JP2000149439A - 多チャンネル音声再生装置 - Google Patents

多チャンネル音声再生装置

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JP2000149439A
JP2000149439A JP10322341A JP32234198A JP2000149439A JP 2000149439 A JP2000149439 A JP 2000149439A JP 10322341 A JP10322341 A JP 10322341A JP 32234198 A JP32234198 A JP 32234198A JP 2000149439 A JP2000149439 A JP 2000149439A
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sampling frequency
audio
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Yoshikazu Tanaka
吉一 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネル毎に異なるサンプリング周波数を
採用したDVDオーディオ(多チャンネル音声データ)
を、チャンネル数より少ない数のDACを用いてD/A
変換して再生できるようなDVDオーディオ再生装置を
提供する。 【解決手段】 復号部12は、少なくとも1つのチャン
ネルの音声データに対して、その音声データのサンプリ
ング周波数を、別のチャンネルの音声データのサンプリ
ング周波数と一致させるようなサンプリング周波数変換
処理を行う。DAC部13は、それによってサンプリン
グ周波数が互いに一致した複数のチャンネルの音声デー
タを時分割的にD/A変換することができる。その結
果、チャンネル毎に異なるサンプリング周波数を採用し
た多チャンネル音声データを、チャンネル数より少ない
数のDAC131を用いてD/A変換して再生できるよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多チャンネル音声
再生装置に関し、より特定的には、DVDオーディオ、
すなわち、DVDに記録された超Hi−Fi(高忠実
度)多チャンネル音声を再生するためのDVDオーディ
オ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DVD(Digital Versat
ile Disc)は、本来、映像を対象として開発さ
れた記録媒体であり、CD(Compact Dis
c)の6倍以上の容量を持つ。DVDオーディオは、こ
の大容量を誇るDVDに音声だけを記録することによっ
て、超Hi−Fi音声の多チャンネル再生を実現しよう
とするものである。CDの場合、サンプリング周波数4
4.1kHzで16ビット直線量子化が行われ、それに
よって、再生周波数の上限が22kHz、ダイナミック
レンジが98dBの音声の2チャンネル再生を実現して
いる。これに対し、DVDオーディオの場合、例えば、
サンプリング周波数96kHzで24ビット直線量子化
を行うとすれば、48kHz/144dBの音声の6チ
ャンネル再生を実現することが可能となる。なお、再生
音のクオリティないし忠実度には、再生周波数の上限の
高低やダイナミックレンジ、周波数特性の平坦さなどが
含まれるが、以下で再生音のクオリティないし忠実度と
は、再生周波数の上限の高低をいうものとする。
【0003】さて、DVDオーディオは、現在、実用化
に向けて規格が検討されている最中である。従って、従
来、DVDオーディオを再生するためのDVDオーディ
オ再生装置は存在しない。そこで、以下には、DVDに
記録された映像およびそれに付随する音声を再生する従
来のDVD再生装置について説明する。
【0004】図5は、従来のDVD再生装置の、音声の
再生に関わる回路部分の要部の構成を示すブロック図で
ある。図5に示す装置が再生するのは、DVDに記録さ
れた映像データおよびそれに付随する音声データである
が、映像データと音声データは互いに独立した処理回路
を通じて再生されるので、ここでは、映像データの再生
に関する説明は省略する。なお、DVDに記録された音
声データは、マイク等を通じて収録したアナログ音声を
A/D変換して得られるディジタル音声データに対し
て、MPEG2音声規格等に基づく圧縮符号化処理・変
調処理等を施したものであり、多チャンネル・データ
(ここでは、6チャンネル・データ)の態様を有する。
【0005】図5において、DVDから読み出された音
声データは、復調部50へと与えられる。復調部50
は、与えられた音声データを復調する。復調部50の出
力は、誤り訂正部51へと入力される。誤り訂正部51
は、入力された音声データの誤りを訂正する。誤り訂正
回路の出力は、オーディオ復号部52に与えられる。オ
ーディオ復号部52は、与えられた音声データを復号す
る。オーディオ復号部52の出力は、DAC部53に入
力される。DAC部53は、例えば1個のDAC(ディ
ジタル・アナログ・コンバータ)を含み、時分割処理を
行うことによって、入力された音声データをチャンネル
毎にD/A変換する。または、例えば3個のDACを用
いて2チャンネルずつD/A変換しても、6個のDAC
を用いて各チャンネルを個別にD/A変換してもよい。
ただし、DACの処理速度が許せば、装置規模・価格等
の点でDACの数が少ない方が好ましい。DAC部53
の出力は、LPF部54に与えられる。LPF部54
は、6個のローパスフィルタを含み、与えられた各チャ
ンネルの音声信号から所定周波数(カットオフ周波数)
以下の成分のみを抽出して、第1チャンネル〜第6チャ
ンネルアナログ音声信号として出力する。こうして従来
のDVD再生装置から出力される各チャンネルのアナロ
グ音声信号は、図示しないアンプで増幅された後、図6
に示すような6台のスピーカに入力される。各スピーカ
は、入力されたアナログ音声信号を、その振動板を通じ
てユーザが聴覚的に認識可能な空気振動の態様で出力す
る。
【0006】図6は、図5に示す従来のDVD再生装置
に接続される従来のスピーカ・システムの構成・配置を
示す模式図である。図6において、従来のスピーカ・シ
ステムは、左右一対のメインスピーカ60と、左右一対
のリアスピーカ61と、センタスピーカ62と、サブウ
ーハ63とで構成される。部屋の中央に位置するユーザ
の前方左右には、一対のメインスピーカ60が置かれ、
後方左右には、一対のリアスピーカ61が置かれる。加
えて、メインスピーカ60の間にセンタスピーカ62
が、部屋の一隅にサブウーハ63が設置される。なお、
センタスピーカ62は、主としてボーカル(人の声)を
明瞭に再生するためのに設けられる中音域用スピーカで
あり、サブウーハ63は、再生音の低音域を補強するた
めの(無指向性の)低音域用スピーカである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図5に
示すような従来のDVD再生装置は、DVDに記録され
た映像に付随する音声(多チャンネル音声データ)を再
生する機能を持つ。DVDオーディオも多チャンネル音
声データなので、基本的には、従来のDVD再生装置の
音声再生機能を流用することによって、DVDオーディ
オ再生装置を実現できる。
【0008】しかしながら、従来のDVD再生装置の音
声再生機能を流用したようなDVDオーディオ再生装置
には、例えば、次の(1)のような問題点がある。 (1)DVDオーディオ規格では、チャンネル毎に異な
るサンプリング周波数を採用可能とすることも検討され
ている。それにより、大きくはあるが有限なDVDの容
量の有効利用が図れるからである。ところが、チャンネ
ル毎に異なるサンプリング周波数を採用する場合、チャ
ンネル数に等しい数のDACが必要となる。なぜなら、
