JP3149933B2 - 空気調和機の運転制御方法 - Google Patents
空気調和機の運転制御方法Info
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- JP3149933B2 JP3149933B2 JP14970893A JP14970893A JP3149933B2 JP 3149933 B2 JP3149933 B2 JP 3149933B2 JP 14970893 A JP14970893 A JP 14970893A JP 14970893 A JP14970893 A JP 14970893A JP 3149933 B2 JP3149933 B2 JP 3149933B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機の自動運転
起動時に、冷房運転、除湿運転、暖房運転等の各運転モ
ードを自動的に選択する空気調和機の運転制御方法に関
する。
起動時に、冷房運転、除湿運転、暖房運転等の各運転モ
ードを自動的に選択する空気調和機の運転制御方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、空気調和機の自動運転において
は、室内熱交換器を内蔵した室内ユニットに室内温度検
出器を設け、運転を開始する時の室内温度を検出し、検
出された開始時室内温度に基づいて、冷房運転、除湿運
転、暖房運転等の各運転モードを選択・決定している。
また特公平４− 68538号公報には、室内温度に基づいて
運転モードを選択し、選択された運転モードを記憶して
運転停止時から予め設定された所定時間の間この運転モ
ードの記憶を保持し、運転停止時から上記所定時間内に
運転を再開する場合には、上記記憶された運転モード即
ち運転停止時に選択されていた運転モードで運転を再開
し、運転停止時から上記所定時間以上経過した後に運転
を再開する場合には、開始時室内温度に基づいて運転モ
ードを選択する運転制御装置が記載されている。
は、室内熱交換器を内蔵した室内ユニットに室内温度検
出器を設け、運転を開始する時の室内温度を検出し、検
出された開始時室内温度に基づいて、冷房運転、除湿運
転、暖房運転等の各運転モードを選択・決定している。
また特公平４− 68538号公報には、室内温度に基づいて
運転モードを選択し、選択された運転モードを記憶して
運転停止時から予め設定された所定時間の間この運転モ
ードの記憶を保持し、運転停止時から上記所定時間内に
運転を再開する場合には、上記記憶された運転モード即
ち運転停止時に選択されていた運転モードで運転を再開
し、運転停止時から上記所定時間以上経過した後に運転
を再開する場合には、開始時室内温度に基づいて運転モ
ードを選択する運転制御装置が記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空気調和機においては、室内温度検出器が室内熱交
換器の近傍に設置されているため、運転停止後に室内熱
交換器自体の熱影響を受け、室内温度を正確に検出する
ことができないという問題があった。そのため、空気調
和機の運転を一旦停止した後に運転を再開する場合、停
止している時間が短い時に再運転開始時の室内温度によ
って運転モードを決定すると希望する運転モードが選択
されない恐れがあった。例えば、暖房運転を行っている
時に一旦停止し、短時間の休止の後に暖房運転の継続を
望んで運転を再開すると、休止時間の間に室内温度検出
器の検出温度が上昇し、再運転を開始した時点で検出温
度が高くなり、冷房運転が選択されることになる。上記
問題を解決するために上述の如く、運転を停止する前の
運転モードを一定時間記憶するものが提案されている
が、この運転制御装置においては、運転停止前の運転モ
ードを記憶し、この運転モードの記憶を所定時間保持す
る手段を設ける必要があり、装置が複雑化するととも
に、必ずしも記憶された前回の運転モードが最適である
とは限らないという問題があった。一方、運転開始前の
一定時間、室内ファンのみを駆動する等してサーキュレ
