JP3406771B2 - 開き戸を揺動可能に保持する装置 - Google Patents
開き戸を揺動可能に保持する装置Info
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Description
クと揺動運動を減衰する減衰手段とを包含し、特に、水
平軸心回りを揺動する開き戸を揺動可能に保持する装置
に関する。さらに、本発明は矩形リンクに案内され、好
ましくは減衰手段によって平衡を保った開き戸を有する
戸棚に関する。
戸棚の開き戸を矩形リンクで案内することが知られてい
る(例えば、ドイツ特許公開公報第3239989A1
号またはドイツ特許公開公報第2745934A1号参
照)。このような構成により、開き戸を仮想の幾何学的
軸心回りを案内し、あるいはフレームから揺動する前に
開き戸を所望の仕方で持ち上げることが可能となる。
89A1号には、揺動運動を支援するために矩形リンク
にばねを付与することが知られている。
パクトな構造を特徴とする、冒頭に記載した種類の装置
を提供することである。
に、冒頭に記載した種類の装置において、減衰手段は伸
縮部分が定着部材の周囲を摺動するように案内されたば
ね部材を包含している。
する部材を小さいスペースに配置できる点である。ばね
部材は、荷重がかかると全長にわたって均等に伸びるよ
うに定着部材の回りを揺動できなければならない。
ねであることが好都合である。原理的にはゴム部材も考
えられる。
り、その曲率半径はばね部材の半径の数倍に等しい。つ
まり、ばね部材は比較的ゆるやかに曲げられる。たとえ
ば、案内部の曲率半径は、案内されたコイルばねの半径
より3倍以上大きい。曲率半径が非常に小さいと、ばね
部材の負荷および破断危険は急速に大きくなる。
いることが好都合である。すなわち、ばねは対応する作
用点の摺動距離よりも大きく伸びる。これらの両端部が
矩形リンクの同じ点と係合すると、長さの伸びは、作用
点が移動する距離の2倍である。しかしまた、ばねの両
端部を矩形リンクの2つの異なる点と係合することも可
能である。所望の力の作用に応じて、ばねの1つの端部
を摺動不能な点に定着させることもできる。この装置
は、利用者自身がその利用に適した作用点を選択するこ
とによってバネ力を調節できるように構成できる。
されており、これに定着部材も構成されていることが好
都合である。すなわち、矩形リンク、リンクフレームお
よび定着部材は、全体として取り付けることのできる構
造的単一体をなしている。
ンクフレームは矩形リンクの運動面を基準にして概ね対
称的に矩形リンクを支持する。このように構成すること
によって、矩形リンク内および矩形リンクの支持部内の
好ましくないトルクを最小限に押さえることができる。
対称的な支持は、揺動運動を減衰する減衰手段のない装
置にも適している。
容可能であることも非常に好ましい。この場合、リンク
フレームは閉じているか、開いていることができる。こ
の収容可能性は、物が矩形リンクの運動軌道に入った
り、人間が開き戸を不注意に操作するときに怪我したり
する危険が減るという長所がある。
的な構造と非常によく組み合わせることができる。もち
ろん、収容可能な構造は、ばね部材を有する揺動装置に
限られていない。
種類のばね部材によっても構成できる。特にこの構造
は、通常直線的に案内されるコイルばねと組み合わせる
ことができる。収容可能な構造でも対称的な構造でも、
ばね部材はリンクフレームに組み込まれていることが好
ましい。たとえば、ばね部材は矩形リンクをリンクフレ
ーム内に引き戻して、開き戸が開くと緊張するように構
成されている。
形リンクをリンクフレームから押し出す圧縮ばね構造を
用いて、たとえば開き戸を閉じると緊張するようにもで
きる。
ンクフレームは本質的に互いに所定の間隔をあけて連結
された(例えば、リベット止めされた)、金属板からな
る2つのフレーム部分から形成されている。リンクフレ
ームは、たとえば縦長である。一方の端部に(端面側)
開口部が設けられており、これを通って矩形リンクもし
くはその一部が外に出ることができる。他方の端部に
