JP4877052B2 - 多室形空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数台の室内ユニットを接続して冷凍サイクルを構成し、暖房運転を行う多室形空気調和機に関するものである。
従来、この種の多室形空気調和機は、停止室内ユニットがある暖房運転の圧縮機起動時に、圧縮機シェル温度に基づき圧縮機からの冷凍機油の持ち出し量の多い少ないを判定し、持ち出し量が多いと判定したとき停止室内ユニットの膨張弁開度を補正するといったものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の多室形空気調和機のフローチャートを示すものである。図6に示すように、暖房1台運転で圧縮機が起動(S101)したとき停止室内ユニットの電動膨張弁開度を所定開度より大きくし(S102)、圧縮機シェル温度が所定の温度X超かの判定を行い(S103)所定温度X以下であれば電動膨張弁開度を所定開度より大きくし(S102)、所定温度Xを超えていれば停止室内ユニットの電動膨張弁開度を所定値にする(S104)。
特開2003−287312号公報
しかしながら、前記従来の構成では、暖房運転の圧縮機起動時に停止室内ユニットにも冷媒が流れて放熱してしまい、暖房立ち上がり時の凝縮温度上昇の妨げとなる。また、起動時に一斉に一律で膨張弁開度補正を行うため、設置状況、例えば室内ユニットの室外ユニットからの遠近の違いによる冷凍機油の溜まり込み易さの違いや室内ユニット間高低差による冷凍機油の溜まり込み易さの違い、室内ユニットごとの室温差、による運転時間経過とともに室内ユニットへの溜まり込む冷凍機油の状態が考慮できず、近い室内機はスムーズに回収されるものの遠い室内機は回収されにくいとか、運転中に回収が必要な状態になっても回収されないことなどがあり、そのような場合に圧縮機が故障する可能性が高くなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、運転室内ユニットの中で最高熱交換器温度と停止室内ユニットの中で最低中熱交換器温度との熱交換器温度差により、停止室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込んだ状態を判断して室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことで、圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することが可能な空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の多室形空気調和機は、1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットを有し、前記室内ユニットには冷媒回路に室内膨張弁と室内熱交換器とを備えるとともに、室内熱交換器温度検知手段を備え、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができる多室形空気調和装置において、暖房運転時に運転中又は停止中にかかわらず室内ユニットの熱交換器温度を検出し、運転室内ユニットの熱交換器温度の中で最も高温の最高熱交換器温度と各停止室内ユニットの熱交換器温度との熱交換器温度差の中で最も大きい最大熱交換器温度差を算出し、前記最大熱交換器温度差が所定のしきい値以上に達した場合、所定の停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことを特徴としたものである。
これによって、暖房運転時に運転室内ユニットの中で最も高温の最高熱交換器温度より冷凍サイクルの凝縮温度を把握し、停止室内ユニットの熱交換器温度との温度差から過冷却度を推定して室内ユニットの熱交換器に溜まり込んだ冷媒と冷凍機油の過冷却状態を判断することにより、設置状況例えば室内ユニットの室外ユニットからの遠近の違いによる冷凍機油の溜まり込み易さや室内ユニット間高低差による冷凍機油の溜まり込み易さ、室内ユニットごとの室温差からなる冷凍機油の溜まり込み易さの違いが有っても、最も過冷却度が大きい室内ユニットの熱交換器に冷媒と冷凍機油が溜まり込み易いと判断することができ、その状態に応じて所定の停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行って回収することにより、圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することがないように確保することができる。
また、1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットを有し、前記室内ユニットには冷媒回路に室内膨張弁と室内熱交換器とを備えるとともに、室内熱交換器温度検知手段を備え、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができる多室形空気調和装置において、暖房運転時に運転中又は停止中にかかわらず室内ユニットの熱交換器温度を検出し、運転室内ユニットの熱交換器温度の中で最も高温の最高熱交換器温度と、各停止室内ユニットの熱交換器温度との熱交換器温度差の中で最も大きい最大熱交換器温度差を算出し、前記最大熱交換器温度差が暖房運転時間が所定時間を超えても所定のしきい値以上に達しない場合、すべての停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことを特徴としたものである。
