JP3404991B2 - カーオートエアコンの内外気ダンパ切替制御装置 - Google Patents

カーオートエアコンの内外気ダンパ切替制御装置

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JP3404991B2
JP3404991B2 JP12950195A JP12950195A JP3404991B2 JP 3404991 B2 JP3404991 B2 JP 3404991B2 JP 12950195 A JP12950195 A JP 12950195A JP 12950195 A JP12950195 A JP 12950195A JP 3404991 B2 JP3404991 B2 JP 3404991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーオートエアコンの
内外気ダンパ切替制御装置に係り、特に、エアコン風の
外気導入と内気循環とを自動的に切り換える内外気ダン
パ切換制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の内外気ダンパ切替制御装置の従
来例は、例えば、特開昭55−132318号公報に開
示されている。
【0003】この公報記載のものは、特に、陽射しの強
い夏場にあって過度に昇温された車室内の温度をエアコ
ンの始動と共にできるだけ迅速に冷却しようという目的
の下になされたものであって、具体的には、車室内の温
度Tiを検出する内気センサと、車外の温度Toを検出
する外気センサとを備えている。そして、Ti−To≧
α(αは所定の一定値)であれば比較的温度の低い外気
を導入する外気導入モードから冷房を始動し、その後、
車内が幾分冷却されTi−To≦αとなれば最大冷房能
力を得られる内気循環モードに切り替える、という方式
を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、Ti−To≧αの条件を満たしている
場合(外気導入モード)であっても、外気の温度がエバ
ポレータの冷房能力を越えるほどの温度である場合に
は、図9の曲線Aに示すように、エバポレータ通過後の
エアコン風の温度が一定以下に下がらなくなり収束して
しまう事態が生じ得る。かかる場合、内気循環モードに
切り替わる機会は無く、車室内温度が所望の設定温度に
まで達し得ないという不都合があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、外気がエバポレータの冷房能力を越え
るほどに高温であってもエアコンの始動後速やかに車室
内を所望の温度にまで冷却できるようにするカーオート
エアコンの内外気ダンパ切替制御装置を提供すること
を、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、エアコン風のエバポレータ後温度を検出するエバポ
レータ後センサと、予め定められた一定時間内に前記エ
バポレータ後センサによって検出されるエバポレータ後
温度の変動幅を算出する変動幅検出部と、エバポレータ
後温度の変動幅が一定以下の場合に内外気ダンパを内気
循環側に切り替える切替制御部とを備えた、という構成
を採っている。
【0007】請求項2記載の発明では、エバポレータの
始動時から所定時間経過した後のエバポレータ後温度を
検出するエバポレータ後センサと、エバポレータ後温度
と予め設定されたコンプレッサ入切用のエバポレータ後
温度との差が所定値以上の場合に切替トリガを出力する
比較部と、切替トリガを受信して内外気ダンパを内気循
環側に切り替える切替制御部とを備えた、という構成を
採っている。
【0008】請求項3記載の発明では、コンプレッサの
断を検出するコンプレッサ断検出部と、冷房始動時から
所定時間内にこのコンプレッサ断検出部からコンプレッ
サの断が検出されない場合に切替トリガを出力する計時
部と、切替トリガを受信して内外気ダンパを内気循環側
に切り替える切替制御部とを備えた、という構成を採っ
ている。
【0009】請求項4記載の発明では、所定の吹出口か
ら吹き出すエアコン風の温度を推定する吹出温推定手段
と、エアコン風の風量を特定する風量特定部と、車室内
の温度を検出する内気センサと、車外の温度を検出する
