JP3401362B2 - ポリエステル/ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル/ポリカーボネート樹脂組成物

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JP3401362B2
JP3401362B2 JP08257895A JP8257895A JP3401362B2 JP 3401362 B2 JP3401362 B2 JP 3401362B2 JP 08257895 A JP08257895 A JP 08257895A JP 8257895 A JP8257895 A JP 8257895A JP 3401362 B2 JP3401362 B2 JP 3401362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル/ポリカー
ボネート樹脂組成物に関する。更に詳しくは、ポリエス
テルとポリカーボネートの分散性が良好で、成形性、外
観、機械的特性等に優れたポリエステル/ポリカーボネ
ート樹脂組成物および該樹脂組成物からなるフィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、機械
的特性、透明性等に優れ工業的に広く用いられている。
しかし、ポリカーボネートは一般に溶融粘度が高いため
成形性に劣り、また耐溶剤性が不十分であるといった問
題がある。
【0003】一方、ポリエチレンテレフタレートに代表
される結晶性のポリエステルは、高融点で耐熱性に優
れ、成形性、繊維やフィルムにした場合の延伸性、機械
特性等が良好であり工業的に広く用いられている。しか
しながら、ポリエチレンテレフタレートはガラス転移温
度が低く、かつ未延伸状態では体積緩和により脆化しや
すいといった問題点がある。
【0004】ポリカーボネートおよびポリエステルのか
かる欠点を改良する目的で、ポリカーボネートにポリエ
チレンテレフタレート等の結晶性のポリエステルをブレ
ンドすることが検討されている。ポリエチレンテレフタ
レートは通常重縮合触媒の存在下で溶融重合することに
より製造されるが、これらポリエチレンテレフタレート
とポリカーボネートとをブレンドした場合、ポリエチレ
ンテレフタレート中の触媒の影響によりポリエチレンテ
レフタレートとポリカーボネートとが反応する傾向があ
り、そのため発泡や色相の低下をもたらすことが知られ
ている。
【0005】そこでこれらの欠点を補う方法として特公
昭58−18391号公報には、ゲルマニウム系触媒の
存在下において製造されたポリエチレンテレフタレート
を使用する方法が提案されている。この方法によればポ
リエチレンテレフタレートとポリカーボネートとの反応
が実質的に起こらず、上記の如き問題点は解消される
が、ポリエチレンテレフタレートとポリカーボネートは
非相溶系のブレンドであり、単なる物理的な混合では両
成分の分散性が悪く、得られる組成物の成形性、機械特
性、耐溶剤性等の改善効果が不十分なものとなる。さら
に繊維やフィルムとして用いた場合にはその延伸性が不
良となるなどの問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステルとポリカーボネートとの分散性が良好であり、
かつ発泡等の問題がなく成形性に優れ、機械特性、耐溶
剤性、繊維やフィルムにした場合の延伸性等が良好なポ
リエステル/ポリカーボネート樹脂組成物およびその樹
脂組成物からなるフィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、ポリエステルとポリカー
ボネートと特定の条件下で処理したポリエステル/ポリ
カーボネートブロック共重合体を相溶化剤としてポリエ
ステルとポリカーボネートとのブレンドに配合すること
により上記目的が達成できることを知見し本発明に到達
した。
【0008】すなわち本発明は、ジカルボン酸成分の7
0モル%以上がテレフタル酸であり、ジオール成分の7
0モル%以上がエチレングリコールであり、かつゲルマ
ニウム系重合触媒の存在下に製造されたポリエステル
(A)10〜90重量部、実質的に下記式(1)で表さ
れる繰り返し単位からなるポリカーボネート(B)90
〜10重量部、および上記(A)、(B)の合計量10
0重量部に対し、1〜50重量部のポリエステル/ポリ
カーボネートブロック共重合体(C)からなるポリエス
テル/ポリカーボネート樹脂組成物である。