ーションを行ってから運転モードの判定を行うことが用
いられているが、サーキュレーションの時間が不足する
と正確な室内温度を検出できず、サーキュレーションの
時間が過大であると使用勝手が悪いという問題があっ
た。
来の空気調和機においては、室内温度検出器が室内熱交
換器の近傍に設置されているため、運転停止後に室内熱
交換器自体の熱影響を受け、室内温度を正確に検出する
ことができないという問題があった。そのため、空気調
和機の運転を一旦停止した後に運転を再開する場合、停
止している時間が短い時に再運転開始時の室内温度によ
って運転モードを決定すると希望する運転モードが選択
されない恐れがあった。例えば、暖房運転を行っている
時に一旦停止し、短時間の休止の後に暖房運転の継続を
望んで運転を再開すると、休止時間の間に室内温度検出
器の検出温度が上昇し、再運転を開始した時点で検出温
度が高くなり、冷房運転が選択されることになる。上記
問題を解決するために上述の如く、運転を停止する前の
運転モードを一定時間記憶するものが提案されている
が、この運転制御装置においては、運転停止前の運転モ
ードを記憶し、この運転モードの記憶を所定時間保持す
る手段を設ける必要があり、装置が複雑化するととも
に、必ずしも記憶された前回の運転モードが最適である
とは限らないという問題があった。一方、運転開始前の
一定時間、室内ファンのみを駆動する等してサーキュレ
ーションを行ってから運転モードの判定を行うことが用
いられているが、サーキュレーションの時間が不足する
と正確な室内温度を検出できず、サーキュレーションの
時間が過大であると使用勝手が悪いという問題があっ
た。
【０００４】本発明の目的は、運転停止時間の長短に係
わらず、正確に室内温度を検出できるようにするととも
に、室内温度の検出が困難である状態においても最適の
運転モードを確実に選択することのできる空気調和機の
運転制御方法を提供することである。
わらず、正確に室内温度を検出できるようにするととも
に、室内温度の検出が困難である状態においても最適の
運転モードを確実に選択することのできる空気調和機の
運転制御方法を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の空気調和機の運転制御方法は、第１の発明
は、室内温度検出器を備え、冷暖房能力が可変である空
気調和機において、室内熱交換器温度検出器を設け、自
動運転起動時にサーキュレーション運転を行うととも
に、室内熱交換器温度を検出し、室内熱交換器温度が所
定の温度範囲内にある時、室内温度に基づいて運転モー
ド並びに設定温度を決定し、決定した運転モード及び設
定温度に移行するものである。第２の発明は、室内熱交
換器温度検出器及びタイマを設け、自動運転起動時に所
定時間のサーキュレーション運転を行って、サーキュレ
ーション運転の前後における室内熱交換器温度の温度勾
配を求め、温度勾配が所定の範囲内にある時に室内温度
に基づいて運転モード並びに設定温度を決定し、温度勾
配が所定の範囲外にある時は前回選択された運転モード
及び設定温度を選択するものである。
に本発明の空気調和機の運転制御方法は、第１の発明
は、室内温度検出器を備え、冷暖房能力が可変である空
気調和機において、室内熱交換器温度検出器を設け、自
動運転起動時にサーキュレーション運転を行うととも
に、室内熱交換器温度を検出し、室内熱交換器温度が所
定の温度範囲内にある時、室内温度に基づいて運転モー
ド並びに設定温度を決定し、決定した運転モード及び設
定温度に移行するものである。第２の発明は、室内熱交
換器温度検出器及びタイマを設け、自動運転起動時に所
定時間のサーキュレーション運転を行って、サーキュレ
ーション運転の前後における室内熱交換器温度の温度勾
配を求め、温度勾配が所定の範囲内にある時に室内温度
に基づいて運転モード並びに設定温度を決定し、温度勾
配が所定の範囲外にある時は前回選択された運転モード
及び設定温度を選択するものである。
【０００６】
【作用】本発明の空気調和機の運転制御方法は、第１の