外気センサとを備えている。また、各部により取得され
た風量,車室内温度及び推定された吹出温度に基づいて
内気循環導入口の温度を算出する導入口温度算出部を装
備すると共に、内気循環導入口の温度と外気センサによ
り検出された外気温との差が所定値よりも小さい場合に
内外気ダンパを内気循環側に切り替える切替制御部を備
えた、という構成を採っている。これらにより、前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0010】ここで、エバポレータ後温度とは、内外気
導入口から取り込まれ、エバポレータを通過した直後の
エアコン風の温度である。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、装置全体を稼動状態
に設定すると、エバポレータ後センサにより検出された
エバポレータ後温度が変動幅検出部に入力される。変動
幅検出部は、予め定められた一定時間内に入力されるエ
バポレータ後温度の最大値と最小値からこの一定時間内
におけるエバポレータ後温度の変動幅を算出し、切替制
御部に入力する。変動幅の入力を受けた切替制御部は、
当該変動幅が予め定められた所定値α3より小さいか否
かを判断し、小さい場合は、内外気ダンパを内気循環側
に切り替える。
【0012】ここで、変動幅が所定値α3より小さくな
るのは、図9に示すエバポレータ後温度の推移におい
て、曲線Aを辿った場合であって、外気の温度とエバポ
レータの冷房能力とが平衡して、もはやそれ以上の冷却
が行われなくなった場合である。従って、上記判定によ
りエバポレータ後温度の推移が曲線Aを辿っていること
が判断され、以降は、より冷却を促進することができる
内気循環に切り替えられる。
【0013】請求項2記載の発明では、装置全体を稼動
状態に設定すると、エアコン始動時から所定時間t1
過後において、エバポレータ後センサにより検出された
エバポレータ後温度が比較部に入力される。比較部は、
入力されたエバポレータ後温度を予め設定されたコンプ
レッサ入切温度と比較し、エバポレータ後温度のほうが
高い場合には切替制御部に切替トリガを出力する。切替
制御部は、この切替トリガを受信して、内外気ダンパを
内気循環側に切り替える。
【0014】ここで、一定時間t1は、図9の曲線Bに
示すエバポレータ後温度の推移にあって、当該曲線Bが
一定値に収束する直後の時間に設定される。このため、
エバポレータ後温度が徐々に冷却され、およそ収束した
状態において、エバポレータ後温度が所定値α4以上で
ある場合は、エバポレータ後温度の推移が曲線Aの推移
を辿っていると判断され、以降は、より冷却を促進する
ことができる内気循環に切り替えられる。
【0015】請求項3記載の発明では、計時部により一
定時間t2の計時が行われ、冷房始動時からの一定時間
2内にコンプレッサ断検出部からコンプレッサの断が
検出されれば、切替制御部に切替トリガが出力される。
ここで、一定時間t2は、エバポレータの冷房能力等に
応じて予め図9に示すように定められている。即ち、曲
線Bがコンプレッサ入切温度におよそ収束する程度の時
間に設定されている。このため、冷房始動時から一定時
間t2 経過するまでに一度もコンプレッサの断がない
場合は、エバポレータ後温度の推移が曲線Aを辿ってい
ると判断され、以降は、より冷却を促進することができ
る内気循環に切り替えられる。
【0016】請求項4記載の発明では、装置全体を稼動
状態に設定すると、切替制御部は、外気センサにより検
出された外気温が予め設定された所定値α1以上かを判
断し、所定値α1以上であった場合は、吹出口推定手
段,風量特定部及び内気センサの出力値に基づき内気循
環導入口の推定温度が算出される。そして、切替制御部
は、算出された内気循環導入口の推定温度と外気温との
差が、所定値α2以上でなければ内外気ダンパを内気循
環側に切り替える。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図2に基
づいて説明する。
【0018】図1に示す内外気ダンパ切替制御装置10
は、エアコン風のエバポレータ後温度Teを検出するエ
バポレータ後センサ12と、エバポレータ後温度Teの
所定期間内における変動幅ΔTeを検出する変動幅検出
部14と、エバポレータ後温度Teの変動幅ΔTeが一
定値α3以下の場合に内外気ダンパ56を内気循環側に