これによって、暖房運転時間が所定時間を超えても熱交換器温度差が所定のしきい値に達せずに、各々停止室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が満遍なく溜まり込んだ状態となっていても、すべての停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、確実に圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
本発明の多室形空気調和機は、暖房運転時に運転室内ユニット中最高熱交換器温度と停止室内ユニットの熱交換器温度との温度差により、各々室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込んだ状態を判断することによって、所定の停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行い、圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
第1の発明は、1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットを有し、前記室内ユニットには冷媒回路に設けた室内膨張弁と室内熱交換器とを備えるとともに、室内熱交換器温度検知手段を備え、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができる多室形空気調和装置において、暖房運転時に運転中又は停止中にかかわらず室内ユニットの熱交換器温度を検出し、運転室内ユニットの熱交換器温度の中で最も高温の最高熱交換器温度と、各停止室内ユニットの熱交換器温度との熱交換器温度差の中で最も大きい最大熱交換器温度差を算出し、前記最大熱交換器温度差が所定のしきい値以上に達した場合、所定の停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことを特徴としたものである。
これによって、暖房運転時に運転室内ユニット中の最高熱交換器温度より冷凍サイクルの凝縮温度を把握し、停止室内ユニットの熱交換器温度との温度差から過冷却度を推定して室内ユニットの熱交換器に溜まり込んだ冷媒と冷凍機油の過冷却状態を判断することにより、設置状況例えば室内ユニットの室外ユニットからの遠近の違いによる冷凍機油の溜まり込み易さや室内ユニット間高低差による冷凍機油の溜まり込み易さ、室内ユニットご
との室温差からなる冷凍機油の溜まり込み易さの違いが有っても、最も過冷却度が大きい室内ユニットの熱交換器に冷媒と冷凍機油が溜まり込み易いと判断することができ、その状態に応じて所定の停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行って回収することにより、圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することがないように確保することができる。
第2の発明は、第1の発明の多室形空気調和機において、オイル戻し制御を、熱交換器温度差が所定のしきい値以上に達した停止室内ユニットのみ行うことを特徴としたものである。これによって、各々室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態の違いを判断するとともに、過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態が最も大きい室内ユニットのみ室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、冷凍サイクルの運転状態を大きく変動させたり、暖房運転中の室内ユニットの能力を低下させたりすることなく冷凍機を回収することができ、その上で順次所定のしきい値に達した室内ユニットからの冷凍機油の回収を繰り返すことにより圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
第3の発明は、第1の発明の多室形空気調和機において、オイル戻し制御を、複数の停止室内ユニットに対して熱交換器温度差が大きいものから順次行うことを特徴としたものである。これによって、各々室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態の違いを判断するとともに、過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態の多い室内ユニットから順次室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、冷凍サイクルの運転状態をそれほど大きく変動させたり、暖房運転中の室内ユニットの能力を大きく低下させたりすることなく、複数の停止室内ユニットから回収することにより、より確実に圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
第4の発明は、多室形空気調和機において、1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットを有し、前記室内ユニットには冷媒回路に室内膨張弁と室内熱交換器とを備えるとともに、室内熱交換器温度検知手段を備え、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができる多室形空気調和装置において、暖房運転時に運転中又は停止中にかかわらず室内ユニットの熱交換器温度を検出し、運転室内ユニットの熱交換器温度の中で最も高温の最高熱交換器温度と、各停止室内ユニットの熱交換器温度との熱交換器温度差の中で最も大きい最大熱交換器温度差を算出し、前記最大熱交換器温度差が暖房運転時間が所定時間を超えても所定のしきい値以上に達しない場合、すべての停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことを特徴としたものである。
