JP3112332B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP3112332B2 JP04056841A JP5684192A JP3112332B2 JP 3112332 B2 JP3112332 B2 JP 3112332B2 JP 04056841 A JP04056841 A JP 04056841A JP 5684192 A JP5684192 A JP 5684192A JP 3112332 B2 JP3112332 B2 JP 3112332B2
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくともディジタル
記録系とアナログ再生系とが設けられているデータ処理
装置に係り、特にアナログ再生系からのアナログ再生信
号が前記ディジタル記録部の回路を一部使用して再生処
理されるデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音響信号などをディジタルにて記
録再生し且つアナログ再生も可能なテーププレーヤが開
発されている。この種のテーププレーヤは、図2に示す
ように、磁気テープに対し磁気ヘッドH1によりディジ
タル信号を記録するディジタル記録系1と、磁気ヘッド
H2によりディジタル信号を再生するディジタル再生系
2と、磁気ヘッドH3によりアナログ信号を再生するア
ナログ再生系3とが設けられている。従来のこの種のプ
レーヤでは、ディジタル記録系1とディジタル再生系2
とが、共通のディジタル処理回路を共有するディジタル
系処理部として構成され、アナログ再生系3は、このデ
ィジタル系処理部とは別経路に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにアナログ
再生系をディジタル系処理部と別経路に設ける結果、ア
ナログ再生系3に種々のアナログ信号用の周波数処理回
路をディジタル系と独立して別個に設ける必要が生じて
いる。すなわち、アナログ再生系3では、磁気ヘッドH
の出力部に再生アンプが設けられ、この再生アンプの
出力部にノーマル/クロム又はメタルテープの違いによ
り切換が可能なイコライザ、さらにドルビーノイズリダ
クション(「ドルビー」はドルビー研究所の登録商
標),倍速再生のための周波数特性などの各種調整を行
うアナログ方式の周波数特性の調整回路を設ける必要が
ある。
【0004】このように、アナログ再生系3内に独立し
たアナログ方式の周波数特性の調整回路を設けているた
め、テーププレーヤ全体の回路構成が多くなって、コス
トの高いものになる。またディジタル系の信号処理系と
アナログ再生系3を別個に別経路として設けている結
果、装置全体の制御処理も複雑なものとなっている。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディジタル記録系とアナログ再生系を備えている
データ処理装置において、アナログ再生系の再生信号
を、ディジタル記録系の回路を利用して処理できるよう
にしたデータ処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、ディジタル記録系およびアナログ再
生系を備え、前記ディジタル記録系には、入力信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換部と、このディジタ
ル信号を所定の周波数帯域ごとの信号に分割するバンド
フィルタと、この分割された信号を記録用の信号となる
ように処理する記録信号処理部と、処理後の信号を磁気
テープに記録する記録部とが設けられているデータ処理
装置であって、前記アナログ再生系からの再生出力が前
記A/D変換部に入力されてディジタル信号に変換され
さらに前記バンドフィルタに入力されるようになってお
り、且つこのバンドフィルタにより所定の周波数帯域ご
とに分割された信号に対し周波数特性の設定を行って再
生出力を得るディジタル信号処理部が設けられているこ
とを特徴とするものである
【0007】
【作用】上記手段によれば、アナログ再生系からの再生
信号を、ディジタル記録系のA/D変換部に入力してデ
ィジタル信号に変換する。このディジタル信号をディジ
タル記録系に設けられたバンドフィルタにより所定の周
波数帯域ごとの信号に分割する。そしてこの分割された
各周波数帯域ごとの信号をディジタル信号処理部により
イコライザイやドルビーノイズリダクションなどの周波
数調整処理し、再生出力とする。このようにディジタル
記録系に設けられた少なくともA/D変換部とバンドフ
ィルタを使用してディジタル式に周波数処理することに
より、アナログ再生系に別個のアナログ方式の周波数調
整回路を設けることが不要になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明のデータ処理装置の一実施例として
ディジタル・アナログ兼用のテーププレーヤの信号処理
装置を示す概略構成ブロック図である。図1の装置にお
