JP2941394B2 - ポリブチレンテレフタレート樹脂製透明フィルム及びその製造方法 - Google Patents

ポリブチレンテレフタレート樹脂製透明フィルム及びその製造方法

Info

Publication number
JP2941394B2
JP2941394B2 JP24526390A JP24526390A JP2941394B2 JP 2941394 B2 JP2941394 B2 JP 2941394B2 JP 24526390 A JP24526390 A JP 24526390A JP 24526390 A JP24526390 A JP 24526390A JP 2941394 B2 JP2941394 B2 JP 2941394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
polybutylene terephthalate
terephthalate resin
intrinsic viscosity
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24526390A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03236935A (ja
Inventor
茂 根津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polyplastics Co Ltd filed Critical Polyplastics Co Ltd
Publication of JPH03236935A publication Critical patent/JPH03236935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2941394B2 publication Critical patent/JP2941394B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/022Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the choice of material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/001Combinations of extrusion moulding with other shaping operations
    • B29C48/0017Combinations of extrusion moulding with other shaping operations combined with blow-moulding or thermoforming
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/09Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels
    • B29C48/10Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels flexible, e.g. blown foils
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2067/00Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透明なポリブチレンテレフタレート樹脂製フ
ィルムに関し、更に詳しくは、通常の空気冷却による上
向きインフレーション成形によりポリブチレンテレフタ
レート樹脂製透明フィルムを製造する方法、及び該方法
により得られる透明度の高く、耐熱性に優れたフィルム
に関する。
〔従来の技術とその課題〕
ポリブチレンテレフタレート樹脂は、代表的エンジニ
アリングプラスチックスとして広く使用されている。大
部分は専ら射出成形品であるが、押出成形品、例えばフ
ィルムにも使用されつつある。
フィルムの成形法としては、Tダイ法とインフレーシ
ョン法が知られているが、とりわけ、インフレーション
法でポリブチレンテレフタレート樹脂製フィルムを製造
するのは従来困難とされていたが、特開昭63−251219号
公報に記載の方法で製造すれば優れた物性を有するイン
フレーションフィルムが得られる事が公知である。
一方、フィルムの利用分野としては多岐に渡っている
が、とりわけ一般包装、食品包装分野では透明なフィル
ムが望まれており、特に耐熱性、耐薬品性等が優れてい
るポリブチレンテレフタレート樹脂の透明フィルムが切
望されている。しかし、最も一般的な空気冷却設備を持
つ、上向きインフレーション法でフィルムを製造した場
合は如何なる成形条件でも透明なフィルムを得る事はで
きない。即ち、ポリブチレンテレフタレート樹脂は結晶
化速度が大きく、通常の空気冷却による上向きインフレ
ーション法では結晶化のため白色となり、透明なフィル
ムを得る事が出来ないためである。ここで、透明とはAS
TM D 1003により測定したヘイズ値(曇度)が10%以下
のものと定義する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は上記問題点に鑑み、空気冷却によるイン
フレーション成形法により透明なポリブチレンテレフタ
レート樹脂製フィルムを製造可能にすべく、材料(組
成、物性)及び成形条件について鋭意検討の結果、特定
の固有粘度を持つポリブチレンテレフタレート樹脂に特
定の固有粘度を持つポリカーボネート樹脂を特定量配合
した樹脂組成物を特定条件でインフレーション成形する
ことにより、極めて優れた透明性を有するとともに、優
れた耐熱性、耐薬品性等を有するフィルムが得られるこ
とを見出し、本発明に到ったものである。