これによって、暖房運転時間が所定時間を超えても熱交換器温度差が所定のしきい値に達せずに、各々停止室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が満遍なく溜まり込んだ状態となっていても、すべての停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、確実に圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
第5の発明は、第4の発明の多室形空気調和機において、オイル戻し制御を熱交換器温度差が大きいものから順次行うことを特徴としたものである。これによって、各々室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態の違いを判断するとともに、過冷却冷媒と冷凍機油の溜まり込み状態の多い室内ユニットから順次室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、冷凍サイクルの運転状態をそれほど大きく変動させたり、暖房運転中の室内ユニットの能力を大きく低下させたりすることなく、停止室内ユニットすべてから回収することにより、より確実に圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における多室形空気調和機の構成模式図である。図1において、室外ユニット1には室内ユニットが複数台2a、2b、2c、・・・2n(nは任意で、以降の説明においても同様とする)と接続され、室内ユニット2nには、室内膨張弁3nを各々配設しており、また、室内熱交換器4nには室内熱交換器温度検知器手段5nを各々装着している。
上記冷凍サイクルにおいて、暖房運転時室外ユニット1から冷媒は複数台の室内ユニット2nへ流れ室内熱交換器4nで放熱し室内膨張弁3nを通って室外ユニット1へ戻る。各々室内ユニット2nは個別に運転又は停止が可能であり、各々室内ユニット2nにおいてサーモオフ時または停止時は室内膨張弁3nは停止時室内膨張弁開度を維持するよう制御している。
図2は、本発明の実施の形態における多室形空気調和機のオイル戻し制御におけるブロック図である。図2において、室内熱交換器温度差算出手段6は、暖房運転時に運転中又は停止中にかかわらずすべての室内ユニット2nの室内熱交換器温度検知手段5nにより熱交換器温度Tc_nを検出し、それぞれの順位を把握する。そして、運転室内ユニットの熱交換器温度の中で最も高温の最高熱交換器温度Tc_maxと各停止室内ユニットの熱交換器温度Tc_nとの熱交換器温度差△Tc_nを算出し、それぞれ大きさの順位を把握する。
暖房運転時間測定手段7は、暖房運転開始から又はオイル戻し制御を完了してからの暖房運転時間THを測定する。比較判定手段8は、熱交換器温度差△Tcの所定のしきい値△Tc_S及び暖房運転時間THの所定のしきい値TH_Sを基準として、それぞれの算出値と比較する。そして、それぞれの判断の下で、オイル戻し制御を行うことになれば、室内膨張弁制御手段9により所定の停止室内ユニット2nの室内膨張弁3nの開度を調節する。基本的には、室内膨張弁3nを開いて室内熱交換器4nに溜まり込んだ冷媒と冷凍機油とを流出させる。
図3は、本発明の実施の形態1における多室形空気調和機のオイル戻し制御のフローチャートである。図3により本発明の実施の形態1における多室形空気調和機の動作、作用について説明する。
運転開始(STEP0)すれば、運転モードが暖房かどうかを判定し(STEP1)、運転モードが暖房運転であれば(STEP1のYes)、室内熱交換器温度検出手段5nにより個々室内ユニット2nの室内熱交換器温度Tc_nを検出し(STEP2n)、運転室内ユニット中の最高熱交換器温度Tc_maxを選択し(STEP3)、停止室内ユニット中の最低熱交換器温度Tc_minを選択して(STEP4)、室内熱交換器温度差算出手段6で運転室内ユニット中の最高熱交換器温度Tc_maxと停止室内ユニット中の最低熱交換器温度Tc_minとの最大熱交換器温度差△Tc_maxを算出する(STEP5)。
そして、比較判定手段8により、最大熱交換器温度差△Tc_maxが所定のしきい値△Tc_Sより大きいかどうか判定する(STEP6)。ここで、所定のしきい値△Tc_S(例えば、△Tc_S=10deg)以上の場合には(STEP6のYes)、室内熱交換器温度Tcが最低(Tc_min)であった室内熱交換器4nには相当量の冷媒と
冷凍機油が溜まり込んでいると判断して、当該室内ユニット2nの室内膨張弁3nを調節してオイル戻し制御を行う(STEP7)。また、所定のしきい値△Tc_S(例えば、△Tc_S=10deg)に達していない場合(STEP6のNo)にはSTEP2の前に戻る。
上記のことより、暖房運転時に運転室内ユニットの中で最も高温の最高熱交換器温度Tc_maxより冷凍サイクルの凝縮温度を把握し、停止室内ユニットの熱交換器温度との熱交換器温度差△Tc_nにより、室内ユニット2nの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込んだ状態を判断することができ、室内膨張弁開度3nを調節してオイル戻し制御を行って、圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