【0009】
【化2】
【0010】[ただし、上記式(1)中R1 およびR2
は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数5〜10のシクロアルキル基から選ば
れ、R1とR2 とは結合していてもよい。R3 およびR
4 は、それぞれ独立に、炭素数1〜10のアルキル基、
ハロゲン原子、フェニル基から選ばれ、mおよびnは、
それぞれ独立に、0、1または2である。] 本発明で使用するポリエステル(A)は、ジカルボン酸
成分の70モル%以上がテレフタル酸であり、ジオール
成分の70モル%以上がエチレングリコールであるポリ
エステルである。テレフタル酸の使用割合は好ましくは
80モル%以上、より好ましくは90モル%以上であ
る。
【0011】またテレフタル酸以外の従成分として使用
できるジカルボン酸成分としては例えば、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、ジフェノキシエタ
ンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジ
フェニルエーテルジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸等
を挙げることができる。
【0012】本発明のポリエステル(A)はジオール成
分の70モル%以上がエチレングリコールからなるもの
である。エチレングリコールの使用割合は好ましくは8
0モル%以上、より好ましくは90モル%以上である。
【0013】エチレングリコール以外の従成分として使
用できるジオール成分としては例えば、プロピレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、ジエチレングリコール、デカメチレングリ
コール、シクロヘキサンジメタノール、2、2−ビス
(β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、4、
4’−(β−ヒドロキシエトキシ)ジフェニルスルホン
等を挙げることができる。
【0014】これらのポリエステルの中で、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソ
フタレート共重合体が好ましく、ポリエチレンテレフタ
レートがより好ましい。
【0015】本発明で使用するポリエステル(A)は、
ゲルマニウム系重合触媒の存在下に製造されたものであ
る。ここでゲルマニウム系重合触媒としては、ゲルマニ
ウムの酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、アルコラー
ト、フェノラート等が例示できる。更に具体例としては
酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム、四塩化ゲルマ
ニウム、テトラメトキシゲルマニウム等が例示される。
該ポリエステルは場合により他の重合触媒を含有したも
のであってもよい。
【0016】上記ポリエステル(A)の製造方法は特に
制限はなく、エステル交換法、直接重合法等当該分野に
おける従来公知の方法によって製造することができる。
【0017】すなわち、本発明のポリエステル(A)
は、ジカルボン酸あるいはそのエステルとジオールとを
エステル化あるいはエステル交換した後に重縮合反応さ
せることによって製造することができる。このエステル
化あるいはエステル交換時には重合触媒とは異なる触媒
が使用されることがあるが、本発明で用いるポリエステ
ルは場合によりこれらエステル化乃至エステル交換触媒
を含有するものであっても差し支えない。
【0018】該触媒としては当該分野における従来公知
のものを使用できるが、例えばマンガン、亜鉛、ナトリ
ウム、カルシウム、マグネシウム、チタン等の化合物を
挙げることができる。これらの触媒はエステル化乃至エ
ステル交換反応終了後に通常リン酸系乃至亜リン酸系の
化合物を添加して失活させるため、重縮合時には触媒と
して作用しない。従って上記のゲルマニウム系触媒は重
縮合反応時の触媒として使用するものを指す。ゲルマニ
ウム系触媒の使用量は特に制限はないが、全酸成分に対
し0.001〜0.1モル%程度である。
【0019】本発明において用いられるポリエステル
(A)の固有粘度は特に制限はないが、フェノール/
1、1、2、2−テトラクロルエタン混合溶媒(重量比
6/4)中35℃で測定した固有粘度が0.3以上1.