即ち、本発明は 固有粘度1.0以上のポリブチレンテレフタレート樹脂1
00重量部に、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリカ
ーボネート樹脂の粘度比が下記式(1)になる様に選ば
れた固有粘度0.4以上のポリカーボネート樹脂を15〜45
重量部添加した樹脂組成物を、上向き空冷方式のインフ
レーション成形法にて押出樹脂温度が下記式(2)の範
囲内で、且つブローアップ比1.0〜3.0の条件で成形する
ことを特徴とする厚さ50μm以下のポリブチレンテレフ
タレート樹脂製透明フィルムの製造方法、及び該製造方
法により得られる透明度の高いフィルムに関する。
式(1) ηA=0.35〜1.5 ηA:260℃、剪断速度100sec-1におけるポリブチレ
ンテレフタレート樹脂の溶融粘度(ポイズ) ηB:260℃、剪断速度100sec-1におけるポリカーボ
ネート樹脂の溶融粘度(ポイズ) 式(2) 240(℃)≦押出樹脂温度(℃)≦融点−26+53 ×ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度(℃) 但し、融点:組成物の融点(示差熱分析法により昇温
速度10℃/分で測定した吸熱ピーク温度をいう) ここで、ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度
は、オルソクロルフェノール中25℃で測定した値であ
る。又、ポリカーボネート樹脂の固有粘度は、メチレン
クロライド中20℃で測定した値である。
本発明におけるポリブチレンテレフタレート樹脂と
は、主たる繰り返し単位がブチレンテレフタレートであ
るポリエステルを意味し、具体的には1,4ブタンジオー
ルとテレフタル酸又はその低級アルコールエステルとを
縮合して得られるポリエステルであり、又ポリブチレン
テレフタレートを主体とするコオリマーであっても良
い。耐熱性の点からホモポリマー又は分岐ポリマーであ
ることが好ましい。ここでコポリマーとは、二塩基酸成
分としてテレフタル酸又はその低級アルコールエステル
を主とし、他の二塩基酸成分を40mol%以下に構成され
たポリエステル又はグリコール成分として、1,4−ブタ
ンジオールを主とし、他のグリコール成分を40mol%以
下に構成されたポリエステルを言う。さらに主成分とし
てはテレフタル酸又はその低級アルコールエステルと1,
4−ブタンジオールであり、他の二塩基酸成分と他のグ
リコール成分の合計が40mol%以下に構成されているポ
リエステルも含む。
ここでテレフタル酸又はその低級アルコールエステル
以外の二塩基酸成分としては、イソフタル酸、フタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、シュウ酸等及
びこれらの低級アルコールエステルが使用できる。又、
1,4−ブタンジオール以外のグリコール成分として、通
常のアルキレングリコール例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール等が使
用できる。
又、コポリマーに属する分岐ポリマーを用いることが
出来る。ここでいうPBT分岐ポリマーとは、いわゆるポ
リブチレンテレフタレート又はブチレンテレフタレート
単位を主体とし、多官能性化合物を添加する事により分
岐形成されたポリエステルである。ここで使用できる多
官能性化合物としては、トリメシン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸及びこれらのアルコールエステル、
グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトールなどがある。
これら多官能性化合物の添加量としては、酸性成分又
はグリコール成分として、1mol%以下である。
又、ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度は1.
0以上であることが必要である。ポリブチレンテレフタ
レート樹脂の固有粘度が1.0より低いと、インフレーシ
ョン成形時におけるドローダウンの為、製膜が困難であ
るので好ましくない。尚、固有粘度1.0未満のポリブチ
レンテレフタレート樹脂と固有粘度1.0以上のポリブチ
レンテレフタレート樹脂を混合したものも、混合後の固
有粘度が1.0以上であれば製膜可能であり、本発明の基
本樹脂として使用できる。ポリブチレンテレフタレート
樹脂の固有粘度の上限は特にないが、あまり高すぎると
製造が困難になるので、この点も考慮して用いるポリマ
ーの固有粘度を定めるのが好ましい。上記の事から好ま
しくは固有粘度が1.0〜2.0、特に好ましくは1.2〜1.8の
ものである。
又、併用するポリカーボネート樹脂は、溶剤法、即
ち、塩化メチレン等の溶剤中で公知の酸受容体、分子量
調整剤の存在下、二価フェノールとホスゲンのようなカ
ーボネート前駆体との反応又は二価フェノールとジフェ
ニルカーボネートのようなカーボネート前駆体とのエス
テル交換反応によって製造することができる。
ここで、好適に使用し得る二価フェノールとしてはビ
スフェノール類があり、特に2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、即ちビスフェノールAが好まし
い。また、ビスフェノールAの一部又は全部を他の二価
フェノールで置換したものであってもよい。ヒスフェノ
ールA以外の二価フェノールとしては、例えばハイドロ
キノン、4,4−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)アルカン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルのような化合
物又はビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンのようなハロゲン化ビスフェノール
