JP3401171B2 - 音声情報処理方法、音声情報処理装置、音声情報の記録媒体への記録方法 - Google Patents

音声情報処理方法、音声情報処理装置、音声情報の記録媒体への記録方法

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JP3401171B2
JP3401171B2 JP29013597A JP29013597A JP3401171B2 JP 3401171 B2 JP3401171 B2 JP 3401171B2 JP 29013597 A JP29013597 A JP 29013597A JP 29013597 A JP29013597 A JP 29013597A JP 3401171 B2 JP3401171 B2 JP 3401171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばいわゆるコ
ンパクトディスク(CD)に記録された音声データを、
さらに高音質が要求される映像用ディスク(デジタルビ
デオディスク(登録商標)又はデジタルバーサタイルデ
ィスク:DVD(登録商標))用の音声データに変換し
て再記録(リマスタ)するリマスタ装置等に設けて好適
な音声情報処理装置、音声情報処理方法及び音声情報の
記録媒体への記録方法に関し、詳しくは、符号化された
音声情報に基づいて倍音を生成し、これを所定帯域成分
として元の音声情報に付加することで元の音声情報の帯
域の拡張等を図った音声情報処理装置、音声情報処理方
法及び音声情報の記録媒体への記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、アナログ入力された音声
信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリング処理
し量子化処理することにより、いわば帯域を制限して符
号化した音声データを形成し、これを光ディスク等の記
録媒体に記録することが一般的に行われている。この音
声データが記録された記録媒体の代表的なものとして、
いわゆるコンパクトディスク(CD)が知られている。
このコンパクトディスクには、44.1kHzのサンプ
リング周波数でサンプリング処理された16ビットの音
声データが記録されるようになっている。
【0003】また、今日においては、MPEG装置(MP
EG:Moving Picture Experts Group)等の動画像圧縮処
理装置により、音声情報及び情報量の多い画像情報を高
能率圧縮符号化し、これをコンパクトディスクと同じサ
イズ(12cm径)の光ディスクに記録した、いわゆる
デジタルビデオディスク(DVD)が知られており、こ
れが普及しつつある。このデジタルビデオディスクの場
合は、アナログの音声信号を96kHz(又は新たに規
格として追加される見込みの88.2kHz)のサンプ
リング周波数でサンプリング処理することで24ビット
(又は20ビット)の音声データが記録されるようにな
っている。
【0004】例えばアナログの音声信号が、図15中点
線で示すように48kHzまでの周波数帯域を有してい
るものとした場合、このアナログの音声信号を、コンパ
クトディスク用として44.1kHzのサンプリング周
波数でサンプリング処理し16ビットの音声データに
変換すると、この音声データは、図15中一点鎖線で示
すように22.05kHz以上の周波数帯域が除去され
たかたちの周波数特性を有するようになる。これに対し
て、アナログの音声信号を、デジタルビデオディスク用
として96kHzのサンプリング周波数でサンプリング
処理し24ビットの音声データに変換すると、図15
中実線で示すようにアナログの音声信号と同様に48k
Hzまでの周波数帯域を有する音声データを形成するこ
とができる。
【0005】ここで、アナログの音声信号をデジタルの
音声データに変換する場合、その分解能は量子化ビット
数で決まり、周波数帯域はサンプリング周波数で決ま
る。このため、コンパクトディスク用として44.1k
Hzのサンプリング周波数でサンプリング処理された
6ビットの音声データを、例えば88.2kHzのサン
プリング周波数でオーバーサンプリング処理したとして
も、16ビットの元の音声データ中には、前記22.0
5kHz以上の周波数帯域の音声が含まれていないた
め、このオーバーサンプリング後の音声データそのもの
の周波数帯域は変わることはない。
【0006】理論上、人間の聴覚の限界は約20kHz
程度なのであるが、聞き取り不可能であっても、コンパ
クトディスクの周波数帯域とデジタルビデオディスクの
周波数帯域との差として図15中斜線で示すように、2
0kHz以上の周波数帯域の音声の存在は、聴感上、よ
り豊かな感覚をもたらすことが知られている。
【0007】このようなことから、元の音声情報の波形
を整形して高調波を強調或いは付加し、より豊かな音声
の記録再生を図る技術の研究が盛んに行われており、特
開平5−127672号の特許公開公報には、変換テー
ブルを用いて非線形な波形を得る技術が、特開平7−1
75478号の特許公開公報には、さらに微分演算を加
えて複雑な非線形波形を形成する技術が、特開平7−6
6687号の特許公開公報には、オーバーサンプリング
後に非線形処理を施して高調波形成する技術が、また、
特開平7−236193号の特許公開公報には、オーバ
ーサンプリング後に非線形処理を施して広帯域成分を抽
出し、これを元の音声情報に加算処理して広帯域の音声
情報を形成する技術が、それぞれ開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高調波を強調
或いは付加する従来の技術は、非線形処理用の変換テー
ブル、微分回路、或いは3乗回路を用いるようになって
いるため、コスト高となるうえ、回路規模及びチップサ
イズが大きくなり生産性が乏しくなる問題があった。価
格破壊及びダウンサイジングが求められる今日において
は、小型かつ高性能のものをいかに安価に提供できるか
が重要な課題となっている。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、小型、簡単かつ安価な回路構成で、狭周波数
帯域の音声情報を広周波数帯域の音声情報に変換するこ
とを可能とする音声情報記録方法、音声情報記録装置及
び音声情報の記録媒体への記録方法の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音声情報処
理方法は、上述の課題を解決するために外部から供給
される音声情報のレベルサンプル毎に比較する比較
ステップと、前記比較ステップの比較結果に基づいて前
音声情報の波に沿って各極小値のタイミングと各極
大値のタイミングとを検出して、前記波形中で互いに隣
り合って連接した1組の前記極小値,前記極大値に対応
した極点間の間隔を、この間のサンプリング間隔数に応
じた値で出力するピーク間比較出力ステップと、前記ピ
ーク間比較出力ステップにより出力された前記極点間の
間隔に対応して前記音声情報から高域成分を生成する
域成分生成ステップと、前記音声情報に対して前記高域
成分生成ステップで生成した前記高域成分を前記極点間
の間隔に対応するタイミングで付加して出力する高域成
分付加ステップとを備える。
【0011】また、本発明に係る音声情報処理装置は、
上述の課題を解決するために外部から供給される音声
情報のレベルサンプル毎に比較する比較手段と、前
比較手段の比較結果に基づいて前記音声情報の波
沿って各極小値のタイミングと各極大値のタイミングと
を検出して、前記波形中で互いに隣り合って連接した1
組の前記極小値,前記極大値に対応した極点間の間隔
を、この間のサンプリング間隔数に応じた値で出力する
ピーク間比較出力手段と、前記ピーク間比較出力手段
より出力された前記極点間の間隔に対応して前記音声情
報から高域成分を生成する高域成分生成手段と、前記
声情報に対して前記高域成分生成手段で生成した前記高
域成分を前記極点間の間隔に対応するタイミングで付加
して出力する高域成分付加手段とを備える。
【0012】このような音声情報処理方法及び音声情報
処理装置は、音声情報の極大値から極小値までの間隔、
或いは極小値から極大値までの間隔に応じた高域成分を
生成する。そして、音声情報に対して高域成分を前記間
隔に対応するタイミングで付加することにより、該音声
情報の周波数帯域の拡張化を図る。これにより、小型、
簡単かつ安価な回路構成で実現可能とすることができ
る。
【0013】次に、本発明に係る音声情報の記録媒体へ
の記録方法は、上述の課題を解決するために請求項1乃
至請求項13記載のうち、いずれか1項記載の処理ステ
ップを施すことにより高域成分を付加した音声情報を所
定の記録媒体に記録することができる。
【0014】このような音声情報の記録媒体への記録方
法は、音声情報の極大値から極小値までの間隔、或いは
極小値から極大値までの間隔に応じた高域成分を生成
る。そして、音声情報に対して高域成分を前記間隔に対
応するタイミングで付加することにより、該音声情報の
周波数帯域の拡張化を図ると共に、この音声情報を所定
の記録媒体に記録することができ、小型、簡単かつ安価
な回路構成で実現可能とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る音声情報処理
方法、音声情報処理装置及び音声情報の記録媒体への記
録方法の好ましい実施の形態について図面を参照しなが
ら詳細に説明する。本発明に係る音声情報処理方法、音
声情報処理装置及び音声情報の記録媒体への記録方法
は、コンパクトディスクから再生された音声データの周
波数帯域を拡張してデジタルビデオディスクに再記録す
るリマスタ装置に適用することができる。
【0016】この本発明の第1の実施の形態となるリマ
スタ装置は、図1に示すように44.1kHzのサンプ
リング周波数でサンプリング処理された16ビットの音
声データが供給される入力端子1と、この16ビットの
音声データを44.1kHzのサンプリング周波数のま
まで24ビットの音声データにビット変換するビット変
換回路2と、44.1kHzのサンプリング周波数のま
まで24ビットにビット変換された音声データに基づい
て、96kHzにサンプリング周波数を変換するサンプ
リングレート変換回路40と、このサンプリングレート
変換された音声データに基づいて高調波を生成し、こ
に入力された24ビットの音声データに加算処理するこ
とで周波数帯域の拡張を図る波形整形部3と、この周波
数帯域が拡張された24ビットの音声データをデジタル
ビデオディスク等の記録媒体6に記録する記録系5とを
有している。
【0017】サンプリングレート変換回路40として
は、44.1kHzのサンプリング周波数以上のサンプ
リング周波数であれば、例えば88.2kHzのサンプ
リング周波数等のようにどのようなサンプリング周波数
に変換するものでもよいのであるが、一例としてこのサ
ンプリングレート変換回路40は、オーバーサンプリン
グを含む96kHzへのサンプリング周波数変換を行う
ようになっている。
【0018】波形整形部3は、サンプリングレート変換
回路40からの24ビットの音声データの取り込みを行
うI/Oポート10と、この24ビットの音声データに