切り替える切替制御部16とを備えている。このうち、
切替制御部16には車室内の温度を検出する内気センサ
52と、車外の温度を検出する外気センサ54とが併設
されている。
【0019】これを更に詳述すると、本実施例では、エ
バポレータ後センサ12,内気センサ52及び外気セン
サ54は、それぞれサーミスタにより構成されている。
また、変動幅検出部14及び切替制御装置16はマイク
ロコンピュータにより構成され、マイクロプログラムの
実行により種々の機能を実現する。
【0020】また、変動幅検出部16は、エバポレータ
後センサ12により検出されたエアコン風のエバポレー
タ後温度Teを一時的に保持すると共に、一定時間内の
最大温度Tmax及び最小温度Tminを記憶するメモ
リ(レジスタ)と、当該検出されたエバポレータ後温度
Teと最大温度Tmax及び最小温度Tminとを比較
してそれぞれの値よりもエバポレータ後温度Teの方が
大きい又は小さければ値を更新する比較更新機能と、最
大温度Tmaxと最小温度Tminとの差を計算する差
分演算機能とを備えている。メモリの内容は切替制御部
14から出力されるリセット信号によってリセットさ
れ、また、切替制御部14が出力するデータ要求信号に
よって当該切替制御部16に最大温度Tmaxと最小温
度Tminとの差分値(変動幅ΔTe)が出力されるよ
うになっている。
【0021】一方、切替制御部16は、内部タイマを備
え、一定期間ごとに変動幅検出部14にデータ要求信号
及びリセット信号を1組にしてこの順で出力する機能を
備えている。また、切替制御部16は、変動幅検出部1
4から入力されたエバポレータ後温度Teの一定期間内
の変動幅ΔTeが予め設定された一定値α3以下の場合
に内外気ダンパ56を内気循環側に切り替える切替信号
を出力する機能を備えている。ここで、一定値α3は、
エバポレータ後温度Teがコンプレッサ入切温度Tcに
収束した後の変動幅βよりも小さい値に設定されてい
る。
【0022】次に、本実施例の全体動作を図2に基づい
て説明する。ここで、エアコン始動時の初期状態では外
気導入による冷房が行われるものとする。
【0023】エアコン装置が始動されると、先ず、切替
制御部16は、外気温Toが予め定められた温度α1
上か否かを判断し(ステップS11)、もし温度α1
上でなければ外気導入を行う(ステップS17)。この
場合は、冷房も始動されない。
【0024】温度α1以上ならば、現時点で内気循環が
行われているかを判断し(ステップS12)、内気循環
が行われていれば継続する(ステップS18)。一方、
外気導入状態であれば、内気温Tiと外気温Toとの差
が一定温度α2以上か否かを判断し(ステップS1
3)、温度α2以上でなければ内気循環に切り替え、内
気循環中を示すフラグがセットされる。
【0025】一方、内気温Tiと外気温Toとの差が温
度α2以上の場合は、未だ冷房が始動されていなければ
外気導入を継続する(ステップS14,S16)。ま
た、冷房が作動している場合は、以下の処理を行う。
【0026】切替制御部16は、変動幅検出部14にリ
セット信号を出力し、これにより、変動幅検出部14の
メモリ内容がリセットされる。このとき、切替制御部1
6は、内部タイマによる一定期間の計時を開始する。こ
の間、変動幅検出部14には、エアコン風のエバポレー
タ後温度Teが連続的に入力され、メモリをリセットさ
れた以降の最大温度Tmax及び最小温度Tminが記
録更新されてゆく。切替制御部16が、一定期間の計時
を終えると、変動幅検出部14にデータ要求信号が出力
される。これにより、変動幅検出部14は、これまでの
エバポレータ後温度Teの変動幅ΔTeを算出し、この
結果が切替制御部16に入力される。切替制御部16
は、変動幅の絶対値|ΔTe|が一定値α3より小さい
か否かを判断し、小さければ外気導入から内気循環に切
り替える(ステップS15)。一方、一定値α3より大
きい場合は外気導入を継続する。
【0027】ここで、変動幅ΔTeが一定値α3より小
さくなるのは、図9に示すエバポレータ後温度の推移に
おいて、曲線Aを辿った場合であって、外気の温度とエ
バポレータの冷房能力とが平衡して、もはやそれ以上の
冷却が行われなくなった場合である。従って、上記判定
によりエバポレータ後温度の推移が曲線Aを辿っている
