JP3593592B2 - 空気調和機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気調和機の除霜(霜取り)に関し、特に暖房運転時の除霜時間と除霜禁止時間を決定するものに好適である。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機の除霜運転制御に関して、暖房能力を維持し、信頼性を高く、効率の良い霜取りを行うため、除霜時間に応じて除霜禁止時間を設定、または室外熱交換器の蒸発温度の低下差分から着霜量を推定し、除霜禁止時間内でも除霜運転を実施することが知られ、例えば特開平1−134146号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、除霜時間と蒸発温度のみにより除霜運転を行うので、運転周波数可変な圧縮機または複数の圧縮機を搭載した空気調和機では圧縮機の運転周波数または運転台数が変化した時の冷凍サイクルの過渡的な変化により除霜開始条件を誤判定して、必要のない除霜や残霜がある状態での除霜運転を終了する恐れがある。
【0004】
また複数の室内機が接続された空気調和機においても室内機運転台数の変化による冷凍サイクルの過渡的な変化により同様となる。さらに、室外温度が極端に低く、湿度が低い環境で使用される空気調和機においては、湿度が低いために室外熱交換器への着霜量が少ないにもかかわらず室外温度が低いために蒸発温度も低くなって除霜運転を開始することとなる。
【0005】
本発明の目的は上記の課題を解決し、空気調和機が設置される環境、または冷凍サイクルの構成の変化に対応して最適な除霜時間すなわち最適な暖房運転時間を実現できるようにし、快適性の向上を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、圧縮機、熱交換器、膨張弁、送風機を有する冷凍サイクルを備え、室内機が接続される空気調和機において、室外温度検出装置、蒸発温度検出装置、除霜運転時間の計測装置と、液インジェクション回路とを備え、暖房運転時、前記室外温度検出装置および前記蒸発温度検出装置より検出される室外温度と蒸発温度及び前記液インジェクション回路使用の有無により、除霜運転の開始を決定するものである。
【0007】
室外温度と蒸発温度に基づいて除霜運転を開始するので、室外機の設置された環境の気象条件の急変、あるいは室内機の運転容量の変化による室外機熱交換器への着霜量の増加に速やかに対応して適正な除霜運転を開始することができる。
【0008】
さらに、室外温度が−15℃以下と極端に低く、室外温度が低いために空気の飽和水蒸気量の少ない、湿度が低い環境においては、室外熱交換器への着霜量が少ないにもかかわらず室外温度が低いために除霜運転を行ってしまうという現象を防止することが可能となり、快適性を向上させることができる。
【0009】
また、本発明は、圧縮機、熱交換器、膨張弁、送風機を有する冷凍サイクルを備た空気調和機において、室外温度検出装置および蒸発温度検出装置と、除霜運転時間の計測装置と、液インジェクション回路とを備え、暖房運転時、室外温度より演算される除霜開始判定温度と蒸発温度の比較及び前記液インジェクション回路使用の有無により、除霜運転の開始を決定し、前記除霜運転時間の計測装置による前回の除霜運転時間により次回除霜運転までの除霜禁止時間を延長または短縮させるとともに、室外温度より演算される除霜禁止解除判定温度より蒸発温度が低下した場合には、その時点で除霜運転を開始するものである。
【0010】
さらに、上記のものにおいて、室内機の運転台数が既定の台数以上に増減した場合には、増減後一定時間除霜運転移行を禁止することが望ましい。
【0011】
さらに、上記のものにおいて、圧縮機の運転周波数が既定値以上に増減した場合には、増減後一定時間除霜運転移行を禁止することが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