は、ばね部材に対するリング状定着部材があることが好
都合である。この目的のために、たとえば軸心が矩形リ
ンクの運動面に対して垂直な、特にプラスチックリング
を使用できる。
に固定された2つのアームと、これらのアームに互いに
平行に固定された別の2つのアームを有していることが
好都合である。後者のアームには、たとえば開き戸と連
結される固定アームがヒンジ状に取り付けられている。
好適な対称的構成において、前者のアームがダブルアー
ムとして形成されて、後者のアームをそれぞれフォーク
状に保持している。対称的構造は、固定アームを保持す
る後者のアームがそれぞれ2重に形成されて、前者のア
ームを両側から挟み込むことによっても実現できる。
自重を平衡させるために、種々のてこの作用の作用点で
矩形リンクと係合する2つのばねを設置することができ
る。ばね力に付属するてこの腕の長さに応じて、種々の
大きさの「カウンターウェイト」が開き戸に作用する。
回転機構は、有効なてこの腕の長さが調整可能もしくは
調節可能なレバーであることが好都合である。レバーの
代わりに、外周にばねを固定し、あるいはその外周にば
ねが一部載るか案内されて偏心的に支持されたローラを
設けることもできる。
戸棚に本発明の装置を用いると非常に好都合である。典
型的な応用は、開けるときに垂直位置から水平位置に降
ろす開き戸を付けたビューローキャビネットである。ば
ねの寸法を適当に選択することによって、開き戸はほぼ
平衡を保つことができて簡単に開閉できる。ばねで減衰
した本発明の構造の長所は、開口角度が大きくなるにつ
れて力の作用が増し、したがってドアの重力に基づくト
ルクが増大するのを補償する点にある。この点について
は、本発明の装置は、ガス圧シリンダを具備する公知の
構造に比べて明らかに優れている。
ば、パイプによって形成されている。本発明の揺動装置
により、開き戸はフレームパイプの1つの幾何学的軸心
の回りを揺動できる。
けるためのへこみ部を設けると非常に好都合である。こ
のことによって、揺動装置と開き戸の組立が簡単にな
る。揺動装置を戸棚の側壁に固定し、その後で戸棚の開
き戸を固定アームにずらしてねじ止めする。
せは、以下の詳細な説明および特許請求の範囲の全体か
ら明らかである。
て説明する。図1(a),(b)および図2に示す装置
は、2つの平行なプレートフレーム2,3(図2参照)
から形成されたリンクフレーム1を有する。2つのプレ
ートフレーム2および3は一体である。それゆえ、以下
では一方についてのみ詳細に説明する。
フレームセクション2.1,2.2,2.3によって形
成された矩形部材もしくはU字形部材と、リンクフレー
ム1の後端部のリング状フレームセクション2.4とを
有する。以下に詳細に説明する矩形リンクは外側から見
えるので、いわゆる開放型リンクフレームである。いわ
ゆる閉鎖型では、プレートフレームは金属プレートに置
き換える。
3カ所のリベット止め4,5,6により矩形部分と連結
し、プラスチックリング7によりリング状フレームセク
ション2.4と連結している。以下の説明から明らかな
ように、リベット止め4,5,6とプラスチックリング
には連結機能のほかに、それぞれ第2の機能を持たせて
ある。
5,6は、同時に回転アーム8.1,8.2もしくは
9.1,9.2の固定軸心および回転軸心として用いら
れる。4つの回転アーム8.1,8.2,9.1,9.
2はすべて互いに平行に動く。矩形リンクが収縮すると
(図1(a)参照)、回転アーム8.1,8.2,9.
1,9.2は斜め下方にフレームセクション2.4に向
かって傾いている(たとえば帯状フレームセクション
2.3を基準にして60度)。
2の揺動可能な端部には、アングルアーム11がボルト
13.1,13.2でヒンジ状に取り付けられている。
アングルアーム11は長いセクション11.1と短いセ
クション11.2を有する。長いセクション11.1は
回転アーム8.1,8.2,9.1,9.2によりフレ
ームセクション2.1および2.3と平行に案内されて
いる。短いセクション11.2は長いセクション11.
