JP3333090B2 - ロータリテーブルの回転位置決め方法および回転位置決め装置 - Google Patents
ロータリテーブルの回転位置決め方法および回転位置決め装置Info
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- JP3333090B2 JP3333090B2 JP15436796A JP15436796A JP3333090B2 JP 3333090 B2 JP3333090 B2 JP 3333090B2 JP 15436796 A JP15436796 A JP 15436796A JP 15436796 A JP15436796 A JP 15436796A JP 3333090 B2 JP3333090 B2 JP 3333090B2
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/03—Injection moulding apparatus
- B29C45/04—Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves
- B29C45/06—Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves mounted on a turntable, i.e. on a rotating support having a rotating axis parallel to the mould opening, closing or clamping direction
- B29C45/062—Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves mounted on a turntable, i.e. on a rotating support having a rotating axis parallel to the mould opening, closing or clamping direction carrying mould halves co-operating with fixed mould halves
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/16—Making multilayered or multicoloured articles
- B29C45/1615—The materials being injected at different moulding stations
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、合成樹脂の多色成形や多層成形
等に好適に用いられるロータリ射出成形機に組み付けら
れて、複数の金型が装着,支持せしめられるロータリテ
ーブルを、回転駆動および位置決めするための回転位置
決め方法および回転位置決め装置に関するものである。
等に好適に用いられるロータリ射出成形機に組み付けら
れて、複数の金型が装着,支持せしめられるロータリテ
ーブルを、回転駆動および位置決めするための回転位置
決め方法および回転位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】ロータリ射出成形機におけるロータリテー
ブルは、固定盤および可動盤の一方に取り付けられて、
その回転中心軸回りに複数の金型が装着されるようにな
っており、かかるロータリテーブルを回転させることに
よって、該ロータリテーブルに装着された金型を、固定
盤および可動盤の他方に装着された金型に対して複数の
組み合わせで型合わせするようになっている。
ブルは、固定盤および可動盤の一方に取り付けられて、
その回転中心軸回りに複数の金型が装着されるようにな
っており、かかるロータリテーブルを回転させることに
よって、該ロータリテーブルに装着された金型を、固定
盤および可動盤の他方に装着された金型に対して複数の
組み合わせで型合わせするようになっている。
【0003】このようなロータリ射出成形機において、
スムーズな射出成形を実現し、射出成形のサイクルアッ
プを図ると共に、成形品の品質安定化を図るには、ロー
タリテーブルに装着された金型を、それに型合わせされ
る金型に対して、正確に位置合わせして型開閉を行う必
要があり、そのためには、ロータリテーブルを正確な回
転位置に位置決め制御することが要求される。
スムーズな射出成形を実現し、射出成形のサイクルアッ
プを図ると共に、成形品の品質安定化を図るには、ロー
タリテーブルに装着された金型を、それに型合わせされ
る金型に対して、正確に位置合わせして型開閉を行う必
要があり、そのためには、ロータリテーブルを正確な回
転位置に位置決め制御することが要求される。
【0004】そこで、近年では、カム機構を利用した機
械式の位置決め装置やリミットスイッチを利用したセン
サ式の位置決め装置等に代えて、実開平1−13234
4号公報等に開示されているように、サーボモータを利
用してロータリテーブルを回転駆動すると共に位置決め
する方法および装置が、提案されている。
械式の位置決め装置やリミットスイッチを利用したセン
サ式の位置決め装置等に代えて、実開平1−13234
4号公報等に開示されているように、サーボモータを利
用してロータリテーブルを回転駆動すると共に位置決め
する方法および装置が、提案されている。
【0005】ところで、サーボモータによりロータリテ
ーブルを回転駆動および位置決めせしめるに際しては、
ロータリテーブルの回転のために必要な駆動力を有効に
且つ正確に伝達するために、前記公報にも記載されてい
るように、歯車伝動機構が好適に採用されることとな
る。
ーブルを回転駆動および位置決めせしめるに際しては、
ロータリテーブルの回転のために必要な駆動力を有効に
且つ正確に伝達するために、前記公報にも記載されてい
るように、歯車伝動機構が好適に採用されることとな
る。
【0006】しかしながら、歯車伝動機構を採用する
と、歯車噛合部におけるバックラッシの存在によって位
置決め時におけるガタツキが避けられず、サーボモータ
によってロータリテーブルを位置決めしようとしても、
かかるバックラッシに相当する回転角度分だけ、ロータ
リテーブルに回転方向のガタツキが発生してしまうため
に、要求されるロータリテーブルの位置決め精度を十分
に達成することが難しい場合があった。
と、歯車噛合部におけるバックラッシの存在によって位
置決め時におけるガタツキが避けられず、サーボモータ
によってロータリテーブルを位置決めしようとしても、
かかるバックラッシに相当する回転角度分だけ、ロータ
リテーブルに回転方向のガタツキが発生してしまうため
に、要求されるロータリテーブルの位置決め精度を十分
に達成することが難しい場合があった。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、サーボモータによりロータリテーブルを回
転駆動および位置決めするに際して、歯車伝動機構にお
けるバックラッシによる位置決め精度の低下を軽減乃至
は防止せしめて、優れた位置決め精度を実現し得るロー
タリテーブルの回転位置決め方法を提供することにあ
る。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、サーボモータによりロータリテーブルを回
転駆動および位置決めするに際して、歯車伝動機構にお
けるバックラッシによる位置決め精度の低下を軽減乃至
は防止せしめて、優れた位置決め精度を実現し得るロー
タリテーブルの回転位置決め方法を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明は、そのようなロータリテー
ブルの回転位置決め方法の実施に好適に用いられて、ロ
ータリテーブルの位置決め精度をより向上せしめ得るロ
ータリテーブルの回転位置決め装置を提供することも、
解決課題とする。
ブルの回転位置決め方法の実施に好適に用いられて、ロ
ータリテーブルの位置決め精度をより向上せしめ得るロ
ータリテーブルの回転位置決め装置を提供することも、
解決課題とする。
【0009】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、請求項1に記載されたロータリテーブルの回転位置
決め方法に関する本発明の特徴とするところは、一軸回
りに回転可能に支持されて複数の金型が装着されるロー
タリテーブルを、サーボモータにより、歯車伝動機構を
介して、回転駆動して位置決めするロータリテーブルの
回転位置決め方法であって、前記ロータリテーブルに回
転駆動力を及ぼす前記サーボモータを複数設けて、それ
ら複数のサーボモータの少なくとも一つにより該ロータ
リテーブルを回転駆動せしめた後、それら複数のサーボ
モータにより該ロータリテーブルを位置決めするに際し
て、かかる複数のサーボモータの少なくとも一つによる
該ロータリテーブルの位置決め位置を、別の少なくとも
一つのサーボモータによる該ロータリテーブルの位置決
め位置に対して、前記歯車伝動機構におけるバックラッ