基づいて高調波データを生成する高調波生成回路11
と、この高調波生成回路11における高調波生成処理に
要する時間分の遅延をI/Oポート10を介して供給さ
れる音声データに施す遅延回路12と、遅延回路12か
らの音声データに高調波生成回路11からの高調波デー
タを加算処理して周波数帯域を拡張した音声データを
る加算器13と、この加算器13からの音声データを出
力するI/Oポート14とを有している。
【0019】高調波生成回路11は、図2に示す構成を
有しており、前記I/Oポート10を介して取り込まれ
た24ビットの音声データが供給される入力端子21
と、この音声データに対して1サンプル分の遅延を施す
遅延回路22と、入力端子21を介して供給される現在
の音声データと、遅延回路22により1サンプル分の遅
延が施された音声データとの間で96kHzのサンプリ
ング周波数に対して1サンプル周期fs毎にレベルの
を比較する比較回路23と、比較回路23からの比較
出力に基づいて、現在の音声データの波形の各トップピ
ーク及びアンダーピークを検出し、トップピークから
アンダーピークまでの間の比較出力及びアンダーピーク
からトップピークまでの間の比較出力を出力するピーク
間比較出力形成回路24とを有している。尚、ピーク間
比較出力形成回路24から出力する比較出力については
後述する。
【0020】また、高調波生成回路11は、ピーク間比
較出力形成回路24からの比較出力が、予め記憶された
複数のデータパターンのうち、どのパターンに対応する
かを検出するパターン検出回路25と、このパターン検
出回路25からの各パターン検出出力を選択するセレク
タ26と、セレクタ26からの各パターン検出出力に対
応する、高調波を生成するための加減算量が記憶された
シフト量制御テーブル27とを有している。
【0021】また、高調波生成回路11は、入力端子2
1を介して供給された音声データに基づいて、セレクタ
26からの各パターン検出出力に対応するサンプル値間
の差分を検出する差分検出回路28と、差分検出回路2
8からの差分データに対して、シフト量制御テーブル2
7からの前記加減算量に対応するビットシフト処理を施
すことにより加減算データを生成するビットシフタ29
と、ビットシフタ29からの加減算データを、セレクタ
26からの各パターン検出出力に応じたタイミングで出
力端子31を介して出力する加減算タイミング制御回路
30とを有している。
【0022】以下に詳しく説明するが、当該リマスタ装
置は、この加減算タイミング制御回路30からの加減算
データを図1に示す加算器13に供給し、遅延回路12
からの24ビットの音声データに加減算処理することに
より、該24ビットの音声データに高調波成分を付加し
て記録するようになっている。
【0023】次に、このような構成を有する当該第1の
実施の形態のリマスタ装置の動作説明をする。
【0024】当該リマスタ装置における、高調波を付加
した音声データの形成から記録媒体に記録するまでの一
連の動作は、図3のフローチャートに示すようになって
いる。このフローチャートを用いて、当該リマスタ装置
の動作説明を進めるとすると、まず、このフローチャー
トは、前述したように、44.1kHzのサンプリング
周波数でサンプリング処理された16ビットの音声デー
タをビット変換回路2により44.1kHzのサンプリ
ング周波数のままで24ビットにビットレート変換さ
れ、この後、サンプリングレート変換回路40により9
6kHzのサンプリング周波数に変換された24ビット
音声データが波形整形部3に供給されることによりス
タートとなり、ステップS1に進む。
【0025】波形整形部3に供給された96kHzのサ
ンプリング周波数で24ビットの音声データは、図2に
示す比較回路23に直接供給されると共に、遅延回路2
2により1サンプル分の遅延が施され比較回路23に供
給される。ステップS1では、この比較回路23が、現
在の音声データと、遅延回路22により1サンプル分の
遅延が施された音声データとを比較し、この比較出力を
ピーク間比較出力形成回路24に供給してステップS2
に進む。
【0026】すなわち、このステップS1では、供給さ
れる音声データを1サンプル毎に、前サンプルの音声デ
ータと比較し、現在の音声データが前サンプルの音声デ
ータよりもサンプル値が大きい場合は「0」を、小さい
場合は「1」を前記比較出力としてピーク間比較出力形
成回路24に供給する。具体的には、比較回路23にお
いて前述の比較を行うと、比較回路23から出力される
比較出力は、現在の音声データに対して1サンプル分の
遅延が施された 音声データとでレベルの大小を比較する
ことで、図4(a)〜(c)に示した如く、サンプリン
グタイミングごとに「0」又は「1」が出力されて
「0」と「1」とからなるビット列が現在の音声データ
に対して図示のように生成される。
【0027】なお、この比較において、現在の音声デー
タと前サンプルの音声データとが同じサンプル値の場合
がある。この場合、比較回路23は、現在の音声データ
と前々サンプルの音声データとを比較し、さらに同じサ
ンプル値である場合は、さらに前々々サンプルの音声デ
ータと比較する等のように過去のサンプル値を順に遡っ
て比較を行う。また、同一のサンプル値の音声データが
9サンプル以上続く場合は、これはブランクであること
を示す。このため、比較回路23は、この比較を継続し
て行い、変化があった時点で、現在の音声データよりも
その変化時点のサンプルの音声データが大きい場合は
「0」を、小さい場合は「1」を前記比較出力として出
力するようになっている。
【0028】次に、ステップS2では、ピーク間比較出
力形成回路24が、比較回路23からの比較出力に基づ
いて、各トップピーク及び各アンダーピークをそれぞれ
検出し、トップピークからアンダーピークまでの間、及
び、アンダーピークからトップピークまでの間の比較出
力を検出し、これをパターン検出回路25に供給してス
テップS3に進む。
【0029】上記したピーク間比較出力形成回路24の
動作を具体的に説明すると、例えば、図4(a)に示す
ように現在の音声データに沿って比較回路23からの比
較出力として「0」、「1」は、1サンプル間隔で並ん
でいるのであるが、この図4(a)からわかるように
「0」の比較出力が「1」の比較出力に変化した時点に
おける、その「1」の比較出力の前サンプルである
「0」の比較出力に対応する音声データは「トップピー
ク」を示す。同様に、この図4(a)からわかるように
「1」の比較出力が「0」の比較出力に変化した時点に
おける、その「0」の比較出力の前サンプルである
「1」の比較出力に対応する音声データは「アンダーピ
ーク」を示す。
【0030】このため、ピーク間比較出力形成回路24
は、この比較出力の変わり目に基づいて、図4(a)に
示すようにトップピークA1、A2、A3・・・のタイ
ミングを検出すると共に、アンダーピークB1、B2、
B3・・・のタイミングを検出する。この際、トップピ
ークA1、A2、A3・・・のタイミングは、図4
(a)から明らかなように「0」の値を示すようになっ
ており、一方、アンダーピークB1、B2、B3・・・
のタイミングは「1」の値を示すようになっている。
して、現在の音声データの波形中で互いに隣り合って連
接した1組のアンダーピーク(極小値),トップピーク
(極大値)に対応した極点間の間隔、言い換えると、波
形中で互いに隣り合って連接した1組のトップピークと
アンダーピークとの間及びアンダーピークとトップピー
クとの間の比較出力をピーク間比較出力としてパターン
検出回路25に供給する。例えば、トップピークA1と
アンダーピークB1との間の比較出力は、トップピーク
A1に対応する比較値「0」を除いてアンダーピークB
1に至るまでの比較値「1、1」であるため、この
「1、1」の比較出力をピーク間比較出力としてパター
ン検出回路25に供給する。一方、アンダーピークB1
とトップピークA2との間の比較出力は、アンダーピー
クB1に対応する比較値「1」を除いてトップピークA
2に至るまでの比較値「0、0、0、0、0」であるた
め、この「0、0、0、0、0」の比較出力をピーク間
比較出力としてパターン検出回路25に供給する。
【0031】次に、このようなピーク間比較出力がパタ
ーン検出回路25に供給されると、当該リマスタ装置は
ステップS3に進む。ステップS3では、パターン検出
回路25に記憶されている各パターンと前記ピーク間比
較出力との比較を行い、このピーク間比較出力が予め記
憶されているどのパターンに相当するかを判別する。
【0032】すなわち、パターン検出回路25には、
6kHzのサンプリング周波数に対して1サンプル周期
fsを基準にして、トップピークアンダーピーク
及びアンダーピークとのトップピークと間に現れる同
じピーク間比較出力の連続パターンが予め記憶されてい
る。具体的には、パターン検出回路25には、トップピ
ークアンダーピークの間及びアンダーピークとのト
ップピークと間における同じピーク間比較出力の連続が
「1」或いは「0」の1サンプル分のみであることを示
す「1fsパターン」、該連続が「1、1」或いは
「0、0」の2サンプル分であることを示す「2fsパ
ターン」、該連続が「1、1、1」或いは「0、0、
0」の3サンプル分であることを示す「3fsパター
ン」、該連続が「1、1、1、1」或いは「0、0、
0、0」の4サンプル分であることを示す「4fsパタ
ーン」、該連続が「1、1、1、1、1」或いは「0、
0、0、0、0」の5サンプル分であることを示す「5
fsパターン」、該連続が「1、1、1、1、1、1」
或いは「0、0、0、0、0、0」の6サンプル分であ
ることを示す「6fsパターン」、該連続が「1、1、
1、1、1、1、1」或いは「0、0、0、0、0、
0、0」の7サンプル分であることを示す「7fsパタ
ーン」、該連続が「1、1、1、1、1、1、1、1」
或いは「0、0、0、0、0、0、0、0」の8サンプ
ル分であることを示す「8fsパターン」及び9サンプ
ル分以上の「0」或いは「1」の連続を示す「特殊パタ
ーン」が、それぞれ各メモリ25a〜25iに記憶され
ている。パターン検出回路25は、この各メモリ25a
〜25iに記憶されている各パターンとピーク間比較出
力を並列的に比較し、この各比較出力をセレクタ26に
供給する。
【0033】セレクタ26は、パターン検出回路25か
ら供給される比較出力のうち、ピーク間比較出力とその
パターンが一致したことを示す比較出力を選択し、これ
をシフト量制御テーブル27、差分検出回路28及び加
減算タイミング制御回路30に供給する。
【0034】次に、シフト量制御テーブル27、差分検
出回路28及び加減算タイミング制御回路30にセレク
タ26からの比較出力が供給されると、当該リマスタ装
置はステップS4に進み、高調波を生成するための加減
算量を検出する。
【0035】すなわち、当該リマスタ装置は、図1に示
す遅延回路からの24ビットの音声データ(元の音声デ
ータ)の所定のサンプル値に、セレクタ26からの比較
出力に応じたレベルを加減算処理することにより、元の
音声データの周波数帯域の拡張を図るようになってい
る。
【0036】具体的には、トップピーク及びアンダーピ
ークの前記ピーク間比較出力のパターンが、2fsパタ