2以下が好ましく、0.4以上1.0以下がより好まし
い。
【0020】本発明に使用するポリカーボネート(B)
は実質的に上記式(1)で表わされるものである。上記
式(1)において、R1 およびR2 は、それぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5
〜10のシクロアルキル基から選ばれる。かかるR1
2 としてはメチル、エチル、プロピル、ノルマルブチ
ル、イソブチル、ペンチル、シクロヘキシル基等を例示
できる。また、R1 とR 2 とは結合していてもよく、そ
の場合にはシクロアルカン環を構成する。
【0021】R3 およびR4 は、それぞれ独立に、炭素
数1〜10のアルキル基、ハロゲン原子、フェニル基か
ら選ばれる。かかるR3 、R4 としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ノルマルブチル、イソブチル、ペンチ
ル、フェニル基、塩素原子、臭素原子等を例示できる。
またm、nは、それぞれ独立に、0、1または2であ
る。
【0022】本発明で用いる上記式(1)で表わされる
ポリカーボネート(B)としては、R1 、R2 がメチル
基であり、m、nが0であるビスフェノールA型ポリカ
ーボネートが特に好ましく例示できる。
【0023】上記ポリカーボネート(B)は、その粘度
平均分子量が10000以上30000以下であること
が好ましく、12000以上28000以下であること
がより好ましい。
【0024】かかるポリカーボネート(B)は、通常塩
化メチレン等の溶媒中において公知の酸受容体や分子量
調節剤の存在下、対応するビスフェノールとホスゲンの
ようなカーボネート前駆体との反応により(界面重合
法)、あるいは、対応するビスフェノールとジフェニル
カーボネートのようなカーボネート前駆体とのエステル
交換反応(溶融重合法)などによって製造される。
【0025】本発明で使用するポリエステル/ポリカー
ボネートブロック共重合(C)は、とくに限定されない
が、以下に説明するポリエステル/ポリカーボネートブ
ロック共重合(C)が好適に使用することができる。
【0026】本発明で使用するポリエステル/ポリカー
ボネートブロック共重合体(C)は上述のポリエステル
(A)およびポリカーボネート(B)との相溶化剤とし
て作用する重合体である。該ブロック共重合体(C)は
ポリエステルブロックとポリカーボネートブロックとか
らなる共重合体であり、その製造方法は特に限定はない
が、製造時の簡便性、相溶化剤としての効果等の観点か
ら以下の方法を好ましく挙げることができる。
【0027】すなわち、ジカルボン酸成分の70モル%
以上がテレフタル酸であり、ジオール成分の70モル%
以上がエチレングリコールであり、かつゲルマニウム系
重合触媒の存在下に製造されたポリエステル(a)10
〜90重量部と、実質的に上記式(1)で表される繰り
返し単位を有するポリカーボネート(b)90〜10重
量部とを、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金
属系触媒(D)の存在下に溶融混合反応せしめ、次いで
安定剤(E)を添加して実質的にポリエステルとポリカ
ーボネートとの反応を停止させる方法である。
【0028】ここで使用するポリエステル(a)は前述
のポリエステル(A)をそのまま又は異なる種類のポリ
エステルを使用することができる。同様に、ポリカーボ
ネート(b)は前述のポリカーボネート(B)をそのま
ま又は異なる種類のポリカーボネート使用することがで
きる。
【0029】次に、本発明で使用するアルカリ金属およ
び/またはアルカリ土類金属系触媒(D)において、ア
ルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、ルビジウム等を挙げることができる。アルカリ土類
金属としては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム、バリウム等を挙げることができる。
【0030】このような触媒としては具体的には、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カリウム、酢
酸ナトリウム、酢酸リチウム、酢酸カリウム、水素化ホ
ウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素
カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸リチ
ウム、ステアリン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、安
息香酸リチウム、安息香酸カリウム、ビスフェノールA
の2ナトリウム塩、2リチウム塩、2カリウム塩、フェ
ノールのナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩等のア
ルカリ金属化合物、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化ストロンチウム、炭酸
水素カルシウム、炭酸水素バリウム、炭酸水素マグネシ
ウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、酢
酸カルシウム、酢酸バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸
ストロンチウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸ストロンチウム等のアルカリ土類金属化合物等を挙
げることができる。
【0031】本発明のブロック共重合体(C)の製造方
法を詳述すると、上記ポリエステル(a)とポリカーボ
ネート(b)とを触媒(D)の存在下でまず溶融混合反
応させる。この際ポリエステル(a)とポリカーボネー
ト(b)との使用割合は(a)10〜90重量部に対
し、(b)90〜10重量部とする。(a)と(b)と
の使用割合は(a)20〜80重量部に対し、(b)8
0〜20重量部とすることが好ましく、(a)30〜7
0重量部に対し、(b)70〜30重量部とすることが
より好ましい。
【0032】触媒(D)の使用量は特に制限はないが、
ポリエステル(a)とポリカーボネート(b)のそれぞ
れの繰り返し単位の合計に対して0.001〜0.1モ
ル%程度である。この触媒は1種または2種以上を併用
してもよい。触媒(D)は溶融混合時に添加混合しても
よいし、場合により、ポリエステル(a)あるいはポリ
カーボネート(b)中に予め含有せしめておいてもよ
い。また後者の場合比較的高濃度のいわゆるマスターバ
ッチとして使用することもできる。
【0033】溶融反応はバッチ式の反応容器でもよい
が、エクストルダーなどの連続溶融押出し機を用いる方
が混練効率が高く、短時間に再現性よく共重合体を製造
でき好ましい。溶融反応条件は用いるポリエステル
(a)とポリカーボネート(b)との使用割合、混練方
法、触媒の種類や使用量等によっても異なるが、反応温
度は大略240〜320℃、好ましくは250〜300
℃、また反応時間は1〜40分、好ましくは2〜30分
程度である。この溶融反応の際、反応混合物は迅速に反
応しポリエステルとポリカーボネートとが交換反応して
ブロック共重合体となる。ブロック化の度合は反応条
件、特に反応時間を変えることによりコントロールでき
る。
【0034】反応の程度、言い換えるとブロック化の度
合いは得られるブロック共重合体の融点(Tm)等の熱
特性を測定することにより判断することが可能である。
このTmはブロック共重合体(C)の組成にもよるが、
DSCを用いて10℃/分の昇温速度で測定した場合の
値が、好ましくは250℃以下、より好ましくは245
℃以下、さらに好ましくは240℃以下である。この反
応に伴い炭酸ガスが発生して発泡が認められるが差し支
えない。
【0035】次に上記方法により製造したブロック共重
合共重合体(C)に、溶融混練反応時に使用したアルカ
リ金属および/またはアルカリ土類金属系触媒(D)の
触媒活性を失活せしめ得る安定剤(E)を必要量添加し
て実質的にポリエステルとポリカーボネートとの反応を
停止させる。
【0036】ここで安定剤(E)としてはスルホン酸、
スルホン酸誘導体、リン酸、リン酸誘導体、亜リン酸、
亜リン酸誘導体、ホスホン酸、ホスホン酸誘導体を好ま
しく挙げることができる。
【0037】より具体的には、p-トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等のス
ルホン酸、p-トルエンスルホン酸エチル、p-トルエンス
ルホン酸ブチル、フェニルスルホン酸エチル、フェニル
スルホン酸ブチル、メタンスルホン酸エチル、メタンス
ルホン酸ブチル等のスルホン酸エステル、P-トルエンス
ルホン酸テトラメチルアンモニウム塩、P-トルエンスル
ホン酸テトラブチルホスホニウム塩、ドデシルベンゼン
スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩等のスルホン酸
塩、リン酸、リン酸モノフェニル、リン酸ジフェニル、
リン酸トリフェニル、リン酸モノメチル、リン酸ジメチ
ル、リン酸トリメチル等のリン酸エステル、亜リン酸、
亜リン酸トリフェニル、亜リン酸トリメチル等の亜リン
酸エステル、フェニルホスホン酸、フェニルホスホン酸
ジメチル等のホスホン酸エステル等を挙げることができ
る。
【0038】これら安定剤(E)は1種または2種以上
を併用することができる。これらの安定剤の内、p-トル
エンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸エチル、p-トル
エンスルホン酸ブチル、ドデシルベンゼンスルホン酸テ
トラブチルホスホニウム塩等を好ましく挙げることがで
きる。
【0039】使用する安定剤(E)の添加量は触媒
(D)の触媒活性を失活せしめ得る必要量であればよ
く、通常この量は触媒(D)に対して化学量論的に過剰
な量であるが、大略触媒(D)の1.0〜5.0倍モル
量、好ましくは1.1〜4.0倍モル量、より好ましく
は1.2〜3.0倍モル量である。
【0040】安定剤(E)の添加方法は特に制限はない
が、例えばバッチ式の反応容器の場合には所定時間反応
後そのまま添加すればよいし、エクストルーダー等の連
続溶融押出し機の場合には、一旦反応した共重合ポリマ
ーを押出してペレット化した後安定剤(E)をドライブ
レンドして再度溶融混練する方法、エクストルーダーの
吐出前の段階でベント口、サイドフィーダー等より安定
剤を添加混合し、反応と安定剤混合とを連続して行う方
法等を好ましく挙げることができる。
【0041】安定剤添加は、これを予めポリエステルあ
るいはポリカーボネート中に比較的高濃度にブレンドし
たいわゆるマスターバッチとして用いることも好まし
い。また場合により後述する樹脂組成物を製造する際
に、安定剤(E)を添加する前のポリエステル(A)と
ポリカーボネート(B)との反応ポリマーと安定剤
(E)とを同時に溶融混合してもよく生産性の観点から
好ましい。
【0042】安定剤添加時の溶融混合条件は特に制限は
なく、用いる触媒、安定剤の種類や量にもよるが、ポリ
マー温度については上記の反応時と同様であり、混合時
間は大略30秒〜20分、好ましくは1分〜10分程度
である。
【0043】上記の方法によりポリエステル(a)とポ
リカーボネート(b)との交換反応が実質的に停止し、
目的とするポリエステル/ポリカーボネートブロック共
重合体(C)が得られる。
【0044】本発明の樹脂組成物は上記ポリエステル
(A)10〜90重量部、ポリカーボネート(B)90
〜10重量部、および上記(A)、(B)の合計量10
0重量部に対し、1〜50重量部のポリエステル/ポリ
カーボネートブロック共重合体(C)を1〜50重量部
配合することにより得られる。
【0045】ここでポリエステル(A)とポリカーボネ
ート(B)との使用割合は、(A)20〜80重量部に
対し、(B)80〜20重量部とすることが好ましく、
(A)30〜70重量部に対し、(B)70〜30重量
部とすることがより好ましい。また、ポリエステル/ポ
リカーボネートブロック共重合体(C)の使用割合は、
(A)、(B)の合計量100重量部に対し2〜40重
量部とすることが好ましく、3〜30重量部とすること
がより好ましい。
【0046】上記各成分の混合方法はエクストルーダー
等の溶融押出し機を用いる従来公知のコンパウンド法を
そのまま採用することができる。溶融押出し条件は特に
制限はないが、大略ポリマー温度が240〜310℃、
滞留時間が30秒〜20分とすることが好ましく、ポリ
マー温度250〜300℃、滞留時間1〜15分とする
ことがより好ましい。上述した様にこのコンパウンド時
に安定剤をブレンドすることも可能である。
【0047】本発明の組成物中には必要により上記以外
の成分を配合してもよい。該成分としては例えば、ポリ
テトラメチレンテレフタレート等の他種ポリエステル、
酸化安定剤、紫外線吸収剤等の安定剤、滑剤、離型剤、
難燃剤、艶消し剤等を挙げることができる。
【0048】本発明のポリエステル/ポリカーボネート
樹脂組成物よりなるフィルムは、溶融押し出し等の従来
公知の方法で製造することができる。また、得られた未
延伸フィルムを2軸延伸装置等で延伸し、延伸フィルム
を製造することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、ポリエステル/
ポリカーボネートブロック共重合体(C)が相溶化剤と
して作用するため、ポリエステル(A)とポリカーボネ
ート(B)との分散性が良好であり、かつ従来ポリエス
テルとポリカーボネートとが反応した場合に問題であっ
た発泡等の問題がなく、成形性、機械特性、耐溶剤性等
に優れている。
【0050】本発明の樹脂組成物はプラスチックスはも
ちろんのこと、繊維、フィルム等として使用することが
できる。また繊維、フィルムの場合には延伸性が良好で
あるという特徴がある。また、本発明のポリエステル/
ポリカーボネート樹脂組成物は繊維、フィルム、プラス
チックスなどの各種用途に適用することができる。特に
飲料缶用のラミネートフィルムとして好適に用いること
ができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