シに相当する回転角度分だけずらせるロータリテーブル
の回転位置決め方法にある。
に、請求項1に記載されたロータリテーブルの回転位置
決め方法に関する本発明の特徴とするところは、一軸回
りに回転可能に支持されて複数の金型が装着されるロー
タリテーブルを、サーボモータにより、歯車伝動機構を
介して、回転駆動して位置決めするロータリテーブルの
回転位置決め方法であって、前記ロータリテーブルに回
転駆動力を及ぼす前記サーボモータを複数設けて、それ
ら複数のサーボモータの少なくとも一つにより該ロータ
リテーブルを回転駆動せしめた後、それら複数のサーボ
モータにより該ロータリテーブルを位置決めするに際し
て、かかる複数のサーボモータの少なくとも一つによる
該ロータリテーブルの位置決め位置を、別の少なくとも
一つのサーボモータによる該ロータリテーブルの位置決
め位置に対して、前記歯車伝動機構におけるバックラッ
シに相当する回転角度分だけずらせるロータリテーブル
の回転位置決め方法にある。
【0010】このような本発明方法においては、ロータ
リテーブルの位置決め時に、歯車伝動機構におけるバッ
クラッシに相当する回転角度分だけずれてロータリテー
ブルを位置決めする各少なくとも一つのサーボモータ
が、ロータリテーブルにおける互いに逆向きの回転方向
でバックラッシを生じて、それぞれ歯車伝動機構を介し
てロータリテーブルに噛合せしめられることとなる。そ
れ故、歯車伝動機構におけるバックラッシ分だけロータ
リテーブルの回転が許容されることに起因して惹起され
るロータリテーブルの回転方向のがたつきが、ロータリ
テーブルを回転方向一方の側にずらせて位置決めするサ
ーボモータと、回転方向他方の側にずらせて位置決めす
るサーボモータとでは、互いに反対方向となる。その結
果、ロータリテーブルを回転方向両側にずらせて位置決
めする各少なくとも一つのサーボモータにより、ロータ
リテーブルが互いに反対の回転方向に位置決めされて、
ロータリテーブルを回転方向何れか一方の側にずらせて
位置決めするサーボモータのバックラッシに起因するロ
ータリテーブルのがたつきが、ロータリテーブルを回転
方向何れか他方の側にずらせて位置決めするサーボモー
タによって防止されることとなる。
リテーブルの位置決め時に、歯車伝動機構におけるバッ
クラッシに相当する回転角度分だけずれてロータリテー
ブルを位置決めする各少なくとも一つのサーボモータ
が、ロータリテーブルにおける互いに逆向きの回転方向
でバックラッシを生じて、それぞれ歯車伝動機構を介し
てロータリテーブルに噛合せしめられることとなる。そ
れ故、歯車伝動機構におけるバックラッシ分だけロータ
リテーブルの回転が許容されることに起因して惹起され
るロータリテーブルの回転方向のがたつきが、ロータリ
テーブルを回転方向一方の側にずらせて位置決めするサ
ーボモータと、回転方向他方の側にずらせて位置決めす
るサーボモータとでは、互いに反対方向となる。その結
果、ロータリテーブルを回転方向両側にずらせて位置決
めする各少なくとも一つのサーボモータにより、ロータ
リテーブルが互いに反対の回転方向に位置決めされて、
ロータリテーブルを回転方向何れか一方の側にずらせて
位置決めするサーボモータのバックラッシに起因するロ
ータリテーブルのがたつきが、ロータリテーブルを回転
方向何れか他方の側にずらせて位置決めするサーボモー
タによって防止されることとなる。
【0011】それ故、本発明方法に従えば、歯車伝動機
構のバックラッシに起因するロータリテーブルのがたつ
き、即ちロータリテーブルの周方向位置決め精度の低下
が、可及的に軽減乃至は防止されるのであり、ロータリ
テーブルを高い精度をもって位置決めすることが出来る
のである。
構のバックラッシに起因するロータリテーブルのがたつ
き、即ちロータリテーブルの周方向位置決め精度の低下
が、可及的に軽減乃至は防止されるのであり、ロータリ
テーブルを高い精度をもって位置決めすることが出来る
のである。
【0012】なお、このことから明らかなように、ロー
タリテーブルの位置決め時におけるサーボモータによる
位置決め位置のずれ量である、歯車伝動機構におけるバ
ックラッシに相当する回転角度分とは、ずらされて位置
決めされる二つのサーボモータの各歯車伝動機構におけ
るバックラッシが、ロータリテーブルの回転方向反対側
に位置せしめられて、それら歯車伝動機構のギヤ歯が、
ロータリテーブルの回転方向反対側の歯面に当接せしめ
られるだけの回転角度ずれ量をいう。
タリテーブルの位置決め時におけるサーボモータによる
位置決め位置のずれ量である、歯車伝動機構におけるバ
ックラッシに相当する回転角度分とは、ずらされて位置
決めされる二つのサーボモータの各歯車伝動機構におけ
るバックラッシが、ロータリテーブルの回転方向反対側
に位置せしめられて、それら歯車伝動機構のギヤ歯が、
ロータリテーブルの回転方向反対側の歯面に当接せしめ
られるだけの回転角度ずれ量をいう。
【0013】また、請求項2に記載されたロータリテー
ブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記複数の
サーボモータとして、出力の異なる二つのサーボモータ
を用い、出力の大なる第一のサーボモータによって前記
ロータリテーブルを回転駆動せしめた後、該ロータリテ
ーブルを位置決めするに際して、出力の小なる第二のサ
ーボモータによる該ロータリテーブルの位置決め位置
を、該第一のサーボモータによる該ロータリテーブルの
位置決め位置に対して、前記歯車伝動機構におけるバッ
クラッシに相当する回転角度分だけずらせることも、特
徴とする。
ブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記複数の
サーボモータとして、出力の異なる二つのサーボモータ
を用い、出力の大なる第一のサーボモータによって前記
ロータリテーブルを回転駆動せしめた後、該ロータリテ
ーブルを位置決めするに際して、出力の小なる第二のサ
ーボモータによる該ロータリテーブルの位置決め位置
を、該第一のサーボモータによる該ロータリテーブルの
位置決め位置に対して、前記歯車伝動機構におけるバッ
クラッシに相当する回転角度分だけずらせることも、特
徴とする。
【0014】このような請求項2に記載の本発明方法に
従えば、ロータリテーブルを回転駆動せしめるに際して
は、一つの第一のサーボモータだけを制御すれば良く、
第二のサーボモータは位置決め時にだけ制御すれば良い
ことから、サーボモータの制御が容易となる。
従えば、ロータリテーブルを回転駆動せしめるに際して
は、一つの第一のサーボモータだけを制御すれば良く、
第二のサーボモータは位置決め時にだけ制御すれば良い
ことから、サーボモータの制御が容易となる。
【0015】また、請求項3に記載されたロータリテー
ブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記複数の
サーボモータとして、出力の等しいサーボモータを用
い、それら出力の等しい複数のサーボモータによって、
前記ロータリテーブルに回転駆動力および位置決め力を
それぞれ及ぼすことも、特徴とする。
ブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記複数の
サーボモータとして、出力の等しいサーボモータを用
い、それら出力の等しい複数のサーボモータによって、
前記ロータリテーブルに回転駆動力および位置決め力を
それぞれ及ぼすことも、特徴とする。
【0016】このような請求項3に記載の本発明方法に
従えば、ロータリテーブルに位置決め力を及ぼすサーボ
モータとして、ロータリテーブルに回転駆動力を及ぼす
サーボモータが利用されることとなり、位置決め専用の
サーボモータを設ける必要がなく、サーボモータの有効
利用が図られ得る。また、ロータリテーブルの回転に必
要な駆動力が二つのサーボモータに分担されることか
ら、金型を含むロータリテーブルが大型の場合にも、サ
ーボモータの著しい大型化が回避される。
従えば、ロータリテーブルに位置決め力を及ぼすサーボ
モータとして、ロータリテーブルに回転駆動力を及ぼす
サーボモータが利用されることとなり、位置決め専用の
サーボモータを設ける必要がなく、サーボモータの有効
利用が図られ得る。また、ロータリテーブルの回転に必
要な駆動力が二つのサーボモータに分担されることか
ら、金型を含むロータリテーブルが大型の場合にも、サ
ーボモータの著しい大型化が回避される。
【0017】さらに、請求項4に記載されたロータリテ
ーブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記複数
のサーボモータにより前記ロータリテーブルを位置決め
するに際して、該ロータリテーブルに対する位置決め位
置が前記歯車伝動機構におけるバックラッシに相当する
回転角度分だけ該ロータリテーブルの回転方向両側にず
らされたそれぞれのサーボモータにおいて、該ロータリ
テーブルを回転方向一方の側にずらせて位置決めするサ
ーボモータによって該ロータリテーブルに及ぼされる位
置決めトルクと、該ロータリテーブルを回転方向他方の
側にずらせて位置決めするサーボモータによって該ロー