ーン以上で5fsパターン以下の場合は、図4(a)に
示すようにトップピークA1、A2、A3、A4・・・
のサンプル値の「前後のサンプル値C1,C2
C4,C5C8,C9C10,C11
・・・」に、トップピークと前後のサンプル値との差分
に応じたレベルのデータを「加算処理」し、或いはアン
ダーピークB1、B2、B3・・・のサンプル値の「前
後のサンプル値C2,C3C6,C7
9,C10・・・」に、アンダーピークと前後のサン
プル値との差分に応じたレベルのデータを「減算処理」
する(トップピークの前後のサンプル値には所定の値を
加算処理し、アンダーピークの前後のサンプル値には所
定の値を減算処理する。)。
【0037】また、トップピーク及びアンダーピークの
前記ピーク間比較出力のパターンが、6fsパターン以
上で8fsパターン以下の場合は、図4(b)に示すよ
うにトップピークA5、A6・・・のサンプル値の「前
後のサンプル値C21,C22C29,C3
・・・」に、トップピークとその前後のサンプル値
との差分に応じたレベルのデータを「加算処理」すると
共に、トップピークA5、A6・・・のサンプル値の
「前々後々のサンプル値C23,C24C3
1,C32・・・」に、トップピークの前後のサンプ
ル値と前々後々のサンプル値との差分に応じたレベルの
データを「加算処理」する(トップピークの前後のサン
プル値及び前々後々のサンプル値に所定の値を加算処理
する)。
【0038】また、トップピーク及びアンダーピークの
前記ピーク間比較出力のパターンが、6fsパターン以
上で8fsパターン以下の場合は、図4(b)に示すよ
うにアンダーピークB4、B5・・・のサンプル値の
「前後のサンプル値C25,C26・・・」から、
アンダーピークとその前後のサンプル値との差分に応じ
たレベルのデータを「減算処理」すると共に、アンダー
ピークB4、B5・・・のサンプル値の「前々後々のサ
ンプル値C27,C28・・・」から、アンダーピ
ークの前後のサンプル値と前々後々のサンプル値との差
分に応じたレベルのデータを「減算処理」する(アンダ
ーピークの前後のサンプル値及び前々後々のサンプル値
から所定の値を減算処理する。)。
【0039】また、前述のように各サンプル値は、96
kHzのサンプリング周波数でサンプリングされたもの
であるため、図4(c)に示すトップピークA7〜アン
ダーピークB6の間及びトップピークA8〜アンダーピ
ークB7の間の各ピーク間比較出力のパターンのよう
に、ピーク間比較出力のパターンが1fsパターンであ
る場合はそのサンプル値は十分に高い高調波であること
を示すため、この場合は、前述のような加減算処理は施
さないようになっている。
【0040】同様に、トップピーク及びアンダーピーク
の前記ピーク間比較出力のパターンが、図4(c)に示
すアンダーピークB7〜トップピークA7の間及びトッ
プピークA9以降の各ピーク間比較出力のパターンのよ
うに、ピーク間比較出力のパターンが9fsパターン以
上である場合は、そのサンプル値はブランク等を示すた
め、この場合は、前述のような加減算処理は施さないよ
うになっている。
【0041】このような各サンプル値に加減算処理され
る加減算量は、以下のように検出されるようになってい
る。
【0042】前述のように図2に示す差分検出回路28
にセレクタ26からピーク間比較出力とそのパターンが
一致したことを示す比較出力が供給されると、この差分
検出回路28は、供給されたピーク間比較出力とそのパ
ターンが一致したことを示す比較出力で示される各パタ
ーンに対応するサンプル値間の差分を検出する。
【0043】すなわち、供給された比較出力が「2fs
パターン以上で5fsパターン以下」のパターンを示す
ものである場合、差分検出回路28は、図5(a)に示
すようにトップピークのサンプル値とトップピークの前
後のサンプル値との差分レベルA、或いは同図(b)に
示すようにアンダーピークのサンプル値とアンダーピー
クの前後のサンプル値との差分レベルBを検出し、これ
をビットシフタ29に供給する。また、供給された比較
出力が「6fsパターン以上で8fsパターン以下」の
パターンを示すものである場合、差分検出回路28は、
図5(c)に示すようにトップピークのサンプル値とト
ップピークの前後のサンプル値との差分レベルAと、
ップピークの前後のサンプル値とトップピークの前々後
々のサンプル値との差分レベルCとを検出し、或いは同
図(d)に示すようにアンダーピークのサンプル値とア
ンダーピークの前後のサンプル値との差分レベルBと、
アンダーピークの前後のサンプル値とアンダーピークの
前々後々のサンプル値との差分レベルDを検出し、こ
れをビットシフタ29に供給する。
【0044】なお、ピーク間比較出力のパターンが1f
sパターン、或いは9fs以上の特殊パターンである場
合は、図4(c)を用いて説明したように加減算処理を
行わないパターンであるため、差分検出回路28は、差
分レベルの検出は行わないようになっている。
【0045】一方、シフト量制御テーブル27には、ビ
ットシフタ29に供給された前記各差分レベルA〜D
を、2fs〜8fsの各パターンに応じた加減算量とす
るための、該ビットシフタ29における差分レベルA〜
Dのシフト量が、差分レベルA〜Dのレベル別に例えば
4段階に分けられて予め記憶されている。
【0046】具体的には、シフト量制御テーブル27に
は、図6に示すようにピーク間比較出力のパターンが2
fsパターン或いは3fsパターンである場合におけ
る、差分レベルA或いは差分レベルBを、そのレベルに
応じて1/2〜1/16のレベルとして加減算量を生成
するための各シフト量が記憶されている。この際、各シ
フト量は、例えば2bit用いて4種類(0,0…1/
2),(0,1…1/4),(1,0…1/8),
(1,1…1/16)設定されている。また、シフト量
制御テーブル27には、ピーク間比較出力のパターンが
4fsパターン或いは5fsパターンである場合におけ
る、差分レベルA或いは差分レベルBを、そのレベルに
応じて1/4〜1/32のレベルとして加減算量を生成
するための各シフト量が記憶されている。また、シフト
量制御テーブル27には、ピーク間比較出力のパターン
が6fsパターン或いは7fsパターンである場合にお
ける、差分レベルA〜Dを、そのレベルに応じて1/8
〜1/64のレベルとして加減算量を生成するための各
シフト量が記憶されている。さらに、シフト量制御テー
ブル27には、ピーク間比較出力のパターンが8fsパ
ターンである場合における、差分レベルA〜Dを、その
レベルに応じて1/16〜1/128のレベルとして加
減算量を生成するための各シフト量が記憶されている。
【0047】この各シフト量に対応する加減算量は、本
件出願人が数年の月日をかけて試聴を繰り返し、人間工
学に基づいて見い出した値である。従って、後説明す
るがこの加減算量を元の音声データに加減算処理するこ
とにより、高音質の音響出力を得ることが可能となって
いる。
【0048】シフト量制御テーブル27は、セレクタ2
6から供給される比較出力に基づいてピーク間比較出力
のパターンを検出し、このパターンから図6に示した2
fs加減算,3fs加減算,……8fs加減算のいずれ
のパターンであるかを検出する。そして、図6に示した
パターンのうちでいずれか一つのパターンを検出した後
に、この一つのパターンにおける4種類のシフト量のう
ちで所望のシフト量を選択して、所望のシフト量を前記
各差分レベルA〜Dが供給されるビットシフタ29に供
給する。具体的には、例えば2fs加減算パターンであ
ると検出した時に、この2fs加減算パターン内から4
種類(0,0…1/2),(0,1…1/4),(1,
0…1/8),(1,1…1/16)のシフト量の一つ
を選択して、所望のシフト量をビットシフタ29に供給
する。
【0049】ビットシフタ29は、シフト量制御テーブ
ル27からのシフトデータに基づいて、差分検出回路2
8からの各差分レベルA〜Dに対してビットシフト処理
を施すことにより、該各差分レベルA〜Dをそのピーク
間比較出力のパターンに応じて1/2〜1/128のレ
ベルとし、これを加減算量(加減算データ)として加減
算タイミング制御回路30に供給する。
【0050】なお、前述のようにトップピークの前後の
サンプル値或いはトップピークの前々後々のサンプル値
にはこの加減算データを加算処理し、アンダーピークの
前後のサンプル値或いはアンダーピークの前々後々のサ
ンプル値からはこの加減算データを減算処理するのであ
るが、この加算処理或いは減算処理は、ビットシフタ2
9が、符号ビットとなっている加減算データの最上位ビ
ット(MSB)を「1(加算)」或いは「0(減算)」
とすることで指定するようになっている。
【0051】次に、このように加減算データが生成され
ると、当該リマスタ装置はステップS5に進み、形成し
た加減算データの出力タイミングを制御する。
【0052】すなわち、前述のようにこの加減算データ
を元の音声データに加減算処理するタイミングは、ピー
ク間比較出力のパターンが2fsパターン〜5fsパタ
ーンの場合は、トップピーク或いはアンダーピークの前
後のサンプル値に加減算データを加減算処理するタイミ
ングとなっており、ピーク間比較出力のパターンが6f
sパターン〜8fsパターンの場合は、トップピーク或
いはアンダーピークの前後のサンプル値及びトップピー
ク或いはアンダーピークの前々後々のサンプル値に加減
算データを加減算処理するタイミングとなっている。
【0053】このため、このステップS5においては、
加減算タイミング制御回路30が、セレクタ26からの
比較出力で示されるピーク間比較出力のパターンに応じ
てビットシフタ29からの加減算データの出力タイミン
グを計り、前記各タイミングでこの加算データを出力端
子31を介して図1に示す加算器13に供給する。これ
により、ピーク間比較出力のパターンが2fsパターン
〜5fsパターンの場合は、図4(a)に点線の矢印で
示すようにトップピーク或いはアンダーピークの前後の
サンプル値が加算器13に供給されるタイミングで加減
算データが該加算器13に供給される。また、ピーク間
比較出力のパターンが6fsパターン〜8fsパターン
の場合は、図4(b)に点線の矢印で示すようにトップ
ピーク或いはアンダーピークの前後のサンプル値及びト
ップピーク或いはアンダーピークの前々後々のサンプル
値が加算器13に供給されるタイミングで加減算データ
が該加算器13に供給される。
【0054】次に、加算器13に加減算データが供給さ
れると、当該リマスタ装置はステップS6に進む。この
ステップS6では、加算器13が、遅延回路12から供
給された元の24ビットの音声データに、高調波生成回
路11で生成された加減算データ(高調波)を加減算処
理する。この加減算処理前後における波形変化の具体例
を図7(a)〜(c)及び図8(a)〜(c)に示す。
【0055】図7(a)〜(c)は、ピーク間比較出力
のパターンが2fsパターンの場合おける加算処理を示
すものである。この図7(a)〜(c)からわかるよう
に、ピーク間比較出力のパターンが2fsパターンの場
合は、元の音声データのトップピークのサンプル値と該
トップピークの前後のサンプル値との差分レベルに応じ
て算出された加算データが、同図(a)〜(c)に斜線