ことが判断され、以降は、より冷却を促進することがで
きる内気循環に切り替えられる。これにより、外気導入
による迅速な冷却と内気循環による確実な冷却とを有効
に連動させることができ、迅速且つ確実な車内冷却を実
現することができる。
【0028】
【第2実施例】次に、本発明の第2実施例を図3乃至4
に基づいて説明する。
【0029】図3に示す内外気ダンパ切替制御装置20
は、エバポレータの始動時から所定時間t1が経過した
後のエバポレータ後温度Teを検出するエバポレータ後
センサ22と、エバポレータ後温度Teと予め設定され
たコンプレッサ入切用のエバポレータ後温度(エバポレ
ータ入切温度)Tcとの差が所定値α4以上の場合に切
替トリガKを出力する比較部24と、切替トリガKを受
信して内外気ダンパ56を内気循環側に切り替える切替
制御部26とを備えている。切替制御部26には、内気
センサ52及び外気センサ54が併設されている。
【0030】これを更に詳述すると、本実施例では、エ
バポレータ後センサ22,内気センサ52及び外気セン
サ54は、サーミスタであって、それぞれ同一特性のも
のが用いられている。比較部24は、減算回路とコンパ
レータの組み合わせにより構成されている。切替制御部
26は、マイクロコンピュータにより構成され、冷房始
動時から一定時間t1を計時する内部タイマを備えてい
る。また、切替制御部26は、内部タイマによる一定時
間t1の計時後に比較部24から切替トリガKが入力さ
れているか否かを確認し、切替トリガKが入力されてい
る場合には、内外気ダンパ56を内気循環側に切り替え
る機能を備えている。本機能は、予め格納されたマイク
ロプログラムの実行により実現される。
【0031】そして、装置全体を稼動状態に設定する
と、図4のステップS21〜S24までは、上記第1実
施例のステップS11〜S14までの処理と同一の処理
が行われる。本実施例では、ステップS25において以
下のように動作する。
【0032】切替制御部24は、冷房の始動(コンプレ
ッサ作動)と共に内部タイマによる計時を開始する。こ
の間、エバポレータ後センサ22により検出されたエア
コン風のエバポレータ後温度Teが連続的に比較部24
に入力され、同時に車内設定温度に基づいて予め設定さ
れたコンプレッサ入切温度Tcが比較部24に入力され
る。比較部24は、エバポレータ後温度Teとコンプレ
ッサ入切温度Tcとの差を算出し、この差が予め定めら
れた所定値α4以上であれば切替トリガKを出力し続け
る。切替制御部24は、内部タイマによる一定時間t1
の経過後に切替トリガKの入力の有無を調べ、切替トリ
ガKが入力されている場合は、内外気ダンパ56を内気
循環側に切り替える(ステップS28)。
【0033】ここで、一定時間t1は、図9の曲線Bに
示すエバポレータ後温度の推移にあって、当該曲線Bが
一定値に収束する直後の時間に設定される。従って、こ
の一定時間t1の最適値は、エバポレータの冷房能力等
によって異なる。本実施例では、予め実験的に定めた値
を用いており、およそ2分に設定している。また、所定
値α4は、曲線Bにおける収束後の変動幅の上限値とコ
ンプレッサ入切温度Tcとの差よりも幾分大きい値に設
定されている。
【0034】このため、エバポレータ後温度Teが徐々
に冷却され、およそ収束した状態において、エバポレー
タ後温度Teが所定値α4以上である場合は、エバポレ
ータ後温度の推移が曲線Aの推移を辿っていると判断さ
れ、以降は、より冷却を促進することができる内気循環
に切り替えられる。
【0035】
【第3実施例】次に、本発明の第3実施例を図5乃至図
6に基づいて説明する。
【0036】図5に示す内外気ダンパ切替制御装置30
は、コンプレッサの断を検出するコンプレッサ断検出部
32と、このコンプレッサ断検出部32から一定時間t
2内にコンプレッサの断が検出されない場合に切替トリ
ガKを出力する計時部34と、切替トリガKを受信して
内外気ダンパ56を内気循環側に切り替える切替制御部
36とを備えている。
【0037】本実施例において、コンプレッサ断検出部
32は、エバポレータ後センサ31の出力温度Teが予
め設定されたコンプレッサ入切温度Tcに等しくなった
場合を捕らえてコンプレッサの断を検出するようになっ
ている。また、コンプレッサ断検出部32は、コンプレ
ッサの断を示すフラグを備え、コンプレッサの断があっ
た場合に当該フラグに1を立て、その後再びコンプレッ
サがオンになった場合でもフラグの内容をそのまま保持
する。このフラグは、計時部34の出力するリセット信
号によってクリアされる。また、コンプレッサ断検出部
32は、フラグに1が保持されている間、計時部34に
断信号を出力する。
【0038】計時部34は、内部タイマを備え、内部タ
イマの起動と共にコンプレッサ断検出部32にリセット
信号を出力する機能と、一定時間経過後にコンプレッサ
断検出部32から断信号が入力されているか否かを判断
する機能と、この判断の結果、断信号が入力されていな
い場合には切替制御部36に切替トリガKを出力する機
能とを備えている。切替制御部36は、切替トリガを受
信して内外気ダンパ56を内気循環側に切り替える機能
を備えている。
【0039】そして、装置全体を稼動状態に設定する
と、図6のステップS31〜S34までは、上記第1実
施例のステップS11〜S14までの処理と同一の処理
が行われる。本実施例では、ステップS35において以
下のように動作する。
【0040】まず、計時部34は、コンプレッサ断検出
部32にリセット信号を出力すると共に、内部タイマを
起動して一定時間t2の計時を開始する。この間、エバ
ポレータ後センサ31の出力温度がコンプレッサ断検出
部32に入力される。ここで、コンプレッサの断が検出
されると、その後断信号が出力され続ける。そして、計
時部34は、一定時間t2の計時を終了すると、コンプ
レッサ断検出部32が断信号を出力しているか否かを判
断する。この結果、断信号が出力されていなければ切替
トリガKが切替制御部36に出力され、内外気ダンパ5
6が内気循環側に切り替えられる(ステップS38)。
一方、断信号が出力されていれば、外気導入が継続され
る(ステップ36)。
【0041】ここで、本実施例では一定時間t2の計時
は冷房始動と同時に開始されるようになっている。また
一定時間t2は、エバポレータの冷房能力等に応じて予
め図9に示すように定められている。即ち、曲線Bがコ
ンプレッサ入切温度Tcにおよそ収束する程度の時間に
設定されている。
【0042】このため、一定時間t2の経過までに一度
もコンプレッサの断がない場合は、エバポレータ後温度
Teの推移が曲線Aを辿っていると判断され、以降は、
より冷却を促進することができる内気循環に切り替えら
れる(ステップS38)。
【0043】このように、上記各実施例によれば、エバ
ポレータ後温度の推移がコンプレッサ入切温度に達する
こと無く収束した状態を判断し、かかる場合に内外気ダ
ンパを外気導入側から内気循環側に切り替えるので、車
室内の迅速な冷却を行うことができる外気導入状態と、
最大冷房能力を発揮できる内気循環状態とを最適なタイ
ミングで切り替えることができ、エアコンの始動後速や
かに車室内を所望の温度にまで冷却することができる。
【0044】
【第4実施例】次に、本発明の第4実施例を図7乃至図
8に基づいて説明する。
【0045】図7に示す内外気ダンパ切替制御装置40
は、現に選択されているエアコン風の吹出口を特定する
吹出口特定部42と、この選択されている吹出口から吹
き出すエアコン風の温度を推定する吹出温推定手段44
と、エアコン風の風量を特定する風量特定部46と、車
室内の温度を検出する内気センサ52と、車外の温度を
検出する外気センサ54とを備えている。そして、各部
により特定された吹出口,風量,車室内温度Ti及び推
定された吹出温度に基づいて内気循環導入口の温度を算
出する導入口温度算出部48を装備すると共に、内気循
環導入口の温度と外気センサ54により検出された外気
温Toとの差が所定値α5よりも小さい場合に内外気ダ
ンパ56を内気循環側に切り替える切替制御部49を備
えている。
【0046】これを更に詳述すると、本実施例におい
て、吹出口特定部42及び風量特定部46は、それぞれ
マイクロコンピュータ内部に構成された吹出口設定部
(図示略)及び風量設定部(図示略)から情報を受信し
て吹出口や風量を特定するようになっている。吹出温推
定手段44は、車室内のエアコン吹出口に設けられた温
度センサである。また、内気センサ52及び外気センサ
54はサーミスタである。
【0047】ここで、吹出温推定手段44は、エバポレ
ータ後温度と外気温とに基づいて吹出温推定値を算出す