タリテーブルに及ぼされる位置決めトルクとを、同じ大
きさとすることも、特徴とする。
ーブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記複数
のサーボモータにより前記ロータリテーブルを位置決め
するに際して、該ロータリテーブルに対する位置決め位
置が前記歯車伝動機構におけるバックラッシに相当する
回転角度分だけ該ロータリテーブルの回転方向両側にず
らされたそれぞれのサーボモータにおいて、該ロータリ
テーブルを回転方向一方の側にずらせて位置決めするサ
ーボモータによって該ロータリテーブルに及ぼされる位
置決めトルクと、該ロータリテーブルを回転方向他方の
側にずらせて位置決めするサーボモータによって該ロー
タリテーブルに及ぼされる位置決めトルクとを、同じ大
きさとすることも、特徴とする。
【0018】このような請求項4に記載の本発明方法に
従えば、ロータリテーブルが両回転方向において略同一
の位置決め力をもって回転防止されて位置決めされるこ
とから、ロータリテーブルの位置決めがより高精度に且
つ確実に為され得る。
従えば、ロータリテーブルが両回転方向において略同一
の位置決め力をもって回転防止されて位置決めされるこ
とから、ロータリテーブルの位置決めがより高精度に且
つ確実に為され得る。
【0019】また、請求項5に記載されたロータリテー
ブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記ロータ
リテーブルに対する位置決め位置が前記歯車伝動機構に
おけるバックラッシに相当する回転角度分だけ該ロータ
リテーブルの回転方向両側にずらされた前記複数のサー
ボモータにおいて、該ロータリテーブルを回転方向一方
の側にずらせて位置決めするサーボモータによって該ロ
ータリテーブルに及ぼされる位置決めトルクと、該ロー
タリテーブルを回転方向他方の側にずらせて位置決めす
るサーボモータによって該ロータリテーブルに及ぼされ
る位置決めトルクとを、該ロータリテーブルに装着され
た前記金型の型合わせに際して、共に低下せしめること
も、特徴とする。
ブルの回転位置決め方法に関する本発明は、前記ロータ
リテーブルに対する位置決め位置が前記歯車伝動機構に
おけるバックラッシに相当する回転角度分だけ該ロータ
リテーブルの回転方向両側にずらされた前記複数のサー
ボモータにおいて、該ロータリテーブルを回転方向一方
の側にずらせて位置決めするサーボモータによって該ロ
ータリテーブルに及ぼされる位置決めトルクと、該ロー
タリテーブルを回転方向他方の側にずらせて位置決めす
るサーボモータによって該ロータリテーブルに及ぼされ
る位置決めトルクとを、該ロータリテーブルに装着され
た前記金型の型合わせに際して、共に低下せしめること
も、特徴とする。
【0020】このような請求項5に記載の本発明方法に
従えば、型合わせに際してロータリテーブルの位置決め
トルクが低下せしめられて、ロータリテーブルの回転が
比較的容易に許容される状態とされるのであり、それ
故、サーボモータによるロータリテーブルの位置決め位
置が、金型の型合わせ位置から僅かに周方向にずれてい
た場合にも、金型の型合わせに際して、金型に設けられ
た位置決めピン等によってロータリテーブルの回転が容
易に許容されることにより、金型の正確な型合わせが容
易に且つスムーズに実現され得て、安定した型合わせ作
動が行われ得るのである。
従えば、型合わせに際してロータリテーブルの位置決め
トルクが低下せしめられて、ロータリテーブルの回転が
比較的容易に許容される状態とされるのであり、それ
故、サーボモータによるロータリテーブルの位置決め位
置が、金型の型合わせ位置から僅かに周方向にずれてい
た場合にも、金型の型合わせに際して、金型に設けられ
た位置決めピン等によってロータリテーブルの回転が容
易に許容されることにより、金型の正確な型合わせが容
易に且つスムーズに実現され得て、安定した型合わせ作
動が行われ得るのである。
【0021】また、ロータリテーブルの回転位置決め装
置に関する本発明の特徴とするところは、請求項6に記
載されているように、一軸回りに回転可能に支持されて
複数の金型が装着されるロータリテーブルを、サーボモ
ータにより、歯車伝動機構を介して、回転駆動および位
置決めするロータリテーブルの回転位置決め装置におい
て、前記ロータリテーブルに回転力を及ぼす前記サーボ
モータを複数設けると共に、該ロータリテーブルの外周
部分に周方向に延びる従動歯車を形成し、該従動歯車に
対して該複数のサーボモータをそれぞれ歯車伝動機構を
介して噛合せしめる一方、かかる複数のサーボモータの
少なくとも一つと、別の少なくとも一つのサーボモータ
とにより、該ロータリテーブルを前記歯車伝動機構にお
けるバックラッシに相当する回転角度分だけ互いにずれ
た位置で位置決めせしめる制御装置を設けたことにあ
る。
置に関する本発明の特徴とするところは、請求項6に記
載されているように、一軸回りに回転可能に支持されて
複数の金型が装着されるロータリテーブルを、サーボモ
ータにより、歯車伝動機構を介して、回転駆動および位
置決めするロータリテーブルの回転位置決め装置におい
て、前記ロータリテーブルに回転力を及ぼす前記サーボ
モータを複数設けると共に、該ロータリテーブルの外周
部分に周方向に延びる従動歯車を形成し、該従動歯車に
対して該複数のサーボモータをそれぞれ歯車伝動機構を
介して噛合せしめる一方、かかる複数のサーボモータの
少なくとも一つと、別の少なくとも一つのサーボモータ
とにより、該ロータリテーブルを前記歯車伝動機構にお
けるバックラッシに相当する回転角度分だけ互いにずれ
た位置で位置決めせしめる制御装置を設けたことにあ
る。
【0022】このような本発明に従う構造とされたロー
タリテーブルの回転位置決め装置においては、ロータリ
テーブルを歯車伝動機構におけるバックラッシに相当す
る回転角度分だけずれた位置に位置決めする各少なくと
も一つのサーボモータにより、ロータリテーブルが互い
に反対の回転方向に位置決めされることから、歯車伝動
機構におけるバックラッシに起因するロータリテーブル
の回転方向のがたつきが相殺的に抑えられて、ロータリ
テーブルを高精度に位置決めすることが可能となるので
ある。
タリテーブルの回転位置決め装置においては、ロータリ
テーブルを歯車伝動機構におけるバックラッシに相当す
る回転角度分だけずれた位置に位置決めする各少なくと
も一つのサーボモータにより、ロータリテーブルが互い
に反対の回転方向に位置決めされることから、歯車伝動
機構におけるバックラッシに起因するロータリテーブル
の回転方向のがたつきが相殺的に抑えられて、ロータリ
テーブルを高精度に位置決めすることが可能となるので
ある。
【0023】しかも、本発明に従う構造とされたロータ
リテーブルにおいては、ロータリテーブルの外周部分に
従動歯車が形成されていることから、従動歯車の径寸法
を十分に大きく設定することが出来、サーボモータによ
る回転駆動力および位置決め力がロータリテーブルに対
してより有利に及ぼされ得ると共に、サーボモータによ
る回転および位置決め制御が一層高精度に為され得る。
リテーブルにおいては、ロータリテーブルの外周部分に
従動歯車が形成されていることから、従動歯車の径寸法
を十分に大きく設定することが出来、サーボモータによ
る回転駆動力および位置決め力がロータリテーブルに対
してより有利に及ぼされ得ると共に、サーボモータによ
る回転および位置決め制御が一層高精度に為され得る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
かにするために、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0025】先ず、図1及び図2には、本発明の第一の
実施例としてのロータリテーブルの回転位置決め装置を
備えた竪型ロータリ式射出成形機における型締装置が示
されている。この型締装置は、固定盤10と、該固定盤
10の上方に配された可動盤12を備えており、可動盤
12の更に上方に配された支持板14と固定盤10の間
にかけ渡された四本のタイバー16にて案内されつつ、
可動盤12が固定盤10に対して接近/離隔方向に移動
可能とされている。また、支持板14には、油圧シリン
ダ機構18,18が装着されており、これらの油圧シリ
ンダ機構18,18により、可動盤12が固定盤10に
対する接近/離隔方向に駆動されるようになっている。
実施例としてのロータリテーブルの回転位置決め装置を
備えた竪型ロータリ式射出成形機における型締装置が示
されている。この型締装置は、固定盤10と、該固定盤
10の上方に配された可動盤12を備えており、可動盤
12の更に上方に配された支持板14と固定盤10の間
にかけ渡された四本のタイバー16にて案内されつつ、
可動盤12が固定盤10に対して接近/離隔方向に移動
可能とされている。また、支持板14には、油圧シリン
ダ機構18,18が装着されており、これらの油圧シリ
ンダ機構18,18により、可動盤12が固定盤10に
対する接近/離隔方向に駆動されるようになっている。
【0026】さらに、可動盤12の固定盤10に対する