従来、サンプリング周波数を切り換えつつ時分割的に複
数チャンネルの音声データをD/A変換するようなDA
Cは提供されておらず、新規開発も容易でないからであ
る。なお、チャンネル数に等しい数のDACを設けた場
合、装置が大規模かつ高価となる。
【0009】それゆえに、本発明の第1の目的は、チャ
ンネル毎に異なるサンプリング周波数を採用したDVD
オーディオ(多チャンネル音声データ)を、チャンネル
数より少ない数のDACを用いてD/A変換して再生で
きるようなDVDオーディオ再生装置を提供することで
ある。
【0010】また、DVDオーディオ再生装置の普及を
図るには、ハイエンド性能の向上を追求する一方で、次
の(2)のような点に配慮することも重要となる。 (2)DVDオーディオで可能なハイエンド性能を現実
に発揮するには、オーディオ・システム全体、すなわち
アンプやスピーカ等にもDVDオーディオ再生装置と同
レベルの性能が要求される。しかし、そうしたアンプや
スピーカを全てのユーザが所有しているわけではなく、
DVDオーディオ再生装置と共に新規に購入するには費
用がかかりすぎる。そのため、多くのユーザは、DVD
オーディオ再生装置を購入しても、当面の間は既存のオ
ーディオ・システムに接続して利用すると予想される。
また、ハイエンド性能は求めず、既存のシステムを活用
して気軽にDVDオーディオを楽しめるようなDVDオ
ーディオ再生装置を望むユーザも少なくないと思われ
る。従って、DVDオーディオ再生装置は、既存のオー
ディオ・システム、例えば図6に示すような従来のスピ
ーカ・システムにも接続可能な出力態様を持ち、その場
合はハイエンド性能こそ得られないが、気軽に高品質な
DVDオーディオを楽しめることが望ましい。
【0011】それゆえに、本発明の第2の目的は、既存
のオーディオ・システムに接続可能な出力態様を持ち、
既存のオーディオ・システムに接続して気軽にDVDオ
ーディオを楽しめるようなDVDオーディオ再生装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、記録媒体に記録された、互いに異なるサンプリ
ング周波数でサンプリングされた複数のチャンネルの音
声データを符号化して得られた多チャンネル音声データ
を再生するための多チャンネル音声再生装置であって、
記録媒体から多チャンネル音声データを読み出す読み出
し手段、読み出し手段が読み出した多チャンネル音声デ
ータを復号する復号手段、復号手段が復号して得られた
各チャンネルの音声データをD/A変換するDAC手
段、およびDAC手段がD/A変換して得られた各チャ
ンネルの音声信号から、当該音声信号のサンプリング周
波数に応じて決まるカットオフ周波数以下の成分を抽出
して、チャンネル毎のアナログ音声信号の態様で出力す
るLPF手段を備え、復号手段は、復号して得られた少
なくとも1つのチャンネルの音声データに対して、その
音声データのサンプリング周波数を、復号して得られた
別のチャンネルの音声データのサンプリング周波数と一
致させるようなサンプリング周波数変換処理を行うサン
プリング周波数変換手段を含み、DAC手段は、サンプ
リング周波数変換処理によってサンプリング周波数が互
いに一致した複数のチャンネルの音声データを時分割的
にD/A変換するディジタル・アナログ・コンバータを
含んでいる。
【0013】上記第1の発明では、少なくとも1つのチ
ャンネルの音声データに対して、その音声データのサン
プリング周波数を、別のチャンネルの音声データのサン
プリング周波数と一致させるようなサンプリング周波数
変換処理を行うので、それによってサンプリング周波数
が互いに一致した複数のチャンネルの音声データを時分
割的にD/A変換することができる。その結果、チャン
ネル毎に異なるサンプリング周波数を採用した多チャン
ネル音声データを、チャンネル数より少ない数のDAC
を用いてD/A変換して再生できるようになる。
【0014】第2の発明は、第1の発明において、LP
F手段は、DAC手段がD/A変換して得られた各チャ
ンネルの音声信号が入力され、当該音声信号について決
められたカットオフ周波数以下の成分のみを透過させる
可変的なフィルタ特性を持つ、多チャンネル音声データ
のチャンネル数と等しい台数の可変ローパスフィルタを
含み、復号手段は、可変ローパスフィルタのフィルタ特
性を制御する手段を含んでいる。
【0015】上記第2の発明では、少なくとも1つのチ
ャンネルの音声データに対して、その音声データのサン
プリング周波数を、別のチャンネルの音声データのサン
プリング周波数と一致させるようなサンプリング周波数
変換処理を行った結果、サンプリング周波数の種類が少
なくなるのに伴ってカットオフ周波数の種類も減るの
で、可変的なフィルタ特性を持つローパスフィルタを用
いた場合、そのフィルタ特性を制御する処理が軽減され
る。
【0016】第3の発明は、第1の発明において、LP
F手段は、DAC手段がD/A変換して得られた各チャ
ンネルの音声信号が入力され、当該音声信号について決
められたカットオフ周波数以下の成分のみを透過させる
固定的なフィルタ特性を持つ、多チャンネル音声データ
のチャンネル数と等しい台数のローパスフィルタを含ん
でいる。
【0017】上記第3の発明では、少なくとも1つのチ
ャンネルの音声データに対して、その音声データのサン
プリング周波数を、別のチャンネルの音声データのサン
プリング周波数と一致させるようなサンプリング周波数
変換処理を行った結果、サンプリング周波数の種類が少
なくなるのに伴ってカットオフ周波数の種類も減るの
で、固定的なフィルタ特性を持つローパスフィルタを用
いた場合、フィルタの種類が少なくて済む。
【0018】第4の発明は、第1の発明において、サン
プリング周波数変換手段は、アップサンプリングする場
合は補間処理によって、ダウンサンプリングする場合は
間引き処理によって、サンプリング周波数変換処理を行
うことを特徴としている。
【0019】上記第4の発明では、補間/間引き処理に
よってサンプリング周波数変換処理を行うので、サンプ
リング周波数変換を容易に行える。
【0020】第5の発明は、DVDに記録された、互い
に異なるサンプリング周波数でサンプリングされた複数
のチャンネルの音声データを符号化して得られた多チャ
ンネル音声データを再生するためのDVDオーディオ再
生装置であって、DVDから多チャンネル音声データを
読み出す読み出し手段、読み出し手段が読み出した多チ
ャンネル音声データを復号する復号手段、復号手段が復
号して得られた各チャンネルの音声データをD/A変換
するDAC手段、およびDAC手段がD/A変換して得
られた各チャンネルの音声信号から、当該音声信号のサ
ンプリング周波数に応じて決まるカットオフ周波数以下
の成分を抽出して、チャンネル毎のアナログ音声信号の
態様で出力するLPF手段を備え、復号手段は、復号し
て得られた少なくとも1つのチャンネルの音声データに
対して、その音声データのサンプリング周波数を、復号
して得られた別のチャンネルの音声データのサンプリン
グ周波数と一致させるようなサンプリング周波数変換処
理を行うサンプリング周波数変換手段を含み、DAC手
段は、サンプリング周波数変換処理によってサンプリン
グ周波数が互いに一致した複数のチャンネルの音声デー
タを時分割的にD/A変換するディジタル・アナログ・
コンバータを含んでいる。
【0021】上記第5の発明では、少なくとも1つのチ
ャンネルの音声データに対して、その音声データのサン
プリング周波数を、別のチャンネルの音声データのサン
プリング周波数と一致させるようなサンプリング周波数
変換処理を行うので、それによってサンプリング周波数
が互いに一致した複数のチャンネルの音声データを時分
割的にD/A変換することができる。その結果、チャン
ネル毎に異なるサンプリング周波数を採用したDVDオ
ーディオ(多チャンネル音声データ)を、チャンネル数
より少ない数のDACを用いてD/A変換して再生でき
るようになる。