発明においては、室内熱交換器温度が所定の温度範囲に
あると、室内熱交換器が室内温度に与える熱影響を無視
できると判断して、室内温度を検出して運転モード及び
設定温度を決定し、室内熱交換器温度が上記範囲を越え
ている時はサーキュレーション運転を継続して室内熱交
換器温度を上記範囲内に戻すことにより、正確な室内温
度の検出を可能にしている。第２の発明においては、サ
ーキュレーション運転の開始時と終了時の室内熱交換器
温度の温度勾配に基づいて正確な室内温度の検出が可能
であるか否かを判断することにより、運転モード及び設
定温度の誤判定を生じる恐れを無くすことができる。ま
た、温度勾配ΔＴが大きく、室内熱交換器の温度が十分
に安定していない状態では、正確な室内温度ＴR の検出
は困難であるから、前回運転モード及び設定温度Ｔs を
採用することにより、快適な空調を得ることができる。
発明においては、室内熱交換器温度が所定の温度範囲に
あると、室内熱交換器が室内温度に与える熱影響を無視
できると判断して、室内温度を検出して運転モード及び
設定温度を決定し、室内熱交換器温度が上記範囲を越え
ている時はサーキュレーション運転を継続して室内熱交
換器温度を上記範囲内に戻すことにより、正確な室内温
度の検出を可能にしている。第２の発明においては、サ
ーキュレーション運転の開始時と終了時の室内熱交換器
温度の温度勾配に基づいて正確な室内温度の検出が可能
であるか否かを判断することにより、運転モード及び設
定温度の誤判定を生じる恐れを無くすことができる。ま
た、温度勾配ΔＴが大きく、室内熱交換器の温度が十分
に安定していない状態では、正確な室内温度ＴR の検出
は困難であるから、前回運転モード及び設定温度Ｔs を
採用することにより、快適な空調を得ることができる。
【０００７】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。図
２は、本発明を適用する圧縮機を有する冷媒循環回路を
備え、冷暖房能力が可変である空気調和機の制御回路の
概略を示すブロック図であり、サーミスタ等の室内温度
検出器１が接続されたアナログ・デジタル変換器２、リ
モートコントローラ３及びサーミスタ等の室内熱交換器
温度検出器16が接続されたアナログ・デジタル変換器17
がマイクロコンピュータ９の入力回路４に接続されてお
り、マイクロコンピュータ９は入力回路４、ＣＰＵ５、
記憶回路６、タイマ回路７及び出力回路８を備え、入力
回路４はＣＰＵ５に接続されている。ＣＰＵ５には記憶
回路６と、タイマ回路７及び出力回路８が接続されてお
り、出力回路８には、冷媒循環流路を切り替える四方弁
等の冷暖房切替装置10と圧縮機11、駆動回路12と上下偏
向ルーバ13、及び駆動回路14と室内用送風ファン15が接
続されている。なお、室内温度検出器１は室内熱交換器
の吸気口近傍に配置され、室内熱交換器温度検出器16は
室内熱交換器に取り付けられている。
２は、本発明を適用する圧縮機を有する冷媒循環回路を
備え、冷暖房能力が可変である空気調和機の制御回路の
概略を示すブロック図であり、サーミスタ等の室内温度
検出器１が接続されたアナログ・デジタル変換器２、リ
モートコントローラ３及びサーミスタ等の室内熱交換器
温度検出器16が接続されたアナログ・デジタル変換器17
がマイクロコンピュータ９の入力回路４に接続されてお
り、マイクロコンピュータ９は入力回路４、ＣＰＵ５、
記憶回路６、タイマ回路７及び出力回路８を備え、入力
回路４はＣＰＵ５に接続されている。ＣＰＵ５には記憶
回路６と、タイマ回路７及び出力回路８が接続されてお
り、出力回路８には、冷媒循環流路を切り替える四方弁
等の冷暖房切替装置10と圧縮機11、駆動回路12と上下偏
向ルーバ13、及び駆動回路14と室内用送風ファン15が接
続されている。なお、室内温度検出器１は室内熱交換器
の吸気口近傍に配置され、室内熱交換器温度検出器16は
室内熱交換器に取り付けられている。
【０００８】次に、図１のフローチャートを参照して第
１実施例の動作について説明する。自動運転を起動する