対向面側には、円板状のロータリテーブル20が配され
ており、可動盤12によって、回転中心軸22の回りに
回転可能に支持されている。また、この可動盤12のロ
ータリテーブル20と固定盤10との、鉛直方向におけ
る各対向面上に、それぞれ、各二つの可動金型24,2
6と固定金型28,30が装着されている。そして、ロ
ータリテーブル20の回転位置を設定し、可動盤12を
固定盤10側に駆動せしめることにより、可動金型2
4,26と固定金型28,30が、任意の組み合わせに
より、互いに型合わせおよび型締めされるようになって
いる。なお、各可動金型24,26には、型合わせ面上
に突出する先細状のガイドピン27,27が固設されて
いる一方、各固定金型28,30には、型合わせ面上に
開口する係合穴31,31が設けられており、可動金型
24,26と固定金型28,30の型合わせ時に、ガイ
ドピン27の係合穴31による案内・係合作用により、
それら可動金型24,26が固定金型28,30に対し
て正確に位置合わせされるようになっている。
対向面側には、円板状のロータリテーブル20が配され
ており、可動盤12によって、回転中心軸22の回りに
回転可能に支持されている。また、この可動盤12のロ
ータリテーブル20と固定盤10との、鉛直方向におけ
る各対向面上に、それぞれ、各二つの可動金型24,2
6と固定金型28,30が装着されている。そして、ロ
ータリテーブル20の回転位置を設定し、可動盤12を
固定盤10側に駆動せしめることにより、可動金型2
4,26と固定金型28,30が、任意の組み合わせに
より、互いに型合わせおよび型締めされるようになって
いる。なお、各可動金型24,26には、型合わせ面上
に突出する先細状のガイドピン27,27が固設されて
いる一方、各固定金型28,30には、型合わせ面上に
開口する係合穴31,31が設けられており、可動金型
24,26と固定金型28,30の型合わせ時に、ガイ
ドピン27の係合穴31による案内・係合作用により、
それら可動金型24,26が固定金型28,30に対し
て正確に位置合わせされるようになっている。
【0027】ここにおいて、かかるロータリテーブル2
0の回転中心軸22回りの回転駆動および回転位置決め
が、二つのサーボモータ32,34によって行われるよ
うになっている。
0の回転中心軸22回りの回転駆動および回転位置決め
が、二つのサーボモータ32,34によって行われるよ
うになっている。
【0028】より詳細には、ロータリテーブル20の外
周面上には、ギヤ歯が全周に亘って設けられており、ロ
ータリテーブル20の外周部分に従動歯車36が一体形
成されている。一方、可動盤12には、ロータリテーブ
ル20の回転中心軸22を軸直角方向に挟んで対向位置
する外周部分において、第一のサーボモータ32と第二
のサーボモータ34が装着されている。第一のサーボモ
ータ32は、ロータリテーブル20に対して回転駆動力
を及ぼし得るに十分な定格出力を有する出力の大きなサ
ーボモータであり、一方、第二のサーボモータ34は、
第一のサーボモータ32よりも定格出力が小さいサーボ
モータであって、単独ではロータリテーブル20の回転
駆動力を十分に発揮し得ない程度の出力のものであって
差し支えない。
周面上には、ギヤ歯が全周に亘って設けられており、ロ
ータリテーブル20の外周部分に従動歯車36が一体形
成されている。一方、可動盤12には、ロータリテーブ
ル20の回転中心軸22を軸直角方向に挟んで対向位置
する外周部分において、第一のサーボモータ32と第二
のサーボモータ34が装着されている。第一のサーボモ
ータ32は、ロータリテーブル20に対して回転駆動力
を及ぼし得るに十分な定格出力を有する出力の大きなサ
ーボモータであり、一方、第二のサーボモータ34は、
第一のサーボモータ32よりも定格出力が小さいサーボ
モータであって、単独ではロータリテーブル20の回転
駆動力を十分に発揮し得ない程度の出力のものであって
差し支えない。
【0029】さらに、第一のサーボモータ32の出力軸
38には主動歯車40が取り付けられており、この主動
歯車40がロータリテーブル20の従動歯車36に噛合
されている。また一方、第二のサーボモータ34の出力
軸42には主動歯車44が取り付けられており、この主
動歯車44がロータリテーブル20の従動歯車36に噛
合されている。これにより、第一のサーボモータ32の
回転駆動力が、主動歯車40と従動歯車36の歯車伝動
機構を介して、ロータリテーブル20に及ぼされると共
に、第二のサーボモータ34の回転駆動力が、主動歯車
44と従動歯車36の歯車伝動機構を介して、ロータリ
テーブル20に及ぼされるようになっている。
38には主動歯車40が取り付けられており、この主動
歯車40がロータリテーブル20の従動歯車36に噛合
されている。また一方、第二のサーボモータ34の出力
軸42には主動歯車44が取り付けられており、この主
動歯車44がロータリテーブル20の従動歯車36に噛
合されている。これにより、第一のサーボモータ32の
回転駆動力が、主動歯車40と従動歯車36の歯車伝動
機構を介して、ロータリテーブル20に及ぼされると共
に、第二のサーボモータ34の回転駆動力が、主動歯車
44と従動歯車36の歯車伝動機構を介して、ロータリ
テーブル20に及ぼされるようになっている。
【0030】そして、図3に概略図が示されているよう
に、これら第一のサーボモータ32と第二のサーボモー
タ34の作動を、成形機コントローラ46と第一及び第
二のサーボアンプ48,50にて制御せしめることによ
り、ロータリテーブル20が回転駆動および位置決めさ
れるようになっているのである。なお、本実施例では、
成形機コントローラ46と第一及び第二のサーボアンプ
48,50によって、ロータリテーブル20を位置決め
するための第一及び第二のサーボモータ32,34の制
御装置が構成されている。
に、これら第一のサーボモータ32と第二のサーボモー
タ34の作動を、成形機コントローラ46と第一及び第
二のサーボアンプ48,50にて制御せしめることによ
り、ロータリテーブル20が回転駆動および位置決めさ
れるようになっているのである。なお、本実施例では、
成形機コントローラ46と第一及び第二のサーボアンプ
48,50によって、ロータリテーブル20を位置決め
するための第一及び第二のサーボモータ32,34の制
御装置が構成されている。
【0031】ここにおいて、第一及び第二のサーボアン
プ48,50は、それぞれ、図4に示されている如き構
成とされている。即ち、第一及び第二のサーボアンプ4
8,50においては、先ず、成形機コントローラ46に
設定されたロータリテーブル20の目標回転角度と、サ
ーボモータ32(34)に設けられたエンコーダ52
(54)で検出された実測回転角度とを、偏差カウンタ
56に入力せしめて両者を比較し、得られた偏差分の回
転信号を、演算及びD/A変換部58に入力して、回転
角度に対応した目標回転速度を求める。次いで、速度制
御部60において、演算及びD/A変換部58で求めら
れた目標回転速度信号を、位置→速度信号変換部62に
よりエンコーダ52(54)の検出値に基づいて得られ
た実測回転速度と比較し、回転速度偏差に対応した目標
供給電流を求める。続いて、得られた目標供給電流信号
を、電流制限部64を介して、電流制御部66に入力
し、かかる目標供給電流を、電流検出器68で検出され
たサーボモータ32(34)に対する実測供給電流と比
較して、供給電流偏差に対応した必要供給電流を求め
て、電力変換部70により、この必要供給電流に応じた
電力をサーボモータ32(34)に給電せしめて、サー
ボモータ32(34)を回転駆動乃至は位置決めする。
更に、位置決めした後、可動盤12を固定盤10側に接
近駆動せしめて可動金型24,26を固定金型28,3
0に型合わせするに際しては、成形機コントローラ46
から電流低下信号を電流制限部64に入力せしめて、サ
ーボモータ32(34)に給電される供給電流ひいては
供給電力を低下せしめるようになっている。
プ48,50は、それぞれ、図4に示されている如き構
成とされている。即ち、第一及び第二のサーボアンプ4
8,50においては、先ず、成形機コントローラ46に
設定されたロータリテーブル20の目標回転角度と、サ
ーボモータ32(34)に設けられたエンコーダ52
(54)で検出された実測回転角度とを、偏差カウンタ
56に入力せしめて両者を比較し、得られた偏差分の回
転信号を、演算及びD/A変換部58に入力して、回転
角度に対応した目標回転速度を求める。次いで、速度制
御部60において、演算及びD/A変換部58で求めら
れた目標回転速度信号を、位置→速度信号変換部62に
よりエンコーダ52(54)の検出値に基づいて得られ
た実測回転速度と比較し、回転速度偏差に対応した目標
供給電流を求める。続いて、得られた目標供給電流信号
を、電流制限部64を介して、電流制御部66に入力
し、かかる目標供給電流を、電流検出器68で検出され
たサーボモータ32(34)に対する実測供給電流と比
較して、供給電流偏差に対応した必要供給電流を求め
て、電力変換部70により、この必要供給電流に応じた
電力をサーボモータ32(34)に給電せしめて、サー
