JPH0648106B2 - 空気調和機のデフロスト制御装置 - Google Patents

空気調和機のデフロスト制御装置

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JPH0648106B2
JPH0648106B2 JP59089808A JP8980884A JPH0648106B2 JP H0648106 B2 JPH0648106 B2 JP H0648106B2 JP 59089808 A JP59089808 A JP 59089808A JP 8980884 A JP8980884 A JP 8980884A JP H0648106 B2 JPH0648106 B2 JP H0648106B2
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泰之 大塚
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松下精工株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は圧縮機、四方弁、非利用側熱交換器、膨張機
構、利用側熱交換器等を順次連設したヒートポンプ式空
気調和機におけるデフロスト制御装置に関するものであ
る。
従来例の構成とその問題点 従来、ヒートポンプ式空気調和機で、暖房時、蒸発器と
して作用する非利用側熱交換器(空冷式)に着霜が生じ
る為に、冷房運転に切替えて、高温冷媒を前記非利用側
熱交換器に流し、デフロストを行う。このデフロストは
従来、空冷式の非利用側熱交換器(以下蒸発器と称す)
の近傍にコイル温度センサを設け、更に、外気温度を感
知する外気温度センサとを設け、これら両センサの温度
差によって、デフロストを開始していた。その一実施例
を第1図に基づいて、横軸に外気温度をとり、縦軸にコ
イル温度をとって説明する。
A線は、コイル温度と外気温度との関係を示す線で、デ
フロストに入る温度帯Bの限界線である。例えば、外気
温度が、10℃のx点の時にコイル温度が0℃以下、或
いは、外気温度が0℃の時で、コイル温度が−7℃のy
点になると、両センサーによって差温が所定設定温度に
なる為、デフロスト運転に入る。従来この限界線Aの下
方においてデフロスト運転に入るように設定していた為
に、外気温度がプラス側で、コイル温度もプラスとなっ
ているような場合、即ちコイル温度が高く、蒸発器に着
霜が無い温度帯Cにおいても、デフロスト運転を開始す
る欠点を有していた。又、この他の装置として、前記の
装置を改善した装置で、コイル温度が0℃以上の時には
デフロスト運転開始を禁止する装置も実用化されている
が、この装置であっても前記装置であっても、コイル温
度は0℃以下の時で、外気の状態として湿度が低い場合
には、コイルに着霜がなくてもデフロスト運転に入って
しまい、有効な暖房運転の時間が短かくなり室内温度の
低下を招くことになるとともに、頻繁に四方弁が切替わ
り、システム全体としてヒートショック状態になり、寿
命を短かくするなどの欠点を有していた。
発明の目的 本発明は前記従来の欠点を解消し、ヒートポンプ式空気
調和機における暖房時のデフロストを適正に行なわしめ
ることを目的とする。
発明の構成 本発明は暖房時、蒸発器となる非利用側熱交換器の出口
側冷媒管にコイル温度センサーを、外気取り入れ部分に
は外気温度を感知する外気温度センサをそれぞれ設け、
電気制御部内には、コイル温度センサと外気温度センサ
により感知した両温度の差の記憶と時間的変化の比較演
算を行なう手段を設け、前記従来例で行なわれていたデ
フロスト開始、すなわちコイル温度が0℃以上の時はデ
フロスト運転開始を禁止するとともに外気温度とコイル
温度の温度差がデフロスト開始可能限界線を越えた場合
にデフロスト運転に入るのであるが、さらに、加えて蒸
発器に着霜が無い状態でのデフロスト運転に入る欠点を
解消するために蒸発器における着霜時の温度特性として
よく知られている性質「着霜が始まると、コイル温度は
徐々に低下してゆく」を利用して、外気温度とコイル温
度の温度差が着霜時には時間経過とともに増大すること
に着目して前記手段に両温度の温度差を時間経過ととも
にサンプル記憶させ、その温度差の経時変化を比較演算
させることにより、温度差が増大しているか否かを判別
することが出来ることから、即ち、前記温度差が増大し
ている時(着霜状態にある時)が正しく感知されて着霜
の無い状態でデフロスト運転を開始するという欠点を解
消させることが出来る。即ち、適正なデフロスト運転の
開始を行なわしめるようにした構成を有するものであ
る。
実施例の説明 本発明の一実施例を第2図〜第8図に基づいて説明す
る。
1は圧縮機、2は四方弁、3は暖房時蒸発器となる非利
用側熱交換器、4は膨張機構、5は同じく暖房時凝縮器
となる利用側熱交換器、6はアキュームレータ、7は非
利用側熱交換器3用の送風機、8は蒸発器3の暖房時の
コイル温度感知用のコイル温度センサ、9は外気温度感