類を挙げることができる。これら二価フェノールは二価
フェノールのホモポリマー又は2種以上のコポリマーで
あってもよい。更に本発明で用いるポリカーボネート樹
脂は多官能性芳香族化合物を二価フェノール及び/又は
カーボネート前駆体と反応させた熱可塑性ランダム分岐
ポリカーボネートであってもよい。
又、ポリカーボネート樹脂の固有粘度が0.4より小さ
いと製膜したフィルムの引張強度、引張伸度が低下し、
特に引張伸度が大きく低下するため好ましくない。ポリ
カーボネート樹脂の固有粘度の上限は特にないが、あま
り高すぎると製造が困難になる事及びポリブチレンテレ
フタレート樹脂との分散が悪くなり、透明性が低下する
ので好ましくない。これらの点を考慮して用いるポリマ
ーの固有粘度が定めるのが好ましい。
又、ポリカーボネート樹脂の添加量は、ポリブチレン
テレフレート樹脂100重量部に対し15〜45重量部であ
る。ポリカーボネート樹脂の添加量が15重量部より少な
いと、透明性が悪くなり好ましくない。一方、添加量が
45重量部より多いと、透明性は優れるが、フィルム同士
のブロッキングが大きくフィルムの巻取りが困難となる
ばかりか、得られたフィルムの耐熱性が劣るため好まし
くない。
又、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリカーボネ
ート樹脂の混合方法としては任意の方法を採用できる。
ポリブチレンテレフタレート樹脂の重合が終了する時、
或いはその前後にポリカーボネート樹脂を添加混合する
方法、ポリブチレンフタレート樹脂とポリカーボネート
樹脂を押出機を用いて、溶融混合する方法、或いは成形
の際に混合する方法等が挙げられる。溶融状態で混合す
る場合には、両者が共重合したり、着色したりするのを
防止するため両者を溶融状態で混合する時間を30分以
内、特に10分以内にすることが好ましい。
更に、前記式(1)で表わされるポリブチレンテレフ
タレート樹脂及びポリカーボネート樹脂の粘度比は、0.
35〜1.5の範囲にあるのが必要であり、更に好ましくは
0.5〜1.2になる様決めるのが良い。
粘度比(ηA)が0.35より小さいと溶融混合の
際、両樹脂の分散相溶性が悪く、透明性が低下するので
好ましくない。又、粘度比(ηA)が1.5より大き
い場合も同様の結果となるため好ましくない。即ち、透
明性の優れたフィルムを得るためにはηAが0.35〜
1.5である事が肝要である。とりわけ、ηAが0.5〜
1.2が透明性の点で特に好ましい。
一方、フィルム成形条件も重要であり、成形時の押出
樹脂温度としては透明性等の点から前記式(2)の範囲
内にあることが必要であり、具体的には240〜280℃にす
るのが好ましく、特に好ましくは250〜270℃である。押
出樹脂温度が240℃より低いと得られたフイルムの透明
性が悪く、押出樹脂温度が280℃より高いと溶融粘度の
低下によりドローダウンが大きくなり成形性が著しく悪
化する。
又、フィルム成形に際しては、ブローアップ比、即ち
インフレーションフィルムの最終直径と押出ダイの直径
との比を1.0〜3.0とすることが必要である。更にフィル
ムの厚さは50μm以下であることが好ましい。50μmを
越えると透明フィルムが得られにくくなる。
尚、本発明の組成物には、本発明の使用目的は反しな
い物質であれば、一般の熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂
に添加される公知の物質、即ち、可塑剤、酸化防止剤や
紫外線吸収剤等の安定剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性
剤等も要求性能に応じ適宜使用する事ができる。又、本
発明の効果を阻害しない範囲で目的に応じ他の熱可塑性
樹脂や無機充填剤を補助的に添加使用する事もできる。
この様にして得られた本発明によるフィルムは優れた
透明性を有し、同時に耐熱性、耐薬品性、耐油性等に優
れ、更に無味、無臭であるので一般包装、食品包装等優
れた包装材料として使用できる。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、透明性はASTM D 1003によりヘイズ値を測定し、
下記の評価基準にて表わした。
◎;極めて良好 ヘイズ値が5%以下のもの ○; 良好 〃 10%以下のもの △;やや良好 〃 10〜20%のもの ×; 不良 〃 20%以上のもの 実施例1〜3 固有粘度が1.4のポリブチレンテレフタレートホモポ
リマー(PBTホモポリマー)の固有粘度が0.51のポリカ
ーボネート樹脂(PC)、粘度比ηA=0.54をPBT:PC
が85:15、80:20、70:30の割合の樹脂組成物を40mmφの
2軸押出機にてそれぞれ溶融混合し、樹脂ペレットを作
製した。空気冷却式の上向きインフレーション成形機を
用い、これらのペレットより、表−1に示す押出樹脂温
度にてブローアップ比2.0の条件で厚さ25μmの筒状フ
ィルムをそれぞれ作製し、フィルム成形性と透明性を調
べた。これらの評価結果を表−1に示す。
実施例4〜7 固有粘度が1.4、1.2のPBTホモポリマーと固有粘度が
0.4、0.51、0.57のPC樹脂を表−1に示す割合で40mmφ
の2軸押出機にて溶融混合し樹脂ペレットを作製した。
これらのペレットより表−1に示す押出樹脂温度にて実
施例1〜3と同様にフィルムを作製し、実施例1〜3と
同様の評価を行った。これらの評価結果を表−1に示
す。
比較例1〜5 固有粘度が1.4、1.2のPBTホモポリマーと固有粘度が
0.51、0.55、0.60のPC樹脂を表−1に示す割合で40mmφ
の2軸押出機にて溶融混合し、樹脂ペレットを作製し
た。これらのペレットより表−1に示す押出樹脂温度に
て実施例1〜3と同様にフィルムを作製し、実施例1〜
3と同様の評価を行った。これらの評価結果を表−1に
示す。