で示すようにトップピークの前後のサンプル値に加算処
理される。これにより、図7(a)〜(c)中点線で
示す元の音声データの波形を、同図(a)〜(c)中
実線で示すように周波数帯域が拡張されたかたちに波形
整形することができる。
【0056】同様に、図8(a)〜(c)は、ピーク間
比較出力のパターンが3fsパターンの場合おける加減
算処理を示すものである。この図8(a)〜(c)から
わかるように、ピーク間比較出力のパターンが3fsパ
ターンの場合は、元の音声データのトップピークのサン
プル値と該トップピークの前後のサンプル値との差分レ
ベルに応じて算出された加算データが、同図(a)〜
(c)に右斜線で示すようにトップピークの前後のサン
プル値に加算処理される。また、元の音声データのアン
ダーピークのサンプル値と該トップピークの前後のサン
プル値との差分レベルに応じて算出された減算データ
が、同図(a)〜(c)に左斜線で示すようにトップピ
ークの前々後々のサンプル値に加算処理される。これに
より、図(a)〜(c)中点線で示す元の音声デー
タの波形を、同図(a)〜(c)中実線で示すように
周波数帯域が拡張されたかたちに波形整形することがで
きる。
【0057】このように周波数帯域の拡張(高調波付
加)の波形整形処理が施された24ビットの音声データ
は、I/Oポート14を介して記録系5に供給される。
当該リマスタ装置は、波形整形処理が施された24ビッ
トの音声データがI/Oポート14を介して記録系5に
供給されることでステップS7に進む。なお、この出力
する音声データは、丸め込み処理を施し、例えば20ビ
ットの音声データとして出力するようにしてもよい。
【0058】ステップS7では、記録系5が、前記波形
整形処理が施された24ビットの音声データを、例えば
デジタルビデオディスク等の記録媒体6に記録する。そ
して、全音声データの記録を確認後に図3に示すフロー
チャートの全ルーチンを終了する。これにより、コンパ
クトディスクから再生された16ビットの音声データに
不足している図15中斜線で示す高調波成分を付加した
うえでデジタルビデオディスクに再記録(リマスタ)す
ることができる。
【0059】以上の説明から明らかなように、本発明の
第1の実施の形態のリマスタ装置は、コンパクトディス
ク用の音声データを、デジタルビデオディスク用の音声
データに変換して該デジタルビデオディスクに記録し直
すことができる。このため、新たにアナログの音声信号
からデジタルビデオディスク用の音声データを形成する
手間を省略することができ、既存のコンパクトディスク
用の音声データを再利用することを可能とすることがで
きる。
【0060】また、波形整形部3においては、元の音声
データの波形整形(高調波成分の生成及びこの高調波成
分と元の音声データとの合成)を、加減算処理のみを用
いて行うことができる。このため、従来、このような波
形整形に必要としていた非線形処理用の変換テーブル、
微分回路、或いは3乗回路等を用いることなく該波形整
形を行うことができ、しかも、高調波生成回路11と加
算器13との間に、非線形な信号から高調波成分を抽出
するためのハイパスフィルタ(HPF)を設ける必要性
を排除することができる。特に、ハイパスフィルタ等の
フィルタ系は、いわゆるIIRフィルタやFIRフィル
タの構成からわかるように、良好なフィルタ特性を得よ
うとすると回路規模の複雑化及び大型化を招く要因とな
り、また、往々にしてフィルタを用いると波形のゆがみ
を招く要因となるのであるが、波形整形部3において
は、この要因を根本から除去することができる。従っ
て、波形整形部3の回路規模を縮小化してチップサイズ
の小型化を図ることができ、ローコスト化及び生産性の
向上及び高性能化を図ることができる。そして、小型か
つ高性能のものを安価に提供できることから、今日にお
ける価格破壊及びダウンサイジングに十分対応可能とす
ることができる。
【0061】次に、本発明の第2の実施の形態のリマス
タ装置の説明をする。上述の第1の実施の形態のリマス
タ装置は、44.1kHzのサンプリング周波数で16
ビットの音声データを、例えば96kHzのサンプリン
グ周波数で24ビットの音声データにサンプリングレー
ト及びビットレートを変換してデータ処理を行うもので
あったが、この第2の実施の形態のリマスタ装置は、最
初から例えば96kHzのサンプリング周波数の16ビ
ットの音声データが供給され、サンプリング周波数はそ
のままでビットレートのみ16ビットから24ビットに
変換してデータ処理を行うようにしたものである。
【0062】なお、この第2の実施の形態のリマスタ装
置は、この点のみが上述の第1の実施の形態のリマスタ
装置と異なる。このため、以下の説明では、この差異の
説明のみ行うこととし、第1の実施の形態のリマスタ装
置と同じ動作を示す箇所には、図9中同じ符号を付して
説明を省略し、重複説明を避けることとする。
【0063】すなわち、この第2の実施の形態のリマス
タ装置は、図9に示すように前記ビット変換回路2と波
形整形部3との間に接続されていたサンプリングレート
変換回路40が省略されたかたちの構成となっている。
【0064】このようなリマスタ装置は、入力端子1を
介して供給されるサンプリング周波数が96kHzでビ
ットレートが16ビットの音声データを、ビット変換回
路2により24ビットの音声データとし、これを波形整
形部3に供給する。
【0065】上述の第1の実施の形態のリマスタ装置の
波形整形部3に設けられているパターン検出回路25
は、1fsパターン〜8fsパターン及び特殊パターン
がそれぞれ記憶されていたが、この第2の実施の形態の
リマスタ装置においては、波形整形部3に設けられてい
るパターン検出回路25には、上述の1fsパターン〜
8fsパターンの他、トップピーク及びアンダーピーク
の間における同じピーク間比較出力の連続が「1、1、
1、1、1、1、1、1、1」或いは「0、0、0、
0、0、0、0、0、0」の9サンプル分であることを
示す「9fsパターン」、該連続が「1、1、1、1、
1、1、1、1、1、1」或いは「0、0、0、0、
0、0、0、0、0、0」の10サンプル分であること
を示す「10fsパターン」、及び11サンプル分以上
の「0」或いは「1」の連続を示す「特殊パターン」
が、それぞれ記憶されている。
【0066】図2に示した差分検出回路28は、セレク
タ26で検出されたピーク間比較出力のパターンが、1
fsパターン〜3fsパターンである場合、及び前記1
1サンプル分以上の「0」或いは「1」の連続を示す
「特殊パターン」である場合は、上述の差分レベルの検
出は行わないようになっている。
【0067】シフト量制御テーブル27は、セレクタ2
6で検出されたピーク間比較出力のパターンが4fsパ
ターン〜10fsパターンの場合に駆動するようになっ
ており、ピーク間比較出力のパターンが4fsパターン
或いは5fsパターンである場合は、図10に示すよう
に上述の差分レベルA或いは差分レベルB(図5参照)
が、そのレベルに応じて1/2〜1/16のレベルとな
るようビットシフタ29を制御する。また、セレクタ2
6で検出されたピーク間比較出力のパターンが6fsパ
ターン或いは7fsパターンである場合は、前記差分レ
ベルA或いは差分レベルBが、そのレベルに応じて1/
4〜1/32のレベルとなるようビットシフタ29を制
御する。また、セレクタ26で検出されたピーク間比較
出力のパターンが8fsパターン或いは9fsパターン
である場合は、上述の差分レベルA〜D(図5参照)
が、そのレベルに応じて1/8〜1/64のレベルとな
るようビットシフタ29を制御する。さらに、セレクタ
26で検出されたピーク間比較出力のパターンが10f
sパターンである場合は、前記差分レベルA〜Dが、そ
のレベルに応じて1/16〜1/128のレベルとなる
ようビットシフタ29を制御する。
【0068】これにより、出力或いは記録する音声デー
タの周波数帯域内の高音部の高調波を強調することがで
きる他、上述の第1の実施の形態のリマスタ装置と同じ
効果を得ることができる。
【0069】次に、本発明の第3の実施の形態のリマス
タ装置の説明をする。この第3の実施の形態のリマスタ
装置は、図11に示すように上述の第2の実施の形態の
リマスタ装置の波形整形部3と記録系5との間にローパ
スフィルタ41を設けたものである。なお、この第3の
実施の形態のリマスタ装置は、この点のみが上述の第
の実施の形態のリマスタ装置と異なるため、以下の説明
では、この差異の説明のみ行うこととする。
【0070】上述の第の実施の形態のリマスタ装置
は、ローパスフィルタを省略可能なことをその効果の一
つとするものであが、一方、第3の実施の形態のリマ
スタ装置は、万が一、エリアシングノイズ等が発生した
場合には、前記ローパスフィルタ41によりエリアシン
グノイズ等を除去することができ、形成する音声データ
の高音質性を確保することができる。
【0071】なお、当該第3の実施の形態のリマスタ装
置は、ローパスフィルタを設けることで万が一のエリア
シングノイズ等にも対応可能とすることができる程度に
理解されたい。
【0072】次に、本発明の第4の実施の形態の説明を
する。この第4の実施の形態は、本発明に係る音声情報
処理方法及び音声情報処理装置を、CDプレーヤ用の音
声処理装置に適用したものである。なお、この第4の実
施の形態のCDプレーヤ用の音声処理装置の説明におい
て、上述の第1の実施の形態と同じ動作を示す箇所に
は、図12中同じ符号を付し、その詳細な説明を省略す
ることとする。
【0073】すなわち、この第4の実施の形態のCDプ
レーヤ用の音声処理装置は、先に図1を用いて説明した
第1の実施の形態のリマスタ装置に対して、図12に示
すように波形整形部3の後段にデジタルデータとして出
力される音声データをアナログの音声信号とするD/A
変換器50を有する構成となっており、このD/A変換
器50により、高調波の付加された24ビットの音声デ
ータをアナログ化し、これを出力端子60を介して例え
ばスピーカ装置や光ディスク記録装置等に記録装置に供
給する。上述のように、波形整形部3で形成される音声
データは、周波数帯域が拡張されたものであるため、こ
の音声データをアナログ化して前記スピーカ装置に供給
した場合には、豊かな音響効果を得ることができる他、
上述の各実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0074】次に、本発明の第5の実施の形態の説明を
する。この第5の実施の形態は、本発明に係る音声情報
処理方法及び音声情報処理装置を、DVDプレーヤ用の
音声処理装置に適用したものである。なお、この第5の
実施の形態のDVDプレーヤ用の音声処理装置の説明に
おいて、上述の第1の実施の形態と同じ動作を示す箇所
には、図13中同じ符号を付し、その詳細な説明を省略
することとする。
【0075】すなわち、この第5の実施の形態のDVD
プレーヤ用の音声処理装置は、図13に示すようにサン
プリング周波数が96kHzでビットレートが24ビッ
トの音声データを、ビットレートはそのままでサンプリ
ング周波数を192kHzとするオーバーサンプリング
回路40と、このオーバーサンプリング回路40からの
サンプリング周波数が192kHzの音声データ及び入