る手段であっても良い。かかる場合、吹出温推定値=エ
バポレータ後温度+f(外気温)により算出することが
できる。エバポレータで冷やされた空気が吹き出される
までに温められる量は外気温より加えられる熱量と関係
することから、例えば、f(外気温)=外気温×0.1
として計算しても良い。最適な関数は実験的に求められ
ることが望ましい。ここでは、エアミックスダンパの開
度が冷房側全開に設定されていることが前提とされてい
る。
【0048】導入口温度算出部48は、内外気ダンパ5
6の近傍に取り込まれる空気の内気循環導入口における
推定温度を算出する。一般に、内気センサによる検出温
度と内気循環導入口での温度は異なることが知られてお
り、外気導入と内気循環とのどちらが効率的な冷房を行
うことができるかを正確に判断するためには、内気温と
外気温を比較するよりも、内気循環導入口の温度と外気
導入口の温度(外気温とほぼ一致する)を比較する必要
があることが知られている。
【0049】本実施例において、内気循環導入口の推定
温度Tdは次式によって算出される。
【0050】
【数1】
【0051】ここで、Hは冷房能力であり、H=f
1(吹出温,風量)である。Wは熱損失係数であり、W
=f2(外気温,日射量)である。Qは熱容量であり、
Q=f3(内気温)である。また、初期内気循環導入口
温Tsには、初期内気温と同一値を用いてもよい。各関
数の式は、実験的に定めたものが予め定義されている。
【0052】次に、本実施例の全体動作を図8に基づい
て説明する。ここで、装置の始動時には、内外気ダンパ
56が外気導入側に初期設定されるものとする。
【0053】装置全体を稼動状態に設定すると、切替制
御部49は、外気センサ54により検出された外気温T
oが予め設定された所定値α1以上かを判断し(ステッ
プS41)、所定値α1以上でない場合は、外気導入を
継続する(ステップS46)。
【0054】一方、外気温Toが、所定値α1以上であ
った場合は、切替制御部49から導入口温度算出部48
に演算実行指令が出力され、各センサ42,44,4
6,52の出力値に基づき上記の通り内気循環導入口の
推定温度が算出される(ステップ43)。切替制御部4
9は、算出された内気循環導入口の推定温度と外気温T
oとの差が、予め定められた所定値α2以上ならば外気
導入を継続し(ステップS44)、所定値α2以上でな
ければ内外気ダンパ56を内気循環側に切り替える(ス
テップS45)。
【0055】このように、本実施例によれば、内気循環
導入口の推定温度と外気温との差に基づいて内外気ダン
パの切り替えタイミングを判断するので、従来のように
内気温度と内気循環導入口温度の間に存する温度誤差に
左右されることなく、常に最も冷房能力の高い状態で車
室内の冷却を行うことができ、これにより、車室内の迅
速な冷却を行うことができる。
【0056】
【0057】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、請求項1乃至3記載の発明で
は、エバポレータ後温度の推移がコンプレッサ入切温度
に達すること無く収束した状態を判断し、かかる場合に
内外気ダンパを外気導入側から内気循環側に切り替える
ので、車室内の迅速な冷却を行うことができる外気導入
状態と、最大冷房能力を発揮できる内気循環状態とを最
適なタイミングで切り替えることができ、エアコンの始
動後速やかに車室内を所望の温度にまで冷却することが
できる。
【0058】また、請求項4記載の発明では、内気循環
導入口の推定温度と外気温との差に基づいて内外気ダン
パの切り替えタイミングを判断するので、従来のように
内気温度と内気循環導入口温度の間に存する温度誤差に
左右されることなく、常に最も冷房能力の高い状態で車
室内の冷却を行うことができ、これにより、車室内の迅
速な冷却を行うことができる、という従来にない優れた