【0022】第6の発明は、DVDに記録された、互い
に異なるサンプリング周波数でサンプリングされた6チ
ャンネルの音声データを符号化して得られた6チャンネ
ル音声データを再生するためのDVDオーディオ再生装
置であって、DVDから6チャンネル音声データを読み
出す読み出し手段、読み出し手段が読み出した6チャン
ネル音声データを復号する復号手段、復号手段が復号し
て得られた各チャンネルの音声データをD/A変換する
DAC手段、およびDAC手段がD/A変換して得られ
た各チャンネルの音声信号から、当該音声信号のサンプ
リング周波数に応じて決まるカットオフ周波数以下の成
分を抽出して、チャンネル毎のアナログ音声信号の態様
で出力するLPF手段を備え、復号手段は、復号して得
られた3つのチャンネルの音声データに対して、それら
の音声データのサンプリング周波数を、復号して得られ
た別の3つのチャンネルの音声データのサンプリング周
波数とそれぞれ一致させるようなサンプリング周波数変
換処理を行うサンプリング周波数変換手段を含み、DA
C手段は、サンプリング周波数変換処理によってサンプ
リング周波数が互いに一致した2つのチャンネルの音声
データを時分割的にD/A変換する3台のディジタル・
アナログ・コンバータを含んでいる。
【0023】上記第6の発明では、3つのチャンネルの
音声データに対して、それらの音声データのサンプリン
グ周波数を、別の3つのチャンネルの音声データのサン
プリング周波数と一致させるようなサンプリング周波数
変換処理を行うので、それによってサンプリング周波数
が互いに一致した各2チャンネル3組の音声データをそ
れぞれ時分割的にD/A変換することができる。その結
果、チャンネル毎に異なるサンプリング周波数を採用し
たDVDオーディオ(6チャンネル音声データ)を、3
台のDACを用いてD/A変換して再生できるようにな
る。また、既存のオーディオ・システムに接続可能な6
チャンネルの出力態様を持つので、既存のオーディオ・
システムに接続して気軽にDVDオーディオを楽しめる
ようなる。この場合、DVDオーディオで可能なハイエ
ンド性能は必ずしも得られないが、従来のシステムから
の再生音の聴覚上のクオリティを高めることができる。
さらには、3台のDACを、それぞれ2チャンネルの音
声データを時分割的にD/A変換する機能を有するDA
Cとしたので、高速なDACである必要はなく、また、
2チャンネルの音声データを時分割的にD/A変換する
機能を有するDACが現在広く用いられているので、価
格が安く済む。
【0024】第7の発明は、第6の発明において、LP
F手段は、DAC手段がD/A変換して得られた各チャ
ンネルの音声信号が入力され、当該音声信号について決
められたカットオフ周波数以下の成分のみを透過させる
可変的なフィルタ特性を持つ6台の可変ローパスフィル
タを含み、復号手段は、各可変ローパスフィルタのフィ
ルタ特性を制御する手段を含んでいる。
【0025】上記第7の発明では、3つのチャンネルの
音声データに対して、その音声データのサンプリング周
波数を、別の3つのチャンネルの音声データのサンプリ
ング周波数と一致させるようなサンプリング周波数変換
処理を行った結果、サンプリング周波数が3種類となる
のに伴ってカットオフ周波数も3種類に減るので、可変
的なフィルタ特性を持つローパスフィルタを用いた場
合、そのフィルタ特性を制御する処理が概ね半分に軽減
される。
【0026】第8の発明は、第6の発明において、LP
F手段は、DAC手段がD/A変換して得られた各チャ
ンネルの音声信号が入力され、当該音声信号について決
められたカットオフ周波数以下の成分のみを透過させる
固定的なフィルタ特性を持つ6台のローパスフィルタを
含んでいる。
【0027】上記第8の発明では、3つのチャンネルの
音声データに対して、その音声データのサンプリング周
波数を、別の3つのチャンネルの音声データのサンプリ
ング周波数と一致させるようなサンプリング周波数変換
処理を行った結果、サンプリング周波数が3種類となる
のに伴ってカットオフ周波数も3種類に減るので、固定
的なフィルタ特性を持つローパスフィルタを用いた場
合、フィルタの種類が半分で済む。
【0028】第9の発明は、第6の発明において、サン
プリング周波数変換手段は、アップサンプリングする場
合は補間処理によって、ダウンサンプリングする場合は
間引き処理によって、サンプリング周波数変換処理を行
うことことを特徴としている。
【0029】上記第9の発明では、補間/間引き処理に
よってサンプリング周波数変換処理を行うので、サンプ
リング周波数変換を容易に行える。
【0030】第10の発明は、互いに異なるサンプリン
グ周波数でサンプリングされた複数のチャンネルの音声
データを符号化して得られた多チャンネル音声データを
再生するための方法であって、多チャンネル音声データ
を復号するステップ、多チャンネル音声データを復号し
て得られた各チャンネルの音声データをD/A変換する
ステップ、および多チャンネル音声データを復号して得
られた各チャンネルの音声信号から、当該音声信号のサ
ンプリング周波数に応じて決まるカットオフ周波数以下
の成分を抽出して、チャンネル毎のアナログ音声信号の
態様で出力するステップを備え、多チャンネル音声デー
タを復号する際、復号して得られた少なくとも1つのチ
ャンネルの音声データに対して、その音声データのサン
プリング周波数を、復号して得られた別のチャンネルの
音声データのサンプリング周波数と一致させるようなサ
ンプリング周波数変換処理を行い、多チャンネル音声デ
ータを復号して得られた各チャンネルの音声データをD
/A変換する際、サンプリング周波数変換処理によって
サンプリング周波数が互いに一致した複数のチャンネル
の音声データを時分割的にD/A変換することを特徴と
している。
【0031】第11の発明は、コンピュータ装置におい
て実行される、互いに異なるサンプリング周波数でサン
プリングされた複数のチャンネルの音声データを符号化
して得られた多チャンネル音声データを再生するための
プログラムを記録した記録媒体であって、多チャンネル
音声データを復号するステップ、多チャンネル音声デー
タを復号して得られた各チャンネルの音声データをD/
A変換するステップ、および多チャンネル音声データを
復号して得られた各チャンネルの音声信号から、当該音
声信号のサンプリング周波数に応じて決まるカットオフ
周波数以下の成分を抽出して、チャンネル毎のアナログ
音声信号の態様で出力するステップを備え、多チャンネ
ル音声データを復号する際、復号して得られた少なくと
も1つのチャンネルの音声データに対して、その音声デ
ータのサンプリング周波数を、復号して得られた別のチ
ャンネルの音声データのサンプリング周波数と一致させ
るようなサンプリング周波数変換処理を行い、多チャン
ネル音声データを復号して得られた各チャンネルの音声
データをD/A変換する際、サンプリング周波数変換処
理によってサンプリング周波数が互いに一致した複数の
チャンネルの音声データを時分割的にD/A変換するこ
とを特徴とする動作環境を、コンピュータ装置上で実現
するためのプログラムを記録している。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る多チャンネル音声再生装置の要部の構成を示すブロ
ック図である。本発明の第1の実施形態に係る多チャン
ネル音声再生装置が再生するのは、例えばDVDなどの
光ディスクや、MDなどの磁気ディスク、DATなどの
磁気テープ等、所定の記録媒体に記録された多チャンネ
ル音声データである。ここでいう多チャンネル音声デー
タには、DVDオーディオ(従来の技術を参照)も含ま
れる。
【0033】なお、記録媒体の種類によって、記録媒体
からデータを読み出すための図示しないドライブ機構の
構成が異なり、またデータのフォーマット等も異なる
が、いずれの場合でも、図1に示された要部の構成には
変わりがない。また、音声以外のデータ、例えば画像デ