と、室内熱交換器温度検出器16により検出された室内熱
交換器温度ＴH が下限値Ｔloと上限値Ｔhiの間にある
（Ｔlo≦ＴH ≦Ｔhi）ことを確認する。室内熱交換器温
度ＴH が下限値Ｔlo未満（ＴH ＜Ｔlo）の場合は、運転
停止前の冷房運転によって室内熱交換器が冷却されてい
る状態であり、このまま室内温度ＴR を検出すると、低
すぎる検出値が得られるから、室内用送風ファン15のみ
を、所定の風速（例えば、弱風）で動作させてサーキュ
レーション運転を行い、室内熱交換器を加熱する。ま
た、室内熱交換器温度ＴH が上限値Ｔhiを越えた（ＴH
＞Ｔhi）場合は、運転停止前の暖房運転によって室内熱
交換器が加熱されている状態であり、このまま室内温度
ＴR を検出すると、高すぎる検出値が得られるから、室
内用送風ファン15のみを、所定の風速（例えば、弱風）
で動作させてサーキュレーション運転を行い、室内熱交
換器を冷却する。
１実施例の動作について説明する。自動運転を起動する
と、室内熱交換器温度検出器16により検出された室内熱
交換器温度ＴH が下限値Ｔloと上限値Ｔhiの間にある
（Ｔlo≦ＴH ≦Ｔhi）ことを確認する。室内熱交換器温
度ＴH が下限値Ｔlo未満（ＴH ＜Ｔlo）の場合は、運転
停止前の冷房運転によって室内熱交換器が冷却されてい
る状態であり、このまま室内温度ＴR を検出すると、低
すぎる検出値が得られるから、室内用送風ファン15のみ
を、所定の風速（例えば、弱風）で動作させてサーキュ
レーション運転を行い、室内熱交換器を加熱する。ま
た、室内熱交換器温度ＴH が上限値Ｔhiを越えた（ＴH
＞Ｔhi）場合は、運転停止前の暖房運転によって室内熱
交換器が加熱されている状態であり、このまま室内温度
ＴR を検出すると、高すぎる検出値が得られるから、室
内用送風ファン15のみを、所定の風速（例えば、弱風）
で動作させてサーキュレーション運転を行い、室内熱交
換器を冷却する。
【０００９】次に、室内熱交換器温度ＴH が下限値Ｔlo
以上で上限値Ｔhi以下（Ｔlo≦ＴH≦Ｔhi）であること
を確認すると、室内熱交換器温度ＴH の影響を受けない
状態で室内温度ＴR が安定して検出される状態であるか
ら、この時点で検出した室内温度ＴR に基づいて運転モ
ード及び設定温度Ｔs を決定し、決定した運転モード及
び設定温度Ｔs で室温制御を行う。室内温度ＴR と各運
転モード及び設定温度Ｔs との関係の一例を挙げると、
図３のテーブルに示すように、室内温度ＴR が22℃以下
では設定温度Ｔs が24℃の暖房運転、室内温度ＴR が22
℃〜26℃では設定温度Ｔs が24℃の除湿運転、室内温度
ＴR が26℃〜28℃では設定温度Ｔs が25℃の冷房運転、
室内温度ＴR が28℃〜30℃では設定温度Ｔs が26℃の冷
房運転、室内温度ＴR が30℃以上では設定温度Ｔs が27
℃の冷房運転を選択するようになっている。
以上で上限値Ｔhi以下（Ｔlo≦ＴH≦Ｔhi）であること
を確認すると、室内熱交換器温度ＴH の影響を受けない
状態で室内温度ＴR が安定して検出される状態であるか
ら、この時点で検出した室内温度ＴR に基づいて運転モ
ード及び設定温度Ｔs を決定し、決定した運転モード及
び設定温度Ｔs で室温制御を行う。室内温度ＴR と各運
転モード及び設定温度Ｔs との関係の一例を挙げると、
図３のテーブルに示すように、室内温度ＴR が22℃以下
では設定温度Ｔs が24℃の暖房運転、室内温度ＴR が22
℃〜26℃では設定温度Ｔs が24℃の除湿運転、室内温度
ＴR が26℃〜28℃では設定温度Ｔs が25℃の冷房運転、
室内温度ＴR が28℃〜30℃では設定温度Ｔs が26℃の冷
房運転、室内温度ＴR が30℃以上では設定温度Ｔs が27
℃の冷房運転を選択するようになっている。
【００１０】図４は、自動運転モード判定中における室
内熱交換器温度ＴH 並びに室内温度ＴR の時間的変化、
及び各種負荷の動作タイミングの一例を示すタイムチャ
ートである。暖房モードで運転されている状態は、自動
運転信号がオンで暖房運転（設定温度24℃）を行い、圧
縮機11がオンし、室内用送風ファン15が予め設定された
回転速度で運転されており、室内熱交換器温度ＴH が室
内温度ＴR よりも高く、室内熱交換器温度ＴH と室内温
度ＴR がそれぞれ略一定に保持されている。
内熱交換器温度ＴH 並びに室内温度ＴR の時間的変化、
及び各種負荷の動作タイミングの一例を示すタイムチャ
ートである。暖房モードで運転されている状態は、自動
運転信号がオンで暖房運転（設定温度24℃）を行い、圧
縮機11がオンし、室内用送風ファン15が予め設定された
回転速度で運転されており、室内熱交換器温度ＴH が室
内温度ＴR よりも高く、室内熱交換器温度ＴH と室内温
度ＴR がそれぞれ略一定に保持されている。
【００１１】時刻ｔOFF で自動運転が停止され、自動運
転信号がオフとなると、圧縮機11が停止し、室内熱交換
器温度ＴH は徐々に下降し始め、室内用送風ファン15が
オフされるから室内温度ＴR が室内熱交換器の熱によっ
て上昇する。室内熱交換器温度ＴH が依然として高く、
上限値Ｔhiを越えた（ＴH ＞Ｔhi）状態（室内温度ＴR
のＡ点）の時刻ｔONで自動運転を再起動すると、室内用
送風ファン15のみが所定の回転速度（例えば、弱風）で
起動され、サーキュレーション運転が開始され、サーキ
ュレーション運転により、室内熱交換器が冷却されて室
内熱交換器温度ＴH が下降するとともに、室内温度ＴR
も下降する。
転信号がオフとなると、圧縮機11が停止し、室内熱交換
器温度ＴH は徐々に下降し始め、室内用送風ファン15が
オフされるから室内温度ＴR が室内熱交換器の熱によっ
て上昇する。室内熱交換器温度ＴH が依然として高く、
上限値Ｔhiを越えた（ＴH ＞Ｔhi）状態（室内温度ＴR
のＡ点）の時刻ｔONで自動運転を再起動すると、室内用
送風ファン15のみが所定の回転速度（例えば、弱風）で
起動され、サーキュレーション運転が開始され、サーキ
ュレーション運転により、室内熱交換器が冷却されて室
内熱交換器温度ＴH が下降するとともに、室内温度ＴR
も下降する。
【００１２】室内熱交換器温度ＴH が下降して上限値Ｔ
hi以下（ＴH ≦Ｔhi）に達すると、室内熱交換器の熱影
響を受けない状態で室内温度ＴR が安定して正確に検出
されるから、この時点ｔSTART （検出時Ｂ）の室内温度
ＴR に基づいて運転モード及び設定温度Ｔs を決定し、
自動運転指令がオンされ、サーキュレーション運転から
決定した運転モード及び設定温度Ｔs の運転に移行し、
室内用送風ファン15が弱風から上記選択された運転モー
ド及び設定温度Ｔs に適した回転速度で運転が開始され
るとともに、圧縮機11の運転を開始する。
hi以下（ＴH ≦Ｔhi）に達すると、室内熱交換器の熱影
響を受けない状態で室内温度ＴR が安定して正確に検出
されるから、この時点ｔSTART （検出時Ｂ）の室内温度
ＴR に基づいて運転モード及び設定温度Ｔs を決定し、
自動運転指令がオンされ、サーキュレーション運転から
決定した運転モード及び設定温度Ｔs の運転に移行し、
室内用送風ファン15が弱風から上記選択された運転モー
ド及び設定温度Ｔs に適した回転速度で運転が開始され
るとともに、圧縮機11の運転を開始する。
【００１３】この構成によると、室内熱交換器温度ＴH
が下限値Ｔlo以上で上限値Ｔhi以下の温度範囲にある
と、室内熱交換器が室内温度ＴR に与える熱影響を無視
できると判断して、室内温度ＴR を検出して運転モード
及び設定温度Ｔs を決定し、室内熱交換器温度ＴH が上
記範囲を越えている時はサーキュレーション運転を継続
して室内熱交換器温度ＴH を上記範囲内に戻すことによ
り、正確な室内温度ＴRの検出を可能にしている。ま
た、前回採用した運転モード及び設定温度Ｔs を記憶す
る必要がなく、最適な運転モード及び設定温度Ｔs を選
択することができる。
が下限値Ｔlo以上で上限値Ｔhi以下の温度範囲にある
と、室内熱交換器が室内温度ＴR に与える熱影響を無視
できると判断して、室内温度ＴR を検出して運転モード
及び設定温度Ｔs を決定し、室内熱交換器温度ＴH が上