ボモータ32(34)を回転駆動乃至は位置決めする。
更に、位置決めした後、可動盤12を固定盤10側に接
近駆動せしめて可動金型24,26を固定金型28,3
0に型合わせするに際しては、成形機コントローラ46
から電流低下信号を電流制限部64に入力せしめて、サ
ーボモータ32(34)に給電される供給電流ひいては
供給電力を低下せしめるようになっている。
【0032】また、本実施例では、ロータリテーブル2
0を目標位置まで回転駆動せしめる際には、成形機コン
トローラ46から第一のサーボアンプ48に対してだけ
回転駆動指令信号としての目標回転角度が入力せしめら
れ、第二のサーボモータ34をフリー回転可能とした状
態下で、上述の如き第一のサーボアンプ48の作動に従
い、ロータリテーブル20が、第一のサーボモータ32
のみにより、目標回転位置まで回転駆動せしめられる。
そして、第一のサーボモータ32によってロータリテー
ブル20が目標回転位置まで回転駆動された後、成形機
コントローラ46から第二のサーボアンプ50に対して
回転駆動指令信号としての目標回転角度が入力せしめら
れることにより、ロータリテーブル20の目標位置への
位置決めが、第一のサーボモータ32と第二のサーボモ
ータ34の両者によって共働して行われる。
0を目標位置まで回転駆動せしめる際には、成形機コン
トローラ46から第一のサーボアンプ48に対してだけ
回転駆動指令信号としての目標回転角度が入力せしめら
れ、第二のサーボモータ34をフリー回転可能とした状
態下で、上述の如き第一のサーボアンプ48の作動に従
い、ロータリテーブル20が、第一のサーボモータ32
のみにより、目標回転位置まで回転駆動せしめられる。
そして、第一のサーボモータ32によってロータリテー
ブル20が目標回転位置まで回転駆動された後、成形機
コントローラ46から第二のサーボアンプ50に対して
回転駆動指令信号としての目標回転角度が入力せしめら
れることにより、ロータリテーブル20の目標位置への
位置決めが、第一のサーボモータ32と第二のサーボモ
ータ34の両者によって共働して行われる。
【0033】そこにおいて、成形機コントローラ46か
ら第二のサーボアンプ50に入力される目標回転角度
は、第一のサーボアンプ48に入力される目標回転角度
に対して、第一のサーボモータ32の回転駆動力をロー
タリテーブル20に及ぼす歯車伝動機構40,36また
は第二のサーボモータ34の回転駆動力をロータリテー
ブル20に及ぼす歯車伝動機構44,36におけるバッ
クラッシに対応する回転角度分だけ、周方向にずれて設
定される。なお、本実施例では、第二のサーボアンプ5
0に入力される目標回転角度が、第一のサーボアンプ4
8に入力される目標回転角度に対して、第二のサーボモ
ータ34側の歯車伝動機構44,36におけるバックラ
ッシに対応する回転角度分だけ、周方向に進んで設定さ
れている。
ら第二のサーボアンプ50に入力される目標回転角度
は、第一のサーボアンプ48に入力される目標回転角度
に対して、第一のサーボモータ32の回転駆動力をロー
タリテーブル20に及ぼす歯車伝動機構40,36また
は第二のサーボモータ34の回転駆動力をロータリテー
ブル20に及ぼす歯車伝動機構44,36におけるバッ
クラッシに対応する回転角度分だけ、周方向にずれて設
定される。なお、本実施例では、第二のサーボアンプ5
0に入力される目標回転角度が、第一のサーボアンプ4
8に入力される目標回転角度に対して、第二のサーボモ
ータ34側の歯車伝動機構44,36におけるバックラ
ッシに対応する回転角度分だけ、周方向に進んで設定さ
れている。
【0034】このように、成形機コントローラ46から
第一及び第二のサーボアンプ48,50に入力される目
標回転角度がずれている結果、第一のサーボモータ32
側の歯車伝動機構40,36においては、図5に示され
ているように、ロータリテーブル20の回転停止前の減
速時および回転停止時に、第一のサーボモータ32によ
りロータリテーブル20に減速力が及ぼされることか
ら、位置決め状態下、主動歯車40と従動歯車36の噛
合部におけるバックラッシ:B1が、従動歯車36の各
歯72に対してロータリテーブル20の回転方向後側に
生ずることとなる。一方、第二のサーボモータ34側の
歯車伝動機構44,36においては、図6に示されてい
るように、ロータリテーブル20の位置決め状態下、第
一のサーボモータ32よりも、第二のサーボモータ34
側の歯車伝動機構44,36におけるバックラッシに対
応する回転角度分だけ周方向に進んで設定されることか
ら、主動歯車44と従動歯車36の噛合部におけるバッ
クラッシ:B2が、従動歯車36の各歯72に対してロ
ータリテーブル20の回転方向前側に生ずることとな
る。
第一及び第二のサーボアンプ48,50に入力される目
標回転角度がずれている結果、第一のサーボモータ32
側の歯車伝動機構40,36においては、図5に示され
ているように、ロータリテーブル20の回転停止前の減
速時および回転停止時に、第一のサーボモータ32によ
りロータリテーブル20に減速力が及ぼされることか
ら、位置決め状態下、主動歯車40と従動歯車36の噛
合部におけるバックラッシ:B1が、従動歯車36の各
歯72に対してロータリテーブル20の回転方向後側に
生ずることとなる。一方、第二のサーボモータ34側の
歯車伝動機構44,36においては、図6に示されてい
るように、ロータリテーブル20の位置決め状態下、第
一のサーボモータ32よりも、第二のサーボモータ34
側の歯車伝動機構44,36におけるバックラッシに対
応する回転角度分だけ周方向に進んで設定されることか
ら、主動歯車44と従動歯車36の噛合部におけるバッ
クラッシ:B2が、従動歯車36の各歯72に対してロ
ータリテーブル20の回転方向前側に生ずることとな
る。
【0035】なお、本実施例とは逆に、図5に示されて
いる如き第一のサーボモータ32によるロータリテーブ
ル20の位置決め状態下、第二のサーボモータ34によ
る位置決め位置を、第一のサーボモータ32による位置
決め位置よりもロータリテーブル20の回転方向後方に
遅らせて設定することも可能であるが、その場合には、
第二のサーボアンプ50に入力される目標回転角度が、
第一のサーボアンプ48に入力される目標回転角度に対
して、第一のサーボモータ32側の歯車伝動機構40,
36におけるバックラッシに対応する回転角度分だけ、
周方向に遅れて設定される。要するに、第一のサーボモ
ータ32による位置決め位置と第二のサーボモータ34
による位置決め位置とのずれ量は、ロータリテーブル2
0の従動歯車36に対して、その各歯72の回転方向一
方の側に第一のサーボモータ32の主動歯車40が当接
し、各歯72の回転方向他方の側に第二のサーボモータ
34の主動歯車44が当接するように、歯車伝動機構に
おけるバックラッシに相当する回転角度分だけずれて設
定されるのである。
いる如き第一のサーボモータ32によるロータリテーブ
ル20の位置決め状態下、第二のサーボモータ34によ
る位置決め位置を、第一のサーボモータ32による位置
決め位置よりもロータリテーブル20の回転方向後方に
遅らせて設定することも可能であるが、その場合には、
第二のサーボアンプ50に入力される目標回転角度が、
第一のサーボアンプ48に入力される目標回転角度に対
して、第一のサーボモータ32側の歯車伝動機構40,
36におけるバックラッシに対応する回転角度分だけ、
周方向に遅れて設定される。要するに、第一のサーボモ
ータ32による位置決め位置と第二のサーボモータ34
による位置決め位置とのずれ量は、ロータリテーブル2
0の従動歯車36に対して、その各歯72の回転方向一
方の側に第一のサーボモータ32の主動歯車40が当接
し、各歯72の回転方向他方の側に第二のサーボモータ
34の主動歯車44が当接するように、歯車伝動機構に
おけるバックラッシに相当する回転角度分だけずれて設
定されるのである。
【0036】そして、かくの如く第一のサーボモータ3
2側の歯車伝動機構40,36におけるバックラッシ:
B1と、第二のサーボモータ34側の歯車伝動機構4
4,36におけるバックラッシ:B2とが、互いに従動
歯車36の周方向反対側に生ぜしめられた状態で、それ
ら第一及び第二のサーボモータ32,34により従動歯
車36ひいてはロータリテーブル20が位置決めされる
ことから、ロータリテーブル20の位置決め状態下、歯
車伝動機構40,36におけるバックラッシに起因する
ロータリテーブル20のがたつきが防止され得て、ロー
タリテーブル20が高精度に位置決めされるのである。
2側の歯車伝動機構40,36におけるバックラッシ:
B1と、第二のサーボモータ34側の歯車伝動機構4
4,36におけるバックラッシ:B2とが、互いに従動
歯車36の周方向反対側に生ぜしめられた状態で、それ
ら第一及び第二のサーボモータ32,34により従動歯
車36ひいてはロータリテーブル20が位置決めされる
ことから、ロータリテーブル20の位置決め状態下、歯
車伝動機構40,36におけるバックラッシに起因する
ロータリテーブル20のがたつきが防止され得て、ロー
タリテーブル20が高精度に位置決めされるのである。
【0037】また、ここにおいて、本実施例では、第二