一般に空気調和機においては、暖房運転時に蒸発器として作用する室外熱交換器に室外空気中に含まれる水分が霜となって付着する現象(着霜現象)が発生する。着霜現象により生じた霜が成長すると、室外熱交換器の通風抵抗が増大して熱交換能力が低下する。
【0014】
そこで、室外熱交換器への着霜量が増え熱交換能力が低下するような状況となった場合には、冷凍サイクルを逆サイクル(冷房サイクル)として圧縮機から吐出される高温の吐出ガス冷媒を室外熱交換器に供給する逆サイクル除霜運転、あるいは圧縮機から吐出される高温の吐出ガス冷媒を室内熱交換器にバイパスさせて室外熱交換器に供給する吐出ガス(ホットガス)バイパス除霜運転を実施して室外熱交換器に付着した霜を溶かして取り除いている。
【0015】
一般に室外熱交換器の着霜量が増加すると蒸発温度が低下することから、除霜運転の開始を判定する条件として蒸発温度が用いられている。また、室外熱交換器への着霜量が増加すると霜を溶かすために長い時間が必要となることから、除霜運転に費やされる時間により暖房運転時間すなわち除霜禁止時間を変化させ、室外熱交換器への着霜量と除霜時間の関係の適正化が行われる。これにより、必要以上に長い除霜時間による暖房運転時間の減少、および短すぎる除霜時間による室外熱交換器への残霜が引き起こす室外熱交換器の熱交換能力の低下といった不具合が回避される。
【0016】
室外機の据付け省工事、省スペース化、個別分散形空気調和ニーズの高まりにより、一台の容量制御可能な室外機に複数の室内機を接続し、それぞれの室内機を個別に運転、停止可能なマルチ型空気調和機が普及している。さらに近年、一層の省工事化、省スペース化による設置コスト削減の観点から、室外機は大容量化の一途をたどっている。多くの室内機を連結可能とし、しかも個別運転可能とするため、比較的大容量のマルチ型空気調和機では圧縮機を複数搭載して、その運転台数により空調容量を可変させるのが一般的である。
【0017】
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態を示す冷凍サイクルの構成図である。1は容量制御圧縮機、2a、2bは一定速圧縮機、3はアキュムレータ、4はオイルセパレータ、5は四方弁、6a、6bは室外熱交換器、7a、7bは室外膨張弁、8a、8bは過冷却器、9a、9bは室外送風機、10はレシーバ、11はガス液熱交換器、12はガス阻止弁、13は液阻止弁、15はガスバイパス、20は容量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁、21a、21bは一定速圧縮機用液インジェクション膨張弁、22は容量制御圧縮機用液インジェクション電磁弁、23a、23bは一定速圧縮機用液インジェクション電磁弁。24は容量制御圧縮機用液インジェクションキャピラリーチューブ、25a、25bは一定速圧縮機用液インジェクションキャピラリーチューブ、30は室外制御装置、31は室外温度検出装置(室外温度センサ)、32は容量制御圧縮機用吐出温度センサ、33a、33bは一定速圧縮機用吐出温度センサ、34は吸入温度センサ、35a、35bは蒸発温度検出装置(蒸発温度センサ)であり、室外機100を構成する。また、50a、50b、50cは室内熱交換器、51a、51b、51cは室内膨張弁、52a、52b、52cは室内送風機、53a、53b、53cは室内制御装置、54a、54b、54cは室内吸込温度センサ、55a、55b、55cはリモートコントローラであり、室内機200a、200b、200cを構成する。さらに、室内機200a、200b、200cは、ガス接続配管40、液接続配管41、により室外機100に連結されるとともに、室内制御装置53a、53b、53cおよび室外制御装置30も伝送線42により連結されている。リモートコントローラ55a、55b、55cの操作により運転をして、空気調和を行う。
【0018】
図2から図5に示すフローチャートを用いて、一実施の形態の動作を示す。リモートコントローラ55a、55b、55cのいずれかまたはすべてがスイッチオンされた時、室内制御装置53a、53b、53cおよび室外制御装置30により、圧縮機、送風機、電磁弁、および膨張弁が運転、操作され、室外制御装置30にて運転時間Tの計測が開始される。またこのとき、除霜禁止時間T1を基準値のTS(例えば、40分)に設定する。