知用の外気温度センサ、10は電気制御部内に設けられ
両センサ8,9の温度差を感知するとともに、記憶を
し、温度差の経時変化を比較演算して着霜の有無を感知
するマイクロコンピュータで、このマイクロコンピュー
タ10によって、四方弁2の切替、及び送風機7の制御
を行なうのである。
第3図は、デフロスト開始条件Aを示したものである。
空調機が暖房運転を開始して、その時の気候状況が蒸発
器3に着霜をもたらす場合には、コイル温度センサ8に
よって感知されたコイル温度Tcは第3図に示す如く、時
間経過とともにコイル通風量の低下、熱交換率の低下に
より、徐々に低下する。本実施例では、機器の運転状態
が安定するまでの時間を考慮して暖房運転開始後10分
経過した後、コイル温度センサ8と、外気温度センサ9
によって感知したコイル温度Tc0と、外気温度Ta00との
差(ΔT0=Ta00−Tc0)をマイクロコンピュータ10に
よって演算させるとともに記憶させる。その時点から更
に1分経過した後、同様にコイル温度Tc1と、外気温度T
a01との差(ΔT1=Ta01−Tc1)をマイクロコンピュータ
10によって演算させる。そして先に記憶させておいた
温度差ΔT0とΔT1との大小比較を行なわせる。前述した
ように、蒸発器3に着霜がある場合には、ΔT0<ΔT1
なる。即ち、ΔT0とΔT1との大小比較(ΔT1−ΔT0)を
行ないその値が正(ΔT1−ΔT0>0)であれば蒸発器3
には着霜が生じていると判断する。本実施例では、判定
回数を10回とり、1回目の(ΔT1−ΔT0)から10回
目の(ΔT10−ΔT9)がすべて正の時に、デフロスト開
始条件Aが満足されたものとしている。
第4図及び第5図は、デフロスト開始条件Bを示したも
のである。第4図では横に外気温度Ta0をとり、縦に、
コイル温度Tcをとっている。従来例で説明した第1図の
改善されたもので、第1図に示されたCゾーン、即ち、
コイル温度が0℃以上の時でもデフロスト運転を開始す
るという欠点が解消されて、本実施例第4図ではデフロ
ストに入る温度帯Eを示す限界線Dは、コイル温度Tc
0℃以上には存在しないように設定されている。限界線
Dは、コイル温度Tcと、外気温度Ta0の差ΔTD(ΔTD=T
a0−Tc)を示している。一例を上げると、外気温度Ta0
が7℃の点cの点で、コイル温度Tcが−4℃のd点にな
ると、その時の温度差11degとなり、デフロスト開始
条件Bを満足していることとなる。マイクロコンピュー
タ10が判断するために限界線Dの式をコイル温度Tc
外気温度Ta0との差ΔTDについて求めると、傾きは、コ
イル温度Tcが0℃のときのe点ではΔTD=15deg、外
気温度Ta0が0℃のときのf点ではΔT0=7degであるか
ら第5図に示した直線Fに示された傾きとなり、その値
は8/15,又縦軸切辺は7であるから、直線Fの式、即ち
ΔTDの式は、(ΔTD=8/15Ta0+7)(ただし、Ta0≦1
5℃の時のみ適用)として表わせる。従ってデフロスト
開始条件Bは、前式の通り、外気温度Ta0が変数とな
る、外気温度Ta0とコイル温度Tcとの差ΔTDの式で表わ
せる。
以上示したデフロスト開始条件AとBを用いれば、第6
図に示されるような、外気温度が非常に低くても温度が
蒸発器3に着霜を生じさせる程高くない場合で、前記Δ
TDが前記条件Bを満足(ΔT≧ΔTD)するような時は、
コイル温度Tcの変化は着霜がないので見られない。即
ち、条件Aの判断によって、従来例に見られた低外気温
であって湿度が高くない時の、着霜無しでのデフロスト
運転を防止出来るものである。また、第7図に示される
ような、外気温度が低下してゆくような時で前記条件A
(ΔTn+1−ΔTn>0(n=0,……10)を満足するよ
うな時でも、前記条件Bを満足していないことによって
デフロスト開始の必要がないことが判断出来るのであ
る。デフロスト開始条件AとB両方の判断を正しく行な
わせるためのマイクロコンピュータ10の本実施例での
判断フローを第8図に示す。暖房運転をスタートさせた
後、第8図で示したステップ1から20までのフロー
が、第3図に示したデフロスト開始条件Aを満足してい
るか否かを判断する部分で、ステップ20の判断によ
り、条件Aが満足されたと判断されれば、ステップ21
から22までのフローに移り、条件Bを満足しているか
否かを判断する。ここで条件Bが満足されていれば、ス
テップ23へと移りデフロスト運転開始となって、四方
弁2と、送風機7がOFFされるという一連の処理がな
され、蒸発器3に着霜がある時のみデフロスト運転に入
ることになる。
なお、本実施例では、デフロスト開始条件Bの式の定数
は8/15と7という数値が求められたが、この定数は機器
により任意の適正値が求められるもので、種々の値が考
えられ、唯一の数値ではない。また、マイクロコンピュ
ータ10の本実施例での判断フロー中の待機時間10分
及び1分、また比較演算回数10回という数値について
も、機器により、それぞれ適正な値が種々考えられ、本