ータや文字データ等が、音声データに付随して記録媒体
にさらに記録されていてもよい。その場合も、音声以外
のデータは、図示しない専用再生回路を通じて音声デー
タとは独立に再生されるので、図1に示された要部の構
成には変わりがない。
【0034】そこで、本実施形態では、所定の記録媒体
に記録されたnチャンネル音声データ(nは、2以上の
任意の整数)を再生する場合を説明する。ただし、各チ
ャンネル(第1チャンネル,第2チャンネル,…,第n
チャンネル)の音声データは、互いに異なるサンプリン
グ周波数(fs1,fs2,…,fsn)でサンプリン
グして得られたディジタル・データであり、所定の符号
化処理・変調処理が施されている。符号化処理として
は、例えば、従来のDVD音声データであればMPEG
2音声規格による圧縮符号化があり、DVDオーディオ
・データであれば24ビット直線量子化等がある。変調
処理としては、例えば、EFM方式がある。
【0035】図1において、本発明の第1の実施形態に
係る多チャンネル音声再生装置は、復調部10と、誤り
訂正部11と、復号部12と、DAC部13と、LPF
部14とを備えている。復調部10は、nチャンネル音
声データを復調する。誤り訂正部11は、復調部10の
出力データの誤りを訂正する。復号部12は、誤り訂正
部11の出力データを復号する。DAC部13は、m
(mは、1≦m<nを満たす任意の整数)個のDAC1
31(ディジタル・アナログ・コンバータ)を含み、復
号部12の出力データをD/A変換する。LPF部14
は、n個のLPF141を含み、DAC部13の出力信
号から所定周波数(カットオフ周波数)以下の周波数成
分だけを抽出して、アナログ音声信号として出力する。
【0036】ただし、復号部12は、サンプリング周波
数変換回路121を含み、互いにサンプリング周波数の
異なるnチャンネルの音声データのうち、所定のm個の
チャンネルを除く(n−m)個のチャンネルの音声デー
タについて、サンプリング周波数を、上記のm個のチャ
ンネルのいずれかと互いに一致するように変換する処理
を施す。アップサンプリングする場合は補間処理が、ダ
ウンサンプリングする場合は間引き処理が行われる。こ
のサンプリング周波数変換処理によって、変換前はn種
類あったサンプリング周波数(fs1,fs2,…,f
sn)が、変換後はm種類(fs1,fs2,…,fs
m)となる。
【0037】その結果として、DAC部13は、m個の
DAC131(ディジタル・アナログ・コンバータ)を
持てばよい。すなわち、例えば、m個のDAC131
(第1DAC131,第2DAC131,…,第mDA
C131)のうち1個を、(n−m+1)チャンネルの
音声データを時分割的にD/A変換する機能を有するD
AC131とし、他の(m−1)個のDAC131を、
それぞれ1チャンネルの音声データをD/A変換する機
能を有するDAC131とすることによって、復号部1
2からのnチャンネル音声データをD/A変換できる。
【0038】ただし、最も好ましいのは、nが偶数の場
合、m=n/2として、m個のDAC131を、それぞ
れ2チャンネルの音声データを時分割的にD/A変換す
る機能を有するDAC131とすることであり、nが奇
数の場合、m=(n−1)/2として、(m−1)個の
DAC131を、それぞれ2チャンネルの音声データを
時分割的にD/A変換する機能を有するDAC131と
し、他の1個のDAC131を、1チャンネルの音声デ
ータをD/A変換する機能を有するDAC131とする
ことである。なぜなら、例えば上記のように(n−m+
1)チャンネルの音声データを時分割的にD/A変換す
る場合ほど高速な処理は必要なく、また、2チャンネル
の音声データを時分割的にD/A変換する機能を有する
DAC131が現在広く用いられているので、価格的に
有利だからである。なお、図1には、nが偶数で、m=
n/2であり、m個のDAC131(第1〜第mDAC
131)を、それぞれ2チャンネルの音声データを時分
割的にD/A変換する機能を有するDAC131とした
場合が示されている。
【0039】また、サンプリング周波数がm種類(fs
1,fs2,…,fsm)となった結果、LPF部14
は、カットオフ周波数がfc1,fc2,…,fcmの
LPF141(つまりm種類のLPF141)を、合わ
せてn個持てばよい。あるいは、m種類のカットオフ周
波数fc1,fc2,…,fcmを相互に切り換える機
能を持つ可変LPF(後述)をn個持ってもよい。後者
の場合、復号部12にカットオフ周波数切り換え制御回
路(後述)を設けて、可変LPFを制御する必要があ
る。なお、図1には、nが偶数で、m=n/2であり、
カットオフ周波数がfc1,fc2,…,fcmのLP
F141が各2個、LPF部14に設けられた場合が示
されている。
【0040】以下には、上記のように構成された多チャ
ンネル(nチャンネル)音声再生装置の動作を説明す
る。最初、ユーザは、スイッチ(図示せず)を操作して
上記の多チャンネル音声再生装置を起動し、次いで、n
チャンネル音声データを記録した記録媒体をドライブ機
構(図示せず)にセットする。次に、ユーザは、ボタン
(図示せず)を押して再生開始を指示する。応じて、ド
ライブ機構が動作を開始し、記録媒体からnチャンネル
音声データが読み出される。読み出されたnチャンネル
音声データは、復調部10へと入力される。
【0041】復調部10では、nチャンネル音声データ
を復調する処理が行われ、復調部10の出力データが誤
り訂正部11へと入力される。誤り訂正部11では、n
チャンネル音声データの誤りを訂正する処理が行われ
る。この誤り訂正処理は、例えばCRICを用いた誤り
訂正方法によって行う。誤り訂正部11の出力データ
は、復号部12へと入力される。
【0042】復号部12では、nチャンネル音声データ
を復号する処理が行われる。その際、復号部12に設け
られたサンプリング波数変換回路によって、nチャンネ
ル音声データに含まれる第1〜第nチャンネルの音声デ
ータのうち、所定のm個のチャンネルを除く(n−m)
個のチャンネルの音声データ(ここでは、第1〜第(n
−m)チャンネルの音声データ)に対して、サンプリン
グ周波数を、上記所定のm個のチャンネルのいずれかと
互いに一致するように変換する処理を施す。このサンプ
リング周波数変換処理によって、変換前はn種類あった
サンプリング周波数が、変換後はm種類となる。復号部
12の出力データは、DAC部13へと入力される。
【0043】DAC部13では、nチャンネル音声デー
タをD/A変換する処理が行われる。DAC部13に
は、第1〜第mDAC131のm個のDAC131が含
まれている。例えば、m個のDAC131のうち1個
(ここでは、第mDAC131)が、(n−m+1)チ
ャンネルの音声データを時分割的にD/A変換する機能
を有するDACであり、他の(m−1)個のDAC13
1(ここでは、第1〜第(m−1)DAC131)が、
それぞれ1チャンネルの音声データをD/A変換する機
能を有するDACである場合、上記のD/A変換処理
は、次のようになる。すなわち、DAC部13におい
て、第1〜第(m−1)DAC131は、入力されるn
チャンネル音声データに含まれる第1〜第(m−1)チ
ャンネルの音声データをD/A変換し、第mDAC13
1は、入力されるnチャンネル音声データに含まれる第
m〜第nチャンネルの音声データを時分割的にD/A変
換する。
【0044】また、例えば、nが偶数のとき、m=n/
2として、m個のDAC131(すなわち、第1〜第m
DAC131)が、それぞれ2チャンネルの音声データ
を時分割的にD/A変換する機能を有するDACである
場合、上記のD/A変換処理は、次のようになる。すな
わち、DAC部13において、第1〜第mDAC131
は、入力されるnチャンネル音声データに含まれる第1
および第2チャンネル,…,〜第(n−1)および第n
チャンネルの、各2チャンネルの音声データを時分割的