力端子1を介して供給されるサンプリング周波数が96
kHzの音声データを切り替えて出力する切り替えスイ
ッチ65と、波形整形部3から出力されるサンプリング
周波数が96kHzの音声データ及びサンプリング周波
数が192kHzの音声データをアナログ化するD/A
変換回路50とを有している。
【0076】波形整形部3の高調波生成回路11のパタ
ーン検出回路25には、図6を用いて説明した1fsパ
ターン〜8fsパターン及び特殊パターンが前記192
kHzのサンプリング周波数の音声データ用として、ま
た、図10を用いて説明した1fsパターン〜10fs
パターン及び特殊パターンが前記96kHzのサンプリ
ング周波数の音声データ用としてそれぞれ記憶されてい
る。尚、上記において、サンプリング周波数が192k
Hzの音声データのサンプリング周期の値は、サンプリ
ング周波数が96kHzの音声データのサンプリング周
期fsの値に対して半分であるものの、1fsパターン
〜8fsパターン及び特殊パターンは図6と同じに設定
されているものである。
【0077】コントローラ70は、当該音声処理装置で
データ処理する音声データのサンプリング周波数に応じ
て前記切り替えスイッチ65を切り替え制御すると共
に、高周波生成回路11のパターン検出回路25で用い
られるパターンを切り替え制御し、D/A変換回路50
の駆動周波数を切り替え制御するようになっている。
【0078】次に、このような構成を有する当該第5の
実施の形態のDVDプレーヤ用の音声処理装置の動作説
明をする。
【0079】まず、サンプリング周波数が96kHzの
音声データのデータ処理を行う場合、コントローラ70
は、選択端子65cにより被選択端子65aを選択する
ように切り替えスイッチ65を切り替え制御し、図10
を用いて説明した1fsパターン〜10fsパターン及
び特殊パターンで上述のピーク間比較出力のパターン検
出を行うように高周波生成回路11を制御すると共に、
96kHzのサンプリング周波数に対応するD/A変換
処理を行うようにD/A変換回路50を制御する。
【0080】これにより、入力端子1からの96kHz
の音声データが切り替えスイッチ65を介して波形整形
部3に供給され、96kHzのサンプリング周波数に応
じた高調波成分が付加されD/A変換回路50によりア
ナログ化されて、例えばスピーカ装置や光ディスク記録
装置等に出力されることとなる。
【0081】また、サンプリング周波数が192kHz
の音声データのデータ処理を行う場合、コントローラ7
0は、選択端子65cにより被選択端子65bを選択す
るように切り替えスイッチ65を切り替え制御し、図6
を用いて説明した1fsパターン〜8fsパターン及び
特殊パターンで上述のピーク間比較出力のパターン検出
を行うように高周波生成回路11を制御すると共に、1
92kHzのサンプリング周波数に対応するD/A変換
処理を行うようにD/A変換回路50を制御する。
【0082】これにより、入力端子1からの96kHz
の音声データがオーバーサンプリング回路40により1
92kHzのサンプリング周波数に変換され、切り替え
スイッチ65を介して波形整形部3に供給される。そし
て、192kHzのサンプリング周波数に応じた高調波
成分が付加されD/A変換回路50によりアナログ化さ
れて、例えばスピーカ装置や光ディスク記録装置等に出
力されることとなる。
【0083】このように、当該第5の実施の形態のDV
Dプレーヤ用の音声処理装置は、96kHzの音声デー
タに高調波成分を付加して出力し、或いは96kHzの
音声データを192kHzのサンプリング周波数に変換
したうえで高調波成分を付加して出力することができ
る。このため、図14に示すように図中一点鎖線で示す
DVDの音声データに対して、96kHzの音声データ
に高調波成分を付加するデータ処理を行った場合には、
同図中点線で示すように高帯域の強調を図ることがで
き、また、96kHzの音声データを192kHzのサ
ンプリング周波数に変換したうえで高調波成分を付加す
るデータ処理を行った場合には、同図中実線で示すよう
に192kHzまでのさらなる高帯域の強調を図ること
ができる。従って、このデータ処理を行った音声信号を
スピーカ装置に供給した場合には、より豊かな感覚で音
楽等を楽しむことができる他、上述の各実施の形態と同
じ効果を得ることができる。
【0084】なお、この第5の実施の形態の説明では、
オーバーサンプリング回路40及び切り替えスイッチ6
5を設け、96kHzのサンプリング周波数の音声デー
タのデータ処理と、192kHzのサンプリング周波数
の音声データのデータ処理とを選択可能としたが、これ
は、オーバーサンプリング回路40及び切り替えスイッ
チ65を省略した構成としてもよい。これにより、高周
波生成回路11のパターン検出回路25に記憶するパタ
ーンを図10を用いて説明した1fsパターン〜10f
sパターン及び特殊パターンのみとすることができるう
え、D/A変換回路50における駆動周波数を96kH
zに対応する駆動周波数のみとすることができ、構成の
簡略化を図ったうえで前述の高帯域の強調を図ることが
できる。
【0085】最後に、上述の各実施の形態の説明では、
本発明に係る音声情報処理装置、音声情報処理方法、音
声情報の記録媒体への記録方法を、コンパクトディスク
用の音声データをデジタルビデオディスク用の音声デー
タに変換して記録し直すリマスタ装置やCDプレーヤ用
の音声処理装置或いはDVDプレーヤ用の音声処理装置
に適用することとしたが、本発明は、これ以外に、コン
パクトディスク用の音声データをサンプリング周波数が
48kHzのデジタルオーディオテープ(DAT)用の
音声データに変換して記録し直すリマスタ装置に適用す
る等、狭周波数帯域の音声データを広周波数帯域の音声
データに変換する装置であれば何にでも適用可能であ
る。
【0086】また、上述の各実施の形態の説明では、サ
ンプリング周波数が44.1kHz、96kHz、19
2kHzであり、音声データのビットレートが16ビッ
ト、24ビット等のように具体的数値を掲げて説明した
が、これは、本発明の実施の形態をより解り易く説明す
るためのほんの一例である。このため、本発明はこのよ
うな具体的数値或いは一例としての実施の形態に限定さ
れることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない
範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である
ことは勿論である。
【0087】
【発明の効果】本発明に係る音声情報処理方法及び音声
情報処理装置は、小型、簡単かつ安価な回路構成で、狭
周波数帯域の音声情報を広周波数帯域の音声情報に変換
することを可能とすることができる。
【0088】また、本発明に係る音声情報の記録媒体へ
の記録方法は、小型、簡単かつ安価な回路構成で、狭周
波数帯域の音声情報を広周波数帯域の音声情報に変換し
て記録媒体に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声情報処理方法、音声情報処理
装置、音声情報の記録媒体への記録方法を適用した第1
の実施の形態のリマスタ装置のブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態のリマスタ装置に設けら
れている高調波発生回路のブロック図である。
【図3】前記第1の実施の形態のリマスタ装置の記録動
作を説明するためのフローチャートである。
【図4】前記第1の実施の形態のリマスタ装置におい
て、周波数帯域の拡張を図る際に音声データのデータパ
ターン別に所定の加減算量を加減算処理するタイミング
を説明するための図である。
【図5】前記加減算量の算出の仕方を説明するための図
である。
【図6】音声データのデータパターン別に算出される加
減算量の一例を示す図である。
【図7】前記加減算量が加減算処理された音声データの
波形の一例を示す図である。
【図8】前記加減算量が加減算処理された音声データの
波形の一例を示す図である。
【図9】本発明に係る音声情報処理方法、音声情報処理
装置、音声情報の記録媒体への記録方法を適用した第2
の実施の形態のリマスタ装置のブロック図である。
【図10】前記第2の実施の形態のリマスタ装置におけ
る音声データのデータパターン別に算出される加減算量
の一例を示す図である。
【図11】本発明に係る音声情報処理方法、音声情報処
理装置、音声情報の記録媒体への記録方法を適用した第
3の実施の形態のリマスタ装置のブロック図である。
【図12】本発明に係る音声情報処理方法、音声情報処
理装置を適用した第4の実施の形態のCDプレーヤ用の
音声処理装置のブロック図である。
【図13】本発明に係る音声情報処理方法、音声情報処
理装置を適用した第5の実施の形態のDVDプレーヤ用
の音声処理装置のブロック図である。
【図14】前記第4の実施の形態のDVDプレーヤ用の
音声処理装置により高調波が付加された音声データの周
波数帯域を示す図である。
【図15】アナログの音声信号、コンパクトディスクの
音声データ及びデジタルビデオディスクの音声データの
各周波数帯域を説明するための図である。
【符号の説明】
2…ビット変換回路、3…波形整形部、5…記録系、6
…記録媒体 10、14…I/Oポート、11…高調波生成回路、1
2…遅延回路 13…加算器、22…遅延回路、23…比較回路、26
…セレクタ 24…ピーク間比較出力形成回路、25…パターン検出
回路 27…シフト量制御テーブル、28…差分検出回路、2
9…ビットシフタ 30…加減算タイミング制御回路、40…サンプリング
レート変換回路 41…ローパスフィルタ、50…D/A変換回路、65
…切り替えスイッチ 70…コントローラ

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される音声情報のレベル
    サンプル毎に比較する比較ステップと、 前記比較ステップの比較結果に基づいて前記音声情報
    に沿って各極小値のタイミングと各極大値のタイミ
    ングとを検出して、前記波形中で互いに隣り合って連接
    した1組の前記極小値,前記極大値に対応した極点間の
    間隔を、この間のサンプリング間隔数に応じた値で出力
    するピーク間比較出力ステップと、前記ピーク間比較出力ステップにより出力された前記極
    点間の間隔に対応して前記音声情報から高域 成分を生成
    する高域成分生成ステップと、 前記音声情報に対して前記高域成分生成ステップで生成
    した前記高域成分を前記極点間の間隔に対応するタイミ
    ングで付加して出力する高域成分付加ステップとを有す
    る音声情報処理方法。
  2. 【請求項2】 外部から供給され且つ所定のサンプリン
    グ周波数でサンプリング処理してMビットに生成された
    第1の音声情報を、サンプリング周波数を変えることな
    くMビットよりビット数が大きいNビットにビット変換
    して第2の音声情報を出力するビット変換ステップと、 前記第2の音声情報のレベルを1サンプル毎に比較する
    比較ステップと、 前記比較ステップの比較結果に基づいて前記第2の音声