ただし本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。なお、実施例中の「部」は特にことわらな
いかぎり「重量部」を意味する。ポリカーボネートの粘
度平均分子量(Mv)は塩化メチレン溶液中で25℃で測
定した固有粘度([η])より、下記Schnellの
式により算出した。
【0052】
【数1】
【0053】ポリエステルの固有粘度([η])はフェ
ノール/テトラクロルエタン混合溶媒(重量比6/4)
中、35℃で測定した。
【0054】ポリエステル/ポりカーボネートブロック
共重合体のηsp/Cはフェノール/テトラクロルエタン
混合溶媒(重量比6/4)中、濃度1.2g/dl、温
度35℃で測定した。
【0055】融点(Tm)、ガラス転移温度(Tg)は
DSCにより、昇温速度10℃/分の条件で測定した。
【0056】樹脂組成物の相構造はサンプル切片をルテ
ニウム酸でポリカーボネート部分を染色した後、透過型
電子顕微鏡を用いて測定した。
【0057】[参考例1] (a)ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.7
1、GeO2 触媒0.02モル%)60部、(b)ポリ
カーボネート(帝人化成(株)製、パンライトL125
0)40部及び(D)酢酸ナトリウムを2重量%含有す
るポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.47、G
eO2 触媒0.02モル%)マスターポリマー0.5部
をドライブレンドし、30mmφ同方向回転2軸エクス
トルーダー(池貝鉄工(株)製、PCM30)を用い、
ポリマー温度285℃、平均滞留時間約3分の条件下で
溶融押出した。溶融押出し時吐出ポリマーには発泡が認
められた。
【0058】これをチップ化後、該チップ100部に対
し(E)p-トルエンスルホン酸n-ブチルを5重量%含有
するポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.47、
GeO2 触媒0.02モル%)マスターポリマー1.2
部をドライブレンドし、上記エクストルーダーを用いて
ポリマー温度280℃、平均滞留時間約5分の条件で溶
融押出し、(C)ポリエチレンテレフタレート/ポリカ
ーボネートブロック共重合体を製造した。後者の溶融押
出し時には発泡は認められなかった。得られた共重合体
はηsp/Cが0.94、Tgが89℃、Tmが240℃
であった。
【0059】[実施例1〜3及び比較例1] (A)ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.7
1、GeO2 触媒0.02モル%)60部、(B)ポリ
カーボネート(帝人化成(株)製、パンライトL125
0)40部及び(C)参考例1で製造したブロック共重
合体の所定量をドライブレンドし、参考例1と同様のエ
クストルーダーを用いてポリマー温度280℃、平均滞
留時間8分の条件で溶融押出した。得られたポリマーの
物性を表1に、また透過型電子顕微鏡による相構造観察
結果を図1〜3に示す。
【0060】図1〜3において黒色部分はルテニウム酸
により染色されたポリカーボネート相を示す。表1及び
図4には比較としてブロック共重合体(C)を添加しな
い以外は実施例1と同様にブレンドした場合の結果を示
すが、これより本発明の樹脂組成物はポリエチレンテレ
フタレートとポリカーボネートとの分散性に優れ微細な
相構造を有していることがわかる。
【0061】
【表1】
【0062】[参考例2] (a)ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.7
1、GeO2触媒0.02モル%)60部、(b)ポリ
カーボネート(帝人化成(株)製、パンライトL125
0)40部及び(D)酢酸ナトリウムを2重量%含有す
るポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.47、G
eO2 触媒0.02モル%)マスターポリマー0.5部
をドライブレンドし、32mmφ同方向回転2軸エクス
トルーダー(神戸製鋼(株)製、KTX30)を用い、
ポリマー温度282℃、平均滞留時間約3分の条件下で
溶融押出した。溶融押出し時吐出ポリマーには発泡が認
められた。
【0063】これをチップ化後、該チップ100部に対
し(E)ドデシルベンゼンスルホン酸テトラn-ブチルホ
スホニウム塩を5重量%含有するポリエチレンテレフタ
レート(固有粘度0.47、GeO2 触媒0.02モル
%)マスターポリマー3部をドライブレンドし、上記エ
クストルーダーを用いてポリマー温度2750℃、平均
滞留時間約5分の条件で溶融押出し、(C)ポリエチレ
ンテレフタレート/ポリカーボネートブロック共重合体
を製造した。後者の溶融押出し時には発泡は認められな
かった。得られた共重合体はηsp/Cが0.87、Tg
が88℃、Tmが243℃であった。
【0064】[実施例4〜6及び比較例2] (A)ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.7
1、GeO2 触媒0.02モル%)60部、(B)ポリ
カーボネート(帝人化成(株)製、パンライトL125
0)40部及び(C)参考例2で製造したブロック共重
合体を10部ドライブレンドし、参考例1と同様のエク
ストルーダーを用いてポリマー温度285℃、平均滞留
時間12分の条件で、スリット巾150mm、スリット
厚み0.6mmのTダイより溶融押出した。押出したフ
ィルムを70℃に加熱したキャスティングロールにより
引き取り厚さ約300μの未延伸フィルムを得た。
【0065】得られたフィルムをバッチ式フィルム2軸
延伸装置(岩本製作所(株)製)を用いて、表2に示す
延伸温度、延伸倍率で同時2軸延伸した。この際予熱時
間2分、延伸速度100%/秒とした。表2にはこれら
のフィルムを延伸した場合の結果(延伸性)について示
した。また表2には比較として(C)参考例2のブロッ
ク共重合体を添加しない以外は実施例4と同様に製膜し
たフィルムについての結果を併記したが、これより本発
明のポリエステル/ポリカーボネート樹脂組成物よりな
るフィルムが延伸性に優れていることがわかる。
【0066】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の樹脂組成物の透過型電子顕微鏡によ
る相構造観察結果を示す。
【図2】実施例2の樹脂組成物の透過型電子顕微鏡によ
る相構造観察結果を示す。
【図3】実施例3の樹脂組成物の透過型電子顕微鏡によ
る相構造観察結果を示す。
【図4】ブロック共重合体(C)を添加しない以外は実
施例1と同様にブレンドした樹脂組成物の透過型電子顕
微鏡による相構造観察結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−36259(JP,A) 特開 平2−147624(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/00 - 67/02 C08L 69/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジカルボン酸成分の70モル%以上がテ
    レフタル酸であり、ジオール成分の70モル%以上がエ
    チレングリコールであり、かつゲルマニウム系重合触媒
    の存在下に製造されたポリエステル(A)10〜90重
    量部、実質的に下記式(1)で表される繰り返し単位か
    らなるポリカーボネート(B)90〜10重量部、およ
    び上記(A)、(B)の合計量100重量部に対し、1
    〜50重量部のポリエステル/ポリカーボネートブロッ
    ク共重合体(C)からなるポリエステル/ポリカーボネ
    ート樹脂組成物。 【化1】 [ただし、上記式(1)中R1 およびR2 は、それぞれ
    独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
    数5〜10のシクロアルキル基から選ばれ、R1とR2
    とは結合していてもよい。R3 およびR4 は、それぞれ
    独立に、炭素数1〜10のアルキル基、ハロゲン原子、
    フェニル基から選ばれ、mおよびnは、それぞれ独立
    に、0、1または2である。]
  2. 【請求項2】 ポリエステル/ポリカーボネートブロッ
    ク共重合体(C)が、ジカルボン酸成分の70モル%以
    上がテレフタル酸であり、ジオール成分の70モル%以
    上がエチレングリコールであり、かつゲルマニウム系重
    合触媒の存在下に製造されたポリエステル(a)10〜
    90重量部と、実質的に上記式(1)で表される繰り返
    し単位からなるポリカーボネート(b)90〜10重量
    部とを、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属
    系触媒(D)の存在下に溶融混合反応せしめ、次いで安
    定剤(E)を添加して実質的にポリエステルとポリカー
    ボネートとの反応を停止させることにより製造されたも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のポリエステ
    ル/ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポリエステル/ポリカ
    ーボネート樹脂組成物よりなるフィルム。
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