記範囲を越えている時はサーキュレーション運転を継続
して室内熱交換器温度ＴH を上記範囲内に戻すことによ
り、正確な室内温度ＴRの検出を可能にしている。ま
た、前回採用した運転モード及び設定温度Ｔs を記憶す
る必要がなく、最適な運転モード及び設定温度Ｔs を選
択することができる。
【００１４】さらに、図５のフローチャートを参照して
第２実施例の制御動作を説明する。自動運転を開始する
と、室内熱交換器温度ＴH を検出してサーキュレーショ
ン開始時の開始時室内熱交換器温度ＴH1を記憶し、室内
用送風ファン15を駆動してサーキュレーション運転を開
始するとともに、経過時間の計測を開始して予め設定し
た所定時間ｔ1 が経過するまでサーキュレーション運転
を継続する。
第２実施例の制御動作を説明する。自動運転を開始する
と、室内熱交換器温度ＴH を検出してサーキュレーショ
ン開始時の開始時室内熱交換器温度ＴH1を記憶し、室内
用送風ファン15を駆動してサーキュレーション運転を開
始するとともに、経過時間の計測を開始して予め設定し
た所定時間ｔ1 が経過するまでサーキュレーション運転
を継続する。
【００１５】所定時間ｔ1 が経過した時点で室内熱交換
器温度ＴH を検出してサーキュレーション終了時の終了
時室内熱交換器温度ＴH2として記憶し、上記開始時室内
熱交換器温度ＴH1と終了時室内熱交換器温度ＴH2との差
の絶対値として熱交換器温度勾配ΔＴ（ΔＴ＝｜ＴH1−
ＴH2｜）を求め、その熱交換器温度勾配ΔＴが所定値未
満である（ΔＴ＜Ｔ、但しＴ＞０）か否かを判定する。
器温度ＴH を検出してサーキュレーション終了時の終了
時室内熱交換器温度ＴH2として記憶し、上記開始時室内
熱交換器温度ＴH1と終了時室内熱交換器温度ＴH2との差
の絶対値として熱交換器温度勾配ΔＴ（ΔＴ＝｜ＴH1−
ＴH2｜）を求め、その熱交換器温度勾配ΔＴが所定値未
満である（ΔＴ＜Ｔ、但しＴ＞０）か否かを判定する。
【００１６】熱交換器温度勾配ΔＴが所定値未満である
（ΔＴ＜Ｔ）場合は、室内熱交換器の残留熱（冷却によ
る低温も含む）が除去されて正確な室内温度ＴR が検出
できるものと判断し、室内温度ＴR を検出し、上記第１
実施例において述べた如く、検出された室内温度ＴR に
基づいて運転モード及び設定温度Ｔs を決定する。
（ΔＴ＜Ｔ）場合は、室内熱交換器の残留熱（冷却によ
る低温も含む）が除去されて正確な室内温度ＴR が検出
できるものと判断し、室内温度ＴR を検出し、上記第１
実施例において述べた如く、検出された室内温度ＴR に
基づいて運転モード及び設定温度Ｔs を決定する。
【００１７】熱交換器温度勾配ΔＴが所定値以上である
（ΔＴ≧Ｔ）場合は、サーキュレーションの継続時間が
不足して室内熱交換器の残留熱（冷却による低温も含
む）が十分に除去されず、その熱影響により正確な室内
温度ＴR の検出は困難であると判断し、停止する前の前
回運転モード及び設定温度Ｔs を採用する。
（ΔＴ≧Ｔ）場合は、サーキュレーションの継続時間が
不足して室内熱交換器の残留熱（冷却による低温も含
む）が十分に除去されず、その熱影響により正確な室内
温度ＴR の検出は困難であると判断し、停止する前の前
回運転モード及び設定温度Ｔs を採用する。
【００１８】この構成によると、サーキュレーション運
転の開始時と終了時の室内熱交換器温度ＴH の温度勾配
ΔＴに基づいて正確な室内温度ＴR の検出が可能である
か否かを判断しているから、運転モード及び設定温度Ｔ
s の誤判定を生じる恐れを無くすことができる。また、
温度勾配ΔＴが大きく、室内熱交換器の温度が十分に安
定していない状態では、正確な室内温度ＴR の検出は困
難であるから、前回運転モード及び設定温度Ｔs を採用
することにより、快適な空調を得ることができる。
転の開始時と終了時の室内熱交換器温度ＴH の温度勾配
ΔＴに基づいて正確な室内温度ＴR の検出が可能である
か否かを判断しているから、運転モード及び設定温度Ｔ
s の誤判定を生じる恐れを無くすことができる。また、
温度勾配ΔＴが大きく、室内熱交換器の温度が十分に安
定していない状態では、正確な室内温度ＴR の検出は困
難であるから、前回運転モード及び設定温度Ｔs を採用
することにより、快適な空調を得ることができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、次の通りの効果を奏する。第１の発明においては、
室内熱交換器温度ＴH が下限値Ｔlo以上で上限値Ｔhi以
下の温度範囲にある時に、室内熱交換器が室内温度ＴR
に与える熱影響を無視でき、正確な室内温度ＴR が検出
できると判断して、室内温度ＴR を検出して運転モード
及び設定温度Ｔs を決定し、室内熱交換器温度ＴH が上
記範囲を越えている時はサーキュレーション運転を継続
して室内熱交換器温度ＴH を上記範囲内に戻すことによ
り、正確な室内温度ＴR の検出を可能にしている。ま
た、前回採用した運転モード及び設定温度Ｔs を記憶す
る必要がなく、最適な運転モード及び設定温度Ｔs を選
択することができる。第２の発明においては、サーキュ
レーション運転の開始時と終了時の室内熱交換器温度Ｔ
H の温度勾配ΔＴに基づいて正確な室内温度ＴR の検出
が可能であるか否かを判断しているから、運転モード及
び設定温度Ｔs の誤判定を生じる恐れを無くすことがで
きる。また、温度勾配ΔＴが大きく、室内熱交換器の温
度が十分に安定していない状態では、正確な室内温度Ｔ
R の検出は困難であるから、前回運転モード及び設定温
度Ｔs を採用することにより、快適な空調を得ることが
できる。
ら、次の通りの効果を奏する。第１の発明においては、
室内熱交換器温度ＴH が下限値Ｔlo以上で上限値Ｔhi以
下の温度範囲にある時に、室内熱交換器が室内温度ＴR
に与える熱影響を無視でき、正確な室内温度ＴR が検出
できると判断して、室内温度ＴR を検出して運転モード
及び設定温度Ｔs を決定し、室内熱交換器温度ＴH が上
記範囲を越えている時はサーキュレーション運転を継続
して室内熱交換器温度ＴH を上記範囲内に戻すことによ
り、正確な室内温度ＴR の検出を可能にしている。ま
た、前回採用した運転モード及び設定温度Ｔs を記憶す
る必要がなく、最適な運転モード及び設定温度Ｔs を選
択することができる。第２の発明においては、サーキュ
レーション運転の開始時と終了時の室内熱交換器温度Ｔ
H の温度勾配ΔＴに基づいて正確な室内温度ＴR の検出
が可能であるか否かを判断しているから、運転モード及
び設定温度Ｔs の誤判定を生じる恐れを無くすことがで
きる。また、温度勾配ΔＴが大きく、室内熱交換器の温
度が十分に安定していない状態では、正確な室内温度Ｔ
R の検出は困難であるから、前回運転モード及び設定温
度Ｔs を採用することにより、快適な空調を得ることが
できる。
【図１】 本発明の第１実施例の制御動作を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図２】 本発明を適用する空気調和機の制御ブロック
図である。
図である。
【図３】 室内温度に対する運転モードと設定温度の一
例を示すテーブルである。
例を示すテーブルである。
【図４】 室内温度変化と制御動作とのタイムチャート
である。
である。
【図５】 本発明の第２実施例の制御動作を示すフロー
チャートである。
チャートである。
１ 室内温度検出器、２，17アナログ・デジタル変換器 ３ リモートコントローラ、４ 入力回路、５ ＣＰ
Ｕ、６ 記憶回路 ７ タイマ回路、８ 出力回路、９ マイクロコンピュ
ータ 10 冷暖房切替装置、11 圧縮機、12，14 駆動回路、
13 上下偏向ルーバ 15 室内用送風ファン、16 室内熱交換器温度検出器
Ｕ、６ 記憶回路 ７ タイマ回路、８ 出力回路、９ マイクロコンピュ
ータ 10 冷暖房切替装置、11 圧縮機、12，14 駆動回路、
13 上下偏向ルーバ 15 室内用送風ファン、16 室内熱交換器温度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F24F 11/02 F24F 11/02 102