さらに、過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態が最も大きい室内ユニットのみ室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、冷凍サイクルの運転状態を大きく変動させたり、暖房運転中の室内ユニットの能力を低下させたりすることなく冷凍機を回収することができ、その上で順次所定のしきい値に達した室内ユニットからの冷凍機油の回収を繰り返すことにより圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
なお、上記説明では、停止室内ユニット中の最低熱交換器温度Tc_minを選択(STEP4)して最大熱交換器温度差△Tc_maxを算出した(STEP5)が、この方法に限るものではなく、この実施の形態においては、室内熱交換器温度Tc_nが最も小さいことと、熱交換器温度差△Tc_nが最も大きいこととは同義であり、例えば、STEP4として、運転室内ユニットの最高熱交換器温度Tc_maxと各停止室内ユニットの熱交換器温度Tc_nとの熱交換器温度差△Tc_nを算出し、STEP5として、そのうち最も大きい最大熱交換器温度差△Tc_maxを選択するようにしても良い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における空気調和機のオイル戻し制御のフローチャートである。図4により本発明の実施の形態2における空気調和機の動作、作用について説明する。なお、図2〜3と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略する。
比較判定手段8により、最大熱交換器温度差△Tc_maxが所定のしきい値△Tc_Sより大きいかどうか判定し(STEP6)、所定のしきい値△Tc_S(例えば、△Tc_S=15deg)以上の場合(STEP6のYes)、室内熱交換器温度Tcが最低(Tc_min)であった室内ユニット2nには相当量の冷媒と冷凍機油が溜まり込んでいるとともに、その他の停止室内ユニットにもそれなりの冷媒と冷凍機油が溜まり込んでいると判断して、すべて又は複数の停止室内ユニット2nに対してオイル戻し制御を順次行うこととし、室内熱交換器温度差算出手段6により把握した順位に基づいて(STEP17)、室内熱交換器温度Tc_nの低い室内ユニット2nから順次室内膨張弁03nを調節してオイル戻し制御を行う(STEP18)。
上記のことより、各々室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態の違いを判断するとともに、過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態の多い室内ユニットから順次室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、冷凍サイクルの運転状態をそれほど大きく変動させたり、暖房運転中の室内ユニットの能力を大きく低下させたりすることなく、複数の停止室内ユニットから回収することにより、より確実に圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
なお、この方法であれば、一旦最大熱交換器温度差△Tc_maxが所定のしきい値△
Tc_S以上となれば複数の停止室内ユニット2nに対して順次オイル戻し制御を行って多くの冷凍機油が圧縮機に戻るので、所定のしきい値△Tc_Sは実施の形態1の方法よりも大きく設定しても構わない。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における空気調和機のオイル戻し制御のフローチャートである。図5により、本発明の実施の形態3における空気調和機の動作、作用について説明する。なお、図2〜4と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略する。
運転モードが暖房運転であれば(STEP1のYes)、暖房運転時間測定手段7で暖房運転時間THをカウントする(STEP36)。そして、比較判定手段8により、最大熱交換器温度差△Tc_maxが所定のしきい値△Tc_Sより大きいかどうか判定し(STEP6)、所定のしきい値△Tc_S(例えば、△Tc_S=15deg)以上の場合(STEP6のYes)、室内熱交換器温度Tcが最低(Tc_min)であった室内ユニット2nには相当量の冷媒と冷凍機油が溜まり込んでいるとともに、その他の停止室内ユニット2nにもそれなりの冷媒と冷凍機油が溜まり込んでいる可能性があると判断して、すべての停止室内ユニット2nに対してオイル戻し制御を順次行うこととし、室内熱交換器温度差算出手段6により把握した順位に基づいて(STEP17)、室内熱交換器温度Tc_nの低い室内ユニット2nから順次室内膨張弁03nを調節してオイル戻し制御を行う(STEP18)。
しかし、所定のしきい値△Tc_S(例えば、△Tc_S=15deg)に達していない場合には(STEP6のNo)、暖房運転時間THが所定のしきい値TH_S以上になっているかの判定を行う(STEP37)。ここで、暖房運転時間THが所定のしきい値TH_S(例えば、TH_S=3時間)に達していない場合には(STEP6のNo)、STEP2nの前に戻る。
暖房運転時間THが所定のしきい値TH_S(例えば、TH_S=3時間)以上の場合(STEP37のYes)は、停止室内ユニット2nにもすでに満遍なく相当量の冷媒と冷凍機油が溜まり込んでいる可能性があると判断して、すべての停止室内ユニット2nに対してオイル戻し制御を順次行うこととし、室内熱交換器温度差算出手段6により把握した順位に基づいて(STEP17)、室内熱交換器温度Tc_nの低い室内ユニット2nから順次室内膨張弁03nを調節してオイル戻し制御を行う(STEP18)。オイル戻し制御が完了すれば、暖房運転時間THをリセットしてSTEP36の前に戻る。