にD/A変換する。
【0045】一方、nが奇数のとき、m=(n−1)/
2として、(m−1)個のDAC131(ここでは、第
1〜第(m−1)DAC131)が、それぞれ2チャン
ネルの音声データを時分割的にD/A変換する機能を有
するDACであり、他の1個のDAC131(ここで
は、第mDAC131)が、1チャンネルの音声データ
をD/A変換する機能を有するDACである場合、上記
のD/A変換処理は、次のようになる。すなわち、DA
C部13において、第1〜第(m−1)DAC131
は、入力されるnチャンネル音声データに含まれる第1
および第2チャンネル,…,第(n−2)および第(n
−1)チャンネルの、各2チャンネルの音声データを時
分割的にD/A変換し、第mDAC131は、第nチャ
ンネルの音声データをD/A変換する。なお、図1に
は、nが偶数で、m=n/2であり、m個のDAC13
1(第1〜第mDAC131)が、各2チャンネルの音
声データを時分割的にD/A変換する場合が示されてい
る。DAC部13の出力信号は、LPF部14へと入力
される。
【0046】LPF部14は、n個のLPF141を含
み、nチャンネル音声信号からカットオフ周波数(fc
1,fc2,…,fcm)以下の周波数成分だけを抽出
して、第1〜第nチャンネル・アナログ音声信号として
出力する。図1には、nが偶数で、m=n/2であり、
カットオフ周波数がfc1,fc2,…,fcmのLP
F141が各2個、すなわち、第1および第2LPF1
41のカットオフ周波数がfc1、…、第(n−1)お
よび第nLPF141のカットオフ周波数がfcmの場
合が示されている。
【0047】なお、m種類のカットオフ周波数fc1,
fc2,…,fcmを相互に切り換える機能を持つ可変
LPF141aをn個持ってもよい。図2に可変LPF
141aの回路構成を、図3にその周波数特性を示す。
図2において、カットオフ周波数切り換え制御回路12
2は、例えば復号部12に設けられ、nチャンネル音声
データのサンプリング周波数に応じて、m種類のカット
オフ周波数fc1,fc2,…,fcmを相互に切り換
えるための制御信号を生成する。可変LPF141a
は、その制御信号に応じてスイッチ(図中、SW1,
…,SW(m−1),SWm)を開閉し、それによって
カットオフ周波数切り換えを行う(図3参照)。
【0048】こうして多チャンネル音声再生装置から出
力された第1〜第nチャンネル・アナログ音声信号は、
上記のカットオフ周波数程度の周波数の信号を増幅可能
な特性を持つ図示しない多チャンネル・アンプを通じて
増幅された後、n台のスピーカに入力される。各スピー
カは、上記のカットオフ周波数程度の周波数の音声を出
力可能な特性を持ち、入力されたアナログ音声信号を、
その振動板を通じてユーザが聴覚的に認識ないしは体感
可能な空気振動の態様で出力する。
【0049】なお、本実施形態に係る多チャンネル音声
再生装置は、所定の記録媒体からデータを読み出すため
の図示しないドライブ装置やLPF回路等を含む音声出
力用基板を増設した汎用的なコンピュータ・システムに
よっても実現できる。その場合、コンピュータ・システ
ムのプログラムメモリには、上記の多チャンネル音声デ
ータを再生するためのプログラムデータが格納される。
CPUは、そのプログラムデータに従って動作し、それ
によって、コンピュータ・システム上では、上記の多チ
ャンネル音声データを再生するための動作環境が実現さ
れる。
【0050】ここで、プログラムメモリへとプログラム
データを格納する方法としては、次の3つの方法があ
る。第1は、プログラムデータを記録した記録媒体から
そのプログラムデータを読み取って、それをプログラム
メモリへと格納する方法である。第2は、ネットワーク
を通じて伝送されてくるプログラムデータを受信して、
それをプログラムメモリへと格納する方法である。第3
は、コンピュータ・システムの出荷時、プログラムデー
タを予めプログラムメモリへと格納しておく方法であ
る。
【0051】以上のように、本実施形態によれば、復号
部12は、少なくとも1つのチャンネルの音声データに
対して、その音声データのサンプリング周波数を、別の
チャンネルの音声データのサンプリング周波数と一致さ
せるようなサンプリング周波数変換処理を行うので、D
AC部13は、それによってサンプリング周波数が互い
に一致した複数のチャンネルの音声データを時分割的に
D/A変換することができる。その結果、チャンネル毎
に異なるサンプリング周波数を採用した多チャンネル音
声データを、チャンネル数より少ない数のDAC131
を用いてD/A変換して再生できるようになる。
【0052】なお、本実施形態では、各チャンネルのサ
ンプリング周波数が固定的に決められているものとして
説明したが、例えば、復号部12とDAC部13との間
にさらにチャンネル切り換え回路を設ければ、各チャン
ネルのサンプリング周波数が相互に入れ替わってもよ
い。
【0053】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係るDVDオーディオ再生装置の要部の構
成を示すブロック図である。本発明の第2の実施形態に
係るDVDオーディオ再生装置が再生するのは、DVD
に記録された6チャンネル音声データである。ただし、
各チャンネル(第1チャンネル,第2チャンネル,…,
第6チャンネル)の音声データは、互いに異なるサンプ
リング周波数(fs1,fs2,…,fs6)でサンプ
リングして得られたディジタル・データであり、所定の
符号化処理・変調処理が施されている。符号化処理とし
ては、例えば、24ビット直線量子化等がある。変調処
理としては、例えば、EFM方式がある。
【0054】図4において、本発明の第2の実施形態に
係るDVDオーディオ再生装置は、復調部40と、誤り
訂正部41と、復号部42と、DAC部43と、LPF
部44とを備えている。復調部40は、6チャンネル音
声データを復調する。誤り訂正部41は、復調部40の
出力データの誤りを訂正する。復号部42は、誤り訂正
部41の出力データを復号する。DAC部43は、3個
のDAC431(ディジタル・アナログ・コンバータ)
を含み、復号部42の出力データをD/A変換する。L
PF部44は、6個のLPF441を含み、DAC部4
3の出力信号から所定周波数(カットオフ周波数)以下
の周波数成分だけを抽出して、アナログ音声信号として
出力する。
【0055】ただし、復号部42は、サンプリング周波
数変換回路421を含み、互いにサンプリング周波数の
異なる6チャンネルの音声データのうち、所定の3個の
チャンネルを除く3個のチャンネルの音声データについ
て、サンプリング周波数を、上記所定のの3個のチャン
ネルのいずれかと互いに一致するように変換する処理を
施す。アップサンプリングする場合は補間処理が、ダウ
ンサンプリングする場合は間引き処理が行われる。この
サンプリング周波数変換処理によって、変換前は6種類
あったサンプリング周波数(fs1,fs2,…,fs
6)が、変換後は3種類(fs1,fs2,fs3)と
なる。
【0056】その結果として、DAC部43は、3個の
DAC431(ディジタル・アナログ・コンバータ)を
持てばよい。すなわち、例えば、3個のDAC431
(第1DAC431,第2DAC431,第3DAC4
31)のうち1個を、4チャンネルの音声データを時分
割的にD/A変換する機能を有するDACとし、他の2
個のDAC431を、それぞれ1チャンネルの音声デー
タをD/A変換する機能を有するDACとすることによ
って、復号部42からの6チャンネル音声データをD/
A変換できる。
【0057】ただし、最も好ましいのは、3個のDAC
431を、それぞれ2チャンネルの音声データを時分割
的にD/A変換する機能を有するDACとすることであ
る。なぜなら、例えば上記のように4チャンネルの音声
データを時分割的にD/A変換する場合ほど高速な処理