Claims (2)
- 【請求項１】 室内温度検出器を備え、冷暖房能力が可
変である空気調和機において、室内熱交換器温度検出器
を設け、自動運転起動時にサーキュレーション運転を行
うとともに、室内熱交換器温度を検出し、室内熱交換器
温度が所定の温度範囲内にある時、室内温度に基づいて
運転モード並びに設定温度を決定し、決定した運転モー
ド及び設定温度に移行することを特徴とする空気調和機
の運転制御方法。 - 【請求項２】 室内温度検出器を備え、冷暖房能力が可
変である空気調和機において、室内熱交換器温度検出器
及びタイマを設け、自動運転起動時に所定時間のサーキ
ュレーション運転を行って、サーキュレーション運転の
前後における室内熱交換器温度の温度勾配を求め、温度
勾配が所定の範囲内にある時に室内温度に基づいて運転
モード並びに設定温度を決定し、温度勾配が所定の範囲
外にある時は前回選択された運転モード及び設定温度を
選択することを特徴とする空気調和機の運転制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14970893A JP3149933B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 空気調和機の運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14970893A JP3149933B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 空気調和機の運転制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06341691A JPH06341691A (ja) | 1994-12-13 |
| JP3149933B2 true JP3149933B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=15481088
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14970893A Expired - Fee Related JP3149933B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 空気調和機の運転制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3149933B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5622547B2 (ja) * | 2010-12-09 | 2014-11-12 | 日立アプライアンス株式会社 | 多室型空気調和機 |
| JP2013231523A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Azbil Corp | 空調制御装置および方法 |
| CN104296310B (zh) * | 2013-07-19 | 2017-02-08 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器室内机出风温度的控制方法和装置 |
| JP6098694B2 (ja) * | 2015-10-26 | 2017-03-22 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP14970893A patent/JP3149933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06341691A (ja) | 1994-12-13 |
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|---|---|---|---|
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