比較例6〜7 固有粘度が1.4のPBTホモポリマーと固有粘度が0.40の
PC樹脂を表−1に示す割合で40mmφの2軸押出機にて溶
融混合し、樹脂ペレットを作製した。これらのペレット
より表−1に示す押出樹脂温度にて実施例1〜3と同様
にフィルムを作製し、実施例1〜3と同様の評価を行っ
た。これらの評価結果を表−1に示す。
実施例8〜11 固有粘度が1.4、1.2の下記PBTコポリマーと固有粘度
が0.4、0.51、0.57のPC樹脂を表−2に示す割合で40mm
φの2軸押出機にて溶融混合し、樹脂ペレットを作製し
た。これらのペレットより、表−2に示す押出樹脂温度
にて実施例1〜3と同様にフィルムを作製し、実施例1
〜3と同様の評価を行った。これらの評価結果を表−2
に示す。
PBTコポリマー;酸成分としてテレフタル酸成分とイ
ソフタル酸成分の割合が87.5モル%:12.5モル%のコポ
リマー 実施例12〜13 固有粘度が1.45、1.57の下記PBT分岐ポリマーと固有
粘度が0.51のPC樹脂を表−2に示す割合で40mmφの2軸
押出機にて溶融混合し、樹脂ペレットを作製した。これ
らのペレットより、表−2に示す押出樹脂温度にて実施
例1〜3と同様にフィルムを作製し、実施例1〜3と同
様の評価を行った。これらの評価結果を表−2に示す。
PBT分岐ポリマー;酸成分としてテレフタル酸成分と
トリメリット酸成分の割合が99.8モル%:0.2モル%の分
岐ポリマー 〔発明の効果〕 本発明によるインフレーションフィルムは優れた透明
性を有し、耐熱性、耐薬品性にも優れているので、特に
包装材として好適な素材である。更に滑り性にも優れて
いるので製袋加工を初め、印刷、ラミネート加工等の機
械適性が良く、一般包装、一般食品包装のみならず、多
岐に渡って好適な包装材料として使用できる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固有粘度1.0以上のポリブチレンテレフタ
    レート樹脂100重量部に、ポリブチレンテレフタレート
    樹脂とポリカーボネート樹脂の粘度比が下記式(1)に
    なる様に選ばれた固有粘度0.4以上のポリカーボネート
    樹脂を15〜45重量部添加した樹脂組成物を、上向き空冷
    方式のインフレーション成形法にて押出樹脂温度が下記
    式(2)の範囲内で、且つブローアップ比1.0〜3.0の条
    件で成形することを特徴とする厚さ50μm以下のポリブ
    チレンテレフタレート樹脂製透明フィルムの製造方法。 式(1) ηA=0.35〜1.5 ηA:260℃、剪断速度100sec-1におけるポリブチレンテ
    レフタレート樹脂の溶融粘度(ポイズ) ηB:260℃、剪断速度100sec-1におけるポリカーボネー
    ト樹脂の溶融粘度(ポイズ) 式(2) 240(℃)≦押出樹脂温度(℃)≦融点−26+53 ×ポリブチレンテレフタレート樹脂の固有粘度(℃) 但し、融点:組成物の融点(示差熱分析法により昇温速
    度10℃/分で測定した吸熱ピーク温度をいう)
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法により得られる、
    ASTM D 1003により測定したヘイズ値(曇度)が10%以
    下である厚さ50μm以下のポリブチレンテレフタレート
    樹脂製透明フィルム。
JP24526390A 1989-09-14 1990-09-14 ポリブチレンテレフタレート樹脂製透明フィルム及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2941394B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-239613 1989-09-14
JP23961389 1989-09-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03236935A JPH03236935A (ja) 1991-10-22
JP2941394B2 true JP2941394B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=17047345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24526390A Expired - Fee Related JP2941394B2 (ja) 1989-09-14 1990-09-14 ポリブチレンテレフタレート樹脂製透明フィルム及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5096653A (ja)
EP (1) EP0418051A3 (ja)
JP (1) JP2941394B2 (ja)
KR (1) KR930000739B1 (ja)
CA (1) CA2024770A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3179116B2 (ja) * 1991-01-18 2001-06-25 三菱化学株式会社 中間転写ベルト用シームレスチューブの製造方法
US6355336B1 (en) * 1998-12-15 2002-03-12 Mitsubishi, Engineering-Plastics Corporation Multi-layer packaging film
US6221279B1 (en) 1999-06-24 2001-04-24 Isotag Technology, Inc. Pigment particles for invisible marking applications
KR101441714B1 (ko) 2006-12-28 2014-09-17 엠지시 휠시트 가부시키가이샤 폴리머 필름