1と一緒に、たとえば約150度の角度をなしている。
セクション10.1,10.2を有する)は、ボルト1
2.1,12.2によって回転アーム8.1,8.2,
9.1,9.2と連結している。ボルト12.1,1
2.2はそれぞれリベット止め5もしくは6とボルト1
3.1もしくは13.2のほぼ中央にある。回転アーム
8.1,8.2,9.1,9.2は、アングルアーム1
0,11(特にセクション10.1,11.1)と一緒
に平行四辺形リンクを形成する。
2の前端部では、揺動アーム15がボルト14.1もし
くは14.2によって揺動可能に保持されている。揺動
アーム15の断面はU字形である。さらに、揺動アーム
15は、側面図で拡張した基部セクション15.1と、
指状の細長い先端部セクション15.2とを有する。基
部セクション15.1の拡張は、2つのボルト14.
1,14.2の結合線と、先端部セクション15.2の
縦軸線との角度が30度となるように形成されている。
角度の大きさは、図1(a)に従う収縮した状態におい
て、回転アーム8.1,9.1がリベット止め5および
6の結合線に対して90度とは異なる角度にあることに
よって生じる。この場合、収縮した矩形リンクにおい
て、先端部セクション15.2の縦軸線は、上記のリベ
ット止め5,6の結合線に対して直角であるが、回転ア
ーム8.1,8.2,9.1,9.2に対して平行では
ない。
フックまたはアイ16もしくは17が設けられている。
これらには、引張ばね18の2つの端部18.1,1
8.2を掛けるか固定できる。本発明に従い、引張ばね
18はプラスチックリング7の回りを案内されている。
プラスチックリング7の直径は、たとえば引張ばね18
の直径の3倍もしくは4倍である。矩形リンクは、全体
として平行四辺形リンクの運動面を基準にして対称的即
ち、図1(a),(b)の図示の面を基準にして対称的
に構成されている。このことは、特に、図2に明瞭に図
示されている。アングルアーム10,11は、ダブルア
ーム8.1,8.2および9.1,9.2の側方に配置
されている。断面がU字形の揺動アーム15はその基部
セクション15.1がアングルアーム10,11の前端
部を両側から挟み込んでいる。引張ばね18は、アング
ルアーム10,11と同様に対称面上にある。全体が2
つの同一のプレートフレーム2,3によって包囲されて
いる。
形態の作用を簡単に説明する。戸棚の開き戸を閉じた状
態で、矩形リンクは図1(a)に示す位置にある。この
とき、揺動アーム15は、内側エッジがリベット止め4
の上にあり、それによって揺動アームの位置が正確に規
定されている。したがって、揺動アーム15に固定され
た戸棚の開き戸は、矩形リンク自体によって所定の閉じ
た位置に保持される。別途ストッパを設ける必要はな
い。
引張ばね18の力に抗して外方に引っ張られ、もしくは
旋回する。このとき平行四辺形リンクは、揺動アーム1
5が外方(図1(b)に示す位置)に移動する運動軌道
を規定する。揺動アーム15が水平位置に入ると、アン
グルアーム10,11のセクション10.1,11.1
は上下に重なり、それ以上動くのを妨げる。したがっ
て、セクション10.1と11.1の幅および相互の間
隔は、矩形リンクを揺動して開いた位置で阻止するよう
に、意図的に選択されている。開いた(たいてい水平
の)状態で開き戸に負荷がかからなければ、矩形リンク
が破損することはあり得ない。
グルアーム10,11の後端部(すなわちアイ16,1
7)が移動した距離に対応して伸びる。引張ばね18
は、プラスチックリング7に対して摺動できるので、長
さの伸びは問題なく引張ばね18の全長に分布できる。
周知のようにコイルばねのばね力は長さが伸びるのにつ
れて増加するので、揺動アーム15に作用する復元トル
クは、揺動アーム15が水平位置に入るのに伴って大き
くなる。これは、極めて望ましい効果である。なぜなら
ば、戸棚の開き戸が垂直位置から水平位置に回転する量
が多ければ多いほど、トルク(戸棚の開き戸の自重に基
づく)も大きくなるからである。
た戸棚を示す。図3には、垂直断面が示されている。す
なわち、底部21、天井部22および開き戸20が、断
面で示されている。2つの側壁のうち、一方の側壁23
のみ示す。後壁は図示されていない。戸棚の開口部は、
パイプ24,25によって限定されている。これらのパ
イプは典型的な直方体の戸棚の骨格を形成する。
域にねじ止めされている。揺動アーム15は開き戸20
の凹部もしくはへこみ部とかみ合う。開き戸20がたと
えば2重壁として形成されている場合、先端部セクショ
ン15.2は開き戸20の2つの壁の間に配置できるよ
うな寸法を有する。開き戸20は上部区域に戸棚を開け
るためのグリップ26を付けている。
択してあるため、開き戸20は開くときに下部パイプ2
4の縦軸心の回りを揺動する。この幾何学的揺動軸心
は、開き戸20と矩形リンク19の双方の外部にある。
リンクに保持されている。矩形リンクの構造は対称的な
ので、開き戸20の左手と右手のいずれに取り付けるか
は重要ではない。そのため、組立だけでなく、家具供給
者の保管全体と資材管理も簡単である。
平行四辺形リンクの代わりに、たとえば何らかの矩形リ
ンクを用いることができる。この場合、たとえば1対の
回転アーム8.1,8.2は、下部アングルアーム10
を支えるためのみに用いることができる。ボルト13.
1は用いないので、アングルアーム11は回転アーム
9.1もしくは9.2および揺動アーム15とだけ連結
しており、それゆえアングルアーム10と平行に案内す
る必要はない。同様に、たとえばボルト12.1または
12.2を省くことができる。一般的な矩形リンクにお
いて、回転アーム8.1,8.2もしくは9.1,9.
2も強制的に90度回転させる必要なしに、揺動アーム
15を90度揺動させることができる。
9.2の代わりに、フォーク状に形成された一体型回転
アームを使用できる。すなわち、2つの回転アーム8.
1,8.2は、スリットを有する唯一の回転アームに置
き換えられる。その際、回転アームのスリット内にはア
ングルアームを回転可能に固定できる。
ば、2つのプレートフレームの一方を省略し、矩形リン
クが片側だけ支持されるようにすることができる。
アームの端部に固定することも強制的ではない。端部1
8.2は、たとえばアイ17に掛けることもできる。こ
の場合、復原力は揺動アーム15の回転角度が増すにつ
れて大きくなる。逆に、両端部18.1,18.2をア
イ16に掛けると移動距離が小さくなり、復元トルクの
累進を減らすことができる。さらに、両端部18.1,
18.2を定着させるために、リンクフレームにジャー
ナルもしくはフックを設けることが考えられる。以上述
べたことから、同一のフレーム構成と矩形リンク構成に
よって種々の復元トルクを問題なく実現できることが明
らかである。このことは、この矩形リンクを種々の重さ
の開き戸に使用する場合に好都合である。
めの構成形態を示す。図には、回転アーム27と、これ
とヒンジ状に連結した2つの案内アーム28,29が示
されている。回転アーム27と案内アーム28,29
は、図1(a),(b)に従う矩形リンク(一部のみ図
示)の一部である。フレーム33(一部のみ図示)にレ
バー30が回転可能に固定されている(回転固定点3
2)。この回転固定点32は、回転アーム27から一定
の距離後方に位置している。案内アーム28の後端部