は必要なく、また、2チャンネルの音声データを時分割
的にD/A変換する機能を有するDACが現在広く用い
られているので、価格的に有利だからである。なお、図
4には、3個のDAC431(第1〜第3DAC43
1)を、それぞれ2チャンネルの音声データを時分割的
にD/A変換する機能を有するDACとした場合が示さ
れている。
【0058】また、サンプリング周波数が3種類(fs
1,fs2,fs3)となった結果、LPF部44は、
カットオフ周波数がfc1,fc2,fc3のLPF4
41(つまり3種類のLPF441)を、合わせて6個
持てばよい。あるいは、3種類のカットオフ周波数fc
1,fc2,fc3を相互に切り換える機能を持つ可変
LPF(図2および図3参照)を3個持ってもよい。後
者の場合、復号部42にカットオフ周波数切り換え制御
回路(図2参照)を設けて、可変LPFを制御する必要
がある。なお、図4には、カットオフ周波数がfc1,
fc2,fc3のLPF441が各2個、LPF部44
に設けられた場合が示されている。
【0059】以下には、上記のように構成されたDVD
オーディオ再生装置の動作を説明する。最初、ユーザ
は、スイッチ(図示せず)を操作して上記の多チャンネ
ル音声再生装置を起動し、次いで、DVDオーディオ
(6チャンネル音声データ)を記録したDVDをドライ
ブ機構(図示せず)にセットする。次に、ユーザは、ボ
タン(図示せず)を押して再生開始を指示する。応じ
て、ドライブ機構が動作を開始し、DVDから6チャン
ネル音声データが読み出される。読み出された6チャン
ネル音声データは、復調部40へと入力される。
【0060】復調部40では、6チャンネル音声データ
を復調する処理が行われ、復調部40の出力データが誤
り訂正部41へと入力される。誤り訂正部41では、6
チャンネル音声データの誤りを訂正する処理が行われ
る。この誤り訂正処理は、例えばCRICを用いた誤り
訂正方法によって行う。誤り訂正部41の出力データ
は、復号部42へと入力される。
【0061】復号部42では、6チャンネル音声データ
を復号する処理が行われる。その際、復号部42に設け
られたサンプリング波数変換回路によって、6チャンネ
ル音声データに含まれる第1〜第6チャンネルの音声デ
ータのうち、所定の3個のチャンネルを除く3個のチャ
ンネルの音声データ(ここでは、第1〜第3チャンネル
の音声データ)に対して、サンプリング周波数を、上記
所定の3個のチャンネルのいずれかと互いに一致するよ
うに変換する処理を施す。このサンプリング周波数変換
処理によって、変換前は6種類あったサンプリング周波
数が、変換後は3種類となる。復号部42の出力データ
は、DAC部43へと入力される。
【0062】DAC部43では、6チャンネル音声デー
タをD/A変換する処理が行われる。DAC部43に
は、第1〜第3DAC431の3個のDAC431が含
まれている。例えば、3個のDAC431のうち1個
(ここでは、第3DAC431)が、4チャンネルの音
声データを時分割的にD/A変換する機能を有するDA
Cであり、他の2個のDAC431(ここでは、第1お
よび第2DAC431)が、それぞれ1チャンネルの音
声データをD/A変換する機能を有するDACである場
合、上記のD/A変換処理は、次のようになる。すなわ
ち、DAC部43において、第1および第2DAC43
1は、入力される6チャンネル音声データに含まれる第
1および第2チャンネルの音声データをD/A変換し、
第3DAC431は、入力される6チャンネル音声デー
タに含まれる第3〜第6チャンネルの音声データを時分
割的にD/A変換する。
【0063】また、例えば、3個のDAC431(すな
わち、第1〜第3DAC431)が、それぞれ2チャン
ネルの音声データを時分割的にD/A変換する機能を有
するDACである場合、上記のD/A変換処理は、次の
ようになる。すなわち、DAC部43において、第1〜
第3DAC431は、入力される6チャンネル音声デー
タに含まれる第1および第2チャンネル,第3および第
4チャンネル,第5および第6チャンネルの、各2チャ
ンネルの音声データを時分割的にD/A変換する。な
お、図4には、3個のDAC431(第1〜第3DAC
431)が、各2チャンネルの音声データを時分割的に
D/A変換する場合が示されている。DAC部43の出
力信号は、LPF部44へと入力される。
【0064】LPF部44は、6個のLPF441を含
み、6チャンネル音声信号からカットオフ周波数(fc
1,fc2,…,fc3)以下の周波数成分だけを抽出
して、第1〜第6チャンネル・アナログ音声信号として
出力する。図1には、カットオフ周波数がfc1,fc
2,fc3のLPF441が各2個、すなわち、第1お
よび第2LPF441のカットオフ周波数がfc1、第
3および第4LPF441のカットオフ周波数がfc
2、第5および第6LPF441のカットオフ周波数が
fc3の場合が示されている。
【0065】なお、3種類のカットオフ周波数fc1,
fc2,fc3を相互に切り換える機能を持つ可変LP
Fを6個持ってもよい(可変LPFの回路構成は図2
を、その周波数特性は図3を参照;ただし、n=6,m
=3である)。図2において、カットオフ周波数切り換
え制御回路は、例えば復号部42に設けられ、6チャン
ネル音声データのサンプリング周波数に応じて、3種類
のカットオフ周波数fc1,fc2,fc3を相互に切
り換えるための制御信号を生成する。可変LPFは、そ
の制御信号に応じてスイッチ(図中、SW1〜SW3)
を開閉し、それによってカットオフ周波数切り換えを行
う(図3参照)。
【0066】こうしてDVDオーディオ再生装置から出
力された第1〜第6チャンネル・アナログ音声信号は、
上記のカットオフ周波数程度の周波数の信号を増幅可能
な特性を持つ図示しない6チャンネル・アンプを通じて
増幅された後、6台のスピーカに入力される。各スピー
カは、上記のカットオフ周波数程度の周波数の音声を出
力可能な特性を持ち、入力されたアナログ音声信号を、
その振動板を通じてユーザが聴覚的に認識ないしは体感
可能な空気振動の態様で出力する。
【0067】ここで、DVDオーディオ再生装置の出力
は、従来の技術で説明した図6に示すスピーカ・システ
ム等の既存のオーディオ・システムに適した6チャンネ
ル・アナログ音声信号の態様を有するので、DVDオー
ディオ再生装置を既存のオーディオ・システムに接続し
てもよい。その場合、ハイエンド性能こそ得られない
が、気軽に高品質なDVDオーディオを楽しめる。
【0068】なお、本実施形態に係るDVDオーディオ
再生装置は、DVDからデータを読み出すための図示し
ないドライブ装置やLPF回路等を含む音声出力用基板
を増設した汎用的なコンピュータ・システムによっても
実現できる。その場合、コンピュータ・システムのプロ
グラムメモリには、上記の6チャンネル音声データを再
生するためのプログラムデータが格納される。CPU
は、そのプログラムデータに従って動作し、それによっ
て、コンピュータ・システム上では、上記の6チャンネ
ル音声データ(DVDオーディオ)を再生するための動
作環境が実現される。
【0069】ここで、プログラムメモリへとプログラム
データを格納する方法としては、次の3つの方法があ
る。第1は、プログラムデータを記録した記録媒体から
そのプログラムデータを読み取って、それをプログラム
メモリへと格納する方法である。第2は、ネットワーク
を通じて伝送されてくるプログラムデータを受信して、
それをプログラムメモリへと格納する方法である。第3
は、コンピュータ・システムの出荷時、プログラムデー
タを予めプログラムメモリへと格納しておく方法であ
る。
【0070】以上のように、本実施形態によれば、復号
部42は、少なくとも1つのチャンネルの音声データに
対して、その音声データのサンプリング周波数を、別の
チャンネルの音声データのサンプリング周波数と一致さ
せるようなサンプリング周波数変換処理を行うので、D