【0019】
図2は、室内機200a、200b、200cの暖房運転中に、運転台数が変化した場合に実行される制御のフローチャートである。 ステップS1において、変化後の室内機運転台数IAを、変化前の室内機運転台数IBと予め設定されている値I1(例えば、3)の和と比較する。IAがIB+I1より大きい場合、既定の台数以上に室内機の運転台数が増えたことになり、ステップS3にて除霜運転移行を禁止することを意味するフラグF1を立てる(即ち、F1=1とする)。
【0020】
ステップS2において、変化後の室内機運転台数IAを、変化前の室内機運転台数IBと予め設定されている値I2(例えば、3)の差と比較する。IAがIB−I2より小さい場合、既定の台数以上に室内機の運転台数が減ったことになり、ステップS3にて除霜運転移行を禁止することを意味するフラグF1を立てる(即ち、F1=1とする)。
【0021】
フラグF1の立っている間は除霜運転への移行を禁止し、一定時間(例えば、10分)経過するとクリアされる制御となっている。ステップS1からS3までの動作により、冷凍サイクルの過渡的な変化による除霜開始条件の誤判定を防止することができる。
ステップS4において、変化後の室内機運転台数IAを、変化前の室内機運転台数IBと予め設定されている値I3(例えば、5)の和と比較する。IAがIB+I3より大きい場合、既定の台数以上に室内機の運転台数が増えたことになり、ステップS6にて除霜禁止時間T1を基準値であるTS(例えば、40分)にセットし、除霜禁止時間の変更を解除する。
【0022】
ステップS5において、変化後の室内機運転台数IAを、変化前の室内機運転台数IBと予め設定されている値I4(例えば、5)の差と比較する。IAがIB−I4より大きい場合、既定の台数以上に室内機の運転台数が減ったことになり、ステップS6にて除霜禁止時間T1を基準値であるTS(例えば、40分)にセットし、除霜禁止時間の変更を解除する。
【0023】
ステップS4からS6までの動作により、室内機の運転台数の変化による室外機6a,6bへの着霜量の変化に対して除霜禁止時間を適正化することができる。
上記実施の形態にて示した変更後の室内機運転台数IA、変更前の室内機運転台数IBを室内機の容量換算値の合計とし、室内機運転台数の比較に使われる値I3,I4を同様に室内機の容量換算値として比較を行ってもよい。
【0024】
図3は、暖房運転中に、圧縮機1の運転周波数が変化した場合に実行される制御のフローチャートである。 ステップS7において、変化後の周波数HAを、変化前の周波数HBと予め設定されている値H1(例えば、50)の和と比較する。HAがHB+H1より大きい場合、既定の周波数以上に圧縮機運転周波数が増加したことになり、ステップS9にて除霜運転移行を禁止することを意味するフラグF2を立てる(即ち、F2=1とする)。
【0025】
ステップS8において、変化後の周波数HAを、変化前の周波数HBと予め設定されている値H2(例えば、50)の差と比較する。HAがHB−H2より小さい場合、既定の周波数以上に圧縮機運転周波数が減少したことになり、ステップS9にて除霜運転移行を禁止することを意味するフラグF2を立てる(即ち、F2=1とする)。
【0026】
フラグF2の立っている間は除霜運転への移行を禁止し、一定時間(例えば、10分)経過するとクリアされる制御となっている。ステップS7からS9までの動作により、冷凍サイクルの過渡的な変化による除霜開始条件の誤判定を防止することができる。
ステップS10において、変化後の周波数HAを、変化前の周波数HBと予め設定されている値H3(例えば、70)の和と比較する。HAがHB+H3より大きい場合、既定の周波数以上に圧縮機運転周波数が増加したことになり、ステップS12にて除霜禁止時間T1を基準値であるTS(例えば、40分)にセットし、除霜禁止時間の変更を解除する。
【0027】