は、ばね34を介して第1の端部30.1と連結し、案
内アーム29は第2のばね35を介してダブルアーム式
レバー30の第2の端部30.2と連結している。
4,35は緊張する。これらのばねの緊張は、案内アー
ム28,29が移動する移動距離と、レバー30の端部
30.1,30.2におけるてこの比に依存している。
レバー30の回転運動は、システムの寸法に依存してい
る。重要なのは、ばね34,35が矩形リンクの種々の
作用点と係合することである。
たとえば長穴31を有する。長穴31内の回転固定点3
2の位置が端部30.1もしくは30.2からどのくら
い離れているかに応じて、種々のてこの比が実現する。
このようにして、矩形リンクを押し付ける復原力は、そ
の都度の必要に応じて調整できる。
す。ここでも、回転アーム36はフレーム39にヒンジ
状に取り付けられている。回転アーム36には、任意の
種類の矩形リンクを形成するために2つの案内アーム3
7,38が取り付けられている。
にローラ41が取り付けられている。この例では、ロー
ラ41の回転中心点40は偏心的である。ローラ41の
外周には、第1のばね42および第2のばね43に対す
る固定手段44が取り付けられている。ばね42,43
はローラの外周に沿って一部このローラの回りを案内さ
れている。ばね42,43の端部は、適当に選択した作
用点45,46で回転アーム36に固定されている。こ
れらの作用点45,46は、回転アーム36の回転中心
点に対して種々の間隔を有している。
たとき、回転中心点40から前方に動くと、ばね42,
43は緊張する。作用点45と46は異なる距離移動
し、ローラ41は偏心的に支持されているので、ばね4
2と43は伸び方が異なる。ローラ41は、たとえば
(図5の表現では)時計と反対方向に回転する。この例
では、偏心的支持のために、ばね42がローラ41に及
ぼすトルクは目に見えて大きくなるが(なぜならば、ロ
ーラ41の外周からばね42が離れる点が回転中心点4
0から遠ざかるからである)、ばね43のトルクは小さ
くなる。
することによって、回転アーム36に及ぼす復原力を変
更できることは明らかである。
原理的には本発明のその他の構成形態とは独立に応用す
ることもできる。これらの特徴は、本発明の種々の仕方
でその他の特徴と組み合わせることもできる。
グ7の回りに案内するのを省くこともできる。
置の定着を提供できるので、1つ以上のばねがリンクフ
レームに定着して矩形リンクと係合することができる。
例えば、引張ばねがリベット止め4とボルト13の間で
緊張すると、矩形リンクを開かせる力が作用する。この
ことは、たとえば跳ね上げて開く蓋(キャビネットな
ど)に好適である。もちろん、ばね部材、その他の減衰
手段も省略できる。
その他の開き戸もしくははね蓋を保持するための極めて
コンパクトで巧妙な装置が提供される。しかも、本装置
は極めて頑丈であり、上質のデザインで形成できる。
であり、図1(a)は閉じた位置、図1(b)は開いた
位置を示す側面図である。
る。
クを有する戸棚の図式的な断面図である。
調整可能に平衡させる装置の説明図である。
開き戸を調整可能に平衡させる装置の説明図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 平面的な矩形リンク(8.1,8.2,
9.1,9.2,10,11)とリンクフレーム(1)
を有する開き戸を揺動可能に保持する装置において、矩
形リンク(8.1,8.2,9.1,9.2,10,1
1)は、リンクフレーム(1)に揺動可能に取り付けら
れた第1の2つのアーム(8.1,8.2および9.
1,9.2)と、該第1の2つのアーム(8.1,8.
2および9.1,9.2)に互いに平行になるように揺
動可能に取り付けられた第2の2つのアーム(10,1
1)とを有し、該第2の2つのアーム(10,11)に
開き戸を取り付けるための固定アーム(15)が取り付
けられていて、 矩形リンク(8.1,8.2,9.1,9.2,10,
11)は常時平行四辺形を保ち、2つのフレーム部分
(2,3)を備えるリンクフレーム(1)の間に完全に
収容されるように形成されている、ことを特徴とする開
き戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項2】 開き戸(20)の揺動を減衰する減衰手
段を有し、該減衰手段が、伸縮部分が定着部材(7)の
周囲を摺動するように案内されたばね部材(18)を包
含している、請求項1に記載の開き戸を揺動可能に保持
する装置。 - 【請求項3】 定着部材(7)はアーチ状案内部を形成
しており、その曲率半径がばね部材(18)の半径の数
倍に等しい、請求項2に記載の開き戸を揺動可能に保持
する装置。 - 【請求項4】 ばね部材(18)の両端部(18.1,
18.2)が矩形リンク(8.1,8.2,9.1,
9.2,10,11)に係合(18.1,18.2)し
ている、請求項2または3のいずれか1項に記載の開き
戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項5】 矩形リンク(8.1,8.2,9.1,
9.2,10,11)と定着部材(7)が共通のリンク
フレーム(1)に支持されている、請求項2から4のい
ずれか1項に記載の開き戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項6】 定着部材(7)は、軸心が矩形リンク
(8.1,8.2,9.1,9.2,10,11)の運
動面に対して垂直な、プラスチックリングである、請求
項2から5のいずれか1項に記載の開き戸を揺動可能に
保持する装置。 - 【請求項7】 ばね部材が、種々のてこの作用の作用点
(28,29;45,46)で矩形リンク(27,2
8,29;36,37,38)と係合する2つのばね
(34,35;42,43)を含む、請求項2に記載の
開き戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項8】 調整可能な減衰作用もしくは解放作用を
達成するために、ばね(34,35;42,43)が回
転機構(30;41)に調整可能なてこ比で取り付けら
れている、請求項7に記載の開き戸を揺動可能に保持す
る装置。 - 【請求項9】 回転機構(30)は、てこの腕(30.
1/32,30.2/32)の長さ(31)が調整可能
なレバーである、請求項8に記載の開き戸を揺動可能に
保持する装置。 - 【請求項10】 減衰手段(18)は引張荷重を加えら
れるコイルばねである、請求項2から7のいずれか1項
に記載の開き戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項11】 リンクフレーム(1)は、矩形リンク
(8.1,8.2,9.1,9.2,10,11)の運
動面を基準にして概ね対称的に矩形リンク(8.1,
8.2,9.1,9.2,10,11)を支持する、請
求項1から10のいずれか1項に記載の開き戸を揺動可
能に保持する装置。 - 【請求項12】 開き戸(20)が開かれた時に、ばね
部材(18)が、矩形リンク(8.1,8.2,9.
1,9.2,10,11)をリンクフレーム(1)に引
き戻すことができるよう、に引っ張られる、請求項1か
ら11のいずれか1項に記載の開き戸を揺動可能に保持
する装置。 - 【請求項13】 ばね部材(18)がリンクフレーム
(1)内に概ね完全に収容されている、請求項1から1
2のいずれか1項に記載の開き戸を揺動可能に保持する
装置。 - 【請求項14】 リンクフレーム(1)が本質的に互い
に所定の間隔をあけて連結された(4,5,6)、金属
板からなる2つのフレーム部分(2,3)から形成され
ている、請求項1から13のいずれか1項に記載の開き
戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項15】 第1の2つのアーム(8.1,8.
2,9.1,9.2)がダブルアーム(8.1/8.
2,9.1/9.2)として形成されており、第2の2
つのアーム(10,11)が第1の2つのアーム(8.
1,8.2,9.1,9.2)の間にフォーク状に保持
されている、請求項1から14のいずれか1項に記載の
開き戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項16】 4つのアームが、平行四辺形リンクを
形成している、請求項1から15のいずれか1項に記載
の開き戸を揺動可能に保持する装置。 - 【請求項17】 第2の2つのアーム(10、11)は
それぞれ互いに角度をなす長い部分と短い部分(10.
1、10.2:11.1、11.2)を有する、請求項
1から16のいずれか1項に記載の開き戸を揺動可能に
保持する装置。 - 【請求項18】 請求項1から17のいずれか1項に記
載の装置2個以上によって保持もしくは案内されている
揺動可能な開き戸(20)を有する戸棚。 - 【請求項19】 開き戸(20)に対するフレーム開口
部が少なくとも片側でパイプ(24,25)によって限
定されて、開き戸(20)が少なくとも1つのパイプ
(24)の幾何学的軸心回りを揺動できる、請求項18
に記載の戸棚。 - 【請求項20】 開き戸(20)が固定アーム(15)
を掛けるへこみ部を有する、請求項18または19に記
載の戸棚。
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