カーオートエアコンの内外気ダンパ切替制御装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示す実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図3】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】図3に示す実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第3実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図5に示す実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第4実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図7に示す実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図9】外気導入時のエバポレータ後温度の変化を例示
する線図である。
【符号の説明】
10,20,30,40 内外気ダンパ切替制御装置 12,22,31 エバポレータ後センサ 14 変動幅検出部 16,26,36,49 切替制御部 24 比較部 32 コンプレッサ断検出装置 34 計時部 42 吹出口特定部 44 吹出温推定手段 46 風量特定部 48 導入口温度算出部 52 内気センサ 54 外気センサ 56 内外気ダンパ Ti 内気温 To 外気温 Te エバポレータ後温度 Tc コンプレッサ入切温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−301517(JP,A) 特開 平6−127258(JP,A) 特開 平5−85142(JP,A) 特開 昭64−74116(JP,A) 特開 平3−38424(JP,A) 実開 平3−64809(JP,U) 実開 昭63−77812(JP,U) 実開 平3−71913(JP,U) 実開 平4−100905(JP,U) 実開 昭58−29515(JP,U) 実開 昭56−95910(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 103 B60H 1/00 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアコン風のエバポレータ後温度を検出
    するエバポレータ後センサと、予め定められた一定時間
    内に前記エバポレータ後センサによって検出されるエバ
    ポレータ後温度の変動幅を算出する変動幅検出部と、前
    記エバポレータ後温度の変動幅が一定以下の場合に内外
    気ダンパを内気循環側に切り替える切替制御部とを備え
    たことを特徴としたカーオートエアコンの内外気ダンパ
    切替制御装置。
  2. 【請求項2】 エアコン始動時から所定時間経過した後
    にエアコン風のエバポレータ後温度を検出するエバポレ
    ータ後センサと、前記エバポレータ後温度と予め設定さ
    れたコンプレッサ入切用のエバポレータ後温度との差が
    所定値以上の場合に切替トリガを出力する比較部と、前
    記切替トリガを受信して内外気ダンパを内気循環側に切
    り替える切替制御部とを備えたことを特徴としたカーオ
    ートエアコンの内外気ダンパ切替制御装置。
  3. 【請求項3】 コンプレッサの断を検出するコンプレッ
    サ断検出部と、冷房始動時から所定時間内にこのコンプ
    レッサ断検出部からコンプレッサの断が検出されない場
    合に切替トリガを出力する計時部と、前記切替トリガを
    受信して内外気ダンパを内気循環側に切り替える切替制
    御部とを備えたことを特徴としたカーオートエアコンの
    内外気ダンパ切替制御装置。
  4. 【請求項4】 所定の吹出口から吹き出すエアコン風の
    温度を推定する吹出温推定手段と、前記エアコン風の風
    量を特定する風量特定部と、車室内の温度を検出する内
    気センサと、車外の温度を検出する外気センサとを備
    え、前記各部により取得された風量,車室内温度及び推
    定された吹出温度に基づいて内気循環導入口の温度を算
    出する導入口温度算出部を装備すると共に、前記内気循
    環導入口の温度と前記外気センサにより検出された外気
    温との差が所定値よりも小さい場合に内外気ダンパを内
    気循環側に切り替える切替制御部を備えたことを特徴と
    したカーオートエアコンの内外気ダンパ切替制御装置。
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