いて、ディジタル記録・再生系Aには、入力されたアナ
ログ信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジ
タル変換器(図1中「A/D変換器」と表示する)1
1、ディジタル信号の入出力器12、再生されたディジ
タル信号をアナログ信号に変換して出力するディジタル
・アナログ変換器(図中「D/A変換器」と表示する)
13が設けられている。
【0009】前記アナログ・ディジタル変換器11、デ
ィジタル・アナログ変換器13、ディジタル入出力器1
2は、それぞれサブバンドフィルタ14,15に接続さ
れている。前記サブバンドフィルタ14は例えば右チャ
ンネル用に使用され、サブバンドフィルタ15は左チャ
ンネル用に使用される。これらのサブバンドフィルタ1
4,15は、記録動作中は入力されたディジタル信号を
所定の周波数帯域ごとの信号に分割し、再生動作中は分
割された信号を例えば音響としてのディジタル信号とし
出力できるように再構成するようになっている。
【0010】符号18はディジタル記録・再生用の演算
部であり、記録時には、サブバンドフィルタ14,15
により所定の周波数帯域ごとの信号に分割されたディジ
タル信号を演算して、可聴域の信号を主体とする記録信
号となるように圧縮して符号化する。また再生時には、
圧縮された再生信号の符号から再生音響のディジタル信
号を復元する機能を有している。符号19はSBC部で
あり、前記演算部18により圧縮されて符号化された信
号がここでテープに記録できるようにフォーマット化さ
れる。また再生時にはテープから読み取られた信号がこ
のSBC部にてデフォーマット化されて演算部18に送
られる。
【0011】符号20はECC部であり、ここで記録時
にはSBC部19によりフォーマット化された信号にエ
ラー訂正符号が付加され、再生時にはテープから読み取
られた信号のエラー訂正が行なわれまたは補間が行なわ
れる。符号21はDSP部であり、ここでは、記録時に
はフォーマット化されたディジタル信号に同期信号等が
付加されて記録可能な信号に同期変調され、再生時には
再生された信号が同期復調される。なお、符号28は、
DSP部21による処理のためのRAM(Random Acces
s Memory)である。またディジタルイコライザ22で
は、磁気テープから再生されたディジタル信号の周波数
調整が行なわれる。
【0012】符号24は、記録用ディジタルアンプであ
り、このディジタルアンプ24からのディジタル出力が
記録用磁気ヘッド25により、磁気テープTに記録され
る。また磁気テープTから磁気ヘッド26により読み出
されたディジタル信号は、再生用ディジタルアンプ23
からイコライザ22に出力される。
【0013】次にアナログ再生系Bの構成について説明
する。アナログ再生系Bでは、アナログ再生用磁気ヘッ
ド27による磁気テープTからの読み取り出力が、アナ
ログ再生アンプ29により増幅されるが、本実施例で
は、このアナログ再生アンプ29からの出力経路30
が、前記ディジタル記録・再生系Aのアナログ・ディジ
タル変換器11に入力されている。
【0014】アナログ再生アンプ29からのアナログ出
力は、アナログ・ディジタル変換器11によりディジタ
ル信号に変換され、さらにサブバンドフィルタ14と1
5に入力され、ここで所定の周波数ごとの信号に分割さ
れる。またアナログ信号からディジタル信号に変換され
たものを処理するものとしてDSP部16すなわちディ
ジタル信号の周波数調整を行うディジタル信号処理部が
設けられている。このDSP部16では、コントローラ
17からの制御信号を受けて指定されたモードによる周
波数処理が行なわれる。このコントローラ17により、
DSP部16は再生イコライザとしての機能を発揮し、
またドルビーノイズリダクション、ノーマル走行速度/
倍速による周波数調整の切換え、ノーマルテープ/クロ
ームテープ/メタルテープに応じた周波数特性の調整が
行なわれる。
【0015】次に上記構成のテーププレーヤの信号処理
装置の動作について説明する。 [アナログ再生動作] オーディオ信号等のアナログ信号が記録された磁気テー
プが装填され、アナログ再生ヘッド27によりアナログ
信号が再生されると、このアナログ信号はアナログ再生
アンプ29を経てアナログ・ディジタル変換器11に入
力される。このアナログ・ディジタル変換器11でアナ
ログ再生信号信号がディジタル信号に変換され、サブバ
ンドフィルタ14,15に入力される。これらのサブバ
ンドフィルタ14,15では、入力されたディジタル信
号がアナログ周波数の各帯域ごとに相当する信号に分割
される。例えばアナログ周波数の150kHzごとの帯
域に相当する信号として32分割され、これがDSP部
16に出力される。
【0016】このDSP部16では、前記コントローラ
17の制御信号により、例えば32分割された各周波数
帯に相当するディジタル信号に対して周波数特性の切換
が行なわれる。この処理動作では、コントローラ17に
よる切換により再生イコライザとして機能し、またドル