ステップS11において、変化後の周波数鵜HAを、変化前の周波数HBと予め設定されている値H4(例えば、70)の差と比較する。HAがHB−H4より大きい場合、既定の周波数以上に圧縮機運転周波数が減少したことになり、ステップS12にて除霜禁止時間T1を基準値であるTS(例えば、40分)にセットし、除霜禁止時間の変更を解除する。
【0028】
ステップS10からS12までの動作により、室内機の運転台数の変化による室外機6a,6bへの着霜量の変化に対して除霜禁止時間を適正化することができる。
上記実施の形態では変更後の圧縮機周波数HA、変更後の圧縮機周波数HBを容量制御圧縮機1の周波数としているが、一定速圧縮機2a,2bの運転台数を容量制御圧縮機1の運転周波数に換算し、これらの値と容量制御圧縮機1の運転周波数の和をHA、HBと置いてもよい。また、本実施の形態ではI1とI2、I3とI4、H1とH2、H3とH4を同一としているが、両者に差を持たせてもよい。
【0029】
図4は除霜制御移行判定のフローチャートである。ステップS13において、図2のステップS1からS3にて処理したフラグF1が立っていた場合、除霜運転への移行禁止中であることから、この後の除霜判定を行わない(即ち、除霜運転を実施しない)。
【0030】
ステップS14において、図3のステップS1からS3にて処理したフラグF2が立っていた場合、除霜運転への移行禁止中であることから、この後の除霜判定を行わない(即ち、除霜運転を実施しない)。
ステップS15では、暖房運転時間Tと除霜禁止時間T1とを比較する。T≧T1となっていた場合、暖房運転時間が除霜禁止時間を上回っているので、次の除霜判定ステップS16へ移行する。
【0031】
ステップS16では、20、21、22、23a、23b、24、25a、25bより構成される液インジェクション回路の使用の有無を判定し、この結果により除霜開始を判定する演算式を変化させる。ステップS17は液インジェクション回路を使用している場合の除霜運転開始判定であり、外気温度Toより演算される除霜開始判定温度C1×To+D1(例えば、3×To−10)より蒸発温度Teが低下している場合は除霜運転を開始する。
一方、ステップS18は液インジェクション回路を使用していない場合の除霜運転開始判定であり、外気温度Toより演算される除霜開始判定温度C2×To+D2(例えば、2.5×To−8)より蒸発温度Teが低下している場合は除霜運転を開始する。
ステップS15において暖房運転時間Tと除霜禁止時間T1とを比較した結果、T<T1である場合(即ち、除霜運転禁止時間中の場合)には、ステップS19に移行する。
【0032】
除霜禁止時間T1は、初期値に基準値でもあるTS(例えば、40分)が設定されるが、この後図5にて説明する除霜禁止時間の可変制御によりTSから変化している場合(例えば、T1=80)がある。ステップS19では、暖房運転時間Tが基準値TS(例えば、40分)を超えているか否かを判定しており、ステップS15とステップS19の二つの判定により、除霜禁止時間T1が増加しているか否かを判断する。
【0033】
ステップS19においてT≧TSが成立しなかった場合は、暖房運転時間Tが基準値TS未満であり、除霜運転移行の時間条件を満たさないため、除霜運転は実施しない。すなわち、一定時間TS(例えば、40分)の間は除霜運転が実施されず、頻繁な暖房運転の中断を防止できる。
ステップS19においてT≧TSが成立した場合は、ステップS15の判定結果とあわせて除霜禁止時間T1が変更(増加)していることとなり、暖房運転時間Tは基準値TSを超えて継続されることとなるが、室外機100の設置場所における天候の急変などによる室外熱交換器6a、6bへの着霜量の急増といった問題が懸念される。そのため、除霜禁止時間T1が変更(増加)となっている場合には、暖房運転時間Tが除霜禁止時間T1未満であっても除霜運転を実施できるよう、除霜開始条件の判定を行う必要がある。この処理をステップS20からステップW22にて行う。
【0034】