AC部43は、それによってサンプリング周波数が互い
に一致した複数のチャンネルの音声データを時分割的に
D/A変換することができる。その結果、チャンネル毎
に異なるサンプリング周波数を採用したDVDオーディ
オ(多チャンネル音声データ)を、チャンネル数より少
ない数のDAC431を用いてD/A変換して再生でき
るようになる。
【0071】なお、本実施形態では、各チャンネルのサ
ンプリング周波数が固定的に決められているものとして
説明したが、例えば、復号部42とDAC部43との間
にさらにチャンネル切り換え回路を設ければ、各チャン
ネルのサンプリング周波数が相互に入れ替わってもよ
い。
【0072】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態は、上記第2の実施形態において、fs1=44.1
kHz,fs2=88.2kHz,fs3=176.4
kHzとし、それに合わせて、fc1=25kHz,f
c2=50kHz,fc3=100kHzとしたもので
ある。つまり、6種類のサンプリング周波数(fs1,
fs2,…,fs6)を、サンプリング周波数変換処理
によって、3種類(44.1kHz,88.2kHz,
176.4kHz)とする。それによって、図6に示す
ような従来のスピーカ・システムに最適なDVDオーデ
ィオ再生装置が実現される。
【0073】すなわち、図6のようなスピーカ配置(い
わゆるサラウンド配置)を採用した場合、6つのスピー
カへの音声信号は、必ずしも同等のクオリティ(ここで
は、再生周波数帯域の上限の高低をいう)を持つ必要は
ない。なぜなら、図6において、サブウーハ63は中低
音域だけを再生すればよく、リアスピーカ61は、ユー
ザの聴覚の指向性等を考慮すれば、メインスピーカ60
からの音声に臨場感を付加する程度でも足りるからであ
る。そこで、第5および第6チャンネルのアナログ音声
信号(サンプリング周波数176.4kHzと対応)を
一対のメインスピーカ60へと与え、第3チャンネルお
よび第4チャンネル(88.2kHz)を一対のリアス
ピーカ61へと与え、第1および第2チャンネル(4
4.1kHz)をセンタスピーカ62/サブウーハ63
へと与える。
【0074】以上のように、本実施形態によれば、図6
に示すような従来のスピーカ・システムからの再生音の
聴覚上のクオリティを、最大限に高めることができる。
また、現在広く用いられているサンプリング周波数4
4.1kHz用のDACやLPF等の部品を流用できる
ので、DVDオーディオ再生装置の価格が安くすむ。
【0075】なお、fs1=48kHz,fs2=96
kHz,fs3=192kHzとし、それに合わせて、
fc1=25kHz,fc2=50kHz,fc3=1
00kHzとしても、上記と同様の効果が得られる。
【0076】(第4の実施形態)第4の実施形態は、上
記第3の実施形態において、fs4,fs5,fs6
を、それぞれ、44.1kHz,88.2kHz,17
6.4kHzとしたものである。つまり、DVDに記録
に記録された6チャンネル音声データの第1および第2
チャンネル音声データは、サンプリング周波数44.1
kHzでサンプリングして得られたデータであり、第3
および第4チャンネルの音声データは、サンプリング周
波数88.2kHzでサンプリングして得られたデータ
であり、第5および第6チャンネルの音声データは、サ
ンプリング周波数176.4kHzでサンプリングして
得られたデータである。この場合、DVDオーディオ再
生装置は、サンプリング周波数を変換する必要がなくな
るので、装置の規模が小さくなり、価格も安くすむ。な
お、fs1=48kHz,fs2=96kHz,fs3
=192kHzとした場合、fs4,fs5,fs6
を、48kHz,96kHz,192kHzとすればよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る多チャンネル音
声再生装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のLPF部14に、LPF141に変えて
設けられる可変LPF141aの回路構成、および可変
LPF141aカットオフ周波数切り換えを制御するカ
ットオフ周波数切り換え制御回路122を示す図であ
る。
【図3】図2に示す可変LPF141aの周波数特性を
示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るDVDオーディ
オ再生装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】従来のDVD再生装置の、音声の再生に関わる
回路部分の要部の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す従来のDVD再生装置に接続される
従来のスピーカ・システムの構成・配置を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
10,40…復調部 11,41…誤り訂正部 12,42…復号部 13,43…DAC部 14,44…LPF部 121,421…サンプリング周波数変換回路 122…カットオフ周波数切り換え制御回路 131,431…DAC(ディジタル・アナログ・コン
バータ) 141,441…LPF(ローパス・フィルタ) 141a…可変LPF

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録された、互いに異なるサ
    ンプリング周波数でサンプリングされた複数のチャンネ
    ルの音声データを符号化して得られた多チャンネル音声
    データを再生するための多チャンネル音声再生装置であ
    って、 記録媒体から前記多チャンネル音声データを読み出す読
    み出し手段、 前記読み出し手段が読み出した多チャンネル音声データ
    を復号する復号手段、 前記復号手段が復号して得られた各チャンネルの音声デ
    ータをD/A変換するDAC手段、および前記DAC手
    段がD/A変換して得られた各チャンネルの音声信号か
    ら、当該音声信号のサンプリング周波数に応じて決まる
    カットオフ周波数以下の成分を抽出して、チャンネル毎
    のアナログ音声信号の態様で出力するLPF手段を備
    え、 前記復号手段は、復号して得られた少なくとも1つのチ
    ャンネルの音声データに対して、その音声データのサン
    プリング周波数を、復号して得られた別のチャンネルの
    音声データのサンプリング周波数と一致させるようなサ
    ンプリング周波数変換処理を行うサンプリング周波数変
    換手段を含み、 前記DAC手段は、前記サンプリング周波数変換処理に
    よってサンプリング周波数が互いに一致した複数のチャ
    ンネルの音声データを時分割的にD/A変換するディジ
    タル・アナログ・コンバータを含む、多チャンネル音声
    再生装置。
  2. 【請求項2】 前記LPF手段は、前記DAC手段がD
    /A変換して得られた各チャンネルの音声信号が入力さ
    れ、当該音声信号について決められたカットオフ周波数
    以下の成分のみを透過させる可変的なフィルタ特性を持
    つ、前記多チャンネル音声データのチャンネル数と等し
    い台数の可変ローパスフィルタを含み、 前記復号手段は、前記可変ローパスフィルタのフィルタ
    特性を制御する手段を含む、請求項1に記載の多チャン
    ネル音声再生装置。
  3. 【請求項3】 前記LPF手段は、前記DAC手段がD
    /A変換して得られた各チャンネルの音声信号が入力さ
    れ、当該音声信号について決められたカットオフ周波数
    以下の成分のみを透過させる固定的なフィルタ特性を持
    つ、前記多チャンネル音声データのチャンネル数と等し
    い台数のローパスフィルタを含む、請求項1に記載の多
    チャンネル音声再生装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング周波数変換手段は、ア
    ップサンプリングする場合は補間処理によって、ダウン
    サンプリングする場合は間引き処理によって、前記サン
    プリング周波数変換処理を行うことを特徴とする、請求
    項1に記載の多チャンネル音声再生装置。
  5. 【請求項5】 DVDに記録された、互いに異なるサン
    プリング周波数でサンプリングされた複数のチャンネル
    の音声データを符号化して得られた多チャンネル音声デ
    ータを再生するためのDVDオーディオ再生装置であっ
    て、 DVDから前記多チャンネル音声データを読み出す読み
    出し手段、 前記読み出し手段が読み出した多チャンネル音声データ
    を復号する復号手段、 前記復号手段が復号して得られた各チャンネルの音声デ
    ータをD/A変換するDAC手段、および前記DAC手
    段がD/A変換して得られた各チャンネルの音声信号か
    ら、当該音声信号のサンプリング周波数に応じて決まる
    カットオフ周波数以下の成分を抽出して、チャンネル毎
    のアナログ音声信号の態様で出力するLPF手段を備
    え、 前記復号手段は、復号して得られた少なくとも1つのチ
    ャンネルの音声データに対して、その音声データのサン
    プリング周波数を、復号して得られた別のチャンネルの
    音声データのサンプリング周波数と一致させるようなサ
    ンプリング周波数変換処理を行うサンプリング周波数変
    換手段を含み、 前記DAC手段は、前記サンプリング周波数変換処理に
    よってサンプリング周波数が互いに一致した複数のチャ
    ンネルの音声データを時分割的にD/A変換するディジ
    タル・アナログ・コンバータを含む、DVDオーディオ
    再生装置。
  6. 【請求項6】 DVDに記録された、互いに異なるサン
    プリング周波数でサンプリングされた6チャンネルの音
    声データを符号化して得られた6チャンネル音声データ
    を再生するためのDVDオーディオ再生装置であって、 DVDから前記6チャンネル音声データを読み出す読み
    出し手段、 前記読み出し手段が読み出した6チャンネル音声データ
    を復号する復号手段、 前記復号手段が復号して得られた各チャンネルの音声デ
    ータをD/A変換するDAC手段、および前記DAC手
    段がD/A変換して得られた各チャンネルの音声信号か
    ら、当該音声信号のサンプリング周波数に応じて決まる
    カットオフ周波数以下の成分を抽出して、チャンネル毎
    のアナログ音声信号の態様で出力するLPF手段を備
    え、 前記復号手段は、復号して得られた3つのチャンネルの
    音声データに対して、それらの音声データのサンプリン
    グ周波数を、復号して得られた別の3つのチャンネルの
    音声データのサンプリング周波数とそれぞれ一致させる
    ようなサンプリング周波数変換処理を行うサンプリング
    周波数変換手段を含み、 前記DAC手段は、前記サンプリング周波数変換処理に
    よってサンプリング周波数が互いに一致した2つのチャ
    ンネルの音声データを時分割的にD/A変換する3台の
    ディジタル・アナログ・コンバータを含む、DVDオー
    ディオ再生装置。
  7. 【請求項7】 前記LPF手段は、前記DAC手段がD
    /A変換して得られた各チャンネルの音声信号が入力さ
    れ、当該音声信号について決められたカットオフ周波数
    以下の成分のみを透過させる可変的なフィルタ特性を持
    つ6台の可変ローパスフィルタを含み、 前記復号手段は、各前記可変ローパスフィルタのフィル
    タ特性を制御する手段を含む、請求項6に記載のDVD
    オーディオ再生装置。
  8. 【請求項8】 前記LPF手段は、前記DAC手段がD
    /A変換して得られた各チャンネルの音声信号が入力さ
    れ、当該音声信号について決められたカットオフ周波数
    以下の成分のみを透過させる固定的なフィルタ特性を持
    つ6台のローパスフィルタを含む、請求項6に記載のD
    VDオーディオ再生装置。
  9. 【請求項9】 前記サンプリング周波数変換手段は、ア
    ップサンプリングする場合は補間処理によって、ダウン
    サンプリングする場合は間引き処理によって、前記サン
    プリング周波数変換処理を行うことことを特徴とする、
    請求項6に記載のDVDオーディオ再生装置。
  10. 【請求項10】 互いに異なるサンプリング周波数でサ
    ンプリングされた複数のチャンネルの音声データを符号
    化して得られた多チャンネル音声データを再生するため
    の方法であって、 前記多チャンネル音声データを復号するステップ、 前記多チャンネル音声データを復号して得られた各チャ
    ンネルの音声データをD/A変換するステップ、および
    前記多チャンネル音声データを復号して得られた各チャ
    ンネルの音声信号から、当該音声信号のサンプリング周
    波数に応じて決まるカットオフ周波数以下の成分を抽出
    して、チャンネル毎のアナログ音声信号の態様で出力す
    るステップを備え、 前記多チャンネル音声データを復号する際、復号して得
    られた少なくとも1つのチャンネルの音声データに対し
    て、その音声データのサンプリング周波数を、復号して
    得られた別のチャンネルの音声データのサンプリング周
    波数と一致させるようなサンプリング周波数変換処理を
    行い、 前記多チャンネル音声データを復号して得られた各チャ
    ンネルの音声データをD/A変換する際、前記サンプリ
    ング周波数変換処理によってサンプリング周波数が互い
    に一致した複数のチャンネルの音声データを時分割的に
    D/A変換することを特徴とする、多チャンネル音声再
    生方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータ装置において実行され
    る、互いに異なるサンプリング周波数でサンプリングさ
    れた複数のチャンネルの音声データを符号化して得られ
    た多チャンネル音声データを再生するためのプログラム
    を記録した記録媒体であって、 前記多チャンネル音声データを復号するステップ、 前記多チャンネル音声データを復号して得られた各チャ
    ンネルの音声データをD/A変換するステップ、および
    前記多チャンネル音声データを復号して得られた各チャ
    ンネルの音声信号から、当該音声信号のサンプリング周
    波数に応じて決まるカットオフ周波数以下の成分を抽出
    して、チャンネル毎のアナログ音声信号の態様で出力す
    るステップを備え、 前記多チャンネル音声データを復号する際、復号して得
    られた少なくとも1つのチャンネルの音声データに対し
    て、その音声データのサンプリング周波数を、復号して
    得られた別のチャンネルの音声データのサンプリング周
    波数と一致させるようなサンプリング周波数変換処理を
    行い、 前記多チャンネル音声データを復号して得られた各チャ
    ンネルの音声データをD/A変換する際、前記サンプリ
    ング周波数変換処理によってサンプリング周波数が互い
    に一致した複数のチャンネルの音声データを時分割的に
    D/A変換することを特徴とする動作環境を、前記コン
    ピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録し
    た、記録媒体。
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