上記のことより、暖房運転時間が所定時間を超えても熱交換器温度差が所定のしきい値に達せずに、各々停止室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が満遍なく溜まり込んだ状態となっていても、すべての停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、確実に圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
また、過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込み状態の多い室内ユニットから順次室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことから、冷凍サイクルの運転状態をそれほど大きく変動させたり、暖房運転中の室内ユニットの能力を大きく低下させたりすることなく、停止室内ユニットすべてから回収することにより、より確実に圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保することができる。
なお、実施の形態3において、オイル戻し制御を、最大熱交換器温度差△Tc_maxが所定のしきい値△Tc_S以上になれば、順次すべての停止室内ユニットに対して行うようにしたが、これに限るものではなく、室内熱交換器温度、暖房運転時間、及び最大熱
交換器温度差が所定のしきい値以上に達してからの時間など、種々の条件によって、実施の形態1又は2のようにすべてではない停止室内ユニットに対してオイル戻し制御を行うこととしても構わない。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、暖房運転時に運転室内ユニット中最高熱交換器温度と停止室内ユニットの熱交換器温度との差温により、各々室内ユニットの熱交換器に過冷却冷媒と冷凍機油が溜まり込んだ状態を判断することができ、室内ユニットの膨張弁開度調整を順次調節して冷凍機油を回収するオイル戻し制御をすることにより、設置状況や使用状況に違いが有っても、圧縮機内の冷凍機油を圧縮機が故障することのない量を確保しているので、蓄熱式多室形空気調和機等にも適用できる。
本発明の実施の形態における多室形空気調和機の構成模式図 同多室形空気調和機のオイル戻し制御のブロック図 本発明の実施の形態1における多室形空気調和機のオイル戻し制御のフローチャート 本発明の実施の形態2における多室形空気調和機のオイル戻し制御のフローチャート 本発明の実施の形態3における多室形空気調和機のオイル戻し制御のフローチャート 従来の多室形空気調和機のフローチャート
符号の説明
1 室外ユニット
2n 室内ユニット
3n 室内膨張弁
4n 室内熱交換器
5n 室内熱交換器温度検知器手段
6 室内熱交換器温度差算出手段
7 暖房運転時間測定手段
8 比較判定手段
9 室内膨張弁制御手段
Tc_n 熱交換器温度
Tc_max 最高熱交換器温度
△Tc_S 熱交換器温度差のしきい値
△Tc_max 最大熱交換器温度差
TH 暖房運転時間
TH_S 暖房運転時間のしきい値

Claims (5)

  1. 1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットを有し、前記室内ユニットには冷媒回路に室内膨張弁と室内熱交換器とを備えるとともに、室内熱交換器温度検知手段を備え、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができる多室形空気調和装置において、暖房運転時に運転中又は停止中にかかわらず室内ユニットの熱交換器温度を検出し、運転室内ユニットの熱交換器温度の中で最も高温の最高熱交換器温度と、各停止室内ユニットの熱交換器温度との熱交換器温度差の中で最も大きい最大熱交換器温度差を算出し、前記最大熱交換器温度差が所定のしきい値以上に達した場合、所定の停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことを特徴とする多室形空気調和機。
  2. オイル戻し制御を、熱交換器温度差が所定のしきい値以上に達した停止室内ユニットのみ行うことを特徴とする請求項1に記載の多室形空気調和機。
  3. オイル戻し制御を、複数の停止室内ユニットに対して熱交換器温度が低いものから順次行うことを特徴とする請求項1に記載の多室形空気調和機。
  4. 1台の室外ユニットと、前記室外ユニットに接続された複数台の室内ユニットを有し、前記室内ユニットには冷媒回路に室内膨張弁と室内熱交換器とを備えるとともに、室内熱交換器温度検知手段を備え、前記室内ユニットは個別に運転又は停止を行うことができる多室形空気調和装置において、暖房運転時に運転中又は停止中にかかわらず室内ユニットの熱交換器温度を検出し、運転室内ユニットの熱交換器温度の中で最も高温の最高熱交換器温度と、各停止室内ユニットの熱交換器温度との熱交換器温度差の中で最も大きい最大熱交換器温度差を算出し、前記最大熱交換器温度差が暖房運転時間が所定時間を超えても所定のしきい値以上に達しない場合、すべての停止室内ユニットの室内膨張弁開度を調節してオイル戻し制御を行うことを特徴とする多室形空気調和機。
  5. オイル戻し制御を、熱交換器温度が低いものから順次行うことを特徴とする請求項4に記載の多室形空気調和機。
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