ステップS20では、ステップS16と同様に20、21、22、23a、23b、24、25a、25bより構成される液インジェクション回路の使用の有無を判定し、この結果により除霜開始を判定する演算式を変化させる。ステップS21は液インジェクション回路を使用している場合の除霜運転開始判定であり、外気温度Toより演算される除霜開始判定温度A1×To+B1(例えば、8×To−30)より蒸発温度Teが低下している場合は除霜運転を開始する。
【0035】
一方、ステップS22は液インジェクション回路を使用していない場合の除霜運転開始判定であり、外気温度Toより演算される除霜開始判定温度A2×To+B2(例えば、7.5×To−50)より蒸発温度Teが低下している場合は除霜運転を開始する。これにより、設置環境の急変などによる着霜量の変化に対応した除霜制御が実現できる。
【0036】
図5は、除霜運転中における次回暖房運転決定の制御フローチャートである。暖房運転中に除霜運転が開始されると、まずステップS23にて除霜時間をカウントするメモリTFがクリアされ、ステップS24において今回の除霜運転時間をTFにカウントする。
ステップS25の除霜終了判定が成立すると除霜運転が終了する。この後ステップS26にて今回の除霜時間TFの比較が行われる。
【0037】
除霜時間TFが、既定値TA(例えば、3分)より短かった場合、暖房運転時間に対して着霜量が少なかったと判断して、ステップS27にて除霜禁止時間T1に既定値a(例えば、40分)が加えられ、次回の暖房運転時間Tが延長されることとなる。
除霜時間TFが既定値TA(例えば、3分)以上TB(例えば、9分)となった場合、暖房運転時間と着霜量の関係は適正であったと判断して、ステップS28にて除霜禁止時間T1を前回と同値とする。
【0038】
除霜時間TFが、既定値TB(例えば、9分)より長かった場合には、暖房運転時間に対して着霜量が多かったと判断して、ステップS29にて除霜禁止時間T1から既定値a(例えば、40分)が引かれ、次回の暖房運転時間Tが今回より短縮されることとなる。
なお、除霜禁止時間T1には上限・下限が設定されており、この値を超えた場合には補正が加えられ、除霜禁止時間が無限に延長されることやゼロになってしまうことはない。
【0039】
除霜時間により除霜禁止時間を変更した暖房運転中に、室内機の運転台数が一定値以上増減して冷凍サイクルが変化し、室外熱交換器への着霜量が増大した場合にも速やかに除霜開始条件の判定を行ない、着霜量と除霜時間の適正な関係を保持することができ、室外熱交換器に付着した霜が取りきれず、暖房運転が充分に行えなくなるといった快適性を損なう現象を防止することができる。
【0040】
以上により、除霜時間により除霜禁止時間を変更した暖房運転中に、圧縮機の運転周波数が一定値以上増減して冷凍サイクルが変化し、室外熱交換器への着霜量が増大した場合にも速やかに除霜開始条件の判定を行ない、着霜量と除霜時間の適正な関係を保持することができ、室外熱交換器に付着した霜が取りきれず、暖房運転が充分に行えなくなるといった快適性を損なう現象を防止することができる。
【0041】
ヒートポンプ式空気調和機において、除霜禁止解除判定を前回除霜運転が終了した時間より一定時間行わないので、暖房運転を継続する最低時間を確保し、頻繁な除霜による快適性の低下を防止することができる。
【0042】
液インジェクション回路を使用した場合、液インジェクション回路を使用しない場合に比べて室外熱交換器での冷媒過熱域が増大するため、着霜量が少なくなる。液インジェクション回路を使用している場合には除霜運転に入りにくくするよう除霜開始判定温度の演算式を変化させることにより、演算式を変化させない場合に比べて除霜運転を実施する頻度を減少させることができ、快適性を向上させることができる。
【0043】
上記の実施の形態によれば、除霜時間の適正化による除霜時間の減少により空気調和機の運転効率が良くなり、経済性が向上、また効率の良い運転により省資源に貢献できる。
【0044】