実施例の値のみに限定されるものではない。
発明の効果 このように本発明は、コイル温度センサ、外気温度セン
サとの温度差の時間的変化が、着霜時の条件を満足する
為の、常に増加状態に在ることと、かつ、両温度の所定
温度差によるデフロスト開始可能限界線を起えた時に限
り、デフロスト運転を行なうようにしたものであるか
ら、従来のように、着霜が無いのにデフロスト運転に入
いることはなく、実質的に着霜に対応してデフロスト運
転を行なうもので、従って、冷凍サイクル運転として、
余分な負担となることはなく、耐久性の良好な運転とな
るのである。更には、実質的な着霜に対応したデフロス
ト運転になるため、着霜の成長が浅い内にデフロストさ
れ、その為、デフロスト時間も短縮され、冷凍サイクル
に与える安定時間の長期化と、デフロスト毎に生じる圧
縮機のヒートショックや、液バック回数の減少により、
機器の寿命も長くなる。また、むだなデフロストがなく
なるので有効な暖房運転の時間が短かくなることも無
く、室温安定時間が長くなるなど、種々の実用的効果を
発揮するものである。なお、コスト面においても、着霜
検知によく用いられる高価な霜センサを使わずに、安価
なサーミスタ2個のみで正しく着霜検知が可能となった
ことで、最産化にも効果が発揮されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一例で、コイル温度と、外気温度センサ
との差温によるデフロスト開始温度帯を示す図、第2図
は、本発明の説明に付するヒートポンプ式空気調和機の
回路図、第3図は本発明の一実施例におけるデフロスト
開始条件のひとつを示した図で、コイル温度と外気温度
との差の時間的変化を示した図と、条件式、第4図は本
発明の一実施例におけるデフロスト開始条件のひとつを
示した図でコイル温度と外気温度との差温によるデフロ
スト開始温度帯を示す図、第5図は第4図で示された差
温を外気温度を変数として表わした図、第6図と第7図
はデフロスト開始条件を全て満足していない状況の説明
に付す外気温度とコイル温度との関係図、第8図はマイ
クロコンピュータの判断フロー図である。 3……非利用側熱交換器(蒸発器)、8……コイル温度
センサ、9……外気温度センサ、10……マイクロコン
ピュータ、Ta0……外気温度、Tc……コイル温度、ΔT…
…外気温度とコイル温度との差、ΔTD……デフロスト開
始可能限界線を表わす外気温度とコイル温度との差。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒートポンプ式空気調和機の暖房時、蒸発
    器となる熱交換器の温度を計測するコイル温度センサ
    と、外気温度を計測する外気温度センサと、前記コイル
    温度センサにより計測した前記コイル温度と前記外気温
    度センサにより計測した前記外気温度との差を比較、判
    定、記憶する記憶手段と、時間経過を計測する時間計測
    手段と、前記記憶手段と前記時間計測手段とにより前記
    コイル温度と前記外気温度との温度差の時間的変化の比
    較演算を行なう比較演算手段と、前記コイル温度センサ
    により計測した前記コイル温度が0℃以下かどうかを判
    定する判定手段と、前記時間計測手段により暖房運転開
    始からの時間を計測し10分経過したかどうかを判断す
    る10分経過判断手段と、この10分経過判断手段によ
    り暖房運転開始から10分経過したと判断した後前記比
    較演算手段により比較演算し前記外気温度と前記コイル
    温度の温度差の10分間における変化が常に増加状態に
    あるかどうかを判断する判断手段と、前記記憶手段によ
    り前記コイル温度と前記外気温度との温度差が所定温度
    差によるデフロスト開始可能限界線を越えたかどうかを
    判断する限界線判断手段とを有し、前記判定手段により
    前記コイル温度が0℃以下と判定し、かつ前記判断手段
    により前記外気温度と前記コイル温度の温度差の10分
    間における変化が常に増加状態にあると判断し、かつ前
    記限界線判断手段により前記コイル温度と前記外気温度
    との温度差が所定温度差によるデフロスト開始可能限界
    線を越えたと判断した時に限り、デフロスト開始可能と
    判断するデフロスト開始可能判断手段を備えた空気調和
    機のデフロスト制御装置。
JP59089808A 1984-05-04 1984-05-04 空気調和機のデフロスト制御装置 Expired - Lifetime JPH0648106B2 (ja)

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JP6141176B2 (ja) * 2013-11-12 2017-06-07 株式会社長府製作所 ヒートポンプ式給湯機
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