ビーノイズリダクション、テープ走行速度に応じた周波
数特性の調整などが行なわれる。DSP部16により処
理された信号は、ディジタル・アナログ変換器13に送
られ、アナログ再生信号として出力される。あるいはデ
ィジタル入出力器12によりディジタル信号のまま出力
される。
【0017】さらに、図1に示す実施例では、ECC部
20がデータの補間機能を有しているので、これを利用
して再生信号の補間をすることが可能である。この場
合、アナログ再生信号をディジタル信号に変換し、サブ
バンドフィルタ14,15を経た後に、鎖線(イ)で示
すように、ECC部20へ送り、データ補間を行ってか
らDSP部16へ入力させればよい。ECC部20の補
間機能を利用することにより、アナログ再生信号の補間
が可能になり、例えばテープ傷などによるノイズの除去
などを行うことが可能になる。
【0018】[ディジタル記録動作]音響アナログ信号
はアナログ・ディジタル変換器11に入力され、ディジ
タル信号に変換される。また入力信号が例えばCDプレ
ーヤ等からディジタル信号として送られた場合にはディ
ジタル入出力器12に入力される。これらのディジタル
入力信号は、サブバンドフィルタ14,15にて、例え
ばアナログ周波数の150kHzごとの信号に32分割
される。この32分割された各帯域に相当する信号は演
算部18により、可聴域の帯域を主体とした信号に圧縮
されて符号化される。そしてSBC部19にてフォーマ
ット化され、ECC部20にてエラー訂正符号が付加さ
れるなどして、DSP部から記録用ディジタルアンプ2
4を経て磁気ヘッド25により磁気テープTに記録され
る。
【0019】[ディジタル再生]再生用磁気ヘッド26
により磁気テープTからディジタル信号が再生される
と、このディジタル信号は再生ディジタルアンプ23に
より増幅され、ディジタルイコライザ22とDSP部2
1を経て、ECC部20にてエラー訂正や補間がなされ
る。さらにSBC部19によりデフォーマット化され、
演算部18により複合化され、サブバンドフィルタ1
4,15により再構成されて、ディジタル入出力器12
又はディジタル・アナログ変換器13から出力される。
【0020】なお、上記実施例では、アナログの場合の
再生処理のみについて説明したが、アナログ信号の記録
においても同様にディジタル記録・再生系Aの回路を使
用することが可能である。例えば、アナログ信号を記録
する際、アナログ・ディジタル変換器11によりディジ
タル信号に変換し、サブバンドフィルタ14,15にに
より各周波数帯に相当する信号に分割し、DSP部16
によりドルビーノイズリダクションなどの周波数調整処
理を行い、その後ディジタル・アナログ変換器13によ
りアナログ信号に復元して、アンプならびに磁気ヘッド
により磁気テープに対してアナログ記録してもよい。ま
た記録媒体は磁気テープに限られず、記録再生ディスク
装置であってもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、アナログ
信号をディジタル信号の処理部により処理するのでアナ
ログ処理のための部品が必要なくなり、回路の構成部品
の数が減少する。また、すべての信号処理回路をディジ
タル回路として構成できるので、回路設計、回路制御、
調整作業なども容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのテーププレーヤの信
号処理装置を示す概略構成ブロック図である。
【図2】従来のテーププレーヤの信号処理装置を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
11 アナログ・ディジタル変換器 12 ディジタル入出力器 13 ディジタル・アナログ変換器 14,15 サブバンドフィルタ 16 DSP部 17 コントローラ 18 演算部 25,26 ディジタル用磁気ヘッド 27 アナログ用磁気ヘッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル記録系およびアナログ再生系
    を備え、前記ディジタル記録系には、入力信号をディジ
    タル信号に変換するA/D変換部と、このディジタル信
    号を所定の周波数帯域ごとの信号に分割するバンドフィ
    ルタと、この分割された信号を記録用の信号となるよう
    に処理する記録信号処理部と、処理後の信号を磁気テー
    プに記録する記録部とが設けられているデータ処理装置
    であって、前記アナログ再生系からの再生出力が前記A
    /D変換部に入力されてディジタル信号に変換されさら
    に前記バンドフィルタに入力されるようになっており、
    且つこのバンドフィルタにより所定の周波数帯域ごとに
    分割された信号に対し周波数特性の設定を行って再生出
    力を得るディジタル信号処理部が設けられていることを
    特徴とするデータ処理装置。
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