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3237477A1 (de) * 1982-10-09 1984-04-12 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verwendung von polycarbonat/polybutylenterephthalat-mischungen zur herstellung von folien
JPS60245539A (ja) * 1984-05-21 1985-12-05 Idemitsu Petrochem Co Ltd 延伸ポリカーボネートフィルムの製造法
JPH0733048B2 (ja) * 1987-04-08 1995-04-12 ポリプラスチックス株式会社 ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂フイルムの製造法
JPH01172449A (ja) * 1987-12-28 1989-07-07 Mitsubishi Gas Chem Co Inc グラフト共重合体組成物
CA2020342A1 (en) * 1989-07-07 1991-01-08 Shigeru Nedzu Film or sheet having excellent heat sealability

Also Published As

Publication number Publication date
KR930000739B1 (ko) 1993-01-30
US5096653A (en) 1992-03-17
JPH03236935A (ja) 1991-10-22
EP0418051A3 (en) 1992-06-10
KR910006383A (ko) 1991-04-29
EP0418051A2 (en) 1991-03-20
CA2024770A1 (en) 1991-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7067186B2 (en) Thermoplastic resin composition
US11180652B2 (en) Thermoplastic resin composition and molded product using same
US7342059B2 (en) Polyester-polycarbonate blends useful for extrusion blow-molding
EP1510552B1 (en) Polycarbonate polyester molding composition
KR102296775B1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 이를 이용한 성형품
JP4811925B2 (ja) 熱可塑性樹脂シート
JP2941394B2 (ja) ポリブチレンテレフタレート樹脂製透明フィルム及びその製造方法
US4598129A (en) Block carbonate-carboxylate copolyesters and method for their preparation
JP3077999B2 (ja) ヒートシール性に優れたフィルム又はシート
CA1312156C (en) Polyarylate molding compositions
US7345104B2 (en) Polyester-polycarbonate blends useful for extrusion blow-molding
JPH041261A (ja) 靱性および加水分解耐性を有するポリカーボネート/ポリエステル配合物
US11198781B2 (en) Polyvinyl chloride, polycarbonate and copolyester compositions and articles made using these compositions
US4840995A (en) Aromatic polyester/aromatic polycarbonate/alpha-olefin unsaturated carboxylic acid reaction product compositions
JP3401362B2 (ja) ポリエステル/ポリカーボネート樹脂組成物
JP4614761B2 (ja) 混合樹脂組成物並びにこれを用いてなるシート及び成形品
KR102311477B1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 이를 이용한 성형품
JP2003020398A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4329199B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
EP4299672A1 (en) Thermoplastic resin composition and molded article using same
JP2014136782A (ja) 樹脂組成物、成形体、積層体及び食品包装容器
US20230097414A1 (en) Heat resistant aromatic polycarbonate - polyester composition
JPH07207139A (ja) 強化芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
KR19980074177A (ko) 내충격성과 웰드라인 강도가 우수한 열가소성 수지 조성물
JP2003089748A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees