回転しながら後
退し、スクリューを後退させる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図１は本発明の実施例における
電動射出成形機の射出装置の要部概略図である。図にお
いて、２０はスクリュー、２１は該スクリュー２０を進
退自在にかつ回転自在に支持する加熱シリンダである。
該加熱シリンダ２１は射出サポート５１に固定され、加
熱シリンダ２１の後端の近傍にホッパ２１ｂが配設され
る。
ながら詳細に説明する。図１は本発明の実施例における
電動射出成形機の射出装置の要部概略図である。図にお
いて、２０はスクリュー、２１は該スクリュー２０を進
退自在にかつ回転自在に支持する加熱シリンダである。
該加熱シリンダ２１は射出サポート５１に固定され、加
熱シリンダ２１の後端の近傍にホッパ２１ｂが配設され
る。
【００２０】そして、前記射出サポート５１は筒状の形
状を有し、該射出サポート５１にステータ５２が配設さ
れ、該ステータ５２の内側にロータ５３が回転自在に配
設される。該ロータ５３は筒状の形状を有し、前記ステ
ータ５２と共に中空モータ７０を構成し、ロータ５３の
前方 (図における左方) の端部にはクラッチ機構５６を
介してスプラインナット５７が配設される。該スプライ
ンナット５７は、ベアリング６８を介して前記射出サポ
ート５１によって回転自在に支持される。一方、前記ロ
ータ５３の後方 (図における右方) の端部にはクラッチ
機構６１を介してボールねじナット６２が配設される。
そして、該ボールねじナット６２はベアリング６９を介
して前記射出サポート５１によって回転自在に支持され
る。
状を有し、該射出サポート５１にステータ５２が配設さ
れ、該ステータ５２の内側にロータ５３が回転自在に配
設される。該ロータ５３は筒状の形状を有し、前記ステ
ータ５２と共に中空モータ７０を構成し、ロータ５３の
前方 (図における左方) の端部にはクラッチ機構５６を
介してスプラインナット５７が配設される。該スプライ
ンナット５７は、ベアリング６８を介して前記射出サポ
ート５１によって回転自在に支持される。一方、前記ロ
ータ５３の後方 (図における右方) の端部にはクラッチ
機構６１を介してボールねじナット６２が配設される。
そして、該ボールねじナット６２はベアリング６９を介
して前記射出サポート５１によって回転自在に支持され
る。
【００２１】前記クラッチ機構５６、６１は動力の伝達
及び切離しを行うものであれば、いずれのものも使用す
ることができる。また、ワンウェイクラッチのように一
方向にだけ回転することができるようなものも使用する
ことができる。この場合、前記中空モータ７０の駆動方
向を切り換えるだけで、クラッチ機構５６、６１の一方
を選択的に回転させ、他方の回転を阻止することができ
る。例えば、中空モータ７０を正方向に駆動すると、ク
ラッチ機構５６をフリーにするとともにクラッチ機構６
１をロックすることができ、中空モータ７０を逆方向に
駆動すると、クラッチ機構６１をフリーにするとともに
クラッチ機構５６をロックすることができる。
及び切離しを行うものであれば、いずれのものも使用す
ることができる。また、ワンウェイクラッチのように一
方向にだけ回転することができるようなものも使用する
ことができる。この場合、前記中空モータ７０の駆動方
向を切り換えるだけで、クラッチ機構５６、６１の一方
を選択的に回転させ、他方の回転を阻止することができ
る。例えば、中空モータ７０を正方向に駆動すると、ク
ラッチ機構５６をフリーにするとともにクラッチ機構６
１をロックすることができ、中空モータ７０を逆方向に
駆動すると、クラッチ機構６１をフリーにするとともに
クラッチ機構５６をロックすることができる。
【００２２】また、前記スクリュー２０の後端にはボー
ルねじ・スプライン軸６４が固定され、スクリュー２０
とボールねじ・スプライン軸６４とは一体的に回転する
ようになっている。該ボールねじ・スプライン軸６４の
前方部には、スプラインナット５７に対応させてスプラ
イン６５が形成され、ボールねじ・スプライン軸６４の
後方部には、ボールねじナット６２に対応させてボール
ねじ６６が形成される。
ルねじ・スプライン軸６４が固定され、スクリュー２０
とボールねじ・スプライン軸６４とは一体的に回転する
ようになっている。該ボールねじ・スプライン軸６４の
前方部には、スプラインナット５７に対応させてスプラ
イン６５が形成され、ボールねじ・スプライン軸６４の
後方部には、ボールねじナット６２に対応させてボール
ねじ６６が形成される。
【００２３】そして、前記スプライン６５及びボールね
じ６６の各有効範囲は、射出工程及び計量工程における
ストロークより長く設定される。次に、前記構成の電動
射出成形機の射出装置の動作について説明する。まず、
射出工程において、クラッチ機構５６を解放するととも
にクラッチ機構６１を係合させて中空モータ７０を駆動
する。なお、クラッチ機構５６、６１がワンウェイクラ
ッチによって構成される場合には、中空モータ７０を正
方向に駆動することによってクラッチ機構５６をフリー
にするとともにクラッチ機構６１をロックする。
じ６６の各有効範囲は、射出工程及び計量工程における
ストロークより長く設定される。次に、前記構成の電動
射出成形機の射出装置の動作について説明する。まず、
射出工程において、クラッチ機構５６を解放するととも
にクラッチ機構６１を係合させて中空モータ７０を駆動
する。なお、クラッチ機構５６、６１がワンウェイクラ
ッチによって構成される場合には、中空モータ７０を正
方向に駆動することによってクラッチ機構５６をフリー
にするとともにクラッチ機構６１をロックする。
【００２４】この場合、中空モータ７０の動力はスプラ
インナット５７には伝達されず、ボールねじ・スプライ
ン軸６４は回転が阻止された状態になるとともに、中空
モータ７０の動力がボールねじナット６２に伝達される
ので、ボールねじ・スプライン軸６４はボールねじ６６
の回転に伴って前進し、スクリュー２０を前進させる。
インナット５７には伝達されず、ボールねじ・スプライ
ン軸６４は回転が阻止された状態になるとともに、中空
モータ７０の動力がボールねじナット６２に伝達される
ので、ボールねじ・スプライン軸６４はボールねじ６６
の回転に伴って前進し、スクリュー２０を前進させる。
【００２５】また、計量工程において、クラッチ機構６
１を解放するとともにクラッチ機構５６を係合させて中
空モータ７０を駆動する。なお、クラッチ機構５６、６
１がワンウェイクラッチによって構成される場合には、
中空モータ７０を逆方向に駆動することによってクラッ
チ機構６１をフリーにするとともにクラッチ機構５６を
ロックする。
１を解放するとともにクラッチ機構５６を係合させて中
空モータ７０を駆動する。なお、クラッチ機構５６、６
１がワンウェイクラッチによって構成される場合には、
中空モータ７０を逆方向に駆動することによってクラッ
チ機構６１をフリーにするとともにクラッチ機構５６を
ロックする。
【００２６】この場合、中空モータ７０の動力はボール
ねじナット６２には伝達されず、ボールねじナット６２
はフリーになる。また、中空モータ７０の動力がスプラ
インナット５７に伝達されるので、ボールねじ・スプラ
イン軸６４は回転しながら後退し、スクリュー２０を後
退させる。ここで、計量時におけるスクリュー２０の背
圧を制御する場合、前記ボールねじナット６２に背圧用
の図示しない小型モータを接続してボールねじナット６
２を逆方向に回転させるようにする。この場合、前記小
型モータの駆動に対応する力によってスクリュー２０に
背圧が加えられる。また、クラッチ機構６１の部分に可
変変速機を配設し、ボールねじナット６２の回転速度を
制御することによってスクリュー２０に背圧を加えるこ
ともできる。
ねじナット６２には伝達されず、ボールねじナット６２
はフリーになる。また、中空モータ７０の動力がスプラ
インナット５７に伝達されるので、ボールねじ・スプラ
イン軸６４は回転しながら後退し、スクリュー２０を後
退させる。ここで、計量時におけるスクリュー２０の背
圧を制御する場合、前記ボールねじナット６２に背圧用
の図示しない小型モータを接続してボールねじナット６
２を逆方向に回転させるようにする。この場合、前記小
型モータの駆動に対応する力によってスクリュー２０に
背圧が加えられる。また、クラッチ機構６１の部分に可
変変速機を配設し、ボールねじナット６２の回転速度を
制御することによってスクリュー２０に背圧を加えるこ
ともできる。
【００２７】したがって、一つの中空モータ７０によっ
て射出と計量とを行うことができるので、射出装置の構
造が簡素化し小型化することができるとともに、コスト
を低くすることができる。また、クラッチ機構５６、６
１を操作するだけでよいので、操作性を向上させること
ができる。なお、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
て射出と計量とを行うことができるので、射出装置の構
造が簡素化し小型化することができるとともに、コスト
を低くすることができる。また、クラッチ機構５６、６
１を操作するだけでよいので、操作性を向上させること
ができる。なお、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【００２８】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電動射出成形機の射出装置においては、スクリュ
ーと、該スクリューの後方においてスクリューと一体に
進退自在にかつ回転自在に配設され、スプライン及びボ
ールねじが形成されたボールねじ・スプライン軸と、該
ボールねじ・スプライン軸とスプライン連結されたスプ
ラインナットと、前記ボールねじ・スプライン軸と螺合
させられたボールねじナットとを有する。
れば、電動射出成形機の射出装置においては、スクリュ
ーと、該スクリューの後方においてスクリューと一体に
進退自在にかつ回転自在に配設され、スプライン及びボ
ールねじが形成されたボールねじ・スプライン軸と、該
ボールねじ・スプライン軸とスプライン連結されたスプ
ラインナットと、前記ボールねじ・スプライン軸と螺合
させられたボールねじナットとを有する。
【００２９】また、前記スプラインナットとボールねじ
ナットとの間に、それぞれクラッチ機構を介して配設さ
れた中空モータを有する。この場合、射出工程におい
て、前記スプラインナット側のクラッチ機構を解放する
とともに、ボールねじナット側のクラッチ機構を係合さ
せて前記中空モータを駆動すると、ボールねじ・スプラ
イン軸はボールねじの回転に伴って前進し、スクリュー
を前進させる。
ナットとの間に、それぞれクラッチ機構を介して配設さ
れた中空モータを有する。この場合、射出工程におい
て、前記スプラインナット側のクラッチ機構を解放する
とともに、ボールねじナット側のクラッチ機構を係合さ
せて前記中空モータを駆動すると、ボールねじ・スプラ
イン軸はボールねじの回転に伴って前進し、スクリュー
を前進させる。
【００３０】また、計量工程において、前記ボールねじ
ナット側のクラッチ機構を解放するとともに、スプライ
ンナット側のクラッチ機構を係合させて前記中空モータ
を駆動すると、ボールねじ・スプライン軸は回転しなが
ら後退し、スクリューを後退させる。したがって、一つ
の中空モータによって射出と計量とを行うことができる
ので、部品点数が少なくなり、射出装置の構造を簡素化
させ、射出装置を小型化することができるとともにコス
トを低くすることができる。また、クラッチ機構を操作
するだけでよいので、操作性を向上させることができ
る。
ナット側のクラッチ機構を解放するとともに、スプライ
ンナット側のクラッチ機構を係合させて前記中空モータ
を駆動すると、ボールねじ・スプライン軸は回転しなが
ら後退し、スクリューを後退させる。したがって、一つ
の中空モータによって射出と計量とを行うことができる
ので、部品点数が少なくなり、射出装置の構造を簡素化
させ、射出装置を小型化することができるとともにコス
トを低くすることができる。また、クラッチ機構を操作
するだけでよいので、操作性を向上させることができ
る。
【図１】本発明の実施例における電動射出成形機の射出
装置の要部概略図である。
装置の要部概略図である。
【図２】従来の電動射出成形機における射出装置の概略
図である。
図である。
【図３】従来の電動射出成形機における他の射出装置の
概略図である。
概略図である。
２０ スクリュー ５６、６１ クラッチ機構 ５７ スプラインナット ６２ ボールねじナット ６４ ボールねじ・スプライン軸 ６５ スプライン ６６ ボールねじ ７０ 中空モータ
Claims (1)
- 【請求項１】 （ａ）スクリューと、（ｂ）該スクリュ
ーの後方においてスクリューと一体に進退自在にかつ回
転自在に配設され、スプライン及びボールねじが形成さ
れたボールねじ・スプライン軸と、（ｃ）該ボールねじ
・スプライン軸とスプライン連結されたスプラインナッ
トと、（ｄ）前記ボールねじ・スプライン軸と螺合させ
られたボールねじナットと、（ｅ）前記スプラインナッ
トとボールねじナットとの間に、それぞれクラッチ機構
を介して配設された中空モータとを有することを特徴と
する電動射出成形機の射出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6178366A JPH0839631A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 電動射出成形機の射出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6178366A JPH0839631A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 電動射出成形機の射出装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003435145A Division JP3878936B2 (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 電動射出成形機の射出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0839631A true JPH0839631A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16047242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6178366A Pending JPH0839631A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 電動射出成形機の射出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0839631A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10304577A1 (de) * | 2003-02-05 | 2004-10-21 | Demag Ergotech Gmbh | Einspritzaggregat für eine Spritzgießmaschine |
| WO2007093470A1 (de) * | 2006-02-17 | 2007-08-23 | Siemens Aktiengesellschaft | Antrieb für eine maschine zum kunststoff-plastifizieren und -einspritzen |
| WO2008015084A2 (de) * | 2006-08-03 | 2008-02-07 | Sumitomo (Shi) Demag Plastics Machinery Gmbh | Einspritzeinheit |
| WO2008035188A2 (en) * | 2006-09-21 | 2008-03-27 | Ferioli Filippo S.P.A. | Apparatus for injection of plastic materials |
| WO2009025322A1 (ja) | 2007-08-22 | 2009-02-26 | Toyo Machinery & Metal Co., Ltd. | 射出成形機 |
| JP5144822B1 (ja) * | 2012-04-17 | 2013-02-13 | 株式会社ソディック | 射出装置 |
| CN114311563A (zh) * | 2022-01-11 | 2022-04-12 | 苏州立注机械有限公司 | 一种用滚珠丝杆作为推力单元的注射机构 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP6178366A patent/JPH0839631A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10304577A1 (de) * | 2003-02-05 | 2004-10-21 | Demag Ergotech Gmbh | Einspritzaggregat für eine Spritzgießmaschine |
| WO2007093470A1 (de) * | 2006-02-17 | 2007-08-23 | Siemens Aktiengesellschaft | Antrieb für eine maschine zum kunststoff-plastifizieren und -einspritzen |
| US7901127B2 (en) | 2006-02-17 | 2011-03-08 | Siemens Aktiengesellschaft | Drive for a machine for synthetic material plasticization and injection |
| JP4751935B2 (ja) * | 2006-02-17 | 2011-08-17 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 合成樹脂を可塑化し射出するための機械の駆動装置 |
| WO2008015084A2 (de) * | 2006-08-03 | 2008-02-07 | Sumitomo (Shi) Demag Plastics Machinery Gmbh | Einspritzeinheit |
| WO2008015084A3 (de) * | 2006-08-03 | 2008-03-27 | Demag Ergotech Gmbh | Einspritzeinheit |
| WO2008035188A2 (en) * | 2006-09-21 | 2008-03-27 | Ferioli Filippo S.P.A. | Apparatus for injection of plastic materials |
| WO2008035188A3 (en) * | 2006-09-21 | 2008-05-29 | Ferioli Filippo S P A | Apparatus for injection of plastic materials |
| WO2009025322A1 (ja) | 2007-08-22 | 2009-02-26 | Toyo Machinery & Metal Co., Ltd. | 射出成形機 |
| US8075296B2 (en) | 2007-08-22 | 2011-12-13 | Toyo Machinery & Metal Co., Ltd. | Injection molding machine |
| JP5144822B1 (ja) * | 2012-04-17 | 2013-02-13 | 株式会社ソディック | 射出装置 |
| CN114311563A (zh) * | 2022-01-11 | 2022-04-12 | 苏州立注机械有限公司 | 一种用滚珠丝杆作为推力单元的注射机构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040921 |