のサーボモータ34として、第一のサーボモータ32よ
りも定格出力の小さい小型のものが採用されているが、
第二のサーボモータ34には、第一のサーボモータ32
に装着された主動歯車40よりも小径の主動歯車44が
装着されている。それによって、ロータリテーブル20
の位置決め時において、第一のサーボモータ32からロ
ータリテーブル20に及ぼされる位置決めトルクと、第
二のサーボモータ34からロータリテーブル20に及ぼ
される位置決めトルクとが、略同一となるように設定さ
れている。
のサーボモータ34として、第一のサーボモータ32よ
りも定格出力の小さい小型のものが採用されているが、
第二のサーボモータ34には、第一のサーボモータ32
に装着された主動歯車40よりも小径の主動歯車44が
装着されている。それによって、ロータリテーブル20
の位置決め時において、第一のサーボモータ32からロ
ータリテーブル20に及ぼされる位置決めトルクと、第
二のサーボモータ34からロータリテーブル20に及ぼ
される位置決めトルクとが、略同一となるように設定さ
れている。
【0038】すなわち、このように第一のサーボモータ
32からロータリテーブル20に及ぼされる位置決めト
ルクと、第二のサーボモータ34からロータリテーブル
20に及ぼされる位置決めトルクを略同一に設定するこ
とにより、ロータリテーブル20の不要な回転を抑えて
より高精度に位置決めすることが可能となるのである。
32からロータリテーブル20に及ぼされる位置決めト
ルクと、第二のサーボモータ34からロータリテーブル
20に及ぼされる位置決めトルクを略同一に設定するこ
とにより、ロータリテーブル20の不要な回転を抑えて
より高精度に位置決めすることが可能となるのである。
【0039】さらに、本実施例では、可動金型24,2
6と固定金型28,30の型合わせ時に、成形機コント
ローラ46の指令により第一及び第二のサーボモータ3
2,34への供給電流が低下せしめられて、それら第一
及び第二のサーボモータ32,34によるロータリテー
ブル20の位置決めトルクが低下せしめられることか
ら、ロータリテーブル20の位置決め位置に僅かに誤差
があった場合でも、可動金型24,26と固定金型2
8,30に設けられたガイドピン27と係合穴31の案
内作用によって、ロータリテーブル20の回転が容易に
許容されて、正確な型合わせ作動が実現され、金型のカ
ジリ等の発生が一層有効に防止され得るのである。
6と固定金型28,30の型合わせ時に、成形機コント
ローラ46の指令により第一及び第二のサーボモータ3
2,34への供給電流が低下せしめられて、それら第一
及び第二のサーボモータ32,34によるロータリテー
ブル20の位置決めトルクが低下せしめられることか
ら、ロータリテーブル20の位置決め位置に僅かに誤差
があった場合でも、可動金型24,26と固定金型2
8,30に設けられたガイドピン27と係合穴31の案
内作用によって、ロータリテーブル20の回転が容易に
許容されて、正確な型合わせ作動が実現され、金型のカ
ジリ等の発生が一層有効に防止され得るのである。
【0040】次に、本発明の別の実施例としてのロータ
リテーブルの回転位置決め装置を備えた竪型ロータリ式
射出成形機における型締装置が、図7及び図8に示され
ている。なお、本実施例は、前記第一の実施例のロータ
リテーブルの回転位置決め装置に対して、サーボモータ
によるロータリテーブルの回転駆動機構の別の具体例を
示すものであり、第一の実施例と同様な構造とされた部
材および部位については、それぞれ、図面中に第一の実
施例と同一の符号を付することにより、それらの詳細な
説明を省略する。
リテーブルの回転位置決め装置を備えた竪型ロータリ式
射出成形機における型締装置が、図7及び図8に示され
ている。なお、本実施例は、前記第一の実施例のロータ
リテーブルの回転位置決め装置に対して、サーボモータ
によるロータリテーブルの回転駆動機構の別の具体例を
示すものであり、第一の実施例と同様な構造とされた部
材および部位については、それぞれ、図面中に第一の実
施例と同一の符号を付することにより、それらの詳細な
説明を省略する。
【0041】すなわち、本実施例の型締装置において
は、ロータリテーブル20に対して歯車伝動機構を介し
て噛合されて回転駆動力を及ぼす複数のサーボモータと
して、第一の実施例における第一及び第二のサーボモー
タ(32,34)に代えて、定格出力を含む性能や特性
が同一とされた第一及び第二のサーボモータ80,82
が採用されている。また、これら第一及び第二のサーボ
モータ80,82には、各出力軸84,86に対して、
同一の主動歯車88,90が装着されて、それぞれロー
タリテーブル20に噛合されている。
は、ロータリテーブル20に対して歯車伝動機構を介し
て噛合されて回転駆動力を及ぼす複数のサーボモータと
して、第一の実施例における第一及び第二のサーボモー
タ(32,34)に代えて、定格出力を含む性能や特性
が同一とされた第一及び第二のサーボモータ80,82
が採用されている。また、これら第一及び第二のサーボ
モータ80,82には、各出力軸84,86に対して、
同一の主動歯車88,90が装着されて、それぞれロー
タリテーブル20に噛合されている。
【0042】さらに、本実施例の型締装置は、図面上に
明示はされていないが、第一実施例中の図3及び図4に
示されたものと同様な成形機コントローラと第一及び第
二のサーボアンプを備えており、それら成形機コントロ
ーラと第一及び第二のサーボアンプによって、第一及び
第二のサーボモータ80,82が回転駆動制御されるよ
うになっている。
明示はされていないが、第一実施例中の図3及び図4に
示されたものと同様な成形機コントローラと第一及び第
二のサーボアンプを備えており、それら成形機コントロ
ーラと第一及び第二のサーボアンプによって、第一及び
第二のサーボモータ80,82が回転駆動制御されるよ
うになっている。
【0043】そこにおいて、本実施例では、ロータリテ
ーブル20を目標位置まで回転駆動せしめるに際して
は、成形機コントローラから第一及び第二のサーボアン
プに対して同じ回転駆動指令信号としての目標回転角度
が入力せしめられて、それら第一及び第二のサーボアン
プが、何れも、前記第一の実施例における第一のサーボ
アンプ(48)と同様に作動せしめられることにより、
第一及び第二のサーボモータ80,82が同様に回転駆
動せしめられて、ロータリテーブル20が、それら第一
及び第二のサーボモータ80,82により共働して、目
標回転位置まで回転駆動せしめられる。
ーブル20を目標位置まで回転駆動せしめるに際して
は、成形機コントローラから第一及び第二のサーボアン
プに対して同じ回転駆動指令信号としての目標回転角度
が入力せしめられて、それら第一及び第二のサーボアン
プが、何れも、前記第一の実施例における第一のサーボ
アンプ(48)と同様に作動せしめられることにより、
第一及び第二のサーボモータ80,82が同様に回転駆
動せしめられて、ロータリテーブル20が、それら第一
及び第二のサーボモータ80,82により共働して、目
標回転位置まで回転駆動せしめられる。
【0044】そして、第一及び第二のサーボモータ8
0,82によってロータリテーブル20が目標回転位置
まで回転駆動された後、成形機コントローラから第二の
サーボアンプだけに対して、更に、第二のサーボモータ
82の回転駆動力をロータリテーブル20に及ぼす歯車
伝動機構90,36におけるバックラッシに対応する回
転角度分だけ、ロータリテーブル20を周方向に進ませ
る回転駆動指令信号が入力せしめられ、以て、第二のサ
ーボモータ82により、第一のサーボモータ80より
も、かかるバックラッシに対応するロータリテーブル2
0の回転角度分だけ回転方向に進んだ位置において、位
置決めされるようになっている。
0,82によってロータリテーブル20が目標回転位置
まで回転駆動された後、成形機コントローラから第二の
サーボアンプだけに対して、更に、第二のサーボモータ
82の回転駆動力をロータリテーブル20に及ぼす歯車
伝動機構90,36におけるバックラッシに対応する回
転角度分だけ、ロータリテーブル20を周方向に進ませ
る回転駆動指令信号が入力せしめられ、以て、第二のサ
ーボモータ82により、第一のサーボモータ80より
も、かかるバックラッシに対応するロータリテーブル2
0の回転角度分だけ回転方向に進んだ位置において、位
置決めされるようになっている。
【0045】その結果、第一の実施例と同様、ロータリ
テーブル20の位置決め状態下、第一のサーボモータ8
0側の歯車伝動機構88,36におけるバックラッシ
と、第二のサーボモータ82側の歯車伝動機構90,3
6におけるバックラッシとが、互いに従動歯車36の周
方向反対側に生ぜしめられた状態で、それら第一及び第
二のサーボモータ80,82により従動歯車36ひいて
はロータリテーブル20が位置決めされることとなり、
以て、歯車伝動機構におけるバックラッシに起因するロ
ータリテーブル20のがたつきが防止され得て、ロータ
リテーブル20が高精度に位置決めされ得るのである。
テーブル20の位置決め状態下、第一のサーボモータ8
0側の歯車伝動機構88,36におけるバックラッシ
と、第二のサーボモータ82側の歯車伝動機構90,3
6におけるバックラッシとが、互いに従動歯車36の周
方向反対側に生ぜしめられた状態で、それら第一及び第
二のサーボモータ80,82により従動歯車36ひいて
はロータリテーブル20が位置決めされることとなり、
以て、歯車伝動機構におけるバックラッシに起因するロ
ータリテーブル20のがたつきが防止され得て、ロータ
リテーブル20が高精度に位置決めされ得るのである。
【0046】また、本実施例では、ロータリテーブル2
0の回転駆動力が第一及び第二のサーボモータ80,8
2に分担されることから、両サーボモータ80,82の
著しい大型化を避けつつロータリテーブル20の回転駆
動力を有利に得ることが出来るといった利点がある。
0の回転駆動力が第一及び第二のサーボモータ80,8
2に分担されることから、両サーボモータ80,82の
著しい大型化を避けつつロータリテーブル20の回転駆
動力を有利に得ることが出来るといった利点がある。
【0047】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、こ
れらの具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、こ
れらの具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0048】例えば、前記第一の実施例では、定格出力
の異なる第一のサーボモータ32と第二のサーボモータ
34により、ロータリテーブル20の位置決め時に同じ
位置決めトルクを及ぼすために、径の異なる主動歯車4
0,44が採用されていたが、その他、第一のサーボモ
ータ32と第二のサーボモータ34への供給電流を調節
すること等により、ロータリテーブル20に及ぼされる
位置決めトルクを同じに設定することも可能である。
の異なる第一のサーボモータ32と第二のサーボモータ
34により、ロータリテーブル20の位置決め時に同じ
位置決めトルクを及ぼすために、径の異なる主動歯車4
0,44が採用されていたが、その他、第一のサーボモ
ータ32と第二のサーボモータ34への供給電流を調節
すること等により、ロータリテーブル20に及ぼされる
位置決めトルクを同じに設定することも可能である。
【0049】また、前記実施例では、何れも、ロータリ
テーブルを回転駆動および位置決めするサーボモータと
して、二つのサーボモータが採用されていたが、三つ以
上のサーボモータを採用することも可能である。その際
には、全てのサーボモータによってロータリテーブルを
回転駆動および位置決めすることも可能であるが、回転
駆動専用のサーボモータや位置決め専用のサーボモータ
を設定したり、或いはそのうちの幾つかを回転駆動と位
置決め両用のサーボモータとして用いることも可能であ
る。
テーブルを回転駆動および位置決めするサーボモータと
して、二つのサーボモータが採用されていたが、三つ以
上のサーボモータを採用することも可能である。その際
には、全てのサーボモータによってロータリテーブルを
回転駆動および位置決めすることも可能であるが、回転
駆動専用のサーボモータや位置決め専用のサーボモータ
を設定したり、或いはそのうちの幾つかを回転駆動と位
置決め両用のサーボモータとして用いることも可能であ
る。
【0050】更にまた、サーボモータの駆動力をロータ
リテーブルに伝達する歯車伝動機構は、前記実施例のも
のに限定されるものでは決してなく、例えば、複数の歯
車を組み合わせたギヤ機構や、遊星歯車によるギヤヘッ
ド等、各種の歯車伝動機構が採用され得る。
リテーブルに伝達する歯車伝動機構は、前記実施例のも
のに限定されるものでは決してなく、例えば、複数の歯
車を組み合わせたギヤ機構や、遊星歯車によるギヤヘッ
ド等、各種の歯車伝動機構が採用され得る。
【0051】また、ロータリテーブル側の従動歯車の構
造も限定されるものでなく、例えば、ロータリテーブル
の外周部分に環状壁部を設けてその内周面に内歯歯車を
形成したり、ロータリテーブルとは別体形成された歯車
を取り付けたりすること等により、従動歯車を構成する
ことも可能である。更に、ロータリテーブル側に複数の
従動歯車を形成して、複数のサーボモータの幾つかを、
異なる従動歯車に対して噛合せしめるようにしても良
い。
造も限定されるものでなく、例えば、ロータリテーブル
の外周部分に環状壁部を設けてその内周面に内歯歯車を
形成したり、ロータリテーブルとは別体形成された歯車
を取り付けたりすること等により、従動歯車を構成する
ことも可能である。更に、ロータリテーブル側に複数の
従動歯車を形成して、複数のサーボモータの幾つかを、
異なる従動歯車に対して噛合せしめるようにしても良
い。
【0052】更にまた、前記実施例では、ロータリテー
ブルを目的位置まで回転駆動せしめた後に、一方のサー
ボモータを更にバックラッシに相当する回転角度分だけ
ロータリテーブルを回転駆動方向に進ませる方向に回転
させることにより、ロータリテーブルを位置決めするよ
うになっていたが、逆に、かかる一方のサーボモータを
バックラッシに相当する回転角度分だけロータリテーブ
ルを回転駆動方向とは逆に後退させる方向に回転させる
ことにより、ロータリテーブルを位置決めすることも可
能である。なお、その場合には、ロータリテーブルの位
置決めに際して、ロータリテーブルの回転停止時に生じ
たバックラッシ分だけ、ロータリテーブルが回転駆動方
向とは逆方向に回転して位置決めされることから、かか
る逆方向の回転量を予め考慮して、サーボモータによる
位置決めを行う必要がある。
ブルを目的位置まで回転駆動せしめた後に、一方のサー
ボモータを更にバックラッシに相当する回転角度分だけ
ロータリテーブルを回転駆動方向に進ませる方向に回転
させることにより、ロータリテーブルを位置決めするよ
うになっていたが、逆に、かかる一方のサーボモータを
バックラッシに相当する回転角度分だけロータリテーブ
ルを回転駆動方向とは逆に後退させる方向に回転させる
ことにより、ロータリテーブルを位置決めすることも可
能である。なお、その場合には、ロータリテーブルの位
置決めに際して、ロータリテーブルの回転停止時に生じ
たバックラッシ分だけ、ロータリテーブルが回転駆動方
向とは逆方向に回転して位置決めされることから、かか
る逆方向の回転量を予め考慮して、サーボモータによる
位置決めを行う必要がある。
【0053】加えて、本発明は、各種のロータリテーブ
ルに適用可能であり、例えば三つ以上の金型が装着され
るロータリテーブル等にも有利に適用され得る。
ルに適用可能であり、例えば三つ以上の金型が装着され
るロータリテーブル等にも有利に適用され得る。
【0054】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0055】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
方法に従えば、ロータリテーブルの位置決め状態下、該
ロータリテーブルに歯車伝動機構を介して位置決めトル
クを及ぼす複数のサーボモータにおいて、歯車伝動機構
におけるバックラッシが、互いにロータリテーブルの回
転方向反対側に生ぜしめられることから、それら複数の
サーボモータによる位置決めトルクがロータリテーブル
の回転方向両側に及ぼされて、歯車伝動機構におけるバ
ックラッシに起因するロータリテーブルのがたつきが防
止されることとなり、ロータリテーブルが高精度に位置
決めされ得るのである。
方法に従えば、ロータリテーブルの位置決め状態下、該
ロータリテーブルに歯車伝動機構を介して位置決めトル
クを及ぼす複数のサーボモータにおいて、歯車伝動機構
におけるバックラッシが、互いにロータリテーブルの回
転方向反対側に生ぜしめられることから、それら複数の
サーボモータによる位置決めトルクがロータリテーブル
の回転方向両側に及ぼされて、歯車伝動機構におけるバ
ックラッシに起因するロータリテーブルのがたつきが防
止されることとなり、ロータリテーブルが高精度に位置
決めされ得るのである。
【0056】また、本発明に従う構造とされたロータリ
テーブルの回転位置決め装置においては、本発明方法が
有利に実施され得るのであり、しかも、ロータリテーブ
ルの外周面に従動歯車が形成されていることから、従動
歯車が大径とされて、一層優れたロータリテーブルの位
置決め精度が発揮され得るのである。
テーブルの回転位置決め装置においては、本発明方法が
有利に実施され得るのであり、しかも、ロータリテーブ
ルの外周面に従動歯車が形成されていることから、従動
歯車が大径とされて、一層優れたロータリテーブルの位
置決め精度が発揮され得るのである。
【図1】本発明の第一の実施例としてのロータリテーブ
ルの回転位置決め装置を備えた型締装置を示す一部切欠
き正面図である。
ルの回転位置決め装置を備えた型締装置を示す一部切欠
き正面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されたロータリテーブルの回転位置決
め装置におけるサーボモータの制御系を示す説明図であ
る。
め装置におけるサーボモータの制御系を示す説明図であ