    情報の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大値の
    タイミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り合っ
    て連接した1組の前記極小値,前記極大値に対応した極
    点間の間隔を、この間のサンプリング間隔数に応じた値
    で出力するピーク間比較出力ステップと、 前記ピーク間比較出力ステップにより出力された前記極
    点間の間隔に対応して前記第2の音声情報から高域成分
    を生成する高域成分生成ステップと、 前記第2の音声情報に対して前記高域成分生成ステップ
    で生成した前記高域成分を前記極点間の間隔に対応する
    タイミングで付加して出力する高域成分付加ス テップと
    を有する 音声情報処理方法。
  3. 【請求項3】 外部から供給され且つ第1のサンプリン
    グ周波数でサンプリング処理してMビットに生成された
    第1の音声情報を、前記Mビットよりビット数が大きい
    Nビットにビット変換すると共に、前記第1のサンプリ
    ング周波数より大きい第2のサンプリング周波数に変換
    して第2の音声情報を出力するビット変換及び周波数変
    換ステップと、 前記第2の音声情報のレベルを1サンプル毎に比較する
    比較ステップと、 前記比較ステップの比較結果に基づいて前記第2の音声
    情報の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大値の
    タイミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り合っ
    て連接した1組の前記極小値,前記極大値に対応した極
    点間の間隔を、この間のサンプリング間隔数に応じた値
    で出力するピーク間比較出力ステップと、 前記ピーク間比較出力ステップにより出力された前記極
    点間の間隔に対応して前記第2の音声情報から高域成分
    を生成する高域成分生成ステップと、 前記第2の音声情報に対して前記高域成分生成ステップ
    で生成した前記高域成分を前記極点間の間隔に対応する
    タイミングで付加して出力する高域成分付加ステップと
    を有する 音声情報処理方法。
  4. 【請求項4】 外部から供給される音声情報を1サンプ
    ル分遅延させる遅延ステップと、 前記音声情報のレベルと、前記遅延ステップで遅延させ
    た遅延音声情報のレベルとを1サンプル毎に比較して比
    較結果をビット列に変換して出力する比較ステップと、 前記比較ステップからの前記ビット列に基づいて前記音
    声情報の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大値
    のタイミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り合
    って連接した1組の前記極小値,前記極大値に対応した
    極点間の間隔を、この間の前記比較結果に応じて前記ビ
    ット列から抽出して間隔対応ビット列の形態で出力する
    ピーク間比較出力ステップと、 前記ピーク間比較出力ステップで得られた前記間隔対応
    ビット列に対して、予め記憶した複数のデータパターン
    のうちでどのデータパターンに対応するかを比 較して、
    前記間隔対応ビット列に応じたデータパターンを検出し
    て出力するデータパターン検出ステップと、 前記極点間の間隔内で前記データパターン出力結果に応
    じて前記極小値の前後近傍の位置及び前記極大値の前後
    近傍の位置を予め設定し、予め設定した各位置のサンプ
    ル値とこれと1サンプル隔てたサンプル値との差分値を
    それぞれ検出する前記差分検出ステップと、 前記差分検出ステップで検出した前記極小値の前後近傍
    の各差分値及び前記極大値の前後近傍の各差分値に対し
    て、前記データパターン出力結果に応じて予め設定され
    た1より小さい所定係数で係数倍した各差分値を出力す
    る差分係数倍ステップと、 前記差分係数倍ステップで得られた前記極小値の前後近
    傍の係数倍した各差分値を前記極小値の前後近傍の各サ
    ンプル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前
    記差分係数倍ステップで得られた前記極大値の前後近傍
    の係数倍した各差分値を前記極大値の前後近傍の各サン
    プル値に対してタイミング合わせて加算することで、前
    記音声情報に対して高域成分を前記極点間の間隔に対応
    するタイミングで付加して出力する高域成分付加ステッ
    プとを有する 音声情報処理方法。
  5. 【請求項5】 外部から供給され且つ所定のサンプリン
    グ周波数でサンプリング処理してMビットに生成された
    第1の音声情報を、サンプリング周波数を変えることな
    くMビットよりビット数が大きいNビットにビット変換
    して第2の音声情報を出力するビット変換ステップと、 前記第2の音声情報を1サンプル分遅延させる遅延ステ
    ップと、 前記第2の音声情報のレベルと、前記遅延ステップで遅
    延させた遅延音声情報のレベルとを1サンプル毎に比較
    して比較結果をビット列に変換して出力する比較ステッ
    プと、 前記比較ステップからの前記ビット列に基づいて前記第
    2の音声情報の波形に沿って各極小値のタイミングと各
    極大値のタイミングとを検出して、前記波形中で互いに
    隣り合って連接した1組の前記極小値,前記極大値に対
    応した極点間の間隔を、この間の前記比較結果に応じて
    前記ビット列から抽出して間隔対応ビット列の形態で出
    力するピーク間比較出力ステップと、 前記ピーク間比較出力ステップで得られた前記間隔対応
    ビット列に対して、予め記憶した複数のデータパターン
    のうちでどのデータパターンに対応するかを比較して、
    前記間隔対応ビット列に応じたデータパターンを検出し
    て出力するデータパターン検出ステップと、 前記極点間の間隔内で前記データパターン出力結果に応
    じて前記極小値の前後近傍の位置及び前記極大値の前後
    近傍の位置を予め設定し、予め設定した各位置のサンプ
    ル値とこれと1サンプル隔てたサンプル値との差分値を
    それぞれ検出する前記差分検出ステップと、 前記差分検出ステップで検出した前記極小値の前後近傍
    の各差分値及び前記極大値の前後近傍の各差分値に対し
    て、前記データパターン出力結果に応じて予め設定され
    た1より小さい所定係数で係数倍した各差分値を出力す
    る差分係数倍ステップと、 前記差分係数倍ステップで得られた前記極小値の前後近
    傍の係数倍した各差分値を前記極小値の前後近傍の各サ
    ンプル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前
    記差分係数倍ステップで得られた前記極大値の前後近傍
    の係数倍した各差分値を前記極大値の前後近傍の各サン
    プル値に対してタイミング合わせて加算することで、前
    記第2の音声情報に対して高域成分を前記極点間の間隔
    に対応するタイミングで付加して出力する高域成分付加
    ステップとを有する 音声情報処理方法。
  6. 【請求項6】 外部から供給され且つ第1のサンプリン
    グ周波数でサンプリング処理してMビットに生成された
    第1の音声情報を、前記Mビットよりビット数が大きい
    Nビットにビット変換すると共に、前記第1のサンプリ
    ング周波数より大きい第2のサンプリング周波数に変換
    して第2の音声情報を出力するビット変換及び周波数変
    換ステップと、 前記第2の音声情報を1サンプル分遅延させる遅延ステ
    ップと、 前記第2の音声情報のレベルと、前記遅延ステップで遅
    延させた遅延音声情報のレベルとを1サンプル毎に比較
    して比較結果をビット列に変換して出力する比較ステッ
    プと、 前記比較ステップからの前記ビット列に基づいて前記第
    2の音声情報の波形に 沿って各極小値のタイミングと各
    極大値のタイミングとを検出して、前記波形中で互いに
    隣り合って連接した1組の前記極小値,前記極大値に対
    応した極点間の間隔を、この間の前記比較結果に応じて
    前記ビット列から抽出して間隔対応ビット列の形態で出
    力するピーク間比較出力ステップと、 前記ピーク間比較出力ステップで得られた前記間隔対応
    ビット列に対して、予め記憶した複数のデータパターン
    のうちでどのデータパターンに対応するかを比較して、
    前記間隔対応ビット列に応じたデータパターンを検出し
    て出力するデータパターン検出ステップと、 前記極点間の間隔内で前記データパターン出力結果に応
    じて前記極小値の前後近傍の位置及び前記極大値の前後
    近傍の位置を予め設定し、予め設定した各位置のサンプ
    ル値とこれと1サンプル隔てたサンプル値との差分値を
    それぞれ検出する前記差分検出ステップと、 前記差分検出ステップで検出した前記極小値の前後近傍
    の各差分値及び前記極大値の前後近傍の各差分値に対し
    て、前記データパターン出力結果に応じて予め設定され
    た1より小さい所定係数で係数倍した各差分値を出力す
    る差分係数倍ステップと、 前記差分係数倍ステップで得られた前記極小値の前後近
    傍の係数倍した各差分値を前記極小値の前後近傍の各サ
    ンプル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前
    記差分係数倍ステップで得られた前記極大値の前後近傍
    の係数倍した各差分値を前記極大値の前後近傍の各サン
    プル値に対してタイミング合わせて加算することで、前
    記第2の音声情報に対して高域成分を前記極点間の間隔
    に対応するタイミングで付加して出力する高域成分付加
    ステップとを有する 音声情報処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3のうち、いずれか
    1項記載の音声情報処理方法において、 前記ピーク間比較出力ステップは、前記比較ステップか
    らの前記比較結果により同じ比較出力の連続を検出し、
    該連続する同じ比較出力の変わり目の一つ前の比較出力
    に対応するタイミングを前記極小値のタイミング,前記
    極大値のタイミングとして検出し、且つ、前記極点間の
    間隔をこの間に前記同じ比較出力が連続 する際のサンプ
    リング間隔数に応じた値で出力することを特徴とする
    声情報処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至請求項6のうち、いずれか
    1項記載の音声情報処理方法において、 前記ピーク間比較出力ステップは、前記比較ステップか
    らの前記ビット列により同じ比較出力の連続を検出し、
    該連続する同じ比較出力の変わり目の一つ前の比較出力
    に対応するタイミングを前記極小値のタイミング,前記
    極大値のタイミングとして検出し、且つ、前記極点間の
    間隔をこの間に前記同じ比較出力が連続する結果に応じ
    て前記ビット列から抽出して間隔対応ビット列の形態で
    出力することを特徴とする 音声情報処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至請求項6のうち、いずれか
    1項記載の音声情報処理方法において、 前記差分検出ステップは、前記間隔対応ビット列中で同
    じビットの連続数が第1の所定数範囲内の場合に、前記
    極小値とこの前後の各サンプル値との各差分値を検出
    し、且つ、前記極大値とこの前後の各サンプル値との各
    差分値を検出し、また、前記間隔対応ビット列中で同じ
    ビットの連続数が前記第1の所定数範囲より大きい第2
    の所定数範囲内の場合に、前記極小値とこの前後の各サ
    ンプル値との各差分値及び前記極小値の前後の各サンプ
    ル値と前々後々の各サンプル値との各差分値を検出し、
    且つ、前記極大値とこの前後の各サンプル値との各差分
    値及び前記極大値の前後の各サンプル値と前々後々の各
    サンプル値との各差分値を検出し、更に、前記間隔対応
    ビット列中で同じビットの連続数が前記第1の所定数範
    囲内より小さいか、或いは、前記第2の所定数範囲内よ
    り大きい場合に差分値を検出しないことを特徴とする
    声情報処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至請求項6のうち、いずれ
    か1項記載の音声情報処理方法において、 前記差分係数倍ステップは、前記データパターン検出ス
    テップで検出した前記データパターンに対応して予め設
    定した1より小さい複数の所定係数のうちから所望の所
    定係数を選択し、この所望の所定係数を前記差分検出ス
    テップで検出し た各差分値に係数倍することを特徴とす
    音声情報処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項9項記載の音声情報処理方法に
    おいて、 前記差分係数倍ステップは、前記データパターン検出ス
    テップで検出した前記データパターンに対応して予め設
    定した1より小さい複数の所定係数のうちから所望の所
    定係数を選択し、この所望の所定係数を前記差分検出ス
    テップで検出した各差分値に係数倍することを特徴とす
    音声情報処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項11項記載の音声情報処理方法
    において、 前記高域成分付加ステップは、前記間隔対応ビット列中
    で同じビットの連続数が前記第1の所定数範囲内の場合
    に、前記差分係数倍ステップで得られた前記極小値の前
    後の係数倍した各差分値を前記極小値の前後の各サンプ
    ル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前記差
    分係数倍ステップで得られた前記極大値の前後の係数倍
    した各差分値を前記極大値の前後の各サンプル値に対し
    てタイミング合わせて加算し、また、前記間隔対応ビッ
    ト列中で同じビットの連続数が前記第2の所定数範囲内
    の場合に、前記差分係数倍ステップで得られた前記極小
    値の前後及び前記極小値の前々後々の係数倍した各差分
    値を前記極小値の前後及び前記極小値の前々後々の各サ
    ンプル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前
    記差分係数倍ステップで得られた前記極大値の前後及び
    前記極大値の前々後々の係数倍した各差分値を前記極大
    値の前後及び前記極大値の前々後々の各サンプル値に対
    してタイミング合わせて加算し、更に、前記間隔対応ビ
    ット列中で同じビットの連続数が前記第1の所定数範囲
    内より小さいか、或いは、前記第2の所定数範囲内より
    大きい場合には前記高域成分を付加せずに出力すること
    を特徴とする 音声情報処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のうち、いず
    れか1項記載の音声情報処理方法において、 前記高域成分付加ステップより後段に、前記高域成分を
    付加した音声情報に対して 所定の不要帯域成分を除去す
    不要帯域成分除去ステップを追加したことを特徴とす
    る音声情報処理方法。
  14. 【請求項14】 外部から供給される音声情報のレベル
    サンプル毎に比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて前記音声情報の波
    に沿って各極小値のタイミングと各極大値のタイミング
    とを検出して、前記波形中で互いに隣り合って連接した
    1組の前記極小値,前記極大値に対応した極点間の間隔
    を、この間のサンプリング間隔数に応じた値で出力する
    ピーク間比較出力手段と、前記ピーク間比較出力 手段により出力された前記極点間
    の間隔に対応して前記音声情報から高域成分を生成する
    高域成分生成手段と、 前記音声情報に対して前記高域成分生成手段で生成した
    前記高域成分を前記極点間の間隔に対応するタイミング
    付加して出力する高域成分付加手段とを有する音声情
    報処理装置。
  15. 【請求項15】 外部から供給され且つ所定のサンプリ
    ング周波数でサンプリング処理してMビットに生成され
    た第1の音声情報を、サンプリング周波数を変えること
    なくMビットよりビット数が大きいNビットにビット変
    換して第2の音声情報を出力するビット変換手段と、 前記第2の音声情報のレベルを1サンプル毎に比較する
    比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて前記第2の音声情報
    の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大値のタイ
    ミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り合って連
    接した1組の前記極小値,前記極大値に対応した極点間
    の間隔を、この間のサンプリング間隔数に応じた値で出
    力するピーク間比較出力手段と、 前記ピーク間比較出力手段により出力された前記極点間
    の間隔に対応して前記第2の音声情報から高域成分を生
    成する高域成分生成手段と、 前記第2の音声情報に対して前記高域成分生成手段で生
    成した前記高域成分を前記極点間の間隔に対応するタイ
    ミングで付加して出力する高域成分付加手段とを有する
    音声情報処理装置。
  16. 【請求項16】 外部から供給され且つ第1のサンプリ
    ング周波数でサンプリング処理してMビットに生成され
    た第1の音声情報を、前記Mビットよりビット数が大き
    いNビットにビット変換すると共に、前記第1のサンプ
    リング周波数より大きい第2のサンプリング周波数に変
    換して第2の音声情報を出力するビット変換及び周波数
    変換手段と、 前記第2の音声情報のレベルを1サンプル毎に比較する
    比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて前記第2の音声情報
    の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大値のタイ
    ミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り合って連
    接した1組の前記極小値,前記極大値に対応した極点間
    の間隔を、この間のサンプリング間隔数に応じた値で出
    力するピーク間比較出力手段と、 前記ピーク間比較出力手段により出力された前記極点間
    の間隔に対応して前記第2の音声情報から高域成分を生
    成する高域成分生成手段と、 前記第2の音声情報に対して前記高域成分生成手段で生
    成した前記高域成分を前記極点間の間隔に対応するタイ
    ミングで付加して出力する高域成分付加手段とを有する
    音声情報処理装置。
  17. 【請求項17】 外部から供給される音声情報を1サン
    プル分遅延させる遅延手段と、 前記音声情報のレベルと、前記遅延手段で遅延させた遅
    延音声情報のレベルとを1サンプル毎に比較して比較結
    果をビット列に変換して出力する比較手段と、 前記比較手段からの前記ビット列に基づいて前記音声情
    報の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大値のタ
    イミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り合って
    連接した1組の前記極小値,前記極大値に対応した極点
    間の間隔を、この間の前記比較結果に応じて前記ビット
    列から抽出して間隔対応ビット列の形態で出力するピー
    ク間比較出力手段と、 前記ピーク間比較出力手段で得られた前記間隔対応ビッ
    ト列に対して、予め記憶した複数のデータパターンのう
    ちでどのデータパターンに対応するかを比較して、前記
    間隔対応ビット列に応じたデータパターンを検出して出
    力するデータパターン検出手段と、 前記極点間の間隔内で前記データパターン出力結果に応
    じて前記極小値の前後近傍の位置及び前記極大値の前後
    近傍の位置を予め設定し、予め設定した各位置のサンプ
    ル値とこれと1サンプル隔てたサンプル値との差分値を
    それぞれ検出する前記差分検出手段と、 前記差分検出手段で検出した前記極小値の前後近傍の各
    差分値及び前記極大値の前後近傍の各差分値に対して、
    前記データパターン出力結果に応じて予め設定 された1
    より小さい所定係数で係数倍した各差分値を出力する差
    分係数倍手段と、 前記差分係数倍手段で得られた前記極小値の前後近傍の
    係数倍した各差分値を前記極小値の前後近傍の各サンプ
    ル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前記差
    分係数倍手段で得られた前記極大値の前後近傍の係数倍
    した各差分値を前記極大値の前後近傍の各サンプル値に
    対してタイミング合わせて加算することで、前記音声情
    報に対して高域成分を前記極点間の間隔に対応するタイ
    ミングで付加して出力する高域成分付加手段とを有する