また、除霜時間の適正化により除霜回数を減少させることができ、除霜運転時の逆サイクルが引き起こす、圧縮機故障の原因となる圧縮機への液冷媒の吸入回数を減少させることができるため、空気調和機の信頼性を向上させることができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、室外温度と蒸発温度に基づいて除霜運転を開始するので、着霜量と除霜時間が適正化され、室外空気の湿度が低く着霜量が少ない環境では除霜時間(除霜回数)が少なくなり暖房運転時間が増大し、積算の暖房能力が向上するため快適性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における冷凍サイクル構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態における室内機台数変化時の制御フローチャート。
【図3】本発明の実施の形態における圧縮機周波数変化時の制御フローチャート。
【図4】本発明の実施の形態における除霜運転移行判定時の制御フローチャート。
【図5】本発明の実施の形態における除霜運転時の制御フローチャート。
【符号の説明】
1…容量制御圧縮機、2a、2b…一定速圧縮機、3…アキュムレータ、4…オイルセパレータ、5…四方弁、6a、6b…室外熱交換器、7a、7b…室外膨張弁、8a、8b…過冷却器、9a、9b…室外送風機、10…レシーバ、11…ガス液熱交換器、12…ガス阻止弁、13…液阻止弁、15…ガスバイパス、20…容量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁、21a、21b…一定速圧縮機用液インジェクション膨張弁、22…容量制御圧縮機用液インジェクション電磁弁、23a、23b…一定速圧縮機用液インジェクション電磁弁、24…容量制御圧縮機用液インジェクションキャピラリーチューブ、25a、25b…一定速圧縮機用液インジェクションキャピラリーチューブ、30…室外制御装置、31…室外温度検出装置(室外温度センサ)、32…容量制御圧縮機用吐出温度センサ、33a、33b…一定速圧縮機用吐出温度センサ、34…吸入温度センサ、35a、35b…蒸発温度検出装置(蒸発温度センサ)、40…ガス接続配管、41…液接続配管、42…伝送線、50a、50b、50c…室内熱交換器、51a、51b、51c…室内膨張弁、52a、52b、52c…室内送風機、53a、53b、53c…室内制御装置、54a、54b、54c…室内吸込温度センサ、55a、55b、55c…リモートコントローラ、100…室外機、200a、200b、200c…室内機。

Claims (4)

  1. 圧縮機、熱交換器、膨張弁、送風機を有する冷凍サイクルを備え、室内機が接続される空気調和機において、
    室外温度検出装置、蒸発温度検出装置、除霜運転時間の計測装置と、液インジェクション回路とを備え、
    暖房運転時、前記室外温度検出装置および前記蒸発温度検出装置より検出される室外温度と蒸発温度及び前記液インジェクション回路使用の有無により、除霜運転の開始を決定することを特徴とする空気調和機。
  2. 圧縮機、熱交換器、膨張弁、送風機を有する冷凍サイクルを備た空気調和機において、
    室外温度検出装置および蒸発温度検出装置と、除霜運転時間の計測装置と、液インジェクション回路とを備え、
    暖房運転時、室外温度より演算される除霜開始判定温度と蒸発温度の比較及び前記液インジェクション回路使用の有無により、除霜運転の開始を決定し、
    前記除霜運転時間の計測装置による前回の除霜運転時間により次回除霜運転までの除霜禁止時間を延長または短縮させるとともに、室外温度より演算される除霜禁止解除判定温度より蒸発温度が低下した場合には、その時点で除霜運転を開始することを特徴とした空気調和機。
  3. 請求項1又は2に記載のいずれかのものにおいて、室内機の運転台数が既定の台数以上に増減した場合には、増減後一定時間除霜運転移行を禁止することを特徴とした空気調和機。
  4. 請求項1又は2に記載のいずれかのものにおいて、圧縮機の運転周波数が既定値以上に増減した場合には、増減後一定時間除霜運転移行を禁止することを特徴とした空気調和機。
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