る。
【図4】図3におけるサーボアンプの構成を説明するた
めのブロック図である。
めのブロック図である。
【図5】ロータリテーブルの位置決め時における第一の
サーボモータ側の歯車伝動機構における噛合状態を拡大
して示す説明図である。
サーボモータ側の歯車伝動機構における噛合状態を拡大
して示す説明図である。
【図6】ロータリテーブルの位置決め時における第二の
サーボモータ側の歯車伝動機構における噛合状態を拡大
して示す説明図である。
サーボモータ側の歯車伝動機構における噛合状態を拡大
して示す説明図である。
【図7】本発明の第二の実施例としてのロータリテーブ
ルの回転位置決め装置を備えた型締装置を示す一部切欠
き正面図である。
ルの回転位置決め装置を備えた型締装置を示す一部切欠
き正面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面図である。
10 固定盤 12 可動盤 20 ロータリテーブル 24,26 可動金型 28,30 固定金型 32 第一のサーボモータ 34 第二のサーボモータ 36 従動歯車 40 主動歯車 44 主動歯車 46 成形機コントローラ 48 第一のサーボアンプ 50 第二のサーボアンプ
Claims (6)
- 【請求項1】 一軸回りに回転可能に支持されて複数の
金型が装着されるロータリテーブルを、サーボモータに
より、歯車伝動機構を介して、回転駆動して位置決めす
るロータリテーブルの回転位置決め方法であって、 前記ロータリテーブルに回転駆動力を及ぼす前記サーボ
モータを複数設けて、それら複数のサーボモータの少な
くとも一つにより該ロータリテーブルを回転駆動せしめ
た後、それら複数のサーボモータにより該ロータリテー
ブルを位置決めするに際して、かかる複数のサーボモー
タの少なくとも一つによる該ロータリテーブルの位置決
め位置を、別の少なくとも一つのサーボモータによる該
ロータリテーブルの位置決め位置に対して、前記歯車伝
動機構におけるバックラッシに相当する回転角度分だけ
ずらせることを特徴とするロータリテーブルの回転位置
決め方法。 - 【請求項2】 前記複数のサーボモータとして、出力の
異なる二つのサーボモータを用い、出力の大なる第一の
サーボモータによって前記ロータリテーブルを回転駆動
せしめた後、該ロータリテーブルを位置決めするに際し
て、出力の小なる第二のサーボモータによる該ロータリ
テーブルの位置決め位置を、該第一のサーボモータによ
る該ロータリテーブルの位置決め位置に対して、前記歯
車伝動機構におけるバックラッシに相当する回転角度分
だけずらせる請求項1に記載のロータリテーブルの回転
位置決め方法。 - 【請求項3】 前記複数のサーボモータとして、出力の
等しい二つのサーボモータを用い、それら出力の等しい
二つのサーボモータによって、前記ロータリテーブルに
回転駆動力および位置決め力をそれぞれ及ぼす請求項1
に記載のロータリテーブルの回転位置決め方法。 - 【請求項4】 前記複数のサーボモータにより前記ロー
タリテーブルを位置決めするに際して、該ロータリテー
ブルに対する位置決め位置が前記歯車伝動機構における
バックラッシに相当する回転角度分だけ該ロータリテー
ブルの回転方向両側にずらされたそれぞれのサーボモー
タにおいて、該ロータリテーブルを回転方向一方の側に
ずらせて位置決めするサーボモータによって該ロータリ
テーブルに及ぼされる位置決めトルクと、該ロータリテ
ーブルを回転方向他方の側にずらせて位置決めするサー
ボモータによって該ロータリテーブルに及ぼされる位置
決めトルクとを、同じ大きさとする請求項1乃至3の何
れかに記載のロータリテーブルの回転位置決め方法。 - 【請求項5】 前記ロータリテーブルに対する位置決め
位置が前記歯車伝動機構におけるバックラッシに相当す
る回転角度分だけ該ロータリテーブルの回転方向両側に
ずらされた前記複数のサーボモータにおいて、該ロータ
リテーブルを回転方向一方の側にずらせて位置決めする
サーボモータによって該ロータリテーブルに及ぼされる
位置決めトルクと、該ロータリテーブルを回転方向他方
の側にずらせて位置決めするサーボモータによって該ロ
ータリテーブルに及ぼされる位置決めトルクとを、該ロ
ータリテーブルに装着された前記金型の型合わせに際し
て、共に低下せしめる請求項1乃至4の何れかに記載の
ロータリテーブルの回転位置決め方法。 - 【請求項6】 一軸回りに回転可能に支持されて複数の
金型が装着されるロータリテーブルを、サーボモータに
より、歯車伝動機構を介して、回転駆動および位置決め
するロータリテーブルの回転位置決め装置において、 前記ロータリテーブルに回転駆動力を及ぼす前記サーボ
モータを複数設けると共に、該ロータリテーブルの外周
部分に周方向に延びる従動歯車を形成し、該従動歯車に
対して該複数のサーボモータをそれぞれ歯車伝動機構を
介して噛合せしめる一方、かかる複数のサーボモータの
少なくとも一つと、別の少なくとも一つのサーボモータ
とにより、該ロータリテーブルを前記歯車伝動機構にお
けるバックラッシに相当する回転角度分だけ互いにずれ
た位置で位置決めせしめる制御装置を設けたことを特徴
とするロータリテーブルの回転位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15436796A JP3333090B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | ロータリテーブルの回転位置決め方法および回転位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15436796A JP3333090B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | ロータリテーブルの回転位置決め方法および回転位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10647A JPH10647A (ja) | 1998-01-06 |
JP3333090B2 true JP3333090B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=15582617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15436796A Expired - Fee Related JP3333090B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | ロータリテーブルの回転位置決め方法および回転位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3333090B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE20017737U1 (de) * | 2000-10-16 | 2000-12-21 | Braun Formenbau GmbH, 79353 Bahlingen | Etagenwerkzeug zum Spritzgießen von Kunststoffteilen |
WO2002057064A1 (de) * | 2001-01-22 | 2002-07-25 | Gealan Formteile Gmbh | Ein- und mehrkomponenten-spritzgussmaschine |
JP4902785B2 (ja) * | 2008-03-25 | 2012-03-21 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | 二材成形用射出成形機及びその制御方法 |
JP5803581B2 (ja) * | 2011-11-01 | 2015-11-04 | 宇部興産機械株式会社 | 三枚構造の射出成形金型、射出成形装置及び射出成形方法 |
CN107124070A (zh) * | 2017-05-10 | 2017-09-01 | 宁波川拓自动化科技有限公司 | 一种多电机控制旋转台 |
CN110640967A (zh) * | 2019-08-30 | 2020-01-03 | 福清市华天广告有限公司 | 教学用牙周外科模型成形器及其使用方法 |
JP7364541B2 (ja) * | 2019-09-30 | 2023-10-18 | ファナック株式会社 | 位相調整装置および位相調整方法 |
JP7500248B2 (ja) * | 2020-03-31 | 2024-06-17 | 住友重機械工業株式会社 | 射出成形機 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15436796A patent/JP3333090B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH10647A (ja) | 1998-01-06 |
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