    音声情報処理装置。
  18. 【請求項18】 外部から供給され且つ所定のサンプリ
    ング周波数でサンプリング処理してMビットに生成され
    た第1の音声情報を、サンプリング周波数を変えること
    なくMビットよりビット数が大きいNビットにビット変
    換して第2の音声情報を出力するビット変換手段と、 前記第2の音声情報を1サンプル分遅延させる遅延手段
    と、 前記第2の音声情報のレベルと、前記遅延手段で遅延さ
    せた遅延音声情報のレベルとを1サンプル毎に比較して
    比較結果をビット列に変換して出力する比較手段と、 前記比較手段からの前記ビット列に基づいて前記第2の
    音声情報の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大
    値のタイミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り
    合って連接した1組の前記極小値,前記極大値に対応し
    た極点間の間隔を、この間の前記比較結果に応じて前記
    ビット列から抽出して間隔対応ビット列の形態で出力す
    るピーク間比較出力手段と、 前記ピーク間比較出力手段で得られた前記間隔対応ビッ
    ト列に対して、予め記憶した複数のデータパターンのう
    ちでどのデータパターンに対応するかを比較して、前記
    間隔対応ビット列に応じたデータパターンを検出して出
    力するデータパターン検出手段と、 前記極点間の間隔内で前記データパターン出力結果に応
    じて前記極小値の前後近傍の位置及び前記極大値の前後
    近傍の位置を予め設定し、予め設定した各位置のサンプ
    ル値とこれと1サンプル隔てたサンプル値との差分値を
    それぞれ検出する前記差分検出手段と、 前記差分検出手段で検出した前記極小値の前後近傍の各
    差分値及び前記極大値の前後近傍の各差分値に対して、
    前記データパターン出力結果に応じて予め設定された1
    より小さい所定係数で係数倍した各差分値を出力する差
    分係数倍手段と、 前記差分係数倍手段で得られた前記極小値の前後近傍の
    係数倍した各差分値を前記極小値の前後近傍の各サンプ
    ル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前記差
    分係数倍手段で得られた前記極大値の前後近傍の係数倍
    した各差分値を前記極大値の前後近傍の各サンプル値に
    対してタイミング合わせて加算することで、前記第2の
    音声情報に対して高域成分を前記極点間の間隔に対応す
    るタイミングで付加して出力する高域成分付加手段とを
    有する 音声情報処理装置。
  19. 【請求項19】 外部から供給され且つ第1のサンプリ
    ング周波数でサンプリング処理してMビットに生成され
    た第1の音声情報を、前記Mビットよりビット数が大き
    いNビットにビット変換すると共に、前記第1のサンプ
    リング周波数より大きい第2のサンプリング周波数に変
    換して第2の音声情報を出力するビット変換及び周波数
    変換手段と、 前記第2の音声情報を1サンプル分遅延させる遅延手段
    と、 前記第2の音声情報のレベルと、前記遅延手段で遅延さ
    せた遅延音声情報のレベルとを1サンプル毎に比較して
    比較結果をビット列に変換して出力する比較手段と、 前記比較手段からの前記ビット列に基づいて前記第2の
    音声情報の波形に沿って各極小値のタイミングと各極大
    値のタイミングとを検出して、前記波形中で互いに隣り
    合って連接した1組の前記極小値,前記極大値に対応し
    た極点間の間隔を、この間の前記比較結果に応じて前記
    ビット列から抽出して間隔対応ビット列の形態で出力す
    るピーク間比較出力手段と、 前記ピーク間比較出力手段で得られた前記間隔対応ビッ
    ト列に対して、予め記憶した複数のデータパターンのう
    ちでどのデータパターンに対応するかを比較して、前記
    間隔対応ビット列に応じたデータパターンを検出して出
    力するデータパターン検出手段と、 前記極点間の間隔内で前記データパターン出力結果に応
    じて前記極小値の前後 近傍の位置及び前記極大値の前後
    近傍の位置を予め設定し、予め設定した各位置のサンプ
    ル値とこれと1サンプル隔てたサンプル値との差分値を
    それぞれ検出する前記差分検出手段と、 前記差分検出手段で検出した前記極小値の前後近傍の各
    差分値及び前記極大値の前後近傍の各差分値に対して、
    前記データパターン出力結果に応じて予め設定された1
    より小さい所定係数で係数倍した各差分値を出力する差
    分係数倍手段と、 前記差分係数倍手段で得られた前記極小値の前後近傍の
    係数倍した各差分値を前記極小値の前後近傍の各サンプ
    ル値に対してタイミング合わせて減算し、且つ、前記差
    分係数倍手段で得られた前記極大値の前後近傍の係数倍
    した各差分値を前記極大値の前後近傍の各サンプル値に
    対してタイミング合わせて加算することで、前記第2の
    音声情報に対して高域成分を前記極点間の間隔に対応す
    るタイミングで付加して出力する高域成分付加手段とを
    有する 音声情報処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項14乃至請求項16のうち、い
    ずれか1項記載の音声情報処理装置において、 前記ピーク間比較出力手段は、前記比較手段からの前記
    比較結果により同じ比較出力の連続を検出し、該連続す
    る同じ比較出力の変わり目の一つ前の比較出力に対応す
    るタイミングを前記極小値のタイミング,前記極大値の
    タイミングとして検出し、且つ、前記極点間の間隔をこ
    の間に前記同じ比較出力が連続する際のサンプリング間
    隔数に応じた値で出力することを特徴とする 音声情報処
    理装置。
  21. 【請求項21】 請求項17乃至請求項19のうち、い
    ずれか1項記載の音声情報処理装置において、 前記ピーク間比較出力手段は、前記比較手段からの前記
    ビット列により同じ比較出力の連続を検出し、該連続す
    る同じ比較出力の変わり目の一つ前の比較出力に対応す
    るタイミングを前記極小値のタイミング,前記極大値の
    タイミングとして検出し、且つ、前記極点間の間隔をこ
    の間に前記同じ比較出力が連続する結果に応じて前記ビ
    ット列から抽出して間隔対応ビット列の形態で出力する
    ことを特徴とする 音声情報処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項17乃至請求項19のうち、い
    ずれか1項記載の音 声情報処理装置において、 前記差分検出手段は、前記間隔対応ビット列中で同じビ
    ットの連続数が第1の所定数範囲内の場合に、前記極小
    値とこの前後の各サンプル値との各差分値を検出し、且
    つ、前記極大値とこの前後の各サンプル値との各差分値
    を検出し、また、前記間隔対応ビット列中で同じビット
    の連続数が前記第1の所定数範囲より大きい第2の所定
    数範囲内の場合に、前記極小値とこの前後の各サンプル
    値との各差分値及び前記極小値の前後の各サンプル値と
    前々後々の各サンプル値との各差分値を検出し、且つ、
    前記極大値とこの前後の各サンプル値との各差分値及び
    前記極大値の前後の各サンプル値と前々後々の各サンプ
    ル値との各差分値を検出し、更に、前記間隔対応ビット
    列中で同じビットの連続数が前記第1の所定数範囲内よ
    り小さいか、或いは、前記第2の所定数範囲内より大き
    い場合に差分値を検出しないことを特徴とする 音声情報
    処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項17乃至請求項19のうち、い
    ずれか1項記載の音声情報処理装置において、 前記差分係数倍手段は、前記データパターン検出手段で
    検出した前記データパターンに対応して予め設定した1
    より小さい複数の所定係数のうちから所望の所定係数を
    選択し、この所望の所定係数を前記差分検出手段で検出
    した各差分値に係数倍することを特徴とする 音声情報処
    理装置。
  24. 【請求項24】 請求項22項記載の音声情報処理装置
    において、 前記差分係数倍手段は、前記データパターン検出手段で
    検出した前記データパターンに対応して予め設定した1
    より小さい複数の所定係数のうちから所望の所定係数を
    選択し、この所望の所定係数を前記差分検出手段で検出
    した各差分値に係数倍することを特徴とする 音声情報処
    理装置。
  25. 【請求項25】 請求項24項記載の音声情報処理装置
    において、 前記高域成分付加手段は、前記間隔対応ビット列中で同
    じビットの連続数が前記第1の所定数範囲内の場合に、
    前記差分係数倍手段で得られた前記極小値の前後の係数
    倍した各差分値を前記極小値の前後の各サンプル値に対
    してタイミング合わせて減算し、且つ、前記差分係数倍
    手段で得られた前記極大値の前後の係数 倍した各差分値
    を前記極大値の前後の各サンプル値に対してタイミング
    合わせて加算し、また、前記間隔対応ビット列中で同じ
    ビットの連続数が前記第2の所定数範囲内の場合に、前
    記差分係数倍手段で得られた前記極小値の前後及び前記
    極小値の前々後々の係数倍した各差分値を前記極小値の
    前後及び前記極小値の前々後々の各サンプル値に対して
    タイミング合わせて減算し、且つ、前記差分係数倍手段
    で得られた前記極大値の前後及び前記極大値の前々後々
    の係数倍した各差分値を前記極大値の前後及び前記極大
    値の前々後々の各サンプル値に対してタイミング合わせ
    て加算し、更に、前記間隔対応ビット列中で同じビット
    の連続数が前記第1の所定数範囲内より小さいか、或い
    は、前記第2の所定数範囲内より大きい場合には前記高
    域成分を付加せずに出力することを特徴とする 音声情報
    処理装置。
  26. 【請求項26】 請求項14乃至請求項25のうち、い
    ずれか1項記載の音声情報処理装置において、 前記高域成分付加手段より後段に、前記高域成分を付加
    した音声情報に対して 所定の不要帯域成分を除去する不
    要帯域成分除去手段を追加したことを特徴とする音声情
    報処理装置。
  27. 【請求項27】 請求項1乃至請求項13記載のうち、
    いずれか1項記載の処理ステップをして前記高域成分
    を付加した音声情報を所定の記録媒体に記録することを
    特徴とする音声情報の記録媒体への記録方法。
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